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  • 藤田麻衣子
    ありがとう
    ありがとう

    藤田麻衣子

    ありがとう

     2023年5月24日に“藤田麻衣子”がニューアルバム『Color』をリリースしました。今までリリースしたオリジナルアルバムでは全曲の作詞・作曲を藤田麻衣子自身が手掛けていましたが、今作では自身の手による先行配信シングル「漆黒」、橋口洋平(wacci)が楽曲提供した「鏡よ鏡」、世界的に活躍するSUNNY BOYが作曲を担当した「シンプル」をはじめとした、他のミュージシャンからの提供曲、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSに提供した「always」のセルフカバーなど、全10曲が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“藤田麻衣子”による歌詞エッセイを3日連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲 「 ありがとう 」にまつわるお話。この歌詞を手掛けた 柳田はるかさんとの出会い、ふたりの軌跡、そして藤田麻衣子自身の変化について明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 私ががんばろうと思うのは 子どもたちに かっこいいお母さんだと 思ってほしいから     なんて素直で真っ直ぐで、胸を打つフレーズなんだろうと思う。全国のお母さん方、お父さん方は、こんな思いで毎日をがんばっているんじゃないだろうか…。この言葉を見た時、私はこのままメロディをつけたい、と思った。   Aメロでは、子どもの健気さと優しさに胸を打たれる。日記のような、自己紹介のようなこの歌詞は、全く同じような境遇ではなくても、重なる部分があったり、たくさんの人が勇気をもらえると思った。感動した一人である私と同じように。     この歌詞を書いたのは、テレビ番組『はじめてのおつかい』で出会った柳田はるかさん。彼女は目の病気の影響で視力が少しずつ失われてしまい、今は周囲に光を感じる程度だそう。   2017年8月に放送された24時間TVの中で、柳田はるさかんの娘さんの『はじめてのおつかい』が放送されて、オリジナル挿入歌で私の楽曲「素敵なことがあなたを待っている」が初めて流れた。   その後、ご家族でライブを観に来てくださって、私はなんだかとても話したい! と思いながらも、連絡先も聞けずさよならした。柳田はるかさんはその頃から、ギターの練習を始めていて、前向きに新しいことに挑戦している彼女と、いつか話してみたいとずっと感じていた。   2021年の1月に、『はじめてのおつかい』の中で、柳田はるかさんがご家族に向けて「素敵なことがあなたを待っている」を弾き語りしてくださっている姿が放送された。それを機に7月の名古屋でのライブにゲスト出演していただき、一緒に演奏することができた。   時々電話やLINEでお喋りするようになり、彼女も音楽活動をしていて楽曲作りの話もたくさんした。彼女の書いた歌詞を見せてもらったり、リリースに関係なく何か一緒に作ってみようかと話していた。「職業だから当たり前だけど、日頃はずっと仕事として作品をつくってるから、リリースとか関係なく一度ただ本気で遊びで作ってみたい」と、彼女にはどんどん本音で話せた。   彼女の日常の話は、私が聞いていると感動してしまうことが溢れていて、そのままエピソードや気持ちを書いたものが「ありがとう」の歌詞だった。   これを読んだ時の、私の衝撃といったら…。まず泣いた。いろんな場面が想像できたし、彼女の前向きさ、現実の捉え方、心がとても好きだと思った。私自身が勇気をもらったようなこの感覚を、きっと他の人も感じるはずだと。「この歌詞に曲をつけてみてもいいかな?」と、思わず言ってしまった。   「ありがとう」が出来上がって、彼女は自分のライブイベントで歌い始めた。私は何もできないけれど、何かできることはあるかな? と思い、彼女のいる愛知県は地元と近いということもあって、本格的ではないけれど簡単に歌を録音することならできるよと、田原市に遊びに行って彼女と歌を録音した。その後、その「ありがとう」の音源は田原市の写真たちを使ったリリックムービーと共にYouTubeにアップされた。     私自身が「新曲ができました」と、歌うような歌ではないけれど、時々いいタイミングがあればライブで「ありがとう」を歌えたらいいなと思った。客席で、この歌詞の前向きさに勇気づけられる人たちが見えるから。   ずっと私は自分で作詞作曲したものしかCDにしないと決めてきた。番外編でカバー曲はトライしたけれど、オリジナル曲は何がなんでも貫いてきた。理由は「思ってないことを歌いたくないから」…。私は私なりに、自分の歌にだけはなんというか、忠誠を誓っていた(笑)。いいと思わないのに、誰かに作ってもらった手前断れないなんていうことが、起きてしまったら。1曲でもそんなことが起きるのは許されなかった。本当に頑固(笑)。   ここまで全曲貫いてきて、そうじゃなくなるのは簡単だけれど、貫き続けられるのは時間をかけて守った人だけだと思うと、破りたくなかった。   でも「ありがとう」は、そんなことよりも、とにかくいい歌詞だった。私の歌を聴きにきてくれる人、客席のみなさんが力をもらってくれるのが見えると、ただ素直に歌いたいなと思った。   「私じゃなくても、誰が書いててもいいんだ。共感してるなら、感動してるなら、自分で書いてなくても自分の心でちゃんと歌えるんだ」と、頑なだった心を解いてもらったような気がした。   そんなことを思いながら、2022年に配信シングルを制作することになった。15周年を終えて、これからどんな歌を歌いたいのかゆっくり考えたいと思っていた時期。私は「曲を誰かに作ってもらって、歌詞は自分で書こうかな」と、スタッフに話した。   スタッフがびっくりしていた。あんなにもあんなにも頑なだった私が、そんなことを言うなんてと(笑)。   やがて「シンプル」が出来上がった。そして2023年のオリジナルアルバムは、自身の作詞作曲ではなく、いろんな人と制作してみようと決めた。共作もあるし、作詞だけ、作曲だけ、ボーカリストとして歌うだけのものも。そんなラインナップの中なら、自然と「ありがとう」も収録できると気づいて、柳田はるかさんに収録させてもらいたいとお願いした。   柳田はるかさんも、「ありがとう」を収録したCDを自分で作ってライブイベントで売り始めている。それぞれの場所で、この歌詞が今日も誰かに届いているんだと思うと、私はただただ嬉しい。   そして、私に新しい可能性や景色を見せてくれて「ありがとう」と、心から伝えたい。 < 藤田麻衣子> ◆紹介曲「 ありがとう 」 作詞:柳田はるか 作曲:藤田麻衣子 ◆メジャー7thオリジナルアルバム『Color』 2023年5月24日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/fujitamaiko_color   <収録曲> 1. 漆黒 2. タンポポ 3. 戻りたい、もう戻れない 4. 鏡よ鏡 5. できるなら... 6. always  7. 足音 8. 美女と野獣 9. ありがとう 10. シンプル

    2023/05/26

  • 藤田麻衣子
    鏡よ鏡
    鏡よ鏡

    藤田麻衣子

    鏡よ鏡

     2023年5月24日に“藤田麻衣子”がニューアルバム『Color』をリリースしました。今までリリースしたオリジナルアルバムでは全曲の作詞・作曲を藤田麻衣子自身が手掛けていましたが、今作では自身の手による先行配信シングル「漆黒」、橋口洋平(wacci)が楽曲提供した「鏡よ鏡」、世界的に活躍するSUNNY BOYが作曲を担当した「シンプル」をはじめとした、他のミュージシャンからの提供曲、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSに提供した「always」のセルフカバーなど、全10曲が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“藤田麻衣子”による歌詞エッセイを3日連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 鏡よ鏡 」にまつわるお話。wacciの橋口洋平による提供曲。その歌詞のなかで藤田麻衣子が一カ所だけ、引っかかったフレーズとは…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 伏せたスマホと うつむくあなた 乾かしただけの髪が 私に悟らせる     「 鏡よ鏡 」の歌詞で一カ所だけ、この<乾かしただけの髪が 私に悟らせる>が引っかかった。   (どういう意味なんだろう?)と。     「鏡よ鏡」は、wacciの橋口洋平さんに楽譜提供をお願いした。橋口くんと私はもう15年以上前に知り合っていて、インディーズ時代一緒にライブしたこともあったし、wacciになってからもまた話すようになって、お互いに曲作りの話をよくしていた。   wacciの歌を街中でもよく耳にするようになって、改めて歌詞を読むと橋口くんは本当に素晴らしい歌詞を書くなぁと思った。wacciの歌を聴いていると、本当に良い曲を書くなぁと思った。私が誰かに楽曲提供をお願いしようと決めて、自分自身が感動したり、共感できる歌を歌いたいと思った時、一番に浮かんだのが橋口くんだった。   テーマは何にするか一緒に相談して、1曲は「白雪姫」をテーマに書いてもらうことになった。最近“ヴィラン”も熱いよねという話になって、白雪姫のヴィランと言えば、魔女。悪役だけど、共感できないこともない。   白雪姫みたいな人より、実は魔女みたいな人の方が現実には多いんじゃないかと思う。あそこまではしないけど、でも嫉妬したり、焦ったり、悔しいって思ったり。口にはしないけれどそういう感情になる日だってあるでしょう、女性は(男性の方が実は女々しい説もあるけれど)。   そんなこんなで、橋口くんは「鏡よ鏡」の歌を仕上げてくれた。比喩が素晴らしくて、白雪姫をテーマにしてどれだけ考えても、私にはこの歌詞は書けないと感動した。この歌詞の素晴らしさについてはいろんなところで話してるので、今日は一カ所だけ気になったところの話。   <乾かしただけの髪が 私に悟らせる>このフレーズ。   橋口くんは、「気になるところとか、直してほしいところがあれば言ってね」と言ってくれて、私はこの部分だけがどうしても気になって、言おうかなぁと思っていた。     その時、ちょうど友達に会って、「ちょっとこの歌詞読んでみてもらっていい? とりあえず読んでみて」と言って読んでもらった(もちろん読んでもらったのは口が堅い友達。笑)。   「すごくいいんだけど、一カ所だけ何か気になってるところあるんだよね」と言うと、「あぁ、なんか髪がどうみたいな所?」と言われて「そうそこなの!」と答えた。「あー確かになんかそこだけ、ん? とは思ったんだけど、でもこれって男性が最初の頃は髪をワックスとかでちゃんとセットしてるのが、だんだんしなくなったみたいなそういうことかな?」「あーそういうことだよね。あーなるほどね。髪型キマってないと、手を抜いてるなんて私思ったことないや。この主人公めちゃくちゃ女子だねっていうか、橋口くん女子より女子目線すごいね」としみじみ話した。   今までだったら、自分の歌詞ではちょっとわかりにくいとか何か気になるなぁってところは、結構直してきたと思う。例えば演奏や歌も、今は直そうと思えばいくらでも正確に直すこともできるけれど、直せば直すほど正しいのにつまらない、正しいのに気にならない惹かれない。そんなものになっていくような気がする。   引っかかるから気になって、議論する機会ができる。今回の橋口くんの<乾かしただけの髪が 私に悟らせる>、これはまさに私に議論する時間を生み出した。そう考えたら、ここはやっぱりこのままがいいなと思った。   ドキっとしてしまうくらい、女性の痛みやキレイではない部分を書いてくれた。「鏡よ鏡」は歌うたびに胸が痛い。   こんなにいい曲をもらえて、とても嬉しいし勉強になって、私はまた自分でも楽曲を作りたいという気持ちにもさせてもらった。誰かの力を借りて自分だけじゃできない素敵な作品ができるのも楽しいから、またこういう作り方もいいなと感じている。選択肢や楽しみが増えて、今はいろんな扉が開いている気がする。    <藤田麻衣子> ◆紹介曲「 鏡よ鏡 」 作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平  ◆メジャー7thオリジナルアルバム『Color』 2023年5月24日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/fujitamaiko_color   <収録曲> 1. 漆黒 2. タンポポ 3. 戻りたい、もう戻れない 4. 鏡よ鏡 5. できるなら... 6. always  7. 足音 8. 美女と野獣 9. ありがとう 10. シンプル

