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  • KANA-BOON
    あなたがまだ生きているから、夕焼けの中。
    あなたがまだ生きているから、夕焼けの中。

    KANA-BOON

    あなたがまだ生きているから、夕焼けの中。

     2019年3月6日に“KANA-BOON”がニューシングル『ハグルマ』をリリースしました。今日のうたコラムでは、そのカップリング曲「オレンジ」をご紹介。穏やかで軽快なメロディーに乗せ、日々を照らす夕焼けの情景を描いた歌詞。SNS上には、リスナーから「仕事の帰り道に聴いたら励まされた」「1日の終わりに聴きたい」といった声が多く上がっております。では、この歌に描かれているのはどのような感情なのでしょうか。 日が暮れた街をカラスが飛んでゆく ただ阿呆とだけ鳴いて 腹が立って蹴っ飛ばした缶のしっぺ返し 汚れてしまったスニーカー 立ち止まって足元眺めて嘆いたら また阿呆と笑われて 睨みつけてやろうと見上げてみたら 空 綺麗な夕焼け 「オレンジ」/KANA-BOON  こうして幕を開ける歌。なんだか、あらゆるものに対して、気持ちがくさくさするときってありますよね。この日の主人公も然り。だから、普段は気にも留めないであろう<日が暮れた街をカラスが飛んでゆく>様子に視線が向かったりしたのでしょう。さらに、ただの鳴き声でさえ自分を<阿呆>とバカにする声に聞こえ、無駄に腹が立つのです。    今、主人公の心はひどく歪んでしまっていることが伝わってきます。しかも、八つ当たりのように<蹴っ飛ばした缶>からは液体がこぼれ、スニーカーは汚れ、もう踏んだり蹴ったり。でもそんな感情をぶつける場所さえなく、罪も無い<カラス>を<睨みつけてやろうと見上げて>みたわけですが、そこにあったのは、思いがけない“救い”でした。 散々な日々も こんな瞬間に やっぱりそんなに 悪いものでもないような気がしてしまう 忘れないように焼き付けて 帰り道 いつもより寄り道して 味気ない日に砂糖を振って 甘やかしてみたりして 「オレンジ」/KANA-BOON  たとえ、誰かにバカにされた一日でも、自業自得な<しっぺ返し>を喰らった一日でも、空には平等に<綺麗な夕焼け>が広がっている。そして、その光景を目にしたことで<散々な日々>も<そんなに悪いものでもない>と思える心がまだ残っている。それは、今の負の感情を静かに焼き尽くしてくれる、優しい希望となったのではないでしょうか。  その夕焼けを<忘れないように焼き付け>ながらの帰路では、目に映るすべての景色を丁寧に慈しんだことでしょう。先ほど、あらゆるものに苛立っていた感情とは正反対です。時には、意識して<味気ない日に砂糖を振って 甘やかしてみたり>することも大切。そんなことを実感して、主人公は穏やかに今日を終えることができたのだと思います。 日が沈む頃 誰かのもとへ帰る人の背中 眺めては 口笛吹いて ひとりの夜へ また笑ったり泣いたり 本当はあなたと分け合いたいけど 忘れないように焼き付けた あの頃の夕日越しの笑顔とか 情けないほど思い出してすがりついて 手を繋いでまた明日 「オレンジ」/KANA-BOON  また、歌の終盤では<あなた>というワードが登場します。おそらくもう主人公とは別れてしまった大切な存在のひと。歌詞の<また笑ったり泣いたり 本当はあなたと分け合いたいけど>というフレーズの先には「それは叶わないから」という言葉が省略されているのがわかりますね。だから<情けないほど>思い出にすがりつくのです。<あの頃の夕日>に刻まれている<あなた>との思い出に。 最後に見たオレンジ いままでとこれからの境界線 さよなら またこの夕日通りを並んで歩く日まで 忘れないように見上げたオレンジ あまりに綺麗で涙が出た くだらない日々 やるせない日々でも 悪くないと思えるのは あなたがまだ生きているから 夕焼けの中 「オレンジ」/KANA-BOON  どうして、主人公は歌の冒頭で<綺麗な夕焼け>に救われたのか。その理由は単に景色の美しさだけではなかったようです。夕焼けを見ると、かつて<あなた>と過ごした眩しい時間や、抱いていた感情や、並んで<最後に見たオレンジ>を思い出すから。夕焼けの中には<あなたがまだ生きて>いて、その記憶が自分の支えになり、お守りになり、希望になってくれるから。    そうやってこれからもかけがえない「オレンジ」を胸に、くだらない日々を、やるせない日々を、乗り越えていくのでしょう。みなさんにも、そんな大切な思い出ありませんか? ちょっと凹み気味な帰り道。是非、KANA-BOON「オレンジ」を聴きながら<あなた>を思い出してみてください。一日の終わりには、こんな今日でも<悪くない>と思えるようになっている自分がいるかもしれません。 ◆紹介曲「 オレンジ 」 作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪 ◆ニューシングル「ハグルマ」 2019年3月6日発売 初回生産限定盤 KSCL-3140~3141 ¥1,300+税 通常盤 KSCL-3142 ¥971+税 <収録曲> 1. ハグルマ 2. オレンジ

    2019/03/15

  • さめざめ
    出逢っちゃったからにはこの衝動に従順でいたい。
    出逢っちゃったからにはこの衝動に従順でいたい。

    さめざめ

    出逢っちゃったからにはこの衝動に従順でいたい。

     2019年4月10日に“さめざめ”がニューアルバム『ネオフューチャーメンヘラ』をリリースします。幸せになれない恋ばかり繰り返す女子たちに、圧倒的な支持のある楽曲を生み出し続けてきた彼女は今年で結成10周年。今作にも、報われない恋をする女性の心を描き切った、共感力の高い、聴けば聴くほどクセになる全10曲が収録されているんです。    さて、そんなニューアルバム収録曲の全歌詞が本日より先行公開スタート!今日のうたコラムでは、リード曲「一生あたし女の子宣言」をご紹介いたします。今回はなんと、さめざめの“笛田サオリ”本人がフレーズごとに込めた想いを綴ってくださいました。是非、歌詞と併せてお楽しみください。尚、今回は第1弾。4月にはニューアルバムからもう1曲、歌詞エッセイ第2弾を公開予定です…! ~「一生あたし女の子宣言」歌詞エッセイ~  まず、さめざめ10周年の決意が「一生あたし女の子宣言」というタイトルに超こめられています。 強くヤバく潔く 宣誓、我々女子一同は 正々堂々、恋することを誓います  選手宣誓をする人って優等生のイメージがある。あたしは優等生じゃなかったから宣誓に選ばれることはなかった。でも、今ならネオフューチャーメンヘラ女子代表として宣誓できる自信を持っている。だからこそ宣誓をして、このアルバムの1曲を始めたかった。 もういい加減にしたい 超一番になりたい きみのロックにもポップにもなれないなら あたしはあたしで生きたい 赤信号も渡りたい 正しい顔するなんてつまんないやいやいや  気になってた人があたしじゃない女性アーティストの大ファンだった。でもあたしの音楽には全く興味がなかった。そして女性としてもあたしに興味を持たなかった。きみのロック=好きなアーティスト、きみのポップ=女の子として、どっちにも選ばれないならもういい。あたしはあたしの音楽と生き方を貫こうと決めた。 Why?Why?凡人の幸せに興味がないの Wi-Fiで繋がるだけじゃ感じない だってあたしときみだよ?  波風の立たない生き方ができない性分なのか、人が言う幸せというものに対して共感が湧きづらい。ラインとか電話で解消できるような感情ならそもそも好きになってないよ。 ラブソングだけで生きていきたいの 死ぬまで恋をしていたいから ラブソングだけで生きていきたいの 繊細にも鈍感にもなれちゃうくず ラブソングだけで生きていきたいの あたしに幸せなんか似合わない ラブソングだけで生きていけないと 分かってる、ふざけんな 出会っちゃったんだから 抱きしめろ!!どっきゅんどっきゅんどっきゅんろーる!!!  環状七号線で下北沢に向かって自転車で駆け抜けているときに生まれてきたフレーズが<ラブソングだけで生きていきたいの>。自分で都合良く感情の受け取り方をコントロールしてしまう、それこそが「くず」。あの日、あの場所で、好きな人と出逢ってしまったのは自分のせいじゃない。でも出逢っちゃったからにはこの衝動に従順でいたい。<抱きしめろ!!>は自分に対しての喝でもあり、相手に対しての直接的な意味も。ドキドキしたロックンロールな衝動を。 今日、会いたいって言いたい 恋人じゃなくたって 目と目、手と手、あれとあれ重ねたいじゃない 恋を発明したベッドで何回も纏まろ ドキッドキトキメキスキスしたいやいやいやいや  恋って誰が発明したんだろう?って調べたら古代ヨーロッパの不倫文化まで行き着いた。そうなるとやはり恋が発明された場所はいつの時代もベッドなんだろうという結論に。歴史の話に行き着いたせいか少し上品な言葉を使いたいと思い<纏まろ>という言葉選びに。呪文のように<ドキッドキトキメキスキスキ>は、ボーカルテイクにウィスパーを重ねて聴き手がドキっとするような仕上げにしたので聴いてみて。 Why?Why?誰も傷つけず人は愛せないや 泣きたい夜だってあった それも覚悟できみといることを選んだの  そんなテキトーな気持ちで人を好きになれないタイプなんです。 ラブソングだけで生きていきたいの イクとき あたしを見つめてて ラブソングだけで生きていきたいの 天才にも変人にもなれちゃうくず  イク時の男子のあの怪訝そうな表情がものすごく好き。恋とは女子を天才にも変人にもする。あたしの名前は恋する天才。「きみが死ぬとき思い出す女の子になりたい」から刺激を受けている。 ラブソングだけで生きていきたいの 音痴な生き方だっていいでしょ ラブソングだけで生きていけないと 分かってる、ふざけるんだ!!きみの歌で終わりたい 気が狂うほどどっきゅん…どきゅんろーる!!!  あたしは他人が正しいと思うような生き方を選べない。あっち行ったりこっち行ったり元に戻ったり非常に音痴な生き方をしている。でも人間なんだからそれがあたしの中の普通だと思ってる。だから一生気が狂うほどふざけて生きていきたい。 <さめざめ・笛田サオリ> 【第2弾をお楽しみに!】 ◆紹介曲「 一生あたし女の子宣言 」 作詞:笛田サオリ 作曲:笛田サオリ ◆ニューアルバム 『ネオフューチャーメンヘラ』 SMZM-0010 ¥2,800+税 <収録曲> 01. 一生あたし女の子宣言 02. どうでもいいから愛しあおうよ。 feat. 後藤まりこ 03. SAYONARA at room 04. 夜、それは限りなく 05. ラストセックスフレンド 06. あなたしか見えなかったあたしなんて死んでくれ。 07. 異常な乙女 08. デェトスポット 09. プリプリアイラブユー ~プロポーズ願書受付中~ 10. あたしに生まれて 

    2019/03/14

  • 石崎ひゅーい
    お願い、今夜だけはわたしのそばにいて。
    お願い、今夜だけはわたしのそばにいて。

    石崎ひゅーい

    お願い、今夜だけはわたしのそばにいて。

     2019年3月6日に“石崎ひゅーい”がニューミニアルバム『ゴールデンエイジ』をリリース。今日のうたコラムでは今作の収録曲から、テレ東ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』主題歌として書き下ろされた新曲「あなたはどこにいるの」をご紹介いたします。みなさんには、別れさえ告げることができないまま終わってしまった恋、ありませんか…? ラブレターには土砂降りの雨 もう歩けない沈み出した夜の街 かばんの奥に散らばったグミ 赤、青、黄色、傷みだした古い歌 「あなたはどこにいるの」/石崎ひゅーい  <あなた>の居場所がわからないから、手渡すことは出来ず、どこへ送ればいいかも不明なラブレター。それでも主人公の<わたし>はその“まだ伝えられていない想い”を胸に携えながら、街を歩き続けたのでしょう。また、深読みすれば<赤、青、黄色、>の色トリドリな<グミ>は“<わたし>と<あなた>の幸福な思い出”の象徴である気がします。  きっと<わたし>は、その甘やかで鮮やかな思い出をひと粒ずつ噛み締め、希望を補充しながら<あなた>を探したのです。しかし<あなた>は見つからない。やがて、ラブレターは<土砂降りの雨>で滲み、グミは<かばんの奥に>散らばり、体も心も<もう歩けない>とボロボロに。そして“<グミ>=幸福な思い出”のひとつであったであろう<古い歌>さえも、傷みだしてしまったのでしょう。 ひらひら舞って星屑になれ あなたはどこにいるの? 「あなたはどこにいるの」/石崎ひゅーい  だからこそ<わたし>は、すべてに対し<ひらひら舞って星屑になれ>と願うのだと思います。Aメロの、ラブレター、雨、街、グミ、古い歌、という様々な名詞。それらには<あなた>への愛が染み込んでいます。ゆえに、このまま腐らせてしまいたくない。少しずつ何もかも傷みきってしまうくらいなら、いっそ今<ひらひら舞って星屑に>なって、美しく最後を飾ってほしい。そんな想いが表れているのではないでしょうか。 お願い、今夜だけはわたしのそばにいて そしたらあなたのこときっと忘れるから 破れたシャンデリアがキラキラ光ってて あなたに書いた言葉がまだ胸に刺さってる 「あなたはどこにいるの」/石崎ひゅーい  その願いが、さらに熱量を増して溢れ出すのがサビフレーズ。さきほど<土砂降りの雨>に濡れて、文字も滲んでしまったはずの<ラブレター>は今、胸の内で<破れたシャンデリア>としてキラキラ光っております。おそらく、最後の夜を飾るために。ちゃんと<あなたのこと>を忘れるための<今夜>の“別れ”を美しく照らすために。 お願い、手を繋いでおんなじ夢を見た あの日のぬくもりとか忘れないでいてね 失くしたイヤリングは失くしたままにした あなたと過ごした夜を思い出にできずに たとえば星降る夜あなたに会えるなら 涙が流れたってあなたに伝えたい お願い、今夜だけはわたしのそばにいて そしたらあなたのこときっと忘れるから 破れたシャンデリアがキラキラ刺さってて あなたに書いた言葉がまだ胸で光ってる 煌きながら揺らめきながら 「あなたはどこにいるの」/石崎ひゅーい  もう<わたし>は<あなた>と再び、ともに生きていくなんてことを夢見ているわけではありません。でも贅沢は言わないから、せめてもう一度、お互いに<手を繋いでおんなじ夢を見た あの日のぬくもり>は確かだったと確かめ合いたい。それを<忘れないで>と伝えたい。いい加減<あなたと過ごした夜を思い出に>したい。だから<お願い、今夜だけはわたしのそばにいて>と毎夜、毎夜、願うのです。    「さようなら」のひと言さえなければ、終わりたくても終われません。いつか<あなたに書いた言葉>=“まだ伝えられていない想い”届けられるその日まで<わたし>はきっとずっと、思い出迷子のまま。煌きながら揺らめきながら「あなたはどこにいるの?」と彷徨い続けるのです。それは失恋よりもずっと苦しいものかもしれませんよね…。    この歌の<わたし>も、終われない恋を引きずっているあなたも、いつかその恋心に手を振ることができますように。失くしたイヤリングの行方はわからなくとも、新しいイヤリングをつけて、逢いたいと思えるひとに出逢うことができますように…! ◆紹介曲「 あなたはどこにいるの 」 作詞:石崎ひゅーい 作曲:石崎ひゅーい ◆ミニアルバム『ゴールデンエイジ』 2019年3月6日発売 初回生産限定盤 ESCL-5196~ESCL-5197 ¥2,315+税 通常盤 ESCL-5198 ¥1,667+税

