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  • ナナヲアカリ
    I'm 劣等星 but 一等星
    I'm 劣等星 but 一等星

    ナナヲアカリ

    I'm 劣等星 but 一等星

      2026年8月26日に“ナナヲアカリ”が両A面シングル『ボーイゼンガールズ / ∞劣等星』をリリース!「ボーイゼンガールズ」は、ボートレース2026年CMシリーズ『ゼロからプロへ マチダ教官物語』の新TVCMソング。「∞劣等星」は、TVアニメ『黒猫と魔女の教室』第2クール・オープニングテーマです。    さて、今日のうたではそんな“ナナヲアカリ”による歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第2弾は新曲「 ∞劣等星 」にまつわるお話です。劣等感さえも力に変える、最強の自己暗示とは…。自分を奮い立たせたいあなたへ。 みなさんこんにちは、ナナヲアカリです。   先日は8月26日発売の両A面シングル「ボーイゼンガールズ/∞劣等星」のボーイゼンガールズについてお話しさせていただきました(未読の方はぜひ読んでくださいませ)。   今回はもう一曲の「∞劣等星」についてお話しさせていただきます。   ∞劣等星(ムゲンダイレットウセイ)   もうタイトルから厨二心がくすぐられる仕様となっております。   この楽曲は、TVアニメ『黒猫の魔女の教室』第2期・オープニングテーマとなっており、日常回も魅力的なこの作品の中で戦闘シーンと主人公の心にフォーカスをあてようということで制作が始まった楽曲です。   なぜか(癖のある)ポンコツピンク髪主人公にご縁のあるナナヲアカリ。今作の主人公・スピカちゃんもしっかりポンコツです。しかし彼女は、自分がポンコツだからと諦めることをせず、一等級魔術師になる目標へと進んでいきます。   そんな主人公像から、自分を奮い立たせる、最強の自己暗示をかけられる気持ちのいい曲にしたい!と思うようになりました。   詞曲プロデュースを行ってくれたtepeくんとは2度目のタッグで、前作の「PLAY&PRAY」から更に自由な構成で攻めたててくれました。彼の魅力は書き出したらキリがないほどあるのですが、やはり特筆すべきはギターだと思っています。   ですので、どこか懐かしさも感じるようなこってりなギターソロをはじめ、彼の超テクギターが散りばめられているサウンドにも注目していただきたいです。   歌詞の面で言うと、この楽曲は耳心地を良くすることに特化した曲でありながら(ラップパートなどは特に)自分を奮い立たせるための強い言葉がたくさん並んでいるところも印象的だと思います。   私が1番気に入っているのは   <I'm 劣等星 but 一等星>   の部分です。ナナヲアカリの信じたいものがこの1行にとてもよく表れていて、歌っているとついつい力がこもりすぎてしまいます。笑   あなたが奮い立つようなお気に入りの歌詞をぜひ探していただきたいです。   この曲もみんなで叫べるポイントがありますので、秋からのツアーで披露するのがとても楽しみです。   前回コラムにて書いた「ボーイゼンガールズ」とこの「∞劣等星」を聞いていただければ、全方位からなんかできる気分になり始めて無敵状態になってもらえるような気がします。そうさせます。   劣等星でも輝いてやりましょう。   8月26日リリースのCDもどうぞよろしくお願いいたします。   <ナナヲアカリ> ◆紹介曲「 ∞劣等星 」 作詞:tepe(OTOIRO) 作曲:tepe(OTOIRO)

    2026/07/30

  • angela
    最最最高級のお世話して
    最最最高級のお世話して

    angela

    最最最高級のお世話して

     2026年7月29日に“angela”がニューシングル「最最最高級のお世話して」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました』のオープニングテーマ。ギャップ可愛いお嬢様との、お世話から始まる甘々ラブコメを表現した、キャッチーでキュートな楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“angela”のatsukoによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 最最最高級のお世話して 」にまつわるお話です。最初に直感で思い浮かんだフレーズから、90秒のアニメサイズに込めた工夫まで。その制作秘話を語っていただきました。 現在放送中のTVアニメ『才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました』のオープニングテーマ「最最最高級のお世話して」を制作し、歌唱しておりますangelaのヴォーカルatsukoです。今回はこの楽曲を深堀りしていきます!   まず、こちらの作品、主人公に伊月くんと雛子ちゃんが登場します。雛子ちゃんは大富豪のお嬢様。伊月くんはひょんな事から豪邸に住み込みでお嬢様のお世話を行うことになります。コメディーもあり、LOVEな要素もあり、ドタバタもありどんな曲にしよう?と考えた時、まず「最最最高級のお世話してください~♪」の部分の歌詞とメロディーが最初に思い浮かびました。まさにインスピレーションでございます。そんな直感を大事にしたい!!ということで、その部分を活かしながら前後のメロディーや歌詞を肉付けしていくという、ちょっと普段とは違う制作過程となりました。   アニメの主題歌は90秒。余韻を持たせるために89秒で作っています。そんな中この「最最最高級のお世話してください~♪」の部分だけで約25秒も使っています。16小節! なかなかに尺を使ってますよ。デモの段階で、ダメもとでアニメ制作サイドに提出し、オッケーをいただけたのでやっちゃいました!   ちなみにこの部分は、雛子ちゃんの目線での歌詞になります。「雛子ちゃんはまるで宇宙人」これはangelaの私の相方KATSUさんが言っていたのですが、こんなキャラ普通ではなかなか存在しないので宇宙人という表現になったんでしょう。   それ以外の部分は伊月くんの目線で歌詞を書きました。つまり、1曲の中に主人公二人の思いが共存するという二度おいしい楽曲となっております!このコントラストを楽しんでいただきたい!   さらに「最最最高級のお世話してください~♪」の部分は、緒方恵美さんの事務所の声優さんたちにお願いして歌っていただきました。私の声との差別化の為です。なぜかレコーディングには緒方恵美さんご本人も「引率の先生」という意味でスタジオまで足を運んでくれました。なんと、贅沢な! しかも余談ですがレコーディング後は緒方さんと呑みにいきました。そんなことってあるんですね(笑)。   アニメの主題歌を書き、実際に絵がついたものを見るととても感動します。いまだに、そうなります。今回も、とっても可愛い、歌詞にも寄り添っていただけた絵になっていて高鳴りました。歌詞の中にも「才女のお世話~♪」を組み込み、より作品に合わせたこともありこれも総合芸術なんだなあと感じております。   ちなみに89秒のオープニングの中で色々と組み立てていくと、イントロは4小節しか入らないなあ~とか アウトロはどうしよう?とか考えることがたくさん! これもまた醍醐味ではあります。今回はやってないけど、どうしてもこの秒数内に入らない場合は、可能な限り楽曲のテンポを速くするという強硬手段をとることもあります。テンポを速くすればその分ちょこっとでも隙間ができるから(笑)。アニメソング、色々と考えながら制作しているんですよ~!   <atsuko (angela)> ◆紹介曲「 最最最高級のお世話して 」 作詞:atsuko 作曲:atsuko・KATSU  ◆34th Single『最最最高級のお世話して』 2026年7月29日(水)発売   配信: https://angela-jpn.lnk.to/saisaisaikoukyu 購入: https://lnk.to/angela_34thSG