    2023/05/25

  • 藤田麻衣子
    戻りたい、もう戻れない。
    戻りたい、もう戻れない。

    藤田麻衣子

    戻りたい、もう戻れない。

     2023年5月24日に“藤田麻衣子”がニューアルバム『Color』をリリースしました。今までリリースしたオリジナルアルバムでは全曲の作詞・作曲を藤田麻衣子自身が手掛けていましたが、今作では自身の手による先行配信シングル「漆黒」、橋口洋平(wacci)が楽曲提供した「鏡よ鏡」、世界的に活躍するSUNNY BOYが作曲を担当した「シンプル」をはじめとした、他のミュージシャンからの提供曲、THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSに提供した「always」のセルフカバーなど、全10曲が収録。    さて、今日のうたコラムでは最新作を放った“藤田麻衣子”による歌詞エッセイを3日連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲 「 戻りたい、もう戻れない 」にまつわるお話。ズルいとわかっているけれど、切れなくて、離れられなくて、「友達になりたい」と言ってしまう。そんな恋のなかで葛藤しているあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 友達になりたいと 言ったのは私の方 離せなくて どんな形でもいいから 繋がっていたくて…     別れてからすぐに友達になるなんて、できるわけないのに「友達になりたい」と言ってしまったことがあった。たぶん何度かあった。もう会えなくなるのも、話せなくなるのも、淋しすぎて。今思い出しても胸が痛くなる。しがみつくというのは、なんて哀れなんだろう。   でも、覚えているのは友達には戻ってくれなかった人。付き合う前みたいに、また笑い合いたいと何度も願ったけれど、それは叶わなかった。どんなに会いたくなっても会えないなんて。ひょっとしたら会えるかな、なんて期待しても全く会えなくて。そんな日々はなんて苦しいんだと思ったけれど今となっては、諦めがついて良かったなと思う。ある意味あれは誠実さと優しさだったんだなと。   友達になってしまったら、結局は期待して諦めきれなくて、ずっとつらいまま。それでも、好きな人と別れを機に突然会えなくなるなんて、まだ好きな方にとってこんなつらいことはない。だから友達という都合の良い言葉にすがってしまう。   友達だったら、どこで誰と何をしてようが別にいいし(時々友達も束縛したい性格の人もいるけど…)。恋バナを聞いてもワクワクして楽しいはずだし、とにかく平気。苦しくなんかならない。モヤモヤ、イライラ、ズキズキするのは好きな証だと思う。   もう会えなくても、友達になってよく会える仲になってしまっても、どちらにしても失恋してもう通じ合えないというのはつらいのだ。時の流れが忘れさせてくれるのを待つか、新しい恋によってすっかり忘れさせてもらうしか、出口はない。     別れても連絡をとっていた人、あれはなんだったんだろうと今は思う。友達と言いながら結局未練がある関係。新しい恋人がどちらかにできれば、昔の恋人という友達なんかはっきり言って邪魔でしかない。気にしないという人もいるだろうけど。誰かをいやな気持ちにさせてまで、まだ繋がっていたいってなんだろうか。新しい相手に失礼だし、綺麗さっぱりしなさいよと言いたい。   時間が経った今は冷静に見つめられるけれど、その時はいろんなものが離せなかったし、切りたくなかったし、未練があった。ズルいけれど切れなかった。けれどズルい場所には幸せもなかった。   戻りたい、もう戻れない。それは、もう自分には必要なくなった場所なんだと思う。その先にきっと、新しい幸せが待っているはずだと私は信じている。 < 藤田麻衣子> ◆紹介曲「 戻りたい、もう戻れない 」 作詞:藤田麻衣子 作曲:MONJOE・SUNNY BOY  ◆メジャー7thオリジナルアルバム『Color』 2023年5月24日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/fujitamaiko_color   <収録曲> 1. 漆黒 2. タンポポ 3. 戻りたい、もう戻れない 4. 鏡よ鏡 5. できるなら... 6. always  7. 足音 8. 美女と野獣 9. ありがとう 10. シンプル

    2023/05/24

  • edda
    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。
    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。

    edda

    持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。

     2023年5月24日に“edda”がニューシングル「無伴奏」をリリース。タイトル曲はTVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』エンディングテーマです。静から動へのダイナミックな展開が印象的なトラックにeddaの包み込むようなヴォーカルが溶け合ったスケールの大きさを感じられる1曲となっております。さらにシングルにはカップリング2曲を収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“edda”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 シェイプシフター 」にまつわるお話です。持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。eddaの案内と共に、物語の世界をご堪能ください。 eddaと申します。 以前、歌ネットさんの歌詞エッセイ企画にて、私の 『circus』 というep製作時の旅についてレポートさせて頂きました。 旅、といっても実際に家から出て乗り物に乗りどこか遠くへ行くわけではありません。 目を瞑り、物語の世界に入っていく。小説を読んだり映画を観たりする感覚に近いものがありますが、もう一声、肉体に影響をもたらすようなそんな旅の話。   今回は5月24日にリリースする「無伴奏」というシングルの収録曲「 シェイプシフター 」の製作時に旅した光景をレポートしてみようと思います。   さあ、旅を始めます。   持ち物は小さな手鏡が一つと、ボロボロのジョウロ。 しんと静まった部屋は、うーん、7~8畳ほどあるように思えます。部屋を隅々まで見渡せる程度に狭く、でも自分の立っているまさにその足もとしか支配できない程度に広い。そんなサイズ感。 板張りの床には、所々草が生えていていました。   部屋に一つだけある窓から、外の光が差し込んでいますね。これは、早朝、、、? いや、夕方、、? 薄明るいというべきだろうか薄暗いというべきだろうか、とにかく私の好きな明るさであることには変わりありません。ここちの良い疎外感を感じます。 きっとここはこの物語の主人公の部屋なのでしょう。そして、物語を旅している今、この時だけは、私の部屋だということです。   部屋に無数に飾られた写真はどれも顔がぼやけていて、見ようとすればするほど彼らの表情は霞んでいくトリックアートのようでした。 ふと、持ってきた手鏡を覗き込んでみることにしました。 そこに映るのは、見知った自分の顔。 はて、こんな顔だったか? いや、こんな顔だった気が。 トリックアートのような写真を見たせいか、自分の顔さえうまく思い出せなくなってきました。 不安です。でもそうだ、これがこの物語の主人公。そして私なのです。 人の顔をうまく覚えていられない。思い出すことが難しい。   気づくと窓の外はもうずいぶん暗くなっていました。なんだ、夕方の薄暗さだったか。   この部屋には、確実な疎外感がずっと存在する。なんだか疲れる。 眠ろう。眠りについて、目が覚めればこの旅から抜け出せるだろう。 板張りの床に寝転がって、目を瞑ります。 スースー、寝ようとする自分の息が聞こえる。 どくどく、脈が聞こえる。 眠りにつけない、脳がどんどん活性化していくのがわかります。 今考えるべきではない悩みや不安が次から次に思いつきます。   だめだ! 目を開け立ち上がると、床に生えていた雑草がかなり伸びていることに気づきました。 この雑草のことはよく知っています。不安の種から育つ不安の芽なのです。 このままじゃ部屋中大変なことになってしまう! 手当たり次第、雑草をむしとりましたが、一本抜いては、一本別の箇所に生え、また一本抜いては、一本別の箇所に生えてしまうのです。 こんなの手に負えません。 もういい! そっちがその気なら!! 持ってきたジョウロで水やりをしてみましょう。 すると草は木になりニョキニョキと育っていきました。 あっという間にジャングルのようになってしまった部屋で、水やりにくたびれ大きな木に体を預け目を瞑り、一つ息をはいて思い浮かべます。 とても大切な人の顔を。 輪郭をゆっくりとなぞって、思い浮かべます。 でも、だめですね。こんな時でもこんなに大切でも。 夢を思い出すときのようにどんどん不鮮明になって顔のぼやけた人を見つめていました。     、、さて、この後、物語の主人公はもう少し先の未来まで物語を進めてくれましたが、それはぜひ楽曲を聞いた皆様がそれぞれの旅でご覧になっていただけたらと思います。   <edda> ◆紹介曲「 シェイプシフター 」 作詞:edda 作曲:edda ◆ニューシングル「無伴奏」 2023年5月24日発売 <収録曲> 1. 無伴奏 (TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』エンディングテーマ) 2. 存在の証明 3. シェイプシフター 4. 無伴奏 (without edda) 5. 存在の証明 (without edda) 6. シェイプシフター (without edda) 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/Mubansou_ed ※5/24(水)0:00以降にアクセス可能となります。 ※M1「無伴奏」は先行配信中 https://jvcmusic.lnk.to/Mubansou   

    2023/05/23

  • SHE'S
    あなたの宝物はなに?
    あなたの宝物はなに?

