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  • クジラ夜の街
    裏会話
    裏会話

    クジラ夜の街

    裏会話

     2023年9月20日に“クジラ夜の街”が配信シングル「裏終電・敵前逃亡同盟」をリリースしました。同曲は、現代社会に贈る「背中を押さない」メッセージソング。ワンマンライブ“6歳”全公演をはじめ、以前からライブで度々披露しておりファンの間では支持が非常に高く、SNSの再生数も日々上昇中の人気楽曲です。今までにないバンドの新たな一面が垣間見えるメロディーやテンポに合わせて、歌詞の世界観が聴く人の胸を打つ1曲。    さて、今日のうたコラムではそんな新作を放った“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは「 裏終電・敵前逃亡同盟 」の“裏会話”です。一体、どんな会話が交わされているのか…。さらに今回は音声版もございます。本人によるこだわり満載の朗読でもエッセイをじっくりとお楽しみください。 裏終電・敵前逃亡同盟 東トバリ坂支部 A5 モニタールーム内   『支部長。駆け込み乗車に失敗し、終電を逃したと見られるスーツ姿の女性を1名確認。ホーム内のベンチに座り込んでいます。どうしますか』   タクシー呼んですぐに帰るだろ。スルーで良い。対象の様子をよく見て、判断するのだ。   『ねぇねぇしぶちょ~。こっちにも酔っ払った男が一人、終電を逃したっぽいよ~』   その男の外見は?   『ん~。20代前半で、ホストみたいなカッコしてる。銀髪でチャラい感じ? さっきからずっと大きな声で誰かと電話中~』   そいつもスルーでいい。どうせこの後、ツレの家にでも転がり込むさ。非・救済対象だ。   『支部長さん支部長さん! 改札前で立ち尽くしている男女2名確認! 終電を見送ったようです! 2人ともなんだかモゾモゾしていて、顔も真っ赤です! 困ってそうなので話しかけてきても良いですか!』   待て待て行くな。そっとしといてやれ。そいつらは今、人生で1番ウキウキする時間をお楽しみ中だ。   『支部長。大変です』   『しぶちょ~こっちにもきて~!』   『支部長さん。ウキウキってなんですか?』   だぁ! お前たち少しは落ち着け! 静かにしろ! 俺の身体はひとつしかないんだぞ! 大体、お前たちがそんなに頑張ってどうする。俺たちの役目は一体なんだ? 新入り!   『はい! 我々、裏終電・敵前逃亡同盟は頑張らない人の味方です!』   『日々の激務やストレスに苦しみ、疲れ果て、終電にさえ間に合わない人間たちを堕落の道に迎え入れ、とことん救済しま~す』   『辛いとき、あったら良いな、裏終電。合言葉は“命からがら逃げ切り…』   もう良いもう良い! 十分だ! 本当にマニュアル通りだなお前たちは…。だが、まさしくその通り。俺たちの仕事は、頑張らないこと。そして頑張りすぎてる人間どもを徹底的にダラけさせ、同志を増やすことだ。…なのに! お前たちときたら、ピーチクパーチク忙しない! ここに配属されたとき教えただろ! 俺の嫌いな言葉は!   『多忙、残業、睡眠不足』   そうだ! 俺は慌ただしいのが大大大嫌いなんだ! ただでさえ深刻な人手不足に参ってるっつーのに、お前たちがそんな調子じゃ、同志なんか増やせっこないぞ。   『しぶちょーがさっきから1番慌ただしいけどね~』   『それに支部長さん、僕らが困ってそうな人を見つけてもいっつも“非・救済対象だ”とか、“スルーしろ”とか言って無視してばっかりですし』   『同志が増えないのは確実に支部長のせいでは』   う、うるさいな! はぁ…そもそもな、駅の監視なんてのは超簡単な仕事なんだよ。このモニタールームから、終電を逃した人間たちの様子をただ観察し、困ってる奴がいたら話しかけて勧誘する。それだけだ。上層部からは「積極的な声がけを」なんて指示されちゃいるが、そんな言いつけどの支部も守っていないさ。良いか。この世はどれだけ楽して生きれるか、それに尽きるんだよ。   『支部長さん…見損ないました…』   『サイテー、だね』   フン。なんとでも言えば良いさ。第一、本当に救いの手を求めてる人間なんてそうそう居るはずない。どこぞの誰かが血迷って線路に飛び込もうとでもしない限り、俺たちの出る幕なんてありゃしないのさ。わかったら静かにしてろ。俺は寝る。   『支部長。そのことなんですが…』   ああ!? まだ何かあるのか!!   『モニター見てください。この女性…さっきから挙動がおかしくて、ずっと線路を覗き込んでいるんです。おそらく、飛び込もうとしてるんじゃ…』   『えー!!! それってヤバいじゃんか!! なんで早く言わなかったの!』   『言ったよさっき。“支部長、大変です”って。無視されましたけど』   ぐぐ…。これは…。   『で、でもでも。さっき終電行っちゃったし、仮に飛び込んだりしてももう電車は通らないから安全…でしょ?』   『いや、まだ回送列車が走っています。もうすぐ当駅を通過するので線路内にいると危険です。支部長、どうしましょう…!』   ぐぅぅ…! あぁくそー! わかったわかった! 俺が行ってやるよ! しばらくここを外すがお前たち余計なことするんじゃないぞ。全くよー! そんなになるまで頑張りやがって。ちくしょー! 忙しくしないのって忙しいー!   …バタン!   『…行っちゃった』 『ねぇ、あんた嘘ついたでしょ? こんな時間に回送列車が走ってるなんてさ』 『あぁバレました? ああでもしなきゃ同志は増えないし、何より支部長に働いてもらえないからね』 『しぶちょーかわいそー』 『ぼくたち、休憩してて良いのかな』 『良いんじゃないですか? ほら、頑張んないのが仕事なんだし』   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 裏終電・敵前逃亡同盟 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴 

    2023/09/21

  • オレンジスパイニクラブ
    正義は卑屈か優しさか
    正義は卑屈か優しさか

    オレンジスパイニクラブ

    正義は卑屈か優しさか

     2023年9月20日に“オレンジスパイニクラブ”が2nd Full Album『Crop』をリリースしました。1st Full Album『アンメジャラブル』より約2年ぶりとなる今作。2022年にリリースされた「君のいる方へ」、ドラマ『真相は耳の中』の主題歌にも起用された「タイムトラベルメロン」、2023年にリリースされた「パピコ」「レイジーモーニング」「ハルによろしく」「洒落」の4曲に加え、新曲7曲が加わった計13曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“オレンジスパイニクラブ”のスズキユウスケによる歌詞エッセイをお届け。かつては「卑屈」であることが正義のように反映されていた歌詞。しかし、今作『Crop』で今までにないほど素直になることができたその理由は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 人と会話をする際に無意識の内に自覚する感情は、僕の場合【優しくありたい、優しいやつだと思われたい】に当てはまる。   その反面、いちアーティストとしての自覚を持たず若さという武器を身に纏い思いもよらぬ言葉を吐いてしまい傷付けてしまうような事が少し前の僕にはあった。   皮肉な事にそれはいい材料として歌詞に反映されていた。   --------   2018年、バンド名を【Theドーテーズ】から【オレンジスパイニクラブ】へと改名。   この出来事が確実に僕の音楽人生のターニングポイントだった。   とはいえ、まだ現在28歳の若造が音楽人生などと言える立場ではない。   当時はパンクバンドのフロントマンとして尖り、イキきってしまわないとこの世界から自分が消えてしまうんではないか、誰からも注目されないのではないかと恐怖し、不純物に近いスタンスで目指すものがないまま彷徨っていた。   この頃の楽曲は完全にエゴとなるものが多かった。   そんな中、ワーナーミュージック・ジャパンよりメジャー1stフルアルバム『アンメジャラブル』リリース。   卑屈が正義だと言わんばかりの楽曲で構成された。   僕の書く歌詞の中の登場人物は何もうまくいってないような奴らばかりだった。 それでいいと思っていた。   そもそも自分の事を好きじゃなかった。   むしろそれに誰かが共感し、今の僕を分かってもらい励ましてほしいとすら思っていた。   ただしそんな事を歌にして誰かの胸に届くのかが疑問だった。   この地球にいる人全てが自分と同じ人間な訳ではない。   誰にだって卑屈になる瞬間は訪れる。 しかしそれは少なからず気持ちのいい瞬間ではないはず。   少しでも誰かに寄り添うのは思ったよりも簡単なのではないか。 素直になればいい。   人間にとっての既成概念そのものの感情ならば、それを優しさに変えてしまおうではないか。   --------   2023年、9月20日2ndフルアルバム『Crop』をリリース。   僕の、オレンジスパイニクラブの本音。   収録曲「さなぎ」では過去、自分を好きになれなかった事を励ますように<本当は気付いてるんだよ、誰よりも自分を好きでいたい>という前向きな気持ちを包み隠さず吐き出した。   そして、表題曲の「Crop」。   まず、アルバムタイトルにもなっている【Crop】という言葉には【切り取る、収穫、作物】などの意味があるが、その中で最もフィーチャーしているのは【切り取る】。   様々な人たちの生活の一部を切り取る様なアルバムへの意識、更にはオレンジスパイニクラブの楽曲の持ち味を存分に切り取っていいものに仕上げたいという意味を込めて。   表題曲の「Crop」は、今現在の僕の本音を歌詞にした。   というのも、今まではやっぱり照れてしまってどこかで卑屈に逃げてしまっていたがこの楽曲は、僕の母親や大切な人がいる中で、聴く人に委ねる形にはなるが様々な生活の一部を切り取った楽曲に仕上がった。   <こんなにもギュッとなる胸の奥でいつも安心させて> <大丈夫だよ、すぐ帰るよ、心配いらないから待っててね>   サビのこの部分。 今までの僕なら絶対に言えない言葉だった。   しかし、敢えて無加工で誰かの本音をこの歌に反映させたかった。   前記にもあるがこれが僕の本音でもある。   帰りが遅くなる事もあれば、それが原因でぶつかる時もある。 でも心の中では安心してほしいからこんな言葉を送りたい。   それが言える素直な人間になれる様な、すぐそばにいる誰かにいつもよりも少しだけ優しくなれる様な、寄り添える様な歌になったかなと思います。   <思い出して笑えるようなそんな日々が続いていく> <苦しいほどに愛おしいほどにそれがあなたと続いていく>   歳を重ねて、あんなことあったっけなって笑い話になる様な事があなたとなら溢れるほど続いていける。   もしかしたらメンバーやスタッフ、そしてこれを聴いてくれるお客さんにも同じ事を思っていたのかもしれない。   --------   アルバムを通して改めてここまで素直になれた自分を褒めてあげたい。   まあ、人間だから素直になれない日だってあるし卑屈になる事もある。   でも【優しさ】という、もろくてもありふれた感情を見つけられたのは、それを誰かにお返ししたくなったから。   いつも貰っているその感情のありがたみに気付けたから。   少し遅くなったけど受け取ってもらえたら嬉しいな。   2nd Full Album『Crop』よろしくお願いします。   <オレンジスパイニクラブ・スズキユウスケ> ◆2nd Full Album『Crop』 2023年9月20日発売 <収録曲> 1.ルージュ 2.君のいる方へ 3.タイムトラベルメロン 4.no reason 5.Crop 6.ハルによろしく 7.ピンクフラミンゴ 8.さなぎ 9.洒落 10.パピコ  11.レイジーモーニング  12.9分間 13.hug.

