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LIVE REPORT

BIGMAMA

『「We Don’t Need a Time Machine」 DAY3』

2013年11月04日
@赤坂BLITZ

過去がしっかりと今につながり、未来へと続くことを立証した一夜であった。『We Don't Need a Time Machine』と題されたBIGMAMAの3デイズライヴが赤坂BLITZにて行なわれた。

同ライヴは彼らの過去曲を余すところなく演奏する趣旨のもの。2年振り3度目の開催となった。貴重なナンバーや久々な楽曲が飛び出す期待値も含め、チケットは早期完売。各イントロが現れる度に、嬌声や歓声、驚喜が普段以上に鳴り響いたこの日。加え、彼らのメロディック~クラシックとロックの融合~幅広い音楽性を擁し出した時期~スケールの大きい懐の深いバンドへの成長や遍歴、移り変わりを至るところで感じることができた。この日は3rdアルバムからの3曲からスタート。続いて4thアルバムへと、彼らがメロディックから幅広いロックへの移行時代の曲が序盤を盛り上げる。間には、オリジナルからこぼれながらも重要な3曲も特別披露された。中でも彼らの一時のテーマであった、“クラシックmeetsロック”を体現する「走れエロス」、Jamiroquaiの「Virtual Insanity」のカバーはとても印象深い。中盤は1stから2ndと初期のナンバーが会場にモッシュやクラウドサーフを誘う。そして、彼らの最新とも言える5thアルバムからの楽曲が会場をひとつにしていった。

この日は過去を振り返るだけでなく、キチンと未来も見せてくれた。特にアンコールで披露された新曲「Sweet dreams」は、前へ未来へと悠然と進む彼らの姿とオーバーラップ。一緒にハミングできる箇所も含め今後のアンセムを確信させた。全23曲を放った彼ら。後ろを振り返りながらも、顔は前を向いている、そんな姿が終始逞しく映った一夜であった。