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    たった一行のフレーズまではエスコートしたい
    たった一行のフレーズまではエスコートしたい

    BIGMAMA

    たった一行のフレーズまではエスコートしたい

     2019年4月17日に“BIGMAMA”がニューシングル「mummy mummy」をリリースしました。ドラマ『賭ケグルイ season2』の主題歌として書き下ろされた表題曲。さらにカップリングには「吸血鬼はAB型がお好き」や「Wolfgang in the moon」とタイトルから気になる新曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんな最新作をご紹介!    今回は特別に、BIGMAMAの作詞を手がけている、ボーカルの“金井政人”さんに単独インタビューを敢行。もともとは「文章を書くのも読むのも大嫌いだった」という彼に、歌詞についてのこだわりや新曲への想いをたっぷりお伺いしましたので、記事を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!では、本日はラスト第3弾をお楽しみください。 広い宇宙の片隅へ 僕らの無計画なハネムーン 太陽さえも焦がすような 微笑みで優しく包んでく Wolfgang in the moon Wolfgang on the last day このままずっと 二人 月で暮らそう 「Wolfgang in the moon」/BIGMAMA ― 3曲目「Wolfgang in the moon」は、映像が浮かんでくるような、ちょっと絵本チックで幻想的な世界観ですね。 金井:そうですね。まず作っていた楽曲がすごく壮大で、宇宙をテーマにしやすいものだったので。あと、2曲目の“吸血鬼”では「血の味」について考えましたが、この“狼男”では「月に吠える理由」を考え、実は月に帰りたかったんじゃないかという結論から物語が出来上がりました。 冒頭でも言いましたが、僕のなかでの3曲共通のテーマは“怪物に学べ”というもので。なんか“ミイラ”や“吸血鬼”もそうですけど、そういう古典的に伝わっているものには、何か自分の知らない学ぶべきことがあると思うんですね。十字架が嫌いとか、ニンニクが嫌いとか、そういうところに隠された何か。それを想像するところから始めたんです。 地球は青ざめた顔のまま 僕らの行方を捜している 「Wolfgang in the moon」 金井:歌詞では、このたった一行がすごく気に入っているんですよね。有名な「地球は青かった」という言葉を<地球は青ざめた顔のまま>に変えると、どこか困っている様子を表現できると思いました。地球は何かを失って、それを捜している。そう動機づけしたとき、そこを狼男が月に行きたかったんだという物語に繋げてあげようと。そしてラストは、月への<その一歩目を踏み出せば さあ 何かが変わるかもしれない>というオチを作りましたね。 ― 第1弾でお話しいただいた「羊の行方」と同じで、イメージの展開のされ方がすごくおもしろいです。 金井:本当はそんな歌詞は誰も書かなくていいし、地球には必要ないと思うんですよ。頭のなかで数える羊の行方なんて、知ったこっちゃないじゃないですか。だけど自分が作詞で何に喜びを見出しているかというと、それでひとがクスって笑ってくれたり、音楽を通じておもしろいなぁって思ってくれたり、自分にしか作れないものをわかってもらったりすることなんですよね。「まだ羊の行方や血の味について書いたひとはいないでしょ?」というところがエクスタシーなんです。そういうものがエンタメになったら楽しいし、くだらないことがカッコよかったら最高じゃないですか。 だからたまにインタビューで「この歌詞で伝えたいことは?」とか訊かれると、困ってしまうことがよくあって。僕は逆に意味を持ちすぎることには気をつけようと思っているんですね。極論を言うと「世界平和」とか「政治にこう思う」なんてメッセージを歌うくらいなら、それを自分で実現しなさいって思うんですよ。僕ならそうする。それより自分は、音楽家でありたい。誰かが喜ぶものや、良い意味でショックを与えられるようなものを作りたい。それで結果的にひとの心が動いて、誰かの一歩が進んで、ちょっとずつ世界が変わったりしたらいいなぁとは思うけれど、その順番を間違えないようにはしたいですね。 ― 金井さんが作詞する際、使わないように気をつける言葉はありますか? 金井:まず、この世の中にすでにあるタイトルはつけたくないですね。だから僕は今、ニューシングルに絶対「Lemon」や「LOSER」とはつけない。何故ならば、それがもう評価されて、そのワードのアイデンティティはそのアーティストが確立させているから。そこは毎回、避けるように気をつけています。 ― 逆に、好んでよく使う言葉というと。 金井:<運命>とか<神様>とか。自分の傾向です。その言葉を音楽として最も体現できたのが「神様も言う通りに」という曲で。僕はお参りをしていて、ふと神様の気持ちを想像したことがあるんですね。「これだけたくさんひとがいて、大変だろうな」って。それで一度、お願いをするんじゃなくて「今年も一年頑張るので、見守っていてください」くらいで帰ったことがあるんですよ。そうしたら、のちに「それが正しいんだよ。お参りっていうのは、自分の名前を伝えて、報告をしに行く場所なんだよ」ということを話してくれたひとがいて。 その真偽作法はいろいろあるとは思うんですけど、僕としてはあのときに自分が思い直したことって正しかったんだなって感じました。仮に、神様が願いを叶える順番をつけるとしても、本当に頑張っているひとから優先させていくんじゃないかなって。すると、また助詞の話に戻りますけど“神様の言う通りに”ではなくて「神様も言う通りに」がいいと思ったんですよね。自分の意志で実現させていくんだという気持ちを<も>という助詞に込めて。だから「抗え」というか「偶然を必然に変えろ」と表現したくて<運命>や<神様>というワードを使っていることが多い気がします。 神様も言うとおり いつか思い通りに 「神様も言う通りに」/BIGMAMA ― 歌詞を書くとき、一番大切にしていることを教えてください。 金井:難しいな。でもやっぱり“おもしろいかどうか”かな。あと、聴き手や読み手をあてにしすぎないこと。信じているけど、信じすぎないこと。音楽って3分前後のスピード感あるなか、浴びせられるように届くものなので、すべての情報を吸い取ってくださいって、無理だと思うんですよ。だから自分の書いたものが100%伝わるとは思ってないというか、過信しないこと。でもたった一行にはエスコートしたいんですよね。このフレーズだけは、ここに込めた思いだけは感じてほしいというものを明確にして、歌詞を書いている場合が多いです。 出来上がり完成 反対に賛成 狂ってないです 狂ってないです 狂ってないです 長いものにはそう ぐるって巻いて ぐるって巻いて ぐるって巻いたら出来上がりました あれ君どこの木乃伊? 「mummy mummy」 たとえばこの曲だったら<狂ってないです>が<ぐるって巻いて>に変わって、長いものに巻かれていたら「あれ君はどこの誰?」みたいな。結果的にそのワードだけでも残ってくれたら、他はわりと素通りしてくれてOKなんですよ。たとえインタビューで「歌い出しが…」と話していたとしても、そこはたった一度その曲を聴いたときに入ってこなくても、僕の予想通り。だから作った核にちゃんとエスコートすることができれば、歌詞として成功だと思います。そして、もっとこの曲を好きになってくれたひとが、頭から最後までチェックして深読みしたときに、より面白いものが作れていたら最高だし、いい仕事したなって思います。 ― 今回は作詞のお話をじっくり訊けて嬉しかったです。これまでBIGMAMAさんのいろんなインタビューを拝読しましたが、歌詞を語っていらっしゃるものってあまり多くないですよね。 金井:そう、そうなんですよ。うちの場合、歌詞はあまり日の目を浴びないところがあります。基本的には、バンドにバイオリニストが入っているという面に価値があり、自分たちの存在意義が強くなっているので。かといってライブハウスで一言一句、歌詞を聴くバンドでもなく、深く考えずに楽しんでほしいなとも思うし。それでも、家に帰ってふとした瞬間に、あるフレーズを思い出してもらえたら、すごく嬉しいですね。せっかく買って聴いてくれたひとが、いろんな面から楽しめるものを作り続けたいです。 ― ありがとうございました!では最後に、金井さんがこれまで書いたことないテイストの歌詞で、挑戦してみたいと思うものはありますか? 金井:あ~…いろいろありますよ。ずっと会話で進めてみたい、とか。「 」のなかだけで完結する歌詞。あと“化学式”というテーマの曲を書こうと思ったこともある。ちょっと都市伝説的な話ですけど、H2O(水)っは、とあるキャラクターの形をしているんですよ。水って必要不可欠なものじゃないですか。そして、そのキャラクターもそれぐらいのレベルで侵食しているものじゃないですか。そこに秘密があるんじゃないかなって。それをキャッチ―に歌ったら面白そうだなって。 なんか、たとえば“誰かに手紙を届けるように”とか、そういうことは別に、僕が書かなくても誰かがやるでしょうと思うんですね。そうじゃなくて、自分だけのアイデアが生まれてきた瞬間が、僕自身一番ドキドキできるので。まだ溜めている案もたくさんあるし、それをどんどん新しい形で出していきたいなと思いますね。 (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲 「 Wolfgang in the moon 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 「 神様も言う通りに 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 「 mummy mummy 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 【第1弾】はコチラ! 【第2弾】はコチラ! ◆ニューシングル「mummy mummy」 2019年4月17日発売 初回限定盤 UPCH-7484 ¥1,800+税 通常盤 UPCH-5959 ¥1,200+税 <収録曲> 1.「mummy mummy」 2.「吸血鬼はAB型がお好き」 3.「Wolfgang in the moon」

    2019/04/18

  • BIGMAMA
    このフレーズはいつかどこかで使いたいとずっと思っていて…。
    このフレーズはいつかどこかで使いたいとずっと思っていて…。

    BIGMAMA

    このフレーズはいつかどこかで使いたいとずっと思っていて…。

     2019年4月17日に“BIGMAMA”がニューシングル「mummy mummy」をリリースしました。ドラマ『賭ケグルイ season2』の主題歌として書き下ろされた表題曲。さらにカップリングには「吸血鬼はAB型がお好き」や「Wolfgang in the moon」とタイトルから気になる新曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんな最新作をご紹介!    今回は特別に、BIGMAMAの作詞を手がけている、ボーカルの“金井政人”さんに単独インタビューを敢行。もともとは「文章を書くのも読むのも大嫌いだった」という彼に、歌詞についてのこだわりや新曲への想いをたっぷりお伺いしましたので、記事を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!では、本日はその第2弾をお楽しみください。 匿名希望で存在不要な その生き様 晒せ 「mummy mummy」/BIGMAMA   ― ニューシングルのタイトル曲「mummy mummy」は“木乃伊(ミイラ)”を意味しているんですね。 金井:そうです。実はこのタイトルは最後に決めたんですけど、僕がいくつか候補を提案したなかから、周りに選んでもらって「mummy mummy」になりました。結局この曲の主題は何なのか、どこをポイントに読み解いて欲しいのか、ということを考えたときに、これが一番しっくりくるだろうと。 ― ちなみに他にはどんな選択肢があったのですか? えーっとねぇ…「科学(Science)」とか。すべての曲タイトルに“科目の名前”を振りたいという案も僕のなかではあったんです。そして“怪物に学べ”というテーマで書こうかな、とも思っていました。だけど、まぁハロウィンっぽく“怪物”そのものの名前を並べてみるほうが、作品としてのメッセージが伝わりやすいかなって。 ― ミイラ、とは何の象徴ですか? 金井:没個性かな。「ずーっと長いものに巻かれ続けていると、君が誰だかわからなくなっちゃうよ?」というのが、僕にとっての主題なんですね。タイアップさせていただいているドラマ『賭ケグルイ season2』の内容が“駆け引き”をテーマにしたものなので、どんなやつから負けていくか、倒れていくかというところに注目してみました。すると「どれだけ強く己を持っているか」が重要になってくることが見えてきて。そうやって作品のフィルターを通して汲み取ったものが、歌詞になっていると思います。 出来上がり完成 反対に賛成 狂ってないです 狂ってないです 狂ってないです 長いものにはそう ぐるって巻いて ぐるって巻いて ぐるって巻いたら出来上がりました あれ君どこの木乃伊? 「mummy mummy」 金井:このサビは空耳アワーのような感覚で生まれましたね。ある程度、音像が出来上がってきて「どういうことを歌えば作品に気持ちよく寄り添っていくことができるか」と考えたんです。寄りすぎてベタベタするのも気持ち悪いから、ちょうどいいところを探して。そうしたら先ほどの「ずーっと長いものに巻かれ続けていると、君が誰だかわからなくなっちゃうよ?」というテーマを表す<ぐるって巻いて>というワードと、『賭ケグルイ』というタイトルに繋がる<狂ってないです>というワードが浮かんできました。全体のビジョンが見えた感じですね。 ― 「mummy mummy」のなかで、とくに“書けてよかった”と思うフレーズはありますか? 金井:自分がこっそり良いなと思っているのは<チャンスもピンチ?>というフレーズです。 ピンチはチャンスじゃチャンスもピンチ? 危機感持ってないとアウト ちゃんとキャスティングボードライドしないと 退屈すぎると天国も地獄 混ぜるな危険てさ ねえ 「mummy mummy」 金井:セルフツッコミが入っているというか。<ピンチはチャンス>ってよく言うじゃないですか。でも「じゃあ、逆だったら?」ってフレーズはいつかどこかで使いたいとずっと思っていて。僕自身「このチャンスを逃したらものすごいピンチなんじゃないか?」みたいなことを感じていた時期もあったから。やっとこの曲で言えましたね。 AじゃなくてBはあり得ない Oも違くてABがbetter rhesus monkeyはplusよりminus 理想的不可逆なflavor Aは辛くてBはほろ苦い Oは甘くてABがbetter 喉乾いてカラカラ 干からびちゃうよ Vampire 「吸血鬼はAB型がお好き」/BIGMAMA ― カップリングはまた「mummy mummy」から一転して、ユーモアある楽しい歌詞ですね。これはどんなきっかけから生まれたのですか? 金井:カップリングの曲もせっかくだから、リード曲「mummy mummy」と何かテーマをそろえて書き下ろそうと思ったんですね。とはいえ“巻きモノ”でそろえてもしょうがないなと。それなら“ミイラ”という怪物つながりで、2曲目では“吸血鬼”を、3曲目では“狼男”をテーマにしてみたんです。 それで最初“吸血鬼”で歌詞を書いたんですけど、レコーディング前日に、メンバーで唯一、作詞のディレクションができる柿沼に「何が言いたいかよくわからない。ちょっと真面目すぎる」って言われたんですよね。僕も「なるほど!」と思いました。だってそもそも“吸血鬼”で伝えたいことなんてないから(笑)。むしろ大事なのは“伝えたいことはない”ってことだと。ただ、ツッコミどころがあるとしたら「血って、血液型によって味があるの?」というところだったんです。 AはキリッとBはまろやか OはドロッとABがbetter 「吸血鬼はAB型がお好き」/BIGMAMA 金井:ちなみに、こないだ自分のラジオ番組でもたまたま血液型に詳しい方に話を聞いてみるというコーナーがあったんですけど、よく言われる“血液型の相性”とか“性格”とかは「あなたの思い込みです」って全否定されまして。それでも、血液型について食事の席とかで話すことって少なくないし、僕自身共感することもあるし、純粋にエンタメとして面白いところもあるじゃないですか。 だからこそ「じゃあ吸血鬼は何型が好きか」という着想が生まれて、結果「AB型が好き」というキーフレーズができたんです。もともと音楽は楽しいものなので、単純に言葉で遊べたらいいなと思って完成したのがこの曲ですね。ひたすら<ABがbetter>と言い続けるという…。 ― 金井さんは何型ですか? 金井:O型です。 ― てっきりAB型かと思いました(笑)。 金井:そんな自分を美化した歌詞にはできません(笑)。身近な人間は僕のことを「絶対に0型でしょ」って言いますね。ものごとを決めるのが得意じゃないので。 ― いわゆる“O型の特徴”というと何でしょうね。 金井:何より、絶対的に優柔不断ですね。まぁ血液型に詳しい方には全否定されたわけですけど…。でも、O型のひとが3人いたとしたら「何を食べる?」っていつまでも決められないイメージがあるんですよ。みんながみんな「何でもいいよ」と言い合っているシーンが、自分のなかで想像できるというか。 ― でもきっと、内心「これが食べたい!」という意思があるわけでもないんですよね? 金井:そうそうそう。本っ当に何でもいいんですよ。とくに僕の場合、仕事のストレスとして実は最も抱えがちなのが、どっちでもいいことを自分の責任で決めるというシチュエーションなんですよ。それが結構、ツラいときがあって。たとえば、同じくらい「いいな」と感じているときに「この黄色とこの黄色、どっちがいいと思う?」とか聞かれると、内心「どっちでもいいなぁ…」と思いながらも、どちらかを僕が決めないといけない。 そうやって決め疲れているわけですよ、いろんなことを。「あなたが選んだんでしょ?」という責任がすべて跳ね返ってくるので。だからその分「何を食べる」なんて質問には心から「何でもいいわ」と思うんですね。このように、10年以上のミュージシャン生活で、僕の性質が作り上げられてしまいました。よって、物事をパッと決めてくれるひとと一緒にいるのが、めちゃくちゃ楽ですね。 【第3弾に続く!】 (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲 「 mummy mummy 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 「 吸血鬼はAB型がお好き 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 【第1弾】はコチラ! 【第3弾】はコチラ! ◆ニューシングル「mummy mummy」 2019年4月17日発売 初回限定盤 UPCH-7484 ¥1,800+税 通常盤 UPCH-5959 ¥1,200+税 <収録曲> 1.「mummy mummy」 2.「吸血鬼はAB型がお好き」 3.「Wolfgang in the moon」

    2019/04/17

  • BIGMAMA
    “読み書きが嫌いなひと”を前提に、歌詞や文章を書くようになった。
    “読み書きが嫌いなひと”を前提に、歌詞や文章を書くようになった。