    2026/07/29

  • Penthouse
    劇薬かつ不平等? 作詞の最重要要素“キャッチー”を科学する
    劇薬かつ不平等? 作詞の最重要要素“キャッチー”を科学する

    Penthouse

    劇薬かつ不平等? 作詞の最重要要素“キャッチー”を科学する

     2026年7月29日に“Penthouse”が3rd Album『Neon Garden』をリリース。最新曲「一二三」「青く在れ」などを含む全10曲を収録。Penthouseの真骨頂ともいえる洗練されたアンサンブルと多彩なボーカルワークが凝縮され、ポップス、R&B、ソウルを自在に横断する唯一無二のサウンドがさらに進化。活動の過渡期である現在、改めて今の自分たちのルーツやオリジナリティを洗い出し磨き上げたサウンドが集結しています。    さて、今日のうたではそんな“Penthouse”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は大原拓真が執筆。新曲「恋する神様」で挑んだのは、Penthouse史上もっとも“キャッチー”な歌詞。ボーカリストの“ニン”と向き合いながら、キャッチーさを成立させるために重ねた試行錯誤とは…。 新曲「恋する神様」は、Penthouse史上一番キャッチーな歌詞を書いた。 キャッチーってことは売れ線? セルアウトじゃん。置きに行ったね。そう思う方もいるだろう。 否。 バンド史上一番チャレンジングな歌詞である。   一体何がチャレンジングなのだろうか? キャッチーな歌詞なんて誰もが目指すものだし、一番簡単に書けるだろう? そう言った声が聞こえてきそうだが、話はそう簡単ではないのだ。   僕らPenthouseにとって、今回の曲のような歌詞を書くためには、“Penthouse印”というものをいつもより逸脱して、ギリギリを攻める必要があった。     作詞において大事なことに、ボーカリストの“ニン”というものがある。 “ニン”というのはいわゆるボーカリストのキャラクターや人柄。そのボーカリストが歌って似合う世界観であるか?ということを気にして作詞家は歌詞を書く。例えば、重厚な男性オペラ歌手にキャピキャピした歌詞を歌わせたり、キラキラ女子高生ボーカルに古めかしい歌詞を歌わせたりすると、何だか滑稽になるのは想像できるだろう。   僕らPenthouseは男女のツインボーカル。その2人の“ニン”はキャッチーさの中でも、成立するものを選ぶ“ニン”である。 キャッチーなものだけを追い求めていると、違和感が出てきてしまう。 そう。アイドルが歌うようなキャッチーの金太郎飴みたいな歌詞は、実は誰にでも歌えるものではないのだ。 これは恐らく僕ら以外の多くのアーティストも同様に悩んでいることだと思う。キャッチーをなんでも歌えるわけではないというのは、僕らだけの特別な事情ではない。歌えるキャッチーを選ぶような“ニン”のボーカリストがほとんどだ。   それでもキャッチーな歌詞というのは人を惹きつける。耳に残る。繰り返し歌いたくなる。絶対に必要な要素である。 しかし、キャッチーであれば売れるわけではないというのもまた難しいところ。J-POPの美学という壁もあり、キャッチーすぎると逆に敬遠される場合もある。     キャッチーは、劇薬かつ不平等。 世の作詞家の永遠のテーマである。     しかし、今回の曲はボーカルの浪岡があげてきたデモから、これまでで一番キャッチーな楽曲になるポテンシャルを感じた。 そしてそれは作った浪岡も見据えているものだった。 今まで以上にキャッチーを取り込むことはできるだろうか? やりすぎてキャッチーが悪目立ちし、曲が崩れてしまわないだろうか? 悩んだ末にギリギリを攻めてみることにした僕は、思い切って曲の主人公を女子高生に設定した。   “ニン”というのは難しい。決して女子高生が主人公の歌詞を社会人であるPenthouseのボーカルが歌ってはいけない、という意味ではないのだ。自分とは全然違う主人公の歌詞でも、“ニン”に合う言葉選びやキャラクター作りをすれば全然成立する。 それでも女子高生に似合うキャッチーを成立させるには、“ニン”に対して設定していた限界を今までより広げる必要があった。 語尾、言い回し、アイテム、感情、表記、要素は様々。それぞれが織りなす複合的な雰囲気がセーフなのかアウトなのか、手探りに思案していく。 さらに言うと、パートごとにもそのOKラインは違う。今回の楽曲で言うと、Aメロは王道で清涼感があり切なさも感じるパートなので、面白さや若者っぽい感情の直接的な揺れ動きを書くのには適していない。対してBメロはそういったコミカルさが似合うパートである。 そういった分析をしながら、地雷をギリギリ踏まない攻めた言葉選びを綱渡りで成立させていく作業だった。   しかし不思議とギリギリ広げてもいいラインというのはなんとなく勘所がわかるもの。これは同じ作詞者が同じボーカリストに長年寄り添う、バンドという形態の良いところだと感じた。     実際にこのキャッチーは成立するのか? レコーディングまで不安で仕方なかったが、実際にボーカリスト2人に歌ってもらったら“ニン”にもちゃんと合っていた。 1行1行、ギリギリを攻めた作詞。これがうまくハマった時の快感。このために作詞をやっているなと思った。 “ニン”の制約の線をどこに引くかは結局作詞者の自由である。その途方もない自由こそが作詞の楽しさであり難しさであるのだろう。   キャッチーという不平等な劇薬。 そいつが暴れ出さないように計算して世の作詞家が歌詞を書いているということを、少しだけ意識してもらえたらきっと歌詞を読むのも楽しくなると思う。   <Penthouse・大原拓真> ◆3rd Album『Neon Garden』 2026年7月29日発売

    2026/07/28

  • SARUKANI
    ネクラは僕たちのbonus point
    ネクラは僕たちのbonus point

    SARUKANI

    ネクラは僕たちのbonus point

     2026年7月24日に“SARUKANI”がニューシングル「どうすんの?」を配信リリースしました。同曲は、現代を生きるすべてのひとへ向けた自己肯定のアンセム。SNSや他人との比較、不安や焦りに縛られ、自分を見失いそうになる日々のなかで、“大好きな自分にもう一度会いに行こう”というメッセージを、SARUKANIらしい力強いミクスチャー・ロックサウンドに乗せて届ける1曲となっております。    今日のうたではそんな“SARUKANI”のKAJIによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 どうすんの? 」にまつわるお話です。ネガティブに捉えられがちな"ネクラ"という言葉。自分の性格に縛られそうなとき、自分らしく一歩を踏み出すためのヒントとは…。 僕はこれまで、みなさんのように(反論は受け付けます)、ネクラに人生を過ごしてきました。 僕の場合だと、他人に自分の気持ちが理解できるはずがない、と考えて人間関係から塞ぎ込みがちなタイプの根暗です。   きっとこのコラムをお読みの皆さまの中には僕と同じように、この社会での生きづらさを感じている方も少なくはないと思われます。僕もなんとなくそう思い始めてから、気づけば26歳になろうとしています。   そんなネクラな私の中にあってよかったと思うのは、“向上心”です。 一見、ネクラな性格とは同居しないかのような印象を受けるかもしれませんが、むしろ同居し、バランスを保つことにより自分自身の支柱を太くする性格だと考えています。   僕が根暗なりにも人や環境、才能に恵まれながら育ってきた裏には、間違いなく向上心があると信じており、これがなければ今頃、自分も他人も等倍で攻撃する大うつけになっていたと思いますし、頻繁にそんな自分を想像して勝手に冷や汗をかくこともあります。   「どうすんの?」は、そんな自分があなたに届けたいと思った、ポジティブなバンドチューンです。   どれだけ外の空気が怖くて家に塞ぎ込んでいても、 たとえ冷めたコーヒーやカレーがそのままのキッチンでも、“damnit(くそー!)”と一蹴する勢いで走り続ければ、いずれは大好きな自分に出会えると信じて。 依然部屋は散らかっていても、 どれだけ未来が見えなくとも、 スマホの通知を全て切って、自分が本来持っている強み・才能の研鑽を積んでルーティンにしてしまえば、 自分だけのリズム、グルーヴができると願って。   立ち止まらざるを得ないタイミングが幾度となく現れようと、とにかく走り続けること。   僕は、そんな不器用にもがいているように見える向上心を、誰もが持っているはずだと思っています。僕はあなたと似ています。 理由はありませんが、僕の勘がそう言っているのです。類は友を呼ぶという言葉がありますが、なぜだかそういったシナジーをあなたに感じています。   そんなあなたに伝えたいことは、「ネクラはBonus point」ということです。 ネクラであるということは、ただ暗く、塞ぎ込みやすいということだけではありません。   人よりも長く考えてしまうこと。 何気ない一言や小さな違和感を、いつまでも忘れられないこと。 誰にも見られていない場所で、自分の好きなものをしつこく磨き続けられること。 自分の弱さや格好悪さから、簡単には目をそらせないこと。   それらは生きづらさの原因にもなりますが、同時に、他の誰にも見つけられないものを見つけるための感度でもあり、自分だけの表現や強みを育てるための時間でもあると思うのです。   僕自身、明るく社交的で、何事もすぐに忘れられる人間だったなら、この曲を作ることも、ひとつの音や言葉について何時間も悩むこともなかったかもしれません。   塞ぎ込んだ時間も、考えすぎた夜も、簡単には人と分かり合えなかった経験も、使い方次第では、自分にしか作れないものの材料になります。   だからネクラは、直さなければならない欠点ではありません。 性格の一つではありますが、あくまで素晴らしい自分を構成する、素晴らしい要素の一つにすぎません。我々が人間である面白さやスパイスの一種です。   最初から与えられている加点要素、Bonus pointなのです。   だからこそ、「縛られてどうすんの」と思うわけです。   自分はこういう性格だから。 どうせ誰にも理解されないから。 今さら変われるはずがないから。   そうやって、自分の性格を自分の可能性に蓋をする理由として使ってしまって、どうすんの、と。   この曲を聴くときは、自分を変えようと意気込む必要はありません。 今の自分が抱えている焦りや迷い、不安も、そのまま連れて聴いてください。 走ることに迷いがあっても構いません。立ち止まりたくなる日があっても構いません。   それでもサビが鳴ったときだけは、「もう一歩だけ行ってみるか」と思ってもらえたら、この曲を作った意味があると思っています。   内省とまではいかずとも、このタイミングで自分の心に手を当てて、自分を徐々に解き放てるような曲となることを祈っています。   この曲を楽しまなくて、どうすんの?   <SARUKANI・KAJI> ◆紹介曲「 どうすんの? 」 作詞:KAJI・RUSY 作曲:Kohey

