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  • ENVii GABRIELLA
    どんな人が「オワッテル」のか。
    どんな人が「オワッテル」のか。

    ENVii GABRIELLA

    どんな人が「オワッテル」のか。

     2023年6月28日に“ENVii GABRIELLA”がメジャー1stフル・アルバム『ENGABASIC』をリリース。本今作には既発シングルの「BL」「Symphony」「あなたが私を綺麗にする訳じゃないの」「オリビアを聴きながらを聴きながら」「APHRODITE」に新曲5曲を加えた計10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ENVii GABRIELLA”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。執筆はHIDEKiSMが担当。綴っていただいたのは、アルバム収録曲「 オワッテンネ 」にまつわるお話です。たわいもない会話から生まれたこのタイトル。では”オワッテル”とはどんなひとなのでしょうか…。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 豪華ネェサン・ハッピーハッピーウェイウェイドンチー。 たわいもない会話から生まれたパワーワードがCDのリード曲と化した第三弾がこの「オワッテンネ」。   ENVii GABRIELLA(以下:エンガブ)がポップアップストアを開催する際、キャッチコピーは何がいいかというミーティングで、まだまだエンガブのことを知らない人にも印象に残るような何かパンチあるワードを!という時に上がったのが   「エンガブ知らないの? オワッテンネ」   そこからTakassyの構想が始まり、「オワッテンネ」の楽曲制作が始まりました。   エンガブはリーダーのTakassy(souljuice)が歌詞を作っており、私はそれに対して絶大なる信頼をおいているのですが、そんなTakassyから珍しく電話がかかってきました。   どんな人が「オワッテル」のか。について。   「今回初めてLGBTQにフォーカスを当てた曲にしたいんだけど、歌詞を作るにあたって2人の意見が聞きたい」と。   ゲイ・オネエであることを武器に音楽・ラジオ・YouTubeなど発信の活動をしてるエンガブですが、決してLGBTQの代表として。 なんてそんな大それた表現ではなく、ただ1人のアーティストとして表現する曲にしたいという思いは3人の共通部分でした。   ではそんな私達が、現在世間でも話題になっているLGBTに対する関心について、どんな人が「オワッテル」と思うのか。   「多様性」という言葉が今日本ではまるで流行り言葉のように飛び交っていますが、それはなんでも言いたいこと言っていい、好きなように生きていいということではない。   なりたい自分になる為に、人様に迷惑をかけたり、傷つけたりしていいわけではない。 全てを「個性」で片付けて、私利私欲の為に自己実現をしたところで、嬉しいなんて思えないし、幸せになんてなれない。   年齢も性別も色も関係性も。 そんな事語る前に、まず誰もが「人間」であるということ。   最終的にそこを伝えたいと考えました。   目には目を。歯には歯を。   そうじゃなくて 優しい言葉には優しい言葉を。 思いやりには思いやりを。   きつい言い方する人いるじゃない。 そんなに人は馬鹿じゃないんだから、強く傷つけるような言葉で表現しなくたってわかりますよ。って言いたくなる瞬間。   あなたの思っている事を語るのは結構だけど、自分だけじゃなく周りも幸せにする表現で語りましょうよ。って。     昔とある先輩にこんなことを言われたのを思い出しました。 「有言実行と無言実行と有言無実行と無言無実行だったらどれが良いと思う?」と。   若かりし私は「無言実行」と答えました。 叶わなくても誰も傷つかないし、叶った時にかっこいいから。って。   そしたら先輩に言われました。 「それは違うよ。1番良いのは有言実行だよ」と。 「夢を叶えた時に周りと一緒に喜び合うんだよ。だから有言実行がいいんだよ」と。   目から鱗でした。   幸せにしたい。 ハッピーをあげたい。 笑顔を与えたい。 楽しませたい。   1人で叶えるのではなく、みんなで良いものを作っていきましょうよ!って。   そんなただ前向きなだけの話なのに、突然重装備のブルドーザーなんかで攻め込まれちゃったら、誰も幸せになんてなれない。   100人中100人が納得して満足する選択をすることなんてできない。 けどそんな中でも1人でも多くの人が理解して納得できる選択をすることはできるはず。   そこは同じ人間なのだから「思いやり」の心を持って発言・選択を心掛けていきたい。   マジョリティがマイノリティを攻撃しても マイノリティがマジョリティを攻撃しても   生まれるのは悲しみだけ。   あなたの子供がゲイかもしれない。 あなたの子供がレズビアンかもしれない。   そんな強い表現せず、まずは寄り添ってあげてよ。   そんな人様に思いやりを持てない人間が 「オワッテンネ」という結論に至りました。   古い考えは捨てて。 新しく元気で明るいモノを取り入れて、 前に進んでいきましょうよ。   そんな歌です。   なに? クソババアって? 気持ちいい!もっと頂戴!   < ENVii GABRIELLA・ HIDEKiSM> ◆紹介曲「 オワッテンネ 」 作詞:souljuice 作曲:souljuice・Carlos K.  ◆メジャー1stフル・アルバム『ENGABASIC』 2023年6月28日発売 https://engab.lnk.to/owattenne <収録曲> 01.APHRODITE 02.オワッテンネ 03.Toxygen 04.PAY ME 05.90's 06.BL 07.オリビアを聴きながらを聴きながら 08.The Crown -No necesito, No queiro- 09.あなたが私を綺麗にする訳じゃないの 10.Symphony  

    2023/06/23

  • 小林私
    「四角」について
    「四角」について

    小林私

    「四角」について

     2023年6月28日に“小林私”がメジャー第1弾となる3rd ALBUM『象形に裁つ』をリリース!今作には4月に先行配信された「杮落し(よみ:こけらおとし)」をはじめ、既にライブやYouTubeなどで披露され、以前から音源化希望の声が大きかった「繁茂」「目下Ⅱ」「biscuit」などの全8曲が収録。アレンジャーとしてSAKURAmoti 、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウら、豪華な顔ぶれが参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“小林私”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「四角」にまつわるお話です。この曲のタイトル・テーマが生まれたきっかけ。作詞の際のルール。歌詞に込めた思い。そして事前にSNSで募集した質問への答えを明かしてくださいました。今作と併せてお楽しみください。 前回の「花も咲かない束の間に」では主に質問に答える形式で筆をとった。その方が書きやすい、という理由に他ならない。しかしそれは、質問しやすい曲であるから、ということも有り得るだろう。前回にも添えたことだが、本来解説どうこうで楽しむものではない。あくまで少し、野暮なことだ。   「『花も咲かない束の間に』について」では、何故この言葉なのか? どういう構造なのか? といった比較的ロジカルな説明をした。脈絡があり意味があり必然性に満ちた歌詞というのは魅力的だが、それは時としてクイズのような正誤判断をさせ、作品の本質からはむしろ遠ざかる。そもそも共感だけが感動ではない。未知で不快で理解不能な驚きもまた感動である。   音楽を、引いては作品制作において、あるいは暮らしの中で、我々は自身の行為についてどれほどのことを説明出来るだろうか。   ジャンクフードを食べるときに今日はよく頑張ったし、たまには…なんて言い訳をしてみるが、本当はただ食べたいだけで、気付けば「たまには…」ばかりの日々になってしまうこともある。   今のは単なる軽い一例だが、どれだけ言葉を尽くしてみても基盤にあった感情の近似値でしかない。限りなく近いが故に無意識に言葉を軸に感情が象られていたり、あるいは言い訳や正当性を携えて本来の感情から逸脱してしまうことも有る。その先で歪み、肥大化していく恐れもある。   つまり言いたいのは、前回はコラム調に解説の色を濃くしてみたが、今回はエッセー調に叙情的に書いていく。ぐだぐだ書いてみたが最大の理由は後述する。   今回のテーマは「四角」   勢いと手癖で書き切る曲もあれば、途中で主題が決まることもあり、また軸を初めから設けて書くことも有る。どれがより良いということはないがこの曲は三つ目の手法で書かれている。きっかけを元に、そこから大きく逸れないように書いた。   このやり方の欠点として、思い浮かんだ理想に近付きこそすれ、思ってもみないことは起きにくいことが挙げられる(とはいえ勢いや手癖で書く曲も中々想定外のことは起きないものだが)。しかしこの曲の主題は「部屋」。小さく、浅ましく、どこへも飛び出せないような曲。だからこの手法がきっと合っていると信じて書いた。   この曲のタイトル、またテーマを思い付いたきっかけは明確に覚えている。 ある時、ふと見渡した自室が奇妙に思えた。 四角い部屋の中に四角い無機物ばかり。 四角い本棚の中にきっしりと四角い本が詰められ、四角い机の上に四角いモニター、床には四角い段ボールやCD、ティッシュの空き箱、ゲーム、エトセトラ。   第一に思ったのは「キモすぎる」   その次に思ったのは「この部屋は死んでいる」だ。   きっかけからしてこのようだから、解説するタイプの曲ではない。ただまあ、せっかく三本も書かせていただけるのだからパターンを設けたいという下心だ。これが最大の理由である。   閑話休題。   そういったきっかけからこの歌詞に辿り着くのは早かった。     四角い部屋のなかに小さい四角がある ひたむきに集めたような気がして捨てられない     私は作詞におけるルールをいくつか設けていて、例えば「励まさない」「応援しない」「背中を押さない」といったものがあり、この歌詞もルールに則って書き出した。 ルールを明文化しているわけではないのでざっくりとした言い方になってしまうが敢えて言うのであれば「落ち込みすぎない」というもの。「悲観的になりすぎない」と言ってもいい。 この「過ぎない」というのが重要で、もちろん落ち込んだり悲しみに暮れたりするのは問題ない。日々に悲しみというものは悲しいかな、ある。   きっかけを元に分かりやすく改悪してみる。     四角い部屋のなかに小さい四角がある いますぐに捨てるべきもので溢れて死にかけてる     暗すぎ。ここまで絶望していると「さっさと捨てろよ」としか思わない。 しかし実際には捨てていない現実がそこにはある。それはただの怠惰かもしれないが、一定の愛着が存在すると思った。 使う予定のないクッキー缶だとか買ってから数年読んでいない本だとか、意味のない無機質なものへの愛着。それは拡げてみれば物でなくたって言える。 その愛着を無視して全て絶望するのはドラマティックかもしれない、が無理があると思った。   このルールは他の箇所にも適用されている。ラストサビは分かりやすい。     もうじき 息をするだけで意味のない苦しみを繰る日々の続く理由を 求めて 近く遠くない未来をあくまでも明るい希望に満ちたものだと 秘密裏に見なし遠退く日射しのその切っ先に体が刺さり、 飾り付けて、肌身透けて、ただ見つめて、ただ見つめて、 まだ見つけてない残り火が余りあれ、余りあれ...     時折、私の楽曲の仄暗さを褒めていただくことがあるが、実際に歌詞を読むと案外そうでもない。マイナー調で声が低くて私自身が根暗なだけで、最終的な眼差しは意外と明るいことが分かるだろう。   足元ばかり見て落ち込む日々の続く先は訳もなくきっと良くなっているという希望。希望という言葉が明るすぎるのであれば妄信と言い換えてもいいが。   結局のところ、どんなに落ち込んで塞ぎ込んでいたとしても、それを歌詞に起こし、メロディにし、パッケージに包み、世界に提出している。なんらかの形で社会との接続を試みている。 その限り我々はどこか前向きで冷静だ。 だからこそ愛着を捨てきれない。本当に変わろうと思っていない。甘えた考えのまま労せずに認められたい。その過程で何かが変わらなければいけないとしたら、それは世界の方だ。     四角い部屋のなかに小さい四角がある     そういった傲慢と希望と愛着の歌、なんじゃないかな。   ということで第二弾はここまで。 前回より抽象度が多少上がりましたが、こういう書き方もあります。 早くも次回でラストになります。いい加減あの曲について言葉にすべきか否か…という考えは巡らせつつも、何も思いつかなかったらあの曲か、この曲か…せっかくなら最新アルバム以外からも持ってきたいところです。   今回もアンケートご協力ありがとうございました。思っていたより膨大な量が来てしまったので、ひとくちQ&Aも何点かお答えしておきます。質問内容は誤字脱字を含めて多少省略、改変しておりますのでご留意ください(支離滅裂な文章がぼんぼん送られてくるの、個別で紹介したいくらい怖いぞ!)。 第三弾に向けて引き続き募集しておりますのでよろしくお願いします。     ◆ひとくちQ&A◆     無展開の乱反射 ヘッドライト切り裂き魔 誰の指図も受けない 北から 不気味な夜の開拓者     Q. 『飛日』の冒頭はBUDDHA BRANDの『人間発電所』からサンプリングしてるだろ!そうなんだろ!そうって言え!!   A.ヒィッ!そうです。   Q. 『繁茂』の<然しも露払いを恐れていたのに浮動に鳴いて撃たれた鳥>の部分に元ネタ(?)はありますか?   A.後半は『雉も鳴かずば撃たれまい』です。   Q. 『biscuit』 <暖かな日が溜まり二酸化炭素混ざるあの居間の居心地の悪さを貴方にどう伝えようか> のところが好きすぎるので作詞の経緯を聞きたい。   A. 家族と実家が嫌いだからです。   Q. 『光を投げていた』というセンテンスについて Q. これから売れていくような方が<光を投げる>という行為に関して、過去形を使うことにどうしても違和感を感じてしまいました Q. 『光を投げれば』の歌詞も読んだけど『光を投げていた』何?    A. 大雑把に話すと人の目は物ではなく物に反射した光を見ています。曲中では鏡を取っ掛かりに自分を見つめています。 アルバムのタイトルにするにあたって、知覚することは光を投げかけること、という解釈を進めます。 それは物でなくとも、パラレルワールドの自分であっても、そこに光を投げる・投げ返される営みが存在すると。大いなる飛躍です。   アルバムタイトルに大きな意味を持たせる予定はなく、その時期の自分ないし制作を包括する言葉を付けています。その時期の自分のメインテーマとも言えます。 つまり『健康を患う』も『光を投げていた』も『象形に裁つ』も、「暮らし」の言い換えでしかないのです(時々インタビューで言ってる気もします)。   何故過去形なのか?という質問に関しては二点。 まず「光を投げる」を希望的な意味では使っていませんでした。同様に「光」という単語に前向きさや活力的なイメージをあまり持っていません。光があることは、文字通り光があることでしかないのです。 「投げていた」は元より過去形に限定する意図はありませんでした。敢えて言えば状態のつもりです。これを「投げている」にしなかった理由としては、死ぬまで意識せずとも行い続けることにわざわざ…?という思いがあって真っ先に外したような記憶があります。 <小林私> ◆3rd ALBUM『象形に裁つ』 2023年6月28日発売 配信: https://kobawata.lnk.to/hanaTW   <収録曲> 収録曲: 1.杮落とし 2.可塑  3.線・辺・点 4.四角 5.繁茂 6.biscuit 7.目下Ⅱ 8.花も咲かない束の間に

