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海蔵亮太

歌を通して審査員の方と名刺交換をしている感覚なんです。

 2019年6月5日に“海蔵亮太”がニューシングル「愛のカタチ」をリリースしました。彼は、カラオケ世界大会(KWC)で2年連続世界チャンピオンに輝き、数々の地上波カラオケ番組でも賞を総なめにしてきたヴォーカリストです。今回のうたコラムでは、そんな海蔵亮太にインタビューを敢行!第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。
 
 第1弾では、歌が好きになったきっかけやカラオケ世界大会についてのお話。第2弾では、ニューシングルタイトル曲「愛のカタチ」についてのお話。第3弾では、今作カップリングのオリジナルソングや今後の活動・目標についてのお話をお伺いいたしました。何より“楽しむこと・楽しんでもらうこと”を大切にする彼の言葉をご熟読ください!本日は第1弾!

― 亮太さんのこれまでのインタビューを拝読しましたところ、歌を好きになったきっかけは子どもの頃に家族と行っていたカラオケだそうですね。

そうなんですよ。幼稚園の頃から、毎週水曜日、キャッツというカラオケ屋さんで歌っていました。僕は上に兄と姉がいるんですけど、毎週リリースされるいろんなアーティストの新曲を、僕に歌わせようと二人して持ってくるので、それを覚えなきゃいけないという任務がありまして(笑)。食わず嫌いなしで何でも。

― ではヒットチャートは常に網羅しているような状態だったのですか?

はい、たとえばかつて放送されていた音楽番組『THE夜もヒッパレ』で発表されるランキングの上位5曲ぐらいは、毎週何かしら覚えて歌っていましたね。ぶっちゃけ、小学校の頃なんて、学校の課題もあるのに新しい歌も次々と本気で歌えるようにしなきゃいけないという状態で、もはやカラオケという課題に追われている感じでした(笑)。多分、今以上に忙しかったと思います。

― 家族の方が歌われていた楽曲だったり、当時覚えた楽曲だったりで、とくに印象的だった曲って覚えていますか?

姉は結構パワフルな歌手が好きだったので、MISIAさんとか広瀬香美さんのような歌い上げる系の方の歌ですね。とくに広瀬香美さんの「ストロボ」という曲があるんですけど、それを覚えろ言われたときは一番大変でした。ご存知のとおり、めちゃくちゃキーが高いんですよ。まだ僕が小学校2年生くらいのときで、変声期の前だったので、一応は歌えたんですけど。すごく大変だった。

あとは僕自身が初めてカラオケでどっぷりハマッたのがEGO-WRAPPIN'さんの「くちばしにチェリー」という曲でしたね。あれは小学校5年生ぐらいだったかな。そして今でも大好きなのは槇原敬之さん。カラオケの大会で「LOVE LETTER」を歌わせていただいたこともあるんですけど、小学校1~2年生のときから歌っていた曲だったので、それを大人になって披露できたことすごくが嬉しかったですね。

― 亮太さんにとって、歌うことの魅力とは何でしょうか。

当時は、家族が喜んでくれることが一番でした。新しい曲をどんどん歌えるようになれば喜んでくれるから、大変だったけど楽しかったんです。そして今はその感覚が家族というカテゴリーから飛び出して、友達や応援してくださっている方々にまで広がっている気がします。正直、自分の気持ちを表現したいとか上手くなりたいとかは昔も今もあまり考えたことがなくて。「こうやって歌ったら喜んでくれるんじゃないかな、楽しんでくれるんじゃないかな」というワクワクが常に歌の魅力の根本にありますね。

― これまで、アカペラのコンクールでも、カラオケ世界大会でも、カラオケ番組でも、アーティストとしても活躍してきたわけですが、それぞれの場で大切にすることって多少は変わってきますか?

うーん、根本の“楽しむ”というところは一緒だと思います。でもまずアカペラは、音楽というより何より“人間関係”というところがあるので(笑)。グループの仲が良かったら良い音楽を作れるし、ちょっとギクシャクしていれば不思議と聴いているひとにも伝わるので、そこが一番かもしれないです。だから、楽しむためにも人間関係を大切にしないといけませんね。

カラオケの場合は、原曲をリスペクトして歌うことかな。で、機械の採点だとワンフレーズのなかでチェックされる要素がいっぱいあって、より細かいんですよ。だけど審査員の方がいる場合は、曲全体を見てくださるので。細かいミスがあっても「どういうふうにこの曲を伝えたいのか」という意図がちゃんと表現されていれば、評価はしていただけます。なんか、歌を通して審査員の方と名刺交換をしている感覚なんです。「僕はこういうものです」って。そこは同じ審査でも、機械と人間では大きく違うなと思いましたね。