    SHE'S

    あなたの宝物はなに?

     2023年5月24日に“SHE'S”がニューアルバム『Shepherd』をリリース!今作には、アニメーション映画『ブルーサーマル』主題歌「Blue Thermal」、TBS系『王様のブランチ』テーマソング「Grow Old With Me」、世の中の不条理に一石を投じるようなアグレッシヴな作品となった「Raided」に加え、井上竜馬が小説『アルケミスト - 夢を旅した少年』から着想を得て様々なサウンドスケープを描いた新曲7曲を含む全10曲を収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“SHE'S”の井上竜馬による歌詞エッセイをお届け。今作の制作前、彼が抱いていた「30歳を迎えた大人が、そんなことでどうする?」という想い。そのタイミングで出会った一冊の本の印象的なシーンとは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 度々感じていた。 思うに、音楽を作るということは 砂漠の中に埋まる宝を探しているのと同じようなものだ、と。 どこに宝が眠っているか検討もつかないような場所で、 ただ掘り続けるだけでは気が遠くなる。     掘り当てて行った者もギブアップした者も 全てを視界に捉えながら、それでも無心で掘るしかないのだ。 そうやって、数々の音楽家たちは大切なものを失っていく。 手からすり抜けていく砂のように、気づかない程度のスピードで。     ただ僕は気づいていた。 自分の表現が、自分の思考によって縛られていること。 そして世の空気感によって縛られていること。 気づいていながらも、 改革を起こさないことに慣れてしまっていた。 泣き寝入りでもあるし、知らんぷりでもある。     「30歳を迎えた大人が、そんなことでどうする?」     もとより媚びへつらいながら音楽活動をするタイプではないが、 より踏み込んでみよう。 伝えたいことも伝えるべきだと判断したことも 全部を歌にしてみよう。 そんな気持ちでいた時に読んだ本が、ファンの方に頂いた 『アルケミスト 夢を旅した少年』だった。     沢山胸に刺さる言葉を目にした本だったけれど、脳にズシンとくるシーンがあった。     主人公の少年は、訪れた宮殿の中で、ある賢者に「幸福の秘密を教えてほしい」と質問をした。 すると賢者はスプーンに油を入れて、その油をこぼさないように宮殿中を見て回りなさいと指示をする。 少年はスプーンに気を取られて宮殿内を何も見れずに帰ってきてしまい、再度チャレンジする。 次に帰ってきた時には、宮殿の庭園や、ペルシャ製のつづれ錦など、 あまりの美しさに気を取られてスプーンの油は全てなくなっていたのだ。   その時、賢者は少年にこう伝えた。   “幸福の秘密とは世界の全ての素晴らしさを味わいしかもスプーンの油を忘れないことだよ。”     この言葉が、前述した「全てを歌にしてみよう」と思っていた時の自分に とてつもなく刺さって今作『Shepherd』の制作が始まったのだ。   これからの未来の為に、自分や大切な人の為に、 きちんと社会や世界で起こっていることや問題にも向き合い、 知り、学び、そして伝えたいと思った。   リスナーにも考えるキッカケを与えることで、 より世の中が良くなっていくならば。 声をあげることが少しでも易くなるならば。 絶望的な闇の中で座り込む人を救う、たった一筋の光にでもなるならば。 僕は歌い続けたいと強く思った。 誰しもが、その人の願う宝を求める権利があるからだ。       長くなってしまったが、最後に小説“アルケミスト”から一節。   「地球上のすべての人にはその人を待っている宝物がある。」   あなたの宝物はなに? アルバム『Shepherd』の中で会いましょう。 それじゃ、また。 < SHE'S・ 井上竜馬> ◆6th アルバム『Shepherd』(読み:シェパード) 2023年5月24日発売

    2023/05/22

  • polly
    この曲が今のpollyの答えであり未来であると。
    この曲が今のpollyの答えであり未来であると。

    polly

    この曲が今のpollyの答えであり未来であると。

     2023年5月10日に“polly”がEP『Heavenly Heavenly』をリリースしました。昨年メンバーチェンジを経て新体制となったpolly。Keyboad/Chorusの志水美日を迎えて初の作品となります。そして、今作のリリースを記念して東名阪リリースツアーの開催が決定。各公演ゲストを迎え、6月7日東京WWW Xには“KOTORI”の出演も決定!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“polly”の越雲龍馬による歌詞エッセイをお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは今作の収録曲「 MORNINGRISE 」と「 ごめんね 」にまつわるお話。それぞれの楽曲に込めた想いとこだわりを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 今回はHeavenly Heavenlyの曲について。   M1.「 MORNINGRISE 」   過去、別れ、後悔を受け入れ未来を観る為の曲。   pollyは昨年4月に2人の脱退を経験しました。きっとpollyを好きでいてくれている(もしくは好きでいてくれていた)多くの方は、色々な背景を想像し考え、腑に落ちなかったりしたと思う。自分もそうなっていた時期もある。というより怒りや苛立ちを抱えていた。   でも彼らと過ごした長い時間には多くの喜びがあったと思い返した時、そんな身にもならない感情は薄くなり、彼らの行く未来を肯定できるようになった。 それと同時に自分の行く先を考え、前を向く事や思い描いている未来を見る事ができた。   今、pollyを作ってくれているメンバーはそれぞれバンドでの別れを経験している。 それが一番ピュアで隠すことの出来ない事実であり、原動力でもあるのかもしれない。   だから自分は、pollyのメンバーチェンジなどで悲しませてしまった皆や、メンバーやスタッフ、サポートメンバー、チームが安心して未来を観れるものを作った。   この曲が今のpollyの答えであり未来であると。   いつか大きな会場で多くの歓声と喜びを共有する為の曲。     実はこの曲、これまでリリースしてきた数曲からフレーズやメロディを引っ張って来ています。過去や別れなどを背負って未来を観る曲にしたいというテーマがあり、聴いてくれてる方にも歌詞以外でそういった意志を感じてもらえたらなと思ったからです。     M2.「 ごめんね 」   ひとり言というか、ふとした時に頭の中で呟くというか、なんだかそんな曲です。   普段はオケを作ってからメロディを作り、その後に歌詞を書くのだけど、この曲は珍しく歌詞を先に書きました。   ど頭と最後が同じ構成になっているのだけど、時系列的に何処が始まりなのか探してみると面白いかも。 実は曲の通りじゃなかったりして… 各ブロックを並び替えてみたりして貰えるとしっくりくるかも。   この曲について多くを語るのはなんだか違う気がするのでこの辺で。   ps. ラブソングでもあり後悔の歌でもあるのかな。悲しいような温かいようなそんな雰囲気を纏っているように感じてなんだか好きです。 <polly・越雲龍馬> ◆紹介曲 「 MORNINGRISE 」 作詞:越雲龍馬 作曲:越雲龍馬 「 ごめんね 」 作詞:越雲龍馬 作曲:越雲龍馬 ◆EP『Heavenly Heavenly』 2023年5月10日発売   <収録曲> 01.MORNINGRISE 02.ごめんね 03.Snow/Sunset  04.K 05.Kikoeru

    2023/05/19

  • レトロリロン
    眠れない夜だけが僕の味方だ
    眠れない夜だけが僕の味方だ

    レトロリロン

    眠れない夜だけが僕の味方だ

     2023年4月19日に“レトロリロン”が1st EP『インナーダイアログ』をリリースしました。既発曲3曲+新曲3曲を収録した今作。インナー(内側)+ダイアログ(対話) という単語をつなげて“自分自身との対話”という意味になっており、このEPが自分自身と対話するきっかけになってほしいという思いが込められている作品です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“レトロリロン”の涼音による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 深夜6時 」にまつわるお話。ある日突然、眠れなくなってしまった理由とは。そしてその先で気づいたこととは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 ―眠れない夜だけが僕の味方だ―   ある日突然、僕は眠ることができなくなった。 正確には眠り方が分からなくなった。   原因はシンプルで明白だった。生きることへのプレッシャーだ。前に進めば進むほど、完璧でいなくてはいけないと思い込んでしまっていた。   誰かに必要とされること、それは幸せなことでもあるが、僕にとって一番苦しいことでもあった。自分の為に、生きていたかったのだ。     僕はいつもうまく生きることができない。   全てに対してリスクを考えてしまうし、一度スイッチが切れると何もしない時間をひたすら過ごしてしまう。そしてとうとう夜眠ること自体が怖くなってしまったのだ。   毎晩自分の何がいけないのか、どうしてこうなってしまったのかを考えては眠れないという日々を繰り返していた。そうしている内に、1日の境目がわからなくなるほど時間感覚が無くなっていった。     でもこの眠れない時間は僕が僕でいるための大切な時間でもあった。   真っ暗な部屋の中、天井を眺めながら自分自身とひたすらに向き合った。 生きるとは何か、幸せとは何か。 でも答えが出ることはなかった。 どれだけ夜にしがみついても、朝はやってくる。 太陽は昇ってしまう。 何だか悩めば悩むほど、馬鹿馬鹿しくなってしまった。答えなどなくてもいい。     きっと僕は日々に、そして自分自身に"意味"を求めていたのかもしれない。   夜と向き合っていた僕は、夜と同じ方向を向いてみることにした。 夜を味方にして僕はまだまだ成長できる。その衝動に駆られた僕は曲を書いていた。   気づけば、時計は6時を回っていた。   <レトロリロン・涼音> ◆紹介曲「 深夜6時 」 作詞:涼音 作曲:涼音 ◆1st EP『インナーダイアログ』 2023年4月19日発売   <収録曲> 1.カウントダウン・ラグ 2.Restart? 3.Document  4.Don’t stop 5.きれいなもの 6.深夜6時  