    BIGMAMA

    “読み書きが嫌いなひと”を前提に、歌詞や文章を書くようになった。

     2019年4月17日に“BIGMAMA”がニューシングル「mummy mummy」をリリースしました。ドラマ『賭ケグルイ season2』の主題歌として書き下ろされた表題曲。さらにカップリングには「吸血鬼はAB型がお好き」や「Wolfgang in the moon」とタイトルから気になる新曲が収録されております。さて、今日のうたコラムではそんな最新作をご紹介!    今回は特別に、BIGMAMAの作詞を手がけている、ボーカルの“金井政人”さんに単独インタビューを敢行。もともとは「文章を書くのも読むのも大嫌いだった」という彼に、歌詞についてのこだわりや新曲への想いをたっぷりお伺いしましたので、記事を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!では、本日はその第1弾をお楽しみください。 ― 2006年にデビューされてから、金井さんは10年以上、BIGMAMAの歌詞を手がけ続けておりますが、ご自身の作詞にはどのような特徴があると思いますか? 金井:助詞が好きです。たとえば今回のシングルで言うと「mummy mummy」に<天国も地獄>というフレーズがあるじゃないですか。それは、よく聞く“天国と地獄”という言葉の<と>の助詞を<も>にしただけなんですけど、たった一文字で意味がまったく変わりますよね。天国には心地良い場所というイメージがあるけれど、そのうち飽きて嫌になってしまうんじゃないかなって。そうやって助詞ひとつで物事の見え方が変わってくるのがわかるような歌詞が好きで、そういう書き方をよくしていると思います。 ― 昔からそのように言葉について考えることが好きだったのでしょうか。 金井:いや、文章を書くのも読むのも大っ嫌いだったんです。学校でも現代文の成績がとくに悪くて。作者の気持ちなんて作者にしかわからないと思っていました。 ― 歌詞を書くようになってから、言葉にこだわるようになってきたのですか? 金井:まず、周りに誰も歌詞を書いてくれるひとがいなかったので、とりあえず書き始めてみたら「あ、これは、そのひとの頭の辞書であったり、引き出しであったり、そういうところにちゃんとオリジナリティーのある言葉が入っていないと、早々に飽きられる」という危機感を覚えたんですね。それで最初は仕方なく、いろんなものを読んだり、ひたすら本屋さんで表紙を眺めたりして。でもだんだん、そんな文字嫌いの自分を楽しませてくれるものに出会えるようになって、それって凄いものだなって感じたんです。 多分、もともと本好きなひとが「楽しい」って思う気持ちとはまた違うんですよ。もともと「嫌い」というのが前提にあって、だけど「修行だ」と言い聞かせて読み続けている。その上で「このひとはなんて素晴らしい文章を書くんだ!」という感覚が何回か繰り返されるようになって。それで僕は、自分と同じように“読み書きが嫌いなひと”を前提に、歌詞や文章を書くようになったんです。嫌いなひとでも楽しんでもらえるような量と、言葉遣いと、内容で、差し出そうと。そういう気持ちで現在に至ります。 ― 今や絵本の作家などもなさっていますよね。では、歌詞や絵本の物語って、どういったところをきっかけに生まれるものなのでしょうか。 金井:難しいですね…。こうやって喋っているときに浮かぶこともあるし。あと、たとえば「Sweet Dreams」という曲を書いたときには、まず英語で<have a good night>=“おやすみなさい”というフレーズがあったんですね。そして、よく眠れない夜には「羊が一匹、羊が二匹…」って数えるというじゃないですか。そこで僕は曲をイメージしながら、ふと「じゃあ、あの羊たちはどこへ行くんだろう…」と思ったんです。 くたびれた足取りで 羊は列をなして 未だ見ぬ明日まで ため息に包まれて 瞼を通り過ぎて行く 「Sweet Dreams」/BIGMAMA ― 羊の行方…!考えたことありませんでした。 金井:「あの羊たちが何をしているのか」ということで、ひとつ物語が書けるなと。かといって、日常の中にそういう種がゴロゴロ転がっているわけでもないんですよ。自分がちゃんと見つけてあげないといけないというか。そこに置いてあるイスひとつでも、どう意味を見出すかで歌詞を書けるのかもしれないし。その都度、作ったものには何かしらの着想の些細なきっかけがありますね。 ― 丁寧に生きていないと、気づけないことですね。 金井:もう職業病みたいなものかもしれないです。常に、ハッと思いつくことがあるかどうかのセンサーのスイッチが入っている状態なんですよ。映画を観に行っても、友達とご飯を食べに行っても。なんか僕は今、脳みそをこの部屋にいる方たちから借りていると思っています。自分の脳みそと、限りなく溶かして、合わせ味噌みたいに(笑)。つまり、一緒にいるひとの脳みそと合体させた上で、この時間があるんだと。その感覚は本を読むときも、映画を観るときも同じですね。そうすると、自分だけでは生まれ得なかった言葉とか、表現とか、アイデアが出てくることがあります。 ― 活動のなかで“歌詞面”で「ここは変わったな」と思うところってありますか? 金井:単純なところだと、僕は最初、洋楽のバンドに憧れていたので、英語で歌う曲が多かったんですね。だけどやっぱりミュージシャンとして、まず日本人としてきっちり日本語で勝負できないと、長く音楽家でいることは難しいと思って。そこから日本語の歌が増えていったとういう変遷はあります。そこ以外はあまり変わってないかな。ただ、年相応の言葉にはなっていますね。今の自分が歌って、恥ずかしいか恥ずかしくないか、という美徳みたいなものは年齢を重ねるにつれ、少なからず変化していると思います。 ― 歌詞で影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか? 金井:僕の場合は、アーティストではなく父ですね。自分の父の言葉が一番カッコいい。誰かの歌詞で揺さぶられることってそんなに多くはないし、歴史の教科書に載っているような文章よりも、身の回りの人間に影響を受けます。カッコいいひとたちがたくさんいるので。そのひとたちの言葉が、自分のなかにストックされていって、歌詞に繋がっているような気がしますね。 ― なかでも、とくに印象的な言葉を教えてください。 金井:ずっと忘れがたいのは、父からの「お前が巻き込んだひとたちを、絶対に不幸にするな」という言葉かな。これは僕が「ミュージシャンになります」と言った、次の日に言われたんですけど、今でも胸に深く刻まれていますね。まず「幸せにしろ」じゃないところがいいなって。自分の力で誰かを幸せにできるなんて、簡単に思うのはおこがましい。それは家庭を持ったときに、初めて口にするべき言葉なんだろうなって。 だけど「不幸にするな」という言葉は、「損をさせない」とか「出来る範囲のことをし尽くす」とか「困ったときにきちんと助ける」とか、たくさんの解釈ができて。さらに「お前が巻き込んだひとたち」という“巻き込んだひとの範囲”をどこまで僕が設定するかも考えないといけませんよね。周りのスタッフたちなのか、メンバーなのか、ファンの方々なのか。そうやっていろんなことを僕に考えるきっかけを与えてくれた言葉なので、すごく大切にしているんです。 【第2弾に続く!】 (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲 「 Sweet dreams 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 「 mummy mummy 」 作詞:金井政人 作曲:BIGMAMA 【第2弾】はコチラ! 【第3弾】はコチラ! ◆ニューシングル「mummy mummy」 2019年4月17日発売 初回限定盤 UPCH-7484 ¥1,800+税 通常盤 UPCH-5959 ¥1,200+税 <収録曲> 1.「mummy mummy」 2.「吸血鬼はAB型がお好き」 3.「Wolfgang in the moon」

    2019/04/16

  • いきものがかり
    ぼくらの声は、誰かを愛するためにあるんだ。
    ぼくらの声は、誰かを愛するためにあるんだ。

    いきものがかり

    ぼくらの声は、誰かを愛するためにあるんだ。

     2019年4月1日に“いきものがかり”が新曲「SING!」を配信リリースしました。フジテレビ系『めざましテレビ』のテーマソングとして書き下ろされたこの曲。毎朝、晴れやかであたたかな歌声がわたしたちの心を優しく包み込み、新たな一日をスタートさせるためのパワーを与えてくれております。今日のうたコラムでは、そんな1曲をご紹介! 歌いはじめよう ぼくらの声は 誰かを愛するためにあるんだ なんどだって伝えるから あなたの手よ 優しいままでいて 「SING!」/いきものがかり    「おはよう」「行ってきます」「行ってらっしゃい」が飛び交う朝。そうした当たり前の風景にだって<ぼくらの声は 誰かを愛するためにあるんだ>というフレーズが通じます。わたしたちは日々、無意識のうちに<誰かを愛するため>の声を、愛する誰かへの声を、伝えているのです。でも<優しいままで>い続けるのは、簡単なようで難しい。だからこそ、いきものがかりは<なんどだって伝えるから>と歌うのでしょう。 朝陽が街を照らしてる 行き交うひと みんなそれぞれに 自分という大事なストーリー ただ懸命に今日を暮らしている 街頭ビジョンで流れるつらいニュース 誰か責める声 でも信号待ちの親子は 笑っていたよ ちゃんと手をつないで 優しさはきれいな絵空事じゃない そうぼくらだって ためされてる 想いあうこと 投げ出さず 笑えてるかな 「SING!」/いきものがかり  では<優しいままで>いるのが難しいときとは、どんな場合でしょうか。たとえば<自分という大事なストーリー>に傷をつけられたようなとき。<ただ懸命に今日を暮らしている>のに報われないとき。<街頭ビジョンで流れるつらいニュース>を目にすれば、つい<誰か責める声>側に回ってしまったり。SNSで棘のある言葉を向けてしまったり…。    そんなふうに、行き場のない自分のつらさを、違うつらさのなかにいる“見知らぬ誰か”にぶつけてしまうひとも少なくないでしょう。しかし、そこから生まれるのは“つらいの連鎖”だけです。きっと、つらいときこそ、<優しいままで>いるのが難しいときこそ、<ぼくら>は<ためされてる>のだと思います。そのつらさを越えられるかどうか。    そして“隣にいる大切なひと”と<想いあうこと>ができるかどうか。その手を<投げ出さず 笑えてる>かどうか。もちろん<信号待ちの親子>にだって大変なことはあるでしょう。それでも<笑っていた>。<ちゃんと手をつないで>いた。その姿からは<ためされ>ながらも<きれいな絵空事じゃない>優しさを、しっかり守り繋いでゆくひとの強さが伝わってきますよね。 怒りや悲しみに心捨てないで いまできることを つづければいい 見失うなら この手を つかめばいいさ 愛しつづけよう うまくいかない くじけそうなときほど顔上げて それはぜんぶ無駄じゃなくて つづいていく ぼくらの物語 もっとぼくらは生きていくんだ 自分の手でしあわせを描いて 涙なんてぬぐえること 忘れないで 大丈夫だから 「SING!」/いきものがかり  また、わたしたちが<優しいままで>あり続けるために大切なのは、ただ“誰かと手を繋ぎ続けること”だけではありません。自分の手で<いまできることを>つづけて、<しあわせを描いて>、<涙なんて>ぬぐってゆくこと。もし怒りや悲しみに支配され、心を見失いそうになったなら“<この手>=音楽”をつかんでみること。そうした“選ぶ強さ”もこの歌は教えてくれているのです。 選びつづけよう 誰かじゃなくて ぼくらでぼくらの道をなんども 笑えたなら そこにはもう 希望がある 優しいままでいて 歌いはじめよう ぼくらの声は 誰かを愛するためにあるんだ もう悲しみに負けないで あなたの手は ひとりじゃないんだ この世界よ 優しいままでいて 「SING!」/いきものがかり  つらいひとが、つらいひとを責めれば、それは“つらいの連鎖”になります。だけど<誰かを愛するため>の声が、<誰かを愛するため>の声と重なれば“愛の連鎖”になる。<優しいまま>の手が、<優しいまま>の手と繋がれば“優しいままの世界”が生まれる。だからどうか今日も、もっと多くの“愛の連鎖”で“優しいままの世界”が広がって欲しい。そんな願いが込められているのが、いきものがかり「SING!」です。 “ありがとう”って伝えたくて あなたを見つめるけど 繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受けとめている 「ありがとう」/いきものがかり いつだって真ん中にあるよ たいせつなものはここにある つつむような君のその手が優しい 強く握り返すよ 「笑顔」/いきものがかり 帰りたくなったよ 君が待つ街へ かけがえのないその手に今 もう一度伝えたいから 「帰りたくなったよ」/いきものがかり 泣いて 笑って つないだこの手は 最後の瞬間まで 離しはしないで この道の先を またふたりで 歩いていこう… 歩いていこう… 「茜色の約束」/いきものがかり  これまでも、たくさんの“優しい手”を歌い続けてきた、いきものがかり。新時代・令和にもよりいっそう凜と真っ直ぐな歌声で<ぼくらの声は 誰かを愛するためにあるんだ>と、<あなたの手は ひとりじゃないんだ>と、<なんどだって伝え>続けてくれることでしょう。新章の幕開けとなる「SING!」を是非、じっくりとご堪能ください…! ◆紹介曲「 SING! 」 2019年4月1日配信 作詞:水野良樹 作曲:水野良樹 編曲:亀田誠治

    2019/04/15

  • さめざめ
    平成最後の好きな人が自分の生涯を共にする相手ではなかったとしても
    平成最後の好きな人が自分の生涯を共にする相手ではなかったとしても

    さめざめ

    平成最後の好きな人が自分の生涯を共にする相手ではなかったとしても

     2019年4月10日に“さめざめ”がニューアルバム『ネオフューチャーメンヘラ』をリリースしました。今日のうたコラムでは、今作から、歌詞先行公開時より注目度ランキング3位を記録していた人気曲「ラストセックスフレンド」をご紹介いたします。第1弾、第2弾に続き、さめざめ“笛田サオリ”本人がフレーズごとに込めた想いを綴る歌詞エッセイの最終章・第3弾!歌詞と併せて彼女の生の言葉をお楽しみください。 ~「ラストセックスフレンド」歌詞エッセイ~  この曲はアルバムの中で最後の最後にできた曲。セックスフレンドなんて決してなりたかったわけじゃない。好きになって夢中になって、どうしても一緒にいたいから選んだもの。カッコつければ「名前のない関係」かもしれないけど、きっと好きな人からすれば私は「セックスフレンド」だった。好きな人に失恋をしてしまった今、私はあの人を最後のセックスフレンドにしようと決めた。きっともう二度とあんなに苦しすぎる恋をしない。 一番、悲しいシーンで一時停止したまま 帰る場所なんてなかったから適当な灯り探して 自分を騙していた、君にとって大切なものだと そんな変な顔をしないでよ いつもみたいに笑って  この話は、好きな人に想いを伝えてフラれたところから始まっている。<自分を騙していた>はアルバムリード曲「一生あたし女の子宣言」の<鈍感にもなれちゃうクズ>とイコールである。自分にとって知りたくない現実だからこそ、自分の良いように自分を洗脳し、自分を騙した。<適当な灯り>=身近にいる自分に優してくれる人を探した。  <そんな変な顔をしないでよ>はアルバム収録曲「あなたしかいなかったあたしなんて死んでくれ。」の<変なこと言わないから>と話が繋がっている。自分が伝えた想いに対して、好きな人が自分の想いとは相反する表情を見せた。それを<変な顔>と表現した。5曲目の「ラストセックスフレンド」の次に「あなたしかいなかったあたしなんて死んでくれ。」が続いてるのは、本当に物語の続編の曲だから。 心の奥の奥の奥の部屋で泣いているんだよ だけど出会う前のあたしになんて 戻りたくないの、もう戻れないの  人の前では陽気なふりをしたり、笑ったりしているときほど、一人の時は死んだ魚の目をしていた。誰にも見せることのない部屋で押し殺しながら泣いているのは“さめざめ”だから。 好きだけじゃどうにもできない 好きなとこいっぱいあるのに ああ、君の恋になれなかった これで最後、これが最後と誓った  好きな人のことを思って素直に出てきた言葉。好きって言葉ほど無力なものはないと思った。<最後>は二つの決意の意味合いがある。もうこれで会わないという最後の決意。もう一つはセックスフレンドという存在をこれで最後にしたいという決意。 一番、優しいシーンもつめを折って残したまま 誰にも分からなくていいの あたしたちだけのもの  この曲は私が生きた3つの時代背景を描きたいと思った。私が生まれた昭和の名残を出すために<カセットテープ>のつめを折るという言葉を使った。 他人(ひと)が思うよりずっとずっとずっとこれは恋だったの その目に惹き込まれたあの日から 分かっていたよ、だけど正しいことがすべてじゃない  初めて好きな人と見つめ合ったときに感じたこと。目を合わせたときに一瞬でその人の目に惹きこまれた。<だけど正しいことがすべてじゃない>この曲で一番、芯のある言葉だと思う。「一生あたし女の子宣言」や「異常な乙女」にも出てくる“正しさ”という言葉は今回のアルバムの裏テーマだ。 好きだけじゃどうにもできない 好きなほど前は見えなくて ああ、君の恋になりたかった 超えてしまった、永遠なんてもう死んだの  二十代の頃、失恋をしたときに人生の先輩に言われた言葉。「永遠なんてないんだよ。」そう言われた時、当たり前なのに永遠がないことに悲しすぎて泣いてしまった。そのときやっと知った、永遠が手に入らないものだって。 君のいないこの街は詰まんないね、月もきたないね 平成最後の好きなひとよ、一生忘れない  一生、一生、一生忘れない  月がきれいだと好きな人のことを思い出した。月がきれいだと好きな人に連絡をした。<平成最後>という言葉、ありきたりだからこそ作品に残したかった。昭和に生まれ、平成最後のこの4月に作品をリリースし令和に向かっていくことへの決意。 好きだけじゃどうにもできない 好きなとこいっぱいあるのに  ああ、君の恋になれなかった  これで最後、これが最後と誓っても もう二度と会えないくらいならキスも何もしなくていいから 心殺してもそばにいたい それくらい恋だった、君はあたしの恋だった あたしのことを見つけてくれてありがとう  この歌詞を書いたときは、<もう二度と会えないくらいならキスも何もしなくていいから>と思っていたのに、いざ本当に失恋をしてしまうとキスも何もしないのにそばにいるということがこんなにも辛いと思わなかった。現実は心を殺せなかった。<あたしのことを見つけてくれてありがとう>普通はプロポーズされた女性が男性に言う言葉。でもあえてこの言葉を言う。だって、私にとってはそれくらいの好きだった人だから。  平成最後の好きな人が自分の生涯を共にする相手ではなかったとしても、間違いなく出会ってから惹かれあって一緒に過ごした時間に嘘はない。楽しかったから。彼女じゃなかっとたしてもそばにいたあの日々は、死ぬ前に走馬灯の中で流れる思い出の一つだろう。もうキスをすることもない好きな人へ、最後にちゃんとお礼を言いたい。現実では変な顔されそうだから言えなかったけど、「あたしのことを見つけてくれてありがとう」。 <さめざめ・笛田サオリ> 【第1弾「一生あたし女の子宣言」歌詞エッセイ】 【第2弾「どうでもいいから愛しあおうよ。feat.後藤まりこ」歌詞エッセイ】 ◆紹介曲「 ラストセックスフレンド 」 作詞:笛田サオリ 作曲:笛田サオリ ◆ニューアルバム 『ネオフューチャーメンヘラ』 SMZM-0010 ¥2,800+税 <収録曲> 01. 一生あたし女の子宣言 02. どうでもいいから愛しあおうよ。 feat. 後藤まりこ 03. SAYONARA at room 04. 夜、それは限りなく 05. ラストセックスフレンド 06. あなたしか見えなかったあたしなんて死んでくれ。 07. 異常な乙女 08. デェトスポット 09. プリプリアイラブユー ~プロポーズ願書受付中~ 10. あたしに生まれて 

