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イチオシ!

何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのか。

居場所をきれいに整えることは
居心地をよくしてその場所を
味方につけるようなものだ。
(宮下奈都『スコーレNo.4』より引用)


 作家・宮下奈都さんの小説『スコーレNo.4』の一節です。みなさんも勉強をするときや仕事をするときに【居場所をきれいに整えること】ってありませんか? それは必ずしも整理整頓するということではなく、あくまで“自分にとって【居心地】がよい場所”を作り上げるということでしょう。するとその場の空気が作業の【味方】になるのです。

 同様に“作詞”をする際にも、アーティストにとって【その場所を味方につける】ことは大切。さて、これまで歌ネットのインタビューや人気コーナー『言葉の達人』では、プロたちがどのように環境づくりをし【居心地をよく】作詞をしているのかお伺いしてきました。それぞれに必須な仕事道具や環境、場所とは…? 今日のうたコラムで一挙ご紹介!

<杉山勝彦>
曲とセットで作る場合が多いので、音をあてはめてイメージしていくのにピアノがある方がいいですね。言葉のイントネーション等の確認も早くなります。ゼロからアイデアを練る時は、カフェに行くこともあります。僕は花粉症持ちなので、花粉の季節は沖縄のホテルに避難して、ホテルから一歩も出ずに部屋にこもって、ひたすら曲を書いていることもあります。基本的に場所にこだわりは無いのですが、コーヒーは必須です。

<新藤晴一(ポルノグラフィティ)>
自分用の作業用のスタジオです。考えている時間、うなったり、ソファに飛び込んだり、タバコ吸ったり。カフェや人前では書けないです。

<槇原敬之>
出来ればおいしいコーヒーとチョコレートがあればいいなと思いますね(笑)あと、できるだけ静かじゃないところの方が集中できる気がします。犬がガシャガシャ遊んでいる音とか、テレビの音とか、人が話している声があるほうが集中しやすいかもです。逆にシーンと静まり返った場所にいると、「んぎ~~~っっ!!」となっちゃいますね。

<マシコタツロウ>
作詞に行き詰まると、リビングのソファに座りPCをひざの上に置いて、TVのワイドショーを流したりします(効果音やBGMが少ないものがベター)。コメンテーターや街の人が口にしたインパクトのある言葉を、制作中の歌詞に放り込んでみると、急に内容が展開して世界がガラッと変わったりします。その後の着地(結び)はかなり難しいのですが(笑)。金魚の水槽にサメを入れたり、フレンチディナーにカップラーメンを登場させるようなびっくり感です。そこからドラマが生まれることもあります。

<宮川弾>
デスクトップをいじってみたり新しいコーヒー豆にしてみたり、形から入りたくていろいろやってみるのです。でもボクの実力が振りまわす小手先の付け焼き刃では、歯がたたない。結局のところ泥酔した翌朝に床に落ちた殴り書きを見つけ、そのなかにちょこっとだけヒントがあることが多いです。

<家入レオ>
私の場合は家かスタジオで書くのがほとんどです。で、前までは4Bの鉛筆で書いていたんですけど、最近はもうパソコンで書いちゃいます。だからMacのパソコンが必須アイテムですね!あと、私は少し神経質なので、誰かがいるとこの歌詞どう思われているのかなって考え始めちゃうから、必ず一人で書きます。スタッフとかに「どんな感じ?」とか見られると、もうダメですねぇ、急かされている気持ちになっちゃう(笑)。

<鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)>
作詞は必ずマクドナルドです。それで自分なりに考えてみたんですよ。何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのかって。それは、家で書くと今の日本のリアルとは全然かけはなれた歌詞になってしまいがちだからなんです。でも、マクドナルドで作詞をしていると、ずっと店内で時間を潰している女子高生や、もう世を捨てているような人がいて。窓の外を見れば、忙しく信号を渡っていくビジネスマンもいて。そういう景色を見ながら作詞をすると、ちゃんと日本を書けているような気持ちになってくるんです。

そういう情報(日本のリアル)を遮断して作詞をすると、自分の思い込みの世界のものが出来上がってしまうので。たとえば「深夜二時の渋谷交差点に今日も男女が行き交う」と書いていたとしても、実際にマクドナルドの窓から景色を見てみたら「そんなに女性はいないなぁ…男性ばっかりだなぁ」ということに気づけたりするかもしれないし。それなら「深夜二時の渋谷の交差点 男しかいない」って書いた方がリアルというか。だから、マクドナルドで書くことで、歌詞がみなさんの中に入っていきやすいものになると思っています。

 家でひとりで書くのが好きな方、カフェやマクドナルドなど他者がいる場所で書くのが好きな方、相反するそれぞれの“居心地の良さ”がおもしろいですね。また、多くの方から“コーヒー”というワードが出ているのが印象的。調べてみると、コーヒーの香りにはリラックス効果があり、かつ脳の働き、頭の回転を活性化する効果があるんだそう!
 
 みなさんの好きなあの曲も、もしかしたらコーヒーの香りが誕生の支えになっていたのかもしれませんね…!これからもいろんなアーティストの心地良い“環境”作りについて、引き続きお伺いしてまいりますので、是非是非、チェックしてみてください。

【前編】はコチラ!