    2023/09/20

  • SARD UNDERGROUND
    夢が住んでいる街
    夢が住んでいる街

    SARD UNDERGROUND

    夢が住んでいる街

     来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回が第1弾です。大阪から地元・滋賀県彦根行きの電車に揺られながら浮かんだ言葉を綴っていただきました。 九月はSARD UNDERGROUNDのデビュー月でもあり、私の生まれた月でもあります。   作詞で行き詰まった時、私はよく地元の彦根行きの電車に揺られます。 大阪から約一時間半、電車の窓に流れる景色を見ながら、ただひたすらに言葉を書きます。 その時間がすごく好きです。   今日は、涙が出るほど感動した、とある日の電車の窓の景色と、その時に浮かんだ言葉を少し紹介します。   ・ ・ ・   「夢が住んでいる街」   時に、命の存在さえ疑ってしまうことがある   作りものではないこの地球が あまりにも綺麗だから   みんなが眠ってしまうような あたたかい午後 わたしは夕陽を独り占めしていた   感情はどうやっても ぴったりには重ならないし 欲は時に人を傷つけるけれど   大切な人と、わたしの心は 少しだけ似ているといいな   毎日を特別に感じているのなら それほどに、幸せなことはないかもしれない   今日がどんな色でも 人生を全体で見れば きっとカラフルなはず   迷って遠回りして、 知らなかった色に巡り合う せっかくだから、何事にも興味津々に生きていたいのです   ・ ・ ・ 私の胸には、歌にのせて伝えたい言葉がたくさんあります。 だから、歌ったり、作詞をさせていただける今が、とても幸せで大切で… それを聴いてくださる皆様がいることに、奇跡と運命を感じています。   5周年Yearも、変わらず、皆さんに音楽を届けてゆけますように。 心から、いつもありがとうございます。 <SARD UNDERGROUND・神野友亜> Photo by Yua Shinno

    2023/09/19

  • ヒグチアイ
    鬱って英語でなんて言う?
    鬱って英語でなんて言う?

    ヒグチアイ

    鬱って英語でなんて言う?

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、新曲「 この退屈な日々を 」にも通ずるお話。かつて、ヒグチアイの日常のなかにあった、とあるインドカレー屋。みなさんにも、自分自身の物語にとって、ちょっと特別な場所ってありませんか…? ぜひ歌詞と併せて、最後までエッセイをお楽しみください。 何年か前、わたしはインドカレー屋にいた。帰国子女の友達を連れて。   一緒に住んでいた恋人が特大の鬱を患って、突然入院した。「あ、なんかおかしいぞ」となってから瞬足で「絶対やばい」に突入したため、病院に連れて行くと着の身着のまま入院することになった。帰ってくるのはそこから随分先のことで、その間にそいつがTSUTAYAで借りた漫画を部屋で見つけて返却しに行ったら10000円だったり、スマホの持ち込みが禁止だったのでテレホンカードを買いに行ったり、当分復帰できない旨を仕事先に伝えたりしていた。   そいつが働いていた店の一つにインドカレー屋があった。何度も食べに行ったことのあるインドカレー屋は年中無休通し営業で、一度店の名前が変わったが人も内装も何も変わらないという、体力と気力が無尽蔵の店だ。ランチタイムに行けばたくさんの客がいたが、ディナータイムは客が1人もいないというインドカレー屋あるあるにしっかり当てはまるこの店がわたしはとても好きで、昼でも夜でも食べたくなったら行っていた。   ウーバーイーツがなかった時代。そこでデリバリーを始めるということで、彼氏が配達要員となって働いていた。普通のママチャリで配達をしていたので間に合わないことがあり配達先でよく怒られていたが、そんな時でも店の人は怒ったりしなかった。   そんな愛に溢れるインドカレー屋にも、当分働けないことを伝えなければならなかった。日本語があまり達者でない人たちだったので、英語が喋れる友達に来てもらった。 ランチのピークが過ぎた時間に行ってカレーを二つ頼む。そこで店長らしき人(多分店長という概念がなかった気がする)に「彼氏が勝手に仕事休んでごめんなさい」ということを英語で伝えてもらう。何かあったの? という顔をする店長。「鬱…鬱って英語でなんて言う?」「いや知らん」「心の病気になって」「心の病気になって(英語)」「お仕事をお休みさせて欲しいんです(英語)」と言うと、店長は少し無言になり厨房の方に行ってしまった。友達と怒ってるのかな? と顔を見合わせる。と、店長が手にラッシーを二つ持って帰ってきた。「これサービス」「〇〇(彼氏の名前)に元気になって、って伝えて」というと少しだけニコッとした。   その後一度も行くことはなく、彼氏とは別れて、その街にも行くことはなかったけれど、あの地下にまだきっとあるインドカレー屋は誰かの生活の隣にいるんだと思う。   誰にでもある、だけど誰にもないわたしだけの物語を少しだけ支えてくれるんだ。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 この退屈な日々を 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/15

  • 鉄風東京
    “ライブ”にこそ命が宿る。
    “ライブ”にこそ命が宿る。

    鉄風東京

    “ライブ”にこそ命が宿る。

     2023年9月13日に“鉄風東京”が1st Mini Album『From』をリリースしました。言葉を大事にした熱量のあるライブパフォーマンスが魅力の彼らの今を凝縮した今作。ライブ定番曲「SECRET」をはじめ、先行配信曲「FLYING SON」「TEARS」を含む全6曲が収録されております。エモーショナルなメロディ、疾走するギターサウンド、そして歌詞に込められた嘘の無い等身大の叫びを受け取ってください。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“鉄風東京”の大黒崚吾による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、“サブスク時代における姿勢や音楽の重ね方”についてのお話です。ライブを大事にしているバンドだからこそ、譲れない思いとは…。 いきなりではあるが、音楽、バンドというものを続けてきてありがたいことにインタビューやラジオ等の仕事をもらうようになってきた。   そしてそれに伴って聞かれることが多いのが “サブスク時代における姿勢や音楽の重ね方” だったりする。   今回、このお仕事をいただいて、このようなテーマについて語ってみようと思った。   2023年に我々も21歳を迎える年になりバンドを初めて5年は経ったが、当たり前に学ぶことしかなく、その回りくどい音楽の届け方や、やりたいことへの向き合い方もそれなりに考えてきた。   まだペーペーなりに“流行り”の音楽というものを考えてみた結果 やはりサブスクやSNSで一瞬流れたものに耳を奪われ、その他のAメロやギターソロが“切り取られた部分”への待ち時間になってしまったように思う。   ライブハウスで聞く衝撃やフィジカルを聴き込んでしまうスルメのような音楽が、圧倒的な質量や重ねた時間、経験によって巻き込む人を増やし、その時代やカルチャーのアンセムになっていくのが、バンドにとってのストレートな戦い方だと今でも思う。だが、新しく出現したマインドの元、音楽をやっている今のバンドを見ると   “ライブ”と“切り取られた音楽”の天秤が “切り取られた音楽”に傾いている。   ライブがコロコロコミックの付録くらい、サブ的なコンテンツだと思い活動しているバンドもいる。   様々な戦い方、やり方があり、音楽の多様性は否定するものではなく肯定しているが 鉄風東京としてのやり方はやはり “ライブ”にこそ命が宿るものだと、言うまでもなく思い、信じている。   TikTokやYouTube、サブスクもなければ確実に出会ってくれなかった人もいて、そこに関しては受け皿が昔に比べて広くなり、いい時代に生まれたと思う。 だが、そこから勇気を出してくれた人、またはライブハウスにくることが日常の人に対しては当たり前に、バンドとしてそれ以上のものを僕は見せたいし目指したい。そしてわがままだが賛同してもらいたい。   新しい道具も使うことは大事だが、日本が昔から重ねてきた音楽の歴史は、僕がロックバンドをやる上でリスペクトしているものであり、絶対にその火を絶やしたくない。道具だけに支配されては元も子もないと思った。   これから先、どのように時代が変異し変化していくのか。ライブハウスで号泣するような人が肯定され報われるかは、“ロックバンド”が強く突き通していくことが左右する。   愛想を振り撒くこととゴシップで金を稼ぐ音楽には“ロックバンド”という肩書きは奪われたくないのだ。   <鉄風東京・大黒崚吾> ◆1st Mini Album『From』 2023年9月13日発売   <収録曲> 1.SECRET  2.TEARS 3.HOW IS LIFE 4.いらない 5.東京 6.FLYING SON