    2019/04/12

  • さめざめ
    二人の声に一緒にあなたの声も混ざって歌って欲しい。
    二人の声に一緒にあなたの声も混ざって歌って欲しい。

    さめざめ

    二人の声に一緒にあなたの声も混ざって歌って欲しい。

     2019年4月10日に“さめざめ”がニューアルバム『ネオフューチャーメンヘラ』をリリースしました。幸せになれない恋ばかり繰り返す女子たちに、圧倒的な支持のある楽曲を生み出し続けてきた彼女は今年で結成10周年。今作にも、報われない恋をする女性の心を描き切った、共感力の高い、聴けば聴くほどクセになる全10曲が収録されているんです。    今日のうたコラムでは、そんなニューアルバムから“後藤まりこ”とコラボレーションした新曲「どうでもいいから愛しあおうよ。feat.後藤まりこ」をご紹介いたします。今回も第1弾に引き続き、さめざめの“笛田サオリ”本人がフレーズごとに込めた想いを綴ってくださいました。尚、4月12日には歌詞エッセイ最終章・第3弾を公開予定です…! ~「どうでもいいから愛しあおうよ。feat.後藤まりこ」歌詞エッセイ~  今回はそれぞれが抱える「生きづらさ」をテーマにしました。性別も肌の色も容姿も見えないコンプレックスも誰かが抱えて生きているものに対して、そんなのどうでもいいくらいの衝動で生きて欲しい、目に見えないものを大切にして欲しい、という強い願いと自分自身への決意を後藤まりこさんと歌わせていただきました。二人で歌ったからこそみんなに届けられるものになったと思います。 オギャーオギャーって生まれてきた時には決まっていたんだ 血も直系も名前も顔も環境も なんか違うって思いながら思春期になって このまま死んでたまるかって閃いた  私は4歳にして人生で初の円形脱毛症になるほど幼稚園という環境で息が詰まりそうな気持ちで生きていた。小学生の頃はスクールカーストの最下級にいる生徒でいじめにも遭っていた。いじめっ子たちに体育館裏に呼び出されて土下座をさせられたこともあった。学校を休む勇気も非行に走る勇気もなくて、人の印象に残らないように目をつけられないように生活していた。でも、高校生の頃に音楽で自己表現をすることを覚えた時、このままの自分の生き方で終わりたくないと思った。 いけないことはいけないって言われれば言われるほど その心理が知りたくなって 叶わぬもの叶えたくて この衝動、大量生産したくなったの  大人になればなるほど、一般常識で「いけない」と言われるものに興味を持つようになった。いけないと括られたものほど衝動というものは抑えられなくなっていく。 あたしはあたし、あなたはあなたは、そんなのどうでもいい 黒くても白くてもそんなのどうでもいい・いい 男とか女とかそんなのどうでもいいから 目に映るものだけがすべてじゃない  ここ数年、新宿二丁目で飲むことが増えて感じたこと。性別という概念なんてどうでもいいし、世の中で白黒はっきりさせなきゃいけないものだってどうでもいい。目に映るものだけを真実と呼ぶのはとても残酷で、目に映るもの以外を大切にしたいと思った。 生まれたからには「使命」があるって信じていたいな これか?あれか?どれなんだ?ってのたうち回っても みんなと同じ風になれないしなりたくないの 唯一、同じなのはこの空の下  後藤まりこさんを「ミドリ」の頃から見ていて現在に至るまで、突き進んでいく勇者のような生き様に自分にないものをたくさん感じて憧れを抱いていた。後藤まりこさんこそ「使命」を感じて歌っているように見える。私は「さめざめ」を見つけるまで、十代の頃はアイドルを目指し、一時期は作家を目指し、バンドをやったりしたけどやっと「さめざめ」を見つけることができた。後藤さんも私も全く違う音楽の生き方をしてきたけど、これからも唯一無二な存在でいて欲しいし、いたいと願っている。 好きなものは好きだってなんで言っちゃいけないの? なんで隠さなきゃいけないの? 息しづらい、生きづらい この街でちゃんと呼吸をさせてよ  自分が東京を選んでこの街で生きていると言うのに、時に心は行方不明になり呼吸がしづらくなる。自由を謳いやすいこの街でさえも上手く生きるのは難しい。 ぼくはぼく、きみはきみ、そんなのどうでもいい 名前とか秘密とかそんなのどうでもいい・いい 大人とか子供とかそんなのどうでもいいから 目に映るものだけがすべてじゃない 目に映るもの以外のすべてが愛  後藤まりこさんはお話をする際にご自身のことを「僕」と呼ばれるので、それをあえて歌詞に入れてみた。二人で歌うからこそ、よりこの曲で伝えたいものが伝わった気がする。 他人のせいにしたくないの  今、ここで生きてること ここで悶えていること 自分のせいにしたいから、この衝動に従ってゆこうよ  私がよく思ってること。他人にああしろこうしろと言われて上手くいかないと結局、他人のせいにしてしまう。それなら自分のせいにしてやりたいように、衝動のまま生きていきたい。 あたしはあたし、あなたはあなたは、そんなのどうでもいい 黒くても白くてもそんなのどうでもいい・いい 男とか女とかそんなのどうでもいいから 目に映るものだけ見てんじゃないよ ぼくはぼく、きみはきみ、そんなのどうでもいい 名前とか秘密とかそんなのどうでもいい・いい ちゃんと見て、もっと見て、あたしの中のあたしを 目に映るものだけがすべてじゃない 目に映るもの以外のすべてが愛 あいあいあいあい あいあいあい あいあいあい あいあいあい あいあいあい  私の声と後藤さんの声が混ざり合った時、違う生き方をしてきた同世代の私たちがその瞬間この作品で愛を産み出すことができた。今回は後藤さんのコケティッシュな声や息づかいなどを贅沢にも自分の楽曲で発揮していただいた。フューチャーリングの初めての相手が後藤まりこさんで私は本当に幸せだ。歌詞には表記してない最初と最後の「どうでもいいから愛しあおうよ。」の二人の声に一緒にあなたの声も混ざって歌って欲しい。あえて歌詞に表記しなかったのは、タイトルとしての価値をより輝かせたかったからだ。 <さめざめ・笛田サオリ> 【第1弾「一生あたし女の子宣言」歌詞エッセイ】 ◆紹介曲「 どうでもいいから愛しあおうよ。 feat. 後藤まりこ 」 作詞:笛田サオリ 作曲:笛田サオリ ◆ニューアルバム 『ネオフューチャーメンヘラ』 SMZM-0010 ¥2,800+税 <収録曲> 01. 一生あたし女の子宣言 02. どうでもいいから愛しあおうよ。 feat. 後藤まりこ 03. SAYONARA at room 04. 夜、それは限りなく 05. ラストセックスフレンド 06. あなたしか見えなかったあたしなんて死んでくれ。 07. 異常な乙女 08. デェトスポット 09. プリプリアイラブユー ~プロポーズ願書受付中~ 10. あたしに生まれて 

    2019/04/10

  • 藤田麻衣子
    私たち、もうサヨナラしなくていいんだね。
    私たち、もうサヨナラしなくていいんだね。

    藤田麻衣子

    私たち、もうサヨナラしなくていいんだね。

    「またね」って言葉 また会えるんだ 私たち もうサヨナラしなくていいんだね 「またね」/藤田麻衣子  2019年3月20日に“藤田麻衣子”がニューアルバム『wish』をリリースしました。今日のうたコラムでは、その収録曲から、失恋ソングとも、片想いソングとも、両想いソングとも言い切れないけれど、たしかにラブソングである「またね」をご紹介いたします。まず「またね」って言葉で、気軽に別れの挨拶をする【現在】シーンから幕をあける歌。    みなさんなら、誰かに「またね」と手を振るとき、どんな気持ちであることが多いですか? 別に“二度と会わない”と決めている場合じゃない限り、あまり気にしないことが多いのではないでしょうか。友達だから。永遠のサヨナラじゃないから。「またね」はそのまま「また都合が合うときにでも会おうね!」くらいの意味合いだと思います。 友達にはなれないとわかった むなしい期待してしまうから 忘れられないまま 一人前に進めなくなるから 両腕で精一杯 その胸を押して 遠ざけて 断ち切って 必死にがんばったんだよ 「またね」って言葉 言わないように 私たち もうサヨナラ選んだ二人 もう会わないと何度決めて 泣いただろう でも本当は会いたかった 「またね」/藤田麻衣子  しかし時には、簡単に「またね」とは言えないこともあるんですよね。それがかつての<私>でしょう。歌は【現在】から【過去】の回想シーンへ移ります。そこに見えるのは、まだ<友達には>戻れそうもない二人。<もうサヨナラ選んだ二人>です。ではなぜ、あの時の<私>は<「またね」って言葉 言わないように>と、堪えたのでしょうか。    大きな理由は3つ。1つは<その胸>に嘘をつきたくなかったから。世の中には「またね」と別れておきながら、もう二度と会わないひとだってたくさんいます。だけど<私>はちゃんとお別れしたかった。希望なんて匂わせたくなかった。それは同時に、自分自身も<むなしい期待して>しまいたくなかったからという、もう1つの理由にも繋がります。    二人のラストシーンが脳内再生されたとき、やっぱり「またね」という言葉から“また会える可能性”を抱いてしまいますもんね。そしてもう1つは「またね」という言葉に本音が滲んでしまわないようにです。本当はまた会いたかったし、まだ愛していた。でもだからこそ「またね」をグッと堪えて、<両腕で精一杯 その胸を押して 遠ざけて 断ち切って 必死にがんばった>のです。二人のために“言わない”選択を貫いたのです。 あれからもうどれくらい経つかな 髪型もお互い変わったね ねぇこんなふうに普通に 話せる日が来るなんてね あんなにかき乱された この胸が今は 穏やかに 見つめられる 甘酸っぱさ残しながら 好きな気持ちは形を変えて 私たち もう本当の友達になったね なんか少しね 淋しいね だけどね きっと嬉しいことなんだよ 「またね」/藤田麻衣子  さて、歌が進み、シーンはまた【過去】から【現在】へ。時は随分と流れ、なんと二人には<こんなふうに普通に 話せる日>が来たのです。絶対に<友達にはなれないと>思ったはずだったのに。あんなに<かき乱され>泣いたのに。今、お互いの胸の中にあるのは<穏やか>で<甘酸っぱ>くて、少し<淋し>くて、だけど<嬉しい>気持ちです。  そんなふうに<本当の友達>になることができた“今”があるのは、あのとき<私>が言わなかった言葉があるからです。それが「またね」のひと言。二人のために、前に進むために、わざと「またね」とは言わずにサヨナラをした。その“言わなかった言葉”こそが<私たち>の<好きな気持ち>を新しい形で繋いでくれたように思えますね。 「またね」って言葉 また会えるんだ 私たち もうサヨナラしなくていいんだね 胸の中には温かい この気持ち 広がってく 笑顔になれる 好きな気持ちは形を変えて 私たち もう本当の友達になったね なんか少しね 淋しいね だけどね きっと嬉しいことなんだよ またね 「またね」/藤田麻衣子  そして今<私たち>は、あの頃言えなかった「またね」を、笑顔で、温かい気持ちで、本当の友達として、口にすることができるのです。別れは淋しいけれど、でも、人生に残る大切なものはそれだけじゃない。そう教えてくれるのが、藤田麻衣子「またね」ではないでしょうか。この曲を聴いているあなたも、まだ「またね」とは言えそうもない大切なひとと、いつか優しい再会を果すことができますように。 ◆紹介曲「 またね 」 作詞:藤田麻衣子 作曲:藤田麻衣子 ◆メジャー4thアルバム『wish』 2019年3月20日発売 [初回限定盤] VIZL-1564 ¥4,700+税 [通常盤] VICL-65166 ¥3,000+税 <収録曲> 01 出会えただけで 02 これからも 03 in fact (Self Cover) 04 wish ~キボウ~ 05 何度も何度でも 06 またね 07 始まり 08 ハピネス 09 気持ちの整理できるまで 10 テントウ虫  Bonus Track  トライアングル(Piano ver. / duet with 奥華子) ※初回限定盤のみ

    2019/04/09

  • 坂田穂乃花
    あなたが彼に愛された、そんな記憶はもう捨ててよ。
    あなたが彼に愛された、そんな記憶はもう捨ててよ。

    坂田穂乃花

    あなたが彼に愛された、そんな記憶はもう捨ててよ。

    過去にだれともであわないでよ 若いきすしないでよ 今 産まれてきてよ (今橋愛)  こちらは歌人・今橋愛さんの一首。過去に誰かと出逢ったこと。若いキスをしたこと。産まれたこと。それらは“過去形”であるはずなので、3つの願いはどれも無茶。そんなことは主人公だってわかっています。でも、それでも、そう思わずにはいられないんですよね。つまり<私>の知らない<あなた>がいるのは、いつであろうと嫌、なのです。 私よりずっと前から 彼と出逢えていたんでしょう? 私の知らない彼の姿を あなたは知っているんでしょう? 「元カノさんへ」/坂田穂乃花  さて、今日のうたコラムでは、そんな短歌に通じる新曲をご紹介。2019年3月20日に“坂田穂乃花”がリリースした「元カノさんへ」です。主人公の<私>が本音を伝えるお相手は、愛する<彼>ではなくて、タイトルどおり、彼の元カノさん。とはいえ、元カノから何か嫌がらせを受けているわけでも、二人のヨリが戻っているわけでもなさそう。  だけど<私>は少なからず“<あなた>=元カノ”に対して、嫌悪・怒り・嫉妬のようなものを感じていることがヒリヒリ伝わってきます。理由のひとつはまず、冒頭の短歌と同様に<私の知らない彼の姿を あなたは知っている>から。理不尽ではありますが「私だけの彼の“過去”を持っているなんてズルい…!」という気持ちなのでしょう。 考えたくないって思うのに気づけばふと 頭に浮かぶ どうして? 「消えてよ」 頑張ったって何したって 変わらない過去消せない思い出 あなたが彼に愛された そんな記憶はもう捨ててよ あなたもきっとそっと彼から 愛されていたんでしょう? 優しく抱き寄せる彼の温もり あなたも知っているんでしょう? 「元カノさんへ」/坂田穂乃花  また同時に、そうやって<考えたくないって思うのに気づけばふと 頭に浮かぶ>ような今の自分の姿も嫌なのだと思います。無駄な嫉妬をしていることも。不毛に頑張っていることも。だからきっと「消えてよ」というセリフや<あなたが彼に愛された そんな記憶はもう捨ててよ>というフレーズは、元カノだけに伝えているわけではありません。  今は、自分が<彼から愛されて>いるのに、確かに<優しく抱き寄せる彼の温もり>を感じているのに、その大切な“実感”を通じて、わざわざ他者の過去を思い浮かべてしまう。そんな自身の不安にこそ「消えてよ」と言いたいのではないでしょうか。想像上の元カノの記憶なんて「捨ててよ」と自分自身に言い聞かせているのではないでしょうか。  さらに、どんなに元カノを憎んでも無駄で、どんなに<私>が<考えたくないって思うのに気づけばふと 頭に浮かぶ>のなら、あとは<彼>に何とかしてもらうしかないですよね。ゆえに、本当に言いたいのは「消えてよ」というより「消してよ」なのかもしれません。元カノを愛した記憶なんてもう「消してよ」「捨ててよ」と<彼>にこそ、言いたいのです。 考えたくないって思うけど気づけばふと 頭をよぎる Ah 「やめてよ」 頑張ったって何したって 変わらない過去消せない思い出 今はもう私だけを 深く奥底まで感じてよ 入り込めない2人の間が怖くて 切なくて苦しい もういっそ過去の時間なんていらないのに 「元カノさんへ」/坂田穂乃花  そして歌が進むにつれ、本音のベクトルはどんどん“元カノ”から<彼>へと移ってゆきます。<もういっそ過去の時間なんていらないのに>と思う。しかし<頑張ったって何したって 変わらない過去消せない思い出>がある。それなら過去以上に、思い出以上に、元カノ以上に、愛していると<彼>に“証明”してほしいんですよね。    というより、もしその“証明”さえ強く実感できれば、このような歌が生まれなくても済むのでしょう。<今はもう私だけを 深く奥底まで感じてよ>なんて願うことすらしなくていいくらいに<私だけ>を愛してくれている実感が必要なのです。そう考えながら「元カノさんへ」を聴くと<私>から<彼>への強い想いがいっそう心を揺さぶります。 頑張ったって何したって 変わらない過去消せない思い出 今はもう私だけを 深く奥底まで感じてよ 「元カノさんへ」/坂田穂乃花  会話や日常の節々に“元カノさん”を探してしまうあなた。愛するひとがかつて愛したひとのことを考えずにはいられないあなた。ぜひ、その想いを重ねながら、坂田穂乃花「元カノさんへ」を聴いてみてください…! ◆紹介曲「 元カノさんへ 」 作詞:坂田穂乃花 作曲:坂田穂乃花 ◆インディー・デビュー・シングル 『元カノさんへ』 2019年3月20日発売 EDCE-2030 ¥1,200(税抜) <収録曲> 01. 元カノさんへ 02. ウワサバナシ 03. あなたとの時間