    2026/07/27

  • 松室政哉
    纏い feat.来島エル
    纏い feat.来島エル

    松室政哉

    纏い feat.来島エル

     2026年7月15日に“松室政哉”が4th EP『これっきりのLove you』をリリースしました。シンガーソングライター・来島エルをフィーチャリングした楽曲「纏い feat.来島エル」を含め、「言葉も感情も溢れる時代に、探せばいつでも見つけられる一等星のような曲になれば」という思いが込められた全4曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第2弾は、収録曲「 纏い feat.来島エル 」にまつわるお話です。「自分を大丈夫にしてあげられるのは、自分しかいない」。年々強くなっている、その思いの本質とは…。 僕がライブのMCでよく話していることがある。   「自分を大丈夫にしてあげられるのは、自分しかいない」   随分前から話しているが、この思いは年々強くなっている気がする。 あらゆる物事のスピードが早いこの時代を生きるためには、自分とうまく付き合う事が大切だと思っている。 誰かに認めてもらうことはもちろん嬉しい。 ただそれ以上に、自分が自分の味方でいてあげられる事のほうが大切なんじゃないかと思う。 今の世の中は、世論や流行がすべてではない。 それぞれが自分の好きなものを選べるし、自分で選び直すこともできる。 誰かの価値観に合わせることだけが正解ではなく、自分が心地いいと思えるものを自分で選んでいける。 それは、とても健全なことだと思う。   「纏い feat.来島エル」は、そんな感覚から生まれた曲だ。 曲が完成した時、この曲は女性ボーカルの方と一緒に歌えば面白いんじゃないかと思った。 真っ先に浮かんだのが、以前SNSで見てからずっと気になっていた来島エルさんだった。 面識もなかったのでダメ元でオファーしたのだが、快く引き受けてくださった。 レコーディングの日。 来島さんが歌を入れてくれた瞬間、この曲は完成したように思えた。 優しさと逞しさが共存する歌声は、自分の中にあったこの曲の輪郭をはっきりと浮かび上がらせてくれた。 この曲を一人で歌っていたら、また違う景色の曲になっていただろう。   風に靡く現在の社会を否定したいわけではない。 むしろ社会があるからこそ、自分が何者であるかを認識できる。 そしてそこに浮かび上がる姿は他の何にも替えられない特別な存在である。   <松室政哉> ◆紹介曲「 纏い feat.来島エル 」 作詞:金木和也 作曲:松室政哉 ◆4th EP『これっきりのLove you』 2026年7月15日発売   <収録曲> 1. これっきりの Love you 2. 纏い feat. 来島エル 3. 嘘つきボレロ 4. 愛なんて  

    2026/07/24

  • 奥華子
    自分の輪郭を描くこと
    自分の輪郭を描くこと

    奥華子

    自分の輪郭を描くこと

     2026年7月22日に“奥華子”がデビュー20周年を記念するニューアルバム『会いたいと思えること』をリリース。今作は、約7年ぶりのオリジナルアルバム。CDには全12曲が収録され、完全限定豪華盤・初回盤・通常盤の3形態でのリリースとなります。    さて、今日のうたではそんな“奥華子”による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。最終回は、自分の輪郭を描くことについてのお話です。“自分らしさとは何か”。そう問いかけ続けてきた先で、気づいた大切なことは…。 “自分らしさとは何か” 自分らしくとは、どんなことを指すのか。 人生のいろんな場面で自分自身に問いかけるけれど、なかなか正解を見つけにくい。   いつも綺麗な丸も四角も描けなくて、ガタガタの歪な形しか描けないでいた気がする。普通はこうじゃない、だから、自分はダメなんだと落ち込んだり、諦めたりしていた。   普通の形は綺麗な丸や四角だと決めつけていた。 普通の幸せとはどうゆう形でどんな色なのか、本当のことは、その人にしかわからないのに。   きっと漠然とした『普通の誰か』と比べて落ち込んだりすることに、なんの意味もないと気付くまで時間がかかったような気がする。   音楽活動を休止して、ピアノも弾かず歌も歌わずに2年ほど過ごした。それまでたくさんの抱えていた全てを手放して、本当に必要なものを知りたかった。   何もしないで、ただ生きている。 行かなくちゃいけないところも、やらなくちゃいけないこともない。 自由という孤独は、自由では無いのだと気づいた。   生きるために働く。それがどれだけ大事で尊いことなのか。   大人になってから社会の中で自分という存在が生きている証は、やっぱり仕事で、社会との繋がりなんだと改めて感じた。自分がやっている事が、少なからず他の誰かの役にたっていると感じたときに、自分の存在を認めて自分を好きでいられる。   本当は誰もがみんな違う色の輝きをもっていて、宝石のように、磨けば磨くほど光輝き、自分の色を見つけられるのだと思う。自分と同じ石は世界中どこを探してもなくて、たった1人だけのもの。 “自分らしさ”は、探すまでもなく、すでに誰もが生まれ持っているんだ。   そしてそれを輝かせるかどうかは、すべて自分次第なのだと。誰のせいでも、誰のためでもなく、自分が輝くために磨くだけ。   よく割れやすい物を箱に入れたり、動かないようにするために、隙間にクシャクシャに丸めた紙を詰めたりするけれど、どんな隙間にも入れて、その形を埋めることができる紙は凄いなと思う。   世の中が用意した「綺麗な丸」や「四角」の型に自分を押し込める必要なんてなく、ガタガタで歪な形だからこそ引っかかる場所があったり、誰かといびつに噛み合ったりする。 その形と色こそが、もうすでに“自分らしさ”そのものなのだから、ただただ、できることは、自分だけの輪郭を描いていくことなんだと思う。    <奥華子> ◆ニューアルバム『会いたいと思えること』 2026年7月22日発売 <収録曲> 1 会いたいと思えること 2 僕を失くした日 3 向日葵 4 ガラクタの思い出 5 輪郭 6 あなたに出会えたことで 7 好きになってしまったものはしょうがない 8 車窓 9 宝石 10 まばたき 11 カナリア 12 奇跡のかたまり