    2023/09/14

  • reGretGirl
    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。
    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。

    reGretGirl

    何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに。

     2023年9月13日に“reGretGirl”がDigital Single「ワールド」をリリースしました。歌詞に綴られているのは<「ふたりだけになれる世界がほしい」 僕もずっとずっと思っていた>という想い…。あの頃の“盲目の恋”の別れを歌ったミドルナンバーとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲 「 ワールド 」 にまつわるお話です。彼女が居なくなって数週間、少しずつ狂い始めた生活の歯車。思い返してみると、手を離した理由は何だったのか…。今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 この度、我々reGretGirlは11月1日に『告白e.p.』をリリースする事を発表しました。 それに伴い、そのe.p.から一曲「ワールド」を9月13日に先行配信リリースをさせていただきました。 今回、この今日のうたコラムではその「ワールド」に纏わる文章を掲載させていただきます。 是非ご一読ください。     このマンションの燃えるゴミの日は火曜日と金曜日。週に二回もチャンスがあるのに、今週は両日とも寝坊をしてゴミを出せなかった。金曜日。目が覚めると、ゴミ収集車から流れてくる、どこか切ない安価なメロディが遠ざかってゆくのが聞こえた。大きなため息をついて、ベッドから起きトイレに入ると、トイレットペーパーのストックがなくなっていた。あれ? いつも使ってたペーパーはどこのメーカーのやつだっけ?   彼女が居なくなって数週間。生活の歯車が少しずつ狂い始めた。   冷蔵庫を開けると買い溜めておいたはずの缶ビールは残り二本。ペットボトルのお茶はコップに半分ほどの微妙な量で残っていて、冷凍庫ではカチカチに凍った生ゴミが苦しそうに角で息を潜めている。「生ゴミはその日のうちに袋に入れて、ほんでジップロックに入れて臭う前に凍らすのが一番衛生的やねん」これは彼女の受け売りで、僕にもその習慣がついた。   元々この部屋は僕が借りた部屋だ。ひとりになろうと大した変化はないだろうと高を括っていたが、ただ強がっていただけのようだ。     最後の決め手はなんだっけ。 共通点が多くて付き合い始めたふたりの暮らしには、小さな違いが募った。 「来週の休みは少し遠くに行きたいな」 「思ってたよりカードの支払いがあったから来月にしようや」 「結婚するなら〇〇までにしたいな」 「うーん、そうやなあ、できたらいいなあ」 共に過ごす時間は間違い探しをしているようだった。気がつけば“一緒にいられない理由を”数えるようになっていた。 その小さな違い。一緒にいられない理由が数えきれなくなった時。僕らは手を離した。   「何も気にせず考えずふたりだけになれたらよかったのに」   最後に彼女が言った言葉に思わず涙がこぼれる。 体裁も、年齢も、金銭も、何もかも気にしなくていいふたりだけの世界が欲しかった。 僕もずっとずっと思っていたよ。   今更言っても遅いよな。 < reGretGirl・平部雅洋> ◆紹介曲「 ワールド 」 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋

    2023/09/13

  • yutori
    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。
    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。

    yutori

    あの時の自分辞めないでくれてありがとう。

     2023年9月6日に“yutori”が2nd mini album『夜間逃避行』をリリース!夜をテーマにバラエティの飛んだ楽曲で紡がれた今作は、「煙より」「センチメンタル」「ワンルーム」といったデジタルシングルに加え、ライブでのみ演奏されてきた楽曲や完全新曲など、全9曲を収録。5曲目「ヒメイドディストーション」では、ヒトリエ・シノダがアレンジを担当するなど、彼女たちの名刺となる1枚が完成。9曲目「眠るためのうた」はCDのみの収録曲で、ボーカル・佐藤古都子による弾き語り楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【後編】です。執筆は浦山蓮が担当! 今作を制作するにあたり1つ、自身に課したルールとは。そして、そのなかでもとくに「大変だったけどやりがいを感じた」2曲について綴っていただきました。歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 “今まで通り”をやっていたら埒があかないし、何よりバンドも音楽を作るのも嫌いになると思ったので、今回の2nd mini albumはやりたい事と書きたい事しか書かないようにした。   別に今までやりたくない事をやっていた訳でもないし全部リリースしたくて書いてる。書いてるのにどこか「まぁこんな感じかな」とか「このメロディー使ったからこの後はこのコード進行メロディーで…」の繰り返し、自分でも思う、これは最悪、舐めてる、気づいた時には他のやり方知らないしの悪循環。 逆に今気づけてラッキーって捉えます。自分をこれ以上嫌いになりたくはないし。   そんな今回の2nd mini album、自分が基本作詞作曲編曲をやっているのですが、1つ“今まで使ったコード進行を一曲も使わないようにしよう”って決めて進めた。今までのコード進行を使うともう、同じようなメロや構成しか出てこず、ボキャブラリーが限界を迎え部屋でのたうち回るしか無くなるから。   そう決めて作ったアルバム、正直しんどすぎた。そりゃ自分が今までやってきた事が通用しない、曲ができても何かが違う、そもそもこの進行変じゃね? 構成変じゃね? の繰り返し。   普通にアルバム制作放棄しようと思った。放棄しなかったから今リリース出来てる訳ではあるのですが、本気で制作を止めたくなった。 ただここで辞めたら自分に何も残らないのを自分が1番実感していたから辞めなかった。あの時の自分辞めないでくれてありがとう今とても気持ちが楽です!!!   そんな中で自分がメインコンポーザーとして作った曲で、大変だったけどやりがいを感じた曲が2つあって(勿論全部やりがい感じてるけどなんかこう、あるじゃん)、M2の「会いたくなって、飛んだバイト」とM5の「ヒメイドディストーション」だ。   M2の「会いたくなって、飛んだバイト」から話すと、イントロからサビ前までは1年6、7ヶ月以上前からもう完成していた。これは完パケ状態の時でも手直しゼロレベルで完成していた。 逆に言うとサビに1年6、7ヶ月、普通にかけすぎだと思う、流石にこれには俺も苦笑いするしか無い。   けどそれくらいサビのメロディーと歌詞が出てこなかった。まず“好きな人に会いたくなってバイトを飛ぶ奴がサビに伝えたいだろう事”から考えなきゃいけないのが只々難しかった。   歌詞的に言えばそのバイトを飛んだ子は振られて別れてはいるのだけど、じゃあバイトを飛ぶくらい好きだった人に振られて“おつかれ様でした(笑)”的なニュアンスで終わるわけが無いし、“もうなんか殺してやりたい”と思う位暗い子でもないとも思ったし(多分)、なのでサビ頭に何を伝えたいかが決まり、歌詞に起こしてサビ頭が完成した時、そこからはトントン拍子というか悩む事も正直あまりなかった。   さっき言ったサビに1年6、7ヶ月かけたというのが、厳密に言えばワンフレーズに1年6、7ヶ月かけたということになる。かなりコスパが悪い。それくらい愛を持って1曲に取り組めた事が、自分が、誇らしくなった。   曲作りを舐めてる、コンポーザーとして舐めてる、と初めは思っていたけれど、この曲を通して少し自分は“1年6、7ヶ月対峙したら大抵の問題を解決する事ができる”という称号を手に入れた。これはデカい、デカすぎる   そうして悩んで模索して1度投げ出して何個も選択肢を作った末に出来たこの1曲、誰よりも自分が1番のこの曲の理解者であり、ファンとなった。   そしてM5の「ヒメイドディストーション」についてだが、コレはもう正直わかりません。リリースをした今でさえ分かっていません。   なんだろう、どんだけこの曲を理解しても、「理解したつもりで楽しそうだねwww」って曲に馬鹿にされてる気がするし、そう言われている。言われているんですハッキリと。 今までやった事のない曲調、ビート、ハモコーラスの入れ方、、、何コレ、ウチの曲なの? こんなの作った覚えありません! と言いたくなります(しっかり制作合宿で作ったことを覚えています)。   「バンドでなんとなくで合わせてみようか」で合わせた一発目のヒメイドディストーション、勿論酷かったし正直聴いてらんないレベルでグッチャグチャ、縦合わなすぎ自信無くすって、、、、って思いました。本当です。 ただ今までで1番“あと何かが当てはまれば大化けする”とも思いました。本当です。   そうして“あと何か”がわからないまま時が進んでいって、あぁ!!もう!!わかんねー!誰かの助言を聴きたい!誰かからのヒントが欲しい!それを上手く自分の中で汲み取っt……って思ったその時、ヒトリエが浮かんでシノダ(さん)というギタリストが浮かんだ。   去年の3月、自主企画でヒトリエをゲストとして呼んでツーマンライブをする、という今考えてもワクワクが止まらないライブをして、今までで1番近くでヒトリエそしてシノダ(さん)のギターを見た自分が直感で思ったのが、「この方と一緒にこの曲をしばき上げたらそれはもうどうにかなっちゃうんじゃないか」と。   決して頼んだらやってくれるだろうとか1ミリとも思っていない。ただ自分の中でそういう想像をして、ヒトリエ(その時は具体的に言えばワンミーツハー、curved edge、アンチテーゼ・ジャンクガール)を聴いては、ヒメイドディストーションの酷いデモを聴いて、ここにこういうギターがあったりw、とかしてた。   そんな事を思ってからは居てもたっても居られずに「この曲の編曲、ヒトリエのシノダさんにやって貰ったりって可能性、少しでもありますかね?」って聞いた覚えがある。確か大阪でライブの時に楽屋で聞いた。そんな思いがあったからこそ、編曲としてシノダさんが決まった時は心底嬉しかった。   自分が作った何かが足りないこの良い曲を、最高すぎる物にしてくれる自信があったから。僕が編曲するわけじゃないのに何故か自信に満ち溢れていた。   そこからシノダ(さん)から編曲の案が来るまで毎日ワクワクしっぱなしだった。○日に来るとは思うと聞かされてからその日1日がふわふわ浮いてる心地だった。んなこと考えてたら案が来た。震える、え、あ、案来たんだ。ってなった。   その時リハスタに入っていたから、一旦練習中断してイヤホン持って喫煙所に真っ先に行った。そうして2分58秒の最高な音源が流れた。カッコ良すぎて手震えまくってタバコの灰落ちまくってた。それくらい良かった、本当に衝撃が凄かった。これは自己解釈にはなるんだけれどこの曲に足りなかったのは“破滅的な音”だったんだなって認識出来た。   「何かが足りないけど凄い良い曲」の「何か」に「破滅的な音」が加わった事によって、“破滅的な音が響く良曲”に変わった。感動。   そうして出来たこの曲の名前がこの時はまだ無くて、この曲名を皆と考えに考えて、“悲鳴”と歪みの“ディストーション”を混ぜて少し俺たちが好きだったあのボカロ感、を出したくて「ヒメイドディストーション」って曲名にした。   このアルバムで初めてyutoriを聴いてこの曲を聴いた人はこんな荒々しいバンドなんだって思うだろうし、今まで聴いてくれていた人がこの曲を聴いたらこんな荒々しい曲作っちゃうの?ってなると思う。聴いた人一人一人に聞いてまわりたい。   そんな思いが詰め込まれてる2曲を紹介しました。他の曲も勿論この『夜間逃避行』って名前のアルバムを語るには欠かせない曲しかないです。色んな角度からリスナーを夜から逃してあげれる曲がいっぱい詰まってます。   1年に1枚ペースでミニアルバムを出せてる環境にとても感謝してます。あなた達が聴いてくれてライブに来てくれて、反応をくれて、何より楽しみに待っていてくれるから僕達は好き勝手やりたい音を出せています。本当にありがとう。   逃げたくなる夜が多い世の中だけど、せめて自分だけは責めないで、肯定してあげれるといいなと思います。     <yutori 浦山蓮(Dr.)> ◆2nd mini album『夜間逃避行』 2023年9月6日発売   <収録曲> 1.ワンルーム 2.会いたくなって、飛んだバイト 3.センチメンタル 4.安眠剤 5.ヒメイドディストーション 6.もしも 7.煩イ 8.煙より 9.眠るためのうた (Bedroom ver.)※CD only  