    2019/04/08

  • androp
    みんな「ヤバい…!」ってそこの2行で心を打たれました。
    みんな「ヤバい…!」ってそこの2行で心を打たれました。

    androp

    みんな「ヤバい…!」ってそこの2行で心を打たれました。

     2019年2月27日に“androp”がニューシングル「Koi」をリリースしました。タイトル曲は、川口春奈×高橋一生の映画『九月の恋と出会うまで』主題歌として書き下ろし。さらに2019年4月5日には“上白石萌音×内澤崇仁(androp)”として新曲「ハッピーエンド」を配信リリース。上白石主演の映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』主題歌として書き下ろし。  内澤さんが作詞作曲を手がけた、最新作「Koi」と「ハッピーエンド」で共通しているのは、どちらもラブソングあるという点です。また、歌ネットでミリオンリリックに認定されている大ヒット提供曲、Aimer「カタオモイ」も然り。そこで今回のうたコラムでは、そんなラブソングの名手・内澤崇仁さんにインタビューを敢行!今日はラスト第3弾をお届けいたします。 ― 第3弾では、上白石萌音×内澤崇仁(androp)の「ハッピーエンド」についてお伺いしていきます。 内澤:以前、萌音さんには「ストーリーボード」というタイトルの楽曲を提供させていただいたんですけれども、僕の中では「ハッピーエンド」はその曲と繋がっていて。どこかリンクさせたいなという想いが個人的にはありました。 僕が主人公だったら 小さな物語でいいから 君と僕のハッピーエンドにしよう ストーリーは僕が書き換えるよ 君にまつわる全てを幸せに でもやっぱり主人公じゃなくてもハッピーエンドがいい 超大作でもないし 感動のファンタジーでもない ラスト 3分のどんでん返しもいらないよ 出会えた 出会えた 君と出会えた 「ストーリーボード」/上白石萌音 ― もう「ストーリーボード」の歌詞に<ハッピーエンド>というキーワードが綴られているんですよね。 内澤:はい、実はそこを繋げたかったんです。というのも、もともと「ストーリーボード」を提供するとき、すでに「ハッピーエンド」の音はあったんですね。だから生まれた時期は2曲とも一緒だったんです。兄弟みたいな曲というか。それを当時、萌音さんが「こっち(ハッピーエンド)もすごく好き」だと言ってくださっていたので、今回、提供できることになって、僕的にも念願が叶ったという感じです(笑)。なんとなく「いつかこの曲を気に入ってくれた萌音さんに…」と考えていたから。そんな兄弟を繋げる部分を作りたいなという気持ちが、タイトルに表れていますね。 せっかくのケーキも失敗作 夢のサプライズも上手くいかない あなたの声が好きです 言えないけど それはそれは笑った顔が素敵 照れると髪触る癖も知ってるよ 優しいとこも好きです 言えないけど 「ハッピーエンド」/上白石萌音×内澤崇仁(androp) ― この歌の主人公もめちゃくちゃ可愛いですね。どうやってこの子の性格や思想が生まれていくのですか? 内澤:やっぱり一番は提供する方の印象ですね。今回だったら、萌音さんに一番似合う言葉遣いやフレーズをチョイスしていきます。あと今回は、映画『L・DK』の主題歌ということもあったので、ヒロイン・西森葵(上白石萌音)の考えとかにもちょっと寄せたり。 好きで好きで大好きなの 何千もの星の下で巡り会う奇跡 あなただけなの 夢はハッピーエンド あなたとお揃いのストーリーがいいの 歳をとるたび好きになるのよ 「ハッピーエンド」 ― 冒頭では<好きです>と敬語だったのが、サビでは<好きで好きで大好きなの>と溢れちゃっている感じも可愛いです。 内澤:そう、萌音さんもそういうことを言いそうだと思ったし(笑)、同じく『L・DK』の葵も言いそうなんですよ。そういうふうに、歌う本人と作品の主人公との性格や思想が交じり合って、歌の主人公が生まれることが多いですね。 好きで好きで大好きなの 明るい星に隠れて魔法のキスして もう何もいらないから ハンバーグが好きなあなた 73億分の1のあなたじゃなくちゃ あなたじゃなくちゃ だめなの 「ハッピーエンド」 ― また<せっかくのケーキも失敗作 夢のサプライズも上手くいかない>とか、<ハンバーグが好きなあなた>とか、具体的なワードが綴られているフレーズも胸キュン度をアップさせております。こういうシチュエーションはどうやって描いていくのでしょうか。 内澤:具体的なシーンはですね…。めっちゃ恥ずかしい…(笑)。スタッフの中にAbemaTVの『今日、好きになりました。』とか『オオカミくんには騙されない』という恋愛ドキュメンタリー番組がすごく好きな人がいまして。僕はその話を「そういうものがあるのかぁ」くらいに聞いていたんですよ。 で、今回ラブソングを書くとなって、若い子の気持ちも知りたいなと思ったんですね。だけど、僕には若い知り合いはいない。ということで、僕もそういうものを観てみようと、そのスタッフからおすすめの回を訊いて、実際に観てみて。それを踏まえた上で、自分の頭のなかで世界観を作り(笑)、出来上がったフレーズたちなんです。 ― なるほど(笑)。それを観て、内澤さんがキュンとしたところも歌詞に反映されているんですね。 内澤:そうですね(笑)。あと最近の若い子は「愛している」って言葉は言わないとか。それよりも「好き」って表現を使うんだなぁとか。そういうことを「なるほどな…」と思いながら、学びましたね。 ― サビに<ハンバーグ>というフレーズがあるのも印象的です。 内澤:はい、サビなので普遍的な気持ちを歌いたいから、すごく迷ったんですよ。だけれども、身近な具体的なワードを入れたほうが、より聴いてくれたひとが自分事に捉えられるんじゃないかなって。でも今思えば別に<ハンバーグ>じゃなくてもよかったですよね(笑)。唐揚げでも。なんか男の子が好きそうな食べ物が良いと思ったのですが…。 ― いえ<ハンバーグ>がたった一つの正解である気がします。 内澤:よかった(笑)。映画『L・DK』でも“大きいプリン”を作ったりするシーンがあるんですけど、それならハンバーグとかも作ってそうだなぁって想像が膨らんだのもあったんですよね。あと<ハンバーグ>のあとに<73億分の1のあなた>という言葉を並べることによって、より<あなたじゃなくちゃ だめなの>という気持ちがグッと伝わればいいなと思いました。 ― 内澤さんがとくにお気に入りのフレーズはありますか? あと1センチが遠いよ苦しい… だめだ だめだ 期待したってどうせ 「ハッピーエンド」 内澤:萌音さんの歌と合わさって、すごくキュンキュンしたのはこのフレーズですね。僕はレコーディングも立ち会わせていただいたんですけど、萌音さんが歌っていて、ブースに男3人くらいいて、みんなそこの2行で心を打たれまして(笑)。「ヤバい…!」って胸を押さえながらうずくまっていったんですよ。それも含めて、印象的なフレーズですね。 ― フレーズもキュンキュンですし、歌い方もこう…本当に「ヤバい…!」ってなりますよね(笑)。 内澤:そうなんですよ(笑)。女優さんだからだと思うんですけど、感情の込め方だったり、言葉への想いの乗せ方がすごく上手で。もう曲の主人公自身が歌っているような感覚になります。レコーディングで聴いていて、何度もドキッとさせられました。表現力が豊かだな。同じ言葉でもこんなに変わるんだ。こんなにキュンとさせられるんだ。そういうことを感じましたね。 ― ありがとうございました!では最後に、内澤さんがこれから挑戦してみたい歌詞とはどんなものでしょうか。 内澤:落語みたいな歌詞を書いてみたいと思いますね。落語家さんて、座布団一枚の上で、一人何役も演じて、いろんなシチュエーションを繰り広げるじゃないですか。僕も座布団よりもっと大きな、ステージという場所で、そういう世界観を歌いたいなって。昔「Nam(a)e」という曲を書いたんですね。 美しい鳥は泣いています 何で泣くの?と聞くと 「私はアナタ」と言うのです そして鳥は言ったんだ 「ララララ ラララ 私は渚に写るアナタだもの そんなに要らない名前なら とっても悲しいね」 「Nam(a)e」/androp 内澤:これは裏声と地声で“鳥”と“そうでないもの”の会話を表現して、曲を構成したんです。それは少し落語に近いものがあったのかもしれませんが、でもなかなかリズムに乗せるって難しくて。だからこそ今、聴く人がいろいろと想像を膨らませられるような歌詞にチャレンジしてみたいですね。 【第1弾】はコチラ! 【第2弾「Koi」編】はコチラ! (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲 「 ハッピーエンド 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 「 Nam(a)e 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 ◆ニューシングル「 Koi 」 2019年2月27日発売 初回限定盤 UPCH-7482 ¥1,944(税込) 通常盤 UPCH-5958 ¥1,296(税込) <収録曲> 01. Koi 02. For you  03. Image Word (solo acoustic ver.) ◆配信シングル「 ハッピーエンド 」 2019年4月5日配信

    2019/04/05

  • androp
    <会いたい>と願うよりも<会いに行くよ>という強い意志を。
    <会いたい>と願うよりも<会いに行くよ>という強い意志を。

    androp

    <会いたい>と願うよりも<会いに行くよ>という強い意志を。

     2019年2月27日に“androp”がニューシングル「Koi」をリリースしました。タイトル曲は、川口春奈×高橋一生の映画『九月の恋と出会うまで』主題歌として書き下ろし。さらに2019年4月5日には“上白石萌音×内澤崇仁”として新曲「ハッピーエンド」を配信リリース。上白石主演の映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』主題歌として書き下ろし。  内澤さんが作詞作曲を手がけた、最新作「Koi」と「ハッピーエンド」で共通しているのは、どちらもラブソングあるという点です。また、歌ネットでミリオンリリックに認定されている大ヒット提供曲、Aimer「カタオモイ」も然り。そこで今回のうたコラムでは、そんなラブソングの名手・内澤崇仁さんにインタビューを敢行!今日はその第2弾をお届けいたします。 ― 第2弾では、androp「Koi」についてお伺いします。この曲が主題歌の映画『九月の恋と出会うまで』は、今時あまりないくらいにまっすぐな作品ですよね。 内澤:僕もそう感じました。大人の恋愛ではあるんですけど、ものすごくピュアでストレートだなって。だからこの映画に似合う主題歌も、そういう性格のものだろうと思って、メロディーや歌詞に繋がっていきましたね。 ― タイトルは「Koi」と英語表記ですが、それによって、いつも見慣れているはずの「恋」という言葉の意味を改めて考えさせられました。 内澤:そうなんです。andropの楽曲タイトルって、いつも英語表記なんですけど、それはやっぱり日本語の言葉から簡単に連想できるものに楽曲の内容が縛られたくないなという想いが、昔からあるからなんですよね。その限定的な想いのまま、曲を聴いてもらうのはちょっと嫌だなって。 今回の「Koi」に関しても、漢字の「恋」だと、結構いろいろと連想されるものってあるじゃないですか。それ以上は考えが広がらないというか、そうじゃなくて、日本人にとってなるべく紐づくものが少なくあってほしいと、今回もローマ字表記にはこだわりましたね。 ― パッと見の印象も「恋」と「Koi」では全く違いますしね。 内澤:ですよね。あと、歌ネットさんで「恋」ってタイトル検索すると、多分ものすごい量の曲がヒットしますよね? でも「Koi」だと、グッと少なくなるんじゃないかなって。そこもローマ字表記の良いところではありますね(笑)。 ― 「Koi」で一番最初に出てきたのは、どのフレーズでしたか? 内澤:これは、主題歌のお話をいただいたときにはある程度、映画が出来上がった状態で。その映画を観させていただいたんですね。まだ最後のエンドロールは真っ黒な画面だったんですけど、エンドロールが流れる場面までたどり着いたら、もうワンコーラス分くらいはブワーッて降りてきたんですよね。冒頭から。 物語が僕を拒んだって 誰かが運命を定めたって 会いに行くよ どこにだって 探し続けるよ 出会えた頃とまた同じように 恋するよ 「Koi」/androp 内澤:そうやって頭のなかで鳴り始めたものを、どんどん書き起こしていったら「Koi」という作品が出来上がっていたような感じだったんです。なので1行目から順番に出てきましたね。でも今改めて思うと、やっぱりこの冒頭のサビフレーズが、僕がもっとも表現したい核だったんだと思います。 何もいらない 何もいらないんだよ 君以外は 本当にそう思う 「Koi」 ― 冒頭に続くこのフレーズも“恋とは?”のひとつの答えだなと感じました。 内澤:そうですね。ここは、よりドストレートなものが良いなと。かつ、近くで呟いているようなフレーズにしたいと思いました。映画で、高橋一生さん演じる主人公・平野進には、言葉にできないくらいの想いがあるんですよね。だけど、それを表す言葉を無理にいろいろと探すんじゃなくて、そのまま“言葉にできない”という気持ちを表現したかったんです。 春にほころぶ小さな蕾 夏の暑さに 眩しい光 秋の彩り 冬の冷たさ そんな当たり前が 君となら特別に変わる ずっと一緒にいてほしい 「Koi」 ― また“春夏秋冬”が綴られているフレーズも素敵です。恋をしているから、今までより丁寧に日々を感じられるんだろうな、とか。<冬の冷たさ>というワードから、手を繋ぐんだろうな、とか想像が膨らみました(笑)。 内澤:きっと繋ぐんでしょうねぇ。ここ実は“春夏秋冬”の表現を入れるか迷ったんですよ。季節を限定しない描写にしようかと。ですが、やっぱり変わるんだろうなって。春夏秋冬、今まで普通に訪れていたものが、恋というひとつのきっかけで変わるんだろうなって。そこを表現したかったので“春夏秋冬”を描きました。 ― きっと、視覚や触覚などの五感も<特別に変わる>んでしょうね。ちなみに内澤さんは、ひととの関わりのなかで、五感のどこを使うことが一番多いですか? 内澤:五感かぁ…。耳かな。聴覚。なんか僕は、普通のひとよりも“可聴域”というものが広いらしくて。だから使うつもりはなくとも、自然に耳を使って物事を感じている気がします。あと何より音が好きです。ひとの声も好きだし、ピアノの音も好きです。だからandropの曲にはピアノが入っているものが多かったりしますね。 君が遠くに行ってしまって もう会えないとわかっていたって 僕は探すよ 君の姿を 君じゃなければだめなんだ 出会えた頃とまた同じように 恋して 恋して また笑ってよ 物語が僕を拒んだって 誰かが運命を定めたって 会いに行くよ どこにだって 探し続けるよ 出会えた頃とまた同じように 恋するよ 恋するよ 「Koi」 ― この歌では“願い”を歌っているわけではないところも印象的ですね。<探すよ><会いに行くよ><探し続けるよ><恋するよ>と意志を歌っています。 内澤:そうなんです。それはとても意識したところですね。やっぱり平野(高橋一生)は、決して言葉は達者ではないけれども、ただただひたむきに、彼女(川口春奈)の運命を変えようと突き進んでいく姿が印象的で。それなら<会いたい>と願いを歌うよりも<会いに行くよ>という強い意志をこの曲にも貫いたほうがいいと思いました。 ― 第1弾で、andropは“普遍的な愛”は描いてきたけれど“恋”の歌はあまりないとおっしゃっていました。では“ただひとを想うこと”と“恋”の違いとは、なんだと思いますか? 内澤:たしかに、何が違うんだろう。こう…若干、限定されるところかな。恋は。たとえば「付き合いたい」とか「結婚したい」とか、そういう具体的な気持ちが入ってくるところはありますね。そういう意味だと“恋”を描くときって、使うワードも変わってくるから。だけど多分、想いの芯みたいなものは“ただひとを想うこと”も“恋”も一緒なんだろうな、と思います。 第3弾「ハッピーエンド」編に続く! 【第1弾】はコチラ! (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲「 Koi 」 作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa ◆ニューシングル「Koi」 2019年2月27日発売 初回限定盤 UPCH-7482 ¥1,944(税込) 通常盤 UPCH-5958 ¥1,296(税込) <収録曲> 01. Koi 02. For you  03. Image Word (solo acoustic ver.) ◆配信シングル「 ハッピーエンド 」 2019年4月5日配信