    2023/06/22

  • 杉山清貴
    満更でもないなって思える人生が良いなあ。
    満更でもないなって思える人生が良いなあ。

    杉山清貴

    満更でもないなって思える人生が良いなあ。

     2023年5月10日に“杉山清貴”がデビュー40周年を記念した、杉山清貴&オメガトライブ時代の楽曲も含む初の『オールタイムベスト』と、約3年ぶりのオリジナルアルバム『FREEDOM』を同時リリースしました。ぜひ、両作チェックして杉山清貴の40年の軌跡をご体感ください…!    今日のうたコラムではそんな最新作を放った“杉山清貴”による歌詞エッセイをお届け。とにかく音楽が大好きだった学生時代。影響を受けたアーティスト。そして自身の生き方…。最新作と併せて、エッセイでも杉山清貴の40年の軌跡をお楽しみください。 小学四年生でビートルズ、そして洋楽にハマっていった。聴くだけじゃ飽き足らずギターを抱えた。一日中音楽していたくて、学校から帰ると遊びに行くこと、ご飯を食べること以外は部屋から出なかった。中学一年から高校三年の卒業まで、そんな生活。   深夜放送にもハマった。 だから授業中よく寝た。 学校にもラジカセ持って行ってた。 もちろんフォークも聴きまくった。 古井戸、吉田拓郎、井上陽水が清貴少年の心を掴んでた。   時代は70年代。 平和が謳われメッセージ性も強くなっていく。 そんな時に沖縄のフォークシンガー、佐渡山豊に衝撃を受けた。 当時は知らなかった沖縄言葉(うちなぐち)。 沖縄という島のこと、暮らす人のことを佐渡山豊のレコードから教わった。   ジョージ・ハリスンがインド哲学に興味を持ったから、僕も興味を持ってみた。そうなるとジョージ・ハリスンの生き方考え方に同調して行く。ミュージシャンとしての僕の礎はジョージ・ハリスン。だから、そこに則って生きてこられたかというと、、、。まあ、そうでもないけど満更でもないかなっていうか。   オレはこうなんだーー!とか出来ない性格なもんで、満更でもないなって思える人生が良いなあ。この世界に入って、いろんな理不尽な事に出会ってきたとは思うけど、まあそれもなんとか乗りこなしてこれたしね。 大して痛い目にも遭ってないしね!   じぶんが心から楽しめる時間を大切にする。 そこは我慢してこなかったしな。 おかしい事はおかしいと言う性格なので、我慢はしてきてないな。   最近は作曲よりも作詞に気持ちが引っ張られる。歌詞を考えてると、何処からか手助けが入る。その手助けが誰のものなのか何処からのものなのか知りたい!知りたい!知りたい!と駄々をこねたいくらいだ。   経験は日々増えていくわけで、だけど死ぬまでわからない事ばかり。そんな悟った風な事を文字にできるようになった自分に驚きを隠せない、杉山清貴でした。   <杉山清貴>  ◆『オールタイムベスト』 2023年5月10日発売 プレイリスト: https://lnk.to/KT_ATB <収録曲> ●DISC 1 ※オリジナル音源 1.SUMMER SUSPICION 2.君のハートはマリンブルー 3.ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER 4.DEAR BREEZE 5.ガラスのPALM TREE 6.さよならのオーシャン 7.最後のHoly Night 8.水の中のAnswer 9. SHADE -夏の翳り- (スペシャルリミックスバージョン) 10.風のLONELY WAY 11.僕の腕の中で 12.プリズム・レインに包まれて 13.青空が目にしみる 14.夏服 最後の日 15.僕のシャツを着てなさい 16.Glory Love   ●DISC 2 ※オリジナル音源 1.夢をみたのさ 2.Another Wave 3.波がサイコーだし 4.好きなことを! 5.あの夏の君と 6.風の記憶(with 菊池桃子) 7.Lost Love 8.雨粒にKissをして 9.眠れぬ夜に ~I miss you ~ 10.月に口づけ 11.My sweet lady 12.そして...夏の雨に 13.Omotesando'83 14.Rainbow Planet 15.Other Views 16.Hand made 17.海辺の楽園 (トベタ・バジュン feat.杉山清貴)   ●BONUS DISC 1.さよならのオーシャン (2023 Acoustic ver.) 2.僕の腕の中で (2023 Acoustic ver.) 3.あの夏の君と (2023 Acoustic ver.) 4.月に口づけ (2023 Acoustic ver.)   ◆オリジナルアルバム『FREEDOM』 2023年5月10日発売 各配信サイト: https://lnk.to/KT_FREEDOM <収録曲> 1. Too good to be true 2. Nightmare 3. I am here 4. Flow of Time 5. Goodbye day 6. Steppin' in the Rain  7. 楽園PASSENGER 8. オレたちのナイトフィーバー 9. 祈り 杉山清貴 - Nightmare (Official Music Video)  杉山清貴 - Too good to be true (Official Music Video) 

    2023/06/21

  • ドレスコーズ
    別れについて。
    別れについて。

    ドレスコーズ

    別れについて。

     2023年5月11日に“ドレスコーズ”が新曲「最低なともだち」を配信リリースしました。リフレインするシンセサイザーに彩られた、どことなく懐かしさを感じるサイケデリック・ポップな雰囲気が印象的な楽曲。ジャケットは、「エロイーズ」よりドレスコーズ作品を手掛ける漫画家・イラストレーターの不吉霊二 描き下ろしイラストを用いたデザインとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ドレスコーズ”の志磨遼平による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 最低なともだち 」にまつわるお話。今回のコラムを執筆するにあたり、志磨遼平が事前にSNSで質問を募集。集まった多くの質問を踏まえた上で、この曲への想いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、受け取ってください。 今年の春、ぼくが恩師のように慕ってきた人がこの世を去った。   彼の訃報はある日、真偽不明のままSNSで拡散され、それを受けてぼくと同じように彼を慕う人々が哀悼のメッセージを次々とポストしはじめた。   ぼくはそれを、憎々しい気持ちでただながめることしかできなかった。   だって、まだ死んだと決まったわけじゃないじゃないか。それをなんだ、みんなきっぱりと、ありがとうだとか、さようならだとか。   しだいに、ぼくのSNSのタイムラインは、彼が生前に遺した作品で埋めつくされていった。さながら、突然の回顧展がはじまったかのようだった。   そして作品のひとつずつには、彼にまつわる、ぼくの知らない彼のエピソードや思い出が丁寧に添えられていた。   彼はぼく以外の人とも思い出があり、彼はぼく以外の人にも愛されていた。   あたりまえのことだ。しあわせなことだ。それが可視化されただけのことだ。   一昼夜たって、ようやく彼の逝去がただしく報じられ、それをもって彼の不在はゆるがない事実となった。   それなのにおさまらないぼくの憎々しい気持ちは、つまり《彼はぼく以外の人とも思い出があり、彼はぼく以外の人にも愛されていた》ことが許せないのだった。   なんていやしいこころだ、まだありがとうもさようならも言えないで、ぼくはただ彼をひとりじめしたいだけだった。   彼がぼくに与えてくれたものを数える。真っ白な花畑、バルタン星人の爪、血にそまったシーツ、見下ろしたパリの街。アーウィン・ブルーメンフェルド、ジャンルー・シーフ、ピナ・バウシュ。   いつもぼくをうつくしいと言っては、そのたびに写真におさめてくれた。   誰よりも彼の寵愛をうけたのはこのぼくなのだと、別れの哀しみよりも憎しみにくらむ自分のいやしさがなによりもこたえて、その晩は寝つけぬままに朝を迎えた。   思えば、ぼくが親しい人を亡くすのはこれがはじめてだった。自分の歳を考えれば、実にしあわせなことだ。   そのうちぼくはこうした別れに慣れてゆくだろうか。この春はいやに訃報が続いた春でもあった。   幼い頃は、かつてのスターの訃報をどこか遠い世界の出来事のようにながめていたものだ。   それがいつしか、自分すらよく知る著名人のものとなり、自分の思春期をいろどった人となり、やがては自分と親しい人をも侵食してゆくのだろう。   死はまるで灯台のサーチライトのように、長く生きた者から順に、まんべんなく我々を照射する。   やがてこちら側にも向かって、ぐるりと巡ってきた光とついに目が合ってしまうときが自分にも訪れる、そんなことを思い知る。   ぼくは、こうした別れに慣れてゆくだろうか。   別れにも慣れたころを《晩年》と呼ぶならば、この春の別れこそがぼくの晩年初日、ということになる。   晩年初日に書いた歌。この歌を、そんなふうに呼ぶこともできる。     2023年 6月 ドレスコーズ 志磨遼平 ◆紹介曲「 最低なともだち 」 配信: http://dress.lnk.to/saitei 作詞:志磨遼平 作曲:志磨遼平   

    2023/06/20

  • 松本千夏
    恋は人を可笑しくして、可愛くさせてしまうんだと思う。
    恋は人を可笑しくして、可愛くさせてしまうんだと思う。

    松本千夏

    恋は人を可笑しくして、可愛くさせてしまうんだと思う。

     2023年4月26日に“松本千夏”がニューシングル『となりあわせ』をリリースしました。タイトル曲はTVアニメ『おとなりに銀河』のオープニング主題歌で、松本千夏初のアニメ主題歌、初の書き下ろし楽曲に挑戦した、記念すべき楽曲。ふたりの恋模様が浮かぶような、キュンとする恋心を書いたリリックと、ハートフルなアニメ作品のスタートを飾る、爽やかなメロディーが合わさった1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“松本千夏”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。第2弾は今作の収録曲「 となりあわせ 」にまつわるお話です。今、恋をしているあなたへ。隣に大切なひとがいるあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 無駄にキッチンに立って、今月もう3度目のオムライスを作っている。 ケチャップでハートを書いて、恥ずかしくなってスプーンで伸ばす。これも3度目。   靴屋に行けば自分より3センチ大きい靴を見てしまうし、花屋に行けばあの人が好きなオレンジ色の花をまた一輪買ってしまう。   早く見せたい私は、いつもの街並みを小走りで駆け抜けて、近所のおばさんに浮かれた声で挨拶をする。 家に帰ると、まだ寝癖だらけのあの人を起こしてそれをプレゼントする。 「ありがとう」という寝ぼけた声で、私の機嫌はもっと良くなる。   恋は人を可笑しくして、可愛くさせてしまうんだと思う。   デートは週末にするのがお決まりになってきた。 一緒に料理をして、映画を観て、近くのスーパーまで手を繋いで散歩して、並んで歯磨きをして、くっついて眠りにつく。   今まで1人で当たり前にしていた生活が、2人になるとこんなにも楽しくて愛おしい時間になるなんて私は知らなかった。   どれだけ平日忙しくても、仕事でミスをして怒られても、この幸せすぎる週末でネガティブな気持ちが綺麗さっぱり、どこかへ飛んでいく。   2人で過ごす時間はいつもあっという間で、「明日も今日みたいがいい」なんて、子供みたいに純粋な気持ちでそう感じてしまう。   まるで魔法にかかったみたいだ。   優しい人でありたいし、機嫌がいい人でありたい。 愛情をたくさん貰いたいし、同じくらい愛情を与えたい。   誰かを大切に思う気持ちは、人を大きく、強く、優しくすると思う。   そんなふうに大切な人を想いながら、楽しんで、笑いあって、愛し愛されながら、過ごしていきたい。   <松本千夏> ◆紹介曲「 となりあわせ 」 作詞:松本千夏 作曲:松本千夏  ◆ニューシングル『となりあわせ』 2023年4月26日発売 配信: https://chinatsu-matsumoto.lnk.to/tonariawase <収録曲> 1.「となりあわせ」 2.「ガソスタ」 3.「めんどくさい」 ◆ワンマンライブ「歌って」 2023年8月13日(日) 池袋 Club Mixa OPEN 17:30 / START 18:00 \3,900(税込)/オールスタンディング Lコード:71745 チケット発売中 https://l-tike.com/search/?lcd=71745

