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LIVE REPORT

TOTALFAT

『Re!!!!!!! Co!!!!!!! Ha!!!!!!! Tsu!!!!!!! “SEVEN LIVES release one man show”』

2013年08月16日
@渋谷CLUB QUATTRO

記録的な猛暑が続く真っ只中のTOTALFATソールドアウト公演。火に油を注ぐが如く、開演前のアナウンスで、ダイブやモッシュが“オールフリー(もちろん自己責任だが)”と伝えられると、悲鳴にも近いどよめき。みんな覚悟はできているようだ。ミニアルバム同様、「Room45」で口火を切ると、曲が終わるまでもなくShun(Vo&Ba)は全身ビッショリ。その勢いのまま一気に新曲を3連発。新曲を初披露する上での緊張を何度も口にしていたShunだが、キメの部分の反応などから、曲がすでに浸透しているのがよく分かる。セットリスト後半でさらに新曲を披露し、結果的に全7曲をプレイしたのだが、それぞれ趣が異なる楽曲はTOTALFATのライヴにこれまでなかった色彩を加えてくれそうだ。Jose(Vo&Gu)は“バンドによってはここらへんで落ち着いた曲を入れてきたりするけど、俺たちは攻め続けます!”と、室内温度をまったく考慮に入れないセットリストで、まったく休む隙を与えない。怒濤のモッシュピット、汗だくの笑顔、頭上を飛び越えてゆく体。まさに真夏の肉弾戦だ。アンコールでは、Shunがカウベルを手にして登場のサマーアンセム「Summer Frequence」。「Overdrive」でバンドとフロアが完全に一体となったまま、幕を降ろした。インディーズ時代、海外バンドの前座として渋谷CLUB QUATTROのステージに立ち、“いつかワンマンで埋めてやる”と切ったタンカが、ついに実現したこの日のステージ。結成13年目となり、今やさらに大きなハコを余裕で完売させるほどになった彼らだが、この日のワンマン公演は、そのキャパ以上に大きな意味を持つに違いない。9月5日からスタートする全国ツアーでは、原点に立ち返り、ひと皮むけた彼らの顔が見れるはずだ。