    2019/04/04

  • androp
    僕は非常に恋愛に関して、こじらせておりまして(笑)。
    僕は非常に恋愛に関して、こじらせておりまして(笑)。

    androp

    僕は非常に恋愛に関して、こじらせておりまして(笑)。

     2019年2月27日に“androp”がニューシングル「Koi」をリリースしました。タイトル曲は、川口春奈×高橋一生の映画『九月の恋と出会うまで』主題歌として書き下ろし。さらに2019年4月5日には“上白石萌音×内澤崇仁”として新曲「ハッピーエンド」を配信リリース。上白石主演の映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』主題歌として書き下ろし。  内澤さんが作詞作曲を手がけた、最新作「Koi」と「ハッピーエンド」で共通しているのは、どちらもラブソングあるという点です。また、歌ネットでミリオンリリックに認定されている大ヒット提供曲、Aimer「カタオモイ」も然り。そこで今回のうたコラムでは、そんなラブソングの名手・内澤崇仁さんにインタビューを敢行!今日はその第1弾をお届けいたします。 ― これまでandropでは“ザ・ラブソング”というものをあまり書かれていない印象ですが、今回の「Koi」や「ハッピーエンド」を聴くと、実は内澤さんかなり得意分野なのではないでしょうか。 内澤:いや、不得意なんですよ。もう毎回、ただただ必死ですね。andropの場合はバンドなので、やっぱり僕だけのものではないじゃないですか。だから僕個人の恋愛話や恋愛観を歌ったとして、どうなんだろうと(笑)。その歌を人前で歌ったときに、一緒に演奏しているメンバーたちはどういう気持ちで表現すればいいのかとか考えちゃうと、なかなか…ね。 そうすると自然に、バンドメンバーそれぞれが音に感情を込めやすいような歌詞になっていくんですよね。夢だったり、希望だったり、絆だったり、個人的な恋じゃなくて普遍的な愛みたいなものだったり、演奏しながら個々に大切にできる内容を描くことが多いです。だからこそ恋愛モノは少ないし、とくに個人的な実体験とかになると…ないかもしれません。 ― では今回のようにタイアップがあると、逆にラブソングが書きやすかったりしますか? 内澤:そうですね。タイアップとか楽曲提供とか。それは僕だけではなくて、ドラマや映画の登場人物とか、その歌を歌うアーティストさんとか、いろいろ絡んだ上で作品が作り上げられていくので。そうなると歌詞も書きやすいです。だから楽曲提供をするときには、ラブソングを作ることが多いのかもしれないんですけど。 Darlin' 夢が叶ったの お似合いの言葉が見つからないよ Darlin' 夢が叶ったの 「愛してる」 「カタオモイ」/Aimer 生まれてここまで選んだ日が 重なり合って僕ら出会えた 離れられないよ 離したくないよ 探していたんだ君のことを やっと やっと僕ら出会えたんだ 「ストーリーボード」/上白石萌音 ― これまで内澤さんが提供されたラブソングは、もれなく“幸せ”であるところが印象的です。 内澤:たしかに。多分、そのひとが表現するにあたり、一番似合いそうなものとか、伝えやすそうなものを考えるようにしているからだと思います。あとたとえば、僕が提供した曲を人前で歌ったりするときに、音楽によって楽しくなってもらいたいなとか、歌うひとがより輝いたらいいなって想いがあったりするんですね。 そういう気持ちが幸せなラブソングに繋がっている気がします。ということは、もし今後、提供する方の闇がすごく深くて(笑)、失恋ソングによって一層深みが増すようなアーティストさんだったとしたら、失恋ソングも生まれるのかもしれないです。 ― あと、内澤さんの提供曲の主人公は、恋する姿がすっごく可愛いし、魅力的です。今回の萌音さんのコメントにもありましたけど、本当に「なぜこんなにかわいい歌詞を書ける」のか。「なぜこんなに恋する女の子の心がわかる」のか。なぜですか。 内澤:なぜ…(笑)。僕はもうとにかく必死ですよ。歌うひとの気持ちや人柄を汲んで、ずっと歌ってもらえる曲を作りたいとは思っているんですけど。逆に女性の気持ちがわからなすぎるからだと思いますね。いや…僕は非常に恋愛に関して、こじらせておりまして(笑)。自分のなかに思い描く理想像があるのかな。 君が僕を忘れてしまっても ちょっと辛いけど… それでもいいから 僕より先に どこか遠くに 旅立つことは 絶対 許さないから 生まれ変わったとしても 出会い方が最悪でも また僕は君に恋するんだよ 僕の心は君にいつも片想い 好きだよ 分かってよ 分かってよ 分かってよ 「カタオモイ」/Aimer 内澤:このAimerさんへの提供曲は、レコーディングのとき、Aimerさんのプロデューサーであるagehaspringsの玉井健二さんもいらっしゃっていたんですね。そのとき歌詞を読んだ玉井さんから「君、そうとうこじらせているね」って言われたんですよ(笑)。恋愛観を。そこで僕は「そうなんだ…」と思って。そのときから「僕は恋愛観をこじらせているんだ」ということを、なんとなく自負しております。 ― ただし、そのこじれをandropの楽曲として出すのは違うと。 内澤:そうなんですよね。andropで僕のこじれ感を出しても…というか、自分自身で歌ってもなという気持ちがあるので、このように提供曲に表れてしまっているところは大いにあると思います(笑)。 ― そんなこじらせの内澤さんは、高校時代などどのような恋愛をしてきたのですか? 内澤:いや、僕は本当に高校時代も、とくに恋愛というものをしてこなかったんですよね。休み時間は、学校の屋上の手前にある、踊り場みたいなところに、ずっとギターを隠して置いていて。休み時間になったらすぐそこへ行って、一人でギターを弾いているような男子だったので(笑)。 お弁当を食べながら女子とお話をするだとか、放課後に一緒に帰るだとか、そういうことがまったくなかったわけです。ただの音楽大好き少年でした。とくにそのときは、ボーカルではなくギタリストだったので、ギターに夢中でしたね。その結果…こじれたんですけど。 ― でもそのような高校時代を過ごしたからこそ、こんなに素敵なラブソングたちが生まれているのかもしれません。 内澤:そう言っていただけるのなら、こじらせておいて良かったなと思います(笑)。 ― ちなみに、最近キュンとしたラブソングはありますか? 内澤:ラブソング。ラブソング…。意外とラブソング、聴かないんですよね。昔から自分とは無縁だと思っちゃっていて(笑)。あと世の中に多いし、もう名曲もたくさんあるので、僕が歌わなくてもいいかと思っている部分もあって。 ― では代わりに、内澤さんが歌詞面で影響を受けたアーティストを教えてください。 内澤:さだまさしさん、かな。たとえば「主人公」という曲とか結構好きで。 あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公 時折り思い出の中で あなたは支えてください 私の人生の中では私が主人公だと 「主人公」/さだまさし 内澤:さだまさしさんの歌詞の世界観には、小さい頃からかなり影響を受けていると思います。広い意味での愛の表現の仕方だったりとか。物語のような、小説のような、歌詞も書かれたりするし。歌って、いろいろと顔を変えられるんだなということを学ばせていただいた、最初のひとですね。 【第2弾「Koi」編に続く!】 (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲 「 カタオモイ 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 「 ストーリーボード 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 232482 ◆ニューシングル「 Koi 」 2019年2月27日発売 初回限定盤 UPCH-7482 ¥1,944(税込) 通常盤 UPCH-5958 ¥1,296(税込) <収録曲> 01. Koi 02. For you  03. Image Word (solo acoustic ver.) ◆配信シングル「 ハッピーエンド 」 2019年4月5日配信

    2019/04/03

  • イチオシ!
    様々な謎の【数字タイトルの楽曲】に注目!
    様々な謎の【数字タイトルの楽曲】に注目!

    イチオシ!

    様々な謎の【数字タイトルの楽曲】に注目!

     先日“サカナクション”がニューアルバム『834.194』発売延期を発表しました。もともとのリリース日は2019年4月24日でしたが、ボーカル・山口一郎が自身のラジオで「一言でいうと、歌詞に妥協できず、このアルバムを完成するにはもう少しだけ時間が必要」との理由を語り、元より約2ヶ月先の6月19日にリリースされることが決定したのです。    さて、歌詞にもいっそう期待が高まる今作ですが、何よりこの謎めいたアルバムタイトルが気になりますよね。山口は「きっとこの数字が何のことなのかを理解できた時に、アルバムのテーマを理解していただけるのかなと思っています」とコメント。そこで今日のうたコラムでは、様々な【数字タイトルの楽曲】に注目してみました。もしかしたら何かが、サカナクションのアルバムタイトルの謎を解くカギになるかもしれません…!    数字タイトルの楽曲の場合、【西暦や日付や時刻】【過ごした時間】【年齢】【国道路線番号】【カウント】【体温】【部屋番号】【緯度経度】【料金】【角度】【長さ】【BPM】【円周率】等が表されているパターンがございます。しかし、パッと見では何を意味しているのかわからない楽曲も多々。では、そんな楽曲たちを一挙ご紹介いたします! ウェイクアップ グンナイ 24時間を クイッククイック 幸せほど クイック クイック 嬉しいほど クイック クイック 「919」/Superfly ・歌詞にある<クイック>の語呂合わせになっており、かつこの曲が収録されているアルバムリリース日が9月19日であることに由来。 時間が経って 色褪せたって 取り戻したいよ 逢いたくて泣いた夜を越えていきたい 今もう一度 ずれたチューニング合わせるように 二人の願いひとつにして 奏でた441 「441」/miwa ・ギターやピアノなど楽器のチューニングを合わせる際に基準となる“周波数=441Hz”の意味。好きな人とのすれ違った想いを合わせたいという気持ちが込められている。 これで5度目の別れ話です でも今回はどこか違うんです いつもの『忍法・記憶喪失』も なぜか今回は効かないんです 「05410-(ん)」/RADWIMPS ・「0(お)5(こ)4(し)10(てん)」の語呂合わせから「ん」をマイナスして、「起こして(おこして)」と読む。 このなんとでも言える世界がいやだ 何の気なしに見てたい ただ ただそれだけなのに このどうとでもとれる世界がいやだ どうでもいい もう黙っててパパ 黙っててパパ 「37458」/RADWIMPS ・「3(み)7(な)4(し)5(ご)8(はち)」の語呂合わせから「みなしごはっち」と読む。 あとどれくらいの道が 待っていたとしても このまま諦めはしないよ 自分のことさえわからない 5150 「5150」/THE ORAL CIGARETTES ・「5150」はアメリカの警察が使う隠語で「今にも犯罪を犯しそうな者」を意味する。 クランクアップがいつなのか僕らには決められない だから風に吹かれていこう フィルムは用意したよ 一生分の長さを ざっと115万キロ 「115万キロのフィルム」/Official髭男dism ・映画の35mmフィルムは1秒=0.4572メートル。これで“<一生分>=80年”をずーっと撮り続けると、約115万キロメートルのフィルムが必要となる。 今は振り向かず8823 クズと呼ばれても笑う そして 君を自由にできるのは 宇宙でただ一人だけ 今は振り向かず君と… 「8823」/スピッツ ・「8(は)8(や)2(ぶ)3(さ)」の語呂あわせから「はやぶさ」と読む。ボーカル・草野が好きな西岸良平のマンガに登場するキャラクターから連想したとのこと。 気がついたかい やあ はじめまして You ここじゃ皆誰もがさ 総背番号制 「No.525300887039」/supercell ・タイトルは「ナンバー」と読む。描かれているのは、人類が<総背番号制>になった世界。おそらく主人公の<僕>は背番号<525300887039>である。 もし…例えばの話。 そんなガラじゃないけど、 僕の人生最後の言葉は 笑って言う、“1992*4##111(コレ)”なんだ。 「1992*4##111」/二宮和也(嵐) ・auの携帯電話(ガラケー)でこのタイトルの数字と番号を打ち込むと「ありがとう」となる。 “3 3 5 5 4 1 1” この数字を2乗にして “生きたい生きたい” になってしまえ 何十億人を弾き飛ばして出会えた 無事に僕等死に向かってる 「3355411」/小南泰葉 ・携帯電話(ガラケー)で「3355411」と打つと「しにたい(死にたい)」になる。 「サヨナラ」の4文字。 君がどれくらいためらったかわかる午前4時 ごめんねとか打つとこで どれくらい好きかってことばかり まだ指がなぞって 「388859」/flumpool ・携帯電話(ガラケー)で「388859」と打つと「サヨナラ」になる。  語呂合わせ、ガラケーならではの暗号、歌詞を深く読まないとわからない意味、様々な意味が込められていて、非常におもしろいですよね…!きっとみなさんにも、大切なひととだけ通じ合う【パスワード】のようなものがあると思います。そんな数字の秘密を、是非タイトルから想像して楽しんでみてください。そして、サカナクションのニューアルバム『834.194』の意味をいち早く予想してみましょう。 ◆サカナクション New Album『834.194』 2019年6月19日発売 完全生産限定盤A VIZL-1590 ¥5,900+税 完全生産限定盤B VIZL-1591 ¥4,900+税 通常盤 VICL-65194~65195 ¥3,500+税

    2019/04/02

  • イチオシ!
    だから私は「あなたが嫌い」とまた嘘を重ねていく。
    だから私は「あなたが嫌い」とまた嘘を重ねていく。

    イチオシ!

    だから私は「あなたが嫌い」とまた嘘を重ねていく。

     4月1日はみなさんご存知のとおり【エイプリルフール】です。ひとをからかうような、罪のない、害のない嘘をついてもよいとされている日。そこで今日のうたコラムでは、3月にリリースされた最新作から【嘘】というワードが綴られている楽曲をいくつかご紹介いたします。ただし、ひと言で【嘘】と言えど、嘘には様々な種類があるんですよね。 あの夜に帰りたくて 思い出を振りかざして 祈るようにねだるように 合言葉を唱えている 嘘は無い 無い 無かった 「monaural fantasy」/back number  たとえば、この歌の場合は【自分のため】の嘘。きっと<祈るようにねだるように>唱えている<嘘は無い 無い 無かった>という合言葉こそ、少なからず己の心をザラつかせている“何か”をかき消す嘘なのだと思います。なんとか自分自身に言い聞かせ、なだめているような感覚です。かといってその嘘は必ずしも悪いものではないのでしょう。    わたしたちは、どんなに<あの夜に帰りたくて>も過去に戻ることはできません。今を生きていかなければなりません。そのためには“物語の修正”が必要なこともあるのではないでしょうか。つまり、たとえ悔いがあろうと、今の自分の生き方を守るための嘘をつく。その繰り返しで再生力が生まれることもあるのです。そしていつかその嘘が“本当”に変わるときさえくるかもしれませんよね。 片想いでも 逢えなくても それでいいよと 嘘をつく 心の中に 閉じ込めてた 想いはいつも消えないまま いつも消えないまま 「逢えなくても」/奥華子  また、この歌の場合も【自分のため】の嘘ですが、少し性質が異なります。前に進むためではなく、過去を守り、現状を壊さないための嘘だからです。本当は両想いになりたいし、そばにいたいし、このままじゃ嫌。でもそれ以上に「友達でさえいられなくなったら?」「あなたに嫌われたら?」という不安が勝ってしまう気持ちもわかりますよね…。  しかし、奥華子「逢えなくても」の主人公は<あなたが好きと言えなかった もっと素直になれたなら>とひどく後悔もしております。嘘をつき続けて、友達のままでも一生、そばにいる道を選ぶか。本当の気持ちを明かして、たとえ関係が崩れても、恋心に嘘をつかない道を選ぶか。正解はわかりませんが、あなたならどちらの選択をしますか? 好きでもないのに 私を好きだと あなたはいつも言うの だから私は「あなたが嫌い」と また嘘を重ねていく だってそうでしょ? あなたは他に 愛してる子がいるでしょ? I know I know 「そこらへんによくある話」/Flower  さらに【自分のため】の嘘が【あなたのため】になり、もっと言えば【他の誰かのため】になることもあります。たとえばこの歌では<あなたは他に 愛してる子が>いて、もし<私が 受け入れたら 哀しみに溺れる女(ひと)がいる>のです。もし<私>が自分の気持ちに素直になってしまったら、さらに“嘘の連鎖”は続いていくことでしょう。 広い背中に 顔をうずめたい 一秒だけでいいから ホントは泣いて しがみつきたい… 絶対やらないけど 「そこらへんによくある話」/Flower たまたま好きになった人に 好きな人がいただけのことよ そこらへんによくある話だわ 平気よ 愛されなくて 「そこらへんによくある話」/Flower  だから<私>はこれ以上、自分が傷つきたくなくて、自分が傷つけたくなくて、あなたに傷つけてほしくなくて、あの子に傷ついてほしくなくて、いろんな本音にフタをして<平気よ 愛されなくて>と嘘をつくしかないのです。「そこらへんによくある話」というタイトルすら“あなたじゃなきゃ…”という想いへの強がりであるのがわかりますね。 あんな事をしながら 私との未来語ったの? ただひたすら真っ直ぐに 君との未来だけを ずっとずっと見てたの 愛を囁いたその唇で誰とキスしてたの? 愛してるのは君だけって何度も言ったのに 「渇かない涙」/SILENT SIREN  最後にご紹介する、SILENT SIREN「渇かない涙」は<君>の最低な嘘により傷ついた<私>の心情を描いた歌詞です。これは先ほどの、Flower「そこらへんによくある話」に通じるものがありますよね。もしもあの<私>が「あなたが嫌い」と嘘を重ねていなかったなら、この「渇かない涙」の主人公と同じように傷つくひとがいたはず…。    嘘とは、ときに誰かを傷つけ、ときに誰かを守るものでもあることを、様々な歌詞が教えてくれます。「わたしなら大丈夫」という嘘や、「幸せになってね」という嘘や、「君のために」という嘘に、どんな本音が含まれているのか、想像しながら聴いてみるのも音楽の楽しみ方のひとつです。そして、エイプリルフールは、もちろん“楽しめる嘘”であることが大前提ですので、どうか羽目を外さずにお楽しみください…! ◆紹介曲 「 monaural fantasy 」 2019年3月27日リリース 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 「 逢えなくても 」 2019年3月20日リリース 作詞:奥華子 作曲:奥華子 「 そこらへんによくある話 」 2019年3月27日リリース 作詞:小竹正人 作曲:Masaya Wada・AILI 「 渇かない涙 」 2019年3月13日リリース 作詞:ゆかるん 作曲:すぅ