    2023/06/19

  • saji
    自分を見つめ直した時、僕を取り巻く色々な物の見方が変わった。
    自分を見つめ直した時、僕を取り巻く色々な物の見方が変わった。

    saji

    自分を見つめ直した時、僕を取り巻く色々な物の見方が変わった。

     2023年6月16日に“saji”がNew Digital Single「スターチス」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『Helck』第1クール エンディングテーマです。誰かにとって永遠であることを誓ったミディアムバラード。さらに7月1日には「フラッシュバック」をリリース。こちらはTVアニメ『AYAKA - あやか -』エンディングテーマであり、己の弱さや過去と対峙し、前に進む決意を込めたダンサンブルな1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「スターチス」にまつわるお話。今の人生に影響を与えた思春期の経験。そして、大人になって変わった“物の見方”について明かしてくださいました。また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 大人になって変わったことの一つとして、 世の中に在る色々な物への興味関心が増えた。 正確には興味の方向性が変わった。   子供の頃というのは目に映るそれら総てが未知で、これはなんだろう? という好奇心が世の中を支配していた。   知らないものを知りたいというのは人間の性であるが、小さな頃にどれだけの知的好奇心を満たせたかで のち人生を大きく左右するように思う。   6歳までの教育が天才と凡人を分かつと、イタリアの教育者が言っていた気がするが 僕が音楽の道を志したのも、元は小学生の時に出会った蘊蓄(うんちく)辞典(難読漢字ばかり網羅した辞典)から 大人でも知らない言葉を覚えようと家中の書籍(主に漫画と小説)を読み漁り、 国語というものが好きになったのが源流である気がする。   特に国語の授業中は、学んでいる箇所の要点だけ押さえて あとは別のページ(授業で学ばない部分)を読み進めるのが密かな楽しみであった。 授業態度でバレていた気もするが、当時の教科担任が、 当てられた時にさえしっかり応えていればある程度黙認してくれる人だったので それも授業を好きになれた要因の一つかもしれない。   書いていてもう一つ思い出した。 中学の時、英語の授業がとても苦手だったのだが、苦手な分、どれだけ考えても答えは出てこないだろうと テストの際に穴埋めを進めるのも早くて時間の半分以上を持て余していた。   その時間の余白を埋める為に、答案用紙の隅に歌詞の真似事というか詩みたいなものを書いていたのだが、 当時の先生がテストを返却する際に毎回赤文字でこっそりそれの感想を書いてくれていた。   最初は気恥ずかしかったけれど、それより自分の書いた拙い創作物に感想をくれるというのが嬉しくて、 毎回テストの度にそれを楽しみにしていた。   こんなことをやっている場合じゃないでしょ! といつか怒られる気がしたので、 それから多少英語だけはテスト対策に真面目に取り組んだ結果、ある程度上位の点数を取れるようになった。   あれが先生の深謀遠慮だとしたら、今もまだ僕は先生の手のひらで転がされているのかもしれない。   そう考えると、思春期までに影響を受けたものが大人になった今の僕の人生を形成している。 大人になってから人生を変える出来事というのには中々出会えない。   大人になってから興味の方向性がどのように変わったのかと云うと 子どもの頃はなぜこれらは生まれてきたのだろう? というのが疑問の全てだった。   しかし大人になった今は、 これらはなんのために存在するのか? 生まれてきた事ではなく、存在意義を問うようになった。 それは即ち、自分という存在の理由というものに疑問を持ち始めたことに他ならない。   小さな頃は自分が生まれてきたことや生きていくことに何ら疑問を抱かなかった。 それは当たり前のことで、世界は当たり前だと思っていたから。   然(しか)し、人生の歩を進めていくうちに、自分には何ができるのか。 自分は何のために生きているのかという事を考えるようになった。 これは決して病んでいる訳でも厭なことがあった訳でもない。   自分の人生が今ちょうど全体の半分だとして ここから先の人生は運命の余韻なのか、はたまたまだスタートラインに過ぎないのか。   そういったことを考えるフェーズに入ったのだと思う。これが30の壁か。   自分を見つめ直した時、僕を取り巻く色々な物の見方が変わった。 これまではまるで興味のなかった造形物や花など、目につく物の在るべき意味を考えるようになったのだ。   今仕事場の玄関にはいつも一輪挿しの花が置いてある。 近所のお花屋さんでその日見つけたものを定期的に買っているのだが、 日を経過するごとに咲き、枯れてゆくのを何度も見届ける度に、 まるで人生のようだなと隠遁(いんとん)した老人のような事を考えている。   咲かせるまでにどれだけの苦労があったとしても、人前で花開く期間はとても短い。 然(しか)してそれはそう在るべきために生まれてきたのだとしたら、 僕らの人生もまた一瞬の輝きのために長く耐え忍ぶ時間が必要なのではないか。 今がその時なのではないかと自答している。   スターチスという花は、時を経ても色褪せないことから永遠の花と呼ばれている。 永遠なんてものはないと知っているからこそ僕らはそれに憧憬するのだ。   僕らの花もいつか咲くように、今は未だ韓信匍匐(かんしんほふく)の時を過ごそう。   <saji・ヨシダタクミ> ◆New Digital Single「スターチス」 2023年6月16日発売   ◆New Digital Single「フラッシュバック」 2023年7月1日発売

    2023/06/16

  • 小林私
    「花も咲かない束の間に」について
    「花も咲かない束の間に」について

    小林私

    「花も咲かない束の間に」について

     2023年6月28日に“小林私”がメジャー第1弾となる3rd ALBUM『象形に裁つ』をリリース!今作には4月に先行配信された「杮落し(よみ:こけらおとし)」をはじめ、既にライブやYouTubeなどで披露され、以前から音源化希望の声が大きかった「繁茂」「目下Ⅱ」「biscuit」などの全8曲が収録。アレンジャーとしてSAKURAmoti 、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウら、豪華な顔ぶれが参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“小林私”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 花も咲かない束の間に 」にまつわるお話。歌詞エッセイを書くにあたり、小林私が事前にSNSで行ったアンケートで最も質問数が多かったという1曲です。歌詞に込めた意図やこだわりをワンフレーズずつお楽しみください。 今回のコラムを書くにあたって視聴者へアンケートを募った。自分のこの曲のこの歌詞はどうたら…と書くのがこっ恥ずかしかったからだ。 彼らがそう言うもんで、まあ、そこまで言われちゃったら、ねえ? という前置きで書き始めたかったのだ。   なにせ詞外で説明するくらいなら初めから詞内に起こせばいいし、なんとなく野暮な気がしてしまう。それに「作者がそう言ったから」というのは言説としてあまりに強い。強すぎる。 あくまで、小林私が考えていることに一番詳しい人間が客観的に見た一解釈として書いている。 その前提で読んでいただけると幸いだ。   今回のテーマは「 花も咲かない束の間に 」   アンケートでは最多数得票。新しいアルバムにも入る曲で、なんというか、あまりに都合が良すぎる。テーマにする曲を数で決める予定ではなかったし、ビジネスとしての都合の良さからはむしろ逃げたい気持ちはあれど、正直コラムとして書きやすい気がして第一弾はこの曲に決まった。   自分の歌詞を見返すことはよくある。書いた瞬間のことを忘れていってしまうからだ。後から見返してそういえばこんなことを考えていたような…と考えることが多く、さきに言った「客観的に見た一解釈」というのはあながち間違いではないのだ。 何から書こう。上から順番にいくのがいいかな、その順で書いただろうし。     この曲は『象形に裁つ』というアルバムに収録されたこともあり、1番Aメロの<裁ち鋏>との関連を聞かれることが増えた。これは明確に意図を覚えているので解説しよう。     体の重さを感じない夜は 君の居場所を忘れてる所為 枕の奥に隠したくなるのは今にも千切れそうなか細い手 裁ち鋏を引っ張り出してただ眺めては道具箱に仕舞う     まず、ゾクッとするような描写を心掛けた。穂村弘が大好きで、彼が著書で「怖い歌は必ずいい歌」と書いているのを見たからだ。じゃあ怖くすればいい歌になる。穂村弘が言うんだから間違いない。 ここで諸君に質問したい。 「はさみ」と聞いて思い浮かぶ音はなんだろう?   きっと「チョキチョキ」とか「ちょきん」ではないだろうか。 反対に「裁ちばさみ」と聞いて思い浮かぶ音は?   …なんとなく「じょきん」である気がしないか。   <今にも千切れそうなか細い手>が大きなはさみに挟まれて「じょきん」 そんなことを考えながら<ただ眺めては道具箱に仕舞う>   こっちの方が俄然“怖い”感じがするだろう。 さて、この曲で最も言及されていた箇所が二つある。一つずつ見ていこう。     改札機が立ち塞がる日にはドーナッツでも買おうかしら どうしても涙が出る日には貴方に無理言って会おうかしら     ここに関する質問は物凄く多かった。自分で書くのは面映ゆいが「素敵」「きらきらしている」とのコメントを頂いた。突き放す言い方をしてしまうと、この歌詞には何の必然性もない。どんな歌詞が入っても成立する。それ故に具体的なことを描写する必要がある。 例えばここが「なんか上手くいかず悲しい日には君に会って元気を貰おうか」とかだったら最低だ。我々はその「なんか」を描かなければならない。   数ある「なんか」の中から<改札機>をチョイスしたのは、なんだろう。ウチ/ソトで分けるならこの楽曲は全体的にソトへの眼差しが主体になっている。 改札機はソトへ向かう為の出口であり、ウチへ帰る為の入口でもある。これはどちらだろう、ソトへ向かう時にドーナッツを買うだろうか? 曲の流れで示すと<道具箱(ウチ)>→<太陽を見れば(ソト)>→<改札機が立ち塞がる(ソトからウチ)>という循環だ。ただ、くどいようだがこれはそうである必要はない。 何故なら、     理由なんて別になんでも良くて膏薬のようにどこへでもくっつけて また明日を満たしてみる意味を探してみたいのです     と、こう続くからだ。 二つ目の箇所はここだ。     ちょっとのことで崩れてしまう児戯のそれと同じ砂山さ だからどうか固めようと水をかけている 花も咲かないのに     この箇所も多くコメントが寄せられていた。ここに関してはさして説明することはないが、強いて言えば「花も咲かない束の間に」というタイトルの回収ポイントである。   このタイトルに違和感を覚えた人はいるだろうか? 「束の間」というのはごく短い時間であり、花が咲くまでの時間を表すには少しおかしい。   ここで<児戯>という歌詞が必要になってくる(正確には過去を想起させる単語)。幼少期の体感時間は大人のそれに比べて圧倒的に長い。 <また明日を満たしてみる意味を探してみたい>日々は<ちょっとのことで崩れてしまう砂山>のように脆く、また砂粒を押し固めるように日々の体感は自身が重ねる歳月と共に短く圧縮されていく。 花が咲くまでの時間も歳をとると共に「束の間に」なっていくのだ。   そんな「束の間を楽しんで」という流れになっている、気がする。   最後の箇所だ。ここは多分全然伝わっていないので一応説明しておきたい。     唐紅に水くくらないし、網戸から木漏れぶ光さえ この手には溢れる代物ですがどうか、どうか     「唐紅に水くくる」というのは言うまでもなく落葉。その否定形なので、もう花は咲いているのかこれから咲くのか、限定しない。この曲における「花」は人によって解釈が分かれるべきだからだ。 <網戸から木漏れぶ光>は部屋に差し込む光が床に当たっているようなイメージが湧く。そして<この手には>と繋げている。   太陽(上)から落葉する地面、床、見下ろす自分の手(下)と目線の動きを下げながら<か細い手>というウチから見たウチではなく<光の差し込む部屋で見る手>というウチに影響するソトに気付く。 上下、内外、時間経過する横軸と眼差しの方向を意識した楽曲、なんじゃないかな。   ということで第一弾、長くなりましたがここまで。   最後に「丸々使って解説するほどでもないけど質問された歌詞」について、ひとくちQ&Aというコーナーを設けて返答します。 アンケートご協力ありがとうございました。 第二弾、第三弾の執筆もありますので、コーナーも含めて引き続き募集しております。     ◆ひとくちQ&A◆     洗い終えた馬の毛に紛れる羽虫の口先すら 殺めたくなるじゃないか 交わる点を書き出してみたい     Q. 『線・辺・点』のラスト「殺めたくなるじゃないか」という強くて直接的なワードを選んだ理由   A. 「馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人戀はば人あやむるこころ」 という塚本邦雄の短歌を本歌取りしています。 <小林私> ◆紹介曲「 花も咲かない束の間に 」 作詞:小林私 作曲:小林私 ◆3rd ALBUM『象形に裁つ』 2023年6月28日発売 https://kobawata.lnk.to/hanaTW <収録曲> 収録曲: 1.杮落とし 2.可塑  3.線・辺・点 4.四角 5.繁茂 6.biscuit 7.目下Ⅱ 8.花も咲かない束の間に

