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  • コアラモード.
    大事な大事な、あの人からの。
    大事な大事な、あの人からの。

    コアラモード.

    大事な大事な、あの人からの。

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第3弾。執筆を担当したのはあんにゅです。綴っていただいたのは、収録曲「 ビューティフルデイズ 」にまつわるお話。2019年に書き下ろしたこの曲を、最近ライブで歌ってみて驚いた理由は…。ぜひ歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 「ビューティフルデイズ」は、テレビアニメ『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!』のエンディングテーマとして、コロナ禍に入る直前、2019年に書き下ろした楽曲です。   書き下ろしは、ストーリーやキャラクターの関係性を踏まえつつ、その作品のために一から作るのですが、この楽曲はあえて歌詞を抽象的に表現することによって、聴いてくださる人達のこれまでの人生の記憶に寄り添えるように意識して制作しました。   しかし先日、ファンクラブの生配信で久々にこの楽曲を演奏して驚きました。   それはまるで、コロナ禍を経て作った楽曲なのでは? と思ってしまうほど、わたしの中で歌詞の響き方が変わったんです。   これはあくまでも自分の感想ですが、この楽曲を歌っているとき、こんなにひとつひとつの歌詞、メロディー、アレンジ、始めから終わりまで全てに渡って、具体的な意味を持ったのは初めてでした。   自分の中からじんわり湧いてくる切実な感情に、うんうん、と頷くようにして言葉を紡ぎ、マイクに乗せました。 その日のわたしは、歌い終わってもしばらく曲の中に浸かったまま動けませんでした。 まるで別の曲みたい。   この曲をリリースしたときはまだ、コロナという言葉すら知らなかったはずなのに、本当に本当に不思議です。   ライブの中止や、制作の制限、コアラモード.の活動も思うようには進められず… テレビ、SNSでは毎日のように悲しいニュースが飛び交い、いつ自分の身の周りに起きてもおかしくないと、恐る恐る耳を傾けながら過ごした日々。 コロナ禍を通して、家族や親しい人達が健やかでいてくれることが何よりも愛おしく、当たり前ではないと感じたのは、きっとわたしだけではないはず。   この経験を通して絶対に守りたいものや、忘れたくない大切な存在が、以前より実感としてわたし達の心に、強く刻み込まれました。   生きていると、素晴らしい出会いはもちろん、悲しいお別れもきっとありますよね。 でも大切な人が残してくれた言葉って、ずっと聞こえてくるから…嬉しいし、おかしくて笑っちゃうこともある。 あの人だったらきっとこう言うだろうなって。 買い物をしていても、人生の分岐点で迷った時も、ちゃんと教えてくれる。     目には見えないけれど、温かいなにかにいつも守られているような感覚ってありませんか? それはきっと、今まであなたがもらってきた、優しさなんだと思います。 大事な大事な、あの人からの。 < コアラモード. あんにゅ> ◆紹介曲「 ビューティフルデイズ 」 作詞:あんにゅ・小幡康裕 作曲:あんにゅ  ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/18

  • SARD UNDERGROUND
    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”
    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”

    SARD UNDERGROUND

    この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった”

     来年2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます(アーティスト写真:坂本ひろ美(Key)、神野友亜(Vo)、杉岡泉美(Ba))。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたコラムではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、この時期になると思い出す、小学五年生の頃のお話。みなさんにも、やらずになんとなく諦めてしまっていること、ありませんか…? 十月。   私は夏が大好きなので、暑さが恋しくなる時期です。 この時期になるとよく思い出す、小学五年生の頃のお話をさせてください。   秋から冬にかけて、体育の授業で持久走(1000m)をすることが多かったのですが、私は毎年下から数えるほうが早いくらいの順位で、決して運動が得意とは言えませんでした。 かなり負けず嫌いな私は、毎年恒例でやってくるこの競技が嫌いでした。   小学五年生の冬、例年通り持久走の日がやってきて、憂鬱な気持ちで運動場に向かっているとき、ふと、「一回思いっきり楽しんで走ってみよう」と思ったんです。 そう決めてすぐ、隣にいた友人に「私、一位取るわ」と冗談混じりに宣言しました。 宣言したからには本気でやろうと、なんだか心がゾワっと湧き上がったのを覚えています。   スタートの笛が鳴って、いつも一番速い子が先頭を切って走っていきました。 私はその姿を、ただひたすら必死で追いかけました。 だんだん息が上がって、いつもなら苦しいと感じる三周目くらいのタイミング。 なぜかその日は "心臓がテンポ良く踊ってる!気持ちいい!" と感じていました。 その時点で、例年よりもタイムはかなり縮まっていて、いつもなら諦めたくなるくらい疲れている四周目には、もっと走れる!もっとペースを上げられる!と…。 嬉しくて、楽しくて、飛び跳ねるような心に引っ張られる感覚でペースを更に上げると、難なく一位の子を抜かすことができました。 その日、体育の授業で初めて一位になりました。   一定のラインを超えると爽快に走れることに気がついた私は“え? やればできたんだ。”という喜びと共に、今までやってこなかったことに対して、すごく後悔しました。 その日から、私は走ることが大好きで、持久走が得意競技になりました。 他にも、少しでもできるようになりたいと思ったことや、興味があることに全力で取り組むようになって、体操を始めたり、ギターを始めたり、柔軟を極めたり、水泳を極めたり…。 新しい自分を見つけることが日々の喜びになりました。   小さなことかもしれないけれど、 この日を境に“人生が何倍にも楽しくなった” 私にとって大切な経験だったと思っています。 この日がなければ、私は今でもなんでも中途半端にやっていたのかな…やらずに諦めていたのかな。と思うと少し怖くなります…。いや、かなり…。 こういった感覚に気づいていないだけで、私より速い子はもっとたくさんいたと思います。 結局、なんでもやってみなければわからない。“やったもん勝ち!” 諦めると言うことは、楽だけどおもしろくない。 “やらずに後悔するより やって後悔するほうがいい”この言葉の通り、私は挑戦し続ける人生にしたいと思います。 “興味が湧く”ということは素晴らしいことです。 これから先の人生、小さな興味も、大きくて届きそうにない興味も、全てチャレンジしたい。きっと、ワクワクが止まりませんね!   皆さんも毎日を思いっきり楽しめますように。 <SARD UNDERGROUND・神野友亜>

    2023/10/17

  • Sano ibuki
    一駅、二駅分の永遠
    一駅、二駅分の永遠

    Sano ibuki

    一駅、二駅分の永遠

     2023年10月18日に“ Sano ibuki ”が3rd Mini Album『革命を覚えた日』をリリース! 昨秋リリースしたMini Album『ZERO』以来、約1年ぶりとなる新作。3月「眠れない夜に」、6月「下戸苦情」、そして8月に発表した「少年讃歌」の新曲3曲をはじめ、MBSほかドラマシャワー『ワンルームエンジェル』エンディング主題歌として書き下ろした「久遠」を含む全6曲を収録したアルバムとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“ Sano ibuki ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾です。大人になればなるほど、増えていく“知っている”こと。果たしてそれは幸せなのか。無垢で無知だったあの頃は罪なのか…。今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 お日様の香りを目一杯に吸い込んだ。   パリパリに乾いた、柔らかいとは程遠い洗濯物から、やさしくて、やわらかい香りがふわっと香った。この匂いのために週一、布団を洗濯してると言ってもいい。   そのお日様の香りの正体を知ったのはいつ頃だったろうか。知ったというより読み漁っていた雑学本の中で見つけたといった方が正しいのだろうけど、そんなことはどうでもいい。今、それでも好きだと言えるけれど、純粋にお日様には香りが存在していて、日向を優しいものだと思えていた頃の方が素直に素敵に生きていた気がする。   無知は罪である。というソクラテスの言葉がある。 無知な人間は無知を取り繕うと無責任な発言を行い、その結果に納得できないと隠蔽しようとして嘘を重ね、さらに悪い結果を導き出し、罪を産むという意の、ぐうの音も出ないほど、その通りの言葉がある。   でも僕は知りすぎるのも罪なのではないかと思ってしまうのだ。 自転車が移動手段の主な方法で、隣町にいくだけで大冒険だった少年時代のあの頃。無垢で無知だったあの頃は果たして罪だったのだろうか。それは子供だから。とか幼い子を舐めた思想で終わらせてはいけない。大人だって無垢でいいはずだった。それでも無垢ではいられず、汚れて、傷ついて、無知であることを咎められ、恥じてしまうのだ。そんな世界が素敵だとは、繋げたいとはやっぱり思えないのだ。そしてそれなのにまだ期待してしまう自分が何より、惨めに思えて仕方ないのだ。   無知を恥じることが罪なのであって、無知であることは罪ではないのではないだろうか。取り繕うことを、無責任な言葉の吐き方を、隠蔽のやり方を、嘘のつき方を知ってしまうことの方がよっぽど罪で、無垢でいられなかった罰なのではないのか。 そんなことを思ってしまうほど、この世は知っても得することが少ないような気がしてしまう。知ってしまった罰を受け続ける僕には世界の広さを知らなかった頃の方が幸せだったという気がしてしまうのだ。   最寄りから一駅、二駅分くらいの世界が丁度よかった。そんなことを思いながら、今日も洗濯物に残った皮脂や洗剤などの残留物が太陽光の紫外線に当たることで起こる化学反応により生成される、アルデヒドやアルコール、脂肪酸などの香りを嗅ぎながら眠るのだった。   < Sano ibuki >   ◆3rd Mini Album『革命を覚えた日』 2023年10月18日発売 <収録曲> 01. 少年讃歌  02. 罰点万歳  03. 下戸苦情  04. menthol  05. 眠れない夜に  06. 久遠 <bounus track>※CDのみ 07. エイトビート

    2023/10/16

  • なきごと
    吾輩は聞き上手な猫だが?
    吾輩は聞き上手な猫だが?