    2026/07/23

  • 奥華子
    歌詞を書くということ
    歌詞を書くということ

    奥華子

    歌詞を書くということ

     2026年7月22日に“奥華子”がデビュー20周年を記念するニューアルバム『会いたいと思えること』をリリース。今作は、約7年ぶりのオリジナルアルバム。CDには全12曲が収録され、完全限定豪華盤・初回盤・通常盤の3形態でのリリースとなります。    さて、今日のうたではそんな“奥華子”による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。第2弾は自身にとっての、歌詞を書くということについて綴っていただきました。17歳で初めて歌詞を書いたあの日から、今も変わらず歌詞を書き続ける理由とは…。 17歳のときに初めて書いた歌詞は「片想い」という曲で、当時好きだった人のことを想って、日記を書くように何の迷いもなく書いたのを覚えている。 作詞に興味があったとか、歌手になりたいとかではなく、ピアノを弾きながら自分の思いを言葉にして歌う事が楽しくて、何よりそれを友人に聞いてもらった時に、凄く褒めてもらえた事が嬉しかったのを覚えている。   それからも特に音楽をたくさん聴いたり、歌を歌うことが大好きという感じでもなく、やっぱり自分の作ったものが褒められるのが嬉しくて、夢中で作っていた。 なぜそんなに褒められたかったのだろうか。   なんでも話せる友達がいて、恋することに恋をして好きな人のことで頭がいっぱいになっていたような学生時代だったけれど、自分という存在にいつも不安を感じていたのかもしれない。自分にしかないものをいつも探して迷ってばかりだった。 何をしても続かなかったり飽きていたけれど、歌を作る事だけは続けられた。それはきっと、歌詞を褒められることは、自分自身を褒められるよりも、もっと心の深い部分を理解してもらえたような気がして嬉しかったから。 歌詞を誰かに共感してもらえることが何よりも自信になっていたのだった。   あれから数十年たった今はどうかというと、結局同じように、悩み迷いながら、誰かに共感してもらいたくて、褒められたくて書いているのだなと思う。   すべてが実体験というわけではないけれど、歌詞を書くということは、自分自身の心の内側と向き合う時間だから、自分の情けなさとか、ダメさを目の当たりにして、しんどくなる時もあるけれど、自分で良いと思える歌詞が出来た時の喜びは、他の何にも変え難いものだなと思う。    これからもきっと、迷い悩みながら喜びはそのままに、自分の胸の痛みも悲しみも、やがては、いつか誰かを抱き締められる言葉になると信じて。   <奥華子>   ◆ニューアルバム『会いたいと思えること』 2026年7月22日発売 <収録曲> 1 会いたいと思えること 2 僕を失くした日 3 向日葵 4 ガラクタの思い出 5 輪郭 6 あなたに出会えたことで 7 好きになってしまったものはしょうがない 8 車窓 9 宝石 10 まばたき 11 カナリア 12 奇跡のかたまり

    2026/07/22

  • 奥華子
    会いたいと思えること
    会いたいと思えること

    奥華子

    会いたいと思えること

     2026年7月22日に“奥華子”がデビュー20周年を記念するニューアルバム『会いたいと思えること』をリリース。今作は、約7年ぶりのオリジナルアルバム。CDには全12曲が収録され、完全限定豪華盤・初回盤・通常盤の3形態でのリリースとなります。    さて、今日のうたではそんな“奥華子”による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。第1弾はアルバムタイトル曲「会いたいと思えること」にまつわるお話です。最初に芽生える感情であり、いちばん大事なはずの「また会いたい」という気持ち。この気持ちを見つめ直したときに見えてきたものは…。 誰かを好きになった時に、どの段階で、どの感情に気づくことで「好き」ということを認識するのか。初めて会った瞬間に「好き」になることも珍しくないかもしれないけれど、それ以外では、一番最初に自分の中に芽生える感情は「また会いたい」という気持ちなのではないかと思う。   そして会いたい気持ちの辿り着く場所として、ずっと会っていたいから、一緒に暮らし始めたはずなのに、それが日常となり、当たり前に感じてしまったとき、相手を思いやる余裕がなくなり、自分の事でいっぱいいっぱいになり、両手が塞がってしまうみたいに。 昔は片手で自分の荷物を持って、もう片方の手は、いつでも手を繋げるように空けておいていたのに。   本当は一番大事な感情のはずなのに、いつの間にか、会いたい気持ちを無くしていくような気がした。 人と人が一緒に暮らし生きることは、簡単なことではないし、小さな違いが大きな溝となったり、小さいと感じる速さも深さも違うから、そのお互いの価値観をぶつけ合ったり、すれ違ってしまうけど、できれば乗り越えていきたい。せっかく出会って、せっかく会いたいと思える人だったのだから。   ある日、喫茶店でカフェラテをゆっくりと飲んでいた。ハートのラテアートを見ながら。 一番上にある泡のハートの形は最後まで形を変えずに、ずっとハートのままで、飲み終わるまであったことに驚いた。泡は最初に無くならないんだ。 正直ラテアートは無くても味は同じで、カフェラテとして成立するけれど、そこに浮かぶ「ハート」は飲む相手への思いやりの形だと思うと、一番大事なもののような気がした。そして、それは一番最初に芽生えた「会いたい」という大事な気持ちそのものな気がした。   泡なのに、消えないんだ。   <奥華子> ◆ニューアルバム『会いたいと思えること』 2026年7月22日発売 <収録曲> 1 会いたいと思えること 2 僕を失くした日 3 向日葵 4 ガラクタの思い出 5 輪郭 6 あなたに出会えたことで 7 好きになってしまったものはしょうがない 8 車窓 9 宝石 10 まばたき 11 カナリア 12 奇跡のかたまり

    2026/07/21

  • ナナヲアカリ
    自分の選択を後悔しないための歌
    自分の選択を後悔しないための歌

    ナナヲアカリ

    自分の選択を後悔しないための歌

     2026年8月26日に“ナナヲアカリ”が両A面シングル『ボーイゼンガールズ / ∞劣等星』をリリース!「ボーイゼンガールズ」は、ボートレース2026年CMシリーズ『ゼロからプロへ マチダ教官物語』の新TVCMソング。「∞劣等星」は、TVアニメ『黒猫と魔女の教室』第2クール・オープニングテーマです。    さて、今日のうたではそんな“ナナヲアカリ”による歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第1弾は新曲「 ボーイゼンガールズ 」にまつわるお話です。ゼロから一歩を踏み出す、すべてのひとへのエールとなるこの歌。自身の経験と重ねながら、楽曲に込めた思いを綴っていただきました。 みなさま、お久しぶりです、ナナヲアカリです。 リリースのたびに歌ネットさんでコラムを書かせてもらえることがなんだかレギュラー化してきております。たいへんにありがたいことです。   と、いうわけで   両A面シングル「ボーイゼンガールズ/∞劣等星」がリリース決定いたしました!!CDは8/26発売ですが、先行配信はスタートしています。   どちらも応援歌的な側面をもつ楽曲に仕上がったと思うのですが、効能や足跡はまったくもって違うように思っています。   まず今回は「ボーイゼンガールズ」についてお話させていただこうかと思います。   この楽曲は、7月からのボートレース2026 TVCMタイアップソングとなっております。   はじめに決まったと報せを受けた時は ボートレース=夏!水面!キラキラ!競争!!強者!!(あくまで個人の感想です) ×  ナナヲアカリ=ネガティブ!ドラキュラ!カナヅチ!負け犬精神!(あくまで個人の感想です)   という認識だったので   ナナヲアカリで大丈夫でしょうか!?という気持ちが強かったのですが、今回のボートレースCMのテーマが養成所を舞台にしておりなおかつ、キャッチコピーが   「ゼロからプロへ」   ということで、かなりイメージがしやすくなり制作に入らせていただきました。   私、ナナヲアカリも実際に右も左も分からない完全なるゼロの状態からメジャーデビューを果たし、7年の月日が経っています。 まだまだ道の途中ではありますが、確かに私は「ゼロからプロへ」の道を歩いてきた一人なんだと思います。   というか私だけじゃなく、すべてのひとが何かを始める時ってゼロからのスタートなわけですよね。人生を進めていってこなれてくると忘れてしまいがちですが。   最近は、何かを頑張る人を笑ったり、茶化したりする空気をSNSで見かけることがあります。   でもそんなSNSでの流行以前から、がむしゃらに頑張るのは恥ずかしいんだ、とか、 できない、ぎこちないは恥ずかしいんだ、とか、そういう空気感はどこに行っても感じていて。その度に自分にブレーキをかけてしまったり踏みとどまったりしていた経験が私もありました。   「ボーイゼンガールズ」は、そんな踏み出せない一歩を踏み出すための、またその歩みを進めるための、自分の選択を後悔しないための歌です。   歌詞も細かい言い回しにたくさんこだわりました。   まだまだゼロであり、発展途上であり、自信はないけど自信があると言い聞かせている!というきもちの温度感を大切にしたので、何かを始めようか悩んでいる人、今やっていることに自信をなくして挫けそうになっている人、もっともっと好きな自分になりたい人。 そんな思いを持ってる人に、たくさん届いてほしいと思います。   ライブで一体感も出しやすい曲なので秋からのツアーで各地で歌えることもとっても楽しみにしています。。   この曲が誰かの“一歩”に寄り添える曲になりますように。   <ナナヲアカリ> ◆紹介曲「 ボーイゼンガールズ 」 作詞:Hayato Yamamoto・Kanata Okajima・ナナヲアカリ 作曲:Hayato Yamamoto・Kanata Okajima

