あの時ウザかったあいつも多分きっと。

 2023年9月27日に“ヤングスキニー”がメジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』をリリースしました。「君の街まで」や「愛すべき日々よ」などのタイアップソングや、すでにライブでも人気の高いアッパーなロックチューン、インディーズ時代の再録楽曲も含むバンドの勢いをみせる全5曲収録のEPとなっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作の収録曲「愛すべき日々よ」にまつわるお話です。みなさんにとって“友達”とはどんな存在ですか? また、どうしても“嫌なやつともうまくやらなければならない”としたら…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。



僕が1番好きな言葉は、「俺の友達はみんなゴミなやつだけど、そんなところも愛せるのが友達なんじゃないかな」という親友の言葉です。
 
お久しぶりです。ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)です。新曲「愛すべき日々よ」について書かせていただきます。
 
この曲は、江崎グリコ「セブンティーンアイス」キャンペーンソングとして、タイアップの書き下ろしをしたのですが、そうはいえど自分の想っていることを連ねた曲になりました。
 
今回は、僕の思う友達と、ウザいやつとの関わり方、的なやつを伝えられたらいいなと思います。
 
皆さんに友達と呼べる人はいますか?
 
まあ大体の人がいるとは思います。僕も多くはないですが、数少ない人と深い関係を築いて、心から友達と呼べる人がいます。でもどんなに仲の良い友達でも、人間だから、生きていく上で分かり合えないことはあります。理解できないこともあります。でも僕は、友達だったら何をされても許せる気がするんですよね。
 
「あの時ウザかったあいつも多分きっと」僕と同じ部分があるに違いないから。
 
でもこう思えるのは、そいつが信頼できる友達だからだと思います。やっぱり赤の他人に、嫌なことをされたら、そんな簡単には受け流せないし、許せるわけじゃないんです。
 
だから僕はこの曲のような人になりたい。どんなに赤の他人でも、“同じ人間なんだから”って思って許せる心の広い人間になりたいって思いながらこの曲を書いた気もします。
 
ちょっと話題は変わりますが、最近僕は、赤ちゃんの動画を見るのが好きなんです。赤ちゃんが可愛いくてたまらなくて、癒されてます(笑)。でもふと思うんです。赤ちゃんは、ブサイクでも可愛いって言われる。鼻水を垂らしてても、愛おしく見える。でも大人になるとそうはいかないんです。なんでなのでしょうか。いつを境に、ブスって言われてしまうようになるのでしょうか。
 
まあだから僕は、なんか嫌なことがあったら、「あいつも小さい頃は可愛かったんだし、鼻水垂らして泣きじゃくって、オムツも履いてたんだよな」とか考えたりしてます。ちょっとはマシに見える気がします。
 
全ての人と仲良くなれるわけはないし、なる必要はない。大切な奴が1人でもいれば、十分。でも世の中を生きてく上では、嫌なやつともうまくやらなければならないらしいから、そんな時に悩んだら僕のアドバイスを思い出してみてください。
 
<ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)>



◆紹介曲「愛すべき日々よ
作詞:かやゆー
作曲:かやゆー

◆メジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』
2023年9月27日発売

<収録曲>
01. 君の街まで
02. 愛すべき日々よ
03. 君じゃなくても別によかったのかもしれない
04. 愛の乾燥機
05. 8月の夜 (2023 ver.)