    なきごと

    吾輩は聞き上手な猫だが?

     2023年10月4日に“なきごと”が3曲入り7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」をリリースしました。収録曲は、「退屈日和」、「マリッジブルー」、「Hangover」の3曲。さらにリリースに伴い、初のワンマン・ツアーも実施!    さて、今日のうたコラムではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 マリッジブルー 」にまつわるお話です。歌詞と併せて、“聞き上手な猫”さんによる代筆ライナーノーツをお楽しみください! 10月4日になきごとから3曲リリースされた 退屈日和、マリッジブルー、Hangover。   先週は、退屈日和について歌詞解説しました。   今週はM-2 マリッジブルー。 歌詞解説をしようと思ったのですが、 パパにもママにも話せない話なので、 それは猫だけに解説します。   聞き上手な猫さんから、 代筆でライナーノーツをいただいたので そちらをお届けします。     M-2“マリッジブルー”     吾輩は猫である。   しかも、聞き上手な猫である。   とかくニンゲンという生き物は   秘密が多い。     猫が言葉をわからないと思って   色々な話を聞かせてくれる。   が、しかし   猫は皆、全てわかっているのだ。     わからないふりをして   静かに聞いて   適当に相槌を打つと   ニンゲンは喜ぶ。       うとうとはしつつも   しっかり聞いている。     ニンゲンは知っている。     我々が話を聞いたところで   解決しないことを。     なのに懲りずに話しているな。     無邪気に楽しそうにしていたり   時には涙を流したり   感情がコロコロ変わる生き物だな。     いつ悲しみが襲うかわからないから   楽しいときも悲しい時も   遠くから見守ってやろう。     涙を流していたら   そばにいてあげよう。     時に声をかけてあげよう。     吾輩にしか聞けない話を   たくさん聞かせておくれ。         以上、聞き上手な猫さんからのメッセージでした!     今度私の話も聞いてくださいね~!   せっかくなので   解説というほどでもないですが   この曲のヒントを…     ・1番のぎゅっとしてと、2番のぎゅっとしては、同じぎゅっでも別物です。   ・人と人との関係は相性がよければよいほど離れるのが辛くなるものです。     歌詞って、楽しくて大好きです。   <なきごと・水上えみり> ◆紹介曲「 マリッジブルー 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり ◆7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1. 退屈日和 2. マリッジブルー 3. Hangover

    2023/10/13

  • 鷲尾伶菜
    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。
    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。

    鷲尾伶菜

    気がつけば隣には昔のように愛し合ったあなたはもういない。

     2023年10月11日に“鷲尾伶菜”がニューアルバム『For My Dear』をリリースしました。身近な人たちや応援してくれる人たちのために歌い続ける、鷲尾の音楽の原動力からタイトルが名付けられた今作。これまでの配信シングルに加え、新録オリジナル楽曲8曲を含む全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな“鷲尾伶菜”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作の収録曲であり作詞家・小竹正人が歌詞を手掛けた新曲「 銀色 」のお話です。20代ラストイヤーの“今の自分”に刺さったラブソングへの想い。そしてこれからの意志を明かしてくださいました。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 12年音楽活動をしてきた私が、最近 新たに衝撃を受けた曲が アルバムに収録している「銀色」という曲です。   作詞家、小竹正人氏渾身の この曲を紐解くのはきっと難しいと思う。   けれど彼の詩を一番歌ってきた私が感じる「銀色」について、今回は書きたいと思います。   曲や歌詞を聴いていて自然と体に溶け込んでくるような その経験を自分がしたかのような そんな不思議な気持ちや感覚を味わえるのは、 小竹正人さんの歌詞だけ。   アーティストやミュージシャンはきっと 音楽制作において、様々な概念があり 拘りがあると思う。 その中でわたしが思う音楽美学は、 誰の作詞、作曲であろうと 自主制作であろうと それはかけがえのない作品で、 エンターテイメントだということ。   自分が作詞した曲しか歌わないし伝わらない。 そんな概念を大切にされているシンガーも多いと思う。 けれど、私は 自主制作の楽曲を歌うことも、誰かに提供していただくことも、 どちらも大切で大事。 自分にない世界観や引き出しを 「音」を通して味わえたり、経験を知ることができたり、 そこに必ず「学び」がある。   そんな中で「銀色」というタイトルとそのストーリーは、不思議と自分を掻き立てるものがありました。   “白でもなく黒でもない”   それは決してグレーでもない。   人が人を想い、愛し合う事 その中で生まれる葛藤やもどかしさ、 切なさや苦しさ。そして愛おしさ。   「銀色」それは不慥かで曖昧。 だけどそこには微かにも煌めきが確かにあって 黒と白が混ざり合い 艶のある光沢感が重なると銀色になる。 その感情や状況を色で表現するセンスが小竹正人さんならではだと思いました。   グループ時代とは一味違うこのラブソングは、 29歳の自分にとって凄く刺さるものがありました。   “一番暑い夏に 綺麗に咲いていた 若さという名の 花を摘みとった君は 私に光も 水も優しさも くれなかった人”   というフレーズ。   30を手前にして思う事と凄く重なり、 自分の一番綺麗で美しい時期を共に過ごしてきたのに、気がつけば隣には 昔のように愛し合ったあなたはもういない。   そんな恋を、きっと沢山の女性が経験したんだと思う。   この歌詞や表現は 私にとってリアルな“今”を悲しいくらいに描いてくれている。 だからこそ、20代ラストイヤーに 銀色という曲に出会えて私は幸せ者です。   これから先も、“歌うこと”は私の全てです。   自分で綴る言葉もメロディも 出会う新しい曲達も ひっくるめてわたしの表現。   音楽、それはいつでも寄り添ってくれて 一番近くにあるもの。   嬉しい時も、苦しい時も 遠くにいたとしても あなたに寄り添っていける そんな音楽を私は歌い続けていきたい。   <鷲尾伶菜> ◆紹介曲「 銀色 」 作詞:小竹正人 作曲:長沢知亜紀・永野小織・YHEL ◆ニューアルバム『For My Dear』 2023年10月11日発売   <収録曲> 1 銀色 2 So Addictive 3 Say No 4 煌めき 5 強く儚い者たち 6 残留思念 7 Noisy 8 Always I'm into you 9 Photogenic Boy 10 For My Dear

    2023/10/12

  • コアラモード.
    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?
    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?

    コアラモード.

    大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか?

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第2弾。執筆を担当したのは小幡康裕です。綴っていただいたのは収録曲「 アンダンテ 」にまつわるお話。大切なひとを応援したいとき、「頑張れ」以外に言葉をかけるとしたら…。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 あなたは、身近にいる大切な人を応援してあげたいとき、どんな言葉をかけるだろうか? 僕の場合、これまでによく使っていたのが、ある種のカジュアルさと共に伝えることができる「頑張れ」という言葉。   ところが! 時代は「頑張る」ことなんてもはや当たり前に求めてきて、頑張っていること自体を、社会は褒めてくれない。 そんな現実に途方に暮れている時に、「頑張れ」という言葉を無条件にギフトとして受け取れたらいいのだけど、残念ながらそんな余裕がないことが、僕にはある。 あえてその心の余裕のなさを言語化してしまうと----頑張っても頑張っても、報われないことの方が多い現状において、「いや、頑張ってはいるのよ!」とか「これ以上頑張れって言うの!?」とさえ思ってしまうことが、恥ずかしながら、たまにあるのだ。 さらには日々SNSを見ていると、さまざまな苦境に立たされている人々の投稿を見るほどに「頑張れ」という言葉がむしろ人を追い詰めることだってあるんだ、って痛感させられる。   「頑張れ」のストレート球をガッとキャッチできる心の元気がある場合はいいのだけれど、そうでない場合にどんな言葉をかけられたら、気持ちが上向くだろうか? そんな事をぼんやり考える機会が増えていた。   そんな中、あるとき、職業も全く違う友人にかけてもらった「頑張ろうね」という言葉。 なんだか不思議な程にスッと心に入ってきたのだった。 表現としては「頑張れ」と大差ないのに……。その理由はなんだろうか? きっと、冷たい社会の中で孤軍奮闘することが当たり前だと思い続けてきた自分にとって、フィールドは違えど「一緒にいるからね!」と言われたような、急に共闘する仲間ができたような心強さが、妙に心地良かったのだと思う。 「頑張れ」が命令形なのに対して、「頑張ろうね」は強要しないニュアンスで、どこか「マイペースでいてもいいんだ……」と許されているような気持ちになるのも良い。   と、いうことで「頑張ろうね」という表現を妙に気に入った自分が、意気揚々と中心部分にその詞を添えた【アンダンテ】という曲。 この曲は、ただ頑張っているだけでは褒めてもらえないような冷たい社会で、孤軍奮闘するあなたへの「応援歌」であり、そんなあなたと“今”を共闘していきたい、ひとりじゃないよ、という気持ちを伝えたいコアラモード.からのメッセージ。   歩くようなスピードでいい。マイペースにそれぞれの今日を頑張ろうね。そんな思いを込めたこの曲で、今日のあなたを元気付けられたらいいなと願っています。   <コアラモード.  小幡康裕> ◆紹介曲「 アンダンテ 」 作詞:小幡康裕 作曲:小幡康裕 ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/11