    2026/07/20

  • 松室政哉
    愛なんて
    愛なんて

    松室政哉

    愛なんて

     2026年7月15日に“松室政哉”が4th EP『これっきりのLove you』をリリースしました。シンガーソングライター・来島エルをフィーチャリングした楽曲「纏い feat.来島エル」を含め、「言葉も感情も溢れる時代に、探せばいつでも見つけられる一等星のような曲になれば」という思いが込められた全4曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届けします。第1弾は、収録曲「 愛なんて 」にまつわるお話です。近年、歌い続けてきた“愛”というテーマ。その延長線上に生まれた「愛なんて」が形になるまでの背景と、この曲に込めた思いとは…。 「愛なんて」は、過去曲「愛だけは間違いないからね」と同じ延長線上にある曲だ。   気づけばこの5年くらい、ずっと「愛」について歌っている。 「愛だけは間違いないからね」をはじめ、前作『Singin’ in the Yellow』でも、自分なりの「大きな愛」を歌ってきた。 もちろん、いわゆる“Love & Peace”のようなスローガンを否定したいわけではない。 ただ、自分が歌いたい「愛」はもう少し生活に近いものな気がする。 毎日を懸命に生きる一人ひとりの暮らしの中にある、小さくて、でも確かな愛。 そのほうが、どうも自分にはしっくりくる。 そんな感覚を、今の自分なりにもう一度楽曲として形にしたのが「愛なんて」だった。   実は最初から「愛」を歌おうと思って作り始めたわけではない。 いつものように、まずはサウンドから制作を始めた。 70年代ロックを思わせるような、少し荒削りなギターサウンド。 そのデモを聴きながら作詞の金木和也と話をしているうちに、「これは“愛だけは間違いないからね”を別の角度からもう一度やる」という共通認識が自然と生まれていった。   歌詞が届いたのは、ちょうど自分のライブ当日のことだった。 楽屋でスマホを開き、読み進めているうちに気づけば涙が溢れていた。 ここ数年で自分たちが歌い続けてきたこと、その時間を肯定してもらえたような気がした。 5年間、二人で積み重ねてきたものがこの歌詞に全て詰まっているようにも感じた。   「愛」とは形がなくて、取り留めのないもの。 それでも人は誰かを想い、抱き締め合って生きていく。 その気持ちは、この広い宇宙のなかではほんの少しのものなのかもしれない。 でも、人が生きていく中で辛うじて見つけた、とても美しい感情だと思う。 まさに“生きがいとして充分なのです”。   「愛なんて」は、そんな思いを込めた一曲だ。   <松室政哉> ◆紹介曲「 愛なんて 」 作詞:金木和也 作曲:松室政哉 ◆4th EP『これっきりのLove you』 2026年7月15日発売   <収録曲> 1. これっきりの Love you 2. 纏い feat. 来島エル 3. 嘘つきボレロ 4. 愛なんて  

    2026/07/17

  • ORCALAND
    誰かを待つ存在
    誰かを待つ存在

    ORCALAND

    誰かを待つ存在

     2026年7月8日に“ORCALAND”が3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』をリリースしました。ミニアルバムのリリースは前作『HERO’S HIGH』以来約2年半ぶり。王道のギターロックの雰囲気を感じながらも新進気鋭なサウンドが武器のORCALANDらしい、キャラクターの異なる7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“ORCALAND”の大塚祥輝による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。第3弾は収録曲「 貴方をまつやさしい場所 」にまつわるお話です。“誰一人置いていかない”ことの線引きはどこにあるのか。その問いに対するヒントとなったものは…。 今日のうた をご覧の皆さま! ORCALANDボーカル ヨシキです   今回は 2026/7/8リリース『MAGIC×MAGIC』より 「貴方をまつ優しい場所」についてお話させていただきます!   この曲は 松屋フーズ創業60周年記念オリジナルブランドソング として書き下ろしさせていただいた曲でございます   書き下ろしする際1番大事にしている事は タイアップ先とORCALANDの共通点を探す事。   基本的には色々な観点や視点を探してから曲を書くのですが、 この曲はお話を頂いた瞬間から 貴方をまつやさしい場所 というフレーズが頭の中に浮かんできていて。 全国に展開している松屋という店舗。 数々の来店した人々をワクワクするメニューを出し続けている。 ライブをしに全国津々浦々回っているORCALAND 数々のワクワクする曲を出し続けている(自認) そんな共通点の根本が、自分なりの解釈でこの言葉に込められています   我々ORCALANDは“誰一人置いていかないロックバンド” としてライブハウスに訪れる人を広く受け入れる事を望んでいますが このフレーズはなかなか難しいもので 何処まで手を差し伸べることが“置いていかない”にあたるのか 何処からが“置いていった”にあたるのか その線引きにおいてなかなか明確な答えは出せずにいましたが 松屋の掲げる“みんなの食卓でありたい”というキャッチコピーから着想を得て どんな時でも、どんな場所でも受け入れられる 誰かを待つ存在 それこそが誰一人置いていかないことなのではないか という一つの答えが自分の中に生まれました。   自分の考えた理想を考え続け、叶え続けていくのが人生だと思いますので まだまだこの問の答えは探し続けないといけませんが この曲ができたことで どこまでも貴方を受け入れられる 優しいバンドになる事が出来た気がしているのです。   ふとした時にこの曲を思い出して 貴方を待つ優しい場所はここにあると 受け取ってほしいと思っています。   <ORCALAND・大塚祥輝> ◆紹介曲「 貴方をまつやさしい場所 」 作詞:大塚祥輝 作曲:大塚祥輝   ◆3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』 2026年7月8日発売 <収録曲> 1 スラップ・マジシャン 2 成仏Come true 3 おてんとうさま 4 貴方をまつやさしい場所 5 天使の止まり木 6 はじまりの衝動 7 ロックアウト  

    2026/07/16

  • ORCALAND
    この世から消えてしまいたくなる様なときに
    この世から消えてしまいたくなる様なときに

    ORCALAND

    この世から消えてしまいたくなる様なときに

     2026年7月8日に“ORCALAND”が3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』をリリースしました。ミニアルバムのリリースは前作『HERO’S HIGH』以来約2年半ぶり。王道のギターロックの雰囲気を感じながらも新進気鋭なサウンドが武器のORCALANDらしい、キャラクターの異なる7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“ORCALAND”の大塚祥輝による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。第2弾は収録曲「 成仏Come true 」にまつわるお話です。TVアニメ『うしろの正面カムイさん』と向き合ったとき、注目したとある姿。そこから描いたメッセージとは…。 今日のうた をご覧の皆さま! 元気してますか? ORCALANDボーカル ヨシキです   今回は 2026/7/8リリース『MAGIC×MAGIC』より 「成仏Come true」についてお話させていただきます   この曲は TVアニメ『うしろの正面カムイさん』 OP主題歌として書き下ろしさせていただいた曲。 ORCALANDとしては初のアニメタイアップとなります。祝!!!!!   バンドが書いているアニソン大好きっ子としては いかに曲自体のメッセージを作品とリンクさせるか が非常に重要な論点であり、拘りでございます ですので、まずはわたくしなりの視点で 『うしろの正面カムイさん』について解説させてください   この作品は霊能者カムイさんがとんでもない手法で怪異を除霊していく ホラーコメディです。 怪異達にはそれぞれ、怪異となった経緯や特性があり カムイさんはその特性に沿った弱点(?)をつき、怪異達を昇天させます。 ワタクシが目を付けたのは昇天する怪異達の幸せそうな様 つまり、願いがかなった姿でございます   私が考えるロックバンドの音楽において重要な事の一つとして 感情の発露、言葉にならない心の叫びを音楽のメッセージとして届ける というものがありまして 「成仏Come true」においては “怪異の視点”から言葉を選び 生前の悔いや本当の願いの開放を望むメッセージを描きました。   核となるのは 2番の歌詞<一番幸せな時に死にたい、逆にそれまで生きていたい> 死してなお現世に憚る怪異達を“未だに生きてしまっているもの”と捉えて 作品の中の怪異達の感情の代弁として そして今を生き、悩む人達へのメッセージとして ひいてはこの曲を書いた自分自身の感情の発露の言葉として採用しました 自分自身の人生観として現状より幸せになれる可能性が1%でもあるのであれば死ぬことはできないと思って生きているので、この曲に秘められたメッセージを受け取ってくれた 記事をここまで読んでくれるような貴方への一つの言葉として この世から消えてしまいたくなる様なときに この曲のメッセージが明日を生きる一つの理由になればいいな、と思っています   <ORCALAND・大塚祥輝> ◆紹介曲「 成仏Come true 」 作詞:大塚祥輝 作曲:大塚祥輝   ◆3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』 2026年7月8日発売 <収録曲> 1 スラップ・マジシャン 2 成仏Come true 3 おてんとうさま 4 貴方をまつやさしい場所 5 天使の止まり木 6 はじまりの衝動 7 ロックアウト  