    2019/04/01

  • ACE COLLECTION
    この歌詞を聴いて、僕は部屋に戻って、また泣きました。
    この歌詞を聴いて、僕は部屋に戻って、また泣きました。

    ACE COLLECTION

    この歌詞を聴いて、僕は部屋に戻って、また泣きました。

     2019年3月27日に“ACE COLLECTION”が、1st digital Album『December 9』をリリースしました。彼らは、たつや◎(Vo.&Gt)、LIKI(Gt)、奏(Ba)、RIKU(Dr)による4人組バンド。今日のうたコラムでは、全曲の作詞・作曲を手がけている“たつや◎”さんに初の単独インタビューを敢行。第1弾、第2弾、第3弾に分けて、記事をお届けいたします…!本日はラスト、第3弾! ― 歌詞面で影響を受けたアーティストというと、どなたが思い浮かびますか? たつや◎:どうだろう…。高校時代、書き始めの頃は誰からの影響も受けずに、感覚で自由に書いていたんですよ。だけど高3の終わりくらいから、ライブハウスで活動するようになって、BUMP OF CHICKENさん、Mr.childrenさん、ウルフルズさん、YUIさんとかの歌詞を参考にしていった感じですね。 でも僕、1年ちょっと前くらいまで、ACE COLLECTIONを始めるまでは、歌詞についてまったく考えていなくて。もう前の曲を聴いていただきたいくらいに、最悪な歌詞なんですよ(笑)。 ― あくまでサウンドやメロディーのおまけのような感じだったのでしょうか。 たつや◎:そう。当時は「俺のメロディーセンス、最高だわぁ」とか思っちゃっていた、勘違い野郎でした。その頃、大人や先輩の方々からは結構「たつや◎はとにかく歌詞力がない」ってハッキリ言ってもらっていたんですよ。でも、勉強が嫌いだから、まさに「Lady」の歌詞にもあるように、逃げていたんですよね。 あーだのこーだの言ったって やるしかないことは決まってて なのに やりたくないこと理由つけて逃れようと必死になって 「Lady」/ACE COLLECTION たつや◎:それがACE COLLECTIONを組んで、僕は最初にメンバーから「曲がないとダメじゃん!」ってめっちゃ責められて。動画更新とか忙しかったんですけど「本気で作ればできるっしょ!」みたいな。待って…俺難しいよ…って(笑)。そういう状態のとき、さらにスタッフさんからも「まず30曲、作って」と言われたんですよね。 ― 30曲も…。 たつや◎:マジで言ってんの!?ってなりますよね。それでかなり悩み込んだんですけど「これはピンチをチャンスに変えなきゃいけない。一回、本気になろう」と、ものすごい量の歌詞を読んだり、自分で書いてみたり、とにかく必死こいてみたんです。どういう歌詞が良いのかとか、母音の響きとか、そういうこともノートにメモして。そうやって歌詞にこだわるようになっていきました。ACE COLLECTIONを組んだからこそですね。 そう考えると、その時期に最も影響を受けたのは、Aqua Timezさんかもなぁ。僕は小説もマンガもあまり読まないんですよ。アニメも観ない。だから想像力も語彙力もなかったんですけど、そんななか、Aqua Timezさんの歌詞は情景が思い浮かびながらも、心情がすごく真っ直ぐに伝わってくるのが魅力的だなぁと思ったんですよね。自分が書きたいものもこういうものなんじゃないかなって。それで歌詞の軸が決まったような気がします。 ― かつては「歌詞力がない」と言われていたものの、たとえばデビュー曲「鬱憤」などを聴いてもらったときの反応ってやっぱり違ったのではないでしょうか。 たつや◎:そうそう!前の僕の曲を知っているひとたちはみんな「え、これ違うひとが書いたんじゃない?」とか「大人のひと付けた?」とか言うんですよ(笑)。うちのギターのLIKI でさえ、変化しすぎて笑っていますもん。でも自分でもそれぐらい変わったと思います。 ― 今のたつや◎さんの歌詞の特徴をあげるとすると、それはどんなものだと思いますか? たつや◎:今って、めちゃくちゃド直球な歌詞を書くと「薄い」と言われがちじゃないですか。だけど僕は、幼い頃に「ママに怒られた~♪」ってありのままの出来事や感情を歌っていたのと同じように、自分の人生に起きたことや抱いた気持ちを伝えたいと思っています。そういうのが個性になればいいなと。 なんか人生って、結局は記憶の積み重ねじゃないですか。だからその記憶をたくさん自分のなかに保管しておいて、歌詞を書くときには引き出しを開けて、かつての記憶を次々と“歌”という形に変えて残していく。そういう生き方が僕には合っているんじゃないかなって。誰に何を言われても「この歌詞で行くわ」と胸を張って言えるような、芯を持っていたいですね。 ― では作詞のとき、一番大切にしていることは何ですか? たつや◎:脱線しないことですね。前は脱線だらけだったんですよ。つまり「で、これは何を歌っているの?」と言われてしまうような歌詞でした。でも今は、たとえば「Lady」だったら、都会に出てきた男の子の感情をテーマに描き切っている。そうすると、伝えたいことがブレないんですよ。あと、前向きなときにはとことん前向きに。ネガティブなときにはとことんネガティブに。常に歌詞の軸になるものを決めています。 ― たつや◎さんが「この歌詞にやられた!」と感じた楽曲を教えてください。 たつや◎:まずは、BUMP OF CHICKENさんの「K」ですね。まだ歌の魅力さえよくわからない中学生の頃、弟とリビングにあったパソコンでこの歌を聴いたことがあって。そうしたら僕ら二人して泣いちゃって(笑)。「歌で泣くことがあるの!?」って思ったんですよね。 手紙を読んだ恋人は もう動かない猫の名に アルファベット1つ 加えて庭に埋めてやった 聖なる騎士を埋めてやった 「K」/BUMP OF CHICKEN たつや◎:歌の最後“NIGHT”に<K>というアルファベットを付けることで、騎士の“KNIGHT”に変えてあげたというこのフレーズ。衝撃を受けましたね。あともう1曲は、高校の頃に聴いた、中島みゆきさんの「時代」です。 当時、周りのひとに「お前はどうして歌を歌いたいんだ?」と問い詰められることが多々ありまして。自分でも「たしかになんでだろう…」って考えていたんですよ。最初の動機はただただなんとなく自分に向いていそうだからということだったので。でもそんな理由じゃ、Mr.Childrenの桜井さんみたいな深い音楽は一生、作れないよなって。そうやってひたすら悩んでいた時期に、ふとテレビの歌謡祭で、平井堅さんが「時代」をカバーしていたんですよね。 今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて もう二度と笑顔にはなれそうもないけど そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう 「時代」/中島みゆき たつや◎:この歌詞を聴いて、僕は部屋に戻って、また泣きました。なんというか…「頑張ったら絶対にいいことあるよ!」とか「楽しいことが待っているよ!」とかじゃなくて。「つらいよね。でもしょうがないんだよね。わかるわかる…」みたいな寄り添い方。僕自身が、ただ単にポジティブなことを言われても「そんな簡単に前向けないわ!」って思っていた時期だったからこそ、そんな心にも沁みる歌がすごいなぁと思いました。 そして、自分の音楽も誰かにとってのそういうものになればいいなぁと思ったんです。正直「時代」を聴くまでは、どういう歌が世間に気に入られるんだろうとか、ウケるんだろうとか、そんなことばかり考えて曲を作っていました。だけど音楽の魅力って、アーティストの人生がそのまま歌に投影されていて、聴くひとがそれに出会って、共感したり、心癒されたりするところにあるんだなぁって気づかされて。だから僕もその誰かに出会ってもらえるべき音楽のひとつになろうと思うんです。そのためにいろんな経験をして、その都度、歌にして残してゆく。それが自分が歌っていく意味だなって、今は思いますね。 ― ありがとうございました!最後に、たつや◎さんがこれから挑戦してみたい歌詞とはどんなものでしょうか。 たつや◎:ひたすらに“好き”と伝える曲。たとえばMr.Childrenさんの「常套句」のサビみたいな。まっすぐで、だけど伝わる気持ちは大きくて、めちゃくちゃ好きなんですよ。 君に会いたい 君に会いたい 何していますか 気分はどう 君に会いたい 君に会いたい 愛しています 君はどう 「常套句」/Mr.children そういう歌詞を今まで書かなかったのは、やっぱり自分が書くと「薄い」とか「誰だって書けるよ」とか言われるんじゃないかって怖かったからなんですよね。だけど、自分の人生を投影させて、見たもの感じたこと思ったことをそのまま書こうという結論に至った今なら、書きたいと思える。そう思えるようになったことが進歩だなと思います。だからもう…めっちゃ好き!という気持ちをただただ伝える歌詞を書きたいですね! 【第1弾】 【第2弾】 ◆紹介曲「 Lady 」 作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI 「 K 」 作詞:藤原基央 作曲:藤原基央 「 時代 」 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき 「 常套句 」 作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai ◆1st digital Album『December 9』 2019年3月27日配信リリース <収録曲> M-1 HELLO WORLD M-­2 December 9 M-­3 鬱憤 M-­4 Lady M-­5 君と花したい M-­6 Butterfly M-­7 BLACK HOLE M-­8 LIFEメーカー M-­9 ROCK STAR 配信先URL <TOUR情報> ACE COLLECTION Bright Tour 2019 日時:2019年6月4日(火)開場18:00 / 開演19:00 会場:大阪BIG CAT 日時:2019年6月6日(木)開場18:00 / 開演19:00 会場:Zepp Diver City チケット情報

    2019/03/29

  • ACE COLLECTION
    やっぱりラブソングの歌詞って自分の恋愛がバレますよね。
    やっぱりラブソングの歌詞って自分の恋愛がバレますよね。

    ACE COLLECTION

    やっぱりラブソングの歌詞って自分の恋愛がバレますよね。

     2019年3月27日に“ACE COLLECTION”が、1st digital Album『December 9』をリリースしました。彼らは、たつや◎(Vo.&Gt)、LIKI(Gt)、奏(Ba)、RIKU(Dr)による4人組バンド。今日のうたコラムでは、全曲の作詞・作曲を手がけている“たつや◎”さんに初の単独インタビューを敢行。第1弾、第2弾、第3弾に分けて、記事をお届けいたします…!本日は第2弾! 大抵のカップルがそのままのお互いを好きになって 付き合ったくせにいつのまにか交わすLINEの大好き さえも意味をなくして3ヶ月くらいした時には 倦怠期とやつでMr.いざこざばかりご覧の有様 そんなこと言ったって喧嘩するほど仲がいいって言うし 私たちの愛はあなたに負けるわけないでしょ あなたがそんなに言えるほど恋愛マスターじゃあるまいし 毎時毎秒彼のことばかり考えてるもう彼に乗り換えたの 「鬱憤」/ACE COLLECTION ― 「鬱憤」はデビュー曲ですが、歌ネットの注目度ランキングでは2位を記録、LINE MUSICではリアルタイムランキング1位に君臨と、初っ端から話題の1曲となりました。 たつや◎:これはもう…歌詞が半端じゃないですよね(笑)。もともとは「LIFEメーカー」をデビュー曲にしようという案があって、ミュージックビデオも最初に撮っていたんです。だけどメンバーとまたいろいろ話し合った上で「いや、やっぱりこっちの曲じゃないか?」と「鬱憤」がデビュー曲に変わったんです。でも…どうですかね? ― タイトルも内容も強烈で、かなりインパクトがありました。なかなか別れたカップルが文句を言い合う歌ってないですよね。どんなきっかけから生まれた曲なんですか? たつや◎:自分が個人的に出していた「ねぇ」という歌のようなオリジナル曲があって。そういう要素を取り入れた曲をACE COLLECTIONとしても残しておきたいなと。あと、これは僕の性格の特徴がすごく表れている歌詞でもありまして。僕はこれまで恋愛で3回ほど浮気されたことがあるんですよ(笑)。 それでちょっと女の子が怖かった時期があったんですね。というか「恋愛なんて所詮はそんなものでしょ? 最初は好きだとか言っていても、大体は裏があるんでしょ?」というような。そんな偏見祭りの感情がこの歌には込められております。当時の恋愛の実話を掛け合わせつつ、男女の言い合いにしてみました。 君の最寄りまでわざわざ会いに行った20分間と 君の手を繋ぎあって過ごした6時間は幸せだった お別れする2分間のホームの上でキスした3秒間と君と 付き合った2年間と3ヵ月と5時間と52秒は無駄 「鬱憤」 たつや◎:しかもこの<付き合った2年間と3ヵ月と5時間>までは実体験なんですよ。でもこれを言うと「お前…メンヘラじゃん」って言われるんだよなぁ(笑)。さすがに<52秒>は語呂でつけましたけど。 ― でもこの<付き合った2年間と3ヵ月と5時間>というフレーズがあることで、説得力や生々しさが強化されますよね。結構、長くお付き合いされていますし、こんなに細かく時間を覚えているということは多分、わりとまだ好きなんでしょうし…。 たつや◎:そうそうそう(笑)。やっぱりラブソングの歌詞って自分の恋愛がバレますよね。正直<無駄>って言いながらも<無駄>なんて思えてなかったし。ただ、これを書いた1年前くらいは「絶対に見返してやろう」みたいな気持ちが力になったところもありました。有名になって「あのとき別れなければよかった」って言わせたいな、と。 あなたのことを駅で待ち続けていた120分と あなたが仕事の愚痴を吐いた6時間に嫌気がさして お別れする2分間のホームの上で甘ったるいあなたを許し 付き合った2年間と3ヵ月と5時間と52秒は無駄 「鬱憤」 ― またこの歌って実は、主人公は過去の文句は言っていないんですよね。むしろ<幸せだった>と。一方、恋人の<私>側は<嫌気がさして>と言っているのが切ないです。 たつや◎:しかも彼女にはもう新しい彼がいるんですよ!だから「もう関わらないで!気持ち悪いわ!」みたいな態度なわけです。それに対して僕は「マジかよ~…」という落ち込みを含めて歌いました。なんか…付き合っているときは普通なのに、別れ際に急にこれまでの鬱憤を吐き出してくる方っていますよね…。「ずっと我慢していたけど、あの時さぁ実はさぁ!」みたいな。怖いですよね…(笑)。 枯れ果てればいいとか消えてなくなればとか そんなことは言わないどこうか 自分が幸せこぼさぬように次から次へといこう 新しい恋人へと人々よどうか幸せあれ とでも言おうか 「鬱憤」 ― ちなみに別れたあと、元恋人に<どうか幸せあれ>と心から思える派ですか? たつや◎:えぇ~? いや~、どうだろうなぁ…。もしまだ未練があったなら、どこかで「絶対に取り戻してやる」って思っています(笑)。だけど自分のなかである程度、吹っ切ることができたら意外と、何の感情もなくなる。興味がなくなる。だから幸せを願うというより、幸せになっているならそれならそれで…というのが本音ですかね。 ― たつや◎さんはラブソングを描くとき、どの場面を切り取ることが多いですか? たつや◎:う~ん、幸せな曲ってあまりないかもしれない。一応、付き合っているときにも歌詞は書いてはいるんですけど、バンドとして歌うとなると恥ずかしくなっちゃうんですよね。でも、このアルバムでは「鬱憤」とか「Lady」みたいな切ない系ばかりですけど、ゆくゆくは幸せなラブソングも出していきたいと思っています。 夜空の中にひたすら君探して 僕がいなくても幸せそうな君に嫉妬して あの日 丘の上で2人で語った 夢の続きを僕は追いかけてる 「Lady」/ACE COLLECTION ― 「Lady」はどのような設定のラブソングなのでしょうか。 たつや◎:二人はもともと田舎で付き合っていて。だけど男性のほうが「俺は夢を追いかけてくるわ」と、彼女を置いて上京して、離れ離れになったという歌です。だけど<君>のほうはもう、半分<僕>のことを忘れて楽しそうだと。それにちょっと嫉妬しているんですよね。 ― その“嫉妬感”は少し「鬱憤」の主人公と重なるところもある気がします。 たつや◎:たしかに…(笑)。曲を出せば出すほど、自分の恋愛観がボロボロと出ちゃっていますね。歌詞を書いていると、いつも以上に自分の気持ちと向き合うじゃないですか。過去のことでも今のことでも。だから作詞中に初めて自分の気持ちに気づくこともたくさんあります。「あー、あのとき俺ってこういうふうに思っていたんだ」って。 たまにもう終わらせたくもなるけど あの瞳に嘘はつきたくないから あの日 丘の上で二人で語った 夢の続きを君に見せたいから 「Lady」 ― この歌では別れた<君>の存在が<夢>を追う力になっているところも素敵ですね。たつや◎さんも、音楽活動の支えになっているような何かってありますか? たつや◎:ありますね。でも今は、恋人とかじゃないんです。最近たまに、動画配信とかでも言うんですけど、正直ちょっと前まで、このバンドを組む前まで、誰かから「頑張って!」とか言われても、そういうコメントを読んでも、そこまで深くは響かなかったんですね。 だけどACE COLLECTIONとして毎日投稿を初めて、いろいろ活動が忙しく大変になってきて、僕も悩むことがめっちゃ増えてきて、そうしたら自分でもビックリするくらい、ファンの方からの応援に対して「ありがたいわぁ…」って思うようになったんですよ。今はそういう言葉が、ものすごく支えになっていますね。 【第3弾に続く!】 ◆紹介曲「 鬱憤 」 作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI 「 Lady 」 作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI ◆1st digital Album『December 9』 2019年3月27日配信リリース <収録曲> M-1 HELLO WORLD M-­2 December 9 M-­3 鬱憤 M-­4 Lady M-­5 君と花したい M-­6 Butterfly M-­7 BLACK HOLE M-­8 LIFEメーカー M-­9 ROCK STAR 配信先URL <TOUR情報> ACE COLLECTION Bright Tour 2019 日時:2019年6月4日(火)開場18:00 / 開演19:00 会場:大阪BIG CAT 日時:2019年6月6日(木)開場18:00 / 開演19:00 会場:Zepp Diver City チケット情報