  • SCANDAL
    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。
    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。

    SCANDAL

    ひとりぼっちみたいに生きてんなよ。

     2023年10月4日に“SCANDAL”がニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」をリリース! 表題曲「ハイライトの中で僕らずっと」はMAMIが作詞・作曲。リスナーと共に過ごす瞬間が今までもこれからの人生のハイライトであるようにというバンドの願いと、17 年続けてきたバンドとして過去も未来も背負っていく覚悟が込められております。そして、カップリングにはTOMOMIが作詞・作曲を担当した新曲「CANDY」が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな“SCANDAL”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。執筆を担当したのはTOMOMIです。綴っていただいたのは、カップリング曲「 CANDY 」にまつわるお話。この歌に込めた大切なメンバー3人への想いとは…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 うちのバンドは他のメンバー個人の仕事を細かくチェックしたりしない。 4人でいる時は1つの事柄について長い時間話し合っても、個人の活動となると全ての表現をその人に任せている。 このエッセイもそうだ。 だからここでだけ言う。   この曲は大切なメンバー3人に向けて書いた。   ずいぶん長い年月、一緒に過ごしてきた。 だから何を言わなくてもほとんどのことがわかる。   優しすぎたり、挫けたり、いじけたりして、本当の気持ちを閉じ込めている瞬間、心をすり減らしている瞬間を私は知っている。   だけど何も言わない。 それぞれのタイミングでそれぞれの乗り越え方をしてきた。   別に真正面からそういう話をすることが照れくさいわけではなく(いや、少しはそれもある) 、ひとりひとりムジョルニアを使っても割れないくらいの固い意志があり、結局は自分自身で問題を解決する以外に方法がない場合が多いのだ。   実はとても心配している。 17年間、良い時も悪い時もずっと傍にいた。 心の隅っこの小さく深い傷を一生懸命隠している3人に、ひとりぼっちみたいに生きてんなよと言いたい。   内緒にしててください。   <SCANDAL・TOMOMI> ◆紹介曲「 CANDY 」 作詞:TOMOMI 作曲:TOMOMI ◆ニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1.「ハイライトの中で僕らずっと」 2.「CANDY」

    2023/10/10

  • SIX LOUNGE
    僕だけのもの
    僕だけのもの

    SIX LOUNGE

    僕だけのもの

     2023年9月20日に“SIX LOUNGE”がニューアルバム『FANFARE』をリリースしました。バンドにとって約2年半のアルバムとなる今作は、話題曲「リカ」や「エバーグリーン」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』6期 第2クールEDテーマに起用されていた「キタカゼ」など、SIX LOUNGEの魅力がたっぷり詰まった一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、楽曲「 リカ 」にまつわるお話です。二人だけの世界で、今までの僕と、君を救うためのラブソング。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 どうして僕ばっか、失ってばかりなんだろうと思って生きていた。   なぜ僕は幸せになりたいんだろう。   ・ちゃんと学校に行くこと。 ・家に帰ったら母が台所にいて、仕事終わりの父を待ちながら夕飯の支度の手伝いをすること。 ・風呂に入ってベッドで友達とくだらない長電話をすること。 ・成績も中の上で、将来の進路を悩むこと。 ・未来が希望に溢れていること。   そんな普通ってどこで買えますか? 何を引き換えに、幸せは手に入れることができますか?   あー吐きそう。   君の笑顔は、失う事を知っている人の笑顔だと思った。 悲しそうで、冷たくて痛くて、放っておけばすぐにどこかへ消えてしまいそうで不安になってしまう。 隠すように、蓋をするように、綺麗にメイクをしているその瞳の奥は、全てを諦めたように光を反射していない。 そんな君の笑顔を見ていると、守りたくて、独り占めしたくて、たまらなくなってしまっていた。   君と不幸になりたい。 二人でめちゃくちゃなダンスを踊るんだ。 世間から笑われて、怒られて、邪魔者扱いされていい。 どうせもう、燃やす価値もないゴミみたいな人生なら、どうなってもいい。 今までの僕を救うために、僕はラブソングを書く。 二人だけの世界で、僕は君を救うために愛を歌いたい。   ねえ、明日は何食べたい? どこに行きたい? 幸せなんて一瞬で壊れる。 太陽に照らされて影が出来るように、僕らの隣には悪魔がいる。 明日が当たり前に来るなんて思ってない。 今日を生き抜けるかなんて知らない。 法律も宗教も戦争も、僕らには関係ない。 君の身体の温もりだけが、僕の居場所です。   2023年 狂気的、暴力的だと言われた僕らの愛を、知らない誰かが歌っている。 愛は凶器だと思う。 相手を傷つけることもできるし、救うこともできる凶器。   まともな愛なんて、ないんだよ。 限界の世代、もう最初から不幸を選べば、傷付かなかったのかもしれないね。 でも、それでもずっとそばにいて欲しいよ、リカ。 地獄でも笑っていようね。   忘れないでいて。離さないでいて。   僕だけのもの。   この愛は誰にも渡さない。   < SIX LOUNGE・ ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 リカ 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:清田尚吾  ◆NEW ALBUM『FANFARE』 2023年9月20日発売   <収録曲> 01.アナーキー・イン・ザ・人生 02.俺たちのファンファーレ 03.キタカゼ 04.エバーグリーン 05.merry bad end 06.モモコ 07.宿酔 08.エニグマ 09.HAYABUSA 10.恋人よ 11.僕と心臓 12.骨 13.アジアの王様 14.Paper Plane   -Bonus Track 15.リカ 16.夢みた君が大好きだ

    2023/10/09

  • なきごと
    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。
    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。

    なきごと

    君も僕と同じように退屈な日々を過ごしていたらいいなぁ。

     2023年10月4日に“なきごと”が3曲入り7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」をリリースしました。収録曲は、「退屈日和」、「マリッジブルー」、「Hangover」の3曲。さらにリリースに伴い、初のワンマン・ツアーも実施!    さて、今日のうたコラムではそんな“なきごと”の水上えみりによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 退屈日和 」にまつわるお話です。この曲を聴いた友達からの意外な感想とは…。みなさんはどんな思いを抱きますか? ぜひ歌詞と併せてエッセイをお楽しみください。 10月4日になきごとから3曲リリースされる。   退屈日和、マリッジブルー、Hangover。   3種3様の暮らしがあって、その暮らしの中には “君”が存在している。   配信シングルのタイトルは “君と暮らしの真ん中で”     アルバムリリースごとにライナーノーツを書いていますが、 詩の延長としてかいているので、 せっかくならたまにはちゃんと歌詞解説をしてみようと思います。 不慣れですがどうぞお付き合いください。       M-1 “退屈日和”     この曲を友達に聞かせた時に   「えみりさんって性格悪いですね」   と言われた。   とてつもなくびっくりした。     「相手の幸せじゃなくて、退屈を望むなんてすごい歌詞だなと思いました。」   なるほど。   そう言われると確かにひどい歌詞だと思う。     こんなにもびっくりしたのは   この曲は私の中で   とってもあったかくて愛おしい曲   と思っていたからである。     聞いてくれたあなたはどう思っただろうか?     失恋の曲?   卒業の曲?   誰かを思う曲?     歌詞において「こう思って書きました!」   と断言するのは嫌いなのだが   ちょっと友達と話して面白いなと思ったから   今回は特別に話すことにする。       私にとっては退屈日和は   幸せの最中の曲だ。     水上は幸せを感じる時、不安も同時に感じる。     幸せの裏には誰かが悔しい思いをしていたり   誰かが不幸になっていることもあるから。     その誰かのことを考えると   自分が幸せでいていいのかと不安になる。     そして、   幸せを感じれば感じるほど   何かを信じてしまったり   期待をしてしまったり。     マイナスなことが起こった時に   裏切られた!と思ってしまう。   その度合いが比例して増える。     だからこそ、   マイナスな感情が隣合わせな   幸せという環境を   味わいきれないのである。       退屈日和は、   誰かの不幸を願っているニュアンスも含まれているが   もっともっと優しい曲なのである。     「幸せだよ。」   と、この曲の主人公は“きみ”へ伝えている。     退屈だと感じるこの日々も   きみも同じように   退屈だ。と、思ってくれていたら   幸せな日になる。   退屈日和だなぁ。     そんな曲。     いや、でもやっぱ皮肉だね。   こういう人間なんです。   水上えみりは。     ちなみに、水上はスピッツが好きで   自己解釈として   スピッツの歌詞には   “ぬるい”という言葉が   キーワードになっていると思っている。     暖かくもあり暖かくもない。   プラスでもマイナスでもない   少し気味悪さもあるし   少し心地よさも感じる。   不思議と人の感情に似ていると思う。     “ぬるいぬるい毎日が きみのことを思い出させる 頼んでもないのにさぁ”   ここの歌詞に出てくる   このぬるさがまさに   心地悪くて心地よい表現としてしっくりくる。     こんな感じのことばっか考えて歌詞を書いています。   言葉にしなくても   なんか潜在的に伝わる。   これが私の歌詞へのこだわりだったりします。     過去の歌詞にも   ぬるいところあるのでよかったら見てみてね。   楽曲が最高な分、   歌詞もしっかり味わってもらえたらいいなー。   <なきごと・水上えみり> ◆紹介曲「 退屈日和 」 作詞:水上えみり 作曲:水上えみり ◆7thデジタルシングル「君と暮らしの真ん中で」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1. 退屈日和 2. マリッジブルー 3. Hangover

