甘いフレーズを頬張って、君のえくぼのとなりへと向かう。

関取花
甘いフレーズを頬張って、君のえくぼのとなりへと向かう。
ああ 麗らかすぎる 今日に変わって行くんだよ ああ 太陽の君に 包まれて行くよ 「太陽の君に」/関取花 2019年5月8日に“関取花”がメジャーデビュー作品となるミニアルバム『逆上がりの向こうがわ』をリリースしました。冒頭でピックアップしたのは、今作の入口となるリード曲。歌詞も歌声もまさに太陽のような明るさ、朗らかさが溢れる1曲となっているんです。さらに今日のうたコラムでは、2曲目に続く収録曲「春だよ」をご紹介いたします。 花が咲いたんだ 見せてあげたいな なんて思いながら 浮かべた君の顔 胸ポケットの中 しぼんでいた風船に 穏やかな風が吹いた 忘れかけてた 柔いつぼみが 弾け飛んでしまったなら止められないな 「春だよ」/関取花 1曲目「太陽の君に」の温度感をまといつつ、さらにワクワク・ウズウズする高鳴りや、光の中を駆け抜けてゆくような疾走感、生命力に満ちているのがこの歌。きっと最近の主人公の心も“季節の変わり目”だったのでしょう。ちゃんと春を迎える準備が出来ていた。だからこそ<花が咲いたんだ>という気づきが、変化のスイッチになったのです。 ふと<花が咲いたんだ>と気づくと、次に胸の内に浮かんだのは<見せてあげたいな>という気持ちと<君の顔>でした。もしかしたら<花が咲いた>とは、自身の夢や目標が叶ったことを意味しているのかもしれませんね。そして、そんな嬉しさを共有したいひとは<君>だと実感したとき、<胸ポケットの中 しぼんでいた風船>に吹く穏やかな風。 弾け飛ぶ<忘れかけてた 柔いつぼみ>。心身に湧き上がってくるエネルギー。こうして主人公の心にもついに“春=変化のとき”が訪れたのです。歌はその<止められない>想いの勢いのままにサビへと突入してゆきます。 淡いブルーの列車に乗って 木漏れ日のアーチをくぐって会いに行くよ 甘いフレーズを頬張って 君のえくぼのとなりへと向かう 春だよ 「春だよ」/関取花 新しい自分で、想いに正直に、<君のえくぼのとなりへと向かう>姿が見えてきそう。また<淡いブルーの列車>は、海や空を映しながら走っているかのようで、無限の可能性の広がりを感じさせてくれます。<木漏れ日のアーチ>は、まるで祝福と希望の象徴。そんなひらけた“未来”への確信が<春だよ>という一言に込められているのではないでしょうか。 履きもしないまま しまっていた 真っ白なスニーカーで飛び出すから 何してるかな 笑ってるかな 想像だけじゃわからないとこ知りたいな 淡いブルーの列車に乗って 書きかけの手紙の続きを確かめに行こう 浅いドリームも胸張って 思わず叫んでしまいたくなる 春だよ 「春だよ」/関取花 歌が進むにつれ、ますます主人公の“変化”は確かなものとして描かれてゆきます。あの頃は<真っ白なスニーカー>を<履きもしないまま しまっていた>。手紙だって<書きかけ>だった。まだいろんなことに自信がなかったから。だけど“春”を迎えた今。止まっていた日々を自ら動かすのです。やっと<浅いドリームも胸張って 思わず叫んでしまいたくなる>くらいの自分になることができたのです。 淡いブルーの列車に乗って 木漏れ日のアーチをくぐって会いに行くよ 甘いフレーズを頬張って 君のえくぼのとなりへと向かう 春だよ 春だよ 「春だよ」/関取花 咲いた花も、叶った夢も、春の訪れも、少し自信をつけた自分も、大切な<君>に伝えたい。その真っ直ぐな気持ちに突き動かされてゆくのが、関取花の「春だよ」です。ちょっと心が憂いがちな方。是非、この歌を聴いてみてください。春の生命力があなたの心にも注がれて、ほんの少し上向きになれるかもしれません…! ◆紹介曲「 春だよ 」 作詞:関取花 作曲:関取花 ◆Major Debut Mini Album『逆上がりの向こうがわ』 2019年5月8日発売 初回生産限定盤 UMCK-7011 ¥2,500(税込) 通常盤 UMCK-1621 ¥1,800(税込) <収録曲> 1.太陽の君に 2.春だよ 3.僕のフリージア 4.休日のすゝめ 5.カメラを止めろ! 6.嫁に行きます