    2026/07/15

  • ORCALAND
    魔法をかける。
    魔法をかける。

    ORCALAND

    魔法をかける。

     2026年7月8日に“ORCALAND”が3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』をリリースしました。ミニアルバムのリリースは前作『HERO’S HIGH』以来約2年半ぶり。王道のギターロックの雰囲気を感じながらも新進気鋭なサウンドが武器のORCALANDらしい、キャラクターの異なる7曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“ORCALAND”の大塚祥輝による歌詞エッセイを3日連続でお届けします。第1弾では、今作『MAGIC×MAGIC』に込めた思いを綴っていただきました。音楽によって生まれる“魔法”と“魔法”の掛け算とは…。 今日のうた をご覧の皆さま! この記事を見てくれてありがとうございます。 ORCALANDボーカル ヨシキです   今回は 2026/7/8リリース『MAGIC×MAGIC』 についてお話しさせて頂きます   ORCALANDとしては3枚目となるミニアルバム 前回リリース『ぶちあげる-EP』『だきしめる-EP』 ではORCALANDの“あらゆるポジティブを生み出す”という姿へ切り込んだ作品としてリリースしました。   今作では、放った音楽が作り出した感動の体現を目指しています   ロックバンドの放った音楽によって生み出される感情。 それは何もなかった心に突然降って湧く、いわば魔法の様なもの。 感情を一曲ごとに別々に切り取ったのが今アルバムの曲たち、いわば魔法でありますが ライブバンドORCALANDは、前作の曲たちがリスナーの力によって 想像もしていなかった景色を作り出す 魔法の様な空間、ライブを何度も味わってきました つまり、我々も魔法を届けているつもりが リスナーの皆様の熱狂という魔法にかけられていたのです   本作『MAGIC×MAGIC』は ORCALANDの放つ、本気の音楽による魔法 魔法を浴びたリスナーの、本気の昂ぶりによる掛け算 そうして生み出される際限ない熱狂を、アルバムの完成として置いています ですのでリリース直後の現在は、本アルバム左項『MAGIC』しかない状態。 これから全国を回って色んな街や人に出会って 様々な形の『MAGIC×MAGIC』が完成するという訳です ワクワクする~   魔法をかける。なんて大仰に聞こえるかもしれませんが 本気でそう思えるくらい言葉に向き合って、音楽に向き合って ORCALANDチーム全員が納得して作り上げた今作。 俺は他でもない貴方と、このアルバムがどんな姿を見せてくれるのか どんな魔法を作り上げるのか見てみたいです 俺にとっては、貴方も、魔法使いの一人なのです   <ORCALAND・大塚祥輝> ◆3rd Mini Album『MAGIC×MAGIC』 2026年7月8日発売 <収録曲> 1 スラップ・マジシャン 2 成仏Come true 3 おてんとうさま 4 貴方をまつやさしい場所 5 天使の止まり木 6 はじまりの衝動 7 ロックアウト

    2026/07/14

  • Bye-Bye-Handの方程式
    僕が音楽を書き続ける理由
    僕が音楽を書き続ける理由

    Bye-Bye-Handの方程式

    僕が音楽を書き続ける理由

     2026年6月24日に“Bye-Bye-Handの方程式”が最新作『僕らは涙を流さない-EP』をリリースしました。今作は、これまでサポートドラマーを務めていた塚川由祐の正式加入後初となるEP。バンドの原点に立ち返り、衝動や少年性を詰め込んだ全5曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Bye-Bye-Handの方程式”の汐田泰輝による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、『僕らは涙を流さない-EP』の制作期間、そして今作に込めた思いについてのお話です。改めて考えた、自身が音楽を書き続ける理由とは…。 2026年6月24日にBye-Bye-Handの方程式が新体制となって初めてのNEW EP『僕らは涙を流さない-EP』をリリースした。 制作期間に起きたたくさんの日々の出来事や、さまざまな感情の揺れが、この作品を完成させた。   この文章を綴りながら、改めてこのEPや制作期間について考える。 7月12日で27歳になる僕。10年以上やり続けたバンド。僕の人生の全てだと言える。メンバーが抜け、新しく仲間が入ってくれたこと。 10年という時間がまるでなかったように感じるくらい、考え、悩み、走り抜けた制作期間だった。   僕らの音楽を聴いていた頃がある人たち、今も聴いている人たち、未来で聴いてくれる人たち。僕らにとって全員が大切だ。 そこに順位をつけることはできない。   それでも、バンドをやり続けるなら数字を見続けないといけない。見なければならない。 でも、ライブを見に来てくれる人は数字ではない。 ステージに立つと、そこには一人一人ちゃんといる。見えている。顔は分からなくても、リリースするたびに感想をくれる人がいる。僕を今動かしているのは、数字ではなく、Bye-Bye-Handの方程式というバンドを愛してくれる人、それぞれ一人一人だ。 僕はそんな人たちをいつまでも見つけていたい。大勢の中の一人ではなく、一人一人として、みんなに歌いたい。歌を届けたい。   僕は今まで、自分の感情に焦点を当てた曲をあまり書いてこなかった。それでも、一人一人と目を合わせるために、初めて僕のことやバンドのことを歌いたいと思った。 今回のEPは、僕やバンドの全てを書いたEPだ。そこには偽りや幻想は一つもない。   みんなの日常で起こる悲しいこと、嬉しいこと、楽しいこと、嫌なこと。その隣に僕たちの音楽が一瞬でもいてくれたら、それが僕が音楽を書き続ける理由だ。   これを書いている間も、もう次のリリースについて考える。僕たちは、みんながいる限り終わらない。このEPを聴きながら、また次のリリースを楽しみにしていてほしい。   <Bye-Bye-Handの方程式・汐田泰輝> ◆最新作『僕らは涙を流さない-EP』 2026年6月24日発売   <収録曲> 01. 春窓 02. 恋するemoji 03. 暗がりから笑え   04. orion ring 05. しゃーないしゃーない!(Bonus track) ※CDのみ収録

    2026/07/13

  • 『ユイカ』
    青春が見えなかったあの頃のように
    青春が見えなかったあの頃のように

    『ユイカ』

    青春が見えなかったあの頃のように

     2026年6月8日に“『ユイカ』”が新曲「 青春は見えない 」をリリースしました。学生時代をコロナ禍で過ごした世代である『ユイカ』が、当時を今の視点で振り返り描いた楽曲。“過ぎた後に初めて気付く青春の日々“が歌詞に込められた、“青春は若者だけのものではない”というメッセージを歌った1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“『ユイカ』”による歌詞エッセイを3か月連続でお届けします。今回は第2弾。 第1弾 に引き続き、新曲「 青春は見えない 」に通ずるお話を綴っていただきました。思い出は、いつしか少しずつ美しくなっていくもの。過去を振り返り、「今」という時間を見つめ直したとき、気づいたことは…。 思い出って、いつか綺麗になっちゃうから。   あの頃は来なくていいと思った部活の時間も、眠すぎるお昼休みが終わった後の5時間目の古典も、汗だくで自転車漕いで制服が背中にくっつくあの感じも、今はとても尊くて、綺麗なものに感じてしまう。 あ、テスト期間は別に大人になってからもやだなって感じるよ。   あの頃の破片を見つけて、あの頃に埃が被らないように引っ張り出して、あの頃を綺麗にして、あの頃の箪笥にしまう。 私たちはそれを無意識に何度も繰り返してしまう生き物だから、過去が綺麗になって、それに比べて今をより苦しくさせる。   大人がこんなことをよく言ってしまうもんだから、子どもの頃の私はびくびくしながら生きていた。 大人になるのが怖くて、大人になったら嫌なことばかりしなくちゃいけなくて、でも生きるためには仕方ないことだって思ってた。   私は今、未熟な大人になった。 未熟な大人として思うことは、意外と世界は自分の手で変えられるということ。 「今から始めてももう遅いかもな」って思って諦めかけた音楽の夢。 「でも後悔も、挫折もしたくない」って思って挑戦した音楽の夢。 今こうして音楽をやれているのは、あの時自分がこの道を選んでくれたからだと思う。 「もうこんな歳だし現実見なくちゃな」って思って一生引きずるくらいなら、悔いが残らないくらい挑戦した方が絶対いい。 夢は何歳になっても叶えられるから、子どもだけが最強じゃないから!   青春が見えなかったあの頃のように、今もまた、幸せな世界を生きていることが、見えていないのかもしれない。   <『ユイカ』> ◆紹介曲「 青春は見えない 」 作詞:『ユイカ』 作曲:『ユイカ』 