    2019/03/13

  • 瀬川あやか
    大好きなあなたからの絶対的な信頼は、今の私を苦しめる。
    大好きなあなたからの絶対的な信頼は、今の私を苦しめる。

    瀬川あやか

    大好きなあなたからの絶対的な信頼は、今の私を苦しめる。

    外からはぜんぜんわからないでしょう こんなに舌を火傷している (穂村弘)  歌人・穂村弘さんの一首。これは“舌”も“心”も同じですよね。たとえば<大好きなあなた>には気づかれもしないけれど、本当はヒリヒリ痛くて、ツラくて、泣きたくて。でも「こんなに舌を火傷している」と言えない。言わない。みなさんにも経験ありませんか…? 今日のうたコラムでは、まさにそんな恋心を描いた新曲をご紹介いたします。 大好きなあなたからの絶対的な信頼は 今の私を苦しめる 少しだけでも弱く振る舞いたいものだ 最後の瞬間くらい さようなら告げた 遠くなる背中を見つめて 動けなくなって 声を出して泣くことも出来ない 「ロンリーガール」/瀬川あやか  2019年2月27日に“瀬川あやか”がリリースした3rdアルバム『Tender』の収録曲「ロンリーガール」です。この歌は<私>にさようならを告げた<大好きなあなた>の背中が、消えてゆくまでのシーンを切り取った失恋ソング。そして冒頭から<私>は今、穂村弘さんの短歌状態であることが伝わってきます。こんなに“心”を火傷しているのです。  しかし、その苦しみは「外からはぜんぜんわからない」=<大好きなあなた>には気づかれません。何故なら<私>は<あなたからの絶対的な信頼>を裏切りたくなくて、本当の“心”を隠しているから。「あいつなら大丈夫だろう」「別れるとき変にこじれたりしないだろう」という<あなた>にとっての“理想の恋人像”を演じているからです。    きっと<少しだけでも弱く振る舞いたいものだ 最後の瞬間くらい>という<私>は、付き合っているときも“理想の恋人像”を守り続けていたのだと思います。いつでも強く、サッパリと。ワガママは言わない。弱音も吐かない。困らせない。そのような“~しない”という気遣いの積み重ねによって<絶対的な信頼>を築き上げてきたのでしょう。 あなたの中の私の存在が恋人から変わって ただの一人の女の子になっていく 強がり また上手くなったの 放っておいて行かないで欲しいよ 引き返して 私ロンリーガール 「ロンリーガール」/瀬川あやか どうすれば今を変えられることができてたの? 守ってあげたくなるような か弱い女の子になれたなら 「ロンリーガール」/瀬川あやか  ただ、悲しいことにそんな<絶対的な信頼>こそが<あなたの中の私の存在が恋人から変わって ただの一人の女の子になっていく>原因になってしまったのかもしれません。よくある「君は強いからひとりでも生きていける。でもあの子は…」というパターンです。ゆえに<私>は<守ってあげたくなるような か弱い女の子になれたなら>なんて望んでいるのではないでしょうか。 あなたの中の私の存在がどんどん小さくなって きっと明日には消えて無くなってしまう 嫌だよ また一人になるのは すぐにあなたを追いかけて 引き止めたい 私ロンリーガール 「ロンリーガール」/瀬川あやか  それでも、最後の最後まで<絶対的な信頼>を守り通すのが<私>です。恋人を失いたくないから<強がり>を重ね“理想の恋人像”を演じてきた。だけど別れることになってしまった今、いっそダメ元でしがみついても、もう失うものはないはず。<引き返して>ほしいし<引き止めたい>のが本音。でも、好きだから、できないんですよね。むしろ“最後まで理想だった恋人”という記憶だけでも、残したいと思ってしまうんですよね。 ここから想い出に背を向けて別の道を歩き始めるの そうよ少し前の二人に戻るだけ 好きだよ 私の中からあなた消えてくれないのならば せめてあなたの背中が消えるまで見送るよ 「ロンリーガール」/瀬川あやか  歌の終盤。結局<私>は、泣き喚くことも、追いかけることも、引き止めることもせず、自分に<ここから想い出に背を向けて別の道を歩き始めるの>と言い聞かせる道を選びます。そして、いろんな本音を押し殺し、黙って<あなたの背中が消えるまで見送る>のです。目に、心に、焼き付けるように見つめながら、最後に<好きだよ>と想い尽くして。    切ない歌ですが、仮にこの先ずっと“理想の恋人像”を演じながら、付き合い続けることができたとしても、やがて<私>は苦しさで潰れてしまうような気がします。付き合っていた頃だって実は、二人でいても<ロンリーガール>だと感じる瞬間はあったのではないでしょうか。だからきっと、必ずしもこの別れは哀しいことではないのです。どうか、いつか、本当の自分でいられる誰かと<私>が出会えますように…! ◆紹介曲「 ロンリーガール 」 作詞:瀬川あやか 作曲:瀬川あやか ◆3rdアルバム『Tender』 2019年2月27日発売 <収録曲> 1. Journey 2.おおきなラメ光る爪に星 3.タイムマシン 4.純白のラブレター 5.バイバイバイ 6.I say “ Hello”~君はトモダチ~ 7.リュネット 8.Brand -new Song 9.ロンリーガール 10.YOU

    2019/03/12

  • ヒトリエ
    僕らの恋がいつか終わって、それでも残るものを信じるよ。
    僕らの恋がいつか終わって、それでも残るものを信じるよ。

    ヒトリエ

    僕らの恋がいつか終わって、それでも残るものを信じるよ。

    僕らの青はいつまでだって 消えることなんてないって思ってた だから 僕らの恋がいつか終わって それでも残るものを信じるよ 「青」/ヒトリエ  2019年2月27日に“ヒトリエ”がニューアルバム『HOWLS』をリリースしました。今日のうたコラムでは、今作の収録曲「青」をご紹介。まず冒頭の<僕らの青>というワードからは、パッと【青春】の若々しいイメージが浮かびますね。ただ<いつまでだって 消えることなんてないって思ってた>それは、単なる青春時代の恋に限らない気がします。  たとえば、青い果実は、実った歓びと熟してゆく未来への希望に満ちているもの。青天井という言葉は、天井が果てしない青空のように際限ないことを表すもの。青い炎は、赤やオレンジの炎よりいっそう高い温度で燃えるもの。そのように“限りない可能性”を抱いて、心の“熱量がピーク”であるような状態を表すのが<僕らの青>なのでしょう。  そして、そんな<僕らの青>はたとえ<僕らの恋>が終わったって、もう二度と会えなくたって、何らかの形で<僕ら>の心身に<残るもの>なのです。何故なら<消えることなんてないって>思えたことも、希望を抱いてあんなに熱く燃え上がった経験も、共に色づけ合った確かな<僕らの青>のすべてが、今とこれからの<僕ら>を形成するから。 僕ら、 僕らの恋はいつか終わって それでも僕らが終わることはないだろう 「青」/ヒトリエ いつか 僕らが青を塗り潰したって それでも僕らをやめることはないだろう 「青」/ヒトリエ  また、この曲は歌詞内に<僕ら>というワードが計15回も綴られております。あえて<僕ら、僕らの恋はいつか終わって>と<僕ら>が強調されているフレーズも。もし<僕らの恋はいつか終わって>というフレーズが“別れ”を意味しているのなら、もちろん<僕>は<僕>で、<あなた>は<あなた>で、それぞれ別の道を歩んでゆくのでしょう。    さらに<僕らの恋はいつか終わって>というフレーズが“愛や情への変化”を意味している可能性もあります。どちらにせよ、恋をしていた頃の<僕ら>そのものではなくなるんですよね。でも、それでも、生涯、終わらない<僕ら>が、消えない<僕らの青>があるのだと、この歌は伝えたいのではないでしょうか。そう信じてほしいのではないでしょうか。だからこそ刻み込むように、何度も何度も<僕ら>と口にするのです。 くだらなく つまらない 継ぎ接ぎの唄でいいよ 誰にも似つかない あなたのままでいいよ 馬鹿みたく不甲斐なく 頼りないままでいいよ 嘘みたい でも嘘じゃない 僕らを唄おう 「青」/ヒトリエ 焦がした青が、青が 誰を染めることも無くとも 捨てられやしない 僕にはできない 心なんて自分勝手だ 飛ばした色は今も 僕らの胸の中で燃えてる そんな唄を歌うよ 「青」/ヒトリエ  くだらなくて、つまらなくて、継ぎ接ぎの唄を歌う。馬鹿みたいで不甲斐なくて頼りない。それがこれまでの<僕ら>でしょう。お互いに染めて、染められて、焦がして、焦がれて作り上げてきた<僕らの青>でしょう。その“青”はどんなに時間が経っても<僕らの胸の中で燃えてる>もの。一生、胸の中のどこかで静かに燃え続けるもの。    どうかそうでありますようにと、ヒトリエの「青」はそんな祈りの唄でもあるのかもしれません。尚、この曲はMVがフルで公開されております。淡い色彩の中で切々と演奏するメンバーと、歌詞とリンクするような男女のキャストのシーンで構成されたシネマティックな映像を是非、歌詞と併せて楽しんでみてください…! ◆紹介曲「 青 」 作詞:wowaka 作曲:wowaka ◆New Album『HOWLS』 2019年2月27日発売 初回生産限定盤 AICL-3677~8 ¥3,400(tax out) 通常盤 AICL-3679 ¥2,600(tax out) <収録曲> 1. ポラリス 2. 伽藍如何前零番地 3. コヨーテエンゴースト 4. SLEEPWALK 5. 殺風景 6. November 7. LACK 8. Idol Junkfeed 9. 青 10. ウィンドミル

    2019/03/11

  • イチオシ!
    ミスチル・桜井さんは<ダーリン>の韻の踏み方だけでも凄い。
    ミスチル・桜井さんは<ダーリン>の韻の踏み方だけでも凄い。

    イチオシ!

    ミスチル・桜井さんは<ダーリン>の韻の踏み方だけでも凄い。

     今回のうたコラムでは、特別企画として“山崎あおい”דリリィ、さよなら。”の対談を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!同じ大学の同級生であり、アーティストとしてもお互いにリスペクトし合ってきたお二人に、作詞について、ルーツの音楽について、あの名歌詞についてなどなど、じっくり語っていただきました。本日はラスト第3弾! ― ここからは、お二人に対談のため考えてきていただいた議題をテーマにしていきます。まずは【よくこんな素晴らしい韻を踏めたなと思う曲】について。 リリィ:ミスチルの“桜井和寿”さんは、前世でラッパーだったんだと思っている(笑)。桜井さんって“ダーリン”の韻の踏み方だけでも凄いんですよ。たとえば「名もなき詩」だったら<Oh darlin 君は誰>の次に<Oh darling 僕はノータリン>って続いたり。あと「しるし」のサビにも<ダーリンダーリン>ってあるじゃないですか。あれだけ素晴らしいフレーズができたら、僕ならずっと同じ<ダーリンダーリン>を使い続けると思う。 山崎:たしかに!あのメロディーに<ダーリンダーリン>ってハメただけでもう「これは決まったな」と思うもん。これ以上に上手くハマる言葉なんてないから、全部<ダーリンダーリン>で良いなって、私も思っちゃう。 リリィ:でもその先を桜井さんはやるんですよね。1番のサビでは<ダーリンダーリン>と同じメロディーに<半信半疑>、2番のサビでは<カレンダーに>、最後の大サビ前では<泣いたり笑ったり>って歌うんですよ!やばいよね。やっぱり宇多田さんもそうだけど、一流のひとほど攻め続けている。いつまでも守りに入らない。だから僕の【よくこんな素晴らしい韻を踏めたな】は桜井さんの“ダーリン”のバリエーションの多さ。 ― そもそも韻って、どのように次々言葉を生み出すものなのでしょうか? リリィ:山崎は韻って踏む? 山崎:うーん、自分の曲の場合はこだわっていなくて、韻が踏まれている歌詞に感動することもそんなに多くはないけど、アイドルへの提供曲とかだと踏みたくなるかな。そういうときには私の場合、全部“あ行”の母音のみで歌ってみたりします。そうすると違う言葉がポロッと出てきて、そのワードを芯に肉付けして…という感じですかね。 リリィ:めっちゃ勉強になる。僕は高校生のオーディション時代からずっと音楽業界の方に「君は韻を踏めないから、もっと耳障りを良くしなさい」って言われていて(笑)。未だにそれがうまくできなくて。なんでだろ、こんなにミスチルを聴いて育っているのに。僕も去年フリーになってから、ありがたいことに作家としての活動もさせていただくようになったんですけど、やっぱり誰かに提供するときに初めて韻というものを考えるようになりました。韻はかなり意識しないとダメで、自分の楽曲だと全然踏んでないと思う。 ― お二人ともどうして提供曲だと、韻を意識されるのですか? 山崎:自分の曲だと「この時期にこれを歌うから意味がある」とか「この想いを伝えたい」ということが第一にあるから、それが届けば良いんですよね。でも提供の場合、想いは提供先のアーティストのものになるので、そうなると私が目指すのは「今、そのアーティストがこの曲を歌う意味があること」と「作品としてのクオリティーの高さ」で。そのクオリティーを押し上げていく要素のひとつが“韻を踏むこと”になっていくんです。 リリィ:僕も同じです。提供させていただくときには、自分の煮えたぎった想いがなくなって、引き算になっていって、すごく冷静な気持ちで曲を作ることができるんですよ。だから韻を踏んだり、耳障りを良くしたり、普段は想いが熱すぎてそこまで気が回らないところまで考えられる。でも、自分の想いを入れつつ、韻を踏みつつ、それをJ-POPに昇華できる桜井さんは、改めてすごいなぁと思いますね。 ― 【グッとくる歌詞を書く職業作家】について。 山崎:すごいベタだけど「創聖のアクエリオン」を書いた“岩里祐穂”さんはすごい。 リリィ:アニソン御用達だね。<君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない>。 山崎:そう、そこ! 一万年と二千年前から愛してる 八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった 一億と二千年あとも愛してる 君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない 「創聖のアクエリオン」/AKINO リリィ:だよね!なんか…AメロやBメロはアニメのタイアップらしくかなり“神話的”に書いているけど、結局サビの一番おいしいフレーズは共感性が高くて、それがすごい。J-POPとアニソンの絶妙なバランスを取っているよね。 山崎:ね、難しいんだろうなぁ。こういうSFチックな歌詞を書くのって、聴くひとと距離が遠すぎても伝わらないし、日常に近すぎてもアニメの世界観がブレるし。もしこんなフレーズが書けたら「あーこれで職業作詞家になれた!」って思えるな。あとは“松本隆”さんはやっぱり素敵ですね。出てくる女の子が魅力的すぎる。可愛い。可憐。凜としている。どの曲を聴いても理想の女性が出てくる。とくに斉藤由貴さんの「青空のかけら」って曲の主人公が好きで。 型紙の通りの (優しさの糸と) 女の子なんて (さよならの針で) 望んでも無理よ (想い出を縫うの) はみだしてしまうわ 「青空のかけら」/斉藤由貴 Ah 人一倍不幸なのは Ah 人の二倍いつの日にか 幸福が欲しいから 「青空のかけら」/斉藤由貴 山崎:欲張りだけど、ワガママだけど、素敵なんだよなぁ。松本隆さんの曲に限らず、主人公が魅力的である歌詞は“良い歌詞”だと思う。だから私も主人公像にはわりとこだわっていて。曲を書く前にさ、主人公のストーリーとか設定って細かく作らない? リリィ:作る作る!そこがメインの作業ってくらい。年齢設定も大事だし。 山崎:たとえば『年上の彼女にフラれた、中村倫也』みたいな(笑)。 ― ご自身の作る主人公には「こういうタイプが多い」という特徴ってありますか? 山崎:う~ん…。モテないわけじゃないけど、でもなんかうまくいかない、かわいそうな女の子。 リリィ:自分じゃん。 山崎:うるさいわ(笑)。でも、絶対に美少女設定にします!美少女が主人公だと、何でも気持ちを乗せて書けるんです。とくにラブソングとか、自分が主人公だとまったくテンションが上がらない。鏡を見て「こいつがこんな可愛いこと言っても響かないわ…」とか思っちゃうから。 リリィ:うん、僕も歌の登場人物には美男美女しか出てこない想定。たとえば、去年リリースした「やさしい恋の始めかた」なんかは、すごくロマンティックなことを歌っていて、そこに自分を投影したら恥ずかしくて書けなかったと思う。あと僕の場合は大体、主人公の男が情けないですね。 山崎:自分じゃん。 リリィ:何もかもクズじゃないんですよ。ギャンブルに溺れたり、女遊びが激しかったりするわけでもない。だけどなんかだらしなくて、いつも彼女に主導権を握られているような男。 山崎・リリィ:…自分じゃん(笑)。 ― 今後、新たにどのような歌詞に挑戦してみたいと思いますか? リリィ:僕は『みんなのうた』のテーマソングみたいな曲を書きたいですね。宇多田ヒカルさんの「ぼくはくま」的な。でもどうしても“リリィ、さよなら”というアーティストはシリアスな楽曲イメージが強いので、今まで築き上げてきた世界観をもっといろんなひとに広めたいという気持ちを優先させると、まだ『みんなのうた』の道に行くのは早いなと思って、温めています。でも僕はもともと幼稚園の先生とか児童カウンセラーになりたかったので、子どもたちと一緒に歌えるような曲はいつか書きたいです。 山崎:私はエロい曲を書きたい。なんか私が書くとどうしてもまだ子供っぽくなってしまうので、大人のエロスを。 リリィ:でも絶対に俺よりは恋愛経験が多いじゃん! 山崎:いや、経験とかじゃないんだよ。 リリィ:え、ちなみに今まで“綺麗売り”してきたわけじゃなくて、まだ納得のいくエロスが書けてないってだけなの? 山崎:うん、書いても学生のエロス。なんか…ジャニーズは絶対に歌えないくらいのやつが書きたい(笑)。 リリィ:いいねぇ、聴いてみたい。ファンのひとが混乱して、寝込んじゃうんじゃない!? 山崎:寝込ませたい(笑)。 リリィ:僕は<抜け殻のコンドーム>と歌った時点で失うものはもう何もないからな。 山崎:あ、そういうのを歌うのは無理だね。あのね、生々しい単語は日常会話のなかでもあんまり発したくないから。 リリィ:直接的表現はあんまり好きじゃないもんね。セックスとか。僕はそういうのわりと好きなんですよ。でも山崎はね。 山崎:そう、安直だなって思っちゃう。だから私なりのエロい曲を書けるように精進します。 ― ありがとうございました!では最後に、これからの夢を教えてください。 山崎:自分の納得できる歌詞をまだ書けていないから、書きたい。そして「書けた!」という気持ちで、年末をNYで過ごしたいです。 リリィ:NY!?でも僕も同じく自分の中にモヤモヤッとしたものがあって、新曲の手直しをしたりしているところなので、本当に納得のいく歌詞が書きたいです。たとえば「snow ~君がくれた物語~」とか「フラッシュバック」みたいな、もうこれ以上ない!という曲を今年5曲は書きたい。そして、年末をハワイで過ごしたいです(笑)。 山崎:きっと私たち、もう10年くらい穏やかな気持ちで年越しをしていないのでね(笑)。海外で花火を見ながら、晴々と過ごしたいです! (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲「 名もなき詩 」 作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿 「 しるし 」 作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai 「 創聖のアクエリオン 」 作詞:岩里祐穂 作曲:菅野よう子 「 青空のかけら 」 作詞:松本隆 作曲:亀井登志夫 「 やさしい恋の始めかた 」 作詞:ヒロキ 作曲:ヒロキ 【第1弾】はコチラ! 【第2弾】はコチラ!