    2023/09/12

  • アイビーカラー
    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。
    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。

    アイビーカラー

    君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。

     2023年9月6日に“アイビーカラー”がDigital SIngle「tumbler」をリリースしました。編曲・サウンドプロデュースに、Eveなどを手がける“Numa”を迎え、男女のとある夜のアプローチの刹那を描いた、クールでアダルトなブラックミュージックに仕上げられております。進化を続けるアイビーカラーの新章を体現した新曲をご堪能ください…!    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“アイビーカラー”の佐竹惇による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 tumbler 」にまつわるお話です。外は雨が降る深夜、君をはじめて呼んだ日…。歌詞で描かれている世界を、エッセイでより鮮やかにお楽しみください。 窓を叩く雨音 終電もとっくに過ぎた深夜2:00   きっと身体に残ってるはずの さっきの居酒屋でのお酒の酔いがすっかり冷めてしまうほど   君をはじめて呼んだ、いつものワンルームが煌いている。   シャワー貸すそのタイミングは今なのか タンブラーに注いだ二人のお酒は進まないまま、   探り探りの時間、 時計の秒針と雨音が響くだけの時間がこないように ただ間を埋めるだけの言葉を並べていた。   部屋着少し見える、柔らかく白い肌   この後どうなるなんてことよりも 今この時間が朝になれば終わってしまうことにさみしくなった。     なんとか君をシャワーに行かせても 緊張の糸は切れないままで 濡れた髪に纏ったいつもの自分のシャンプーの香りが むしろいっそう僕を固くさせる。     探る隙のない好きのタイミングを見つけられぬまま   長く短い夜は終わろうとしている。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   新体制、ソロになってから2曲目のリリース曲。   もともとバンドだったアイビーカラーに、新しくも今までの世界観を失わない曲を作りたいと思って書いた曲です。   心踊るサウンドに乗せた甘くももどかしい歌詞に心をときめかせてください。   ライブでは自由に踊りながら楽しんでほしいです。   渾身の一曲、 是非聴いてください。   <アイビーカラー 佐竹惇> ◆紹介曲「 tumbler 」 作詞:佐竹惇 作曲:佐竹惇 

    2023/09/11

  • ヒグチアイ
    あったかい水をください
    あったかい水をください

    ヒグチアイ

    あったかい水をください

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 自販機の恋 」にも通ずるお話です。ある日、ヒグチアイが“自販機”で出会った探し求めていたものは…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 外出先で、コーヒーでもなく紅茶でもお茶でもなく、白湯が飲みたい時がある。いきなり美容オタクみたいなことを言ってしまった。違うんです。本当なんです。信じてください。   口の中にプラスしたくない時ってありませんか。マイナスが歯磨きだとしたら、という話ですが。夏は水を飲めばいいけど、冬はどうしても寒い。なのでプラスでもマイナスでもないあったかい水、つまり白湯を飲みたいと思うんです。   そういう時はマクドナルドに行ってホットの紅茶を頼む。そうするとお湯とティーパックを別々でもらえるので、そのティーパックを持ち帰り、お湯を飲む。周りの男からは「無駄だ!無駄遣いだ!」と言われる。大体男はこういうことを言う(大偏見)。でもそれ以外であったかい水を飲める場所って本当にない。   ある日、駅のホームを歩いていると自販機があった。そこをパッと見ると、あったか~いのところに見かけないラベルが。「白湯」。白湯!?! わたしが探し求めてたものが!? 出たの!? 歓喜。歓喜で写真を撮る。友達に“白湯が自販機で売ってたんだけど!”と報告。“やばい”。一言返ってくる。さすがわたしの友達だ。そして笑顔のまま通り過ぎた。   え? なぜ買わなかったかって? ええと、それは、白湯を飲みたいタイミングっていうのはそれぞれにあってだな…。つまり飲みたい時に飲みたくて、飲みたくない時には飲みたくない、それが白湯なんです。しかも冷めたらただの水だからね。水は寒いから飲みたくないんだもん。   どこでも手に入る白湯、そうです、それを求めているんです。そのためには、美容オタクの投稿を鵜呑みにするわたしみたいなズボラ人間が、何本でも何十本でも買い漁らなきゃいけないんです。だって美容オタクは絶対水筒に白湯入れてるでしょ。いつか楽するために、辛く我慢しなきゃいけないことがある。それが今だ。   蛇口から白湯でないかなあ。 <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 自販機の恋 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/08

  • 大原櫻子
    映画館で自分の夢を見つけた。
    映画館で自分の夢を見つけた。

    大原櫻子

    映画館で自分の夢を見つけた。

     2023年8月30日に“大原櫻子”がNew Mini Album『スポットライト』をリリースしました。今作には、俳優人生と歌手人生という、二足の草鞋で浴び続けてきた「脚光」と、10年間で起きた様々な出来事の表側の部分、その裏側に隠れた苦難や努力の道のりの中での「光と影」、という2つの意図が込められており、収録される6曲の物語の「主人公」を演じている作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“大原櫻子”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作のタイトルにも通ずる、自身が愛し続けてきた“映画”についてのお話です。夢を見つけたあの日のこと。映画の世界の苦い記憶。もがいた日々。そして今とこれからの想い…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 小学校2年生の時。 映画館で自分の夢を見つけた。   この日観る映画は、自分と年齢が近い女の子が主演の映画で、いつも以上にワクワクしていた。   彼女の迫真の演技に引き込まれた私は、自分が映画館にいることを忘れ、スクリーンの向こう側の彼女に、思わず「逃げて!」と、立ち上がり叫んでしまった。 母が慌てて、私を座らせ、周りの方に謝っていた姿も覚えている。 ただ、その瞬間、“女優”という存在の大きさに気がついた。 (私も人の心を動かせる“女優”になりたい!) この日、大きな夢を見つけた。   そして、16歳の時に出会った映画オーディション。 約1年に渡る長いオーディションの間に、17歳の誕生日を迎え、その翌日、合格を言い渡された。 人生で1番のお誕生日プレゼントだと思った。   そんな嬉しさとは裏腹に、 憧れていた映画の世界は、決して楽なものではなかった。 朝早くから夜遅くまではもちろん、撮影初日、監督からのオーダーに上手く答えられず、悔しい思いをした記憶がある。 甘く考えたつもりはないが、思った以上に苦い思いをした“映画”の記憶だ。   その年、撮影と並行しつつも、映画学科の大学を受験。 撮影中にAO入試を受けるも、結果は不合格。 しかし、大学を行くことは、オーディションを受ける前から決めていた自分との約束。 現場で学べることもあるが、それよりもまず、同世代の方と基礎を学びたい想いが強く、再び、入学試験を受けた結果、入学することが出来た。   学校と現場の行き来の生活も、決して楽ではなかったが、毎日もがきながらも、自分なりに楽しく学んでいた。 無事撮影が終了し、映画デビューを果たした。   苦くて甘い経験は、今もなお続く。そしてこれからも続くだろう。   私にとって、映画は、人生が変わる瞬間に、いつもそばにいる存在。 映画が自分の人生に寄り添っているのか、または、自分の人生が映画に寄り添っているのか。   デビューから10年経った今、これからも映画を愛していきたい。 そして、この先の10年を、いや、何十年もさらに楽しんでいきたい。   <大原櫻子> ◆New Mini Album『スポットライト』 2023年8月30日発売   <収録曲> 1. 寂しいの色 2. Hello My Fave 3.どうして 4. JUMP 5. 星の日 6. bitter sweet cinéma

    2023/09/07

  • yutori
    大人になるとは。
    大人になるとは。

    yutori

    大人になるとは。

     2023年9月6日に“yutori”が2nd mini album『夜間逃避行』をリリース!夜をテーマにバラエティの飛んだ楽曲で紡がれた今作は、「煙より」「センチメンタル」「ワンルーム」といったデジタルシングルに加え、ライブでのみ演奏されてきた楽曲や完全新曲など、全9曲を収録。5曲目「ヒメイドディストーション」では、ヒトリエ・シノダがアレンジを担当するなど、彼女たちの名刺となる1枚が完成。9曲目「眠るためのうた」はCDのみの収録曲で、ボーカル・佐藤古都子による弾き語り楽曲となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“yutori”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【前編】です。執筆は佐藤古都子が担当!今作『夜間逃避行』で焦点を当てたテーマについて綴っていただきました。みなさんは「大人になる」とはどういうことだと思いますか…? 大人になるとは、一体どういう事だろうか。 自分でお金を稼ぐ事だろうか。 はたまた家庭を築く事だろうか。   大人になるとは、 私は、この世の中のたった1人の誰かを愛し、そして慈しむ事だと思っている。   人間、生きていれば必ず出逢いや別れを経験する。 この出逢いの中で、名前を知り、声を知り、笑い方を知る相手は何人いるのだろう。 その中で恋をする相手はごく一握り。 そして、恋をして仕舞えば最後、愛してしまう。 しかし、愛してしまうと後にはなかなか引けない。   そもそも恋とは、相手の良い部分が「好き」であり、 愛とは、相手の良い部分も悪い部分も「好きになってしまう」ものだ。 気付かぬ内に、相手の根底の奥深くまで見つめ、気付けば、抜け出せなくなっている。 この世で産声を上げてから19年の小娘の言葉はきっと、これを読んでいるあなたにはただの戯言のように思えるだろう。 しかしこの小娘の考えを理解してとは言わないが、頭の奥の片隅にでも置いてもらえると嬉しい。   恋愛とは至極尊く、美しいものだ。 自分が恋に落ちた相手が、恋に落ちてくれるのだから。   だが現実には様々な恋愛がある。 「好意を伝えられたから、とりあえず付き合ってみる。」 など片方の好きという感情だけで成立する恋愛があれば、 「好意を互いが抱いていた。」 など両方の好きで成立する恋愛もある。   いつかは離れてしまうこともあるだろう。 大抵は、相手の嫌な部分を見つけてしまい、日々のストレスや苛立ちの積み重ねで、徐々に気持ちが崩れて行く。まるでグラグラと揺れる乳歯のように。 そしてその乳歯を少し押す些細なきっかけや一言で、スポンとその場から消えてしまうのだ。 消えてしまえば、痛い思いをすることがわかっているのに、乳歯が生えていた場所を舌でいじるよう、過去の思い出や写真を見返し、恋愛のリストカットをし、その痛みに泣いたり苦しむ。 そして傷が癒えた頃、また恋愛のリストカットを行い、さらに酷い痛みに悶え、苦しむのだ。   人間とは単純な生き物だ。   何年と繰り返してきた失敗を、形は違えど、敢えてするのだから。   『夜間逃避行』というミニアルバムは、恋愛のリストカットへ焦点を当てた作品となっている。 冒頭で話したように、私は大人になることを「たった1人の誰かを愛し、慈しむ事」だと思っている。   大人になれなかったあなたは、この作品に自己投影し、傷つき、そして苦しむだろう。 でも、それでいい。 「たった1人の誰かを愛し、慈しむ」日まで、一緒に苦しもう。   いつかその日があなたに来ることを願って。     <yutori 佐藤古都子(Vo.Gt.)> ◆2nd mini album『夜間逃避行』 2023年9月6日発売   <収録曲> 1.ワンルーム 2.会いたくなって、飛んだバイト 3.センチメンタル 4.安眠剤 5.ヒメイドディストーション 6.もしも 7.煩イ 8.煙より 9.眠るためのうた (Bedroom ver.)※CD only

    2023/09/05

  • ソナーポケット
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!
    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

    ソナーポケット

    ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!

