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LIVE REPORT

SPYAIR

『JUST LIKE THIS 2015』

2015年08月08日
@富士急ハイランド コニファーフォレスト

SPYAIR単独1万人野外ライヴ『JUST LIKE THIS 2015』が、8月8日に富士急ハイランド コニファーフォレストで開催された。名古屋の栄公園での路上ライヴを卒業する時に作った曲「Just Like This」のタイトルをそのまま冠した本公演は、これまでの道のりを振り返りながら、気持ちはデビュー当時のまま変わっていないという想いを込めた、彼らにとってとても大切なものになった。

冒頭、IKE(Vo)が客席から登場、オープンカーで会場内を回った他、MOMIKEN(B)とKENTA(Dr)によるソロコーナーもあり、客席の真ん中に設けられたミニステージがリフトアップしてアコースティックコーナーを行なうなど、あの手この手でファンを楽しませたライヴ。セットリストも特別仕様で、ライヴで演奏するのは初という「Blowing」をはじめ、栄公園のストリート時代によくやっていたという「To」といった激レア曲を網羅。もちろん「サクラミツツキ」や「ジャパニケーション」「イマジネーション」など、人気の楽曲も多数披露し、ベストを超えた内容を聴かせた。ソリッドなロックサウンドに乗せて、頭を振り手を挙げて楽しんだファン。そんな会場を見渡しながら“今までやったどの野外ライヴよりも、今観ている景色が最高です。10年間かけて、やっとこの場所に辿り着きました”と、感無量といった様子のIKE。

昨年は、IKEの喉の不調から一時活動休止を余儀なくされ、その後の活動が危ぶまれた時期もあった。それでも応援してくれるファンの声を力に変えて、駆け抜けてきたこの1年。歌詞に込められた前向きさや力強さを、彼らのストーリーとシンクロさせて涙ぐむファンの姿もあった。“この1年いろいろあって、いろいろ考えて。バンドをカッコ良くすることや大きくすることではなく、続けていくことを選びました”とIKE。俺たちはいつもここにいるから、いつでも遊びにきてほしいというのが、本編最後に披露された「JUST LIKE THIS 2015」に込めたメッセージだ。デビュー前から変わらず持ち続ける原点の気持ちを、今一度ファンと共に確認した一夜。最後には多数の打ち上げ花火が、1万人と4人の原点回帰を祝福した。

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