    2019/03/08

  • イチオシ!
    曲にして響く幸せって、ちょっと不吉な予感が漂っている。
    曲にして響く幸せって、ちょっと不吉な予感が漂っている。

    イチオシ!

    曲にして響く幸せって、ちょっと不吉な予感が漂っている。

     今回のうたコラムでは、特別企画として“山崎あおい”דリリィ、さよなら。”の対談を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!同じ大学の同級生であり、アーティストとしてもお互いにリスペクトし合ってきたお二人に、作詞について、ルーツの音楽について、あの名歌詞についてなどなど、じっくり語っていただきました。本日は第2弾! ― 【第1弾】では、お二人とも歌詞が病んでいるとのお話が出ましたが、たとえばご自身の恋愛中にもあまりポジティブにはならないですか? 山崎:なかなかならないですねぇ。手放しで「大好きー!」みたいな感情は、本物の幸せじゃない気がしていて。曲にして響く幸せって、ちょっと不吉な予感が漂っているというか。たとえば私は“ハルカトミユキ”さんがすごく好きで。 僕の部屋には孤独があるし 君の部屋には寂しさがある 2人でいよう ご飯を食べよう 全て忘れてしまえばいいよ 「アパート」/ハルカトミユキ 山崎:このフレーズが究極の幸せだと思うんですよ。一見、不幸なんですけど、でも結局は幸せって、こういうふうに脆くて、閉鎖的で、お互いに一対一しかないようなもので。それが歌われるべき幸せだったりするのかなって。 リリィ:100%同意。ディズニーの物語みたいに、みんなで歌って踊って、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ、っていうのは本当にファンタジーでしかないよね。僕もハルカトミユキさんの「アパート」は大学のときに山崎から教えてもらって、未だに心のテーマソングみたいな存在になっています。ハルカトミユキさんの歌詞は、とくに一定層の“幸せを幸せとしてストレートに受け取れないひとたち”にものすごく響く。僕も山崎もわりとそういう歌詞が好きだと思います。 山崎:うん。私たちは歌詞に対してグッとくるポイントはすごく似ているよね。マンガのセリフとかもそうだし。良いと思う言葉のチャンネルが近い。だから自分たちが書く歌詞も、お互い似たようなことを書いているわけじゃないんですけど、書きたいものの芯は似ているんじゃないかな。 リリィ:そうだね。出会ってから仲が良いとか悪いとかそういう時期はいろいろあるんですけど(笑)、良いと思うもののはいつでも一番合っている気がする。でも音楽を始めたルーツとかはそんなにシンクロしてないよね? 山崎:私は100%“YUI”さんでしたからね。私世代のギター弾いている女の子は大体、YUIさんきっかけ。映画『タイヨウのうた』を観て、始めたとか。本当にカリスマだと思う。YUIの次はもう出てこない。みんなああなりたかったし、私もなりたかったけど、やっぱりちょっと違った…。 リリィ:大学の頃「私、YUIがやっていること以外はしないから」って言っていたもんね(笑)。僕はもうちょっと病んでいる系のシンガーソングライターが大好きで。“宇多田ヒカル”と“鬼束ちひろ”と“矢井田瞳”。あとバンドは“Mr.Children”と“BUMP OF CHICKEN”と“RADWIMPS”。この6組の影響で育ってきたんです。でも一方で、ハッピーなことを嫌味なく伝えられるアーティストにも憧れてはいますね。たとえば“トータス松本”さんとか。「サムライソウル」なんて涙なしには聴けないもん。最近だと“sumika”さん。あたたかい表現が素敵だなぁと素直に思える。 山崎:あとさ“back number”さんは一見ポジティブに感じられるラブソングが、実はネガティブだったりするのが良いよね。どんなに幸せを歌っていても、別れた、もしくは死んでしまった、元カノの歌に聞こえちゃうんですよ(笑)。 リリィ:わかるー、back numberさんも大好き。あれ何が悲しく感じさせるんだろう。どうやって歌詞を書いてるんだろう。 ― 以前、清水依与吏さんは歌ネットのインタビューで「幸せを切り取って歌にしたときに“なんだよ単なるノロケじゃねーか”って自分で思いたくないから、すごく言葉遣いとか表現方法に気を使う」とおっしゃっていました。 山崎:へぇー!たしかに「花束」とかもノロケには感じないですね。だって、付き合い始めの二人を描いていて、後ろ向きなことを歌っているわけでもないのに、いつか来る別れがスケスケじゃないですか。そっちの悲しさのほうが強くて、後味が爽快ではないところが好きなんですよね。 どう思う?これから2人でやっていけると思う? んんどうかなぁでもとりあえずは 僕は君が好きだよ 「花束」/back number リリィ:最後のフレーズとかさ、相手に「どう思う?」って訊いたとき、僕は「とりあえず好き」って言われたくない~。 山崎:照れ隠しなんだろうけどね。ただ、歌詞では女の子のほうが<最後は私がフラれると思うな>って伝えているけど、きっと男の子のほうがいずれフラれるんだと思う。「とりあえず」とか言って、余裕ぶっていたけれど、結局は自分がフラれて、あぁ…あんな時期もあったんだなって「花束」を歌っている。…という設定で聴いています(笑)。聴き手がいろいろ想像できる歌詞って良いよね。 リリィ:そういう意味だと、YUIさんの「Good-bye days」も好きだなぁ。あの歌詞って<だからいま 会いにゆく そう決めたんだ>って始まるじゃん。もう最初の<だから>でそれまでのストーリーを誰もがイメージできる。僕は自分の「約束」という曲の始まりが<でも、もし生まれ変わったらその時は探すからね。>なんですけど、その<でも>の使い方は、完全にYUIさんから影響を受けたものですね。 ― YUIマニアとして、あおいさんイチオシの曲というと? 山崎:そうだなぁ…。YUIさんは歌詞単体というより、メロディーと併せてのフレーズの使い方がすごいなぁと思っていて。めっちゃ好きなのは「Blue wind」という曲。サビの終わり前まで、わりと高いキーで歌っていたのに、ラストオチのところで<もっと気のきいたこと言ってよ>とひと言入れるのが、上手い~!って。 YOU あなたが言った 神様はきっと見てるよって YOU 初めて笑えた もっと気のきいたこと言ってよ 「Blue wind」/YUI 山崎:いつも締めが洒落ているんですよ。たとえば「I will love you」という曲も、ずっと<I will love you.>って歌っているんですけど、最後だけ<I love you>なんです。おいしいぜ~!って思います(笑)。 リリィ:良いよねぇ。さっきの「Good-bye days」も最後だけ<かっこよくない優しさがそばにあるから>じゃなくて<かっこよくない優しさに会えてよかったよ>って歌うじゃん。たまんない。そういうフルで聴いて最後の最後でキュンッ!ってなる歌詞は良いねぇ。 ― では、お二人にとっての【平成の大スター】を一人だけ挙げるとすると、どなたが浮かびますか? リリィ:えぇ~難しいけど、平成にデビューして活躍してきたすべてのアーティストとなるとやっぱり…宇多田ヒカルさん? 山崎:まぁそうなるよね。すごいなって思います。落ち込む。どんどん新しいことをやって、どんどん進化していくから、追いつくことを諦めるよね(笑)。 リリィ:未だに揺るぎないもんな。宇多田ヒカルさんは英語詞のイメージが強いけれど、実は日本語の短い言葉数でものすごく突き刺さることを歌うんですよ。たとえば「Movin' on without you」なら<指輪も返すから 私のこころ返して>とか。あと「Be My Last」なら<いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい>とか。刺さる~。最近リリースされた“キングダム ハーツ”主題歌の「誓い」もすごかったし。変な拍を取るんだよね、あれ。 山崎:そうそう。普通の職業作詞家だったら絶対に「うわ、やっちゃったな…」っていう譜割り。でも宇多田さんが歌うと、それが唯一無二の味となるからすごい。 リリィ:だから一番の【平成の大スター】といえば、宇多田ヒカルさんかな。もし彼女がいなかったら、もっとJ-POPって時代遅れなものになっていた気がします。なんかそういう1ジャンルを築いてしまうひとって本当にすごいなって。でも、だからといって僕が平成生まれのミスチル・桜井さんやバンプ・藤くんみたいになれるわけではないとすぐに気づいたので(笑)。そういうカリスマにはなれなかったけれど、それでも自分の音楽を聴いてくれるひとがいるという立場なりにやれることを、これからも考えていかないとなって思いますね。 【第3弾】に続く! (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲「 アパート 」 作詞:ハルカ 作曲:ハルカトミユキ 「 花束 」 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏 「 Good-bye days 」 作詞:YUI 作曲:YUI 「 Blue wind 」 作詞:YUI 作曲:COZZi 「 I will love you 」 作詞:YUI 作曲:COZZi 「 Movin' on without you 」 作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル 「 Be My Last 」 作詞:Utada Hikaru 作曲:Utada Hikaru 「 誓い 」 作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada 【第1弾】はコチラ! 【第3弾】はコチラ!

    2019/03/07

  • イチオシ!
    腐れ縁だけど、音楽の話だけはすごく合います
    腐れ縁だけど、音楽の話だけはすごく合います

    イチオシ!