― そしてアーティストとして大切になさることは、やはりさっきおっしゃっていた“楽しむこと”と“楽しんでもらうこと”ですかね。

それに尽きると思います。あと最近思うのは、自分の歌うときのモチベーションがそのまま聴いているひとに伝染するんだなということで。僕がすごく楽しくて気分が良く歌っているときには、みなさんも同じような気持ちであるように感じるのですが、逆にちょっと体調が良くないときに歌ったりすると「ちょっと疲れていますか?」とか「大丈夫ですか」とか言われることがあって。あ、バレているんだなって。だから楽しむためには、自分の心身の管理もちゃんとしないといけないなと思うようになりました。

― ちなみに、カラオケ大会やカラオケ番組のために歌う曲を選ぶ、自分なりの基準ってあるのでしょうか。

いや僕の場合、自分が楽しければいいので、歌いたいものを歌ってきました。でも、大会の常連さんたちはわりと“大会ウケする曲”をいろいろ知っていらっしゃって。戦略を練っている方が多かったです。たとえば結構みなさんが歌っていたのは、MISIAさんやSuperflyさん。男性ならB'zさんとか。聴き応えのある歌をセレクトされていましたね。

でも僕はまったくそこを考えなかったし、しかも原曲とはガラッと違う感じの歌い方をしてしまったので、実は世界大会の予選も落ちるかもしれなかったんです。後日談で「本当は決勝に残らないはずだった」と教えてもらいまして。でも「ある審査員の方だけは猛プッシュしてくれて、ギリギリ入れたんだよ」って。怖いですよねぇ(笑)。


― その猛プッシュしてくださった方は、どんなところにグッと来られたんでしょうね。

やっぱりカラオケの大会という場では、原曲を再現する正確さが大切なので、僕の歌はアレンジが効きすぎていたんですよ。だからそこは評価されなかったんですけど、その方は「そういう表現もできるなら、オリジナルに寄せた歌い方もできるんじゃないか」みたいなことを言ってくださったみたいです。もし、その方がいなかったら、僕はその大会に落ちていますし、人生が違ったと思います。今ここにもいないし、普通に会社で働いていたはずですね。

― その予選では何を歌われたのですか?

Le Coupleさんの「ひだまりの詩」です。それをジャズというかボサノヴァというか、とにかく思うがままに歌いましたね。この歌って、メロディーなどの面でそこまで起伏があるかといったら、そうではないじゃないですか。だから他の方々がソウルフルな曲を歌い上げているなかでは浮いていて、「今までカラオケの大会でこの歌を歌ったひとは初めてだ」とも言われました。だからそのときは「なんであえてこの曲を選んじゃったんだろう…」とも思ったんですけど、逆にそのおかげで、良い意味で目立つことができました。

― これまでずっと“楽しむ”をモットーに歌ってこられた亮太さんですが、はっきりと「歌で食べていこう」と思ったのはいつ頃なのでしょうか。

え!今でも思っていないですね(笑)。いついなくなってもおかしくないと思っています。いや、僕はもともと就職していたので、会社員として働いていたときは、優先順位として“お金”って結構上にあったんですよ。上に行くにつれて、どんどん責任も増えていくんだから、それに見合った昇給はあってほしいな、とか。でも音楽の世界に入ってからは、お金の順位がものすごく下がりました。というか、お金が欲しかったら多分、この世界はやっていないだろうなということはすごく感じます。

それよりも、人前で歌うことができるなんて、なかなかみんなが出来ることじゃないじゃないですか。だからまずそれが自分に出来ていることが嬉しいし、しかも聴いてもらって感謝していただくなんて、会社員のままの人生では絶対になかったことなので。僕にとってはそういう価値のウエイトが大きくて。だからこれからも「音楽で食っていくぞ!」と思うことは、ない気がします。


― それはもうあくまで“後からついてくるもの”なんですね。

そうそう!あるに越したことはないけれど、まぁ結果的にあればラッキーかなという感じです。自分がやりたいことを、楽しみながらしっかりやっていれば、自然となんとなく生きていけるんじゃないかなって。まぁもしもの話ですけど、一文無しになってしまったとしたら、路上でもどこでも歌って、みなさんからハンバーガーなどを恵んでいただいて、生きていこうと思えばいくらでも道はあると思えますね。もう音楽は日常生活の一部ですね。

【第2弾へ続く!】

◆ニューシングル「愛のカタチ」
2019年6月5日発売
プレミアム盤 CRCP-10430 ¥1,852+税
スペシャル盤 CRCP-10431 ¥1,111+税

<プレミアム盤 収録曲>
1. 愛のカタチ
2. Just a friend
3. コーヒーカップ
4. 愛のカタチ
(Original Karaoke)

<スペシャル盤 収録曲>
1. 愛のカタチ
2. イッショケンメイ
3. Stripes
4. 愛のカタチ(Original Karaoke)