     2023年9月3日に“ソナーポケット”が新作EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』をリリースしました。2010年発表「好きだよ。~100回の後悔~」、2012年発表「365日のラブストーリー。」セルフカバー、2016年発表「願い星」、2013年発表「花」リマスタリングバージョンの全4曲が収録。なお、ソナーポケットがセルフカバー曲を発表するのはこれが初となります。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ソナーポケット”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作に収録されている彼らの代表曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」の歌詞のお話。オリジナルリリース当時のお話。そして15周年を迎えた今の想いです。メンバー3人によるエッセイを受け取ってください。 <ko-dai:歌詞について>   どうも、ソナーポケットのボーカル・ko-daiです。「好きだよ。~100回の後悔~」という、僕らの楽曲について書かせていただきます。   最初のデモを作ったのは、上京したてに住んでいた殺風景な六畳一間の自宅でした。深夜0時過ぎに作り始め、気づいたら朝日が昇っていたのを思い出します。   この楽曲の原型が出来て聴き直した早朝、ゾゾっと鳥肌が立ち「絶対に、この曲は沢山の人に聴いてもらえるぞ!ソナーポケットの未来が変わる一曲だ!」と、根拠のない自信に満ち溢れていました。   この楽曲を作るまでは、失恋をテーマに曲を書いても、どうもカッコつけてしまっていて「別れてもカッコいい男の姿。」みたいなものを歌っていましたが、実際に大切な人を失った時には、そんな余裕も無いし、きっとカッコ悪くもなるし女々しくもなる。そんなリアルな姿を包み隠さず歌おうというのが、「好きだよ。~100回の後悔~」のテーマだったりします。   根拠のない自信の裏で、「本当に、世の中の人は受け入れてくれるのだろうか?」という、いささかの不安もありましたが、リリースして2011年に年間ダウンロードランキング1位を取らせてもらうなど、この楽曲が転機となり、ソナーポケットが沢山の人と出会うことが出来ました。   「この楽曲の歌詞に救われた。」「この楽曲を聴いて、よりを戻した。」「こうならないように、今の相手を大切にしようと思った。」など、本当に沢山の人から嬉しい声が届きました。もちろん賛否両論あったので、この楽曲が苦手という人も現れましたが、それだけ世の中へ届いているんだなと前向きに捉えてました。   そんな大切な楽曲だからこそ、今回メジャーデビュー15周年を機にセルフカバーしました。オリジナルを超えられるか? というプレッシャーもありましたが、リリースしてからの経験や、この曲に対する想いが比べ物にならないほど多かったので、深みと情感を乗せた歌声でレコーディング出来ました。   前作よりも、自分は気に入った作品にアップデート出来たと思ってます。歌詞と共に、オリジナルと15th Anniversary Ver.聴き比べてくれたら嬉しいです。そして、15周年イヤーの全国ツアーも周るので、この楽曲を一緒に歌えたら嬉しいです。   <matty:当時について>   「好きだよ。~100回の後悔~」がたくさんの人に届くようになってから僕たちを取り巻く環境はたくさん変わりました。   例えばそれまでは、各地のインストアライブで、一曲目で某栄養ドリンクのCMで使っていただいていた「あなたのうた」を演ってお客さんの耳を惹きつけて、MCなどで「ソナーポケットという名前だけでも覚えて帰って下さい!」と言って必死にお客さんを集めていた記憶があります。   それが「好きだよ。~100回の後悔~」や「365日のラブストーリー。」リリース以降はステージに登場する前から僕たちの曲を待っている人が会場に集まるようになりました。僕達の曲が多くの人に届くようになって、出演させていただくイベントの数もとても増えました。   「あなたのうた」は大きなヒットとまではいかなかったけれど、一つのきっかけになって、「好きだよ。~100回の後悔~」、「365日のラブストーリー。」でグループ名と曲が一致するようになったかなと思います。グループが大きくなっていくのは積み重ねなんだなと思いました。この3曲が一つ一つのドアを開けていってくれたようで、楽曲の持つ力も感じました。   あと、その時に見た今でも印象に残っている景色があります。セカンドアルバム『ソナポケイズム② ~あなたのうた~』をリリースした頃、ある取材を受けていた時に速報でスタッフさんの電話に「オリコンチャート初登場10位が確定した」と連絡が入ったんです。その瞬間、レーベルのスタッフさんが思わずガッツポーズをしたのが今でも忘れられません。   僕たち3人で始めたグループだけど、たくさんのスタッフさんが僕たちの背中を押してくれて、ソナーポケットというグループが大きくなっていきました。それをその時実感しました。そのシーンを思い出すと今でも目頭が熱くなります。   あの時期は見えない階段を着実に登り始めたのが空気感で分かるくらい、取り巻く環境の変化も速く感じましたね。   <eyeron:15周年について>   アーティストとして15年も音楽を続けてこられたことは嬉しいけど、正直びっくりの方が大きい。遊びから始まったソナーポケットが職業になり、今は誰かの笑顔に繋がっている。人生とは本当に不思議だ。   振り返るとたくさんの思い出がある。良い思い出に隠れたつらい思い出もある。   デビュー前に抱いた夢は無知だったから叶えられたのかもしれない。いい意味で「馬鹿」でいられる勇気こそが夢への近道だったと今は理解している。分かりやすく調子こいてた時期もあったかな!?w 欲張った結果、叶わなかった夢もあった。足るを知ることの大切さですね。   山あり谷あり人生の面白さはソナーポケットの活動から教えてもらいました。4人目のメンバーのファンの存在に助けられ、たくさんのスタッフの皆さんにも支えられ、ベタかもしれないが「有難う」の言葉じゃ足りないくらい、感謝の日々でした。   自分自身、完璧には程遠い人間だから、足りないところを埋めてくれたメンバー。この15年解散を考えるような大きなトラブルや喧嘩もなく、真っ直ぐ勤勉に闘い続けた同志たちに改めてリスペクト。この気持ちがなきゃ15年も続けて来れなかったね。   忙しさから笑顔になれない日もあったし、若さ故に天邪鬼な態度でスタッフさんを困らせてしまったこともあった。生放送や大舞台、逃げたいくらいのプレッシャーを感じる場面だって多々あったけど、今日まで何とか頑張ってこれました。   覚悟を決めたあの日から大変な人生になることは分かっていたけど、アーティストほど刺激的で気の抜けない職業もなかなかない。だから好き。改めて音楽に出会えたこと、遊びから本気にさせてくれたソナーポケットというグループにただただ感謝。   15周年ツアーが終わった先にまた何かが待っていると信じ、ソナーポケットを楽しんでいきます。デビューして何年か経ったとき、音楽ではなく音を学ぶ「音学」に変わってしまったときも正直あった。今はまた音学から音を楽しむ「音楽」に戻ってきているので、感情のままに楽しさを追いかけていきます。拗らせた思春期、ワクワクは嘘つかないしね。   この機会に15年を振り返りながらエモい気持ちで文字を打っています。キャリアがなければ振り返ることもできないので、長く続けていくのも悪くないですねw ソナーポケットとして初○○みたいなこともなくなってきて少し寂しい思いもある。だけど好奇心を忘れず挑戦していきたい。きっとその挑戦の一つが15周年ツアー。「歌を聞かす!」そんなテーマもあるのでしっかり心に届けます。   15年前に使う「ありがとう」と今使う「ありがとう」では同じ言葉でも全く違う。濃くて深い、ホンモノのありがとうをファンの皆さんに!いつも応援してくれてありがとう。これからも宜しくね! ◆紹介曲「 好きだよ。~100回の後悔~ 」 作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY ◆EP『Sonar Pocket ~15th Anniversary~』 2023年9月3日発売   <収録曲> 01. 好きだよ。~100回の後悔~(15th Anniversary ver.) 02. 365日のラブストーリー。(15th Anniversary ver.) 03. 願い星(23' Remastering) 04. 花(23' Remastering)

    2023/09/04

  • ヒグチアイ
    顔色の変化に気付けない
    顔色の変化に気付けない

    ヒグチアイ

    顔色の変化に気付けない

     シンガーソングライター“ヒグチアイ”がこの夏、ラブソング三部作を立て続けにリリースしました。第一弾は2023年7月26日にドラマ『初恋、ざらり』エンディングテーマ「恋の色」を。第二弾は8月9日に映画『その恋、自販機で買えますか?』主題歌「自販機の恋」を。そして第三弾は8月30日に映画『女子大小路の名探偵』主題歌「この退屈な日々を」をリリース。    さて、今日のうたコラムではそんな“ヒグチアイ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 恋の色 」にも通ずるお話です。恋の色、ならぬ、顔色の変化に気付けないというヒグチアイ。なぜそうなったのか、その理由は中学時代までさかのぼり…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 「なんか顔色悪いね。どうしたの?」 「え? ほんと? よくわかったね。実はさ…」 という会話が目の前で行われるとき、わたしは大体心の中に(え!? 全然気付かなかった…)という焦りが渦巻いている。そしてその焦りが顔に出ないよう必死で眉毛をハの字にしている。   顔色がわからない。だから漫画に出てくる、照れた時の赤い顔、というシチュエーションに出会ったことがない。切ない。なんでも経験してみたいわたしなのに。   思えば、自分自身が身体の表面に感情が出てこないタイプだ。そうしよう、そうなろうと矯正していた時期がある。なぜそうなったのか、理由もある。   中学生の頃、修学旅行で引率のカメラマンが撮った写真が廊下に張り出されて、そこに書いてある番号を紙に書いて、それを買える、というシステムがあった。今考えれば絶対に苦情が出るシステムだ。こっそり好きな男の子が写ってる番号を書いて買ったりしていたなあ…。   そこに自分の写真ももちろん貼り出されていて、どこで何をしているシーンか、その写真を見て思い出せるぐらいには新しい記憶だった。友達とふざけていたところだった。でも、そこに写っていたわたしの顔が記憶の中のわたしとは全然違う、ぐしゃっとした笑顔だった。わたしはもっと、美しく綺麗な笑顔を作っているもんだと思っていたから、その顔に驚いた。あれ? わたし、こんなに不細工な顔で笑っていたのか。そう思ってから、途端に笑うのが嫌になった。嫌になってから、口に手を当てて笑うようになったし、そもそもあまり笑わなくなった。   それから10何年経って、あの頃みたいに嫌いではないし、それもまた個性かと思えてからはむしろ愛せるようになってきたと思うけど、ブランクというものはあって、どうしても表情に出さないようにしてきたツケが回ってきている気がする。   「顔色悪いね」「機嫌悪そうだね」と言われる時、それは大抵間違いだったから、顔色なんて表情なんて本心を隠しているかもしれないことを決めつけることはできない。そう思って今まで不用意な発言をしないようにしてきた。けれど、本当に顔色がわかる人はいて、本当に相手の表情を読み取れる人がいて、そういう人に憧れてしまう。わたしだっていつか、自分の大切な人の顔色ぐらい読めるようになりたいんだ。   <ヒグチアイ> ◆紹介曲「 恋の色 」 作詞:ヒグチアイ 作曲:ヒグチアイ 