    腐れ縁だけど、音楽の話だけはすごく合います

     今回のうたコラムでは、特別企画として"山崎あおい"×"リリィ、さよなら。"の対談を第1弾~第3弾に分けてお届けいたします!同じ大学の同級生であり、アーティストとしてもお互いにリスペクトし合ってきたお二人に、作詞について、ルーツの音楽について、あの名歌詞についてなどなど、じっくり語っていただきました。本日は第1弾! ― お二人は大学時代から仲が良かったのでしょうか。 山崎・リリィ:仲が良いわけではないんです(笑)! リリィ:でももう7年くらいの付き合いになるかなぁ。まぁ…ここの力関係は見ていただければわかると思います。僕が人間的なことで迷惑をかけすぎたので(笑)。1つ2つの話ではなく、実はこの対談のお話をいただいた前日にも僕がやらかしてしまって、山崎にすげー怒られて、半年から1年は口をきいてもらえないだろうなと思っていたところだったので、めちゃくちゃ気まずくてどうしようかと…。 山崎:本当にね!大学の同級生の腐れ縁ですよ。ただ、お互いの音楽に関してはリスペクトし合っているし、音楽の話だけはすごく合います(笑)。 ― ではまず、お互いの音楽についてはどのように感じていますか? 山崎:う~ん、彼の歌詞はカメラワークが秀逸だと思う。よくあるラブソングが、ずっと同じ位置のカメラで寄ったり引いたりを繰り返しているとしたら、彼の場合は急に別方向のカメラが入ってきたりするんですよ。たとえば「snow ~君がくれた物語~」のこのフレーズとか、初めて聴いたとき、わぁ…すげぇ…と思った。 机の上に置いていかれたキーホルダーの小さなネコ そんな冷たい目で僕のこと睨んだって お前のご主人様はもう二度と帰って来ないんだぞ? 分かってくれよ… 「snow ~君がくれた物語~」/リリィ、さよなら。 リリィ:その言葉めっちゃ嬉しい!わりとあの曲、実話だしね。貸していた着替えと一緒にキーホルダーが返ってきた…。 山崎:ツラ…。 リリィ:人って追い詰められると、本当にモノが喋っているように感じるんだなって思い知りました。あと、山崎には「思い出を美化する天才」って言われたことあるよねー。僕は彼女と違って、そんなに私生活が充実してないというか、モテないので。失恋したときくらいしか書くタイミングがないからかな。 山崎:そうそう、だから綺麗だよね、歌詞の世界観が。主人公もすごく切実で、良いやつで、可哀想という表現が正しいかはわからないけど、なんかグッとくる。だけど、歌っているのがこのひとだと思うと…美化する天才だなって思う。 リリィ:僕は、山崎の素のキャラも、基本は強い女性であることも知っているので、初期の頃の楽曲は、はたから見ていて「大丈夫なのかなぁ?」と思ってた。主人公がすごく優しくて、可愛くて、柔らかかったから。だけど最近ようやく「鯖鯖」とか「アイソレイト」とか素が見えてきたよね。より彼女のパーソナルな、攻撃的な部分を表すようになったきたんだろうなって。それがみんなにも受けていて(笑)。 山崎:悪口合戦じゃん…(笑)。 リリィ:でも良かったなと思うよ!去年の夏に初めて「鯖鯖」を聴かせてもらったとき、ついにやったか…!と思ったもん。本当に素の山崎あおい。しかもそれがリアルな女性の意見にも近づいているんですよね。僕は今シェアマンションに住んでいて、女性の友達も住んでいるんですけど、みんな「鯖鯖」の歌詞に共感していて。やっぱり実際に付き合ってみたら、彼氏が鬱陶しいことってあるよねーとか。一人になりたいよねーとか。昔もきっと等身大だったんでしょうけど、ちゃんと本人の成長に合わせて歌詞が変化していて、それがすごいと思う。 カレシ、遠洋漁業の人がいい サバサバが私に丁度いい たまに会えたその日に港で 新鮮な鯖が食べたい 遠洋漁業の人がいい あっさりな態度が丁度いい たまに会えたその日に港で 新鮮なあさり食べたい 「鯖鯖」/山崎あおい 山崎:とくに意識している部分じゃなかったけど、まぁここ2~3年はなんか「自分で生きていかなきゃ!」みたいな気持ちがすごく強くて。自立というか。どんどん曲を書いて、どんどん稼ぐぞ!という男性ホルモン優位なモチベーションだったので(笑)。歌詞もそっち寄りの性格が反映されていったんじゃないかな。 リリィ:あと山崎はちゃんと時代に沿って、今の若い子に受けそうな新曲を作り続けているのもすごい。僕は最近それが悩みなので。たとえば、現代を反映させたワードとかなかなか作詞のときに出てこないもん。視野が狭くなって、わりと心情重視の歌詞になりがちかもしれない。 ― ワードと情景描写の関係といえば、リリィさんの「未送信のラブソング」は冒頭フレーズが強烈ですよね。 明け方の部屋に散らかってる 潰された空き缶とぐちゃぐちゃの服 「まだ眠れるよ。」って笑っていた 吸いさしのタバコ 抜け殻のコンドーム 「未送信のラブソング」/リリィ、さよなら。 リリィ:これは…。 山崎:物議を醸したよねぇ。 リリィ:懐かしい…。この曲はデビュー前のアマチュア時代からあるんですけど、当時、大学が一緒だった山崎とよく町田駅周辺で遊んでいて。曲を聴かせたあと、町田のミスドでちょっと怒られて。わーゴメン!みたいな(笑)。若気の至りですねぇ。もう今はああいう歌詞は書けない…。 山崎:完全なファンとして聴いてみたかったわ。だって彼の人間性を知っていて、当時住んでいた家も知っていたことによって、より想像ができてしまったわけですよ。友達としてちょっとあれは聴きにくかった。 リリィ:でも僕にも違う意味で、聴けなかった曲はありますよ!たとえば「カランコロン」とか。歌詞の<太陽が沈んだら 部屋を出なくちゃ 知らない人と仲良くしなくちゃ>というフレーズがリアルで。あー、歌手ってつらいんだなぁと思った。あと山崎は北海道出身なんですけど<疲れてしまったら 帰っておいでと みんなが背中押してくれた でもこんな姿じゃ きっと帰れない 誰も私の手を握れない>ってフレーズは、九州出身の僕にも重なったし。なんか新作が出るたびに心配だったよ。 山崎:あのデモを提出した翌週から、スタッフが優しくなったもん(笑)。 ― あおいさんは今なら、喜怒哀楽でいうと“怒”を描くことが多い気がしますね。 山崎:そうそう。数年前くらいまでは、すべての怒りが哀しみに転換されていたんですよ。「私、こんなんじゃダメだ…」みたいな。でも最近はとにかくイライラしていて(笑)。何に対しても「なんだよ!」って。だから野獣になろうと思って、ちょっとモードを切り替えてみました。そうしたら、また新しい曲が生まれてくるようになりましたね。「アイソレイト」もそう。もう…ムカつくんですよね! アイソレイト 上等なもんだぜ あなたと一緒にはならない アイソレイト 怖がってばっかで 頷くようじゃ つまらない 一人で嫌え 一人で怒れ きょろきょろ仲間探すなよ アイソレイト 愛した者だけ 本当の人生があるよ 「アイソレイト」/山崎あおい リリィ:怒りのエネルギー持ちたいよ!なんか僕は年々、落ち着いてきちゃって。だからちょっとした感情の動きでも歌に変換しようと思って、すぐメモするようにしているんだけど…。山崎が“怒”だとすると、僕の場合は90%くらい“哀”ですね。でもさ、山崎も同世代のギタ女のなかでも、まぁ歌詞が病んでいるよね。 山崎:そう? 交差点に飲まれる 線路越しに人が立つ そこらじゅうで巡り合わせは起こる 私が君を好きになる 君も私を好きと言う もう君だけが 私を不幸にできる 「スクランブル」/山崎あおい ― たとえば初期の「スクランブル」とか、ストレートな胸キュン系ラブソングに見えて<もう君だけが 私を不幸にできる>というフレーズが印象的です。 リリィ:ね!強烈だよ。初めて聴いたときビックリしたもん。山崎はシンプルな想いを上手い言い回しで伝える天才。「愛している」よりも、いっそう「愛している」が伝わるような表現。「さようなら」よりも、いっそう「さようなら」が切なくなる表現。そういうフレーズが、聴いたほうの胸をよりヴーッと締めつけるんですよね。いつも勉強になります。 【第2弾】に続く! (取材・文 / 井出美緒) ◆紹介曲「 snow ~君がくれた物語~ 」 作詞:ヒロキ 作曲:ヒロキ 「 鯖鯖 」 作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい 「 未送信のラブソング 」 作詞:ヒロキ 作曲:ヒロキ 「 アイソレイト 」 作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい 「 カランコロン 」 作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい 「 スクランブル 」 作詞:山崎あおい 作曲:山崎あおい 【第2弾】はコチラ! 【第3弾】はコチラ!

    2019/03/06

  • androp
    君が遠くに行ってしまって、もう会えないとわかっていたって。
    君が遠くに行ってしまって、もう会えないとわかっていたって。

    androp

    君が遠くに行ってしまって、もう会えないとわかっていたって。

    運命の人が僕じゃなくても、僕はあなたを守りたい。  そんなキャッチコピーが綴られているのは、3月1日から公開の映画『九月の恋と出会うまで』です。物語はある日、突然ヒロイン(川口春奈)の部屋から“未来からの誰かの声”が聞こえてきたところから展開してゆきます。その声により、命を救われた彼女。しかし、その不思議な現象の問題点に気づいたのが、小説家を志す隣人の男性(高橋一生)。  訪れるはずだった未来が変わってしまったことで<タイムパラドックス>が生じ、このままだと助かった日からちょうど365日後に、彼女が消えてしまう。彼は、その運命から彼女を守るため、自分が“声の主=運命のひと”ではないと知りつつも、必死に回避策を探るのです。お互いに一途が想いがあるからこそ、すれ違ってゆく二人の結末は…。 物語が僕を拒んだって 誰かが運命を定めたって 会いに行くよ どこにだって 探し続けるよ 出会えた頃とまた同じように 恋するよ 「Koi」/androp  さて、その映画『九月の恋と出会うまで』主題歌として書き下ろされたのは、2019年2月27日に“androp”がリリースしたニューシングルのタイトル曲「Koi」です。たとえ、愛するひとの<物語>から拒まれようと、たとえ、自分の<運命>が定められていようと、それでも<恋をする>主人公の姿は、まさに劇中の彼にも彼女にもリンクしますね。    尚、andropの楽曲タイトルは、これまで全英語であり、今作も「Koi」という表記。すると、見慣れていた知っていたはずの【恋】という言葉の意味を、改めて考えさせられる気がしませんか? だからこそこの曲は「恋ってなんだっけ?」「誰かを好きになるってどういう気持ちだっけ?」という方にこそ、聴いていただきたい歌でもあるんです。 何もいらない 何もいらないんだよ 君以外は 本当にそう思う 二人並んだ写真にも 写せやしない想いがあるの 終わりまで守ろう 約束をするよ まだ見えない未来でも 「Koi」/androp  1番の歌詞だけでも「Koi」は、様々な“<恋する>とは”を教えてくれます。まず<恋する>とは、何より【自分の価値観が変わること】だと言えるでしょう。もし<君>に出会わなければ、必要だと思うものが人生には、無駄に溢れていたのかもしれません。地位や名誉、仕事、お金、趣味。選択肢は山ほどあるけど、最も大切なものはわからずに。  しかし<君>に<恋する>ことで<僕>は、世界に対する価値観がガラリと変わりました。何が一番かと訊かれたら<何もいらないんだよ 君以外は>と、即答・断言できるほど。そして<終わりまで守ろう>というフレーズからは“君より長く生きよう”という想いや“自分の人生の意味は君を守ることだ”という想いが伝わってきます。その意志や覚悟は<二人並んだ写真にも 写せやしない>ものですよね。 春にほころぶ小さな蕾 夏の暑さに 眩しい光 秋の彩り 冬の冷たさ そんな当たり前が 君となら特別に変わる ずっと一緒にいてほしい 忘れるなら 忘れるくらいなら 君じゃなくて誰でもいいのに 君の仕草も約束も くだらないことだって覚えてる 「Koi」/androp  さらに、2番の歌詞からは<恋する>とは【些細なできごとに胸が高鳴ること】や【当たり前の幸せを噛み締めること】でもあると気づかされます。<春にほころぶ小さな蕾>の香り。<夏の暑さ>で肌を伝う汗。<秋の彩り>に揺れる瞳。<冬の冷たさ>を和らげるため繋ぐ手と手。すべて<君>と過ごした季節だから、五感が覚えているのです。<君の仕草も約束も くだらないことだって>胸を高鳴らせた、宝物なんです。 君が遠くに行ってしまって もう会えないとわかっていたって 僕は探すよ 君の姿を 君じゃなければだめなんだ 出会えた頃とまた同じように 恋して 恋して また笑ってよ 物語が僕を拒んだって 誰かが運命を定めたって 会いに行くよ どこにだって 探し続けるよ 出会えた頃とまた同じように 恋するよ 恋するよ 「Koi」/androp  そして、サビでは<恋する>エネルギーが歌声になって、溢れ出します。他の誰かでは絶対にダメで<君じゃなければだめなんだ>と思うこと。相手に望むのは<ずっと一緒にいてほしい>、<笑って>いてほしい、ただそれだけであること。どのフレーズでも“<恋する>とは”どういうことなのかを伝えていることがわかりますね。    また、この歌では“守りたい”とか“会いたい”という願いを歌っているわけではないんです。もう<終わりまで守ろう>、<僕は探すよ>、<会いに行くよ>、<探し続けるよ>、<恋するよ>、と最後の最後まですべて、言い切っているのです。そんな強さが心に生まれることこそが“<恋する>とは”の一番の答えなのではないでしょうか。    今、恋をしているひとにも、恋なんて忘れてしまったひとにも、届いてほしい、andropの「Koi」。是非、劇場で『九月の恋と出会うまで』と併せて、ご堪能ください…! ◆紹介曲「 Koi 」 作詞:Takahito Uchisawa 作曲:Takahito Uchisawa ◆new single「Koi」 2019年2月27日発売 初回限定盤 UPCH-7482 ¥1,944(税込) 通常盤 UPCH-5958 ¥1,296(税込) <収録曲> 01. Koi 02. For you  03. Image Word (solo acoustic ver.)

    2019/03/05

  • SEKAI NO OWARI
    「愛しい」と「苦しい」がまるで同じに思えるの。
    「愛しい」と「苦しい」がまるで同じに思えるの。

    SEKAI NO OWARI

    「愛しい」と「苦しい」がまるで同じに思えるの。

     2019年2月27日に“SEKAI NO OWARI”が約4年ぶりのニューアルバム『Eye』と『Lip』を2作同時リリースしました。彼らの【狂気】を凝縮して閉じ込めた『Eye』と、彼らの【ポップ】が発揮された『Lip』とが、対になる2枚。今日のうたコラムではその『Lip』から、メンバーのSaoriが作詞作曲を手がけた新曲「千夜一夜物語」をご紹介いたします。 砂の国で生まれた王女は 誰よりも好奇心旺盛 「眠れるまで楽しい話をして」 国中の兵士を集めた 戦いの自慢話や 年寄りの説教を聞いても 王女の心は微動だにしなかった 世界は退屈で満ちていた 荒れた砂地のような私の この気持ちを「孤独」と呼ぶなら 裏側の世界のことは何と 呼べばいいの? 「千夜一夜物語」/SEKAI NO OWARI  まず、タイトルの「千夜一夜物語」とは『アラビアンナイト』とも呼ばれている説話集のこと。約250作の伝説や昔話を集めたものであり、ペルシャの王に妻が千一夜かけて物語を語るという形式になっております。この歌の<砂の国で生まれた王女>は、そんな夫婦に憧れたところもあるのでしょうか。自らも「楽しい話をして」と要求するのです。    しかし<国中の兵士>を集めてみても、王女の心を満たす話はありません。たとえば<戦いの自慢話>は、現代で言えば、仕事自慢、学歴自慢、モテ自慢など、人生という戦場における“勝ち負け”の話ばかり。年を重ねたひとは、親切心のつもりで「そんな生き方は間違っている」と彼女の人生を否定したり、過去と現代を比較して愚痴を吐いたり。王女が求めているのは、そんなことではないのです。 当たり前のことも何も分からないのに 知っているフリは出来ない きっとこの砂が舞う世界に 光る星のような 意味を探し歩いているの 「千夜一夜物語」/SEKAI NO OWARI  まだ夢も愛も何も分からない、砂の国しか知らない、同じ色しか目にすることがない。身も心も渇いている<私のこの気持ち>を潤してくれる「楽しい話」が聞きたいのです。もっと言えば、そういう状態にある<私>を理解し、楽しませようという優しさを持ってくれている“唯一無二の誰か=光る星のような意味”を探していたのだと思います。 砂の国の王女の元へ 一人の兵士がやってきて 見たことも聞いたこともない話を 眠るまで聞かせてくれた 群青の空にかかる虹や 魔法のような雪を見たこと でもここでは世界中のどこよりも 美しい星が見えることも 「千夜一夜物語」/SEKAI NO OWARI  するとある日、ついに彼女の人生を大きく変える<一人の兵士>がやってきました。この<兵士>もまた、これまでの<国中の兵士>たちと同じように様々な戦いを乗り越えてきたはず。でも、彼が王女に<眠るまで聞かせてくれた>話は、自慢話でも不幸話でも説教でもなく、ただただ彼女の“砂一色の心”を楽しく彩るような話だったのです。  群青の空。そこにかかる七色の虹。魔法のような雪。「一体、それってどんな景色なんだろう…!」と、王女は煌く想像を膨らませながら、毎日眠りについたことでしょう。しかもその上で彼は<でもここでは世界中のどこよりも 美しい星が見える>と伝えるのです。つまり彼女の暮らしているこの世界をも“美しい”と肯定するのです。 荒れた砂地で出会った彼に 会えなくなると分からなくなるの 「愛しい」と「苦しい」がまるで 同じに思えるの 当たり前のことが分からなくなっていく時 ああ、恋をしているの? まるでこの砂が舞う世界に 光る星のように 全てが輝いているの 嬉しいのに寂しくなって 悲しいのに愛しくなって 知りたいことを「知りたくない」なんて 言ってしまうことがあるの 「千夜一夜物語」/SEKAI NO OWARI  そうして、王女のなかで<当たり前>だったはずの、<退屈>なだけだったはずの、砂の国の見え方が変化してゆきます。さらに<誰よりも好奇心旺盛>だったはずの彼女自身も<知りたいことを「知りたくない」なんて言って>しまったり、相反する感情の狭間で揺さぶられたり、どんどん新しい自分と出会ってゆくのです。恋によって、王女の世界がグッと広まったことが伝わってきますね。 当たり前のことが分からなくなっていく時 ああ、恋をしているの 窓を開けて星を眺め ため息で砂が舞う 聞かせてアラビアンナイト 「千夜一夜物語」/SEKAI NO OWARI  こうして幕を閉じてゆく歌。今までにない感情に<ああ、恋をしているの?>と惑っていた彼女は、最後<ああ、恋をしているの>と、たしかな想いを噛み締めながら、次のお話を、次に会える日を心待ちにしております。どこで生まれようと、どこで暮らそうと、誰と出会いどう生きるかで、その世界は輝くものなのでしょう。是非、SEKAI NO OWARI「千夜一夜物語」でちょっとロマンティックな異世界を堪能してみてください…! ◆紹介曲「 千夜一夜物語 」 作詞:Saori 作曲:Saori ◆New Album 『Eye』 2019年2月27日発売 初回限定盤 TFCC-86660 ¥4,000(tax out.) 通常盤 TFCC-86661 ¥3,000(tax out.) ◆New Album 『Lip』 2019年2月27日発売 初回限定盤 TFCC-86662 ¥4,000(tax out.) 通常盤 TFCC-86663 ¥3,000(tax out.)