    2023/10/06

  • GOOD BYE APRIL
    「普通」は要らない
    「普通」は要らない

    GOOD BYE APRIL

    「普通」は要らない

     2023年10月4日に“GOOD BYE APRIL”がメジャー第2弾シングル「サイレンスで踊りたい」をリリース!この多様化の時代に “形に囚われない愛” をテーマにしたオトナ・シティポップ・ソング。楽曲を彩るサポートには、岸本亮(Pf.)、島裕介(Tp, Tb)、三輪紫乃(Vn)を迎え、ともにグルーヴィーでソウルフルなサウンドを作り上げております。    さて、今日のうたコラムではそんな“GOOD BYE APRIL”の倉品翔による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「 サイレンスで踊りたい 」にまつわるお話です。はみ出すことが恥ずかしく、どうしても誰かと自分を比べて“普通”を追い求めてしまうあなたへ…。また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 小学校低学年から高学年になるタイミングで、僕は転校した。 不思議なもので、同じ市の違うエリアへの転校という近い距離での転校なのに、そこに集まる生徒たちの空気感は全然違っていたのをよく覚えている。 転校前の学校は、とりわけ僕のいたクラスは、なんとなく純朴な雰囲気だった。おかげで地味な僕も何の違和感もなく馴染めていた。一方で転校先の学校は、どことなくお洒落で大人っぽい雰囲気だった。転校生である僕は、そのコミュニティーに馴染むために少し背伸びをする必要があったし、自分がうまくこなせないことがあったりすると、周囲の視線が厳しく感じてとても恥ずかしかった。 その頃から僕は、「普通」という言葉を追い求めるようになった。   自分の好きなものや愛するもの、ことは、 人に教えたいときもあるけれど、 自分の中にそっと留めておきたいこともある。 どちらかというと僕は、後者であることが多い。   大人になるにつれて、自分の好きなもの、嫌いなものが明確になっていく。 得意なこともあれば、苦手なままのこともある。 そして当然、誰かと同じものばかりが好きになるはずもなく、ひとりの時間が好きだったり、大人になった今でもクワガタが好きだったり、新しい道を覚えることが好きだったり、なかなか理解されないような趣味趣向だって当然ある。 そんな自分の好きになるものの種類や度合いは、人と比べる必要のないものであり、自分の胸の中で大切に温め続ければいいものだと思っている。   恥ずかしい思いをしたくないという気持ちから「普通」でありたいと願い続けていた少年時代から、年を重ねていつからか「普通」という言葉を必要としなくなった。 仕事をするにしたって、人と違う得意なことや好きなことへの熱意は、何よりもパワーになるから。   でも生きていると、大人になった今も、みんなと同じものを好きと言ったり嫌いと言ったりしたほうがいいのかな? と思うような瞬間が時々訪れる。 僕が子どもの頃に感じていたように、はみ出すことが恥ずかしいことだという空気が、時折流れてくるのを感じる。   愛は、人に対しても、物事に対しても同じで、好きだと思う人やもの、自分の人生に必要だと思う人やものを、自分の感度で選びながら歳を重ねていく。 そこにルールや決まった形はなくていいはず。人と比べる必要もない。   音が鳴り止んだ、誰もいなくなった真夜中のフロアでもいい。 誰かとは違う、「普通」とは違う自分らしい人生を、目一杯踊れたらそれでいい。   そんなことを思いながら、「サイレンスで踊りたい」という曲の詞をかきました。   <倉品翔(GOOD BYE APRIL)> ◆紹介曲「 サイレンスで踊りたい 」 作詞:倉品翔・延本文音 作曲:倉品翔   

    2023/10/05

  • コアラモード.
    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。
    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。

    コアラモード.

    進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。

     2023年10月25日に“コアラモード.”が約5年ぶりのオリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』をリリース! 今作には、TVアニメ『俺だけ入れる隠しダンジョン』エンディングテーマ「ネモフィラ」をはじめとしたアニメタイアップ曲や、TVCMソングなど多数タイアップ曲が収録。彼らの多面的でバラエティに富んだ楽曲たちを楽しめる一枚となっております。    さて、今日のうたコラムではそんな“コアラモード.”による歌詞エッセイを4週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのはあんにゅです。綴っていただいたのは、収録曲「 カンパイ! 」にまつわるお話。どんなに月日が経っても、お互いの境遇が変わっても、大切な友達を思い浮かべながら、この歌詞とエッセイをお楽しみください。 「そろそろ会おうよ」 このLINEを2人に送るタイミングは、いつも桜が咲き始める頃。     ひとりは現在横浜にあるケーキ屋さんの店長さん。   彼女は好きなアイドルを推すことに生きがいを感じていて、いつだったかわたしにKちゃんというアイドルの顔写真が大きく印刷されたうちわを500円で売ってあげると言った。 正直それが高いのか安いのかよくわからなかったけれど、なんだか楽しそうだったので買ってみることにした。   すると彼女は「あなたは今日からKちゃん担当ね!」と言い放ち、満足そうに笑った。 わたしはそれが嬉しくて、まだそんなに詳しくないうちわに収まったKちゃんを眺めながら、これから自分の中に新しい世界が広がるような気がしてワクワクした。   家に帰って母親に「また変なもの買ってきて」と心配されたけれど、もちろん悔いはない。 だってカラオケに行った時も大活躍だったし、うろ覚えだった曲をみんなとノリノリで歌いながらはしゃいだあの時間は、まさにわたしの青春そのものだ。 それにしても、当時わたしの周りにいた友達のほとんどがそのアイドルグループのファンで、わたしは会話についていくのに必死だった。   この前、久しぶりに実家の押し入れを開けたら、暗闇の中不気味に浮かびあがるKちゃんと目が合った。 ドキッとしながらも当時のこのエピソードが思い出されて「ふふ、ありがとうKちゃん、ありがとう友達のSちゃん」と心の中で呟きながら、うちわをパタパタと扇ぎ、懐かしい風を思いっきり吸い込んだ。     もうひとりはこの前結婚をして、ついにお母さんになったYちゃん。 何歳になっても、自分と同い年の友達がお母さんというのが不思議でたまらないけれど、我が子の成長を見守る幸せそうな姿を見ていると、わたしも幸せな気持ちになる。   あの頃は想像もつかなかった未来。 誰が1番に結婚するのか、わたしの予想ははずれたし、まさかSちゃんがケーキ屋さんのかわいい店長になるなんて最高すぎるけれど、ちょっと意外だった。   今思えば、誰にも伝わらないであろう些細なことで授業中必死に笑いを堪えたり、ファミレスに山盛りポテトとドリンクバーだけで何時間も居座ったり、まさかの恋の結末にみんなで号泣したり、どこへ向かっていくのか、私達の人生は。そんなことをずっと考えていた。   進んでいく、変わっていく、だけど変わらないこの空気感。   以前より会う頻度は減ってしまったけれど、たまにみんなで集まって、これからも相変わらずあーだこーだ語り合いたい。 おばあちゃんになっても子どもみたいにはしゃいで、いつもお花見をするあの桜並木の道を、ケタケタ笑いながら3人で全力疾走したい。   そのために「足腰を鍛えておこう」なんて言ったら、もちろん笑ってくれるだろうけど、あながち、冗談でもない(笑)     そんな中学時代から仲の良い彼女たちへ、感謝を込めて作ったのが、この『カンパイ!』という楽曲。 データを遡ってみたところ、2014年の2月のデモを発見!コアラモード.のデビュー前から存在していたことになる。   20歳くらいのわたしの歌詞は、素直で初々しくてくすぐったい。今書いたらまた歌詞も変わってくるだろうけど、リアルなこの感じが逆に良くて、ライブで歌うと不安と期待が入り混じっていた当時の感覚が蘇る。   皆さんも大切な友達のことを思い出しながら、是非聴いてみて欲しい。 そして久しぶりにその友達に会えた時には、盛大に「カンパイ!」忘れずに♪   <コアラモード. あんにゅ> ◆紹介曲「 カンパイ! 」 作詞:あんにゅ・小幡康裕 作曲:あんにゅ ◆オリジナル・アルバム『COALAMODE.3 ~Blue Moment~』 2023年10月25日発売   <収録曲> 1.ネモフィラ 2.ラッタッタラッタ 3.アンダンテ 4.わたしの願いごと 5.思い出コレクション 6.雨上りには好きだといって 7.ユラユラリカ 8.ビデオテープ 9.ビューティフルデイズ 10.I‘LL BE 11.カンパイ! 12.あなたに会えて 13.はるつげどり

