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今日のうた

近藤晃央

『言葉』の「それ以上」も君に今、贈りたいよ

「ありがとう」って
余すことなく伝えたい 届けよ どうか
『言葉』の「それ以上」も君に今、贈りたいよ
「つづる」/近藤晃央

 2017年9月23日、シンガーソングライター“近藤晃央”がメジャーデビュー5周年記念ライブ『KAIKAKI』をZepp Diver City Tokyoにて開催しました。今日のうたコラムでは、その一夜限りのスペシャルステージで放たれた楽曲から、とくに印象的だった楽曲を彼のMCを交えてご紹介いたします!数時間の中でいろんなドラマがあり、最後まで怒涛の展開が繰り広げられたライブ。まずその幕開けを飾ったのが「つづる」です。

 「ありがとう」って5文字を伝えるためには、何曲やればいいんだろう…。この5周年記念ライブを行うにあたり、そんなことも考えたという近藤晃央。しかし、5年間でみんなからもらったものと同じだけのパワーを返すつもりはなく「それ以上」を返していくのだと語ってくれました。そして、1曲目ではまさにそんな想いを『KAIKAKI』の“開会”宣言としてまっすぐに伝えたのです。

言葉じゃどこか足らない
言葉じゃどこか余計な
こんな気持ちを君に伝えるにはどうしたらいい?
「らへん」/近藤晃央

 本編の中盤、11曲目で歌われたのがこの曲。歌ネットでも人気が高い楽曲であり、近藤晃央の全楽曲中で3位の歌詞アクセス数を記録しております。冒頭の「つづる」でも<『言葉』の「それ以上」も君に今、贈りたいよ>と歌っていたように、彼は常に<言葉じゃどこか足らない 言葉じゃどこか余計な こんな気持ち>を伝えるための歌を届け続けてきたアーティストだと思います。

 また、彼がMCにて自身のことを「“近藤晃央”という名前の次にみんなが知るのは“近藤晃央=弱い”というイメージ」だろうと口にする場面がありましたが、ライブでのあの凄まじいエネルギーを目の当たりにしたら、皆さん「どこが!」と言いたくなりますよね。しかし、私たちはステージを降りた“素の近藤晃央”を知っているわけではありません。きっと彼は人知れず、ずっと自分の弱さと向き合い、戦い続けてきたのでしょう。

はるか遠くに見えた光が
「そんなもんか?」と問いかけてくる
どれだけ聞こえぬフリをしても
脈打つ鼓動 この衝動は何だ?
「存在照明」/近藤晃央

 続く12曲目に披露されたデビュー5周年記念シングルのタイトル曲「存在照明」は<はるか遠くに見えた光>の声によって“弱い自分”の【存在の照明】が灯される楽曲。近藤晃央は5年間で「もう無理かも」と感じた瞬間が何度もあったそうです。でも気づけば、そのときの限界を思い出せないくらい遠いこの場所にいる。そして、今もはるか先から呼ばれているような気がする。じゃあ「あんたたちならどうする?自分から呼ばれてんだよ?…行くでしょ」と、ライブではそんな力強い言葉と共に、この曲が放たれました。

 近藤晃央はこうして、弱いからこそ生まれる音楽があることを教えてくれます。彼が歌詞で<気持ち>と<言葉>を極限まで近づけようとするのは、切実な思いを口にすればするほど遠ざかってゆく、もどかしくやるせない感覚を思い知ってきたから。音楽で伝えることを諦めないのは、5年間で限界を何度も感じ、それでも、その限界を何度も超えてここまできたから。それならば、弱いって素敵ですよね。弱いって、最強ですよね…!

形にできない想いかもしれないけれど届けたいな
「ただそっと優しい言葉だけ」じゃ
表せないくらいの想いなんだ
「フルール」/近藤晃央

届けたくて 泣いているんだ
届かなくて 泣いてるんじゃない
笑いたくて 信じたくて ながれる涙は
どれだけ美しいんだろう
どれだけ嬉しいんだろう
「心情呼吸」/近藤晃央

 そして本編ラストでは、歌ネットで歌詞人気1位のデビュー曲「フルール」を、アンコールラストではギター1本で歌詞人気2位の「心情呼吸」を歌い上げました。いずれの楽曲もやはり<想い>を<ただそっと優しい言葉>なんかで誤魔化して伝えるのではなく、難しくても涙が流れても、ちゃんと<届けたい>という気持ちに溢れておりますね。だからこそ、ライブの最初から最後まで<『言葉』の「それ以上」>が私たちの胸にしっかりと届いたのではないでしょうか。

 尚、今回のライブタイトル『KAIKAKI』は、近藤晃央が「今日という日にどんな名前をつけようか」と考えた末にたどり着いた【開花】という言葉の意味が込められたものだそう。彼が5年という歳月をかけて、渡してきた音楽という小さな種。それが誰かの心で咲いていたり、咲きたいと思っていたり、咲かせようとしていたり…。そんな色とりどりの【開花】の気持ちが集まった日が『KAIKAKI』だったのです。会場にいたファンのみなさんも“開花期”の熱を、肌で心で感じたことと思います。

 さて、こうして5周年を迎えた近藤晃央。彼がこれからどんな花たちを咲かせてゆくのか、私たちにどんな種をくれるのか、そして私たちはどんな花を咲かせてゆけるのか…。近藤晃央の全力の音楽と共に、私たちも全力で生きてゆきたいですね!