    2023/09/01

  • 新山詩織
    No Egg No Life
    No Egg No Life

    新山詩織

    No Egg No Life

     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第9弾です。綴っていただいたのは、卵のお話です。みなさんには自分にとって特別な朝の習慣ってありますか? また、今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 偏食、というわけではない。 ただいつからか   “朝には必ず卵を食べるべし” という変なルールが 自分のなかに出来あがった。   ゆで卵 スクランブルエッグ 目玉焼き ちょっとアレンジを加えて納豆オムレツ   本当に忙しい時、面倒な時 でも食べなきゃ!な時は 王道のTKGを身体に流し込む。   とにかくあらゆる手軽に出来る卵料理を駆使して 毎朝をスタートさせる   なんの保証も効果が果たしてあるのかも イマイチわからないけれど   卵を食べ忘れて出て行った朝は少し 気持ちが落ち着かないというか   「あ、やばい」となる   こんな話をしながら やっぱり変だよなと思いつつも   一日のためのエンジンをかけるという意味では 自分にとって無くてはならない   特別な朝の習慣なのだ。   昨今、卵の値上がりという文字に 戸惑いを隠せないのは事実だけれど   決して止めることはないだろう。   さて… 明日の朝は目玉焼きかな。   <新山詩織> ◆新山詩織 アコースティックLive 2023 ~夏の終わり Vol.02 https://niiyama-shiori.com/live_event/2023/08/2930/ 出演:新山詩織(Vo,Ag) / 和久井沙良(Pf,Key)   10月14日(土)北海道・札幌 くう OPEN 15:30  START 16:00 公演に関するお問合せ:マウントアライブ  011-623-5555   10月15日(日)東京・目黒ブルースアレイジャパン <1st> OPEN 15:00  START 16:00 <2nd> OPEN 18:30  START 19:30 公演に関するお問合せ:目黒ブルースアレイジャパン  03-5740-6041   10月21日(土)愛知・BL cafe OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サンデーフォークプロモーション  052-320-9100   10月22日(日)大阪・ヒルズパン工場 OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サウンドクリエイター  06-6357-4400   ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/

    2023/08/31

  • KEYTALK
    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?
    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?

    KEYTALK

    何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?

     2023年8月30日に“KEYTALK”が8枚目のオリジナルフルアルバム『DANCEJILLION』(読み:ダンスジリオン)をリリースしました。タイトルは、「無数のダンス、数え切れないくらいたくさんのダンスを提供していく」という意味を込めた造語。まさに「踊れるロックバンド」の代名詞となった彼らならではのタイトルとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“KEYTALK”の小野武正による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 Supernova 」にまつわるお話です。何でも願いが叶う、というのが実際に存在する世界があったとしたら…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 みなさん突然ですが 何でも願い事が叶うとしたら何を願いますか?   僕は何でも願いが叶えられる様にしてもらってみんなの願いを叶えるという偽善者っぷりを発揮しようかなと思いましたが願いの連鎖により結局願いに価値が無くなるんじゃないかなと謎のループに入ってしまいました、どうもKEYTALKギターのたけまさです!   この度はKEYTALK2年ぶりのフルアルバム『DANCEJILLION』のリリースに際しまして好きに語らせてもらえる場を頂けるという事で大変嬉しく思ってます。   さて冒頭にもあったように何かこういう事が起きたら楽しいなあと想像するのが子供の時から好きだった訳ですがせっかくなのでそんな想像を曲にしてしまおうと思ったのが2016年。   「 KARAKURI夢ドキュメント 」と「 赤いサイコロのMAYAKASHI 」という楽曲をリリースしまして実はこの2曲は同じ世界線なのです。どんな世界線かと申しますとまさに冒頭の何でも願いが叶うというのが実際に存在する世界。   こうなりたいなぁ、と思い何でも願いが叶うと言われている飲み物“夢の雫”を飲んで眠りにつくと思い通りの世界が夢の中で現れいつしかその夢が現実になるというもの。   かたや転がすサイコロどの面にも自分にとって非常に都合の良い事が書いてあり転がす度にその事象が実際に起きてしまうなぜか歪に赤く染められたサイコロがある世界。   そんなファンタジーの世界も結局人によって作られた仮想世界でいつしかそれを現実として錯覚してしまいフィクションをノンフィクションたらしめる一つ星の輝きを表現した曲が今作『DANCEJILLION』に収録されている「 Supernova 」でございます。   頭の中で無限大に続く夢の道標を現実にすべく一つ一つ出来る事から行動に置き換えて嗜む事が心の栄養に繋がり夢と現実を行ったり来たりする事で蜃気楼が具現化する感覚。形容し難いこの世の中の面白さをファンタジーを交えながら少しでも音楽で表現出来たら良いなと思って作った次第でございました。   生きていく上で何を感じるかはその人次第ですが世間一般でいう大人という鉄の蓋により感受性が鈍感になりえる昨今、自分の直感に貪欲になって人生を楽しく謳歌したいものです。   <KEYTALK 小野武正(Gt)> ◆紹介曲 「 KARAKURI夢ドキュメント 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 「 赤いサイコロのMAYAKASHI 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 「 Supernova 」 作詞:小野武正 作曲:小野武正 ◆アルバム『DANCEJILLION』 2023年8月30日発売 <収録曲> 1.ハコワレサマー 2.狂騒パラノーマル 3.Puzzle 4.MAKUAKE 5.君とサマー 6.ワッショイ! 7.夜の蝶 8.Supernova 9.九天の花 10.未来の音 11.MY LIFE 12.shall we dance?

    2023/08/30

  • ベリーグッドマン
    笑いに変えたらええやん 完
    笑いに変えたらええやん 完

    ベリーグッドマン

    笑いに変えたらええやん 完

     2023年8月9日に“ベリーグッドマン”が10周年を記念したベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースしました。今作には「ライトスタンド」「ライオン(2018New Ver.)」「アイカタ」などの代表曲に加え、ベストアルバムのために新たに制作した新曲「これからもよろしくな」も収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ベリーグッドマン”のRoverによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回。10周年を迎える今年の最高のご褒美とは。そしてこれからの夢・目標は…。ぜひ最後までエッセイをお楽しみください。 今年10周年を迎える。   嬉しい。   よくここまで来れたなと、 自分で自分を褒めてやりたい。     10周年を記念して最高のご褒美が2つあった。   1つは、トミーズ雅さんのMV出演が決まったこと。 雅さんとお食事をした際に聞いた感動エピソードを歌にさせてもらった事がきっかけで出演を快諾してくださったのだ。   「10回聴いて10回泣いた」と。   さらにトミーズの出囃子にまで。   音楽を続けてきて良かった。     2つめは、阪神甲子園球場100周年記念事業のアンバサダーアーティストになり、11月18日に甲子園でのワンマンライブが決まったこと。   ずっと願い続けてきた夢だった。 とっても嬉しい。 本当にありがとうございます。     長い年月をかけて音楽を聴いたり奏でたり。 何か特別なことがたくさんあった訳ではないが、 どれもこれも自分にとっての宝物だ。   苦しいことも悲しいことも、 嬉しいことも楽しいことも。   ぜんぶぜんぶ宝物だ。   これだけは笑いに変えようがない 大切すぎる宝物だ。     「次の目標、夢はなんですか?」   こんな質問があった。     いま堂々と答えられる。     「同じようにまた10年。 こいつらと音楽やりたいです。」     全く同じような10年でもいい。 さらに過酷な10年でもいい。 グダクダな10年だっていい。     例え、またしんどいことがあったら。 その時は全力で笑いに変えたらええやん。 だからこれからも、よろしくな。     <ベリーグッドマン・Rover>  ◆ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』 2023年8月9日発売   <収録曲> < DISC1 > (全形態共通) 01. 夢物語 02. おかん?yet? 03. Hello 04. 必ず何かの天才 05. 花束 06. それ以外の人生なんてありえないや 07. これからもよろしくな 08. オドリバ★ジャポニカ 09. Dreamer 10. マスターピース 11. ライトスタンド 12. ライオン (2018New Ver.) 13. 雑草 14. ハイライト 15. アイカタ   < DISC2 > (初回限定盤のみ) 01. チョベリグ 02. Nice Bokeh 03. いいね 04. She's my beautiful girl 05. 明日

    2023/08/29

  • 瑛人
    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。
    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。