    2023/06/15

  • クジラ夜の街
    友人について
    友人について

    クジラ夜の街

    友人について

     2023年5月10日に“クジラ夜の街”がメジャーデビュー1st EP『春めく私小説』をリリースしました。今作には、ライブでもすでにファンからも 大反響のダークファンタジーな世界観を描いたEPリード曲「BOOGIE MAN RADIO」を含む全6曲が収録!    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!最終回は今作の収録曲「 踊ろう命ある限り 」にまつわるお話です。心のなかでふたつの感情が揺れて、悶々として、堂々巡りが止まらないあなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 絶交した友人と 100%仲直りできる薬があるとして あなたは飲みますか?   俺は、飲みます 飲んで、あいつとまた友達になりたい 10年来の親友 人生で、母の次に長く時間を共にしたであろうあいつと、また夜通し遊びたい 夕日の丘公園まで自転車走らせたい レイマンのゲームで盛り上がりたい 何事もなかったみたいに、一緒に笑いたい   これを読んでる皆さんも 取り戻したい友情があるなら 飲むって人は多いんじゃないでしょうか なにせノーリスクで復縁できますからね なんなら多少苦くても 吸うタイプのしんどいやつでも 俺は喜んで口にすると思います   では、少し条件を変えて   絶交した友人に「ごめん」と言えたら 100%仲直りできるとして あなたは謝りますか?   薬と同じでノーリスク、必ず復縁できます さてどうでしょうか   俺は、謝りません だって、謝りたくありません なんでこっちから謝らないといけないんだ そんなのおかしい もういいです さようなら レイマンもやれなくて結構です   すみません   仲直りはしたいけど こっちから歩み寄るのは嫌だ そんな気持ちの人は 俺以外にもそこそこいるでしょう なんだか本当に、腹が立つよなぁ 向こうが手を差し伸べてくれないことにも オトナになれない自分にも   あいつがいないと 寂しいってことは もう痛いほどわかってるんです でも一方 俺は悪くない、あいつのせいだっていう グツグツとした溶岩みたいな怒りもあって この二つの感情が乗っかった天秤は 憎たらしいほど均衡でびくともしないんですよ   そうだ こんな堂々巡りをしているうちに 俺は大切なものを失ったのでした 余計なことを考えすぎて 瑣末な固定観念に囚われて シャワーヘッドにガン飛ばして 1人妄想の口喧嘩に明け暮れる そんな鬱屈とした日々を 過ごしていた最中 クジラ夜の街にタイアップの依頼が舞い込む   「最高に明るい曲を書いてほしい」   俺は祈りにも似た“踊ろう命ある限り”という曲を、書き殴りました 英題は“My Life” こんな風に生きれたら 明快に生きれたら どれほど良いか、どれほど良かったか そんな理想を、歌にぶつけたのです   俺のように堂々巡りをしてしまっている人にも届いてほしい この世は、受けた生は、一度きりのボーナスなんだから 悶々としてるだけじゃ意味がない 半生を反省に費やすなんて、悲しいから 飛び出せよ 話せよ 殴りかかれよ じっとしているよりずっと良いから   なんて、言いつつも こんな歌を、歌いつつも 俺はまだ何も言い出せないまま 心に鎮座する天秤は壊せないままです でも 少しはぐらついた気がしました だんだんと だらだら悩むだけの俺が 変わりつつあるのかも   かも、ですが <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 踊ろう命ある限り 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴  ◆メジャーデビュー1st EP『春めく私小説』 2023年5月10日発売   <収録曲> 1. 時間旅行 (Prelude) 2. 時間旅行少女 3. BOOGIE MAN RADIO 4. 浮遊 (Interlude) 5. ハナガサクラゲ 6. 踊ろう命ある限り

    2023/06/14

  • THE BEAT GARDEN
    やっぱりぜんぶ脱がせたいくらいかわいい。
    やっぱりぜんぶ脱がせたいくらいかわいい。

    THE BEAT GARDEN

    やっぱりぜんぶ脱がせたいくらいかわいい。

     2023年6月14日に“THE BEAT GARDEN”がフルアルバム『Bell』をリリース! 前作『余光』から約2年ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバムとなる今作。大ヒットを記録したドラマ『六本木クラス』挿入歌「Start Over」をはじめ、初CD化となるデジタルシングル曲(「ROMANCE」「それなのにねぇなんで?」「初めて恋をするように」)に加え、新曲5曲を含む全9曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放つ“THE BEAT GARDEN”のUによる歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 今回はその第2弾。綴っていただいたのは“恋愛”についてのお話です。THE BEAT GARDENの歌詞の原材料となるような、あんなお話やあんな言葉。じっくりとお楽しみください! はじめまして 幾度めまして THE BEAT GARDENというグループで 歌詞を書かせてもらっている Uといいます   歌ネットさんのエッセイ第二弾 (第一弾も乗せて頂いてるので良かったら読んでね) (コナンと一緒で第一弾知らなくてもわかる内容だよ)   今回は“恋愛編”   僕は男ですが 時に女性目線や他人目線になりながら   好き勝手書いていきたいと思い書いたところ   石田ゆり子さんに ダルおも~と言われそうな 過去1恥ずかしいヘビー級エッセイとなりました。     歌ネットさん 歌詞というものに興味を持っている方が 読まれているかと思うのですが   歌詞の“素晴らしさ”を伝えるのは きっと僕ではないと思うので   今回のエッセイは   歌詞の原材料を見るような感覚で   こんなものが 意外な味になるんだねー!と 楽しんでもらえたら嬉しいです。     詩集なのか日記なのかコラムなのか わからないけど このまま1分だけ下へ スクロールしてみてください。   ありがとう     -----------------------------------------   目次 ・独り言 ・恋多きヘアメイクさん ・恋多きヘアメイクさんじゃないやつ ・あとがきと謝罪   ---------------【独り言】-----------------   ネットの胡散臭い占いで   相性わるいと出て   腹が立ったら それは恋だ   -----------------------------------------   (恋人) かき氷ってさ ぜんぶ味一緒なんだよ   (ぼく) んなわけないでしょー   (恋人) じゃあ当て合いっこしよ 目閉じて!   (ぼく) はい!   (恋人) あーん。 どっちだ!     の夏の恋   正解まじでどうでもいいから   味わいたい。   -----------------------------------------   忘れ物したってLINEが届いて   家まで行くって言う君が   やっと見つけたヘアゴムを   「別に100均に売ってるんだけどね!」って   笑いかける 俺の部屋   今すぐ SUUMOに載せてほしい   -----------------------------------------   肩出したかわいい服は もちろんかわいいのだけれど   肩は僕以外には見せないよの 肩出し封印はもっとかわいいし   ううん、好きな服着ていいよって 言ったのに   僕がいないときも 肩出さないでいてくれるのは   ぜんぶ脱がせたいくらいかわいい   -----------------------------------------   きっと明日も明後日も 会えるのに 改札でくっついてるカップルを   かわいいなと思えるくらいには 大人になった   -----------------------------------------   過去の恋の懐かしさは 人を簡単に心地良くさせるから   惑わされずに   今隣にいてくれるひと 大事にしたい   -----------------------------------------   来週の土曜日どこ行こうとか 来年の今頃どこに住んでとか 当たり前に僕を入れて未来の話をしてくれる事 当たり前に思っちゃいけないし   やっぱり ぜんぶ脱がせたいくらいかわいい   -----------------------------------------   上手なところより   焦げた料理とか しわしわの洗濯物とか   不器用を褒めてくれる人 手放しちゃいけない   -----------------------------------------   前に僕が好きだって言った髪型 覚えてくれてたこと自体が 何よりもキューティクルだし   キューティクルってなんだ   -----------------------------------------   声もー、顔もー、 ふんふんんぁとーころー   って キッチンから   歌詞あやふやな鼻歌聞こえて 笑い合うその恋が   ドライフラワーになりませんように   -----------------------------------------     --------【恋多きヘアメイクさん】---------     別れ際に好きだとか言って泣く男ほど 次の女も泣かせるから やめとけ   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   夜の最中によく喋る男ほど 会議やここぞというとき何も言えねえから やめとけ   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   思い出して 涙が出るような恋を越えた人に 本当にいい男は現れるよ   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   「結婚結婚」言ってると 誰からもゾッコンになられないから焦るな   と 結婚してない 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   人のものを奪ってした恋は ちゃんと奪われるし   反省してやり直せたら ちゃんといつか報われる   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   1勝0敗と 8勝7敗は全然ちがう   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   すぐ酒に飲まれたり、すぐ男と寝てしまったり 自分で自分をセコムできない子は 色々入られやすいから やめとけ   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------   「寂しくなっちゃった」で 別れる恋もあるんだよ   と 恋多きヘアメイクさんが言ってた   -----------------------------------------     --【恋多きヘアメイクさんじゃないやつ】--     やたら胸がざわついたり 暑いのにもっと熱くなったり   恋は基本的に 体にわるいし   体にわるいものほど 美味しかったりする   -----------------------------------------   喧嘩もすれ違いも 二人だからできる   -----------------------------------------   愛とか恋とググれば   みんな愛し合ってて   焦るし 落ち着く   -----------------------------------------   ずっと一緒にいようも良いけど   明日何食べる?を   ずっと聞きたい   -----------------------------------------   どこまでが浮気とかの話 そもそも そのラインギリギリ狙う必要ある? って感じだし   何事も 自分目線じゃなくて 相手目線で 踏みとどまれたら良いのだと思う   -----------------------------------------   君といる平凡は 奇跡も特別も敵わない   -----------------------------------------   会えないから 余計に恋しいのか   毎日会える君なら もっと愛しいのか   でも今すぐ会えるなら ほかの何にだってさよならが言える気がする     みたいな恋 出会いたい   -----------------------------------------   「優しい人が好き」と言いながら   気遣って優しさのあまり アプローチできない 一途な奥手男子は   「恋人圏外」へと追いやられて   遊び人とわかりながら 扱いになれているプレイボーイの 大量配布の優しさ一つに   でも、きっと良い人だから。と   惚れていく この強い川の流れの中     ダサい僕を ちゃんと見つけてくれた人を 手放しちゃいけないし   相手がどんな人かなんて 見極められないから   見つけても 手放しで喜んでる場合じゃない。   -----------------------------------------   アイラブユーは   きっと   アイラブミーから始まる   -----------------------------------------   あのディズニーの歌は   「ありのまま」でいることよりも   「ありのまま」は「ありのまま」を 垂れ流すことではないよ~   と 教えてくれた 気がする   -----------------------------------------   採れたての泥付き大根の方が 美味しいはずなのに   ピカピカに何度も洗われた 無数の傷のついた野菜の方が 手に取られていくように   人間も「おいしそう」に見せる工夫   必要な 気がする   -----------------------------------------   寂しい夜がないなんて寂しい   -----------------------------------------   幸せにするって言ったら   「ありがと、でも私は私が幸せにする」   みたいなの   かっこいいし   ずっと幸せそう。   -----------------------------------------   恋人みたいを越えたくて   今の君も知らない君も   すぐに触れたくて 大事にしたくて   -----------------------------------------   君の胸の中の 僕の様子が知りたい   どんな ぼくで存在してるか心配。   あと 君の胸 シンプルに見たい   -----------------------------------------   どんな嫌な仕事でも 君が駆け寄る玄関へ帰れるなら かまわない   眠れない日々でも 君が横で目覚める朝なら 笑って起きられる   どんな過去も 君といられる今へ向かっていたなら 許せる気がした   -----------------------------------------   恋とか好きとかの言葉だけじゃ かたづけられない大切を 君がくれた。       ~あとがきと謝罪~     ここまで読んでくださりありがとうございます。 もう少しで終わります。 頑張ってください。   ここに書いてあるものは 僕の中に残っていた 歌詞になれなかった文字や   誰かと話した言葉や 実際にTHE BEAT GARDENの歌になった 歌詞達です。     何か自分ぽいなとか 男っぽいなとか 女々しいなとか   思えるものがあったら教えてほしいです。   いつの日か   この中の言葉達が 歌詞を書くとき メロディに呼ばれて   歌になるかもしれません。     その時は改めて報告させてください。     ------     エッセイを書いていると どうも恥ずかしいですし   “音を楽しむ”なんていうふうには 歌詞を書けていない不器用めな僕でも   やっぱり 音楽でないと言えないものや掬えない想いが あるんだなーと 少しだけ救われました。     エッセイ ありがとう。     ------     恋ってなんでしょう   わからないくせに 好き放題書いてしまって申し訳ないです。     考えても わからないですが   考えても わからないから   「好き!」「幸せ!」の一行や   漫画なら一コマで   完結してしまいそうな気持ちを   何度も何度も 歌にするのかなとも思います。     ------   「やっぱりぜんぶ脱がせたいくらいかわいい」   最後まで読了 本当にありがとうございます   時間をくれてありがとう。   とても嬉しいです。   また次回のエッセイで   そして歌詞やライブで   お会いしましょう!     THE BEAT GARDEN の Uでした! ◆4th FULL ALBUM『BELL』 2023年6月14日発売   <収録曲> 1.Start Over 2.心音 3.あかり 4.初めて恋をするように 5.夏の三角関係 6.High Again 7.それなのにねぇなんで? 8.ROMANCE 9.ラブレター