    2023/05/18

  • クジラ夜の街
    時間旅行について
    時間旅行について

    クジラ夜の街

    時間旅行について

     2023年5月10日に“クジラ夜の街”がメジャーデビュー1st EP『春めく私小説』をリリースしました。今作には、ライブでもすでにファンからも 大反響のダークファンタジーな世界観を描いたEPリード曲「BOOGIE MAN RADIO」を含む全6曲が収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!第1弾は今作の収録曲「 時間旅行少女 」にまつわるお話です。ありふれた日常をファンタジックにする、とあるアイテムとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 時間旅行少女という曲名を考えついた日、例えば『時空を超えた大冒険活劇!』だとか『タイムマシンが登場するSF物語!』なんかを歌詞に起こすんじゃなくて、あくまで日常の中の、ささやかな“経過”と“回想”に光を当ててみたい、と俺は思いました。   クジラ夜の街はファンタジーを創るバンドです。空飛ぶ少年、囚われのプリンセス、魔法使い、そんなお伽話のような世界を、これまでずっと歌ってきたのですが、この曲では、なんでもないシーン、ありふれた情景を幻想的に映し出すことで、クジラを再定義というか、アップデートというか、、、そんなんをしてみたかったのです。挑戦ですね。挑戦。要は   真の「ファンタジーを創るバンド」ならば 元がファンタジーでないモノでも ファンタジーに昇華して然るべきなのでは!? と、思ったわけです。多いですね。ファンタジーが。   “子どもの頃に書いた日記を大人になって読み返す”。時間旅行少女はたったそれだけの歌です。劇的な展開や魔法の様なやりとりは、歌詞中で一切起きません。   ただ、俺は。日記っていうのは、未来へ宛てた手紙で、一種のタイムトラベルなんじゃないかと思っているフシがあります。過去の自分の思念が、時を超えて届き、感情に影響を与える。同じ「自分」なのに、日記に書かれた言葉はどこか他人のようで、友人のようで。それは一方通行だけど、時空を超えた邂逅。立派な時間旅行なんじゃないかと。   ファンタジーでないモノをファンタジックにする、このテーマに、日記というアイテムはもってこいだったわけです。   とまー、やいのやいの書いてきましたが、時間旅行少女、俺は大好きです。形があるならば、毎晩抱きしめたくなるようなメロディだと思います。我ながら。いや素晴らしい。素直な感想、大事。   この曲もいつか日記のようになっていくのかな。どれだけ時が経っても、歌うたびに、記憶が蘇ったりして。それはとても素敵だな。進むべき未来で、ガッツポーズをしている自分に会うために、俺はこれからもステージに立ちます。よと。これも、そんな、未来への書き置き。   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 時間旅行少女 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴  ◆メジャーデビュー1st EP『春めく私小説』 2023年5月10日発売   <収録曲> 1. 時間旅行 (Prelude) 2. 時間旅行少女 3. BOOGIE MAN RADIO 4. 浮遊 (Interlude) 5. ハナガサクラゲ 6. 踊ろう命ある限り

    2023/05/17

  • nolala
    最も細かくて、最も深い愛。
    最も細かくて、最も深い愛。

    nolala

    最も細かくて、最も深い愛。

     2023年5月3日に“nolala”が1st Full Album『i my me mine』をリリース。今作には、すでに配信リリースされている「明日が最後でもいいと思えるように」を始め、全12曲を収録。収録曲の中には1st mini Album『harmony』に収録されている「ハルカゼ」を新たにリアレンジされたものも収録されており、さまざまなnolalaを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“nolala”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回。執筆を担当したのはメンバーの美寿々(Ba.Vo.)です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「細愛」にまつわるお話。フレーズをピックアップしながら、歌詞に込めた想いをより深くまで明かしてくださいました。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 はじめに   どうしましょう。 こういう話を周りにしようとすると、 “何言ってんだ? おバカ?”ってなられて 聞くのを、理解するのを、やめられるので もしかしたらあなたも…泣。   そうなられるのは悲しいですが、 今回はコラムということと 目の前に皆さんが居ないことをいいことに 開き直り!自分の脳内を思う存分書きました!     「細愛」 【1番】   目が覚めて一番に あなたのこと思っている 二度寝をしよう いいことなどない 気のせいだと閉じ込めた     多くない画が何度も繰り返し 走馬灯のように流れる。 そのひとつひとつを捉え ゆっくりと丁寧に味わう。   そう無意識にあなたを思っていると 意識が親友のような冷静な判断で 思いに蓋をし現実へ呼び戻す。     目を瞑り落ちるまでも あなたのこと思っている 三度目の正直も過ぎたし 向いてないと押し込めた     いつの間にか 無意識に押しのけられた蓋は もう閉じられなくなっていた。 溢れ出ていた思いは 親友によって冷静に押し込められる。     怖いけれど嬉しい 人を愛おしいと思う細胞は生きていた   あたしの全てがあなたを求めてる 追う瞳も 澄ました耳も 探る指先さえも あなたの全てを感じていたいの 視線も 声も吐息も ぬくもりさえも そばで     意識が無意識を 自分(人格)が細胞を そう脳内で客観視して気付いたこと。   無意識にあたしの全てが(各々の細胞が) あなたを求めてる ↓ 好き     *1番はあなたに出会い 好きになった(気付いた) 恋愛の始まりを書きました。     【2番】   寝ても覚めても一番に あなたのこと想っている 二度と味わいたくないと殺した 気持ちもあなたとなら     目が覚めて一番に思っていた、 今ではあなたを一番想っている。 始めは無意識だった思いも あなたとならと意識したうえであなたを想う。     怖いけれど嬉しい 人を愛おしいと思う細胞は生きていた ドキドキしていた   あたしの全てがあなたを求めてる 追う瞳も 澄ました耳も 探る指先さえも あなたの全てを感じていたいの 視線も 声も吐息も ぬくもりさえも そばで   怖いけれど幸せ 人を愛おしいと思う細胞は生きている     *2番で 1番の無意識な(細胞の)思いに 意識した想いが合わさった     最も細かくて 最も深い愛   さいあい 「細愛」 <nolala・美寿々> ◆1st Full Album『i my me mine』 2023年5月3日発売 NCJD-10009 ¥3,000(税込)   <収録曲> 1.明日が最後でもいいと思えるように 2.marrie 3.煙草と珈琲 4.恋、はじめ、誓約書 5.ハルカゼ(Album ver.) 6.ピアス 7.細愛 8.メイプル渡辺201 9.しあわせの跡味 10.アイユエ 11.ごめん、ありがとう。 12.6畳1Kとジャズマスター

    2023/05/16

  • 吉田山田
    焼き魚
    焼き魚

    吉田山田

    焼き魚

     2023年5月17日に“吉田山田”が9枚目のオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース!2021年12月発売の『愛された記憶』以来、およそ1年5カ月ぶり。交流あるアーティストたちを迎えることで多様なコラボ曲を収録した前作と異なり、今作は吉田山田の2人が主体となってさまざまな表現に挑戦した意欲的な内容のアルバムに仕上がっております。    さて、今日のコラムではそんな最新作を放った“吉田山田”による歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾です。吉田結威と山田義孝にそれぞれ今作の収録曲「 焼き魚 」にまつわるお話を綴っていただきました。さらに今回は音声版もございます。おふたりの朗読でもエッセイをお楽しみください…! 初めてこの曲を聴いた時に、一番最初に思ったことは「あゝ、咀嚼音を注意されたことも、箸の持ち方を正されたことも、山田はそんなに嫌だったのか…」ということでした。   高校で山田と出逢ってから二十数年。「常識」とは少し外れたところで生きている山田に、今まで幾度となく僕が話してきたことでした。時には上から目線で、時には説教のように言ってしまったこともあったでしょう。それがこんなかたちで返ってくるとは思いもよりませんでした。申し訳ないと思うのと同時に、これは魂のこもったいい曲になるだろうという予感がありました。   曲を作る時、その物語がフィクションなことももちろんありますが、必ずどこかにリアルを入れ込まないといい曲にはなりづらいと思っていて。ある意味愚痴から始まるこの曲には山田の本音が感じられ、可能性を感じ二人で制作を進めていきました。   あとになってこの曲は「近未来のプロポーズ」をテーマにしていることを知りましたが、僕個人は冒頭の一節でもう心を掴まれてしまいました。   今回のアルバムは幡宮航太さんにアレンジをお願いした曲が多数あるのですが、この曲もその中のひとつです。以前からライブは一緒にやっていて、フィーリングが合うことは分かっていたので、とても刺激的で、いいリズムでアレンジは進んでいきました。   2コーラス目の直前にコンロに火をつける時の「チチチチチ」という効果音が入っていますが、あれは実際の幡宮家のガスコンロの音です。実験的にあの音を入れてきてくれたアレンジを聴いた時は、本当にハタップ(幡宮航太さんの愛称)にアレンジをお願いしてよかったなと思いました。作者の込めた思いの邪魔はせず、言葉やメロディにさらに磨きをかけ、輝かせてくれた、絶妙なアレンジだったと思います。   アレンジを進めていくうちに「この曲はレコーディングの時に何回も歌って録るような曲ではないな」という思いが沸々と湧いてきて、実際にレコーディングでは数テイクしか録らず、「上手さ」よりも「勢い」を大切にしました。   レコーディング当日に山田にそれを伝えたのですが、かなり難しいメロディラインの曲だったので、「ウソでしょ?」と焦っていましたが、無事に納得のいく疾走感溢れた仕上がりになったので良かったです。   <吉田結威> 「焼き魚」   30年後の、2053年の事を想像してみる。   携帯電話はもう携帯するものじゃなく、 脳に埋め込まれたチップによって相手に想いを伝送するようなシステムに。 自動車や電車は名前を変えて空中を移動し、あらゆる店という店は店舗という形をやめて欲しいものがその場ですぐ手に入る状態に。 食べる物は全ての栄養が入ったサプリ一つで充分かもしれない。 もしかしたら生活の拠点は地球じゃなくなっているかもしれない。   そんな風に何かの映画で観たことあるような無いような未来を想像してみたらなんかしっくりこなかった。   最近よく思う事がある。 無性に「焼き魚」が食べたい。 部屋に付く匂いと後片付けの面倒くささ、そして箸を器用に使って細かい骨まで取り除きながら身を食べるという工程も込みで「近いうち食べたい」と先送りにしながらずっとボンヤリと頭の片隅で焼き魚の事を考えている。 だからと言って「レンジで簡単!煙も出ない!小骨まで処理済み!」と謳われた「冷凍の焼き魚パック」が売られていてもなんの魅力も感じない。 面倒くささと手間を省いては辿り着けない旨さが「焼き魚」にはあるのかもしれない。   もしかしたら30年後、人間が当たり前に宇宙船の中で生活する時代が来たとしても食卓には地球で獲れた秋刀魚の「焼き魚」が並んでいるんじゃないかと想像してみた。 凄いしっくりくる。   2人用の小さな宇宙船の中の4畳半の畳の部屋に丸いチャブ台。破れた襖の一部から透明なガラス窓が見えていて真っ暗い宇宙が広がっている。 軽い宇宙服を着た男女が神妙な面持ちで見つめ合っている。 地球時間で言うと2人は付き合い初めてもうすぐ6年。 もういい頃合い。 男が意を決して 「毎日僕の味噌汁を作ってくれないですか?」 みたいな言い方で 「宇宙の果てでも焼き魚焼いてくれないですか?」 とプロポーズをする。 女は返した 「は?」   <山田義孝> ◆紹介曲「 焼き魚 」 作詞:吉田山田 作曲:山田義孝   ◆9th ALBUM『備忘録音』 2023年5月17日発売 【ボーナストラック盤】¥3,300(税込)   <収録曲> 1. Monster 2. YADANA 3. 人間 4. 東京 5. こんな夏はいやだ 6. 日曜日 7. 焼き魚 8. 裸 9. 夜な夜な 10. もしもの話 11. 音楽 ボーナストラック. 最後の歌