    2019/03/04

  • 槇原敬之
    そろそろ君を僕から放してあげる時かも知れない。
    そろそろ君を僕から放してあげる時かも知れない。

    槇原敬之

    そろそろ君を僕から放してあげる時かも知れない。

    恋愛で大事なのは愛より勘。 こんなこと言っちゃっていいのかな。 でも自分がピッと感じたことは信じたほうがいい! (中略)「最近おかしいな」「なんか変だな」 という勘は意外と当たっちゃうので…。  歌ネットのインタビューで、そう語ってくださったのは“槇原敬之”さん。2019年2月13日リリースのニューアルバム『Design & Reason』に収録されている新曲「だらん」についてのお話です。では、だらん、とは何を表している言葉なのでしょうか。だらん、という【Design(形)】になってしまった【Reason(理由)】とは一体、何なのでしょうか…。 いるものは持って行って いらないものは置いていけばいい ドアを閉めたあとぼんやり しながら集めて捨てるから 「だらん」/槇原敬之  歌の冒頭から<僕>と<君>が置かれている現状が見えてきます。今まさに<君>は出て行こうとしている。一方の<僕>はこの部屋に残される。つまり<君>にとっての<いらないもの>として置いていかれるわけです。そして<君>は“自分の人生に必要な何かや誰かへの想い”だけを持ち、ドアは閉まり、二人の関係に終止符が打たれます。    ちなみに槇原さんは、自身が描く主人公に多い特徴として「気弱で、お人よし」であることを挙げていましたが、この<僕>も然り。その場では<いらないもの>を捨てさせないし、捨てない。ちゃんと<ドアを閉めたあと>に、独りで想い出の残骸を<集めて>捨てる。本当はまだ別れを受け入れられない<ぼんやり>した心と体のままで。すべての言動に「気弱で、お人よし」な性格が滲んでいる気がしますね。 注意してみてなくても 何かが変わったってわかる 僕の気持ちだけではもう どうにも出来ないよね 何度ハグしても君の両手が だらんと下がったままで そろそろ君を僕から 放してあげる時かも知れない 「だらん」/槇原敬之  この歌では、そんな「気弱で、お人よし」な<僕>だからこその選択が描かれております。みなさんなら<僕の気持ちだけではもう どうにも出来ない>と悟ったとき、どうしますか? 相手から別れを切り出されるまで粘る方も多いのではないでしょうか。しかし、この主人公は<そろそろ君を僕から 放してあげる時かも知れない>と言うのです。    別れるだけでもツライのに、別れを切り出すツラさまで請け負うのです。それは簡単な決意ではなかったことでしょう。その証拠が<何度ハグしても君の両手が だらんと下がったままで>というフレーズ。きっと<僕>は自分の悲しい“勘”を確かめたかったのです。だから、かすかな希望を捨てずに<何度>も<ハグ>をしてみたのだと思います。    でも残念ながら<君の両手>はいつも<だらんと下がったままで>、勘は確信に変わってしまいました。この「だらん」という言葉が表すのは<君>から<僕>に対する“力=愛”が完全に抜け切っていること。かといってドンッと突き放すわけでもないこと。何度も「だらん」を繰り返した末に<僕>のかすかな希望も「だらん」と力を失ってしまったこと…。 そいつと僕が持っているもの 両方手に入れたくて がまんして側にいるだけじゃ 少し努力が足りないよ 下がった両手が抱きしめたい 誰かのもとにいけばいい 心に嘘はつけないんだ 君もだけど そう僕もね 「だらん」/槇原敬之  そして、サビで明かされる「だらん」の理由。もう<君>には<そいつ>という<僕>以外の存在がいたのですね。それでも<君>から別れを告げなかった理由は<僕が持っているもの>も手に入れたかったから。歌詞から予想するに、安定感や優しさ、穏やかさでしょう。かつ<そいつ>からは、新たな恋愛のトキメキや刺激を得ていた。    それでも、そんなひどい関係でも、何より<僕>が悲しかったのは浮気されていたこと自体ではなさそう。だって<少し努力が足りないよ>と言っているのです。本当は、嘘でもいいから、抱きしめてほしかったのではないでしょうか。両方手に入れたいズルさがあったとしても<僕>を失わないために<努力>してほしかったのではないでしょうか。    「だらん」とした両手は、イコール“別にあなたを失ってもかまわない”という気持ちの象徴だった。心離れを隠そうともしてくれなかった。それが<僕>は苦しくて、ついに自ら別れを選んだのです。結果、幸せになれよ、幸せになりたいよ、幸せになろうよ、それぞれね、という想いを<君もだけど そう僕もね>に込めたのでしょう。 何かに夢中になると人は どこか間が抜けてしまう 誰かに夢中にさせたのは 僕のせいだ 仕方ない そいつと僕が持っているもの 両方手に入れたくて がまんして側にいるだけじゃ 少し努力が足りないよ 下がった両手が抱きしめたい 誰かのもとにいけばいい 心に嘘はつけないんだ 君もだけど そう僕もね 「だらん」/槇原敬之  相手の浮気さえも<僕のせいだ 仕方ない>と、最後の最後まで「気弱で、お人よし」な主人公の、次の恋にこそどうか幸あれ…!恋人に対して「最近おかしいな」「なんか変だな」という“勘”を抱いている方、その“勘”が当たってしまったという方、槇原敬之の「だらん」を聴いてみてください。また、併せて是非、インタビューもご一読を! ◆紹介曲「 だらん 」 作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之 ◆ニューアルバム『Design & Reason』 2019年2月13日発売 BUP-00018 ¥3,000(税別) <収録曲> 01. 朝が来るよ 02. どーもありがとう 03. だらん 04. In The Snowy Site 05. ただただ 06. キボウノヒカリ 07. 微妙なお年頃 08. 2 Crows On The Rooftop 09. 記憶(Album Ver.) 10. Design & Reason

    2019/03/01

  • 宮本浩次
    泣かないで、わたしの恋心、涙は“お前”にはにあわない。
    泣かないで、わたしの恋心、涙は“お前”にはにあわない。

    宮本浩次

    泣かないで、わたしの恋心、涙は“お前”にはにあわない。

     2019年2月12日に、エレファントカシマシのボーカル“宮本浩次”ソロデビュー曲「冬の花」がリリースされました。現在放送中、木村佳乃主演・火曜ドラマ『後妻業』主題歌であるこの曲は、歌詞人気が非常に高く歌ネットのデイリーやリアルタイムランキングで連日TOP3内にランクイン。今日のうたコラムでは、そんな注目曲をご紹介いたします。 いずれ花と散る わたしの生命 帰らぬ時 指おり数えても 涙と笑い 過去と未来 引き裂かれしわたしは 冬の花 あなたは太陽 わたしは月 光と闇が交じり合わぬように 涙にけむる ふたりの未来 美しすぎる過去は蜃気楼 「冬の花」/宮本浩次  宮本が『最後の最後に、晩節において、大きな美しい大輪の花を咲かせるイメージ』で書き下ろしたというこの曲。ただし、歌の冒頭の時点で<わたし>の心を占めているのは自分が“咲く”ことではなく“散る”ことです。おそらくその理由は、決して<交わり合わぬ>であろう<あなた>との<未来>にまだ期待してしまっているからでしょう。  叶わない<ふたりの未来>に到達するための時間を逆算すればするほど、感じるのは<わたしの生命>のタイムリミット。さらに<あなた>にとっての<わたし>の“美しさ”や“価値”の旬が終わってしまうことへの哀しみ。いっそ諦められれば楽なのですが、美化された<蜃気楼>のような<過去>に惑わされ、心身が引き裂かれる想いで、冬枯れの地面=厳しい現実から茎を伸ばし、なんとか生きている状態なのではないでしょうか。 泣かないで わたしの恋心 涙は“お前”にはにあわない ゆけ ただゆけ いっそわたしがゆくよ ああ 心が笑いたがっている 「冬の花」/宮本浩次  そしてサビでは、自分をそんな状態に陥らせている<恋心>を“お前”と擬人化し、語りかけるのです。泣かないでいい、とにかく進めと。それでも<あなた>を想って<恋心>の足がすくむのなら、先に<わたしがゆく>から、考えるよりまず行動して生きてみるから、ついてこいと。こうして<わたし>は、本当は<涙にけむる ふたりの未来>など手放して<笑いたがっている>自分の“心”を取り戻そうとしているように思えます。 なんか悲しいね 生きてるって 重ねし約束 あなたとふたり 時のまにまに たゆたいながら 涙を隠した しあわせ芝居 さらば思い出たちよ ひとり歩く摩天楼 わたしという名の物語は 最終章 「冬の花」/宮本浩次  さて、歌が進むにつれ<わたし>には変化が訪れます。泣き笑いのような<なんか悲しいね 生きてるって>というフレーズに滲んでいるのは、悟り。生きているから<あなたとふたり>で約束を重ねてくることができた。生きているから、たとえそれが叶わぬ約束だとわかっていても<しあわせ芝居>で誤魔化して、期待し続けてしまった。  でも生きているから、もう潮時だと思わずにはいられない。生きているから<わたしという名の物語>の“最終章”のために<思い出たち>と今、決別しなければならない。悲しいけれど、しあわせ芝居の“ふたり”のまま、死ぬことはできなかったのです。そうやってついに<あなた>を手放し、シーンは<ひとり歩く摩天楼>へと移ります。 悲しくって泣いてるわけじゃあない 生きてるから涙が出るの こごえる季節に鮮やかに咲くよ ああ わたしが 負けるわけがない 泣かないで わたしの恋心 涙は“お前”にはにあわない ゆけ ただゆけ いっそわたしがゆくよ ああ 心が笑いたがっている ひと知れず されど誇らかに咲け ああ わたしは 冬の花 「冬の花」/宮本浩次  その末に待つ歌の終盤。これまで綴られていた<涙>とは、種類が違うことがわかりますね。これは、生の実感の涙であり、かつ、最後の最後まで生き尽くそうという覚悟の涙なのです。そして冒頭では“散る”ことしか見えてなかった心は<こごえる季節に鮮やかに咲くよ>と、<ひと知れず されど誇らかに咲け>と、“咲く”意志を掲げているのです。    また<わたしが 負けるわけがない>というフレーズが印象的ですが、人生の負けとは何でしょうか。後悔しながら死んでゆくこと、誰かや何かを恨み憎みながら死んでゆくこと、自分の心を殺しながら死んでゆくこと、ではないでしょうか。<わたし>はそんな負け方をしたくない。だから歌にも<あなた>への負の感情なんて綴られておりません。    晩節、覚悟を決めて<ひとり>の道を選び、誰のためでもなく、自分のために<ひと知れず されど誇らかに>咲く。その“誇り”こそが最も<わたし>という<冬の花>を美しく咲かせるのでしょう。こうして宮本浩次は、歌の最後の最後に<わたし>を生き尽くす“誇り”を高らかに歌い上げ、大きな美しい大輪の花を咲かせているのです。 胸には涙 顔には笑顔で 今日もわたしは出かける 「冬の花」/宮本浩次  語りの声で幕を閉じてゆく歌。笑いたがっている心をつれて、今日の扉を開ける<わたし>の強さ、眩しさ、美しさが伝わってきます。自分の人生に誇りを持って生きたいけれど、なかなかそれができないというあなた。是非、宮本浩次「冬の花」を聴いてみてください。 ◆紹介曲「 冬の花 」 2019年2月12日デジタル配信リリース 作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次