    2023/10/04

  • saji
    ―終点―
    ―終点―

    saji

    ―終点―

     2023年10月3日に“saji”がNew Digital Single「Magic Writer」をリリースしました。同曲はTVアニメ『とあるおっさんの VRMMO 活動記』オープニングテーマ。sajiとしてはTVアニメ『かげきしょうじょ !!』に次ぐ2作品目のアニメOP曲であり、夢を諦めかけている大人の背中を押してくれるスウィング・ロックとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“saji”のヨシダタクミによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 Magic Writer 」にまつわるお話です。大人になるってどういうこと? その質問の答えはきっと子どもと大人で異なるけれど、ひとつ共通する部分も…。今、夢を追いかけているあなたへ。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 小さい頃は誰しも色々な夢を持っている。 怪獣、ヒーロー、警察官、スポーツ選手 憧れと願望がイコールで結ばれていたあの頃   やがて自分という存在を強く認識し 現実というものを見つめるうちに、自分自身の値打ちを考えるようになっていく。   等身大の幸せというやつが大人になるにつれ 社会に於ける存在意義、存在価値に置き換わっていくような気がして、種の保存(群選択)とやらを感じざるを得ない。   大人になるってどういうこと? と 子どもに質問すれば、恐らく彼らは 「やりたいことやできることがもっと増える」と答えるだろう。   しかし同じ質問を大人にぶつければ 「自立し社会に適応すること」と答えるだろう。   この二つの答えは置き換えれば 子どもが描く大人=自由になること 大人が描く大人=不自由を知ること   であると僕は思う。 ただ、この問いかけの本質はそこではなく 双方が自分のことを不自由だと思っていることにある。   子どもたちは大人になったら 自由になれると思っているし、 大人たちは子どもは自由でいいなあと思って生きている。 この感覚のスイッチの入れ替わりこそが人生のモラトリアム期であり、 クリエイターとしては最も不安定で輝かしい黄金期だと思う。   子どもにも大人にも成りきれないどこにも属していない存在だからこそ、 夢や希望といった類への感覚が今の僕らとは違う。 夢や希望や愛といった言葉が一番嫌いな時期でもある。   言い換えればこの時期こそが 本当の夢を見つける子ども時代最後の タイミングとも言える。   大人になってからの夢と 子どもの頃に描いた夢はまるで違う。   大人の描く夢には飛び立つための滑走路が必要だし、子どもの夢には翼が要る。   大人は叶える為にはどうすれば良いかを 考え、子どもはなった後のことを考える。   この言葉を聞いて  はっとした人はいないだろうか。   大人には道が必要なのだ。 自らが歩いて来た道や、 ここから先進むための標が。   子どもの頃の僕らは、目的地さえ分かれば それで良かったはずなのだ。 出来る出来ないではなく、 なりたいものが夢であり未知こそが夢だった。     昔のポケモンのEDテーマで小林幸子さんが歌う「 ポケットにファンタジー 」という曲がある。   僕が今長々と書いてきたことの全てがこの曲に詰まっているので、 知らない人は是非歌詞を見ながら聴いてみて欲しい。   今回描いた新曲「Magic Writer」も まさにそういうテーマを歌った曲であり、 子どもの頃の夢と大人になった自分   大人であることで得た幸せもあれば、 今の暮らしに不満がある訳でもない。 それでも、あの頃の夢は何処に行ったんだろうか という事を紡いだ歌詞になっているので 大人になった全ての人に届いて欲しい。   僕は音楽を続けていく中で 10代、20代と それぞれ同じテーマを歌った曲を書いてきた。 そして今回新たに描いた この「Magic Writer」という歌を通じて 僕自身どのような感覚で今を生きているのかも改めて自覚できた気がする。   僕はまだ夢を叶えられていないし、 夢をまだ見続けられているのかも分からない。   ただ、このトンネルがどこに繋がっているのかを見たいんだ。   <saji・ヨシダタクミ> ◆紹介曲「 Magic Writer 」 作詞:ヨシダタクミ 作曲:ヨシダタクミ

    2023/10/03

  • SCANDAL
    人生何があるかわからない、まだ死ねない。
    人生何があるかわからない、まだ死ねない。

    SCANDAL

    人生何があるかわからない、まだ死ねない。

     2023年10月4日に“SCANDAL”がニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」をリリース! 表題曲「ハイライトの中で僕らずっと」はMAMIが作詞・作曲。リスナーと共に過ごす瞬間が今までもこれからの人生のハイライトであるようにというバンドの願いと、17 年続けてきたバンドとして過去も未来も背負っていく覚悟が込められております。そして、カップリングにはTOMOMIが作詞・作曲を担当した新曲「CANDY」が収録。    さて、今日のうたコラムではそんな“SCANDAL”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのはMAMIです。タイトル曲「 ハイライトの中で僕らずっと 」に込めた想いを明かしていただきました。歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 私たちSCANDALは今年の8月21日で結成17周年を迎え、その年数が同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)としてギネス世界記録に認定されました。   数年前から記録にチャレンジしてみるか~なんて冗談混じりで話していたことが現実になり、まさか自分がギネス世界記録の保持者になるとは思ってもいなかったのでビックリな人生ですが、本当に携わってくださった皆様、応援してくれているファンのみんなに感謝の毎日です。   そんなチャレンジをしていた中、去年行った北米ツアーでコロナに罹ってしまいツアーの公演キャンセルと海外のホテルでの療養を経験しました。その時生まれて初めて『人生何があるかわからない、まだ死ねない』と本気で思いました。   その出来事をきっかけに、私たちがどんな気持ちで活動していて、どんな覚悟を持って音楽をしているのか、そして決して順風満帆ではなかった17年だったけど、どんな時もどんなことも確実にSCANDALというバンドのハイライトであった事を改めて受け入れた、これまでの17年とこれからの私たちの覚悟を謳った「ハイライトの中で僕らずっと」という曲を作りました。   生きていれば苦しいことも辛いこともムカつくこともたくさんあるけど生きてなきゃ感じられない感情だし、嬉しい楽しいと思うことも含め、命果てるまで全ての出来事が一人一人の『人生』という作品にとってのハイライトである、と思って聴いてもらえたらと思います。   ドラマとか映画とかアニメや漫画でも主人公って色々あるじゃない。最悪でも最高でもあのシーンがなかったら今に繋がらない!っていうやつ、の『あのシーン』を私たちは私たちの人生の主人公として経験してる最中だと思うんです(と思うことでブチギレ案件があっても多少落ち着けます笑)。   死ぬまでひとつも何も起こらないなんてことは少ないと思うから、何があってもこれはハイライト!と思って日々生きようね!   <SCANDAL・MAMI> ◆紹介曲「 ハイライトの中で僕らずっと 」 作詞:MAMI 作曲:MAMI  ◆ニューシングル「ハイライトの中で僕らずっと」 2023年10月4日発売   <収録曲> 1.「ハイライトの中で僕らずっと」 2.「CANDY」

    2023/10/02

  • 新山詩織
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    新山詩織

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     聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!    さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第10弾です。綴っていただいたのは、日常のなかの「?」のお話。いつどこでついたのかわからない、小さな跡や染みを見つめて考えることは…。今回も音声版がございます。本人の朗読も併せてお楽しみください。 ついこの間、左手首を見たら 小さな小さな火傷のような跡があった。   ハテナはてなの頭で これまでの1日の流れや昨日の出来事を辿ってみるも そんなことになる状況など一度もなかった。   強いて言うならば、久しぶりに揚げ物をしていた時 油がピッととんできた可能性が高い。   とある日に、いつものお気に入りのジーンズを履いて外に出た時。   お昼がてらベンチに座り一息つきながら ふと、下を見たら   膝のあたりに、白いような、茶色いような はたまた黒いような色が染み付いていた。   はたいてもそれは取れず 人目にもしっかりわかるよう濃いめについていたので 少し恥ずかしかった。   しかし、一体いつなんだろう 転んでもないし、風に吹かれてもないし 森や林の中を入ったわけでもないし… 再びハテナはてなの頭だった。   特に多いのが、歯磨き粉。   鏡を見ながら、隙間なくしっかり磨いているし 飛び散るようなことなんて何もしてない、なのに   “一体どうしたらこんなところにつくの?” ということが、かなり起こりうる。   そんな感じで、どんなに気をつけていても、意図していなくても 気づかずに誰かを傷つけてしまっていることもあるかもしれない。   でも、そんな風に気にしていたら生きていけないし その時はその時で対処して行くしか無いよね 人ってそういう生き物なんだって、自覚しながら   “なるようになる”で、生きていくんだ。     <新山詩織> ◆新山詩織 アコースティックLive 2023 ~夏の終わり Vol.02 https://niiyama-shiori.com/live_event/2023/08/2930/ 出演:新山詩織(Vo,Ag) / 和久井沙良(Pf,Key)   10月14日(土)北海道・札幌 くう OPEN 15:30  START 16:00 公演に関するお問合せ:マウントアライブ  011-623-5555   10月15日(日)東京・目黒ブルースアレイジャパン <1st> OPEN 15:00  START 16:00 <2nd> OPEN 18:30  START 19:30 公演に関するお問合せ:目黒ブルースアレイジャパン  03-5740-6041   10月21日(土)愛知・BL cafe OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サンデーフォークプロモーション  052-320-9100   10月22日(日)大阪・ヒルズパン工場 OPEN 16:30  START 17:00 公演に関するお問合せ:サウンドクリエイター  06-6357-4400   ◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』 2023.7.5 RELEASE! https://niiyama-shiori.com/cat-info/2023/04/17/2553/