    2023/05/15

  • Wakana
    君が今一番、欲しいものは何?
    君が今一番、欲しいものは何?

    Wakana

    君が今一番、欲しいものは何?

     2023年5月31日に“Wakana”がオリジナル3rdアルバム『そのさきへ』をリリース。プロデューサーに武部聡志を迎え、シンガーソングライター・半﨑美子提供の「標」、すでにライブでも披露され好評を博している作詞:Wakana、作編曲:武部聡志の「明日を夢見て歌う」、ゲームアプリ『メメントモリ』フローレンスキャラクター専用曲「Flag」を含む全11曲が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Wakana”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!今回は第1弾です。自身の軌跡、コロナ禍で改めて向き合った“歌うこと”について、そして今作の1曲目「 Butterfly Dream 」のお話を綴っていただきました。また今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 皆さんこんにちは。 初めてお会いする方は、初めまして。Wakanaです。   今回、初めてこの歌詞エッセイを書かせていただけることとなりました。   此処で出逢えたあなたに少しでも、Wakanaのこと、そして私が歌う音楽のことについて知ってもらえたら、嬉しいです。   まずは今までの私自身のことについて、お話しさせてください。   2018年まで10年間、Kalafinaというグループで活動をさせていただき、その後ソロ活動をスタートさせてから、早4年が経ちます。   ソロデビュー当時は、それまで自分一人では経験したことのないことばかりで、全てが新しく感じ、輝いている反面、まるで何も知らない場所にやって来てしまったかのような不安に駆られる日々でもありました。   今までの経験も、見てきた景色も、全部自分の中に大切に仕舞ってあるはずなのに、上手く取り出すことが出来ず、それを活かすことも出来ませんでした。   そんな悩みを抱えながら、2020年のコロナ禍で私は、自分に出来ることについて改めてじっくりと考えることになります。   そう、歌うことについてです。   歌うという行為は、一体どうして私をここまで夢中にさせるのか?   そうかと思えば、何故どん底まで突き落とされるのか?   満足する音楽とは、歌声とは、一体なんだろう?   個人的に言えば、誰かの音楽を聴く上でそこで奏でられる歌の中でも、その人の持つ「声」にとても興味があります。   何故その歌声に至ったのか。   どうしてそういう表現が出来るのか。   一体どうしたらそんな技術を駆使出来るのか。   その「声」に辿り着くまでの葛藤や喜びが、きっとあったに違いない。   そう考えれば考えるほど、その人の持つ声に魅了されていくのです。   そして、自分の声をもっと研究してみたくなる。   緊急事態宣言の中で、私は家でひたすらに歌い続け、当時リリースしたばかりだった2ndアルバム『magic moment』と向き合い、叶わなかったライブへと思いを馳せていました。   限界を決めてしまうのはいつも自分自身。   出来ないことを確認しながら生きていても仕方がない。出来ることを増やせる自分でいたい。   その思いから3年。今回のオリジナル3rdアルバム『そのさきへ』の完成へと繋がっていくのです。   このアルバムの1曲目に収録している「Butterfly Dream」は、きっと3年前の私だったならば、歌うことは出来なかったであろう1曲。   楽しげで軽やかで、時に寂しげな不穏さを隠し持ったメロディーは、まるで希望と焦燥感が入り混じったあの頃の私の心のようだとも感じました。   恐れや不安が憧れに変わっていくとき、人は輝きを放ちます。   この曲をいただいた時に抱いたのは憧れそのもの。 その感情をそのままに、歌詞にしました。   ファンタジックで可愛いけれど、本当は小さな怖さを秘めたストーリー。   このアルバムの始まりに託したのは、この言葉でした。     <君が今一番、欲しいものは何?>     いつも憧れを胸に持ち続け、自問自答を繰り返しながら、これからも歌を追いかけていきたい。   そこには必ず、打ちのめされて泣いていた、あの頃の私がいる。   それを決して忘れずに、これからもそのままの私を連れて行ってあげたいと思います。       歌詞エッセイ、第一回目はこの辺で。   それではまた、次回にお逢いしましょう。     <Wakana> ◆紹介曲「 Butterfly Dream 」 作詞:Wakana 作曲:岸田勇気  ◆「Butterfly Dream」配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/Wakana_ButterflyDream ◆オリジナル3rdアルバム『そのさきへ』 2023年5月31日発売 プロデュース:武部聡志 <収録曲> M1. Butterfly Dream  作詞:Wakana 作曲・編曲:岸田勇気 M2. Rapa Nui  作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ 編曲:武部聡志 M3. 標  作詞・作曲:半﨑美子 編曲:武部聡志 M4. 希望  作詞:岩里祐穂 作曲:村松崇継 編曲:鳥山雄司 M5. 殻  作詞:松井五郎 作曲:武部聡志 編曲:鳥山雄司 M6. そのさきへ~Interlude~  作曲:松本俊明 編曲:武部聡志 M7. KEMONO feat.清塚信也  作詞:鯨庭、Wakana 作曲:清塚信也 編曲:鳥山雄司 M8. 明日を夢見て歌う  作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志 M9. Flag  作詞・作曲:BOI 編曲:高木龍一(Dream Monster) M10. そのさきへ 作詞:Wakana 作曲:松本俊明 編曲:岸田勇気 M11. あとひとつ 作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志   ※商品詳細はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A026394.html      

    2023/05/13

  • レトロリロン
    好きなことで生きていく
    好きなことで生きていく

    レトロリロン

    好きなことで生きていく

     2023年4月19日に“レトロリロン”が1st EP『インナーダイアログ』をリリースしました。既発曲3曲+新曲3曲を収録した今作。インナー(内側)+ダイアログ(対話) という単語をつなげて“自分自身との対話”という意味になっており、このEPが自分自身と対話するきっかけになってほしいという思いが込められている作品です。    さて、今日のうたコラムでは最新作を放った“レトロリロン”の涼音による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 きれいなもの 」にまつわるお話。なぜ、音楽を始めたのか。そしてなぜ、音楽を続けているのか。そんな夢の軌跡と今の想いを明かしてくださいました。 ―好きなことで生きていく―     将来は宇宙飛行士になることが僕の小学校の頃の夢だった。   物心ついた時から何事も1番でないと気が済まなかった僕は、ほとんどの人が行くことのできない宇宙を夢に描いたのだ。しかし、いつしかそんな夢は消え去り今は曲を書いて歌を歌っている。     時は遡り、中学2年生になった頃、僕は人と関わることに初めて恐怖を覚えた。   全ての人が自分の敵に見え、少しずつ歯車が噛み合わなくなり、僕は晴れて一人ぼっちになった。塞ぎ込む日々の中、自分の不甲斐なさに幾度となく追い込まれ、途方に暮れていた。   そんな時だ。音楽に救われてしまった。 救われてしまったのだ。     この衝動は簡単には抑えることができず、気づけばギターを手にしていた。 そして溜まりに溜まった自己承認欲求を、思い切り音楽にぶつける。 これが自分の天職なんだと本気で思っていた。   しかし、好きだけで“続ける”ということは簡単ではなかった。 10年間歌い続けたが、結果は一つも出ない。何度も辞めようと考えた。 けれど何故か辞めることが出来なかった。全てを捧げてきたつもりだったのに、全然思い描いたそれには届かないのだ。     とてもきれいだった夢はいつからか重荷となり、僕を水の中に引き摺り込んでくる。 それでも一筋の光がきれいだったから僕は息をすることを諦められなかった。     どれだけ苦しくても、どれだけもがいても僕は音楽を手放せない。 救われてしまった。魅了されてしまった。一体何故そうなったのかを知りたい。 そうやって這った先にある答えを見るのが僕の夢だ。   そんな夢を叶えるため、僕は曲を書いて歌を歌っている。   <レトロリロン・涼音> ◆紹介曲「 きれいなもの 」 作詞:涼音 作曲:涼音 ◆1st EP『インナーダイアログ』 2023年4月19日発売   <収録曲> 1.カウントダウン・ラグ 2.Restart? 3.Document  4.Don’t stop 5.きれいなもの 6.深夜6時