    2019/02/28

  • まるりとりゅうが
    あなたを世界で1番笑顔に変えられる人はきっと私じゃないから。
    あなたを世界で1番笑顔に変えられる人はきっと私じゃないから。

    まるりとりゅうが

    あなたを世界で1番笑顔に変えられる人はきっと私じゃないから。

    また空が急に泣いた 僕の気持ちとリンクしてた 叶わない恋だと知った 午後四時二十二分 伝えようと君を呼んだ だけど「好きな人がいます」って 先に言われて虚しさ溢れた 午後四時二十分 「気まぐれな時雨」/まるりとりゅうが  2019年2月20日に男女ボーカルユニット“まるりとりゅうが”がファーストミニアルバム『はじめまして。』をリリースしました。昨年11月、冒頭でピックアップしたデビュー曲「気まぐれな時雨」がLINE MUSICデイリーランキングで2日連続1位を獲得するなど、大反響を呼んだ彼ら。さらに、今作のリード曲もたくさんの人気を集めているんです。 何度も問いかけた 自問自答繰り返した先に 答えがあるのなら このまま探してみようか あなたの未来図に 私は少しでもいれたかな あなたのいない世界は 想像さえつかなかった 「幸せになって」/まるりとりゅうが  新曲「幸せになって」は、LINE MUSICのデイリー1位を記録。歌ネットの2月14日付け【注目度ランキング】でも“back number”に次ぎ、2位を記録。今日のうたコラムでは、そんな話題の1曲をご紹介いたします。デビュー曲「気まぐれな時雨」は“せめて想いを伝えたかったのに、伝えさせてもらえなかった”切なさが滲んでいる失恋ソングです。    一方「幸せになって」は“最も伝えたくない言葉を、伝えなくてはならない”哀しみが溢れる失恋ソングとなっております。この歌の<私>が何を自分に<何度も問いかけた>のか。それは、どちらの幸せを優先させるべきなのかという自問自答です。自分だって幸せになりたい。あなただって幸せにしてあげたい。というより本当は、一緒に幸せになりたい。 もしもあなたが あの子を選んだ瞬間に 私が頭の中 駆け巡っていたのなら悔しいな 「幸せになって」/まるりとりゅうが    だけど<あなた>は<あの子>を選びたいし、選ぶのです。ゆえに(私はもう身を引いたほうがいいんじゃないか)(でも後悔するんじゃないのか)(でもこのまま一緒にいてもいずれはダメになるんじゃないか)(でも諦めなければまだチャンスはあるんじゃないのか)そんな“でも”を何度も繰り返したであろう心模様が見えてきますね。    それでも、最終的に<私>が選んだのは<あなた>が<あの子>を選ぶことを受け入れる道。悩んで悩んでやっと、自分に可能性はないと言い聞かせたのです。だからこそ<もしもあなたが あの子を選んだ瞬間に 私が頭の中 駆け巡っていたのなら悔しい>のでしょう。それは<あなた>のなかに少しでも<私>という可能性が残っていたということだから。諦めなければ、希望的な<未来図>もあったのかもしれないから…。 こんなにもあなたのこと 好きになってしまう前に せめてさ さよならの言葉告げて欲しかったなんて 勝手でワガママだよね 誰より想ってるのに あなたを世界で 1番笑顔に 変えられる人はきっと 私じゃないから どうか幸せになって 「幸せになって」/まるりとりゅうが あなたの幸せそうな顔を見るだけで 胸いっぱいになる あなたと私はきっと お似合いじゃないから どうか幸せになって 「幸せになって」/まるりとりゅうが  そしてサビで私は“最も伝えたくない言葉”を伝えなくてはなりません。<あなたを世界で 1番笑顔に変えられる人はきっと 私じゃない>こと。<あなたと私はきっと お似合いじゃない>こと。だから<私>じゃない<あの子>と「どうか幸せになって」ほしいということ。みなさんなら、好きなひとと離れるとき、そんな良い子になれますか?    難しいですよね…。でも実は<私>だって同じなのではないでしょうか。まず、せめて<どうか幸せになって>くれないと、この苦しみが報われないという悔しさもあるはず。それに<きっと>という言葉を使っているんです。どこかで、本当はまだ自分が“あなたを幸せにできるひと”であるという希望も捨てきれずにいる心の表れでしょう。 涙出るのは 嘘でも強がるから 気づかないふりしないで どうしても諦められないよ 終わった恋なのに 「幸せになって」/まるりとりゅうが こんなにもあなたのこと 好きになってしまう前に せめてさ さよならの言葉告げて欲しかったなんて 勝手でワガママだよね 誰より想ってるのに あなたを世界で 1番笑顔に 変えられる人はきっと 私じゃないから どうか幸せになって 幸せになって 「幸せになって」/まるりとりゅうが  終わった恋なのに、どうしても諦められない。強がって嘘をついている。その未練と強がりを含んで伝えるのが「どうか幸せになって」なのだと思います。ただ、最後に2回繰り返される<幸せになって 幸せになって>は、自分自身に言い聞かせているようでもありますね。幸せになってもらおうよ、心から幸せになってと願おうよ、と。    こうして<あなた>と<あの子>に幸せを譲ってしまった<私>にも<どうか幸せになって>と思わずにはいられません…。デビュー曲「気まぐれな時雨」とはまた異なる切なさが綴られている、まるりとりゅうが「幸せになって」。是非、じっくりと聴いてみてください。 ◆紹介曲「 幸せになって 」 作詞:Ryuga 作曲:Ryuga ◆1st Mini Album『はじめまして。』 2018年2月20日発売 初回限定盤 UPCH-29316 ¥2,400(税込) 通常盤 UPCH-20507 ¥1,900(税込 ) <収録曲> 1.幸せになって 2.時が止まればいいのに 3.聞き飽きちゃうくらいの愛を伝えて欲しいの 4.気まぐれな時雨 5.好きなのに 6.翼

    2019/02/27

  • 見田村千晴
    「見田村千晴を知っていてよかった」と思ってもらえる一年にする。
    「見田村千晴を知っていてよかった」と思ってもらえる一年にする。

    見田村千晴

    「見田村千晴を知っていてよかった」と思ってもらえる一年にする。

     2月16日に“見田村千晴”のワンマンライブツアー2019「迎春」ファイナルが代官山LOOPにて行われました。今日のうたコラムでは、本人にいただいたコメントと併せ、その模様をご紹介いたします。今回は、リリース関係なしのツアーであるため新旧楽曲が自由に織り交ぜられた、彼女曰く 『過去の私と現在の私のハイブリッド』 なセットリストに。 今度、君に会うときは 胸張って笑ってたい この街で生きていく 僕を見ていて 「今度、君に会うまでに」/見田村千晴 「いいね!」の数だけ疑え 疑った数だけ向き合え 丁寧に生きていたいな 「はなむけ」/見田村千晴 ねぇ できるよ って誰か言ってくれないかな って誰も言ってくれないよな そう 自分でしか言えないよな 「愛だろうが 恋だろうが」/見田村千晴  こちらは冒頭からノンストップで披露されたエネルギッシュな3曲。MC中 『この仕事は自分が辞めようと思えばいつでも辞めることができてしまう。だけど、もっと続けたいと思わせてくれるひとたちがいて。もっと続けるために支えてくれるひとたちもいて…』 と語っていた彼女。だからこそ、そんな必要不可欠な存在に歌で意思表明をするのです。  ひとりの音楽家として、ひとりの人間として、胸を張って笑って、疑って向き合って信じて、丁寧に生きてゆくという宣言です。そうやって進化してゆく自分をずっと<見ていて>と、過去と現在の生きざまを証明しながら、見田村千晴はステージ上で輝いておりました。また、彼女に今回のライブについての感想を訊いてみると、次のような答えが。 見田村:今回のツアーは、Solo Set(弾き語り)とBand Setの2パターンを初めてやりました。Solo Setは、その場の空気感も味わいながら柔軟に変化できる自由度の高さと、そこに共存する剥き出しの緊張感がたまらなく、Band Setはとにかくエモくて強くてかっこよくて最高。どちらのスタイルも私にとってとても大切で、これからも研ぎ澄ませていきたいと再確認しました。  代官山LOOPでのファイナルは、Band Set編であり、まさに“とにかくエモくて強くてかっこよくて最高”の極み。SNS上にも、ライブへ足を運んだ方々からの「凄いライブを観て放心状態」「圧倒的なパワーでライブを支配していく。スゴい!」「まぶしくてまぶしくてでも目が離せなくて」といった声が多数。彼女の“生きる”意思表明は眩しく力強く放たれ、そしてしっかりと観客たちへ届いたことがわかりますね。  さて、前述しましたが今回は 『過去の私と現在の私のハイブリッド』 なセットリスト。活動初期に発表された「寄り道」「ラプソディ」といった楽曲から、まだリリースもされてない新曲「東京模様」「手のひらのラブソング」といった楽曲まで、幅広く披露されました。なかでも次の楽曲たちが、彼女にとって印象的だったと語ります。 見田村:これまでほとんどライブで弾いたことがなかったバイオリンをフィーチャーさせるところ(「青」という曲のインストバージョンをバイオリンで演奏してから歌に入る)があったのですが、そこでのお客さんの驚いた反応が嬉しかったです。 また、全ての曲が、その時の自分にしか書けなかったと思っているのですが、特に「寄り道」はとても甘く切ない恋心を歌っていて、気恥ずかしさはあるものの、良い歌詞だなと思いました。「普通」はいつもはあまりライブでやっていないのですが、そういう曲のときに一緒に口ずさんでいるお客さんを見つけると、驚きとともにとても嬉しいです。 「寒いね」と私が言って 「寒いね」と君が答える いつも通り穏やかな君に 背伸びをしないこの街は似合う 分かりきったことなら口に出して確かめるのに 肝心なことほど 後回しにしてしまうね 「寄り道」/見田村千晴 あなたらしく生きればいいって 言われるたびに むずがゆくなって 自分のことが 一番分からないや 普通って何だろう? 君らしく生きてみせてよ 「普通」/見田村千晴  ファンのみなさんも、改めて「良い歌詞だな」と噛み締めた楽曲、久しぶりに披露されて「驚きとともにとても嬉しい」と感じた楽曲、それぞれ何曲もあったことでしょう。そして、ライブで本編ラストを飾ったのは、リリース前の新曲「禁煙席」です。歌詞も未掲載。聴いていて、思わず涙が込み上げてきてしまうくらい“現在の見田村千晴”の魂がグッと詰まった1曲となっております。是非、リリースされるその日を楽しみにしていてください。  最後に、本人に「2019年の夢・目標」を尋ねると、彼女は 『新しい作品をつくって、それを拡げること。今回のツアーに来てくれた人たちに「見田村千晴を知っていてよかった」と思ってもらえる一年にすること』 と回答。活動から目が離せない一年になりそうで、ますます期待が高まりますね…!まだ見田村千晴の楽曲を知らないという方は、まず、彼女が<丁寧に生きて>いる証である歌詞を、じっくりとご堪能ください…! <セットリスト> 1 今度、君に会うまでに 2 はなむけ 3 愛だろうが 恋だろうが 4 普通 5 寄り道 6 ラプソディ 7 ガール 8 センチメンタル 9 青 10 東京模様 11 手のひらのラブソング 12 わたくしどもが夢の跡 13 いっせーのーで 14 シラフで夢を語れ 15 悲しくなることばかりだ 16 禁煙席 en1 夕立よ、このまま en2 ラブソング ◆紹介曲 「 今度、君に会うまでに 」 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 「 はなむけ 」 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 「 愛だろうが 恋だろうが 」 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 「 寄り道 」 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴 「 普通 」 作詞:見田村千晴 作曲:見田村千晴

    2019/02/25

  • 鈴木友里絵
    自分がどれだけ傷つくか、どれだけ落ち込めるかも大事。
    自分がどれだけ傷つくか、どれだけ落ち込めるかも大事。

    鈴木友里絵

    自分がどれだけ傷つくか、どれだけ落ち込めるかも大事。

     2019年2月12日にシンガーソングライター “鈴木友里絵” がSHIBUYA CLUB QUATTROにてワンマンショー『ON STAGE!』を開催しました。ライブに物語を寄り添わせたショーという形で魅せたこのステージ。今回のうたコラムでは、そんな彼女のライブ・歌詞・音楽への想いをお伺いしたインタビューを2日間連続でお届けいたします!本日は後編! ― ワンマンショーで歌っていて、とくにグッときた楽曲はありましたか? アンコールでもお話したんですけど、このワンマンが決まったときに、一回19歳のときの自分に戻ってみたんですね。そして、そのときの私に今、ちゃんと「そのままで大丈夫だよ」ということを証明したいという気持ちを強く抱いたんです。なので、初期に作った「star」という曲を本編ラストで歌ったときは、とくに込み上げるものがありました。2番のAメロとか、歌いながら泣きそうになっちゃいました。 くじけそうな事や 不安になる事 時には何かを捨てなくちゃいけない どんなに頑張って光ろうとしても そう上手くはいかないけど 「star」/鈴木友里絵 ― 本当に夢に向かって進んでいくなかで<何かを捨てなくちゃいけない>ことって多いですよね…。 そうなんですよ。私は捨てることがすごく苦手なので。なんか…たとえば、普通に就活して、会社に入って、結婚して、という人生の楽しみ方もあったわけじゃないですか。もちろん、今の自分ってすごく楽しいからそっちに未練があるとかではないんですけど。やっぱり選ばなかった道たちへの切なさも多少はあって。でも、それでも私は音楽という夢を貫いてきたんだという覚悟を、今回のワンマンショーで改めて客観的に感じられたので、そこはかなりグッと来ましたね。 ― 前編でも触れましたが、ライブで曲前に“女の子が車を待っているシーン”の劇が入っていた「助手席」も印象的でした。この歌は<でも>が切ないですよね。 その横顔が優しく笑うから 触れたくて手に入れたくなって でもきっとこの恋は叶わない だから今だけは 「助手席」/鈴木友里絵 好きなんだ 本当に好きになってしまったの でもさよならしなくちゃ 「助手席」/鈴木友里絵 この歌では、叶わない二人の恋を、片方の目線から描いていて。結構「これって不倫の歌なの?」という意見もあったりとか、いろんな解釈があって嬉しいですね。あと冒頭に<高速のライトが オレンジ色に光っては まるで二人を夢へと誘うようで>というフレーズがあるんですけど、これは私が遠征で大阪や名古屋に行くとき、高速道路の移動中に見た景色がきっかけで生まれました。オレンジのライトが本当にすっごく綺麗で、そのとき「このままこの時間が続けばいいのいなぁ」と思って。そんな気持ちが重なる二人を書きたいと思ったんです。 ― そういう日常のささやかな光景から、歌詞の物語を膨らませていくのですね。 はい。ただ、歌詞はほとんどがノンフィクションです。誰かの話だったり、自分の話だったり、必ずどこかしらに実体験があります。もしかしたら「助手席」も私の恋なのかもしれません…(笑)。でも具体的にどこが実体験かを語ってしまうと、私のイメージがついてしまうので、それは嫌なんですね。だから基本的には「自由に想像してください」という気持ちでいます。あと、聴いてくれる人や、曲の主人公が感動できないのも嫌なので、何を見て何を感じたかという描写は、できるだけリアリティのあるものになるよう意識していますね。 さらに、もう一つの作り方として「このひとがこう思っている。だからこれに寄り添う曲が書きたい」というパターンも結構あります。今こういうことで悩んでいるとか、その解決方法が自分ではわからないとか、誰かと会話をしているなかで歌詞のインスピレーションを受けることは多いですね。もちろん私自身の「これはもう曲にするしか解決方法がないぞ!」という悩みも曲になっていきます。 ― 友里絵さんの抱えていた想いがダイレクトに反映されている曲と言えば、ライブでも披露された「ねぇ、ママ」が挙げられそうですね。 ねぇ、ママ 私はあなたの理想の子供にはなれない ねぇ、ママ でも聞いて 私は自分の道を生きてる 「ねぇ、ママ」/鈴木友里絵 そのとおりです。この歌は、実際に私が3日間の家出をしたときに書いたんです(笑)。大学時代、絶対に単位を取らないといけない授業があったんですけど、それを取れなくて留年が決まったんですよ。そうしたら両親にかなり怒られまして。しかも、就職もしないって言っていたから余計に心配させていて。もう「そんなんだったら高い学費を払ってまで大学なんて行かなくていいじゃないか!別に音楽1本でやってみてもいいんだよ?だけどうちから出て行け!」みたいな。それで「じゃあ出て行きます!」って(笑)。 とはいえ、両親の気持ちもわからないわけではなかったし、私の将来を心配して厳しいことを言ってくれているわけだし。だけど、自分の譲れない気持ちもあったし。それで「あぁーどうしようかなー」と思いながら、大学の教室で一人、休み時間に書いた曲がこれなんですよ。なんか…私は自分の短所として「人のことを考えすぎてしまって、本音を言えないこと」を挙げましたけど、誰より一番、両親に、家族に、自分のことを言えなかったんですよね。 ― それは何故だったのでしょうか。音楽活動に反対だったとか? いや、応援はしてくれていましたし、それは今も変わらないんですけど、両親はわりといろんな面で心配性でして。こう…私が「こう思っていてほしいな」とか「心配しないでいてほしいな」と思っている部分で、そう捉えてもらえず、すれ違ってしまうことが多くて。じゃあもう何も言わないようにしようって、気持ちを閉ざしてしまったんですよね。だから「小さいときはあんなに素直に言えていたのに、なんで今こうなっちゃったんだろう…」という切なさも「ねぇ、ママ」には結構、込められています。 本当はね 本当はね わかっているけど 優しさも厳しさも受け止めたいけど 段々と段々と すれ違いばかり 手を離してこんな遠くに来てた ねぇ、ママ 私はあなたの理想の子供にはなれない ねぇ、ママ でも聞いて 私は自分の道を生きてる 「ねぇ、ママ」/鈴木友里絵 ― ちなみにご両親とは、今はもう和解されたのでしょうか…? はい!やっぱり大学を卒業するまでは、親に学費を払ってもらっているとか、まだ学生なんだからという面もあったけれど、卒業してからはちゃんと一対一のひととして話せるようになりました。だから今は結構、自分の気持ちも喋ることができるようになりましたし、前よりもずっといい関係でいられるようになりましたね。母は「ねぇ、ママ」を聴くたびに泣いて「私そんな厳しく言ってないわよ!」って言っています(笑)。 ― また、最新曲「あなたのせいで、」の歌唱も泣けました。友里絵さんがここまで思いっきり失恋ソングを書くのは珍しいですよね。 弱いとこだって見せてくれって強く抱き締めたくせに ひとりじゃないってそばにいてくれたくせに 今更何よ 強くなれないよ あなたのせいで、 恋を知ったせいで 「あなたのせいで、」/鈴木友里絵 本当に「あなたのせいで、」までは、まだ可愛い失恋ソングでしたね。こんなに心が痛くなる深いところを書いたことはないです。綺麗なだけではない感情というか、あなたのせいでこんなに苦しいみたいな想いを描き切りたいなぁと思って。曝け出して音楽にすると、どんな負の感情でも受け入れてもらえるものになるじゃないですか。だから、失恋をしたひとが、今は前を向けなくても、この曲を聴くことで少し楽になれて、少しでも進んでゆけたらいいなぁと思います。 ― 友里絵さんにも忘れられない失恋の経験ってありますか? ありますあります!でも、そうやって感情が動いたほうが私にとっては良いんですよね。個人的にですけど、痛い気持ち、暗い気持ち、ドン底を味わったときの気持ちを自分が知らないと、そういうものを抱えたひとを救う曲は書けないと思うから。自分がどれだけ傷つくか、どれだけ落ち込めるかということも、結構大事だなと思っております。失恋はそれを体験できるから…良いですよね(笑)。 ― 職業病ですね(笑)。 ホントそうです。失恋したときは「もうやだ…」って落ち込みまくって、全然そんなこと思えないんですけどねぇ。でも「あなたのせいで、」は結構、女子が聴いてくれて。歌ネットさんのうたコラムで知ってくれたひともいるし。書いてよかったなぁと思います。失恋したときって、どんなに友達と話しても、パッと気持ちを切り替えることってなかなか難しいじゃないですか。だから、ズーンッとひとりでドン底のときに、寄り添える救いの曲になってほしいですね。 ― 友里絵さんが「歌詞が良いなぁ」と思うアーティストや楽曲を教えてください。 J-POPとはまた違うんですけど、まずミュージカルがすごく好きなので、舞台を観たり、曲を聴いたりは良くしていて、深夜にYouTubeを観て泣いたりもしています(笑)。たとえば『ウィキッド』とかは、外国の作品でそれを歌詞にしているから、日本語として「すごくこのフレーズが良い!」とかではないんですけど、伝えているメッセージにグッと来るんですよね。歌詞にメロディーと声が合わさって。私がライブをショーとして魅せているのも、ミュージカル好きであることが大きく影響していると思います。 あと、たくさんリピートして聴いているのは、RADWIMPSの野田洋次郎さんが“さユり”さんに提供している「フラレガイガール」かな。失恋したとき、電車で聴いて泣きながら帰っていました(笑)。あと最近は、andropの内澤崇仁さんが“Aimer”さんに提供した「カタオモイ」もめっちゃ聴いています。お二人とも男性なのに、なんでああいう歌詞が書けるんでしょうね。大好きです。 ― 歌詞を書くときに、一番大切にしていることはなんですか? 私が歌うこと前提ですと、自分のなかで嘘がない言葉を綴ることですね。そうすると自然と“等身大”の歌詞になってくるので。似合わない言葉も結構あって。違うひとだったら似合うのにみたいな。たとえば、キザなフレーズを私が歌うと、なんか違うんですよ。そういうワードは歌詞を書くとき、選択肢から外します。私がしっくりくる言葉で歌うということを、一番大切にしています。 ― ありがとうございました!では最後に、SHIBUYA CLUB QUATTROでのワンマンというひとつの夢が叶ったわけですが、これからの新たな夢を教えてください。 今年の夏にアルバムを出そうと思っておりまして。まずはそこに向けて頑張りたいというのが一つ。あとは、どんどん大きいステージでライブをしたいし、楽曲のテイストもどんどん更新していきたいし、もっとたくさんのひとに音楽を届けられるようにもちろんメジャーデビューもしたいし、日本と世界に知られるアーティストになりたいですね! ◆紹介曲「 star 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵 「 助手席 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵 「 ねぇ、ママ 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵 「 あなたのせいで、 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵

