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LIVE REPORT

SPYAIR

『SPYAIR LIVE at 武道館 2012』

2012年12月18日
@日本武道館

“俺らがやるって決めたことは必ずやる”と彼らが口にしてきた言葉をもとに、バンドの歴史を紐解いたオープニング映像が流れる。メジャーデビュー、日比谷野外大音楽堂や海外での公演...輝かしい出来事の裏で、苦しいことや悔しい思いもたくさん経験して成長してきたSPYAIRが、いよいよ夢にまで見た日本武道館の舞台に降り立つ。
MOMIKEN(Ba)とKENTA(Dr)のヘヴィなリズム隊にUZ(Gu&Programming)のメロディアスなギターが絡んだ1曲目「0 GAME(ラブゲーム)」の幕開けから、IKE(Vo)の“Are you ready? jump!”の号令ひとつで1万人のオーディエンスを揺らした「Last Moment」、小気味良いリズムを刻む「Rock’n Roll」と序盤からフルスロットルで飛ばしていく。その一方で、「My Friend」をアコースティックスタイルで披露し、会場を巻き込んだ大合唱でハートウォーミングな空間を生み出した。スペシャルゲストのSEAMOを招いた「ROCK THIS WAY」では、ロック vs ラップのガチンコ勝負で火花を散らせ、“今持ってる全部を置いてけ!”と大ラスサビへ向かった「ジャパニケーション」の高揚感も素晴らしい。ステージに立っているのは5人だけだが、音楽に対してがむしゃらに突き進んでいく彼らの姿に共鳴した1万人のオーディエンスの熱や思いが渦巻き、このライヴを築き上げていたように思う。これまでの苦労を思い返しながら、“帳消しかもね”とIKEがしみじみ言ったこの言葉に胸が熱くなった。また、今日をもってENZEL☆(DJ)は脱退してしまうが、最後までSPYAIRらしく力強いステージを見せつけ、笑顔で旅立つ両者に温かい拍手が送られた。

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