    2023/05/11

  • polly
    これまでリリースしてきた曲を聴きハッとした。
    これまでリリースしてきた曲を聴きハッとした。

    polly

    これまでリリースしてきた曲を聴きハッとした。

     2023年5月10日に“polly”がEP『Heavenly Heavenly』をリリースしました。昨年メンバーチェンジを経て新体制となったpolly。Keyboad/Chorusの志水美日を迎えて初の作品となります。そして、今作のリリースを記念して東名阪リリースツアーの開催が決定。各公演ゲストを迎え、6月7日東京WWW Xには“KOTORI”の出演も決定!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“polly”の越雲龍馬による歌詞エッセイをお届け。今回は第1弾です。今作『Heavenly Heavenly』に収録される全5曲がどのような想いで誕生したのか。制作中の悩みと、たどりついたひとつの答えを綴っていただきました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 pollyは5月10日に『Heavenly Heavenly』という5曲入りの作品をリリースしました。   新体制になり初の作品という事で、どんな作品にしたいのか、するべきなのか長期間悩んでいたのを今では懐かしく愛おしくも思う。   今までのpollyがやってきた事を一度破壊して再構築していくという選択肢も実はあって、この作品を手がける初期の頃はそのような曲を作っては悩みを繰り返していました。“新しいバンドを始める”といった意思に近いような気持ちでいたのだと思う。   悩みすぎて何がベストなのか分からないと頭を抱えていた時に、これまでリリースしてきた曲を聴きハッとしたのは今でも鮮明におぼえている。 こんなに良い曲達があるのだから、それらを自分で肯定しないのは馬鹿だと。 それからは、肩肘張らずに制作がスムーズになった。   僕にとって譲れない美学があって、それらを貫いてここまで来た。周りの人達から“どう売って良いのか分からない”とか“売れてからやりたい事やりなさい”とか散々言われて来たけど、美学を崩す事は僕にとって終わりであり、音楽を続ける理由を無くす事とイコールになるんだと思う。   今作『Heavenly Heavenly』は今まで以上に美学が詰まっており、尚且つ人懐っこい作品になったなぁと。 チーム全員が前を向き完成した作品。 僕にとってこの作品が今後、polly、音楽を続けるにあたって御守りのような作品になりました。この作品があれば大丈夫。振り返る先で未来を肯定してくれるような、そんな大事な作品です。聴いてくれるあなたにとってもそんな存在になれたらなと心底思います。   pollyはまだ始まったばかり。 というより、ちゃんと過去を肯定し再スタートしたのかなと。   そんな作品を共に作ってくれたメンバー、スタッフ、エンジニアさんに大きな感謝を。 そしてpollyを好きでいてくれてるあなたにも。   ps.今の時代、曲順ってあまり重要視されてないように思うが、出来れば一度曲順の通りに聴いて頂けたら嬉しい。 なぜEPという形でリリースをしたのかが見えてくるんじゃないかな。   次回は曲ごとに少しずつ掘っていけたらと思っています。   <polly・越雲龍馬> ◆EP『Heavenly Heavenly』 2023年5月10日発売   <収録曲> 01.MORNINGRISE 02.ごめんね 03.Snow/Sunset 04.K 05.Kikoeru

    2023/05/10

  • nolala
    心が壊れてくほど知らない私になっていく気がした。
    心が壊れてくほど知らない私になっていく気がした。

    nolala

    心が壊れてくほど知らない私になっていく気がした。

     2023年5月3日に“nolala”が1st Full Album『i my me mine』をリリース。今作には、すでに配信リリースされている「明日が最後でもいいと思えるように」を始め、全12曲を収録。収録曲の中には1st mini Album『harmony』に収録されている「ハルカゼ」を新たにリアレンジされたものも収録されており、さまざまなnolalaを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“nolala”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。執筆を担当したのはメンバーのひな(Dr.)です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「メイプル渡辺201」にまつわるお話。この歌詞を読んだとき、彼女が感じた想いは…。 声を荒げて重ねた別れる/別れない   普通電車で時間をかけて帰った日   狂ったように吸ったタバコ   眠らずに遊んだ店   霞んで見えなくなったフロントガラス   通話履歴しか無くなったLINE   さすがに私もそこまでバカじゃない     郵便ポストに入った合鍵     “心が壊れてくほど 知らない私になっていく気がした”     Gt.Vo.千陽が、 まるで私の全てを知っているかのようだった       猛スピードで過ぎ去って行ったこの日常は、     きっとどこにでも落ちていると思う       『i my me mine』 より 「メイプル渡辺201」 < nolala・ひな>   ◆1st Full Album『i my me mine』 2023年5月3日発売 NCJD-10009 ¥3,000(税込)   <収録曲> 1.明日が最後でもいいと思えるように 2.marrie 3.煙草と珈琲 4.恋、はじめ、誓約書 5.ハルカゼ(Album ver.) 6.ピアス 7.細愛 8.メイプル渡辺201 9.しあわせの跡味 10.アイユエ 11.ごめん、ありがとう。 12.6畳1Kとジャズマスター

    2023/05/09

  • 挫・人間
    下川ちゃんに出会えて良かった!
    下川ちゃんに出会えて良かった!

    挫・人間

    下川ちゃんに出会えて良かった!

     2023年4月5日に“挫・人間”が新曲「下川くんにであえてよかった」を配信リリースしました。下川リヲ(Vo, G)とマジル声児(B, Cho)の2人体制になってから初となる新曲。ゴスペルやスポーツの応援を彷彿とさせるコーラスが特徴的な1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“挫・人間”の下川リヲ(Vo,Gt)による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは新曲「 下川くんにであえてよかった 」にまつわるお話です。「下川って一体誰なの?」。そう彼女に問い詰められている<僕>の物語の行方は…? ぜひ歌詞と併せて、お楽しみください。 「下川って一体誰なの?」   涙目でこちらを睨みつけながら、彼女はスマホの画面を僕に突きつけた。 そこには、昨日自分で書いた『下川ちゃんに出会えて良かった!』と題した、挫・人間への愛を綴ったブログが表示されている。   「どういうことなの? もう意味わかんないよ」   意味など、もう誰にも分からなかった。 挫・人間というバンドは、何を叫んでいるのかも、行動原理も分からない。僕もどうしてこんなブログを書いたのか分からなかったが、人生を損なっていることだけは確かだった。   「こんなの、もう嫌。別れたほうがいいのかもね」   「そんなこと……」   「下川って誰? 何?! もう疲れた……一緒にいられないよ」   ついに泣き出した彼女を前に、現実逃避をするように「下川ちゃんもこういう気持ちだったのだろうか」と僕は考えていた。   挫・人間も次々とメンバーがいなくなっていった。 失踪、行方不明、神隠し、誘拐、キャトルミューティレーション……あらゆる不吉な噂が絶えないせいで、下川ちゃんはさながらバンド界のバミューダ・トライアングルといった扱いを受けていた。   「何度も私をこんな気持ちにして楽しい? そうでもしないと安心できないですか?」   「勝手にスマホ見る奴が悪いだろ……」   「最低……いつも不安にさせるから見るんじゃん」   「お前さあ、もうマジでうるさいよ。大体僕が下川ちゃんに夢中なことの何が悪いっていうの」   「嫌に決まってるよ! 彼氏がそんな訳の分からないバンド聴いてるとか、恥ずかしくて友達にも言ったことないよ」   「お前!!!」   頭に血が上った僕が彼女に掴み掛かろうとした瞬間、部屋の壁を突き破りながら猛スピードで直進する大型トラックが僕の躰を跳ね飛ばす。   その刹那――走馬灯。   静寂―― そして悲鳴。   不思議と痛みはなかった。茫漠とした時間の感覚だけがひたすらに弛んでゆき、0.1秒すら長い、とても長いトンネルを抜けるような感じがした――。   トンネルを抜けると雪国だった。   北方前線防衛巨大国家――ガンス・ヴェン・ヴァンタル。   貴族中心の政治が行われるこの国は貧富の差が激しく、僕はこの国の貧民街で、貧乏ながらも幸せな農民の子として転生していた。   生憎、僕には魔法の才能はなかったが、ファンタジーの世界でスローライフを送っていくのも悪くない。幼馴染同然に育ったハーフエルフのミサーキーの笑顔を見ていると、自然とそんなことを思うようになっていた。   でも……   そんな日々は…… 呆気なく壊されるんだ…………。   月夜……ゴブリンの襲撃。 低級モンスターでも、ただの農民には脅威だ。家族が襲われているのに、僕は部屋の隅で怯えていることしか出来なかった。その時。   「キャッ……!ゴブリン?!」   ……?! 怯えたミサーキーの声……。   まずい、ゴブリンに気付かれる……! ミサーキーだけは……僕の命に替えても守らなくちゃ……!   意を決して飛び出した僕の目の前に広がる景色は…… 撤退してゆくゴブリンたちと、尻餅をついているミサーキー……。 そして……剣と、それを構える、美しい少女の横顔……。 それは、剣と言うには、あまりにも大きすぎた、大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。   「怪我はないかニャ?」   月明かりに照らされ、少女が振り返る。 彼女は真紅のビキニアーマーを纏い、それと同じ瞳の色をしていた。長い髪に猫耳型のカチューシャを付けた彼女の微笑む口元には、大きすぎる剣に似つかわしくない可愛らしい八重歯が覗いていた。   そして僕は……その姿に見覚えがあった。   「下川ちゃん……?」   「はにゃ? どうしてわっちの真名をぬしは知っているのかニャ」   「だって、いくらなんでも別人にしては似過ぎて……」   「ふむ…… もしかして、ぬしもまた“挫・人間”なのかニャ」   「えっ?」   それから下川ちゃんは、この世界に転生してきた人間が僕だけでないことを教えてくれた。そして彼らの共通点は、“挫・人間”に深く関わっていたこと……どうやら脱退したと思われていたメンバーも皆この世界に転生しているらしい。   あと、どうやら僕が彼女の真名を呼んでしまったことで、僕らは離れらない契約を結んでしまったらしく、これから僕は彼女の主人“マスター”として共に戦わなければならないらしい、やれやれ。   「多分……そっちの世界の“下川ちゃん”が特異点になって、ぬしさまたちを転生させているんだニャ」   “挫・人間”……そして下川ちゃん。僕がブログを書いた直後に転生したことはきっと偶然じゃないんだろう。この先に何が待っているのかも全くわからない。   「上等だぜ!」   僕は拳を握り締め、顔を上げた。この先何が待っていたとしても、楽しみでしかない。僕はこの転生した世界を思いっきり楽しむと決めているからだ。何が起こるかわからないから、人生は面白い。それを教えてくれた下川ちゃんに、いや挫・人間にであえてよかった。文字通り、僕の世界を変えてくれたのだから。 僕は今、不確かだが希望もある未来への第一歩を踏み出した――。     こういう曲です。聴いてください。 < 挫・人間  下川リヲ> ◆紹介曲「 下川くんにであえてよかった 」 作詞:下川リヲ 作曲:下川リヲ・マジル声児

    2023/05/08

  • レトロリロン
    人生はやり直せるのだろうか?
    人生はやり直せるのだろうか?