    2019/02/22

  • 鈴木友里絵
    「ひとりぼっちの気持ちに寄り添える」歌を書けるアーティストに…。
    「ひとりぼっちの気持ちに寄り添える」歌を書けるアーティストに…。

    鈴木友里絵

    「ひとりぼっちの気持ちに寄り添える」歌を書けるアーティストに…。

     2019年2月12日にシンガーソングライター “鈴木友里絵” がSHIBUYA CLUB QUATTROにてワンマンショー『ON STAGE!』を開催しました。ライブに物語を寄り添わせたショーという形で魅せたこのステージ。今回のうたコラムでは、そんな彼女のライブ・歌詞・音楽への想いをお伺いしたインタビューを、2日間連続でお届けいたします。本日は前編! ― 渋谷クアトロでのライブは、友里絵さんの活動当初からの目標の一つだったんですよね。当日はいかがでしたか? とにかく楽しかったですね!もちろん緊張もしていたんですけど、ステージに上がったら吹き飛びました。みなさんの顔がしっかり見えて、歌っているときにすごくキラキラした目で観てくださっていたのが、嬉しかったなぁ。あと、涙が込み上げてきてしまうような場面も多々あって。でも私は泣くと声が出なくなっちゃうから、なんとか泣かないようにというのは気をつけました(笑)。 ― “ワンマンライブ”ではなく“ワンマンショー”と銘打ち、寸劇やダンスなどを取り入れたステージにしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。 今回のアンコール前でも少し出てしまったんですけど、私のMCってちょっとこう…フワッとしてしまうんですね。トンチンカンなんですよ。「無礼講」って言いたかったのに「無法地帯」って言っちゃったりとか(笑)。それによって会場の雰囲気が緩むのが、良いところでもあり悪いところでもあると思っていて。明るい曲なら良いけど、シリアスな曲はもっと心の持っていき方を丁寧にしたい。そう思ったとき、何か歌に沿った物語があったら、より深く入っていきやすくなるんじゃないかなと。それで実験的に挑戦してみました。…どうでしたか? ― まさに「助手席」や「髪を黒く染めました」など、曲前に劇が入ったことで、歌詞の世界観が非常にイメージしやすかったです。よりメッセージが刺さりました。 やったー!嬉しい!「助手席」はドライブデート中を描いた歌詞なんですけど、その前の“女の子が車を待っているシーン”から劇で見せることで、曲冒頭の<星空がきらめくあの日の夜に あたしはあなたに 初めて恋をしたんだ>というシチュエーションがパッと絵で浮かびやすくなればいいなと思ったんです。「髪を黒く染めました」は、サウンド的には明るいんですけど、髪を黒くして、黒いスーツを着て『自分の色なんてないよ』って思っちゃっているような“就活生”や“社会人”の方にちゃんとメッセージを伝えたいなという想いから、面接の劇を入れましたね。 髪を黒く染めました お気に入りだった 光る光る金色の髪を染めました 髪を黒く染めました 自分らしさってやつは まるで必要無いんだと 言われてる気がしました 「髪を黒く染めました」/鈴木友里絵 ― ご自身は、就活なさったことありますか? いや、ないんですよ。私は音楽で食べていきたかったので、同期が大学3年生で就活をし始めても一切やらないでいて。でもそれゆえに「髪を黒く染めました」という曲が生まれたんですよね。私にとっては就活をしているみんながすごく格好良かったから。だけど、本人たちはその格好良さに気づいていなかったり、逆にマイナスな気持ちでいたり。だから「あなたたちは格好良いんだよ!」って言いたくて、その気持ちを歌にしたんです。 人を笑わせることが得意だ 走る速さは誰にだって負けないさ 履歴書には書ききれないほどの これが自分なんだ 過ぎ去ってく未来に 諦めた夢だってあるよ でもたった一つくらいは 譲れないこと したいことがあるんだ 「髪を黒く染めました」/鈴木友里絵 ― 歌詞にあるように、みんな<履歴書には書ききれないほどの>長所があるのに、なかなか<自分の色>や魅力に自分で気づくのは難しいのかもしれませんね。 本当そうですよね。私はこういう仕事をしていることもあって、結構じっくり“自分とは”とか考え込むことがあるんですけど、多くのひとは就活のときぐらいしか自分を見つめる機会ってないのかもしれない。でも、何枚もエントリーシートを書いて、何度も面接をしてというのを繰り返していくなかで、強くなっていくひともたくさんいて。たとえば、私の友達で「舞台に立ちたい」という大きな夢があったけれど、それを諦めて、でもその夢に近い好きな仕事をしている子がいるんですね。そうやって自分にとっての<たった一つ>の大切な核がわかったりしていくことって、やっぱり格好良いですよね。 ― 友里絵さんが思う自分の長所と短所とはどんなところでしょうか? あ~、言葉にするとなると難しいな(笑)。長所は…バイタリティーがあること。打たれ弱いし、すぐに落ち込むんですけど、結局最終的には自分自身を持ち上げる生命力があるっていうのは、良いところですかね。 ― 素敵です!その「自分自身を持ち上げる生命力」の源になっているものって何なんでしょうね。 何ですかねぇ!この話が直接繋がっているかはわからないんですけど、私は誰かのことを心から嫌いになるということがなくて。もちろん嫌な一面もあるけれど、そのひとに対する愛はどうしても持ってしまう。「ここは好き」ってところは絶対にある。と思うと、すべての物事に対しても同じなのかなって。嫌なこともあるけど、それよりプラスの面が勝ったり、自分なりに「こう考えてみたら良いかも」と見方を変えたり、そうやって起き上がってきた気がします。 逆に言うと短所は、人が好きだからこそ、人のことを考えすぎてしまうことなのかもしれないです。気を回しすぎてしまうというか、「このひとはこう考えるだろうな」って思うと、自分の気持ちよりもそっちを優先させたりということがよくあるんですよね。だからその短所は良いほうへ変えていきたいところでもあります。 ― 友里絵さんはご自身のHPプロフィールに「誰にも言えない気持ち、誰にもわかってもらえない気持ち、そんなひとりぼっちの気持ちに寄り添いたい」という想いを綴っております。それはご自身も音楽に救われてきた実体験があるからこそでしょうか。 そうですね。落ち込んだときとか、失恋したときとか、何か上手くいかないときに、イヤホンをして真夜中にひとりで聴いていた曲があったおかげで、前向きな気持ちで次の朝を迎えられた日がたくさんありました。あと、私は自分の気持ちを外に出すのがなかなか難しくて、本音を誰かと完全に共有できることってないんだろうなということを、結構感じるんですね。でも、そこに淋しさを感じつつも「本当はこう思っている」というのを歌で気づいてほしいし、伝えたい。そして同じように思ってくれるひとがいたら、私もなんかちょっと救われるなという想いが、曲を書き始めた頃からずっとあって。だから「ひとりぼっちの気持ちに寄り添える」歌を書けるアーティストになりたいんですよね。 ― 音楽の「この歌はわかってくれている」というパワーって、特別なものがありますもんね。 そうそう!もちろん誰かと直接会って、言葉で伝え合うことも大切だけれど、喋っているなかで「わかる~!」って言いながら実は(…あれ?本当は私とちょっと違うんじゃないか?)と、気づく瞬間が切なかったりするじゃないですか。でも歌だと、別に聴くひと自身のことを歌っているわけでもないし、完全に状況が一致しているわけでもないのに、何故か同じ気持ちになることができたりするんですよね。だから私は音楽がすごく好きなんです。希望があるなぁって。歌の力ってすごいなぁって。誰かと同じ心を共有できる特別なものなんです。 ― では、友里絵さんにとって歌詞を書くことってどんなことですか? 歌詞は…魔法。言葉をもっと伝えやすくしてくれるものであり、心をそのまま、何の形にも囚われず、表すことができるものなのかな。解釈は人それぞれで、どうにでも取れるけれど、大切なことは伝わるということが成立する。そういう魔法だと思います。 【後編に続く!】 ◆紹介曲「 助手席 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵 「 髪を黒く染めました 」 作詞:鈴木友里絵 作曲:鈴木友里絵

    2019/02/21

  • RINNEEE
    過ごした思い出は、これから先いつだって現像し続けるよ。
    過ごした思い出は、これから先いつだって現像し続けるよ。

    RINNEEE

    過ごした思い出は、これから先いつだって現像し続けるよ。

    過ごした思い出は これから先いつだって現像し続けるよ 悲しい顔とか優しい顔とか全部 収めてるから ちゃんと全部私知ってるよ 「#film」/吉田凜音  2019年2月13日に“吉田凜音”がニューシングル『#film』をリリースしました。彼女が「大切な友達と共に過ごした日々を思いながら作った」という表題曲。きっと<悲しい顔とか優しい顔とか全部 収めてる>のはカメラだけではないのでしょう。たとえ、カメラを持っていないときだって<私>の瞳が<君>との日々をしっかり撮っているのです。    また、タイトルにハッシュタグ(#)がついているのもポイント。このタグがついていると、Instagramなどで同じテーマについての投稿をすぐに一覧表示できるんですよね。すると<私>の脳内でも「#film」と検索したとき、たった1つではなく、大切な<君>と重ねてきたたくさんの“瞬間”たちがズラーッと並ぶであろうことが伝わってきます。 私が撮る君は何倍も美しい 撮り方なんて知らないしルールは無視 今日のリップは真っ赤だねyour lip 2人の間で舞っていく風 茶色い瞳長い髪 そんなの全部あー可愛い感じ 24枚撮り終わった帰り道 はやく見たいとか呟いてみる 「#film」/吉田凜音  そして<私が撮る君は何倍も美しい>というフレーズが表しているのは、二人の絆の深さ。つまり<君>には<私>といるときだから見せる“特別な表情”がある。また<私>はそんな<君>の“魅力”を誰よりわかっているし、美しい“瞬間”にも気づける。だからこそ歌には、一瞬も取りこぼさずに、ワンカットワンカットが描かれているんです。    今日は<君>が真っ赤なリップをしていること。今、2人の間にこの温度のこの強さの風が舞ってゆくこと。今の<君>は茶色い瞳・長い髪であること。それらはすべてすぐにでも変化し得る“瞬間”です。茶色い瞳は、明日にはカラコンで違う色になっているかもしれません。長い髪は、数時間後にはショートヘアーになっているかもしれません。  でも、今この瞬間だけの<君>の<全部あー可愛い感じ>を写真になら残せます。さらに現像したものを見れば<私>の<全部あー可愛い感じ>という想いごと、思い出すことができるでしょう。その感覚を知っているから<私>は<はやく見たい>のではないでしょうか。はやくもう一度“あの君”も“あの君といたときの心”も味わいたいのです。 レンズ越しの世界 君はまだ見ない 世界の向こうにあるのは未来 そんな事に気付いてる? 明日、明後日の朝を楽しみにしてる 今日のお洋服は何を着て行こう 昨日買ったドレスでも着て行こう カーテンの隙間 覗き込むと 朝が来たんだなって感じた 「#film」/吉田凜音  ただし「#film」で脳内検索したとき表示される、たくさんの“瞬間”はワンカットワンカット、無関係ではありません。いろんな点と点と点とが結ばれ、線になり、現在と未来へ繋がっております。たとえば<昨日買ったドレス>の写真が<今日のお洋服>になったり。昨日<真っ赤>なリップをつけたから、今日はピンクにしてみたり。    吉田凜音は、この歌でそんな“瞬間”が作り出し続ける<未来>の美しさを歌い、それゆえにいかにひとつひとつの“瞬間”が愛おしいものかを伝えているような気がしますね。そして<明日、明後日の朝を楽しみにしてる>という心には、これから先もまだまだ新たな可愛い<君>を映してゆきたいという希望が輝いていることがわかります。 君との思い出は これから先、いつだって現像し続けるよ 忘れそうになっても生まれ変わっても 心の中にちゃんと全部私残してるよ 「#film」/吉田凜音  みなさんも是非、友達や恋人、家族、大切なひととの“瞬間”を思い浮かべながら、吉田凜音の「#film」を聴いてみてください。いつでも<現像>できる思い出は全部、今とこれからの大切なお守りになるはず…! ◆紹介曲「 #film 」 作詞:吉田凜音 作曲:吉田凜音 ◆Single「#film」(読み:フィルム) 2019年2月13日発売 生産限定#FR2コラボカメラ盤 NZS-768 ¥2,000(税抜) 通常盤 VICL-37447 ¥1,200(税抜) <収録曲> M1. #film M2. MU M3. Tea for Two