    2023/06/13

  • 吉田山田
    生きることはwithしていくこと。
    生きることはwithしていくこと。

    吉田山田

    生きることはwithしていくこと。

     2023年5月17日に“吉田山田”が9枚目のオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース!2021年12月発売の『愛された記憶』以来、およそ1年5カ月ぶり。交流あるアーティストたちを迎えることで多様なコラボ曲を収録した前作と異なり、今作は吉田山田の2人が主体となってさまざまな表現に挑戦した意欲的な内容のアルバムに仕上がっております。    さて、今日のコラムではそんな最新作を放った“吉田山田”による歌詞エッセイをお届け。今回が最終回です。吉田結威と山田義孝にそれぞれ今作の収録曲「 音楽 」にまつわるお話を綴っていただきました。さらに今回は音声版もございます。おふたりの朗読でもエッセイをお楽しみください…! 吉田山田9枚目のアルバム『備忘録音』は2022年に制作した曲のみで構成されたアルバムです。   世の中は脱コロナからwithコロナへと切り替わっていく、そんなタイミングでした。僕は内心、「そんなこと言ったらなんでもwithじゃん」と思っていました。人間の力ではどうにもならないことはコロナウイルス以外にもたくさんあって。いつだって僕らは「克服」し切れない、割り切れない様々なことを抱えながら、“with”しながら逞しく生きているんだと思います。   音楽の中には解決法はないかもしれない。でも、とりあえず目の前の一歩を踏み出す力を、自分が生きていることを肯定出来る一瞬をくれると僕は思っています。   振り返ってみると、今回のアルバムのいろんな曲の中に“生きる”という言葉が出てきます。意識して書いたわけではないので、それに気付いた時は2人とも驚きました。「“生きる”をテーマにアルバムを作ろう!」なんて最初に掲げていたら多分1曲も作れなかったかもしれません。それぐらい壮大で、取っ掛かりを見つけることさえ難しいテーマです。   “生きる”ことなんて、普段は考えなくてもいいんです。答えなんて出さなくてもいいんです。でも人は立ち止まった時、良くも悪くも“生きる”ことを考えてしまうんですね。「音楽」というこの曲はまさに生きることを歌った曲です。現時点で僕らが考えうる“生きる”の全てとは言えないけど、そのほとんどが詰め込まれた一曲です。   今後こんなに真っ直ぐな曲はなかなか作れないんじゃないかなと思っています。この曲の中で僕が1番気に入っている部分は、Bメロから入ってくる手拍子です。ここには最初、手拍子ではなくてドラムのスネアの音が入っていました。そのスネアの音を手拍子に変えた時、この曲で僕が表現したかった“生きるということ”は完成されたと思いました。   生きることはwithしていくこと。withせざるを得ないこと。でもそのおかげで救われることもあること。そんな悲喜交々を繰り返しながら、時間に背中をグイグイと押されながら歩いていくことが生きることなのかなと今は思っています。   <吉田結威>   世の中には音楽が溢れている。 音が溢れている。 溢れているというか、 「音の中で生きている」と感じる。   10年くらい前、地方の移動中の電車内、1人の目の不自由なおじいさんが僕の隣に座った。 白髪でよく喋る方だった。 ものすごく話しかけられた。 でも、それがとても心地良くて20分くらいお話をさせてもらった。 おじいさんは普段東京へ1人でよく出かけるという。 中でも渋谷が大好きだと言っていた。   白い杖を頼りに歩くおじいさんに、僕は「渋谷はうるさくないですか? 危なくないですか?」と質問した。 おじいさんは嬉しそうに答えてくれた。 「沢山音がある場所が好きなんだ。その音一つ一つが人が生きている証だから。それを聴くのが好きなんだ。」 そんな素敵な返しをされた。   素敵な言葉の裏に日常の静けさと淋しさを勝手に想像してしまったけれど、よく笑う素敵なおじいさんだった。 あのおじいさんには音楽はどんな風に聴こえているんだろう。 自分とは違う感覚で聴こえているに違いない。 名前もわからないおじいさんだけど、いつか何処かの街で僕等の音楽が耳に届いていたら嬉しい。   音の中で生活をしていて、ふと思い出す人がもう1人。   何度もライブに足を運んでくれる家族がいて、その中の1人の女性は耳が聞こえないようで、家族が手話で歌詞やMCをその女性に伝えてくれている。ステージからそんな光景が見えて考えさせられた。   彼女にはどんなメロディが届いているんだろう。 スピーカーから伝わる音の震えや地面から伝わる響き、目から入る光の波、動く口元や表情。 きっと彼女にしか感じられない音楽があるんだと思う。 いつも嬉しそうに、楽しそうに笑っている。   LIVEって良いなと思う。 自分の知らない世界を一人一人が観ていて、 自分の知らない音を一人一人が感じている。 ステージと客席、なかなか触れられはしないけどいつも感謝を込めて唄っている。 できる事ならこの歌声がいつまでもあなたを抱きしめますようにと願っている。   音楽は目に見えないお守りに似ている。   <山田義孝> ◆紹介曲「 音楽 」 作詞:吉田山田 作曲:山田義孝 ◆9th ALBUM『備忘録音』 2023年5月17日発売 【ボーナストラック盤】¥3,300(税込)   <収録曲> 1. Monster 2. YADANA 3. 人間 4. 東京 5. こんな夏はいやだ 6. 日曜日 7. 焼き魚 8. 裸 9. 夜な夜な 10. もしもの話 11. 音楽 ボーナストラック. 最後の歌

    2023/06/12

  • 松本千夏
    海沿いを走り、行きつけのガソスタに。
    海沿いを走り、行きつけのガソスタに。

    松本千夏

    海沿いを走り、行きつけのガソスタに。

     2023年4月26日に“松本千夏”がニューシングル『となりあわせ』をリリースしました。タイトル曲はTVアニメ『おとなりに銀河』のオープニング主題歌で、松本千夏初のアニメ主題歌、初の書き下ろし楽曲に挑戦した、記念すべき楽曲。ふたりの恋模様が浮かぶような、キュンとする恋心を書いたリリックと、ハートフルなアニメ作品のスタートを飾る、爽やかなメロディーが合わさった1曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“松本千夏”による歌詞エッセイをお届け。第1弾は今作の収録曲「 ガソスタ 」にまつわるお話です。イヤな夢を見てしまった日、バイクを走らせ、行きつけのガソスタでふと嗅いだ匂いで思い出したのは…。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 すごく幸せを感じた日の夜、何故か不幸な夢を見る。   見知らぬ誰かに殺されたり、家族が死んだり、好きな人に振られたり、ゾンビに顔から食べられてしまったり。心の奥底で、何かを恐れているのかもしれない。そして、ゾンビは、絶対に最近見ているウォーキングデッドのせい。   しょうもない夢に今日も惑わされて、涙目で起きてしまう自分にうんざりする。   背中にかいた嫌な汗をシャワーで洗い流して、お気に入りのシャツを羽織ってバイクに跨る。 そして、目的地もなく走らせてみる。   車体は重いのに、走らせると軽くて、本当にどこまでも行けそうだ。 気分を良くした単純な私は、何も無かったように、ただ気持ち良く風を受けて走っている。   海沿いを走り、行きつけのガソスタに。そしていつものお兄さんに「レギュラー満タンで」って伝える。   ふと嗅いだガソリンの匂いで、つい元恋人が頭を過ぎった。ガソスタで働いていた彼はいつも油まみれ。「油くさいよ」と伝えると、匂いを気にする素ぶりもそうだし、この匂いも好きだった。   このお兄さんにもきっと大切な人がいるんだろうな、なんて勝手に想像してたらもう満タンになっていた。   帰り道、あともう少しで家。 気づいたら、心まで満タンになっている。   人と人が、いつ出会っていつ別れるかなんて誰にもわからない。 好きになったり、嫌いになったり。 風みたいに、気まぐれだ。   自分にできることは、今目の前にいる人を守り抜くことだと思う。   どれだけ嫌な夢をみたって、また一日が始まる。 どれだけ人と別れても、また出会う。   そんな人生という名の道のりを、寄り道しながら、謳歌していきたい。   <松本千夏> ◆紹介曲「 ガソスタ 」 作詞:松本千夏 作曲:松本千夏 ◆ニューシングル『となりあわせ』 2023年4月26日発売 https://chinatsu-matsumoto.lnk.to/GASOSUTA_Remix <収録曲> 1.「となりあわせ」 2.「ガソスタ」 3.「めんどくさい」 ◆ワンマンライブ「歌って」 2023年8月13日(日) 池袋 Club Mixa OPEN 17:30 / START 18:00 \3,900(税込)/オールスタンディング Lコード:71745 チケット発売中 https://l-tike.com/search/?lcd=71745