    レトロリロン

    人生はやり直せるのだろうか?

     2023年4月19日に“レトロリロン”が1st EP『インナーダイアログ』をリリースしました。既発曲3曲+新曲3曲を収録した今作。インナー(内側)+ダイアログ(対話) という単語をつなげて“自分自身との対話”という意味になっており、このEPが自分自身と対話するきっかけになってほしいという思いが込められている作品です。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“レトロリロン”の涼音による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 Restart? 」にまつわるお話。選択の連続である人生のなか、“選択の失敗”が怖くて、待つだけの自分になってしまっているあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 ―人生はやり直せるのだろうか?―   生きていくということは様々な選択の連続だ。 あの時こうしておけばと思うことがほとんどの中、何をもって正解なのだろうか。   既に過ぎ去ってしまった結果を変えることはもう出来ない。 であれば、先々の選択を慎重にするしかないのか。 しかし、そう思って気を付けていたとしても僕らは失敗をし続けてしまうのだ。 もはやそこに意味があるのかもしれない。 意味を見出したいとさえ思ってしまう。     例に漏れず、僕はよく選択を間違える。 些細なことから大きなことまで様々だが、選択を間違えるたびに頭をよぎる言葉がある。 それは“もうやり直せない”という言葉だ。 この言葉を何度も頭の中で反芻(はんすう)する。   気づけば僕は選択による失敗を恐れて、チャンスが来るのを待ちぼうける日々を送っていた。 しかし、そのチャンスとやらはいくら待ってもやってこない。 チャンスは自ら掴みに行かない限りは生まれないことに気づいてしまった。 その時から僕は“いつか”を待つことをやめた。     結局のところ、結果が出るまでは、失敗だったかどうかの判断などつかないのだ。   僕たちは、失敗したことばかりを数えてしまうけれど、知らないところでたくさん良い選択をしている。凄まじい速度で判断を迫られる現代で、正解を弾き出すことは極めて難しいが、自分自身の納得が最も大切なのかもしれない。     人生はいつでもやり直すことが出来る、という言葉をよく耳にするが僕はそんなことはないと思っている。今までの全てがこれからに繋がっている。だからこそいつでもスタートは切れるのだ。   これまでの失敗をただの失敗にしない為に、これからも選択し続けることを僕は辞めない。   <レトロリロン・涼音> ◆紹介曲「 Restart? 」 作詞:涼音 作曲:涼音   ◆1st EP『インナーダイアログ』 2023年4月19日発売   <収録曲> 1.カウントダウン・ラグ 2.Restart? 3.Document  4.Don’t stop 5.きれいなもの 6.深夜6時  

    2023/05/05

  • THE BEAT GARDEN
    言葉が降ってくるなどという才能が僕にはない。残念!
    言葉が降ってくるなどという才能が僕にはない。残念!

    THE BEAT GARDEN

    言葉が降ってくるなどという才能が僕にはない。残念!

     2023年6月14日に“THE BEAT GARDEN”がフルアルバム『Bell』をリリース! 前作『余光』から約2年ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバムとなる今作。大ヒットを記録したドラマ『六本木クラス』挿入歌「Start Over」をはじめ、初CD化となるデジタルシングル曲(「ROMANCE」「それなのにねぇなんで?」「初めて恋をするように」)に加え、新曲5曲を含む全9曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“THE BEAT GARDEN”のUによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、「歌詞を書く」ことにまつわるお話。言葉が降ってくることなんてない。でも、だからこそいっそう大切で愛おしい歌詞への想いを明かしてくださいました。 まずはじめに 何かの縁でここへ来てくれて ありがとうございます   いいね一つにしても 正直減るものではないけれど、   目に入るもの全てに押すかと言ったら 僕も全然そうじゃないから。   きっと URLをクリックしたり   こんな風に“文章を読む”なんていうのは 時間だったり色んなものを割いて   僕に渡してくれてるのだと思うので 心から嬉しいです。     為になることはないかもしれませんが!   良かったらなんとか根性で 読み切ってもらえたらとてもとても幸いです。   ―――   「言葉が降ってくる などという才能が僕にはない。残念!」     寝ている間に一曲出来てて。とか   ぼーっと待っていたら突然目の前に現れて   聞いたこともない言い回しが浮かんで。   なんてことも残念ながら経験がない。     そんな僕がモタモタしてる間に   時代を掴んだミュージシャンの新曲達が   颯爽と口笛を吹いて 僕の横を通り過ぎていく。     一方、 追い抜かれて置いていかれても   冬に雑巾を絞るみたいに ぎゅっと痛いけど何とか 一言こぼれ落ちる   みたいな自分がいやになる。     彼らの 出演番組とか観たくないし 歌詞とか読みたくないけど ちゃんとめっちゃ気になるし     本当は 耳にタコができるほど 曲聴いてほしいし   タコがダメならイカになって スルメイカみたいに噛めば噛むほど 良い!Uくんすごい!ってなりたい。     でもやっぱり カリスマみたいに書けなくて   それでも 自分だから見つけられた言葉は やっぱり可愛くて。     そんな手間ひまかけて育てた愛着は 長持ちして ずっとかわいい。   だからいいんだ。 時代の最先端に立てなくても 君の大好きの最先端に立っていられるなら かまわないぜ           ダサいー。   ―――   アルバムがでます 6月14日です   何の日か調べてみたら 手羽先記念日でした 手羽先には特に思い入れは無いです (美味しいよね!)     『Bell』というアルバムです。     約半年間、毎日カフェへ行き   一つのカフェに行きすぎると   あの人 一体毎日何をボーッとしてるの?と   視線が徐々に痛くなるので   いい具合に店舗を散らしながら   歌詞を書いていました。     歌詞を書くのは   青春時代みたいだなって言おうと思ったけど   “青春時代”ってなんぞ? まいいか     あのー、初恋とかそのあたりの感じ。   あの子との話し方 自然な手の繋ぎ方   これ送って大丈夫かな?の夕方 毎日おはよって送れる!の嬉しい朝   でも返って来なくて愕然とする夜。     なんで急に冷めた?の冬   もう二度と恋なんてしない!の夏   のあの感じを頭の中で繰り返す。       眠れなくなって 寝不足で 鼻の下にニキビができて   そんな時に限って 君は話しかけてくる。     あの日々に 歌詞を書く感覚は似てるかもしれない。     でもね? あれは、 二人でやるから。いいのよ。       若かりし青い春を 一人で夜中まで毎日続けるおじさんは ハゲちゃうよ?   おれ   ね?   ――   メロディを聞いて そこに出会える言葉を うーっと考えてると おでこの真ん中が重たい。     僕の気持ちに僕が質問をして、 僕が解答するわけだから   全部ベストアンサーだし 誰かにとっては全部間違ってる。     他の天才達はこんな感じで書くのだろうと   月を見上げにベランダへ出たら 寒くて秒で部屋に戻る。     よし。 チャリ漕いで書こう。と思ったら   下り坂の途中で 小さい虫の大群に襲われる。   2時間後に その黒い虫が目の端っこからカムバック。     “星の数ほどある人と虫の中で 眼球に飛び込んだ君から目が離せないよ”     みたいな歌詞を歌える曲などない。   ってか二度と会いたくない。     話は逸れましたが、 きっと   春と夏の分かれ目みたいに 薄味と濃い味の境目みたいに   ぜったいこうだ! なんてものもないし   人それぞれ 違う目盛りがあるのが音楽だし歌詞だと思う。     正解を決めるものでも 探すものでもない。     どんなに切なくて苦しい曲だって   わたしに比べたら あなたの悲しみなんて 決して悲しみじゃないんだと 言われてしまえば   その歌詞では もうその人に関われないわけだし   思ってもいないところで 思ってた以上にブッ刺さってくれたりする。   だから。   誰かの目や耳に あの虫のように 奇跡的に飛び込めて   放り出されずに 大事にしてもらえるなんて   それは泣けるほど 嬉しいこと。     です。     虫より。   ―――     歌ネットさん。 コラムを依頼して下さってほんとにありがとうございます。   言葉が降ってくる などという才能がない僕でも   曲を書いたり ライブで歌ったりすることで   時々、誰かの人生に寄り添える瞬間があって   このコラムもそう。   あ、俺も書けるかも!とか 私この人よりいける。。とか 何かの一歩になってくれたりしたら すっごく嬉しい   さらに THE BEAT GARDENにも 興味を持ってくれたりなんてした時には 飛び上がります。     つらつらと自由に書かせてもらいましたが     次回の6月のコラムでは 「恋」をテーマに 多分、書かせていただきます。   長かったよね。 文。   ごめんね。   読んでくれてありがとうございます。   また 歌ネットさんで、ライブで、会いましょう   THE BEAT GARDENのUでした!   <THE BEAT GARDEN・U> ◆4th FULL ALBUM『BELL』 2023年6月14日発売   <収録曲> 1.Start Over 2.心音 3.あかり 4.初めて恋をするように 5.夏の三角関係 6.High Again 7.それなのにねぇなんで? 8.ROMANCE 9.ラブレター  

