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LIVE REPORT

家入レオ、大原櫻子

『ビクターロック祭り 番外編 IchigoIchie Join 2 家入レオ × 大原櫻子』

2015年10月13日
@Zepp Tokyo

ビクターエンタテインメント所属のふたりによる、ツーマンライヴ。タイトルにも掲げられている通り、まさに一期一会のスペシャルな、掛け替えのない新しい出会いとその深まりを一夜にして体感できるひと時となった。

まずステージに登場したのは、アコギを抱いた大原櫻子。その明るくキュートな雰囲気とパフォーマンスで、一瞬にして開放的な空間を作り上げていく。「明日も」で聴かせた、歌い出しのアカペラのロングトーンの伸びやかさ。ベースを主軸としたリズミカルな「オレンジのハッピーハロウィン」での、遊び心あるオーディエンスとのかけ合い。“初めて作詞に挑戦した曲で、とても大切な曲”と言葉を添えた「瞳」のファルセットから滲む切なさ。さまざまな表情を見せながら、ラストの「Happy Days」では彼女らしいポジティブの共有を。とても清々しい余韻が残るステージだ。

そして一転、ギターやストリングスなどを組み合わせた壮大なSEと交錯するライトに導かれて登場した家入レオは、オープニングの「純情」からパワフルなパフォーマンスが炸裂。いつになく挑戦的な姿勢をのぞかせる。MCこそ茶目っ気充分で笑いを誘っていくが、披露されていく一曲一曲の密度がとにかく濃い。とりわけ求心力が強かったのは、ヒリヒリするような痛みが切々と歌われる「Silly」からブルージーな香りを漂わせる「lost in the dream」までの流れ。短時間のセットにディープな世界観を織り込んで成立させてしまえるのは彼女ならではだ。そして、クライマックスの“ビクター!”“櫻子!”“レオ!”のコール&レスポンスで突入した「サブリナ」では、自由度とタフさが確かに増したことを感じさせる。また、ラストに披露された「希望の地球」では、しなやかなメッセージで彼女とフロアーにいるひとりひとりがつながっていくようなシーンが浮かび上がり、誰もが温かくも力強い空気に包まれていた。

それぞれの魅力をギュッと凝縮したライヴ。しかし、せっかくの“一期一会”だからということで、アンコールではふたり揃ってステージに。互いのグッズTシャツを着用し、ハグし、ツインヴォーカルで歌い上げたのは、大原が女優として出演していたフジテレビ系月9ドラマ『恋仲』の主題歌だった、家入の「君がくれた夏」。ふたりの声の相性の良さもあって、新しい広がりのある響きを湛えていた。MCによるとプライベートでも親交を深めつつあるらしい彼女たち。いつかまた何らかのコラボも期待できそうな予感をさせてくれた。

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