    2019/03/28

  • ACE COLLECTION
    「そんな仲間、今まで出会えなかったわ」って
    「そんな仲間、今まで出会えなかったわ」って

    ACE COLLECTION

    「そんな仲間、今まで出会えなかったわ」って

     2019年3月27日に“ACE COLLECTION”が、1st digital Album『December 9』をリリースします。彼らは、たつや◎(Vo.&Gt)、LIKI(Gt)、奏(Ba)、RIKU(Dr)による4人組バンド。2017年12月9日に結成され、その日よりYouTubeでカバー動画の配信を開始。以降、約3か月にわたり毎日動画配信を行い続けました。すると、SNSでの口コミをきっかけにみるみる人気急上昇。YouTubeのチャンネル登録数は、わずか半年で10万人を超えたのです(現在の登録者数は13万人!)。  そして2018年12月12日に、初のオリジナルシングル「鬱憤」をデジタルリリース。歌ネットの注目度ランキングでは2位を記録。LINE MUSICではリアルタイムランキング1位に君臨!さて、今日のうたコラムではそんな話題曲も収録されている最新作をご紹介いたします。今回はなんと、全曲の作詞・作曲を手がけている“たつや◎”さんに初の単独インタビューを敢行。第1弾、第2弾、第3弾に分けて、記事をお届けいたします…!本日は第1弾! ― たつや◎さんは、いつ頃から曲を作り始めたのでしょうか。 たつや◎:歌詞でいうと、最初に書いたきっかけは、高校2年生の頃に付き合っていた彼女と揉めたことでして…(笑)。なおかつ当時は、進路でも悩んでいて、自分は何をして生きていこうかな?と思っていた時期でもあるんですね。そのときみんなに「歌が良いじゃん!」って勧められ、じゃあ作ってみようかなと。カバーも考えたんですけど、本気で音楽で生活していくなら、やっぱりオリジナルがないとダメだと思い、作り始めましたね。 ― その一番最初の歌詞はどんな内容だったのですか? たつや◎:ひたすら「君の気持ちがわからないよ!」という愚痴です。何を考えているんだよ!こっちはめっちゃ好きなのに!伝わってないのかこの気持ちは!みたいな(笑)。 ― 当時の彼女さんと揉めなかったら、また違う道に行っていたかもしれないわけですね(笑)。 たつや◎:今思うとそうですねぇ。でも初めての歌詞はその彼女がきっかけで書けたんですけど、もともと2歳から鍵盤はやっていて。作曲っぽいことも5歳くらいのときにしていたみたいなんですよね。最近聞いた話なんですけど、お母さんに怒られたりすると、自分の部屋にこもって鍵盤を弾きながら「ママが怒ってる~♪」とか歌っていたらしいです(笑)。 ― また、ACE COLLECTIONというバンドは、名前の由来やカバー動画の撮り方、リリースの攻め方など、様々な面ですごく考え抜かれていますよね。 たつや◎:本当にうちは4人とも真面目で、夜な夜なずっと考えて、話し込んだりしているんですよ。ACE COLLECTIONを組む前は、それぞれ別のバンドを持っていたんですけど、ある日、ドラムのRIKUと焼き肉に行ったとき「俺らもう二十歳だぜ?これからどうするよ…」みたいな話をして。そこで「同世代で、同じような強い志を持っている奴らと組もう」って結成したのがこのバンドなんです。 で、もともと僕が作っていた歌は、わりと王道の歌モノだったんですね。だからやっぱり“ポップス”というジャンルに飛び込んで、戦っていきたいという意志を結成当初から4人とも持っていました。こう…日本のど真ん中に位置するバンドになりたいという気持ちで始めて、そこを軸にいろんなことを考えて続けている感じですね。 ― そういうことを真剣に語り合える仲間って素敵です。 たつや◎:そうなんですよ!僕は高校2年生の頃から、いろんなバンドを組んできたんですけど、もうこのメンバーは特別ですね。「こんなにストレートに意見を言う!?そんな仲間、今まで出会えなかったわ」って。それぐらいぶつかりあって、話し合う4人なんですよ。だからなんか毎日「生きてるなー」ってめっちゃ感じるし、その熱さが俺らの良いところだなって思います。 ― そんなACE COLLECTIONの1stアルバムの入り口となる「December 9」は、タイトルが結成日ですね。 たつや◎:はい、世に初めてACE COLLECTIONとして、4人が出た日。結成自体はもう少し前なんですけど、いろんなことを話し合って、その上で「俺らはまずYouTubeでやってみよう」と結論を出して、初めて動画を投稿した日が12月9日なんです。そこからの毎日更新は…なかなかしんどかったなぁ(笑)。 December 9 黒い絨毯の四角を埋めたヒーロー 過去さえぶっ壊して新しい風を巻き起こせ 「December 9」 ― 冒頭のフレーズは、YouTubeの動画撮影のビジュアルを表しているんですね。毎回上から撮影されていて、まさに<黒い絨毯の四角>をメンバー4人が埋めていて。 たつや◎:そうそう。最初はよくあるPVみたいに、いろんなカットで良い感じに撮ろうしていたんです。だけど実際に撮ってみたらめっちゃショボくなってしまって。それで「なんか違くない? どうしよう。また1から考えないと…」って悩んでいたんですけど、僕が一旦トイレに席を立ったんですね。そうしたら、ふと「あ…上から撮るって良いんじゃない?」と思いついて。試しに天井にガムテープでカメラをくっつけて撮ってみたらいい感じで。そこから僕らは始まりました。 全てを捨てた僕ら失うものはない 光り輝く未来へ 「December 9」 ― 始まりのときは、メンバーみなさん一度“全てを捨てる”という意識だったのでしょうか。 たつや◎:そうですね。もともと僕たちはACE COLLECTIONを組むまでずっと、ライブハウスでコツコツとやってきたからこそ、そこに誇りを持っていたところもあって。だから“YouTubeで動画配信をする”という決断に至るまでにめちゃくちゃ…葛藤があったんですよ。そこはそれこそ、とことん話し合いました。 その結果「そんだけ言うなら、今の時代はそういう戦い方もアリかもしれないから、一回やってみるか!」という道にたどり着いたんですけど、かなり大きな決断でしたね。しかも僕らはSNSを中心に本気で活動するために、一度ライブ活動をやめたんです。この「December 9」にはそういう覚悟や決意が込められていますね。 ― ライブハウスという現場を離れて、SNSという新しい場所に飛び込む怖さもきっとありましたよね。 たつや◎:正直、めっちゃ怖かったです。先輩や仲間から「大丈夫か?」とかいろんな意見を言われたりもしましたし。でも結局、僕らは試行錯誤をして、土台作りをして、しっかりひとを集めて、自分たちの楽しいと思えることをするという軸を常に持っていたから。たとえ偏見のある言葉が飛んできても「まぁ俺らは俺らだし、頑張ろうぜ!」という気持ちでい続けることができましたね。そうやって4人で励まし合って、進んでくることができたのは、今も大きな自信になっています。 ワスレナグサ朝日が映す影が幸せそうだね 古き良き景色も良いけれど僕らだけの景色に乾杯 「December 9」 たつや◎:サビの頭には<ワスレナグサ>という言葉を入れたんですけど、これは花言葉を検索していたときに【真実の愛】という意味があることを知りまして。もはや僕らのこの強い関係を【愛】だと言い切って、結び付けてしまいたかったんですよね(笑)。 夏に交わった運命の線は点と点結んで オセロの角を初めから四つ埋めるように 絨毯に舞い降りし騎士達かざした刀は 炉火純青よ 「December 9」 たつや◎:あと<炉火純青(読み:ろかじゅんせい)>という言葉は、だいぶ前に歌詞を書いていたとき、そんな会話を友達としたことがあって。それを思い出して、改めて意味を調べてみたら【炎が青色になると温度も最高に達するというところから、学問や技芸が頂点に達すること】を表すと。まさに僕らが目指すべきところじゃん!って、フレーズに入れました。 ― たつやさんは、そういうワードの収集力が高いなと感じるのですが、どのようなところから歌詞のインスピレーションを得ることが多いのでしょうか。 たつや◎:うーん。インスピレーションとはまた違うんですけど、メロディーと歌詞を同時に作る場合、音に一番ハマるような言葉を探して、こういう単語を見つけていく感じなんですよね。たとえば<舞い降りし騎士達かざした刀は>って、テンポが良いじゃないですか。そうするとまず、そのフレーズのあとにふさわしい母音交じりのメロディーが頭のなかに浮かんでくるんです。で、たどり着いたのが<炉火純青>というワードだったり。 あと、サビは<ワスレナグサ>で“あ”の母音からワッと強く始まりたいけど、オチサビでちょっと優しい、エロティックな雰囲気を出したかったから、あえて“い”の母音も多く使って、口を閉ざしたような感じで表現したりとか。そういう“音として”の言葉の使い方を考えながら、歌詞を書くことは多いですね。 【第2弾に続く!】 ◆紹介曲「 December 9 」 作詞:たつや◎ 作曲:たつや◎・LIKI ◆1st digital Album『December 9』 2019年3月27日配信リリース <収録曲> M-1 HELLO WORLD M-­2 December 9 M-­3 鬱憤 M-­4 Lady M-­5 君と花したい M-­6 Butterfly M-­7 BLACK HOLE M-­8 LIFEメーカー M-­9 ROCK STAR 配信先URL <TOUR情報> ACE COLLECTION Bright Tour 2019 日時:2019年6月4日(火)開場18:00 / 開演19:00 会場:大阪BIG CAT 日時:2019年6月6日(木)開場18:00 / 開演19:00 会場:Zepp Diver City チケット情報

    2019/03/27

  • sumika
    この手離れれば終わっていく恋は愛にはなりきれなかったの?
    この手離れれば終わっていく恋は愛にはなりきれなかったの?

    sumika

    この手離れれば終わっていく恋は愛にはなりきれなかったの?

     2019年3月13日に“sumika”がニューアルバム『Chime』をリリースしました。今日のうたコラムでは、ゲストボーカルとして“吉澤嘉代子”が参加している新曲「あの手、この手」をご紹介! 実はこの歌、前半と後半で主人公が変わるんです。1番は、まだ恋人同士である<二人>のうちのAさん、2番はお相手のBさん目線として読んでみてください。 春風吹けども まだ冷える夜は 二人の手を戸惑わせた 手と手握りしめ 歩いていた夜の 始まりと終わりの歌 「あの手、この手」/sumika  まず1番も2番も冒頭部分のこのフレーズは共通しております。冬から春に変わろうとしている、季節の変わり目。一応<手と手握りしめ>ている<二人>ですが、お互いに今、何かの不穏な“予感”に戸惑っている…。では、Aさんにとって、Bさんにとって、それぞれ何が<始まり>で、何が<終わり>なのでしょうか。歌詞は次のように続きます。 汗ばむ右手 冷えた左手 この手に縋(すが)り この手を諭す まだ離れていかぬように 握るけれど 春風吹けども まだ冷える夜は 二人の手を戸惑わせた 握る力が釣り合わぬ夜は 予感を確信に変えた 春を待ちきれず訪れた風は 二人の間すり抜けた この手離れれば終わっていく恋は 愛にはなりきれなかったの? 「あの手、この手」/sumika  こちらはAさん目線の歌。印象的なのは<右手>と<左手>と<この手>というワードです。それが“誰の手”なのか、自分の手なのか相手の手なのかはわかりません。ただ<右手>と<左手>の温度が異なっていることだけは確か。もし、自分の両手を表しているとしたら、Aさんは<汗ばむ右手>でBさんの左手を握りながらも、春風に晒されている自分の<冷えた左手>を感じているということ。    つまりどこかで自分自身の“冷えた想い”に気づいているのではないでしょうか。すると<この手に縋(すが)り この手を諭す>というフレーズは、自分で自分に「まだ離れないで、まだ離れちゃダメだ」と、もしくは「もう終わらせてくれ、もう終わらせようよ」と、言い聞かせていることになります。だけどもし<汗ばむ右手>はAさんの手を、<冷えた左手>はBさんの手を表しているなら、想像できる感情が変わってきますよね。    AさんはBさんの“冷えた想い”を察し、必死に“<この手>=Bさんの手”に縋り、離れぬよう諭しているのです。しかし、たとえどれが誰の手を表しているとしても、きっとたどりつく結果はひとつ。もう二人の手は<握る力>も釣り合わない。不穏な予感は確信に変わり、恋は今、終焉を迎えようとしています。そしてAさんは<この手離れれば終わっていく恋は 愛にはなりきれなかったの?>と、途方に暮れているのでしょう。 こわばる右手 悟る左手 あの手を握り 嘘は上手に ポケットに忍ぶリング その手の対 「あの手、この手」/sumika  さて、ここからはBさん目線の歌。こちらでも<こわばる右手>がどちらのものなのかはわかりません。でも、この恋の終わりを<悟る左手>は明らかに、左手を握られているBさんの手でしょう。なおかつ、前半と異なるのはBさんが“<あの手>=誰かの手”を握りながら、自分の<嘘>が上手になっていると感じていること。    その<嘘>とは<ポケットに忍ぶリング>に秘められている気がします。<リング>はAさんからもらったものであり、単純にもう付けたくないから外しているのか。それとも、付けていることをAさんではない他の誰かに見られたくないから外しているのか。それとも、他の誰かからもらったものであり、Aさんにバレないように外しているのか…。 春風吹けども まだ冷える夜は 二人の手を戸惑わせた 手と手の型が噛み合わぬ夜は 今夜でお仕舞いにするわ 春を待ちきれず訪れた風は 二人の間すり抜けた この手離れれば終わっていく戯言(こい)は 愛にはなりきれなかったの 「あの手、この手」/sumika  こちらは歌の終盤。二人の関係に終止符を打つのは、どうやら、Bさんのほうです。Aさんが<愛にはなりきれなかったの?>と疑問系で終わっていたのに対し、Bさんは<今夜でお仕舞いにするわ>、<愛にはなりきれなかったの>と言い切っております。さらに<恋>ではなくて<戯言(こい)>と綴られているのも切ない。Bさんにとって、Aさんとの関係はすでに“<戯言>=ばかばかしいもの”であったのです。    こうしてすべて歌詞を知った上で深読みしてみると、Aさんは“あの手この手”で二人の関係を修復しようとしたけれど<終わり>を迎えてしまった側。Bさんは“この手(Aさん)”ではない“あの手(他の誰か)”に出会い、新しい<始まり>を迎えようとしている側。そんなすれ違いの物語の想像も膨らみますね。冷たい春風を感じる、sumika「あの手、この手」をあなたなら、どのように解釈しますか…? ◆紹介曲「 あの手、この手 」 作詞:片岡健太 作曲:片岡健太 ◆2nd Album『Chime』 2018年3月13日発売 初回生産限定盤 SRCL-11064~11065 ¥3,800+tax 通常盤 SRCL-11066 ¥3,000+tax <収録曲> 01.10時の方角 02.ファンファーレ 03.フィクション 04.Monday 05.ホワイトマーチ 07.秘密 08.春夏秋冬 09.Hummingbird‘s Port(Instrumental) 10.Flower 11.ペルソナ・プロムナード 12.あの手、この手 13.ゴーストライター 14.Familia

    2019/03/26

  • イチオシ!
    さよならは言わない、つないでいた手と手が紡いでく未来。
    さよならは言わない、つないでいた手と手が紡いでく未来。

    イチオシ!