    2023/06/09

  • 山村響
    より良い自分になんてならなくていい。私はいまが「完璧」だ。
    より良い自分になんてならなくていい。私はいまが「完璧」だ。

    山村響

    より良い自分になんてならなくていい。私はいまが「完璧」だ。

     2023年5月31日に“山村響”がニューシングル「Kawaii♡Dragon」をリリースしました。完全セルフプロデュースの最新作。歌詞に込められているのは国民食・ラーメンへの愛。透明感とパワフルさを併せ持った歌と、キャッチーなメロディラインがクセになり何度でもリピートして聴きたくなる1曲となっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“山村響”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 Kawaii♡Dragon 」にまつわるお話。深夜に部屋を飛び出し、最高で最悪の突破口を開いた先に待っていたものは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! 「もう我慢ならない、私はいく。」   深夜0時を過ぎて間も無く、静かに決意を燃やし、ノーメイクにボサついた髪、部屋着のTシャツにパーカーを引っ掛けて部屋を飛び出した。 スニーカーなんて大層なものは履かない。近所のカカクやすくクラシをおいしく支えてくれるスーパーで買ったクロッ○スのようなものが、しっかりと私の素足を包み込んでくれる。     気遣い症の母に似て、社会に出てからはありとあらゆる面で気を遣いすぎて生きてきた。そう言ってしまえば耳障りは良いが、実際にその気遣い“だと思っているもの”が功を奏すことはそうそう無い。 良かれと思って発する言葉や浮かぶ思考が、実のところは自分本位でしかなく、その先に何かを期待しては撃沈し、立ちはだかった自分の浅ましさに目眩がして疲れ切ってしまう。     小さな頃から、随分と自分に期待と過信をして生きてきた。 ちょっと養成所に通えばすぐに声優になれると思っていたし、アニメの主役をバンバンこなして、主題歌なんか歌っちゃったりして。そんな夢想がただの妄想だということに気がつくのにかなりの月日を要した。簡単になれる職でもなければ、主役をバンバンなんて夢のまた夢。主題歌なんて夢の夢の夢の…言葉にするのも虚しい。 それでもまた自分に期待をしては、撃沈して心をベコベコにのされてしまうのだ。     なんとかかんとか仕事を繋ぐ。食べて、寝て、起きて、働く。 上京15年目の冬は、夢に見ていたような、違うような、ちょっとだけほろ苦い日々だ。       とにかく何か悪いことをしてやりたかった。 とっくに「フレッシュな若手!」とは口が裂けても言えない世代へ突入している。そんな自分を律し、たるんできた体に鞭を打って、金色の炭酸も、茶色い塊も、光り輝く真白の粒さえ口に入れることを抑えていた。     全てはより良い自分になるために。それだけを心に掲げてなんとか走ってきたが、それが一体何になるというのか。 気を遣って、自分に期待をしてベコベコに疲れ切って。たかが数日数週間好物を控えたところで何が変わるものか。人生そんなに甘くない。もう我慢ならない、私はいく! 心の中で何かがプツリと切れる音がした。       私は私を押さえつけていたのだ。 それに気づけた今、私は、いい子ちゃんぶってた私自身に、最高で最悪の突破口を開いてやることに決めた。       カカクやすくクラシをおいしく支えてくれるクロッ○スもどきが足取り軽やかに、赤々と照らされた店内へと私を導いてゆく。 見慣れたボタンの並び。半年ぶりに会えた遠距離恋愛の恋人のよう。するりと落ちてきた紙切れはさながら今から繰り広げられるアバンチュール行きのチケットである。     腰を掛け、テーブルの水をグラスに注ぐ。カラカラと氷が音を立て、冷たい感触が喉元を通り過ぎ、火照った心を冷ましてくれる。       ついにその時は来た。 運ばれてきた希望。光り輝く黄金色の海。その中を泳ぐあらゆる具材たちが、早くそちらへ連れて行ってくれと言わんばかりに見上げていた。 私はついにやるのだ。       ずるり、と一口目を啜った瞬間、目の前は真っ白になった。 何もかもが無に帰した空間。口の中の感覚だけをひたすらに、余すところなく感じきる。 気づけば瞼は固く閉じられていた。脳内に絶対的な旨味の波が押し寄せてきて、危うくその波に飲まれてしまいそうになり慌てて瞼を開く。     やってやった。 自分を高めるためのメソッドよりも何よりも、達成感と確かな満足感があるのは何故なのだろう。この感覚こそが、私が今この世界に生きている意味なのではないかとさえ感じる。得も言われぬ多幸感に身体を震わせながら、ひたすらに黄金色の海へと航海を進めた。       やりたいことをやりたいようにやる。生きとし生けるものが本来当たり前にしてもいいことを、いつの間にか自分で縛り付けていたように思う。世間体や年齢を理由に諦めたことが、こうでなければと決めつけていたことが、あまりにも増えすぎていた。     だけど、断じてそうではないのだ。     より良い自分になんてならなくていい。私は今が「完璧」だ。 最後の一口と共に、そんな思考が自分の身体へと染み渡っていった。 啜りの嵐を乗り越えた黄金色の海は、その小さな円の中で穏やかに凪いでいた。       ふと、器の淵に描かれた模様に目が止まる。 そこには一匹の龍が、脂の紫吹きに身体をくねらせながら悠々と泳いでいた。見よと言わんばかりに自信たっぷりな顔つきで、どこか愛嬌があって憎めない。 その姿に思わず笑みがあふれ、「可愛い…」という言葉が口をついて出ていた。     ハッと我にかえる。 「可愛い龍…龍…ドラゴン……カワイイ、ドラゴン…!」 脳内でパズルが組み上がっていく。 今となっては耳にこびりつくほど歌ったあのメロディーが、気づけば口からこぼれ出ていた。     新しいものを生み出せる予感をはらんだ幸福感がじわじわと押し寄せる。 器の淵を泳ぐ龍は、ほれ見たことかと悪戯に笑っているように見えた。       深夜1時過ぎの闇。 家を出た時とは明らかに違う軽やかさで帰路に着く。 もうカカクやすくクラシをおいしく支えてくれる某に導いてもらうような私ではない。 自分の足で、行きたいところへ、どこへだってなんだってやれる私になったのだ。       最高で最悪の突破口を抜けた先に待っていたのは、とんこつの大海原を泳ぎ飛び回るかわいいドラゴンとのアバンチュールであった。     <山村響> ◆紹介曲「 Kawaii♡Dragon 」 作詞:山村響 作曲:山村響  ◆ニューシングル「Kawaii♡Dragon」 2023年5月31日発売 https://ssm.lnk.to/KawaiiDragon ◆『Bitter Sweet EP』 2023年9月6日発売 <収録曲> 1.Kawaii♡Dragon 2.ルーズソックス 3.クローゼット・ミュージック feat. 朝日奈丸佳 4.Maybe Happy Lucky 人生 5.Bitter Sweet Drops   CD: https://ssm.lnk.to/BitterSweetEP DIGITAL : https://ssm.lnk.to/BSE ◆ワンマン・ライブ情報 山村 響 LIVE 2023 ~Bitter Sweet Night~ 会場:代官山 SPACE ODD(https://spaceodd.jp) 公演日:2023年10月15日(日) OPEN/START:17:00開場 18:00開演 チケット:前売 5,200円(整理番号付・1D別) ※オールスタンディング 出演:山村 響(Vo)/幡宮航太(Key)/山﨑浩二朗(Dr)/安島龍人(Gt) ゲスト:朝日奈丸佳   ▼チケット発売中 URL: https://t.livepocket.jp/e/58cr8

    2023/06/08

  • クジラ夜の街
    恋慕について
    恋慕について

    クジラ夜の街

    恋慕について

     2023年5月10日に“クジラ夜の街”がメジャーデビュー1st EP『春めく私小説』をリリースしました。今作には、ライブでもすでにファンからも 大反響のダークファンタジーな世界観を描いたEPリード曲「BOOGIE MAN RADIO」を含む全6曲が収録!    さて、今日のうたコラムでは、“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 第2弾は収録曲「 ハナガサクラゲ 」にまつわるお話です。好きなひとに告白しなかった、想いは伝えないことにした、そんな恋の選択を取ったあなたへ。歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 本当に、つまらないなって思います   恋って無尽蔵じゃないです 想えば想うほど心がすり減っていきます 喉の奥がぎゅうっと痛み 瞳が熱くなって 日常のあれこれも手につかなくなります   やがて恋心は、見返りを求めるようになります 「こんなに好きなんだからちょっとは気にかけて欲しい」と 純粋だった気持ちに欲望が寄生して、それがどんどん膨れ上がっていくんです   ずっと眺めているだけは嫌 話しかけてみたい もっと仲良くなりたい 触りたい 一緒にいたい 一緒にいたいって思われたい   熱は留まることなく迸っていきます 対象に近づけば近づくほど抑えられなくなります 最初は素直な好意だったのに 気づけば肥大化した承認欲求に支配されているのです それは悍ましく、同時に苦しい 自分が自分でなくなっていく感覚すらあるでしょう このままでは好きという感情すら飲み込まれてしまう それだけは避けたい ダメになる前にこの気持ちを早く伝えなくては 葛藤の末 A子は遂に胸中を曝け出した   A子「実はB男クンのこと、ずっと好きでした。付き合ってください」   戸惑うB男。数秒の沈黙。A子にはそれが永遠にも感じられた。紅潮する頬。それはB男も同じであった。   B男「実は俺も…A子のことが好きなんだ」   A子「私たち、両想いってこと?」   B男「そうだ。俺たち、付き合おう」   A子「もちろん!」   チャンチャン♪   本当につまらないなって思います 本当に本当につまらないなって思います 両想いほどときめかないものって無いわ正直   俺は、恋慕なんて秘めておけば秘めておくほど良いと思っている片想い過激派です 元も子もないこと言いますけど 交際の申し出って、エゴじゃないですか? 「見返りが無いまま恋心を保つのがしんどいから、一緒にいてほしい」 ってことですよね要は   その程度なのか君の気持ちは、と思います 人からの承認がないと、好きでいるのもままならないと? そんなの真実の愛じゃないだろ いやさっきから俺がヤバいのは承知の上ですけどね こんなことがまかり通ってたら 世にカップルなんて1組も成立しないですから   ただ、作品内で(あくまで作品内で)俺は そういうのより、叶わなかった想いの方を尊重したいという話 真に美しいのは、もがき苦しみながらも紡ぐ、手の届かぬ人への恋 秘めたる純情、だと考えているから   「告白をしなかった」あなたを、俺は肯定するよってこと 「伝える選択を取らなかった」あなたは情けなくなんかない その気高さは誰よりもよくわかるよってこと   溢れる気持ちの整理がつかなくて 君の住んでる街まで行ってみるけど 君に会いに行くことはしない それくらいの距離感で 織りなす片割れの恋を書きました   ハナガサクラゲという曲をお聴きください   https://lnk.to/hanagasakurage <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 ハナガサクラゲ 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴  ◆メジャーデビュー1st EP『春めく私小説』 2023年5月10日発売   <収録曲> 1. 時間旅行 (Prelude) 2. 時間旅行少女 3. BOOGIE MAN RADIO 4. 浮遊 (Interlude) 5. ハナガサクラゲ 6. 踊ろう命ある限り

    2023/06/07

  • ざきのすけ。
    ならば、どうして詞を書くんだろう? 永遠の問い。
    ならば、どうして詞を書くんだろう? 永遠の問い。

    ざきのすけ。

    ならば、どうして詞を書くんだろう? 永遠の問い。

     2023年5月31日に“ざきのすけ。”がMajor 1st Single「 彼は誰どき 」をリリースしました。タイトル曲は天海祐希×松下洸平の月曜ドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』主題歌。歌詞には夜明け前の一番暗い時間帯に一人想い悩みつつも、おぼろげに見えてきた明るい朝を期待する気持ちが込められております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ざきのすけ。”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、自身が歌詞を書く理由についてのお話です。何が歌詞を書かせているのか。その答えを見つけるべく、頭のなかのいろんな景色と感情を明かしていただきました。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。   言葉を、心を書き出す。 不特定多数の人間に見せることを前提として。   僕の中ではその行為の特別さや、意味は随分と前から、ある意味で死にかけているような気がする。しかも、もうクタクタのぐちゃぐちゃに。     一人きりの部屋から、通学中のバスから、夜の喧騒から、あるいは、背を向けて眠る恋人の横から。   誰もがその内に秘めた心の声を、気軽に、すぐさま世界に発信できる。     僕にとって、歌詞を書くという行為は、それとなんら変わりがないと思っている。だから、その行為の特別さについてを自分では考えたことが無かった。   けれど、今回このコラムのお話をせっかく頂けたので、自分の中の何が僕に歌詞を書かせているのか、少し探りたいと思った。     その衝動を探るために、脳ミソの中をさらけ出してみる。   まず、今度は何についての歌を書こう、と自分に問うてみる。     頭の引き出しを開けてみると、   色んな景色と共に昔の心が見えてくる。   好きだったあの子の笑顔。嫌いなアイツが発した皮肉。夢で見た深い霧の不安。昨日の満員電車で、後ろから押されてよろけた先にあった、迷惑そうに此方を睨む男の顔。     それぞれの記憶の螺旋階段を下っていく。     あの子はどうしてあんなに笑っていたんだろう、もしも、それが本心じゃなかったら、とか。     どうして僕はあの日そんなことを思っていたんだろう、その思いを相手に伝えていたら、とか。     、、、、。     昨日、電車の中で睨まれたことって、実はめちゃめちゃ理不尽だったのでは!?!?     後ろから「邪魔だから退けよ!」と言わんばかりに、かなり強い力で押されてよろけてしまったのにも関わらず、前からは「狭い電車の中でなに踊ってんじゃボケぇ!」と言わんばかりの、任侠映画さながらの睨み。やっぱり理不尽である。     同じような理不尽さを学生時代に感じた記憶がある。どうしてだったか、シチュエーションは思い出せないが、部活の顧問に「走れ。」と言われたので、僕は廊下を走った。ちゃんと。が、その直後すれ違った別の教師から、「この世の全ての嫌なこと」への怒りを込めたかのような声で「廊下は走るな!!」と怒鳴られた。これも理不尽である。     板挟みの理不尽。     思えば、人生は色んな場面で、そんなことが往々にしてある。みんなもそんな板挟みの理不尽を経験している気がする。むしろ、社会が板挟みの理不尽で形成されている可能性すらある。そして、その中でもがいていることそのものがなんと綺麗だろうと思った。   この理不尽ともがきはきっと歌にしてみると面白くなるだろう。よし、次はこれを書いてみようか。     いつも「何を歌いたいのか」はこの位ラフな頭で決めている。   ただの思い出と言われるとそれまで。だけど自分でそう呼んでしまうには少し勿体ないような気がする大事なものを回想しながら、次の歌のテーマを気楽に探る。その気楽さとは裏腹に、テーマが見つかった時、僕は少しだけ自分でさえ気づいていなかった本当の気持ちを見つけることが出来る。     今思えば、それが歌に乗ってあなたに届く時、その歌詞はもう僕のものではなくなると、心の奥底で思っているのかもしれない。「真意」よりも素敵な「解釈」がきっとそこにはあるから。   僕は歌詞というものは受け取ってくれる人がいて、初めて意味が生まれるものだと信じているんだ。だから歌詞を書くという行為を続けているんだ。そして、一方通行の発信では無いという点において、それはやっぱり特別なことなのかもしれない。     今日、このコラムを書いてみて、初めてそんな自分の気持ちに気づいた。   僕は自分の歌が、そんな風に受け取ってくれた人それぞれの心の一部に刻まれるのを楽しみにしているのかもしれない。だから詞を書きたくなるし、歌を歌いたくなるんだ。   自分の生活で起きた心の動きがあなたの心とリンクする、その瞬間をすこぶる楽しみにしているんだ。   「永遠の問い」の答えが少しだけ見えた気がする。いつになっても解けないであろうこの問いの答えをこうして少しずつ集めながら、僕は歌を歌い続けたい、と思った。   <ざきのすけ。> ◆「 彼は誰どき 」 作詞:ざきのすけ。 作曲:LASTorder ◆Major 1st Single「彼は誰どき」 2023年5月31日発売   <収録曲> M1:彼は誰どき M2:丸ノ内サディスティック M3:彼は誰どき-instrumental-  

