ライヴ終了後、ステージ前方で金子ノブアキ(Dr)とガッツリ握手を交わし、満面の笑顔を見せるJESSE(Vo&Gu)の表情が印象的だった。10月1日に、RIZEとしては2年振りとなる配信オンリーの新曲「LOVEHATE」「NOTORIOUS」を発表しiTunes総合チャート1位を記録、それに伴って6カ所でツアーを敢行、全公演完売するというその様子にメンバー自身が驚いていた。ずっと待ってくれているファンの期待に応えたい。そんな熱い気持ちを秘め、RIZEは持てる力を最大限にぶつけるような圧巻のライヴを披露した。もはや職人技ともいえるラップとグルーヴ感たっぷりのミクスチャーロック「LOVEHATE」で幕を開けると、いきなり沸点を記録する大フィーバーぶり。その光景を見て、“俺らCD出して、2年経ってるよな? 普通だったら忘れられてるぜ。生き様を見てくれてありがと!”とJESSEは感謝の気持ちを述べていた。
中盤にはDef Tech、アンコールにはE.D.O.のメンバーを迎え、口角泡を飛ばす鋭いラップを繰り広げて賑々しいパーティー空間を作り上げる。さらにhideのカヴァー曲「ピンクスパイダー」から、俺らが好きな古い曲と説明して「Frade」をプレイするなど、新旧織り交ぜた選曲でファンを唸らせ、終始フロアーを沸騰絵図にした。JESSE、金子はもちろん、KenKen(Ba&Vo)の爆裂するベース音、サポート参加のRio(Gu)のメタル調ギターソロも冴え渡っていた。ロックの最突端で大暴れするステージングを目撃し、現在進行形のRIZEこそ最強!と納得せずにはいられなかった。