    瑛人

    妻と目があう。これは走らなきゃダメな時だとわかった。

     2023年8月23日に“瑛人”がNew EP『らんちゅう』をリリースしました。今作は、夏の時節に感じたありふれた日常の尊さをテーマに、瑛人ならではの感性で描かれた全6曲が収録。今まで以上に楽曲の純度にこだわった作品に仕上がっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“瑛人”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 チャリで歌うやつ 」にまつわるお話です。この楽曲が誕生したきっかけは、去年の夏、夫婦で遭遇したとあるプチ事件…。ぜひ歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 今はもう1人で10秒くらい立って、拍手をして、にっこり笑う息子が まだ妻のお腹の中にいた時のこと。   2022年7月くらい 暑いから近所のセブンにアイスを買いに行った。 俺はスイカバー、 妻は多分パルムを買ってた気がする。   セブンを出ると、 中学生が白いコード付きのイヤフォンをして少し音楽にノリながら、 買ったつくねを片手に店から出てきた。 そしてそのままチャリにまたがる。   (つくね食べながらチャリに乗るの危なそー…) そう思いながら、買ったスイカバーを開けて家に帰ろうとした時、 妻がいきなり「ねぇねぇ!財布!」と声をあげた。   なんだ!?と思って振り返ると、 中学生がチャリを発車する時に落としたであろう黒い財布が地面にあった。 俺がその財布を取ってチャリを漕ぐ中学生に 「財布落としたよー!」 と、言ってもイヤフォンしてるから聞こえていないのか、 そのままチャリを漕いでいく。   妻と目があう。 これは走らなきゃダメな時だとわかった。   開けたスイカバーを妻に渡して、おれは中学生に向かって走った。   最初は小走りだったけど、あともうちょっとで肩にトントンできる距離になった時、 そいつは徐々にモモ上げでチャリを漕ぎ始めた。 うそー!!って思いながらも頑張って走って近づいたけど、 財布を落としてることを知らない中学生は、全くもって関係ないかのように歌いながら楽しそうにチャリを漕ぐ。     ようやく、肩にトントンできた。 びっくりした顔で俺の顔を見る中学生。 「財布落としたよ。」  なんとか渡せた。 あーどうもー、みたいな感じで財布を受け取ってまたすぐチャリを漕いで行った。   よかったー。 後ろを振り返ると、セブンの前でアイスを両手に爆笑してる妻がいた。   「アイツどんどん速くなるし、しかも歌ってやがったぞ。」 と、伝えたらさらに笑ってた。 「チャリに乗りながら歌うやつって陽気だよな。」 二人で笑いあってゆっくり家に帰った。   この日、「 チャリで歌うやつ 」が曲になった。       「チャリ乗ってる時ってどんな気分?」 俺が妻に聞くと、 「カレーの匂いがするよね!」って言われた。   どうゆう事!? 妻はチャリに乗ってる時、夕飯を準備するお家からこぼれるカレーの匂いがするらしい。 <瑛人> ◆紹介曲「 チャリで歌うやつ 」 作詞:瑛人 作曲:瑛人 ◆New EP『らんちゅう』 2023年8月23日発売   <収録曲> 01. チャリで歌うやつ 02. ジカン 03. 音波陽 (EITO & KAI) 04. らんちゅう 05. Hey brother 06. あっちゅうま

    2023/08/28

  • ODDLORE
    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。
    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。

    ODDLORE

    傷跡を数える度に鼓動が深まると祈って。

     2023年8月16日に“ODDLORE”がメジャー1stアルバム『ONE BY ONE』をリリースしました。メンバー6人の葛藤や孤独といった心の内を歌い上げた、メンバーフォーカス楽曲のほか、抱える葛藤を自己受容していく姿が描かれた新曲など、リスナーが“私小説”を読むように全曲を通して6人の生き様を体験することができる作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“ODDLORE”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は【後編】です。執筆を担当したのは、メンバーのRIKITO・JOSH・YUI。それぞれが抱えてきた葛藤、ODDLOREとして活動する今の想い、そしてイチオシの1曲を明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、彼らのエッセイを受け取ってください。 「 where I belong 」 ―みんなの夏に寄り添える曲になりますように。―   この曲は、11曲ある僕たちODDLOREの曲の1つで、 僕RIKITOに、フォーカスされた一曲です。   学校、仕事、家族たくさんある組織の中で、 自分の居場所がみつからない 居心地が悪い 本当の、ありのままの自分を曝け出せない 曝け出す場所がない   そんな思いが詰まった一曲。   僕が好きなフレーズは、   冒頭の “どこにも見つからないmy place”   サビで繰り返される “lead me now” “辿り着きたい”   素直な自分の気持ちをストレートに曲に乗っけています。   また、曲調がレゲトンなので、深く歌詞を考えなくても、夏、海、夕陽との相性がよく気持ちよく聴ける曲になっています。   みんなの夏に寄り添える曲になりますように。   <RIKITO>   「 HOLLOW 」 ―もし人が互いに寄り添う世界があるなら、 そんな世界に住んでみたい。―   人間は本質的に分かり合うことはできない。 全ての思考は経験と遺伝を元に形成されるため、馬が合わない相手が存在することは必然となる。   私は無駄なことがとにかく嫌いで、慣習や他人の意思に振り回されることを避けてきた。 無駄な時間は無駄な時間として、脳を休めて思考をクリアにすることに充てる。   非合理的な動きばかりをする人間社会がいつも馬鹿らしく、 俯瞰して見れば、その輪の中に自分が入っていることも馬鹿らしい。   全ての言動は、何を基準に、何をするために行っているかが把握できれば、 疑いも建前も無く生きることができるというのに、表層情報だけで判断を行いたがる。   思考の放棄をした人類はやたら多い。 そんな人類に特に期待することは無い。   もし仮に全ての人間の心情、思考、過去が分かるとしたら、 もっと優しさに溢れた世界になったのかもしれない。   実際、それができない現在の人間には分かり合おうとする努力しかできない。 私は過去の経験から、他人が自分を分かろうとしてくれることは無いと感じている。   もし人が互いに寄り添う世界があるなら、 そんな世界に住んでみたい。   真に繋がることのない世界で、本物を求める一人の叫びがこの曲です。   HOLLOW   <JOSH>   「 Hazed Reality 」 ―音楽という手段を用いて、痛みを共有できるような「つながり」を作りたい。―   ①アラームの音で起きる。 といっても、目を瞑った状態で朧げな意識のまま朝を迎えたので、 「起きる」という表現は適切でなかった気もする。   ②とりあえず舌打ちをする。 やはり睡眠を十分に確保できなかった時の朝は格別だ。 なんといったって頭痛が普段の比べものにならない。 頭痛が痛いって言っちゃったとしてもトートロジーには気がつかないくらい回転が鈍っているし、目も開かない。 そんなわけでこのままだと衝動に駆られて全てを台無しにしてしまいそうなので、 3度ほど舌打ちをしてリズムを整える。一人暮らしでよかったなと心から思う。   ③帰宅する。 1秒で全裸になる。服を豪快に洗濯機に投げつける。 脇を閉じて胸を張り、目一杯腕を振る。肘が痛んでも後の祭り。 シャワーをジャージャー流す。 とっくに身体を流し終えているのだが、気の済むまで流す。 水道代なんか知ったこっちゃない。 0時を跨いでることに気付く。 それでも誰にも催促されず、怒られもしない。 一人暮らしでよかったなと再度心から思う。   ④ご飯を食べる。 もう少しで1時になる。 玄米と納豆と青魚を薄茶色の折りたたみテーブルに載せる。 夕食というには、少し遅すぎる気がする。 じゃあ深夜飯というでもいうのか。 それとももっとジャンキー色を強めないと深夜飯として呼ぶことは許されないのか。 深夜に食べると脂肪になりやすい、深夜に食べることは肥満に直結する、みたいなことを散々耳にした。 実際に深夜には食欲と睨めっこしながら歯をキリキリさせて、 それでも我慢できなくなって炭酸水かなんかで誤魔化す人もいるらしい。 そういうことを、気にする僕ではない なんせこっちは普段からもっと食えだの太れだのということを、 幼少から現在に至るまで日常的に浴びせられてきた。 箸は、そのまま動く気配がない。 まずい、食欲がない。 昼過ぎからなにも食べてないはずなのに、 動き回ってたはずなのに、 このままだとまた体重が落ちて、飯を食えだの細すぎるだの好き勝手に言われてしまう。 まずい、それは避けねば。   ④布団に入り込む。 と同時に、蒸気のアイマスクを装備する。 ラベンダーの馥郁たる香りで鼻腔が満たされる。 日中気絶するかと思うくらい眠かったのだから、 さぞかしよく眠れるだろうと胸を踊らす。 アイスマスクの蒸気が引いていく。 少なくとも30分以上が経ったことを悟る。 ここらで入眠に苦戦する未来をきちんと直視する。腹を括る。 戦いのお供に、教授のピアノ集をセレクトする。まずは耳から自律神経を整える。 ピアノの音が途絶える。 1時間と6分が経過してしまった事実と向き合う。 半開きのぼやけた目で捉えた電子時計には、3:34と表示されているように見える。   (少し時間が経って①に戻る。)   以上のあまりにも冗長だった①~④の流れは、 楽曲制作の際の自分である。   心配してほしいとかではない。 僕はただ、皆さんに、楽曲制作の際に付き纏う「作り手の痛み」のようなものの存在を伝えたかった(長すぎて離脱した方が大半で、結果その目的は果たせないのかもしれないが)。   どのアーティストにも「作り手の痛み」は存在し、そしてそれは僕なんかが負っているものより遥かに深く大きいであろうことは想像に難くない。 しかし、僕が重要視しているのは「傷の深さや大きさ」ではない。 「“先に”痛みがあると開示すること」、それを何より今は大切にしたいというのが本音だ。   それは、互いの痛みをやさしく撫で合って背中を預けることのできるような 「つながり」を多くの人が求めているんじゃないかと勝手に想像しているからだ。 そして同時に、上記の「つながり」は人間として生きるために維持される 社会的な「つながり」とは明らかに性質を異にする、とも思っている。   社会の共同体の一員としての「つながり」を維持している人でも、奥で蓋をして置いておく内に、みるみる肥大化していった痛みを誰かと共有する「つながり」を有する人はそう多くないように見える。 というか、そんな人ほぼいないんじゃないか。 仮にそういう人がいたとしても、 その人だって、その「つながり」が何の脈絡もないうちに消えてしまうかもしれないことを想像して眠れない夜を過ごすことだってあるだろう。   だから、これは自分のためでもある。 僕は、「作り手の痛み」を先に開示することで、 後者の「つながり」を発生させるべく、日々活動することにしている。   このコラムも、8月16日にリリースされたアルバムも、9月9日のワンマンライブで披露するサイファーラップも、「作り手の痛み」を開示するということをテーマにしているつもりだ。   尤も、痛みを共有するような「つながり」を持つことは難しい。 先に痛みの存在を告白すれば、相手は自分との間にはっきりと線を引くかもしれない。 もし勇気を振り絞った結果がそれだとしたら、 より痛みを奥に奥に乱暴に押してくるめて閉ざすようになるだろう。   でも、一人でそれを飼い慣らすことができる人はそう多くないのではないか。 きっと近いうちに爆発するのではないか。 人によってはこれまでに積み上げてきたものの全てが根底から崩れるほどの破壊力を持っているのかもしれない。   一人では対処できない、でも自分から開示することもできない。 そんなジレンマを少しでも解消するために、まず自分から、ボーイズグループという姿形を借りて、音楽という手段を用いて、痛みを共有できるような「つながり」を作りたい。   こんな幼稚で向こう見ずな絵空事を描くことを、 許される限り続けたいと思っている僕は、相当に疲れているのかもしれない。   今日はよく寝れそうな予感がする。 今のところは。   <YUI> ◆紹介曲 「 where I belong 」 作詞:SUNNY BOY・CANCHILD 作曲:SUNNY BOY 「 HOLLOW 」 作詞:Yui Mugino 作曲:Foux(TOKA)・Seann Bowe 「 Hazed Reality 」 作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:横山克 ◆メジャー1stアルバム『ONE BY ONE』 2023年8月16日発売   <収録曲> M1:「Hazed Reality」 M2:「Lucid Dream」 M3:「The Revelation」 M4:「SKIN DEEP」 M5:「BRIGHT SIDE」 M6:「where I belong」 M7:「HOLLOW」 M8:「ORTUS」 M9:「Embers」 M10:「Coming Dawn」 M11:「ONE BY ONE」