    2023/06/06

  • 平理央
    好きなのに分かり合えない、そんなことあるよね。
    好きなのに分かり合えない、そんなことあるよね。

    平理央

    好きなのに分かり合えない、そんなことあるよね。

     2023年5月31日に“平理央”がDigital Single「やさしい嘘」をリリースしました。1番は女性目線、2番は男性目線で綴られた、リスナーの共感度の高い歌詞となっております。アレンジ、プロデュースは1st シングルから手がけている、CANDYGIRL・detchが担当。洋楽的なトラックに耳残りのあるメロディを乗せたサウンドに仕上がっている、孤独な夜に聴いてほしい1曲です。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“平理央”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 やさしい嘘 」にまつわるお話。歌詞に込めた物語と想いを明かしてくださいました。また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。好きなのに分かり合えない、そんな恋愛に疲れてしまったあなたへ。 最新作「やさしい嘘」は、恋人同士の気持ちのすれ違いについて、女性男性それぞれの視点から書いた曲です。好きなのに分かり合えない、そんなことあるよね。   舞台は大学四年の春。リクルートスーツを着て就活を頑張る彼女は、ギターを背負ってまだ現実離れした夢を追いかける彼氏のことを見て、不安で胸がいっぱいです。   “いったい彼はこの先どう生きていくつもりなんだろう。私との未来のこと、真剣に考えてくれているのかな”   次会ったとき相談しよう。そう決心しても、いざ彼を目の前にすると、“傷つけたくない”の気持ちが勝ってしまって、なかなか本音で話すことができない。   「幸せにするよ、心配しないで」本気でそう思ってそうな、根拠のない自信に満ちた彼のキラキラした笑顔。そういうところが好きで付き合ったはずなのに、彼のこういうところが、今の彼女にとってはすごく、苦しい。。。   対する彼氏の方は、自分の夢を応援できない彼女の気持ちに実は気づいています。 “彼女の思い描くような自分にはなれない” “だけどやっぱりどうしようもなく彼女のことが好きだ”。 ふたつの気持ちの狭間で苦しむ彼は、またつい耳触りのいい言葉(やさしい嘘)でやり過ごしてしまうのです。   “音楽を続けたい”と、いつまでも自分ひとりの夢を追いかける彼氏と、“家族になりたい”と、ふたりでひとつの夢を描こうとする彼女。価値観が決定的に合わないふたりは、やがて避けられない運命を悟り、そして、恋人として過ごす最後の夜に、一生分のハグをします。   曲中に何度も出てくる<抱きしめて、ぎゅっと>というフレーズは、そんなふたりにとっての、唯一の共通言語。楽曲の“後半=別れ”に向かって、同じ<ぎゅっと>でも歌唱がドラマチックになっていくのが、本作品をより楽しんでいただけるポイントになってます。   大人になると気付かされること。 それは、「好き」という気持ちだけでは一緒にはいられない、ということ。 なぜなら、恋愛と結婚はまったくの別物だから。 向かい合ってお互いの夢を応援し合えるのが恋愛。 そして、同じ方向をみて、ふたりでひとつの夢にむかって足並み揃えていくのが結婚…。なんて。   思いの丈をいっぱい、この曲に綴じ込めました。 恋愛に疲れてしまった人へ。 この歌がきっと、あなたのやるせない気持ちに寄り添って、背中をさすってくれると思う。 <平理央> ◆紹介曲「 やさしい嘘 」 作詞:平理央 作曲:平理央  ◆Digital Single「やさしい嘘」 2023年5月31日発売 配信サービス覧: https://riotaira.lnk.to/yasashiiuso   

    2023/06/05

  • polly
    少しだけ、愛情について理解できるようになった気がしています。
    少しだけ、愛情について理解できるようになった気がしています。

    polly

    少しだけ、愛情について理解できるようになった気がしています。

     2023年5月10日に“polly”がEP『Heavenly Heavenly』をリリースしました。昨年メンバーチェンジを経て新体制となったpolly。Keyboad/Chorusの志水美日を迎えて初の作品となります。そして、今作のリリースを記念して東名阪リリースツアーの開催が決定。各公演ゲストを迎え、6月7日東京WWW Xには“KOTORI”の出演も決定!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“polly”の越雲龍馬による歌詞エッセイをお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは今作の収録曲「 Snow/Sunset 」と「 K 」と「 Kikoeru 」にまつわるお話。それぞれの楽曲に込めた想いを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 前回に引き続き、今回も5月10日にリリースしたEP『Heavenly Heavenly』収録曲について。   M3.「 Snow/Sunset 」 この曲、実は前作『Pray Pray Pray』制作期間に出来ていた曲でした。   とある日の渋谷駅銀座線。ホームから見えるビル街、多数ある高層ビルの隙間から見えた不気味なほどに赤く幻想的な夕日。いつかあの人と観たそれに似ていて、涙するのを堪えられなかった。   渋谷という街に立つと、いつもひとりを感じる。沢山の人の中にいる時の方がひとりを感じる。それも相まったせい。   手に入らないものを思えば思うほど、それの大きさは増していき頭から離れなくなる。   不自由さに直面した時に、これまでどれだけ自由に過ごしてきたのかを見せられる。   そんな曲かなと思う。     M4.「 K 」   この曲は母に向けて書きました。   幼少期、僕はよく祖父母の家に預けられていました。というのも兄の身体が弱く、よく入院しており、母が付きっきりだったからです。   今ならそれを理解し、沢山の要因を受け止めることが出来る。あの頃の自分はそうじゃなかった。憎しみのような怒りのような、かなしみではなく、身体中の血が沸騰するような気持ちでいた。   そんな感情を抱いていた事をいまは申し訳なく感じ、かなしくなった。   いま、僕の目の前から居なくなってしまったら、僕は大きなかなしみで立ち上がる事は出来ないでしょう。でも、仮に僕が居なくなった時はそんな気持ちになって欲しくない。そうなるのなら忘れられてしまっても構わないと素直に思う。   少しだけ、愛情について理解できるようになった気がしています。 それは、母や父、兄弟、愛犬が、ずっとそれらをくれたからだと。   小さくて弱いかもしれないが、いまならそれをあなたに渡せます。そんな歌です。     M5.「 Kikoeru 」   連日の雨、その雨が上がった日 道路の脇に大きな水溜まりが出来ていた。 その水面に反射した光にあなたを想う。   偽善なのか、本心なのか 自分が誰かを想う気持ちは。   ここで走り終えた後、いつかまた並んで歩けるようにと。   言葉にできない感情、それが聴こえたり見えたり香ったりするのが音楽だなと。 その音楽がこの曲にはあります。   この曲がこの作品の最後の曲で本当によかった。 <polly・越雲龍馬> ◆紹介曲 「 Snow/Sunset 」 作詞:越雲龍馬 作曲:越雲龍馬 「 K 」 作詞:越雲龍馬 作曲:越雲龍馬 「 Kikoeru 」 作詞:越雲龍馬 作曲:越雲龍馬 ◆EP『Heavenly Heavenly』 2023年5月10日発売   <収録曲> 01.MORNINGRISE 02.ごめんね 03.Snow/Sunset  04.K 05.Kikoeru

    2023/06/02

  • Wakana
    光が射す。
    光が射す。

    Wakana

    光が射す。

     2023年5月31日に“Wakana”がオリジナル3rdアルバム『そのさきへ』をリリース。プロデューサーに武部聡志を迎え、シンガーソングライター・半﨑美子提供の「標」、すでにライブでも披露され好評を博している作詞:Wakana、作編曲:武部聡志の「明日を夢見て歌う」、ゲームアプリ『メメントモリ』フローレンスキャラクター専用曲「Flag」を含む全11曲が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Wakana”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作に込めた想い。そしてWakanaが音楽を続けていく上での意思。アルバムタイトル曲「 そのさきへ 」の歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもお楽しみください。 皆さんこんにちは、Wakanaです。   歌詞エッセイ第三回目をお届けします。   このアルバムリリースタイミングでは、今回のエッセイでラストとなります。   最後は、このアルバムに込めた想いについて、お話ししていきたいと思います。     今回のアルバムを制作する事が決まったのは、昨年の春です。   2020年に多くの方が寂しさや不安を感じたように、当時私も、皆さんに音楽が届けられない事を嘆いていました。   だけど、出来ることが何も無くなったかのように思えた世界で再び立ちあがろうと思えたのも、やっぱり音楽があったから。   歌うことに助けられて、歌うことに心底苦しんで、歌うことが心から大好きなんだと思えた日々でした。   2021年は、そんな様々な想いを全部抱えて、多くのライブをさせていただきました。   皆さんに会えなかった時間を全部取り戻すかのように、たくさんの機会を作ることができたのは、本当にありがたかったです。   前作からの期間、様々なことを感じながら、自分が出来る最大限の声を探していた日々。   想像以上に苦しかった時も、いつも音楽と共に乗り越えて来ました。   今度はその想いを全部、新たな音楽に変えていく。   制作の決定を告げられた時、私は新しい試練に挑むかのような、静かな覚悟を感じていました。     そんなアルバムの最初の打ち合わせで、プロデューサーの武部聡志さんに言われたのは、「このアルバムが持つのは、光が射すというイメージだよ」ということ。   「光が射す」。   足元ばかり見ていた顔を上げた時、閉じていた未来が開いていくような、ドラマティックで明るい言葉。   もしかしたら人は、そんな瞬間をいつも夢見ながら悲しみや苦しみを胸にひそめ、それでも前を向いて歩いているから、光を目指すのではないだろうか。   それならば私は、その光をみんなと一緒に見てみたい。   この世界で感じる多くのことを抱えて、一緒にそのさきへ歩いて行きたい。   そう感じました。   このアルバムに込めたたくさんの想いは、いつもそのさきへ通じる光で満ちている。   悲しみで溢れるこの世界で涙を流してうずくまっていても、ここに生きることを諦めない。   そのままの自分を恥じることなく、生きてゆこう。   私たちはいつだって、ひとりではないから。   「そのさきへ」は、そんな想いを担った一曲です。   ここに吹き込んだ新たな音楽たちが、少しでも誰かの心を照らせるのなら、私はずっと、そのさきを目指していきたいです。       歌詞エッセイ、全三回にお付き合いいただき、ありがとうございました。   またどこかでお逢いできますように。       <Wakana> ◆紹介曲「 そのさきへ 」 作詞:Wakana 作曲:松本俊明 ◆オリジナル3rdアルバム『そのさきへ』 2023年5月31日発売 プロデュース:武部聡志   配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/wakana_sonosakie   <収録曲> M1. Butterfly Dream  作詞:Wakana 作曲・編曲:岸田勇気 M2. Rapa Nui  作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ 編曲:武部聡志 M3. 標  作詞・作曲:半﨑美子 編曲:武部聡志 M4. 希望  作詞:岩里祐穂 作曲:村松崇継 編曲:鳥山雄司 M5. 殻  作詞:松井五郎 作曲:武部聡志 編曲:鳥山雄司 M6. そのさきへ~Interlude~  作曲:松本俊明 編曲:武部聡志 M7. KEMONO feat.清塚信也  作詞:鯨庭、Wakana 作曲:清塚信也 編曲:鳥山雄司 M8. 明日を夢見て歌う  作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志 M9. Flag  作詞・作曲:BOI 編曲:高木龍一(Dream Monster) M10. そのさきへ 作詞:Wakana 作曲:松本俊明 編曲:岸田勇気 M11. あとひとつ 作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志 ※商品詳細はこちら ⇒  https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A026394.html  

