笑いに変えたらええやん 2

ベリーグッドマン
笑いに変えたらええやん 2
2023年8月9日に“ベリーグッドマン”が10周年を記念したベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースしました。今作には「ライトスタンド」「ライオン(2018New Ver.)」「アイカタ」などの代表曲に加え、ベストアルバムのために新たに制作した新曲「これからもよろしくな」も収録されております。 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、前回に引き続き、生きる上で大切にしている「ユーモア」のお話。お笑いに恋をしたことによる“魔法”のような気持ちの変化とは…。 HiDEXとは中学からの付き合い。 うちの中学は「おもろい奴」が多かった。 それに比べて自分はあんまり面白くなかったと思う。 数学の先生であり担任の今村先生と修学旅行でコントをやったことがあるが、ややウケだった。 HiDEXとは中学が同じだからか 笑いのツボはかなり近かった。 面白かったらモテるみたいな風潮もあった。 MOCAは人を楽しませる天才だ。 観てきたバラエティ番組が違ったり 笑いのツボも近くなかったりするが MOCAの話を聞いてると笑けてくる。 大阪人だからなのか、 面白い奴が多かったからなのか、 ベリーグッドマンは“お笑い”に取り憑かれたように 「ウケたい」気持ちが前に出ている。 もう10年もやってると色んな人に出会う。 シムラさん以外の芸人さんともたくさん飲んだ。 自分よりも面白くて元気な人たちばかりだった。 悔しさと嬉しさがあったのか おのずとお笑いを勉強していた。 昔は、人から言われた事を“まとも”に受けていた。 なんでそんな事言ってくるんやろ、と。 どちらかと言うと悩んでいた。 お笑いに恋をしてからは違った。 お笑いの世界では“おいしい”と思ってみたり “つっこみ”を入れたりするらしい。 そうすると気持ちが楽になった。 楽しく会話できるようになった。 犬猿の仲だった奴とも笑って話せるようになった。 これはほぼ魔法だ。 「人に勇気と感動を与えたい」 この気持ちはブレていないけど、 やっぱりその前に大事なことがあった。 それが「ユーモア」なんだと思う。 誰がどんな事を言っても どんな歌を歌ったとしても別に構わない。 けれど、少しでも面白い方がいい。 ちょっとだけ楽しい方が得した気持ちになれる。 そう思えるようになった。 簡単じゃないけど、出来る限り 「笑いに変える」ことで もしかしたら僕たちは幸せになれる。 今日も明日も歌を歌おう。 たくさんの人の心に届くように。 ただしかし、たっぷりとユーモアを持ちながら。 続く <ベリーグッドマン・Rover> ◆ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』 2023年8月9日発売 <収録曲> < DISC1 > (全形態共通) 01. 夢物語 02. おかん?yet? 03. Hello 04. 必ず何かの天才 05. 花束 06. それ以外の人生なんてありえないや 07. これからもよろしくな 08. オドリバ★ジャポニカ 09. Dreamer 10. マスターピース 11. ライトスタンド 12. ライオン (2018New Ver.) 13. 雑草 14. ハイライト 15. アイカタ < DISC2 > (初回限定盤のみ) 01. チョベリグ 02. Nice Bokeh 03. いいね 04. She's my beautiful girl 05. 明日