【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】
寒さと湿気が入り混じる、この時期らしい気候。足早に会場へと急ぐ。2017年に結成20周年を迎えるRIZEの全国ツアーは、台湾公演を含む全8公演を実施。各地を大盛況で終え、本日のツアーファイナルも超満員である。
“RIZE IS BACK! PUT YOUR HANDS UP!”とJESSE(Vo)が叫び、勢い良く「PARTY HOUSE」で始まりを告げる。ツアーファイナルの幕開けだ。イントロから会場全体にRIZER(RIZEファン)の手拍子が響きわたり、早くもモッシュピット&ダイブが繰り広げられる。その勢いのまま「LOVE HATE」「ONE SHOT」が続き、4曲目「KAMI」が始まると“ジャンプ! ジャンプ!”とJESSEが叫び跳ね回る。RIZERも目いっぱい飛び跳ね、楽しんでいる。心地良い爆音、ド派手な照明に飛び散る汗。“五感で感じるライヴ”とは、このことだとRIZEが証明してくれる。
8の字に頭を振り、ドラム台に足をかけ高速スラップを奏でるKenKen(Ba)。洗練され正確かつしなやなかにドラムを叩く金子ノブアキ。RIZERを煽るようにソロを弾くサポートギターのRio。アドレナリン全開で会場を騒ぎ立てるJESSE。“俺、本気だからね”と「GHOST」へと突入し、会場の興奮が冷めないまま中盤を終える。
後半戦に入った「heiwa」では、先ほどまでのスタイルとはひと味違ったRIZEが見られた。ドラムのハイハットが心地良い。そして、会場に広がる照明に照らされたRIZERのピースサインが、大きな花畑に見えてとても美しかった。
JESSEが“昔書いてた曲は、全部RIZERのためにしか書いてなかったってことが分かりました!”と叫び、大きく体を振り上げ「天と地の狭間に生きる少年」が始まる。そして、ラストは「カミナリ」。ステージにRIZERのひとりが引っ張り上げられ、5人が立つステージ。もはや“熱い”ではない、彼らのライヴは“灼熱”だ。ド迫力なパフォーマンス、煽るようなバッチバチのストロボ、ダイバー続出、最後までエンジン全開でライヴを終えた。
アンコールでは、本日誕生日のRioにサプライズで「Happy Birthday to You」のジャムに合わせ会場みんなで歌い、とても嬉しそうな表情が印象的だった。そして、「Why I’m Me」を含む2曲を披露。“この家紋よく覚えておけ! RIZEってバンドです、よろしくお願いします!”と告げ、メンバーはステージをあとにしたのだった。
Zepp DiverCity Tokyoに凄まじいカミナリを落としてツアーファイナルを締め括ったRIZE。会場でしか味わえない、あの熱量...今後も彼らの“本気”を見逃さずにはいられない。