    2023/06/01

  • Wakana
    ひとりでいることを怖がらず、ひとりになることも恐れない。
    ひとりでいることを怖がらず、ひとりになることも恐れない。

    Wakana

    ひとりでいることを怖がらず、ひとりになることも恐れない。

     2023年5月31日に“Wakana”がオリジナル3rdアルバム『そのさきへ』をリリース。プロデューサーに武部聡志を迎え、シンガーソングライター・半﨑美子提供の「標」、すでにライブでも披露され好評を博している作詞:Wakana、作編曲:武部聡志の「明日を夢見て歌う」、ゲームアプリ『メメントモリ』フローレンスキャラクター専用曲「Flag」を含む全11曲が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Wakana”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 KEMONO feat. 清塚信也 」にまつわるお話。頭の中にたくさんの言葉と感情が溢れたとき、Wakanaにとって大切な時間とは…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 皆さんこんにちは、Wakanaです。   歌詞エッセイ、第二回目をお届けしたいと思います。   このエッセイを書いているのは、ちょうど春から初夏へと季節が移り変わる頃。   忘れかけていた暑さをようやく思い出し始め、陽もだいぶ長くなってきたなと感じています。   そして、少しずつアルバムリリースの日が近付き、私の周りはだんだんと慌ただしくなっていきました。   それまでは、黙々と曲と向き合いながら自分の声を乗せていくという制作の日々だったところから、今度は外側に向けて気持ちを発信していく日々へと変わっていきます。   インタビューやラジオ、取材などで、アルバムに込めた想いをより深くお話しさせてもらい、曲を聴いてくれる方へメッセージを届ける大切な機会です。   内側にあるたくさんの想いや考えを言葉にして相手に伝えるということは、私にとって容易いことではないけれど、お話ししていく中で曲の感想などをいただくと、制作時には見えなかったものが見えることもあり、とても新鮮な気持ちになれます。   そうした発信の多い日々を過ごしていると、頭の中はたくさんの言葉と感情が溢れていき、いつの間にか一杯になってしまう。   そんな時、私は無性に植物と触れ合いたくなるのです。   我が家にはたくさんの植物がいます。   彼らと過ごす時間が、私にとって自分を取り戻せる一番の方法だと知っているからです。   少し暖かくなり過ぎてしまったけれど、最近とても天気が良い日に、アルテシマの植え替えをしました。   昨年家にお迎えしてから、既にふた回り程大きくなったこの子の次の住処は、白い円柱の大きな鉢植えです。   今までの金色の小ぶりな鉢植えから中身を出してみると、根がこれでもかというほどにぎゅうぎゅうに伸びていました。   こんなに育ってくれていたのに植え替えが遅くなってしまったことを謝りながら、古い土をスコップでしっかりと落として、新しいふかふかの土へとお引越し。   水をたっぷりとあげたあとは、午後の優しい太陽の陽射しに晒してあげます。   水に濡れた葉が風を受けてキラキラと揺れているのを見ていたら、頭の中がパァッと晴れていくのを感じました。   彼らは話さないけれどしっかりと生きていて、どんな時も太陽を目指して伸びて行きます。   その姿は本当に素直で美しく、私はそんな植物の素直さが大好きなのです。   植物と触れ合う時間は、一対一で向き合う時間。   私にとって心をまっさらに出来る時間でもあり、頭の中を整理して自分を取り戻す<ひとり>の時間でもあります。   人は、ひとりになりたい時があって、誰もが自分に還る時間を持っている。   でももしかしたらそれは、何かと共にある<ひとり>なのかもしれません。   この世界に生きるということは、自分以外の存在と共存しているということ。   「KEMONO」の歌詞に込めているのは、強い意志です。   ひとりでいることを怖がらず、ひとりになることも恐れない。   私たちにはいつだって大切なものがあって、追いかけたい夢があって、いつだって自由なのだから。   それはまるで、凛とした姿で太陽を向いている植物たちのよう。   そんなことを想いながら、今日も私は、<ひとり>になって自分に還るのです。       歌詞エッセイ、第二回目はこの辺で。   それではまた、次回にお逢いしましょう。     <Wakana> ◆紹介曲「 KEMONO feat. 清塚信也 」 作詞:鯨庭・Wakana 作曲:清塚信也    ◆オリジナル3rdアルバム『そのさきへ』 2023年5月31日発売 プロデュース:武部聡志   配信サービス一覧: https://jvcmusic.lnk.to/wakana_sonosakie   <収録曲> M1. Butterfly Dream  作詞:Wakana 作曲・編曲:岸田勇気 M2. Rapa Nui  作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ 編曲:武部聡志 M3. 標  作詞・作曲:半﨑美子 編曲:武部聡志 M4. 希望  作詞:岩里祐穂 作曲:村松崇継 編曲:鳥山雄司 M5. 殻  作詞:松井五郎 作曲:武部聡志 編曲:鳥山雄司 M6. そのさきへ~Interlude~  作曲:松本俊明 編曲:武部聡志 M7. KEMONO feat.清塚信也  作詞:鯨庭、Wakana 作曲:清塚信也 編曲:鳥山雄司 M8. 明日を夢見て歌う  作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志 M9. Flag  作詞・作曲:BOI 編曲:高木龍一(Dream Monster) M10. そのさきへ 作詞:Wakana 作曲:松本俊明 編曲:岸田勇気 M11. あとひとつ 作詞:Wakana 作曲・編曲:武部聡志 ※商品詳細はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A026394.html    

    2023/05/31

  • 新山詩織
    らしさ。
    らしさ。

    新山詩織

    らしさ。

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました! そして来たる7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』のリリースが決定!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第6弾です。綴っていただいたのは、自身の“好き”にまつわるお話。みなさんは今の「好き」の選択に自信を持つことができますか…? また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 フリルとか花柄とか綺麗めなワンピースより Tシャツとジーンズが好き   ヒールとかレースアップブーツより スニーカーとかごっつい黒のマーチンが好き   長いサラサラのロングヘアより バッサリ軽めなショートヘアの方が好き   全部好きだからそうしてる。 嘘なんて何ひとつないし事実だ。 「女の子らしく」というのに反抗するかのよに いつからかボーイッシュな様相に変えていったあの頃の自分がいた。   でも実際、ファッション雑誌や街なかですれ違う人を見ながら 自然と「素敵だな」「いいな」と惹かれるのは   ほんのりレースがあしらわれた白いブラウスや ストンと下に落とされたようなIラインの黒いワンピース   ジーンズの下からすらっと見える真っ赤なヒールにパンプスや 無造作に揺れてるふわふわなロングヘアやラフな三つ編み   見事に真反対なのだ。 「好きだから」 ほんとに?   ただただそんな理由で身に纏っていた洋服や靴 自問自答すればするほど隠していた本音が沸々と湧き上がってきた。   「きっとこう見えるからこうしてる」じゃない 「私はこれが好きだからこれを選んだの」と、自信を強く持って言える勇気   結局は見た目がどうのこうのじゃなく、気持ちの持ちようなんだと。   本当の「好き」と表向きだけの「好き」の違いを自分の中に見つけるのは 意外と難しく、ずいぶん時間がかかったけれど   今はあの頃よりもずっと自由な気持ちで、決めつけたりしないで ワンピースでもTシャツでも白いブラウスでもヒールでもなんでも 自分の「好き」を選択できている気がする。   <新山詩織> ◆10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』 2023年7月5日リリース

    2023/05/30

  • 吉田山田
    「嫌だな!」って叫びたくなった。
    「嫌だな!」って叫びたくなった。

    吉田山田

    「嫌だな!」って叫びたくなった。

     2023年5月17日に“吉田山田”が9枚目のオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース!2021年12月発売の『愛された記憶』以来、およそ1年5カ月ぶり。交流あるアーティストたちを迎えることで多様なコラボ曲を収録した前作と異なり、今作は吉田山田の2人が主体となってさまざまな表現に挑戦した意欲的な内容のアルバムに仕上がっております。    さて、今日のコラムではそんな最新作を放った“吉田山田”による歌詞エッセイをお届け。今回は第2弾です。吉田結威と山田義孝にそれぞれ今作の収録曲「 YADANA 」にまつわるお話を綴っていただきました。さらに今回は音声版もございます。おふたりの朗読でもエッセイをお楽しみください…! 今年2023年の10月21日で吉田山田はデビュー14周年を迎えます。 デビュー当時に立てた、“とにかく10年続ける”という目標を達成することができ、たくさんの方々の支えのおかげで今もなお活動を続けることが出来ています。   ありがたいことに僕らは出逢いにも恵まれていて、デビュー直後からお世話になっている人が今も色んな形で応援し続けてくれています。そんな人達に新しい作品を届けられる喜びはいつだって格別です。   その中の一人、あるラジオパーソナリティの方が吉田山田9枚目のアルバム、『備忘録音』を聴いて、こんな感想を伝えてくれました。「吉田山田のイヤイヤ期が始まったのかもしれない」。   この感想を聞いた時、使い古した、使い慣れた、少し手垢のついた鏡を突然ピカピカに拭きあげられ、その鏡を見つめて久々に鮮明な自分と目が合ったような気がしました。前回のコラムで書いた「焼き魚」の中にも<ヤダ!ヤダ!ヤダネヤダネ!>という歌詞が出てくるし、今回なんてもはや曲のタイトルが「YADANA」ですからね。   どちらの曲も山田発信で作られた曲ですが、今にして思えば、僕がデモを聴いて最初に気に入ったのは、その“イヤイヤ期”の部分でした。普段あまり愚痴もこぼさない、弱音も吐かない、そんな山田が曲の中に込めた本音。   でも多分山田は、ただただ本音を吐き出したかっただけではないんじゃないかなと僕は思っていて。コロナ禍で、様々な人がそれぞれの立場で抱えていた鬱憤や不安。人と人が触れ合えないストレス。漠然とした猜疑心。   なんとなくそんなネガティブなものが空気中を漂って、世界を暗くしていたあの頃に、きっと山田は無意識に不特定多数の誰かに寄り添っていたんだと思います。現に僕もこの曲を聴いた時、胸に刺さったのはどこかで自分が救われたからじゃないかなと思っています。   言葉も音楽も本当に不思議で、直球で励まされた方が元気になることもあるし、「YADANA」のように、そこに込められたネガティヴさが人を救うこともあるんです。   <吉田結威>   出来るだけネガティブな言葉は口にしない方がいい。 どんなに最悪な出来事も視点を変えて角度を変えれば『良い所』が見えてくる。 どんな問題も自分の捉え方次第。   人間関係の拗れは自分のモノサシで相手を測ろうとするから起こる。 だれも隣人を傷つけたり、不快な思いをさせようとして生きている訳じゃない。 それぞれの大事にしている正しさや憧れや理想がある。 それがたまたま自分と合わなかっただけ。 もしくは、今日はたまたま思いもよらないアクシデントが重なって心の余裕が無くなってしまっていただけかもしれない。   相手に『こうあって欲しい』という期待をすればするほど落ち込んだり、苛立ったり、距離を感じたり、勝手に裏切られた様な気持ちになる。   人間なんて誰しもそんな立派なものじゃない。 そんな強い生き物じゃない。 弱いし、醜いし、恥ずかしいし、愚か。 そう頭の中で言い聞かせていれば、苦手な人間に対してきっと寛大な心で接することができるはず。   そして、もしかするとそんな中で相手も自分自身を見つめ直すきっかけになって良い変化が生まれるかもしれない。   大抵の事は想像力で良い方向に変えていける。 人生は死ぬまで修行だと誰かが言う。 どんな困難も自分に与えられた試練で、一つ一つそれを受け止め乗り越えていく事で心は少しずつ少しずつ磨かれて輝き、そしていつの日にか、揺るがない心で、日々穏やかに生きていけるのだ。     小さい頃から親にそんな言葉を沢山叩き込まれてきた。 そのお陰で割と穏やかな心でこれまで生きてこられた。 約3年前コロナ禍に入った。 どうにもこうにも収まらない感情があった。 頑張っている事すらなんだかアホらしく思えた。 大声で叫びたくなった。 「嫌だな!」って叫びたくなった。 口に出してみたらメロディが付いてきた。 身体がリズムをとっていた。 気がついたら『あぁめんどくさっ』と歌になっていた。 この曲の歌詞にはほぼポジティブな言葉は入っていない。 なのに、この曲が希望の歌に聴こえるのは何故だろう。 頭に浮かんだのは「やだな!」と吐き出しながらも一歩前に足を踏み出している男の姿だった。   <山田義孝> ◆紹介曲「 YADANA 」 作詞:吉田山田 作曲:山田義孝 ◆9th ALBUM『備忘録音』 2023年5月17日発売 【ボーナストラック盤】¥3,300(税込)   <収録曲> 1. Monster 2. YADANA 3. 人間 4. 東京 5. こんな夏はいやだ 6. 日曜日 7. 焼き魚 8. 裸 9. 夜な夜な 10. もしもの話 11. 音楽 ボーナストラック. 最後の歌

    2023/05/29

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