    2023/09/29

  • MOSHIMO
    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。
    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。

    MOSHIMO

    知らないぞ。女の子ってたくましいぞ。

     2023年9月20日に“MOSHIMO”がニューアルバム『CRAZY ABOUT YOU』をリリースしました。今作は新曲6曲に加え、映画主題歌「諸行無常ディスティニー」「さよならエリュマントス」を含めた既存曲4曲の全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“MOSHIMO”の岩淵紗貴による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 やなこった 」にまつわるお話。たくましく生きている女の子も、ちょっと油断している男の子も、ぜひ歌詞とエッセイを併せてお楽しみください。 「 やなこった 」   この曲は『CRAZY ABOUT YOU』の中で個人的に一番好きな曲です。   作り始めは鼻歌からできました。 一瀬と一緒に曲作りをしているのですが、 「ALだしね~~どんな曲作ろっか~~」 など話していて   「女の子ってそんないい奴じゃないし、みんな計算高いし、それなりに嘘ついて生きてるし、素直になれる曲がいいな~」   って頭の中に浮かんで「やなこったぁ~やなこったぁ~~♪」と歌って出来上がった曲です!!   それが悪いわけではなくて私もそうだし、 肯定派なので作った楽曲になります。     男の人がダメな部分を歌った楽曲って 「可愛い」とか「なんかグッとくる」ってなるけど なかなか女の子のゲスな部分の楽曲って少ないなと思うんです。     <次の彼 次の彼 目星は付いてる さよなら>   ってあながち間違いじゃないと思うんですよね笑。   どうせ女の子の方が好きで油断してる男性とかよく見かけるんですが   「あ~~あ、、、知らないぞ。女の子ってたくましいぞ」って思う瞬間がめちゃくちゃあるんですよね笑。     愛想尽かされるのってどっちなんでしょうかね?!って曲です。   都合よく生きたくなる理由もあるからさ、、、 察してよって言いたくなることがこの世の中にはたくさんたくさんあるから 素直に歌えた楽しい楽曲です。   ライブの定番曲になるといいなって思ってます!!!   <MOSHIMO・岩淵紗貴> ◆紹介曲「 やなこった 」 作詞:岩淵紗貴・一瀬貴之 作曲:岩淵紗貴・一瀬貴之 ◆NEW ALBUM『CRAZY ABOUT YOU』 2023年9月20日発売   <収録曲> 1.君に夢チュウ 2.成敗 3.さよならエリュマントス 4.少年少女 5.やなこった 6.深夜0時 7.SAD GIRL 8.アナタダケ 9.恋のディスマッチン 10.諸行無常ディスティニー

    2023/09/28

  • ヤングスキニー
    あの時ウザかったあいつも多分きっと。
    あの時ウザかったあいつも多分きっと。

    ヤングスキニー

    あの時ウザかったあいつも多分きっと。

     2023年9月27日に“ヤングスキニー”がメジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』をリリースしました。「君の街まで」や「愛すべき日々よ」などのタイアップソングや、すでにライブでも人気の高いアッパーなロックチューン、インディーズ時代の再録楽曲も含むバンドの勢いをみせる全5曲収録のEPとなっております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆーによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作の収録曲「 愛すべき日々よ 」にまつわるお話です。みなさんにとって“友達”とはどんな存在ですか? また、どうしても“嫌なやつともうまくやらなければならない”としたら…? 歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 僕が1番好きな言葉は、「俺の友達はみんなゴミなやつだけど、そんなところも愛せるのが友達なんじゃないかな」という親友の言葉です。   お久しぶりです。ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)です。新曲「愛すべき日々よ」について書かせていただきます。   この曲は、江崎グリコ「セブンティーンアイス」キャンペーンソングとして、タイアップの書き下ろしをしたのですが、そうはいえど自分の想っていることを連ねた曲になりました。   今回は、僕の思う友達と、ウザいやつとの関わり方、的なやつを伝えられたらいいなと思います。   皆さんに友達と呼べる人はいますか?   まあ大体の人がいるとは思います。僕も多くはないですが、数少ない人と深い関係を築いて、心から友達と呼べる人がいます。でもどんなに仲の良い友達でも、人間だから、生きていく上で分かり合えないことはあります。理解できないこともあります。でも僕は、友達だったら何をされても許せる気がするんですよね。   「あの時ウザかったあいつも多分きっと」僕と同じ部分があるに違いないから。   でもこう思えるのは、そいつが信頼できる友達だからだと思います。やっぱり赤の他人に、嫌なことをされたら、そんな簡単には受け流せないし、許せるわけじゃないんです。   だから僕はこの曲のような人になりたい。どんなに赤の他人でも、“同じ人間なんだから”って思って許せる心の広い人間になりたいって思いながらこの曲を書いた気もします。   ちょっと話題は変わりますが、最近僕は、赤ちゃんの動画を見るのが好きなんです。赤ちゃんが可愛いくてたまらなくて、癒されてます(笑)。でもふと思うんです。赤ちゃんは、ブサイクでも可愛いって言われる。鼻水を垂らしてても、愛おしく見える。でも大人になるとそうはいかないんです。なんでなのでしょうか。いつを境に、ブスって言われてしまうようになるのでしょうか。   まあだから僕は、なんか嫌なことがあったら、「あいつも小さい頃は可愛かったんだし、鼻水垂らして泣きじゃくって、オムツも履いてたんだよな」とか考えたりしてます。ちょっとはマシに見える気がします。   全ての人と仲良くなれるわけはないし、なる必要はない。大切な奴が1人でもいれば、十分。でも世の中を生きてく上では、嫌なやつともうまくやらなければならないらしいから、そんな時に悩んだら僕のアドバイスを思い出してみてください。   <ヤングスキニー かやゆー(Vo&Gt)> ◆紹介曲「 愛すべき日々よ 」 作詞:かやゆー 作曲:かやゆー ◆メジャー1stEP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』 2023年9月27日発売 <収録曲> 01. 君の街まで 02. 愛すべき日々よ 03. 君じゃなくても別によかったのかもしれない 04. 愛の乾燥機 05. 8月の夜 (2023 ver.)

    2023/09/27

  • a flood of circle
    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。
    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。

