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LIVE REPORT

超特急

『超SUPERフリーライブ@国立代々木競技場第二体育館~Trans NIPPON Express 前前夜祭~』

2017年04月30日
@国立代々木競技場第二体育館

超特急が4月29日より敢行する全国ツアー『Trans NIPPON Express』に先立って国立代々木競技場第二体育館にて4,000人規模の“超SUPER”なフリーライヴを開催! 場内を埋め尽くす、争奪戦を勝ち抜いた8号車(ファンの愛称)の中には、きっと初めて超特急のライヴに乗車(参加)する人も多かっただろう。360度をスタンド、アリーナに囲まれるように中央に設置されたステージの距離の近さに開演前から期待が高まる。

開演時間ぴったりにSEが流れると、アリーナの扉からメンバーが登場。早速、歓声とメンバーカラーのペンライトで迎えられる中、「超えてアバンチュール」を起爆剤に初っ端から最高潮の盛り上がりに! 全力のパフォーマンスはもちろん、コーイチ、タカシのパワフルなツインヴォーカルも高揚感を誘う。ユーキがクラップを煽り、そのまま各メンバーの自己紹介を兼ねた「Superstar」になだれ込むと、それまでキレキレのダンスを見せていたタクヤが“どうも、タクヤって言います”とお茶目な面を見せる。その後、四方を見渡しながらひとりずつ挨拶をするのだが、テンションが上がりすぎたユーキがお決まりの口上を噛むなど、笑いに包まれる場面も。そして、リョウガが前日4月26日にリリースしたシングル「超ネバギバDANCE」が超特急初のデイリーチャート1位を獲得したことを直接報告すると大きな歓声に包まれる。そんな中、カイが“8号車もメンバーの一員”と言い、お互いに祝福し合ったことも特筆しておきたい。その流れからの新曲「超ネバギバDANCE」では、超超ダンス、コール&レスポンスで一体感を見せ、ユーキのバク転も決まる。カッコ良さと共存したダサさが身近に感じられることでグルーブを生み出す同曲は、早くも超特急のアンセムになっていると言っても過言ではない。

5周年という節目にあたり、昔からフリーライヴを重ねてきたことを振り返って記憶に残っているライヴの話しに。冬に半袖でライヴをしたこと、お客さんが少なくCDがあまり売れなかった時があったこと、ユースケ念願のラゾーナ川崎でのライヴの時にはユーキからユースケに手紙が送られたこと。悔しさも嬉しさも味わったからこそこの日噛み締める幸せも強かったに違いないし、その努力の上で今ステージに立っている7人の姿はいつも以上に晴れ晴れしい表情に見えた。そのあとに披露されたミディアムバラードの「Billion Beats」では、みんなで心を通わせるように力強く拳を突き上げる。また、360度ステージを意識して、四方に向かってところ狭しと終始動き回るフォーメーションもこの日ならでは。一転して、全力で頭を振り乱した「Turn Up」のあと、“まだまだこんなもんじゃない!”(ユースケ)と宣戦布告して始まった「バッタマン」では力強い8号車のコールに応えるように、歌詞を変えて“超特急は強ぇぞ!”と誇らしげに歌うタカシが印象的だった。

この日最後の「Burn!」では、“僕たちの5周年を最高の日にしたい”というユースケの想いに重ねるように8号車の大合唱が響き渡る。360度ステージの真ん中に背中を合わせて立ち、それぞれ客席を見渡しながら聴き入る7人。初のオリコンデイリー1位という大きな足跡を残し、改めて超特急のここまでの道のりを辿る場面もあったライヴなだけに、その光景に胸が熱くなった。

本公演の翌々日となる4月29日から23公演に及ぶ全国ツアーを開催する超特急。そのスタートの前哨戦として最高のステージを見せた彼らのツアーでは、もっと素晴らしい景色が観られることは間違いない。

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