    2026/07/10

  • SIX LOUNGE
    スウィートジャーニー
    スウィートジャーニー

    SIX LOUNGE

    スウィートジャーニー

     2026年6月3日に“SIX LOUNGE”がニューシングル「さよならじゃない方がいい」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』Season2 OP主題歌。アニメの世界観を汲み取ったナガマツシンタロウの歌詞に、SIX LOUNGEらしい爽やかなロックンロールサウンドが映える1曲になっております。    さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第2弾は新曲「 さよならじゃない方がいい 」にまつわるお話です。芸術に救われながら見つけた、過去との付き合い方とは。そして今を生きるあなたへ伝えたいことは…。 追いかけなくなった過去ってありますか?   諦めるという事ができるようになって 大人になるってそうなのかと ポツンと脱力した瞬間って覚えてる?   過ぎてしまったこと 手の届かない永遠 その幻影を夢中で追いかけてしまうと 夢から覚めた時 まわりにはもう誰もいない   俺にとって それを許してくれるものが 絵画、小説、音楽、映画、 芸術たちで いつだって形を変えずにそこにある いつだってあの瞬間に帰ることを許してくれる いつだって大きな腕を広げて待っててくれて いつだってその胸の中に飛び込んでいける でも何かしてくれるわけじゃない   お前が悩んでいる事に対して 俺は答えを出す事はできないけど 受け止められる存在でありたい 答えに辿り着くまでの きっかけになりたい   振り返る事は悪い事じゃない さよならもしなくていい むしろ お前がお前でいられるなら まっすぐ進むためにも 過去は捨てちゃいけない しかし 追いかけてはいけない   俺もお前も 目の前にあるやるべき事を ひとつずつやっていけば良い 焦らなくて良い 疲れたら、心が弱ったら、 俺たちを選んでほしい だから忘れないでほしい   完璧な人間じゃない お互い様だね 得意なことも そうじゃないとこもある 俺らが偉いんじゃない お前が偉いんじゃない ズルもするし、弱いし、逃げるし、怒る 当たり前に人間だから 生きてかなきゃいけない 死にたくなっても 死ねない理由がある ひとりの人間として やるべき事がある   何が言いたいのかわからなくなってきた   とりあえず お互いこんな 悩み尽きない日々ですが それなりに笑顔できていけたら 幸せだよね   それじゃあ、またね   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 さよならじゃない方がいい 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:ヤマグチユウモリ ◆ニューシングル「さよならじゃない方がいい」 2026年6月3日発売   <収録曲> 1.さよならじゃない方がいい 2.さよならじゃない方がいい -TV Size version- 3.さよならじゃない方がいい -Instrumental version- 4.さよならじゃない方がいい -Vocal Only version- 5.さよならじゃない方がいい -Minus Guitar version- 6.さよならじゃない方がいい -Minus Drums version- 7.さよならじゃない方がいい -Minus Bass version-

    2026/07/09

  • ジ・エンプティ
    「渚にキッス」ができるまで
    「渚にキッス」ができるまで

    ジ・エンプティ

    「渚にキッス」ができるまで

     2026年7月8日に“ジ・エンプティ”がDigital Single『渚にキッス』をリリースしました。精力的にライブ活動を行い、注目を集める彼らの最新作は、ジ・エンプティ初のサマーソング。寄せては返す波のように揺れ動く“男女の関係性”を表現した楽曲です。甘さと切なさが混在するリアルな歌詞が胸を締め付けながらも、ジ・エンプティらしく明るく照らしてくれる夏曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“ジ・エンプティ”のトクナガシンノスケによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 渚にキッス 」にまつわるお話です。この歌ができるまでの軌跡、曲に対する思い。そして、とくにお気に入りのワンフレーズは…。ぜひ、今作とあわせてエッセイをお楽しみください。 今年の春に 「桜ハナビラ」 という曲をリリースさせていただきました。とても好評だったので嬉しくなった勢いで夏の曲も作っちゃいました。   思い立ってから曲のほとんどが完成するまでにかかった時間は恐らく1時間程度。 個人的にスラスラ浮かんだ曲の方が良いモノが出来やすいと思っています。曲の方からその曲が秘めている歌詞やメロディ、ビートやコードを教えてくれる、不可抗力で落ちてくるような感覚です。新曲「渚にキッス」もそうでした。本当に運がよかったです。ありがとう渚。   歌詞の登場人物は2人の男女のみ。僕の頭の中では年齢も容姿もお互いの矢印についても答えはありますが、聴き方は自由です。過去の自分と重ねても、世界観を自分なりに想像しても構いません。とにかく気に入ってくれると嬉しいです。   自分の作った曲というのは子供のような感覚に近く、曲の良いところばかりみえてしまうモノでついつい甘やかしてしまいます。出来上がったら友達や家族に聴かせて「いいでしょ」って自慢したいんです。後から問題点に気づいても結局そこも愛せたり。今回も可愛い子が生まれたので大事に聴いてほしいです。   個人的に好きな部分はラストの<あなたは私の夏 ひどい生活 誰よりも熱く>です。   曲の気に入った部分をちゃんと覚えておくと、自分の好きを大事に出来ている気になれるのでおすすめです。   今年も夏が来ますね。   <ジ・エンプティ・トクナガシンノスケ> ◆紹介曲「 渚にキッス 」 作詞:トクナガシンノスケ 作曲:トクナガシンノスケ