    a flood of circle

    「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。

     2023年9月13日に“a flood of circle”が新曲「ゴールド・ディガーズ」をリリースしました。同曲は、ホリエアツシ(ストレイテナー)がプロデュース。MVの映像ディレクションはShun Mayamaが担当。佐々木亮介(Vo)からMayamaへのラブコールにより実現したMVでは、なんとメンバー全員が“学ラン”を着用するという、これまでのa flood of circleからはかけ離れたビジュアルとなっております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“a flood of circle”の佐々木亮介による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ゴールド・ディガーズ 」にまつわるお話です。自身のストレイテナーとの出会い。そして、ホリエアツシと共に曲を作っていくなか学んだことは…。歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 1 「ゴールド・ディガーズ」の20年前の話。 自分がストレイテナーの曲を初めに聴いたのは高校生の頃、2003年の「TRAVELING GARGOYLE」で、東京江東の実家で何気なく付けていたテレビからミュージック・ビデオ(当時はプロモーション・ビデオという、もっとドライな言い方だったけど)が流れて来た時だった。 すぐに好きになった。   イントロはシンプルなビートで、ギターが複雑なボイシング(和音を構成する音がすぐには聴き取れない感じ)で隙間を作りながらリフを刻んでいく。 余計なものがない。 ビデオとしては、ヴォーカル&ギターとドラムス、2人のメンバーが海に向かって演奏をぶつけている様を背後からのカメラワークで見せるシンプルなもの。 映像にも余白が多い。 歌い出したヴォーカルのイライラしたような語尾が、17歳の自分の耳に刺さってくる。 何故だろう。 歌詞に出てくるような「レコード」じゃなくて自分の場合は大体中古のCD、もしくはそれをコピーしたMD(知ってる?ミニ・ディスク)だったけど、歌詞に出てくるようにそれらが「散らばった」部屋で寝転がっていたからだろうか。 名前が気になってテレビ画面の左下を見ると「TRAVELING GARGOYLE」と書いてある。 GARGOYLE? なんて読むんだろう。 分からないままサビが来る。 あ、ガーゴイルって歌ってるのか。 あのヨーロッパの古い城の高いところについている魔除けの石像みたいなやつのことかな。 ドラクエのモンスターみたいなやつ。 そんな言葉を冠した曲を、それをサビで叫ぶ曲を、他に聴いたことがない(いやその後だって無い。今、歌ネットの検索欄にGARGOYLEと入力して検索してみたら分かる、これしか出てこない)。 なんだこれ? すごく気持ち良いメロディー。 内側から焦りが溢れ出すみたいに、でもどうにかそのエネルギーをギリギリで制御してリズムを打ち出してるみたいな、力強いビート。 っていうか2人組のバンドなんだ? そんなのアリだったのか。 そのガーゴイルは、次の時計台を目指して飛び去っていくらしい。   後になってこの曲が入ってるアルバム『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』を聴いて、共感と脅威を感じた。   「TRAVELING GARGOYLE」の<雪に埋もれた町>というフレーズもそうだし、ヨーロッパ的なイメージは他の曲でも登場する。 例えば“国境を越える列車”というワードは地続きに小さな国が並ぶ大陸的なものだし、そのせいか鐘/塔/湖とか日本にもあるものさえヨーロッパ的なイメージで伝わってくる。 自分は子供の頃、7歳から13歳までブリュッセルとロンドンで過ごしてきた。 地震がない国では古い建物がものすごくたくさん残っていて、そのせいか良くも悪くも古いものの支配力が強く、城と教会と戦争の跡が観光名所になる。 歴史や文化がゴチャゴチャに混じっていて寛容なところもあるけど、6年間他所者として過ごした実感が自分には残っている。 それと17歳当時に生活していた下町のギャップを、時計台を行き交うみたいに日本語のガーゴイルが繋いで、それも同じ一つの世界だと感じさせてくれた…のか? 話が大袈裟だな、おい。 ただとにかく、それまでどこの生活も長続きしないで所在なく感じていた自分には『LOST WORLD’S ANTHOLOGY』がとても肯定的に響いた。   今「TRAVELING GARGOYLE」のビデオを見ると、全然顔を映さない背中ばかりの2人の姿が、それだけで世の中に立ち向かっているようにも見える。 実は歌の内容と反対で、どこかへ飛んで行こうというより、自分でい続けようとする決意のような。 そんなバンドは見たことがなかった。     2 ストレイテナーのホリエアツシさんがプロデューサーとして参加してくれて生まれたa flood of circleの一番新しい曲「ゴールド・ディガーズ」。 これを作っていて学んだのは、譜割りにこだわることで生まれるものがあるということ。 「譜割り」って言葉を自分が正しく操れているか怪しいところなんだけど。 例えば歌の譜割りを決める、というと、それはメロディーを形作る音階やリズムの正確な場所を設定すること、だと思っている。 多分。 自分が曲を作る時、一旦メロディーを決めても、その後は歌う言葉次第でメロディーも流動的に変えながら最終的な形を決めていく。 「ゴールド・ディガーズ」を作るにあたって、まあいつも通り歌詞に悩んでいたら、ホリエさんは「歌の譜割りをいい加減にしないで先にちゃんと設定した方が、歌うべき言葉が出てきやすいと思うよ」とアドバイスしてくれた。 実際、メロディを決めて言葉がハマらなかったらメロディを優先して必要な言葉を探し直す、というやり方で今回は挑戦した。 Aメロは全て1拍置いてから歌い出すとかBメロは全て3連符で歌うとか、メロディーにルールを設けて言葉を探したから、その辺りにも「ホリエ節」のようなものを聴き取る耳の肥えたストレイテナーのファンもいるかも知れない。 自分だけで作業していたらもっとイレギュラーでいい加減なメロディーが増えていたと思う。 レコーディングの時もホリエさんが一番こだわっていたのは歌の譜割りだった。 例えばBメロの<だから何だよ>の<だから>のまとめ方とか、サビの後半の語数が多くなってからも一つ一つの言葉を丁寧にメロディーへ収めたり、ホリエさんに調整してもらった。 その結果、今までa flood of circleにありそうでなかった曲に仕上がったし、ホリエさん曰く「面白格好良い曲」が生まれた。     3 a flood of circle「ゴールド・ディガーズ」とストレイテナー「Silver Lining」のリリース日が近かったため、共同でイベントをやったら楽しいだろうと思いついて、「下北沢線路街空き地」という名前の野外スペースを借りて自分とホリエさんによる弾き語りライブを開催した。  その際ストレイテナー「246」を2人で演奏したんだけど、横並びで一緒に歌いながら、自分はホリエさんの歌から溢れ出る「25周年を迎えたバンドマンの凄み」を強烈に感じていた。 「246」は国道246号線にまつわる歌で、この歌の主人公は車を転がしながら人生を振り返っているように思える。 淡々と、時々エモーショナルに進んでいくビートの上で、諦めとも悟りとも取れるような心境を歌にしていく。 ホリエさんはその日「吉祥寺」という曲も演奏していたんだけど、自ら意志を持って望んで変化してきた今のストレイテナーは、「TRAVELING GARGOYLE」のようにどこかに飛び去ったりしないし、時計台も城も湖もない現代東京の街の地面に足をつけて生きている感じがある(ちなみにホリエさんは東京中の美味い店を知っている。超モテそう)。 バンドの歴史はまだまだ途中だとしても、誇大妄想的に壮大なイメージが歌になったファースト・アルバムから、25年間で実際に壮大な景色も勝ち得て、その間の激しい変化も併せて過去を受け止めながら、ただいつもの国道を進んでいくような歌。     4 ホリエさんは普段から優しいし感動的な歌を作る人だけど、常に皮肉や攻撃性を絶やさず心根に持っている節もあって、古くは「Killer Tune」、割と最近だと「倍で返せ!」のような、意味や物語を否定するみたいに作られた乱暴なリフや歌詞も素晴らしい。 「Killer Tune」で歌われる「チュチュンチューン」のニュアンスに満ちている「世の中舐めてる感」なんか、聴いててすごく嬉しくなる。   「ゴールド・ディガーズ」では音も歌詞も(ビデオも)ふざけて作った部分がたくさんある。 自分の生真面目さと不真面目さを理解し受け止めてくれたホリエさんの器の大きさに感服しつつ、生意気を言えば、自分とホリエさんの波長が合っていたから生まれた曲、歌詞だとも思う。 「TRAVELING GARGOYLE」の20年後の話。 <a flood of circle・佐々木亮介> ◆紹介曲「 ゴールド・ディガーズ 」 作詞:佐々木亮介 作曲:佐々木亮介 

    2023/09/26

  • 足立佳奈
    あの日と同じ、予報外れの雨。
    あの日と同じ、予報外れの雨。

    足立佳奈

    あの日と同じ、予報外れの雨。

     2023年9月23日に“足立佳奈”が新曲「この雨がやんだら」をリリースしました。同曲は、9月22日から放送開始のWOWOW連続ドラマW-30『アオハライド Season1』主題歌となっております。さらに、[ADACHI KANA Acoustic Tour "23-24"]を10月に開催することも決定。新アーティスト写真も公開となり、新たなフェーズへと向かう足立佳奈を表現した写真に。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“足立佳奈”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲 「 この雨がやんだら 」 にまつわるお話です。この歌の裏側には、一体どんな物語が息づいているのでしょうか。歌詞と併せて、<私>の揺れ動く感情と見つめる景色をお楽しみください。   チャイムがなった。   私たちと割と年齢の近いポロシャツの似合う先生が、 次の小テストの範囲を告げて教室を去った。   クーラーが壊れていて、扇風機が4台部屋を囲むように設置してある。   あつい。   黒板を消される前にノートに写さないと。 いつもこの調子だ。 授業はまともに受けているつもりだけど、 歴史上の人物の名前がなかなかの長さのカタカナだったり、 同じような漢字だったりで私だって大変なのだ。   急いで次の授業に向かう。 移動教室が1番苦手、仲の良さが目に見えてわかるから。 私は1匹狼になんてなれない。 嫌われないように、みんなに合わせて、 なんとかうまく輪に入れてもらって廊下を歩く。   そんな私はクラスメイトに恋をしている。 自分とはまるでタイプが違う。   少し前に、放課後に資料をまとめてて、 いつもより2時間も帰るのが遅くなった日、 帰りのバスを待ってたらそこにふと彼が現れた。 気にもとめてなかったけど、そんな時、急に雨が降ってきた。 バス停の屋根の下で2人。   雨のいたずら。   その日から少しずつ話すようになって、自然と意識するようになった。 彼もきっとそう。   移動教室の時、廊下で彼が何となく私の半径2mのところにいたり、 教室で何度も目があったり、 放課後同じバスで帰ったり。   そして2学期が始まった。   お昼時間になり、クラスに嫌な空気を感じた。   成績は決して良いとは言えないけど、 笑顔も声もキュートで物腰の柔らかい彼女に目が止まった。   いつもの女子グループに入らず、1人でお弁当を食べている。 誰も彼女と話そうとしない。 私はすぐに分かった。 こういう時は知らん顔する方が賢明だ。   いつも嫌われないように輪の中に入れてもらっている私が、 今ここで彼女に話しかけたりなんかしたら… 私の学校生活に支障が出るに違いない。 でもこんな空気は気分が悪い。耐えられない。   「一緒にたべよ。」   私はほんの小さな勇気をふりしぼって声をかけていた。   それからは、分かってたけど、 移動教室の時一緒に歩いてくれた友達は、 私を輪の中にいれてくれなくなった。 おはようもバイバイも返事がなくなった。 どうしていいか分からなくて、 誰もいない帰りのバス停で1人になると、 私の心の中だけ雨が降ってるみたいだった。   でも頑張った私。 彼女は私の言葉で少し笑顔になってくれたから。   やっほ。 聞き覚えてのある声がして、 急いで顔をつくる。   ドラマのワンシーンみたいな彼の登場が、 よく考えたら出来すぎててなんかちょっと笑えた。 彼なりの気遣いだったのかもしれない。 今の私には嬉しかった。   ぽつぽつ   あの日と同じ、予報外れの雨。 彼と目が合って思わず笑った。 自然と2人は手を繋いでいた。 もう何本バスを乗らずに見送っただろう。 あと少しだけ。   今ならこの気持ちを言葉にできるかもしれない。 ちゃんと伝えよう。 この雨がやんだら。   < 足立佳奈> ◆紹介曲「 この雨がやんだら 」 作詞:Carlos K.・足立佳奈 作曲:Carlos K.・足立佳奈