    2019/02/20

  • 杏沙子
    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま
    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま

    杏沙子

    キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま

    つまさきが冷えて 目覚めたソファの上 手を伸ばしてストーブを点ける 「半透明のさよなら」/杏沙子  冒頭から、冬のシンッ…と冷えた空気感や、静かな部屋を<ストーブを点ける>音だけが震わせるイメージが伝わってくるこの曲。2019年2月13日に“杏沙子”がリリースした1stフルアルバム『フェルマータ』に収録されている「半透明のさよなら」です。まだどんな物語のなかにいる主人公かも、どんな感情を抱いているかも、綴られてはいません。  しかし、たった3行にどこか哀しみや淋しさが滲んでいる気がしませんか? まず、冷えていた<つまさき>からは、他の誰の人肌も感じられず。さらに<ソファの上>で眠っていたことにも理由がありそうです。たとえば、ベッドに入ることすらできないほどの“何か”があり、眠れずボゥっとしているうちに、いつのまにか寝てしまっていた、とか。 カーテンを開けて見上げた空は いつも通りちゃんと朝だった キッチンでコーヒーを淹れてみても苦手なまま あのとき苦い言葉だって ちゃんと飲み込めたはずなのに 「半透明のさよなら」/杏沙子  そして歌は、そのボンヤリした哀しみや淋しさの濃さを増しながら進んでゆきます。やはり主人公は、大きな“何か”があったのです。おそらく大切な“誰か”と。だから昨日は「もう夜は永遠に明けないんじゃないか」「二度と立ち直れないんじゃないか」「あなたがいない日々なんて生きられない」そんな想いを抱いていたのではないでしょうか。    それでも<カーテンを開けて見上げた空は いつも通りちゃんと朝だった>のです。冷えた身体を温めたくてストーブもつけるし、キッチンでコーヒーも淹れてみるし、何もかもいつも通り。当たり前に日常は続いていきます。ただひとつ変わったのは、主人公と違い<コーヒー>を好きだった“誰か”が、もうこの部屋にいないことだけ。    尚、先に言ってしまうと、この歌には<あなた>や<君>という人称は一切、登場しませんし、最後の最後まで何が起こったのかも明かされません。だけどわたしたちは確かに、この曲が失恋ソングであると察するはず。何故なら前述した<コーヒー>や、<苦い言葉>というちょっとしたワードから“半透明”の“誰か”を感じるからです。 半透明のさよならを窓に映して 垂れてゆく雫は昨日の涙で 透き通る朝の街の 誰かの白い吐息に いつかは変わって消えてゆく 「半透明のさよなら」/杏沙子  半透明のさよなら。この言葉はきっと、別れたけれどまだ消化し切れていない感情の状態を表しているのだと思います。歌詞には綴られていない、愛や未練や後悔や思い出。それらが<さよなら>を少し濁らせているのでしょう。でもそれは<誰かの白い吐息に いつかは変わって消えてゆく>もの。つまり、不特定多数の“誰か”になってしまった“愛していたひと”の白い吐息に、自然と消えていってしまうのです。 散らかった部屋の中 隠れた過去の忘れ物も 今日で片付けよう キッチンでコーヒーを捨てて 甘い紅茶を淹れ直したら 「半透明のさよなら」/杏沙子  ただし「半透明のさよなら」は、そんな<半透明のさよなら>のボンヤリした哀しみや淋しさのなかに、最後まで沈んでいってしまう歌ではありません。むしろ逆です。散らかった部屋も過去の記憶も片づけて、必要なくなった<コーヒーを捨てて>、自分の好きな<甘い紅茶を淹れ直し>て、主人公は自分自身を取り戻し、未来へと浮上していくのです。 誰かの愛しい寝息といつかは眠って つまさきを寄せ合う そんな日が来るなんて今は想像もできないけど 半透明のさよならを窓に映して 垂れてゆく涙も描いた記憶も 透き通る朝の街の 誰かの白い吐息に 今ほら 変わって消えてゆく 「半透明のさよなら」/杏沙子    たとえ、また<誰かの愛しい寝息といつかは眠って つまさきを寄せ合う>次の恋なんて想像できなくても、少しずつ<半透明のさよなら>は透き通って、日常のなかへ消えてゆこうとしております。それは、ちゃんと別れを消化できている証です。  今、自分も<半透明のさよなら>を抱き続けているというあなた。是非、杏沙子のこの歌を聴いてみてください…!聴き終えたときには、思いがけず、ふっと前を向けているかもしれません。 ◆紹介曲「 半透明のさよなら 」 作詞:杏沙子 作曲:宮川弾 ◆ファーストフルアルバム『フェルマータ』 【初回限定 ぐるぐるリングノートデラックス盤】VICL-65093 ¥3,200+税 【通常盤】VICL-65094 ¥2,700+税 <収録曲> 1 着ぐるみ 2 恋の予防接種 3 ユニセックス 4 チョコレートボックス 5 よっちゃんの運動会 6 ダンスダンスダンス 7 アップルティー 8 半透明のさよなら 9 天気雨の中の私たち 10 おやすみ 11 とっとりのうた

    2019/02/19

  • SHE'S
    今でもまだ憶えてるよ、僕らがどうだったって
    今でもまだ憶えてるよ、僕らがどうだったって

    SHE'S

    今でもまだ憶えてるよ、僕らがどうだったって

     聴けば、きっと囚われる。大阪出身の4人組ピアノロックバンド“SHE’S”が2019年2月6日にニューアルバム『Now & Then』をリリースしました。タイトルどおり、今(Now)とあのとき(Then)が詰まっている今作。今日のうたコラムでは、まさにNowとThenを気持ちが行き来する、新たなラブソング「Used To Be」をご紹介いたします。 車窓にオレンジの太陽 昔と相変わらず 河川敷で響く少年野球団の声 石段の上を歩いて 雨が止んでしまうと 何度も二人して傘を忘れていたっけ 互いに言葉が出てこない 一緒にまだ居たいのに 今でもまだ憶えてるよ 僕らがどうだったって 「Used To Be」/SHE'S  「Used To Be」とは【以前は…だった】という“過去”を意味する言葉。つまりこの歌は離れてしまった<僕ら>が、かつては<どうだった>かを描いた回想曲となっているんです。今日、その記憶の再生スイッチとなったのが、車窓に差し込む<オレンジの太陽>でした。オレンジ色は、暖かさや楽しさ、懐かしさを連想させる色でもあります。  そのためか、脳内に流れ込むのは温かな思い出のシーンばかり。かつて一緒に<河川敷で響く少年野球団>の快活な声を耳にした時間。また<雨が止んでしまう>まで話し込み<何度も二人して傘を忘れて>しまうほど、楽しくて夢中だった時間。そして、お互いに<一緒にまだ居たい>からこそ、好きだからこそ、言葉に詰まってしまった時間。 鞄は何色にするか 髪は巻いていこうか 悩んでは僕に尋ねたお出掛け前 「好きな曲を弾きたい」と プレゼントしたギターで 不器用に でも嬉しそうにつまびいていたっけ 互いに何処に行きたいか 訊き合い 少し困り顔 今でもまだ憶えてるよ 僕らがどうだったって 「Used To Be」/SHE'S  続く歌詞でも幸せなシーンが綴られてゆくのですが、どうやら二人はいろんなものを“共有”しながら過ごしていたであろうことが伝わってきますね。先ほどの<少年野球団の声>も<傘を忘れて>しまう癖も然り。<鞄>の色や<髪>型を選ぶことも。「好きな曲を弾きたい」と言ったのも<僕>の趣味を共有したかったからなのかもしれません。    さらに<互いに言葉が出てこな>かったり、<互いに何処に行きたいか>訊き合ったりという言動も一緒。だからこそ<僕>は、あんなに“お揃い”を重ねてきたから<今でもまだ憶えてるよ>と想うと同時に、あんなに“お揃い”を重ねてきたのに、どこですれ違ってしまったのだろう…という想いにも揺られているのではないでしょうか。 How we used to be? 臆病な君を支えきれずに How we used to believe? 恥ずかしいくらいに若かった 春風を聞くと思い出すんだ 傷つきたくない 傷つけたくない その想いが 隙間が僕らを遠ざけてく 「Used To Be」/SHE'S  もしかしたら、二人の関係が崩れてしまった原因も、哀しいことに“お揃いであったから”なのかもしれません。そのお揃いは<傷つきたくない 傷つけたくない>という想いです。<臆病な君>とそんな<君>を支えきれなかった若すぎた<僕>。どちらにも“愛を信じ切れない”という共通の想いが生じてしまっていたのだと思います。 How we used to be? 君の中にもう居なくても How we used to believe? 忘れられそうもないんだ How we used to be? どれだけ短い時間でも How we used to believe? 忘れられそうもないんだ 秋の風が思い出させるんだ 「Used To Be」/SHE'S  僕らはどうだった?どう信じ合えていた? そうやって、あのとき(Then)の自分に問いかけるたび、今(Now)の自分だったらどうすることができるだろうと、手遅れな“たられば”を考えてしまいそうですよね。また、今日は<オレンジの太陽>が再生スイッチになりましたが、他にも<秋の風>やちょっとした“お揃い”の景色がきっかけになって、何度でも失ったものを<思い出させ>るのでしょう…。    淋しい歌詞ですが、それでもなんとか前に進もうとしているかのような明るさを帯びたサウンドも印象的なこの曲。胸の内に<忘れられそうもない>記憶がある方は、是非<君>の顔を思い浮かべながら、SHE'S「Used To Be」を聴いてみてください。 ◆紹介曲「 Used To Be 」 作詞:井上竜馬 作曲:井上竜馬 ◆3rd Album『Now & Then』 2019年2月6日発売 【初回限定盤】 TYCT-69138 ¥3,500+税 【通常盤】 TYCT-60134 ¥2,800+税 <収録曲> 1. The Everglow 2. Dance With Me 3. Used To Be 4. Clock 5. 歓びの陽 6. Set a Fire 7. ミッドナイトワゴン 8. Upside Down 9. 月は美しく(Album ver.) 10. Sweet Sweet Magic 11. Stand By Me

    2019/02/18

  • JUJU
    小さな強がりでも、前を向ける魔法になる。
    小さな強がりでも、前を向ける魔法になる。

    JUJU

    小さな強がりでも、前を向ける魔法になる。

     2019年3月6日に“JUJU”がニューシングル「ミライ」をリリースします。タイトル曲は、ねごと・蒼山幸子が作詞を担当。木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』主題歌です。ドラマのヒロイン(杉咲花)は、人間関係や仕事との向き合い方などで、頭を抱え続ける“働く人々”の悩みを、一種の占い能力で解決してゆくというニュータイプの救世主。 誰もまだ知らない夢と 夜更かしした頃は 見上げた空に 散らばる星も近く見えた 歩道橋から 見下ろした街は今 さみしげな光が 揺らめくけど 「ミライ」/JUJU  そして主題歌には、そんなヒロインに救われた人々のみならず、今を生きるわたしたちの心模様が描かれているんです。みなさんもかつて<誰もまだ知らない夢>を胸に、期待を膨らませたことはありませんか? 好きなことに没頭して、無限の可能性を想像して、つい<夜更かし>をして。過去より現在より、明るい未来を信じていたことでしょう。  もっと深読みすれば<夜更かし>できる時間も“空を見上げる”余裕もあったのだと思います。その無邪気なあの頃の眩しさは<散らばる星も近く見えた>というフレーズからも伝わってきます。しかし、過去って眩しければ眩しいほど、時が経ってから、もう同じ場所・同じ自分には戻れない淋しさが押し寄せることもあるんですよね…。  あの頃は、空を<見上げて>いたけれど、今は、街を<見下ろし>ている自分。いつもの歩道橋、ちょっと俯き気味に帰っていたら、ふと<さみしげな光>が目に入ってきた。立ち止まり見下ろせば、広がっているのは、ありふれた“生活”の光です。きっとその光景を見たとき、あの<誰もまだ知らない夢>や<散らばる星>の眩しさを思い出し、同時に、いつのまにか時間も余裕もなくなっている今に気づいたのでしょう。 小さな強がりでも 前を向ける魔法になる あなたに誇れるような 物語がまだ描けるなら 泣いたり愛されたり生きてみるよ 星のないこの街で 一人じゃない そう思えるから 歩いてゆける 「ミライ」/JUJU  ただし、過去と現在をなぞるJUJUの歌声は、決して沈んだものではありません。物語を包み込むように優しく、温かい。それは<星のないこの街>でも自分の“光”を失ってないからではないでしょうか。かつて<散らばる星も近く見えた>のは、どこか“根拠のない自信”があったからと言えるかもしれません。でも、年齢を重ねた今は違います。    たとえば「泣いたり愛されたり生きてみるよ」という言葉が<小さな強がりでも>おまじないのように心で唱えて続けているうちに<前を向ける魔法になる>こと。また<あなたに誇れるような物語>を描きたいと思えるような<あなた>という存在がいることも力になること。それらはすべて、ありふれた“生活”の光のなかで学んできたことです。 いつしか描いていた夢と違う 今を生きていたって 悪くないわ 夜風は優しい場所へ吹いてる かなしみの予感に きっと負けないように 思い出は出来てる そっと煌きながら 「ミライ」/JUJU  ときには、眩しい記憶があるから淋しくなったり、苦い記憶があるから<かなしみの予感>が生じたりもするでしょう。だけどそれ以上に、お守りになる<思い出>があるはず。誰かの言葉や確かに積み重ねてきた物語。つまり“過去”とは、自分次第で「ミライ」に向けて“今”背中をおしてくれるものや、<いつしか描いていた夢と違う 今を生きていたって 悪くない>と“今”を肯定してくれるものに、なり得るんですよね。 小さな強がりでも 前を向ける魔法になる あなたに誇れるような 物語がまだ描けるなら 泣いたり愛されたり生きてみるよ 星のないこの街で つながってる この空の下に 明日はあるの 「ミライ」/JUJU  誰もまだ知らない夢に焦がれた過去も、小さな強がりを胸に生きている今も、星のないこの街で生きている<あなた>も、すべて「ミライ」へ繋がっている。物語は繋がってゆく。だからまだまだ<泣いたり愛されたり生きて>みようと、そんな“希望”を伝えてくれるのが、この歌の力です。    選べなかったほうの人生に囚われてしまっているあなた。かなしみの予感に負けそうなあなた。今は、明るい未来を想像できないあなた。是非、JUJUの「ミライ」を聴いてみてください。その心に少しでも<前を向ける魔法>がかかりますように…! ◆紹介曲「 ミライ 」 作詞:蒼山幸子 作曲:三橋隆幸 ◆38th Single 「ミライ」  2019年3月6日発売 初回生産限定盤 AICL-3672~73 ¥2,000(税込) 通常盤 AICL-3674 ¥1,280(税込) <収録曲> 1. ミライ  2. READ MY LIPS  3. だってしょうがないじゃない  4. ミライ -Instrumental-

    2019/02/15

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