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LIVE REPORT

ゆず

『ゆず20周年突入記念弾き語りライブ「ゆずのみ」』

2016年11月27日
@東京ドーム

ファンとともに作った大量の提灯をバックに、北川悠仁と岩沢厚治がいつもの感じでステージに立っている。「DOME★BOMBAYE 20周年 ver.」で《今日は来てくれてDOME(どうも)ありがとう》なんて歌うたび、ドームは実家みたいな空気になり、距離がみるみる縮まっていく。これが、ゆずのライヴであり、コミュニケーション。学生、主婦、社会人、フリーター、子供などなど集まった5万人も、彼らの歌でホッとひと息つきにきたかのよう。そんなデビュー20周年突入記念弾き語り公演の2日目。客席とトークを楽しみつつ、路上時代の曲が届けられた前半は、“ゆずっこ”にはとりわけ嬉しくてたまらない。北川のタンバリン、岩沢のアコギ&ハーモニカ姿は不変の真理ゆえか、なんだかすごく安心する。

“スーパーリズムファクト囃子くん”“家紋くん”といった小道具的楽器を用いたり、「LOVE&PEACH」では北川りゅうちぇる&岩沢ピコ太郎のコスプレ映像があったりと、お茶目に魅せる一方、「飛べない鳥」「心のままに」の凛としたパフォーマンスで素直に感動させてもくれる。ソロコーナー後、ステージには巨大燈籠が出現! ふたりはその中央部で、喜びを噛み締めるように「虹」「友達の唄」を熱唱した。「少年」で歌っている通り、ゆずは“今自分にできることをひたすらに流されずにやってきた”のが伝わってくる。オカ柳徹子(岡村隆史)ら『めちゃイケ』メンバー全員がサプライズ乱入の「夏色」で、会場はさらにお祭り騒ぎ! 20周年に向け、同番組のテーマ曲制作、オールタイムベストの発売、初のドームツアー開催もアナウンスされたのだった。