    2023/08/25

  • インナージャーニー
    神様に見放されても、あなたはあなただよ。
    神様に見放されても、あなたはあなただよ。

    インナージャーニー

    神様に見放されても、あなたはあなただよ。

     2023年7月19日に“インナージャーニー”が3rd EP『いい気分さ』をリリース!今作には全5曲が収録。以前よりライヴで披露されていた「手の鳴る方へ」以外はすべて今年に入ってから書かれた新曲で、昨年のアルバムリリース、初のツアーを経て、バンドとして大きな成長を遂げた彼らの最新の魅力が存分に詰まった作品となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“インナージャーニー”のカモシタサラによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 ラストソング 」にまつわるお話。歌を作る理由、歌う理由を考えていたときに生まれた冒頭のワンフレーズ。感情のままに書いたこの曲への想いを明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 3回に渡ってここに文章を書かせてもらっているが、最後は「ラストソング」について綴ろうと思う。   年々、文章や歌詞を書くのに時間を要している気がするが(このエッセイを書くのも毎度提出遅れておりすみません、、、)、それは私の中の衝動のフェーズが1度終わり、物事とじっくり向き合って添削を繰り返すようになったのだと思うことにしている。   この歌はそんな時期にすんなりと気持ちを歌うことができたものだから、EPの中で1番大切な曲になっている。とは言ってもやっぱり考えることはやめていなかったな。   もう眠ろうかなと思いながらも、歌を作るのは、歌うのはどうしてだろうと、自室の天井を見上げながらぼんやりと考えていた。そうしたら、   この歌が終わる頃 君の中にいれるかい?   という言葉がメロディと一緒に素直に出てきて、ああ今私は誰かに必要とされたかったのかと気づいた。それってとってもエゴだと思っていたし、誰かを救うぜ! という気持ちでやっているわけではなかったので、歌を誰かの中に残したい、というような情熱がどこかに眠っていたのだと思うと嬉しくもあって感情のままに書いた。   私は歌詞を書くとき、何年後に歌っていてもあんまり恥ずかしくならないものを作るようにしているが、出てきてしまったものは仕方がない。この気持ちが変わることもあるかもしれないけれど、今現在の感情に嘘はないので、進めた。   そこから先は、ただひたすらに、何も持っていなくてもあなたはあなただ、ってことを言いたくて、これは自分自身にも。   以前SNSで、“人には向いていることが何かしらひとつはあるから大丈夫”、という言葉を見かけた。確かに向いていることや才能がある人がいるのもわかるし、それを活かすことでその人の生きやすさに繋がるのはまあわかる。   けれどそういうものが見つからない人もいるし、あったけど無くなった人もいるだろうし、そんなの無くたって充分素晴らしい人生なのに適当な言葉で励まさないでほしい。私はおせっかいが好きじゃないから、それが善意であっても、そういう言葉で何も持ち合わせていない自分のことが嫌になってしまったりする。   自分でゆっくり見つけるから放っておいてくれて構わない。神様に見放されても、あなたはあなただよ、と、何かそういうことで悩んでる人がいたら、もしくは自分自身がそういう状態に陥った時に思い出せるように、どんどん言葉が出てきた。   それから、ライブハウスで歌うことも想像していたから、ここに来ればみんな大丈夫安心して、と、お守りのような、居場所になる歌を作りたかった。そうやってまた私も適当な言葉で励ましている一員かもしれないけど。   弱いままでいいから、何もなくてもこの世界にいるだけで素敵なことをどうしても人間は忘れがちだ。そんな時は、まだ見ていない景色のことをたくさん思い浮かべて、明日生きる理由をできるだけたくさん思い浮かべて、眠る。   結局こうやって生とか死とかに行き着いたりするから、考え続けて歌を作るのは面白い。書けなくなる日が来たら、自分の歌に救われたり過去の自分に嫉妬したりするんだろうな、とも思った。何かが始まると終わりを見据えてしまうような性格だからかなり厄介ではあるけど、私はまだ、書き続けて、歌い続ける予定でいる。   だから、私の歌が終わる頃、あなたの中で生き続けられたらとても嬉しい。   <インナージャーニー・カモシタサラ> ◆紹介曲「 ラストソング 」 作詞:カモシタサラ 作曲:カモシタサラ ◆3rd EP『いい気分さ』 2023年7月19日発売   <収録曲> 1. PIP 2. ステップ 3. 手の鳴る方へ 4. 夜が明けたら私たち 5. ラストソング

    2023/08/24

  • ネクライトーキー
    カレーの日
    カレーの日

    ネクライトーキー

    カレーの日

     2023年8月16日に“ネクライトーキー”がEP『踊れ!ランバダ』をリリースしました。2022年6月にリリースした前作のミニアルバム『MEMORIES2』以来、1年2か月ぶりとなるリリースで、全4曲が収録されるネクライトーキーにとって初のEP。また、9月から11月にかけて全国15カ所を巡る全国ツアー「ゴーゴートーキーズ! 2023秋」の開催も決定!    さて、今日のうたコラムではそんな“ネクライトーキー”による歌詞エッセイをお届け。執筆はメンバーの中村郁香が担当。綴っていただいたのは、収録曲「 今日はカレーの日 」にまつわるお話です。自身にとって“我が家のカレー”の思い出とは…。 コンビニ、スーパー、そして家庭料理としても目にするカレーという美味しい食べ物。みんなの好みの辛さは?   私の実家では子供だった私や姉に合わしてくれていたのか甘口しかでてこなかった。固形タイプのカレールー。カレー粉とスパイスを少し混ぜたカレーも口にしやすい味。おかげさまで今でもカレーは甘口。   「今日はカレーの日」という曲ができたので 我が家のカレーの話でもしようかなと思う。   母の料理は簡単に言うととても丁寧で毎日必ず主食、主菜に副菜が3、4品、食後のデザートを用意してくれる。よくこんなに用意できるなーと思ってキッチンに立つ母に今日は何作るの? と聞きにいっていた。   夕方5時を過ぎるとキッチンまわりが騒がしくなり始める。ガサガサと食材を集める音。そしてトントン、トントンと何かを切る音がしてしばらくするとジュワッと焼く音が響く。微かな匂いと焼き音で何を焼いてるか勝手に想像してみる。ここまでは毎日の日課だ。   まだしばらく母は冷蔵庫を開けたり閉めたりして何かを作るだろう。だがしばらく経つと急に静かになる。(妙に静かだな…)幼少期の私は気になってリビングに顔を出し母親チェックに入る。   母をチラッと見てキッチンもついでにチラッと覗くと、ぐつぐついう鍋の横には四角くて茶色の固形物が用意されている。微かにカレーの匂いもする。おやおやわかってしまったぞ。今日のご飯カレーなんだ! 後ろから母に「まだだよ」と言われるがもうすぐルーが投入されて美味しい匂いが漂いだすだろう。この瞬間を味わいたいのでキッチンから動かずあく取り係に任命される。   コンロの火を止めてルーを投入する。徐々に茶色くなっていき美味しそうなカレーの匂いが広がり始める。母が味見をして次に自分も味見をする。偉そうに何度も頷く私を真似て何度も頷き返す母。この瞬間が好きだ。我が家のカレーの完成である。ついでに福神漬けが冷蔵庫から出てきた時には心の中はお祭り騒ぎだ。甘いカレーと福神漬けを合わせて普段よりリッチなカレーになる。   特に難しい事はしていないけれどカレーはおいしい。思い出補正がついた親しみ深い食べ物なのかもしれない。 <ネクライトーキー・中村郁香> ◆紹介曲「 今日はカレーの日 」 作詞:朝日 作曲:朝日 ◆New EP「踊れ!ランバダ」 2023年8月16日リリース \1500+税 AICL-4402 CD予約リンク: https://smar.lnk.to/UnQ5V1   <収録曲> M1.ランバダ・ワンダラン M2.優しくなれたなら M3.今日はカレーの日 M4.あべこべ   ◆ライブ情報 ネクライトーキー「踊れ!ランバダ」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ! 2023秋」  9/16(土) 千葉 千葉LOOK OPEN 17:30 START 18:00 9/21(木) 静岡 静岡UMBER OPEN 18:30 START 19:00 9/23(土祝) 岡山 YEBISU YA PRO  OPEN 17:30 START 18:00 9/24(日) 香川 高松DIME  OPEN 17:30 START 18:00 10/1(日) 北海道 札幌 cube garden  OPEN 17:30 START 18:00 10/7(土) 京都 京都MOJO  OPEN 17:30 START 18:00 10/14(土) 新潟 GOLDENPIGS RED STAGE  OPEN 17:30 START 18:00 10/15(日) 石川 金沢AZ OPEN 17:30 START 18:00 10/28(土) 岩手 盛岡 the five Morioka  OPEN 17:30 START 18:00 10/29(日) 宮城 仙台 JUNK BOX OPEN 17:30 START 18:00 11/3(金祝) 福岡 DRUM Be-1 OPEN 17:30 START 18:00 11/4(土) 広島 セカンドクラッチ OPEN 17:30 START 18:00 11/18(土) 愛知 THE BOTTOM LINE OPEN 17:00 START 18:00 11/19(日) 大阪 心斎橋BIGCAT  OPEN 17:00 START 18:00 11/26(日) 東京 Zepp Shinjuku OPEN 16:30 START 17:30   ◆MV情報 「ランバダ・ワンダラン」    「あべこべ」     

    2023/08/23

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