    さよならは言わない、つないでいた手と手が紡いでく未来。

     2019年3月21日(木・祝)に放送された“CDTVスペシャル!”の『卒業ソング音楽祭2019』は、ご覧になりましたか? まず番組では、人気アーティストたちが卒業生に向けてスペシャルライブを開催しました。DA PUMPは、園児みんなが「U.S.A.」大好きだという静岡県の保育園で、年長組の男の子10人とスペシャルコラボを披露し、大盛り上がり!    森山直太朗は、奄美大島の離島へ。全校児童7名の小学校のたった一人の卒業生のため、涙を浮かべながら名曲「さくら」を歌唱。Little Glee Monsterは、卒業生たちと共に定番卒業ソング「旅立ちの日に」を大合唱。また、スタジオで「HAPPY BIRTHDAY」と「瞬き」を披露したback numberの歌詞アクセス数は、番組放送後、急上昇いたしました。 【卒業シーズンに聴きたい思い出の歌 TOP10】 1位:「道」/EXILE 2位:「サヨナラの意味」/乃木坂46 3位:「青春フォトグラフ」/Little Glee Monster 4位:「3月9日」/レミオロメン 5位:「遥か」/GReeeeN 6位:「桜」/コブクロ 7位:「卒業写真」/松任谷由実 8位:「YELL」/いきものがかり 9位:「さくら(独唱)」/森山直太朗 10位:「さくら」/ケツメイシ  そして、様々な年代に支持されている珠玉の卒業ソングも、懐かしのVTRと併せてカウントダウン形式で大公開。上記がTOP10のランキングです。尚、ランクインしていた全楽曲もれなく歌ネットの歴代人気曲に認定されております。さらに注目だったのは『この春の卒業生が選んだ卒業シーズンに聴きたい思い出の歌』のコーナー。こちらでは“新星・卒業ソング”と言える楽曲たちが次々と登場! 「泣かないで 笑って」僕らに手を振り 舞う桜 聞こえるよ 溢れ出すよ 君との思い出が 離さないで 握ったこの手に伝わり合う 明日が 少し寂しいけど 心の中「ありがとう」と グッバイ グッバイ グッバイ 「さくら」/ベリーグッドマン 今でもキミはあの頃と同じ笑顔で 今でもキミはあの頃のようにまっすぐで 今でもキミはあの頃と変わらない優しさで 今でもキミは…キミのままでいてほしいそう願うよ 「願い~あの頃のキミへ~」/當山みれい お願い 時間よ止まって 私まだ大人になるのが怖いから この水色の日々が 色褪せるのが怖いの だからいつでも思い出せるように 焼き付けたいの 今日だけは泣いたって良いでしょう? 「水色の日々」/SHISHAMO 桜散る桜散る お別れの時間がきて 「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」 うつむいてるくらいがちょうどいい 地面に咲いてる 「栞」/クリープハイプ 涙こらえ笑って生きてる 崩れそうになりながら毎日びびってる 疲れ果てるまで繰り返す きっと ずっと どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても 悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る その先には幸を… 「ともに」/WANIMA 大嫌いだ 人が大嫌いだ 友達も大嫌いだ 本当は大好きだ 明日が晴れるなら それでいいや 明日が来(きた)るのなら それでいいや あなたが笑うなら なんでもいいや 世界は変わりゆくけど それだけでいいや 「春愁」/Mrs. GREEN APPLE  まっすぐ「ありがとう」と「さようなら」を伝える歌。今はまだ淋しく切ない感情のほうが強い歌。<大人になるのが怖い>気持ちや、「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」という本音も溢れてしまう歌。たとえ離れ離れになっても<君>や<あなた>の幸を、笑顔を、祈る歌。いずれの曲にも“ひとへの愛”が詰まっていますよね。  誰かと別れるからこそ、過ごした時間の愛おしさや、存在の大きさを改めて実感したり。新しい道に足を踏み入れる前だからこそ、自分の気持ちと向き合ったり。人生にとって欠かせない想いが描かれているのが、卒業ソングというものなのでしょう。さて、今日のうたコラムでは最後に、歌ネットからも1曲、新たな卒業ソングをご紹介いたします。 仰げば青空 放つ願い どこへでもいけるんだ さよならはいらない つながってる 手と手 ほどけても 今 新しい日々に 舞う花びら 僕ら 風の向こうだけ 見つめる さよならは言わない つないでいた 手と手が 紡いでく未来 歩き出す頬に 散る花びら 僕ら 風の向こうへと 旅立つ 「仰げば青空」/秦基博  2019年3月13日に“秦基博”が配信リリースした新曲「仰げば青空」です。この曲は、3月8日からオンエアされている『SoftBank music project』テレビCMの『卒業』篇で流れており、すでに耳にした方も多いのではないでしょうか。別れのとき、もちろん寂しさはあります。でも、それ以上に胸に溢れる<新しい日々>への希望と、前向きな気持ち。    その強い想いがサビの<さよならはいらない>、<さよならは言わない>というフレーズに託されているのです。そして、仰げば青空。どこまでも可能性が広がっている“今”が伝わってきますね。是非、王道の名曲たちも、次々と誕生する新たな旅立ちの歌たちも、ご堪能ください。きっといろんな形で、あなたの心に結びついてくれるはずです…! ◆「 仰げば青空 」 2019年3月13日配信 作詞:秦基博 作曲:秦基博

    2019/03/25

  • 高橋颯
    夢は辛いことばかりじゃなくとても美しいから
    夢は辛いことばかりじゃなくとても美しいから

    高橋颯

    夢は辛いことばかりじゃなくとても美しいから

    It's beautiful, my life It's beautiful, my life 差し伸べられたその手のひら 愛を感じたから もしもいつか自分を見失いそうになったとしても 帰る場所ならもうわかってるから 「Beautiful」/高橋颯  2019年3月20日に“高橋颯”が2nd EP『STEP』をリリースしました。今作のリード曲「Beautiful」は、歌詞先行公開中から非常に支持率が高く、注目度ランキングにて3週連続で首位を独走。圧倒的な「いいね!クリック数」を獲得していた楽曲です。そこで、今日のうたコラムでは特別に【高橋颯インタビュー】をお届けいたします…! ― 新曲「Beautiful」3週連続での歌詞注目度ランキング1位獲得おめでとうございます! 颯:自分の曲の歌詞をこんなにも良いと言ってもらえるのが、正直めちゃくちゃ嬉しかったです!この曲は作詞作曲をしてくれた“DAISUKE”さんと沢山話し合って、今の自分の心情をダイレクトに伝えることが出来た曲なので、サウンドと歌詞と僕自身の世界観がピッタリはまったのが評価してもらえている理由かなと思っています^ ^ そんな曲なので「颯くんの想い伝わったよ」と、ファンの方々から言ってもらえたのがとても嬉しかったです。 ― 作詞を手がけられた“DAISUKE”さんは 「この曲の歌詞はこれまでに無いくらい本人と話し合って書きました。ここはもっと違う表現にしたい、綺麗事抜きで表現したい等、沢山意見を出してくれました。素の高橋颯です」 とのツイートをなさっていました。これまで以上に、歌詞にこだわろうという想いが強くなったきっかけはありますか? 颯:もともと、じつは僕はとてもこだわりが強いんです(笑)。出来ることなら作詞作曲から演奏まですべて自分でやってみたいと、いつも思っています。とにかく色々なことに挑戦したいと思っているんです。あくまで理想ですが(笑)。 前作『WHITE』は収録曲の全てを提供してもらったので、曲ごとの持つ世界観やメッセージと自分自身の想いとで、どうしても生まれるギャップを埋めるのに苦労した部分がありました。だからこそ今回はもっと素の自分に近づいた表現がしたい、という想いが強かったです。 ― 完成した「Beautiful」の歌詞を読んだときにはどのような感想を抱きましたか? 颯:自分の気持ちや体験からだけじゃなくて、人間の一般的な苦悩から湧いてくる心境も描けたんじゃないかなと、そして、こんな素敵な歌詞を書いてくれてありがとう!と思いました^ ^ 何をしてもnot my day 否定されることに愛を見出せずにいたんだ 君の言葉に隠されたメッセージ 優しさだけが愛のカタチじゃないってことに気付いた 「Beautiful」/高橋颯 それでも上手くいかないbad days 後ろ指さされて頑張る意味さえわからなくなって オモチャを手離せない子供の様に 諦められないのがただの我儘に感じてしまった 「Beautiful」/高橋颯 ― とくにこうしたフレーズからは、DAISUKEさんが綴っていた“綺麗事抜きな、素の高橋颯”さんの声を感じます。 颯:歌詞を全て完成させる前から「Beautiful」というテーマは決まっていて“僕にとっての美しいものって何だろう”と考えたら、それは“人生”だなって思ったんです。生きていたら、苦しいことや辛いことも当たり前に沢山あるけれど、僕の場合は人間関係や人とのコミュニケーションも苦しいことの一つでした。 もともと人見知りで自分に自信が持てなく、引っ込み思案な性格だったのですが、そんな中どうにかして人と関わろうとすると空回りしてしまい、「アイツは空気が読めない」と罵られたり、「お前って変わってるよな」と言われたりして、すごく嫌な気持ちを抱いていました。 それでも頑張って、人と向き合ったり自分と向き合ったりしながら、人間関係が上手くいくようにと意識してきて、歳を重ねるうちに辛いのは自分だけじゃないことに気付き、辛くても一生懸命に生きている人間がだんだん愛おしく思えるようになったんです。そして、そう思えるようになってから、なんだか世界が美しく見えてきました。 It's beautiful, my life It's beautiful, my life 夢は辛いことばかりじゃなく とても美しいから 成功だけが正解じゃない 僕を見てる誰かがまた 一歩踏み出せたら 意味があるよ 「Beautiful」/高橋颯 ― そんなご自身の実感もあるからこそ、サビの前向きなフレーズが説得力を持って刺さります。颯さんは、音楽活動をしているなかで、たとえばどのような瞬間に“Beautiful”を感じましたか? 颯:前作のリリース後から、全国各地いろいろな所でライブさせて頂いて、僕が思っていた以上に自分が沢山の人に愛されていたことに気付いて…。僕の歌で励まされる人がいて、僕に会えることを楽しみにしてくれる人がいて、そんな人達に僕の歌を届けようと熱意を持って動いてくれる人たちもいて、それに気付いた時に本当に幸せだなと感じました。それって美しいことだなと思いました。 ― 「Beautiful」のなかで、颯さんが歌っていてとくにグッとくるフレーズを教えてください。 颯:サビの<It's beautiful, my life>です!!ああ、僕の人生美しいな、生きてて幸せだよ、歌が歌えて幸せだよ、みんなありがとう。という気持ちで歌ってます(笑)。 ― ありがとうございました!最後に、2nd EP『STEP』の歌詞を読み、CDを手に取るみなさんにメッセージをお願い致します。 颯:本当に心を込めて作りました。僕の自信作です!みなさんの幸せを願っています、そしてみなさんの夢を応援しています。いつもありがとう^ ^ ◆紹介曲「 Beautiful 」 作詞:DAISUKE 作曲:RYUJA・DAISUKE ◆2nd EP『STEP』 2019年3月20日発売 通常盤 ¥1,400(税込) 初回限定盤 ¥2,400(税込) ファンクラブ限定盤 ¥2,700(税込) 1.Beautiful 2.この不条理な世界で 3.addiction 4.Come Back ~君以外愛せない~ 5.大切な君へ (MATZ REMIX)

    2019/03/22

  • DREAMS COME TRUE
    新旧楽曲ともに愛され続けているドリカムの歌詩に注目!
    新旧楽曲ともに愛され続けているドリカムの歌詩に注目!

    DREAMS COME TRUE

    新旧楽曲ともに愛され続けているドリカムの歌詩に注目!

    ~DREAMS COME TRUE 歌詩アクセスランキング~ 1位:未来予想図II 2位:やさしいキスをして 3位:あなたとトゥラッタッタ♪ 4位:LOVE LOVE LOVE 5位:何度でも 6位:決戦は金曜日 7位:大阪LOVER 8位:WINTER SONG 9位:未来予想図 10位:AGAIN 11位:うれしい!たのしい!大好き! 12位:あなたのように 13位:さぁ鐘を鳴らせ 14位:愛がたどりつく場所 15位:その先へ  2019年3月21日に“DREAMS COME TRUE”がデビュー30周年を迎えます。1989年3月21日から、数々の名曲を世に届け続けてきたドリカム。歌ネットでは全46曲の歌詩が10万アクセス以上を記録し、歴代人気曲として認定されております。とくに1位の「未来予想図II」は145万アクセスを突破。全アーティストのなかで、最も歴史あるミリオンリリックとなっているんです。  もちろんドリカムの歌詩で人気なのは、過去の名曲ばかりではございません。アクセスランキングの1位「未来予想図II」と2位「やさしいキスをして」に次いで3位にランクインしているのは、昨年11月にリリースされたばかりの最新シングル曲「あなたとトゥラッタッタ♪」です。朝ドラ『まんぷく』主題歌として書き下ろされたこの曲は、現在もなお、人気上昇中! 丸まってる背中に もらい泣き 恥じだって一緒に あなたとならトゥラッタッタ♪ 「あなたとトゥラッタッタ♪」  また、比較的新しい楽曲「AGAIN」や「あなたのように」や「さぁ鐘を鳴らせ」なども上位に。彼らがデビューから今に至るまで、愛され続けている証ですよね。さて、今日のうたコラムではさらに、ドリカム楽曲の全作詞を手掛けている“吉田美和”さんの歌詩に注目してみました。実は、美和さんの歌詩にはよく登場するワードがあります。まず一つ目は…。 ~【電話】~ いつのまにか とぎれた電話 会えなくなって もうどれくらい 「あなたに会いたくて」 あなたはすでに誰かのもので ふざけるか他愛ない電話以外は 思い出も増えていかない 増えるはずもない 「もしも雪なら」 私からは電話はしない Callが鳴っても すぐにはでない ホントは 待ってたなんて言わない 最後まで きっと… 「週に1度の恋人」 毎日のようにくれた電話も無視した もし声聞いたら 絶対責めちゃうよ 「つらい」がぐるぐる 「また「つらい」が1UP」 うわ!こんな毎日電話してたんだ!数字で見るとすごい もう4ヶ月も前の明細が今になって出てきた 恋に掛かった 値段表に見える! 「思い出の神様」  デビュー曲「あなたに会いたくて」から<いつのまにか とぎれた電話>というフレーズで始まり。ピックアップした楽曲以外にも「そんなの愛じゃない」「ていうか」「めまい」「どうぞよろしく」「やさしいキスをして」「LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~」など、30曲以上の歌詩に【電話】にまつわるワードが綴られているんです。  ときに、受話器越しのキスで距離の遠さを感じたり。電話でしか思い出が増えていかない事情があったり。自分の声だと気づいてもらえず傷ついたり。好きなひとから「彼女と別れた」という電話があったり。【電話】というアイテムひとつで、主人公の心情が伝わってくる。二人の関係がわかる。恋が動く。そんな物語を美和さんは描きます。さらにさらに…。 ~【ファッション】~ ブルーのシャツ着たら すごく似合う 朝も 夕焼けにも 「Eyes to me」 新大阪駅まで むかえに来てくれたあなたを見たら いつもはいてるスウェット 今日も家へ直行か・・・ 「大阪LOVER」 目の前を通る長い電車 車両の間の一瞬のすきま 間違いない 踏み切りの向こうで 春の陽が眩しそうなネクタイ ひとつ年上の やさしい なつかしい顔 「思い出は胸に秘めたまま」 春の風が フリンジ付きの軽いストール 巻き上げて顔隠す 前はこんなことだって あなたを笑わせた こっちをもう見ない あなたはだあれ 「マスカラまつげ」 季節が変わるごとに あなたに会いにゆくわ 新しい服を着て 心が痛むでしょう 泣いたりはしないけど 少しやせた 私を見て 「忘れないで」  「Eyes to me」の瑞々しさ、「大阪LOVER」のちょっとしたマンネリ感、「思い出は胸に秘めたまま」の月日の流れ、それらは<あなた>の服装から見えてきます。また「マスカラまつげ」や「忘れないで」の“わたし”がどんな気持ちでその小物や服を選んだのか、選ぶのか、というところまで想像を膨らませると切なさは倍増しますよね…。  デートの日、別れの日、失恋後、その時々の【ファッション】も重要な役割を果たすことを、美和さんの歌詩は教えてくれるのです。他にも「愛してる 愛してた」「あなたと同じ空の下」「a little waltz」「いろんな気持ち」「ESCAPE」「琥珀の月」「JET!!!」「時間旅行」など、様々な楽曲の【ファッション】から主人公やその恋のモードを深読みしてみてください。 ~【食】~ 最後の夜 話し疲れて  ふたりでおうどん 泣きながら食べた 今思うと なんか笑うよね それでもお互い 思い遣ってえらい  おわりまでずっと気遣いあってた 時間が経っても あたたかいままの思い出 「なんて恋したんだろ」 部屋中が凍るようなギャグ連発するとこも もんじゃ焼きで指にマメ作るとこも ホントは誰より深く深く深く人を思い遣るとこも 「PROUD OF YOU」 待ち合わせて寄り道して行こう まるい輪っかをふたりで分けよう もう何年も 不動のベストワンに君臨しているオールドファッション 「愛がたどりつく場所」 毎回 味が全然違う きんぴら蓮根 あなたの大好物なのに 今日のはお醤油足りない 塩分控えめとか言っとこう 「WIFEHOOD ステ奥伝説 PART1」 はっきり言ってかんたんなサラダ 切って盛るだけのかんたんサラダ 誰でもつくれる それを残さず 食べてくれるあなたが好きよ 「あなたにサラダ」  そして【食】にまつわるワードも印象的。たとえば「なんて恋したんだろ」では<最後の夜>に<ふたりでおうどん 泣きながら食べた>からこそ、伸びも冷めもしない<あたたかいままの思い出>が際立ちます。「PROUD OF YOU」では<もんじゃ焼きで指にマメ作る>ほど真面目な<あなた>と、それをちゃんと見ている<わたし>の絆がわかります。  また「愛がたどりつく場所」や「WIFEHOOD ステ奥伝説 PART1」や「あなたにサラダ」のように【食】を通じて、同じひとと毎日毎日、生活を積み重ねていく愛しさを伝えるのも、美和さんならでは。ちなみに「あなたにサラダ」には「あなたにサラダ以外も」という続編がございますので、ご存じない方はぜひ併せてチェックを。  このように【電話】【ファッション】【食】にまつわるワードがよく登場するドリカム楽曲ですが、もっと言えば【電話】では“聴覚”で、【ファッション】では“視覚”や“触覚”で、【食】では“味覚”や“嗅覚”で、主人公はその瞬間を感じているということ。つまり“五感”を疑似体験できるということが、吉田美和さんの歌詩の最大の魅力ではないでしょうか。  今年は、デビュー30周年であり、かつ、4年に1度の“ドリカム ワンダーランド2019”も開催される超スペシャルイヤー。是非是非、ライブに足を運んでみてください。そして、生でその歌詩もたっぷりご堪能あれ…!

    2019/03/20

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