Uta-net

ライブレポート

検索

メニューを開く

LIVE REPORT

TOTALFAT、BIGMAMA、Fear, and Loathing in Las Vegas

『PUNISHER'S NIGHT 2015』

2015年01月18日
@なんばHatch

今年で結成15周年を迎えるTOTALFATが、6年目の開催となる主宰イベント『PUNISHER'S NIGHT 2015』を東名阪で開催。熱狂のステージが繰り広げられた大阪公演の模様をレポート!

大阪公演への出演バンドはBIGMAMA、Fear,and Loathing in Las Vegas、そしてTOTALFATの3組。先輩後輩分け隔てなく、シーンを盛り上げようとする彼らの熱い意気込みを感じようと、集まったオーディエンスたちからは開演前からすでに熱気が昂っているように感じた。

1組目に登場したのは、前日の名古屋公演に続いての出演となったBIGMAMA。“始まりから全力で活かせてもらいます!”という金井政人(Vo&Gu)の言葉の通り、「荒狂曲“シンセカイ”」から遠慮ひとつない、真っ向勝負のパフォーマンスをぶつけてくる。クラシックの名曲を盛り込んだ豪気なバイオリンの音色、優美で繊細なメロディー、タイトに攻め続けるリズム。曲を放つたびにフロアーからは歓声が上がる。大阪公演のためにと披露された新曲「神様も言う通りに」やTOTALFATのShun(Vo&Ba)が飛び入りで参加した「CPX」など、手抜き一切なしの全力のステージは全8曲で終了。ワンマンライブさながらの勢いあるステージに、オーディエンスからは大きな拍手が贈られた。

続いて登場したのはFear,and Loathing in Las Vegas。先輩アーティストに挟まれるかたちでの出演となった彼らはステージで緊張の色を見せるかと思いきや、余裕のノーストレス! 豪快なステージでオーディエンスを盛り上げてくれた。「Rave-up Tonight」や1月7日にリリースしたシングル「Let Me Hear」など、シンセサイザーを多用したダンサブルな楽曲にメタルの強靭なリズムを混ぜ込んだ楽曲陣を次々に打ち込んでいく。So(Vo)とMinami(Vo&Key)によるハイトーンのオートチューン&スクリームでのツインヴォーカルは一度耳にすると癖になってしまう。彼らに音楽のジャンルという壁は存在しないようだ。コロコロと表情を変える楽曲陣にオーディエンスらも無我夢中で踊り続ける。全8曲はあっと言う間に終了、ステージの熱気は次のTOTALFATへと引き継がれた。

“さぁ、大阪始めましょうか~!”とShunの陽気な一声で始まった、TOTALFATのステージ。トリであることはもちろん、本イベントの主催者でもある彼らが、先の2組を超える熱気をどれだけ感じさせてくれるのか。そんな期待高まる中、1曲目「Room45」から狂喜乱舞のパフォーマンスで観客を魅了してくれた。Jose(Vo&Gu)、Shun、Kuboty(Gu)、Bunta(Dr)、4人の圧倒的なサウンドが会場を大いに揺らし、オーディエンスはしょっぱなからダイブ&モッシュの連続に。これでもか!と言わんばかりのパワフルでアグレッシブなナンバーが放たれていく。“6年目のイベント、今年は空気が違う。昨日の名古屋から様子がおかしい! 大阪はどうなるか。本気で音楽のぶつかり合いをしよう!!”と、前日から続くステージにメンバーはテンションが上がりっぱなしのようだ。フロアを煽りまくり、会場の空気をひとつにし、勢いが止むことはなく、全12曲で本編は終了した。もちろん、アンコールも抜かりなし! 連日のライヴ出演ながら、疲れがまったくないというメンバーの言葉を受けたなら、オーディエンスも全力でブチ当たっていくのみ! 「DA NA NA」で最後の体力を使い果たすように、この日一番のモッシュ&ダイブを決め込むと、いよいよ最後の曲へ。“一番大事な言葉を届けたい。音とライヴハウスが与えてくれた言葉。...君はひとりじゃない”、そう披露された「Place to Try」。力強くも温かい楽曲が会場を包み込んでいく。心の奥まで熱気が染み込んだステージはアンコールを含む14曲で終了した。

この日の大阪を越える熱狂のステージを体験するには、残すところ2月1日の東京・Zepp Tokyoのみ!! 出演はROTTENGRAFFTY、04 Limited Sazabys、そしてTOTALFAT。メンバー曰く、一年の始まりを縁起良くしてくれる(!?)という本イベント。一年の計は『PUNISHER'S NIGHT』にあり! ぜひ熱気昂るステージを体感しよう。

関連ライブレポート