    2023/09/25

  • MOSHIMO
    推しがいるだけで。
    推しがいるだけで。

    MOSHIMO

    推しがいるだけで。

     2023年9月20日に“MOSHIMO”がニューアルバム『CRAZY ABOUT YOU』をリリースしました。今作は新曲6曲に加え、映画主題歌「諸行無常ディスティニー」「さよならエリュマントス」を含めた既存曲4曲の全10曲が収録されております。    さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“MOSHIMO”の岩淵紗貴による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 君に夢チュウ 」にまつわるお話。あなたにとっての「推し」を頭に浮かべながら、エッセイと歌詞をお楽しみください! 「 君に夢チュウ 」 今回10曲入りのアルバムを久しぶりにリリースしました!! その代表曲にもなっている楽曲です。   この曲は所謂「推し活」の曲です笑   好きなアーティストや野球選手で好きな人(推し)の事を思って書きました。   現代ってバンドでも「推し」というワードが入ってきているけど 単純に自分の趣味や好きな気持ちに従順なんですよね!! 私もかなりオタク気質ですからめっっっっっちゃ分かります!!   昔、追っかけもしていてツアーついて回ってましたもん!!笑   今はヤクルトスワローズが大好きですが、暇があれば試合見に行くし   選手が調子いいと、活躍すると心から嬉しいし、何か調子が悪いとめちゃくちゃ心配になります。   ちょっとチームのことをSNSで悪く言われてると、「そんなこと毎日チェックしてから言ってよ!!ちゃんと見てたらそんな意見にならないよ!!」って普通に思いますし、、、笑   「推しがいるだけで」 本当になんか頑張れちゃうし、なんか毎日充実してるし それだけではっぴ~~~!!みたい!!   もちろん、それだけではないですけどね。 厄介オタクと言われるものではないんですが、やっぱり嫉妬したりもありますし!!笑   これを見てくれている人の「推し」が人でなくてもいいし もしかしたら子どもとかペットかもしれないし!! あなたの「推し」に当てはめて聞いていただけると より楽曲が楽しく聞いていただけるんじゃないかなと思っています!! <MOSHIMO・岩淵紗貴> ◆紹介曲「 君に夢チュウ 」 作詞:岩淵紗貴・一瀬貴之 作曲:岩淵紗貴・一瀬貴之 ◆NEW ALBUM『CRAZY ABOUT YOU』 2023年9月20日発売   <収録曲> 1.君に夢チュウ 2.成敗 3.さよならエリュマントス 4.少年少女 5.やなこった 6.深夜0時 7.SAD GIRL 8.アナタダケ 9.恋のディスマッチン 10.諸行無常ディスティニー

    2023/09/22

  • クジラ夜の街
    裏会話
    裏会話

    クジラ夜の街

    裏会話

     2023年9月20日に“クジラ夜の街”が配信シングル「裏終電・敵前逃亡同盟」をリリースしました。同曲は、現代社会に贈る「背中を押さない」メッセージソング。ワンマンライブ“6歳”全公演をはじめ、以前からライブで度々披露しておりファンの間では支持が非常に高く、SNSの再生数も日々上昇中の人気楽曲です。今までにないバンドの新たな一面が垣間見えるメロディーやテンポに合わせて、歌詞の世界観が聴く人の胸を打つ1曲。    さて、今日のうたコラムではそんな新作を放った“クジラ夜の街”の宮崎一晴による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは「 裏終電・敵前逃亡同盟 」の“裏会話”です。一体、どんな会話が交わされているのか…。さらに今回は音声版もございます。本人によるこだわり満載の朗読でもエッセイをじっくりとお楽しみください。 裏終電・敵前逃亡同盟 東トバリ坂支部 A5 モニタールーム内   『支部長。駆け込み乗車に失敗し、終電を逃したと見られるスーツ姿の女性を1名確認。ホーム内のベンチに座り込んでいます。どうしますか』   タクシー呼んですぐに帰るだろ。スルーで良い。対象の様子をよく見て、判断するのだ。   『ねぇねぇしぶちょ~。こっちにも酔っ払った男が一人、終電を逃したっぽいよ~』   その男の外見は?   『ん~。20代前半で、ホストみたいなカッコしてる。銀髪でチャラい感じ? さっきからずっと大きな声で誰かと電話中~』   そいつもスルーでいい。どうせこの後、ツレの家にでも転がり込むさ。非・救済対象だ。   『支部長さん支部長さん! 改札前で立ち尽くしている男女2名確認! 終電を見送ったようです! 2人ともなんだかモゾモゾしていて、顔も真っ赤です! 困ってそうなので話しかけてきても良いですか!』   待て待て行くな。そっとしといてやれ。そいつらは今、人生で1番ウキウキする時間をお楽しみ中だ。   『支部長。大変です』   『しぶちょ~こっちにもきて~!』   『支部長さん。ウキウキってなんですか?』   だぁ! お前たち少しは落ち着け! 静かにしろ! 俺の身体はひとつしかないんだぞ! 大体、お前たちがそんなに頑張ってどうする。俺たちの役目は一体なんだ? 新入り!   『はい! 我々、裏終電・敵前逃亡同盟は頑張らない人の味方です!』   『日々の激務やストレスに苦しみ、疲れ果て、終電にさえ間に合わない人間たちを堕落の道に迎え入れ、とことん救済しま~す』   『辛いとき、あったら良いな、裏終電。合言葉は“命からがら逃げ切り…』   もう良いもう良い! 十分だ! 本当にマニュアル通りだなお前たちは…。だが、まさしくその通り。俺たちの仕事は、頑張らないこと。そして頑張りすぎてる人間どもを徹底的にダラけさせ、同志を増やすことだ。…なのに! お前たちときたら、ピーチクパーチク忙しない! ここに配属されたとき教えただろ! 俺の嫌いな言葉は!   『多忙、残業、睡眠不足』   そうだ! 俺は慌ただしいのが大大大嫌いなんだ! ただでさえ深刻な人手不足に参ってるっつーのに、お前たちがそんな調子じゃ、同志なんか増やせっこないぞ。   『しぶちょーがさっきから1番慌ただしいけどね~』   『それに支部長さん、僕らが困ってそうな人を見つけてもいっつも“非・救済対象だ”とか、“スルーしろ”とか言って無視してばっかりですし』   『同志が増えないのは確実に支部長のせいでは』   う、うるさいな! はぁ…そもそもな、駅の監視なんてのは超簡単な仕事なんだよ。このモニタールームから、終電を逃した人間たちの様子をただ観察し、困ってる奴がいたら話しかけて勧誘する。それだけだ。上層部からは「積極的な声がけを」なんて指示されちゃいるが、そんな言いつけどの支部も守っていないさ。良いか。この世はどれだけ楽して生きれるか、それに尽きるんだよ。   『支部長さん…見損ないました…』   『サイテー、だね』   フン。なんとでも言えば良いさ。第一、本当に救いの手を求めてる人間なんてそうそう居るはずない。どこぞの誰かが血迷って線路に飛び込もうとでもしない限り、俺たちの出る幕なんてありゃしないのさ。わかったら静かにしてろ。俺は寝る。   『支部長。そのことなんですが…』   ああ!? まだ何かあるのか!!   『モニター見てください。この女性…さっきから挙動がおかしくて、ずっと線路を覗き込んでいるんです。おそらく、飛び込もうとしてるんじゃ…』   『えー!!! それってヤバいじゃんか!! なんで早く言わなかったの!』   『言ったよさっき。“支部長、大変です”って。無視されましたけど』   ぐぐ…。これは…。   『で、でもでも。さっき終電行っちゃったし、仮に飛び込んだりしてももう電車は通らないから安全…でしょ?』   『いや、まだ回送列車が走っています。もうすぐ当駅を通過するので線路内にいると危険です。支部長、どうしましょう…!』   ぐぅぅ…! あぁくそー! わかったわかった! 俺が行ってやるよ! しばらくここを外すがお前たち余計なことするんじゃないぞ。全くよー! そんなになるまで頑張りやがって。ちくしょー! 忙しくしないのって忙しいー!   …バタン!   『…行っちゃった』 『ねぇ、あんた嘘ついたでしょ? こんな時間に回送列車が走ってるなんてさ』 『あぁバレました? ああでもしなきゃ同志は増えないし、何より支部長に働いてもらえないからね』 『しぶちょーかわいそー』 『ぼくたち、休憩してて良いのかな』 『良いんじゃないですか? ほら、頑張んないのが仕事なんだし』   <クジラ夜の街・宮崎一晴> ◆紹介曲「 裏終電・敵前逃亡同盟 」 作詞:宮崎一晴 作曲:宮崎一晴 

    2023/09/21

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