    2023/05/04

  • nolala
    ごめん、ありがとう。
    ごめん、ありがとう。

    nolala

    ごめん、ありがとう。

     2023年5月3日に“nolala”が1st Full Album『i my me mine』をリリース。今作には、すでに配信リリースされている「明日が最後でもいいと思えるように」を始め、全12曲を収録。収録曲の中には1st mini Album『harmony』に収録されている「ハルカゼ」を新たにリアレンジされたものも収録されており、さまざまなnolalaを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“nolala”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。執筆を担当したのは、メンバーの千陽( Gt.&Vo.)です。綴っていただいたのは、今作の収録曲 「ごめん、ありがとう。」にまつわるお話。6年かけてやっと完成したこの曲。時間をかけても隅々まで納得できる曲にしたかった理由は…。あなたにとっての大切なひとを思い浮かべながら、歌詞とエッセイを受け取ってください。 「大切な人をちゃんと大切にしよう」 と思った。   それだけのこと?   そう、それだけのこと。   そんなことさえもできていなかった。 当たり前になっていた。 大切な人が側に居ること。     保証された明日なんてない。 誰にでも起こりうること。 「明日は我が身」 きっと誰もが理解していて理解できていない。   「まさか自分が」 「まさか自分の大切な人が」   そう思うことさえないほど 「死」という言葉が程遠いと 誰もが思っているのだろう。   私もそうだったから。   ―――――   代わり映えのない日々だった。 好きな先輩を見るために髪を整え学校へ行く。 退屈な授業。 空を眺めていると時間が過ぎるのが早かった。   学校終わりは塾かバイトかバンド。 それを辿る日々。   特に夢はなかった。卒業後の進路も未定。   なんとなく卒業して大学に行って どこかで働くんだろうな   なんとなくでできた未来 なんとでもなると思っていた未来     ある日家に帰ると その未来は真っ黒になった。   世界が変わった気がした。 同じ街に居るのにまるで別の世界のような       もうこの場所にあの人はいない         「まさか自分が」 「まさか自分の大切な人が」   やっと理解した「誰にでも起こりうること」   遅かった。もう戻らない。どうすることもできない。     振り返っても後悔ばかりだ。   もっと優しくすればよかった 「ありがとう」って伝えればよかった たくさん話をすればよかった   居なくなってしまったら 何もしてあげられないよ 伝えられないよ 当たり前に私の未来に存在してくれると そう思ってしまって   当たり前なんてないのに 今なら分かるのに 今分かっても遅いのに   もう同じ後悔を重ねないように 今居る大切な人たちをちゃんと大切にする。     あなたが教えてくれたこと 忘れないよ       ごめん、そして最大限のありがとう。   私の大切な人   ―――――   誰にでも起こりうること。 それを分かっていてほしい。   私が身をもって経験したこと。 同じ後悔を誰にも経験してほしくない。   そう思って作った曲   どこも妥協したくなくて 時間をかけてでも隅々まで納得できる曲にしたかった。   そして6年かけてやっと完成しました。   大切な人が居るすべての人に届きますように   <千陽> ◆紹介曲「ごめん、ありがとう。」 ◆1st Full Album『i my me mine』 2023年5月3日発売 NCJD-10009 ¥3,000(税込)   <収録曲> 1.明日が最後でもいいと思えるように 2.marrie 3.煙草と珈琲 4.恋、はじめ、誓約書 5.ハルカゼ(Album ver.) 6.ピアス 7.細愛 8.メイプル渡辺201 9.しあわせの跡味 10.アイユエ 11.ごめん、ありがとう。 12.6畳1Kとジャズマスター

    2023/05/02

  • 琴音
    本曲制作にまつわるパンドラの箱を開けてしまおうと思います。
    本曲制作にまつわるパンドラの箱を開けてしまおうと思います。

    琴音

    本曲制作にまつわるパンドラの箱を開けてしまおうと思います。

     2023年4月19日に“琴音”がEP盤『君にEP』をリリースしました。前作ミニアルバム『君は生きてますか』以来約1年7か月ぶりとなるこのEPには、「君に」のほかに未発表の新曲2曲、今年1月に公開されたアニメ映画『金の国 水の国』の劇中歌として話題になった「Brand New World」「優しい予感」「Love Birds」3曲の全6曲が収録されます。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“琴音”による歌詞エッセイをお届け。今回は【後編】です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 ライト 」にまつわるお話です。EP唯一の自作曲。これまで話してこなかったという、この曲の秘密を明かしてくださいました。さらに今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 4月19日『君にEP』リリースにつき、第2弾を書かせていただく運びとなりました。 以前、1stアルバム『キョウソウカ』リリースの際は3つ書かせていただいているのですが、先日久しぶりに見返し、ほのかに香るあどけなさと今も変わらぬ前段のくだらない小話にしみじみしました。 ということで、今日も今日とて書いてまいります。 琴音です。     さて、今回の題材となるのはEP唯一の自作曲「ライト」です。   本曲以外の提供曲5曲もそれはそれで大変思い出深いのですが、自作となると制作段階でのドラマは一層沢山うまれるものです。   とはいえ今回も第2弾を書かせていただけるとは思っておらず、この曲の制作話は取材などで洗いざらい話してしまったと頭を抱えておりました。   ですが、実はまだどこにも話していない秘密中の秘密がひとつあったのです。   今回はこの場をお借りし、本曲制作にまつわるパンドラの箱を開けてしまおうと思います。     昨年に全6曲構成に決まり走り出したEP制作。   しかしこの曲自体が完成したのは今年の3月初旬です。   つまり、EPの中では1番最後に完成した出来たてホヤホヤの曲になります。   当時、映画『金の国 水の国』劇中歌の3曲はとうに出来上がり、「君に」や「波と海」も徐々に仕上がっていく中、残り1曲の所在はなかなか決まらずにいました。   そしてやはり最後の曲は自作でやるべきと決まった時には、実質1ヶ月程の日数で0から全てを完成させなくてはならない状態でした。   そもそも何かと工程の多い制作です。   このようなギリギリな状況で本当に完成させられるのか、私自身にも一抹の不安がありました。   現になかなかタイトなスケジュールではありましたが、幾つかデモを作り選定をし、「ライト」プロデューサーの若菜拓馬さんの助言や編曲をいただきと、思いのほか作曲は順調に進んでいました。   ですが、一難去ってまた一難。本当に苦しむことになるのはその先の作詞作業だったのです。   というのも、私の歌詞は内省的な内容が多く、拘るほど時間がかかりがちです。   短期間で納得できる歌詞を書くには今までのやり方ではだめなのだろうと思いつつ、ならばどうすればいいのかと困惑していました。   自作曲完成のための重要な局面、時間も迫る中で折れるわけにもいきません。   とにかく打開策を見出さなくてはと思い悩んでおりました。   そんな折、ふとタイミング良く、とあるブログに出会ったのです。   初めて見た方のものでしたが、作詞方法の一案としてテーマを2つ決めるというやり方が紹介されていました。   例えば恋愛モノの歌詞を書く、という大枠のテーマだけではなくその中にもう1つ、「雨」や「カプチーノ」など具体的なテーマを決めておくと歌詞が書きやすくなるという内容でした。   それを読んだとき、確かに考えてみればそういう曲は多いのかもしれない、と言語化されることで気がつきました。   ここまで書いてみて、そんな大事な時にネットに助けを求めるなよと自分でも呆れますが、出会ってしまったのですから仕方がありません。   実際これを機に、今までの内省に潜っていく作詞方法とは違う新しいやり方も試してみようと思い立っていきます。   当時、作曲から作詞に移っていく際に出ていた「ささやかな幸せ」という大枠テーマのもと、ブログ通りもう一つのテーマを考えてみました。   そこで思いついたのが、本曲の題名にもなっている「ライト」です。   日々を過ごしていく中、灯りという存在は当たり前のように、ひっそりと色々な場面を彩っています。   灯りのなかで生まれる取り留めのない毎日、そんな小さな幸せが続いていく様子を書いてみたいと思いました。   結果、新しい試みをやってみた感想としては、何となく作詞家さんみたいだなと感じました。   確かに明確なテーマが決まっていると関連することは思い出しやすいですし、実体験として経験がなくとも誰かから聞いたり想像でお話を作ってしまったり、他の既成曲からヒントを得たりと色々な策がとれます。   ここだけの話、本当に作詞期間中はあらゆるプレイリストが恋愛曲や家族曲で埋まっていました。   実体験を派生させて書いた部分もあれば、一方で自分では感じたこともないことを書いた部分もあり、言ってみれば自分なのにどこか自分じゃない、でも自分の歌詞という奇妙なものができた感覚です。   自分が思っていないことを書くなんて初めてで新鮮でしたが、それが自分の書きたいことと喧嘩していないというのがなにより驚きでした。   普遍の中に自分のこだわりや工夫を詰め込む感覚。   何とも言い表しにくいですが、ともかく一段成長できた気分です。   今回この話を書く上で、お世話になった例のブログをもう一度読みたいと探したのですが、残念ながら見つけられませんでした。   どこのどなた様かも存じませんが、自分の窮地を助け成長させてくださったこと、大変感謝しております。   正直たまたま見たものに影響されてやってみたなんて、何だか恥ずかしいような情けないようなで無かったことにしたかったのですが、まあ私に嘘は似合わないということで書いてみました。   これからも色々な刺激に出会って成長していきたいなと思うこの頃です。     っはい!! いかがでしたでしょうか。 今回はこの辺で終わります。 またどこかでお会いしましょう。 ご清覧ありがとうございました!   <琴音> ◆紹介曲「 ライト 」 作詞:琴音 作曲:琴音・若菜拓馬  ◆『君にEP』 2023年4月19日発売 配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/kimini_ep   <収録曲> 1. 君に 2. ライト 3. 波と海 4. 優しい予感 5. Brand New World 6. Love Birds

    2023/05/01

  • 新山詩織
    何者
    何者

    新山詩織

    何者

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました! そして来たる7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』のリリースが決定!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第5弾です。綴っていただいたのは、アルバム『何者 ~十年十色~』のテーマに通ずるお話。自分は“何者”なのか。その問いに向き合ってみて、わかったことは…。 自分は果たして、何者なんだろうか。   もちろん新山詩織である でも、しおり、でもある   もしかしたら他の別人がいたりして...?   ただ意識はしていないだけで 日常のなかにはいろんな自分が潜んでる   でも   グズったり ヘラヘラしたり イライラしたり だらしなかったり 寂しかったり 緊張したり   いつも分かりやすく見えるのは マイナスな部分ばっかり   受け止めきれなくなって いっぱいになって どうしようもなくなって   負のループ。   結局、年齢も、過ぎた年月も関係ない その時の自分をどう立て直していくか 変えていくかなんだと、分かった。   誰かに身を委ねたり、甘えたり 助けを求めたり   そんな感情も全部、自然なことだから 自分で自分を無理に振り払わなくていい   大丈夫、大丈夫だから。行っちゃおうよ。     そんな想いをギュッと詰め込んだ新たなアルバム 『何者~十年十色~』7月5日にリリースします!   <詩織> ◆10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』 2023年7月5日リリース

    2023/04/28

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