    2026/07/08

  • インナージャーニー
    終わらない夜の守り方
    終わらない夜の守り方

    インナージャーニー

    終わらない夜の守り方

     2026年7月3日に“インナージャーニー”がメジャー2ndシングル「終わらない夜の守り方」をリリースしました。聴く人に安心感を与える“お守り”のような存在として、心地よいサウンドでリスナーの心を優しく包み込んできた彼ら。今作のタイトル曲は、TVアニメ『世界最強の後衛~迷宮国の新人探索者~」のエンディングテーマとなっております。  さて、今日のうたコラムではそんな“インナージャーニー”のカモシタサラによる歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 終わらない夜の守り方 」にまつわる物語。夢か現実か、異世界か…。“明大前の裏側”で見たもの、気づいたこと、そして思い出したこととは。  2025年7月15日の夕方。ラジオ収録を終えたわたしは、井の頭線明大前駅の改札を抜けて歩いていた。疲れた足を引きずりながらも新曲を書き上げなければいけない。太陽が沈みかけた夕方、雨上がりの空の一点をじっと見つめてみる。すると突然空に曲線を描いた亀裂が入り、パカっと二つに割れてしまった。経年劣化したトイレの蓋のようだった。裂け目の向こうは金色に光っていて、ラメ入りのマニキュアのようなきらきらとした液体が今にも溢れ落ちてしまいそう。周りは誰も気づいておらず、とっさにスマホのカメラを起動したがなにも映らない。わたしは直感で光へと向かった。夢だったら確実に飛べる、一か八かの可能性をかけて片足でトスっと地面を蹴り上げる。するとなんと空のほうからこちらに近づいてきたではないか。不可抗力で金色の裂け目に吸い込まれ、世界から音が消え、目の前が貧血の直前のような緑色の景色になる。もうだめだと強く目を瞑り、かれこれ3分くらい経っただろうか。おそるおそる目を開けると、わたしは明大前の裏側にいた。    昔から知っていたような、初めて見る景色。暗闇の中、「ここはどこ?」と聞いても返ってくるのはF♯majの音だけ。死んだのかもしれない。しばらく狼狽えていると、遠くのほうに人だかりができている。道行く人の話によると、どうやらこれから新しい職業に就かなければいけないらしい。しかも選べる。なんのこっちゃわからないままかなり悩んだが、やっぱりわたしはこの世界でもまだ音楽がやりたい。というか今はなんとしても、『世界最強の後衛』のEDを完成させたい。初めて決まったアニメの書き下ろしだ。お医者さんに渡す問診票の職業欄の表記でもいつも迷うわたしは、音楽家?作曲家?バンドマン?アーティスト?自営業?だと守りに入りすぎか、などと散々考えたあげく、なんでもありな気がして「メジャーアーティスト」と名乗った(満を持してキングレコードからデビューしました!ありがとうございます)。    メジャーアーティストカモシタは、この世界でどうみても物語の中心にいるであろう人間の後ろをばれないように着いていくことにした。後部有人と名乗るその人物は、どうやら職業欄に「後衛」と書いてしまったらしい。仲間の背後を守るというその職業はこの世界でも珍しがられていたが、少し経つと彼の周りにはたくさんの味方が増えていた(詳しくは毎週日曜日の夜、テレビの向こうを覗いてほしい)。とにかく旅が進むほど、この人といれば大丈夫だと思わせてくれたのだ。それは、絶対に全員で生き延びることを考えていて、誰のことも置いていかなかったからだと思う。生きるか死ぬかの状況ですべてを優しく包み込み受け止める姿は、変わることのない大きな夜空のようだった。    わたしは前の世界のことを思い出していた。よく「明けない夜はない」と言われるが、わたしは朝が怖い。自分の輪郭をはっきりと捉えられてしまう朝。みんなが一斉に動き出し、すべてが始まる朝。外側に向かうエネルギーよりも、わたしは、心の隠れ家のような暖かさがほしい。息を吸って吐いて、自分の存在を確かめたい。少しでも明るいほうへ進むためには、心の中に夜を作ることが必要なのだ。きっと、仲間やわたしの心の中の夜すらも守ってくれたから、彼を信じることができたのだと思う。    なにか、思いつきそうだった。メロディと歌詞がすぐそこまで来ている。もしかしたらわたしは、争いが絶えないこの世界に音楽を添え、物語を締め括るために呼ばれたのかもしれない。これからどんなにしんどい時代が来ようとも、音楽はいつだって自由だ。    気がつくとわたしは、明大前にいた。けれどさっきとは景色が違って見える。スマホの写真フォルダは変わらないままだが、ボイスメモには新規録音が1件追加されていた。タイトルは「終わらない夜の守り方」。どうかこの曲が、あなたの心の中の夜を守りますように。   <インナージャーニー・カモシタサラ> ◆紹介曲「 終わらない夜の守り方 」 作詞:カモシタサラ 作曲:カモシタサラ ◆メジャー2ndシングル「終わらない夜の守り方」 2026年7月3日発売 https://innerjourney.lnk.to/owaranaiyoru

    2026/07/07

  • Omoinotake
    FLASHBULB
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    Omoinotake

    FLASHBULB

     2026年7月2日に“Omoinotake”が新曲「FLASHBULB」をリリースしました。TVアニメ『花ざかりの君たちへ』 第2期オープニングテーマに描き下ろされた楽曲。瞬間的な光のような青春時代の煌めき、<君>がいるからこそ輝き出す日々の情景や感情を、駆け出したくなるようなサウンドにのせて歌った楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届けします。綴っていただいたのは、新曲「 FLASHBULB 」にまつわるお話です。青春をテーマに曲を書いているなか、ずっと頭の中にあった中学時代のあの音や景色、感情とは…。 中学。終礼が終わってすぐ、チャリで和田楽器まで駆け出す。 楽器を持ってる日もあれば、持ってない日もあった。 とにかく放課後に和田楽器。行けば誰かしらと会えたから。   だいたい15分くらいの道のり、漕ぎまくる、中学生特有の爆走。 後ろから「ぜぇぜぇ」と呼吸音が聴こえる。 一人だけ「走り」で追従してる男がいる、森脇だ。   森脇は家が理不尽に遠かったから、バス通だった。 音楽が大好きで、すぐに仲良くなった。 一緒に和田楽器に通い詰め、ついにギターを買うまでに至った。   雨の日も風の日も雪の日も、森脇は走った。 信号待ちで「大丈夫?」と声をかけるけれども、 全然大丈夫そうじゃない声で「大丈夫です…!」と言い切る男だった。 大人になった今でも、連絡を取り合う数少ない親友だ。   「青春」をテーマに、この曲を書いてる中で、いつも頭の中にいたのは 「ぜぇぜぇ」と鳴る呼吸音、冬だって汗ばんだ姿、VANSの足音、 ダサくて付けたくなかったヘルメット、大好きな音楽が在る場所へ、 大好きな友達と向かう時の、胸の高鳴り。   そんな帰り道の風景だった。 それはまるで写真のように、笑ってしまうくらい鮮明に、 僕の中に在り続ける、一瞬の輝きの連続だった。   P.S.森脇へ。 たまにチャリより早く走ってた日、あったよね。気のせいかな。 陸上部入ってたら、多分天下取れてたんじゃないかと、今になって想うよ。   <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 FLASHBULB 」 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央 

    2026/07/06

  • SIX LOUNGE
    まっくらやみのなかからこんにちはきみへ
    まっくらやみのなかからこんにちはきみへ

    SIX LOUNGE

    まっくらやみのなかからこんにちはきみへ

     2026年6月3日に“SIX LOUNGE”がニューシングル「さよならじゃない方がいい」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』Season2 OP主題歌。アニメの世界観を汲み取ったナガマツシンタロウの歌詞に、SIX LOUNGEらしい爽やかなロックンロールサウンドが映える1曲になっております。    さて、今日のうたではそんな“SIX LOUNGE”のナガマツシンタロウによる歌詞エッセイを2週連続でお届けします。第1弾は2024年3月27日のリリース曲「 君が眩しいから僕は星が見えない 」にまつわるお話です。認められたいからこそ、好きだからこそ、答えのない“愛”を探し続けるからこそ。見えてくる“詩を書き続ける理由”とは…。 なぜ詩を書くのだろうか   新しいもの生み出そうとあがいて   0から1も神頼みの生活   真っ白なノートに向かいながら何十時間   もう無理だ俺には才能がない   ヘラっても結局ひとりで戦うしかない   街がゆっくり息を吹き返す気配   すみません今回も締め切りギリギリです。   そう   認められたい   認められたい   自分の作品が好きだ   好きじゃなきゃここまでやってられなかった   なんとなく仕事だと思えない   だから手を抜いてやれない   でも頑張った分幸せになるわけじゃない   それでも書かなきゃいけない   生活するためじゃなくて   生きるために   書かなきゃいけない   ナガマツシンタロウであるために   死ぬまで書き続けなければいけない   やあ、   きみへ。   この何億と輝く星の中から   俺たちをみつけてくれてありがとう   この存在を認めてくれてありがとう   他の星が見えなくなるくらい   輝き続ける   ひとつのちっぽけな   生命体でありたい   しかし   俺たちのすべては   この宇宙において   どう足掻いても無限じゃないらしい   それなのに俺は   いや   だからこそ俺は   I Love Youをどんな歌にして伝えるか   ずっとそんな事を考えている   どんなに詩を書いても   結局伝えたい事は   I Love Youになる   愛とは何か   わかってしまえばきっともう書けない   答えがなくてもいい   ないものを探し続けるという   悲しい人生かもしれない   そんな事に気付けないくらい   俺はバカだから幸せだ   誰に対する愛なのか   ヘイトも愛の形なのか   愛ってどんな形してるんだろうか   触れないほどトゲまみれであってほしいし、   この世で1番醜い姿をしていてほしい   そしたら俺はそいつに   きっとこの世で1番美しい   名前をつけてあげるだろう   真っ黒になったノートに   ずっと星がみえない   <SIX LOUNGE・ナガマツシンタロウ> ◆紹介曲「 君が眩しいから僕は星が見えない 」 作詞:ナガマツシンタロウ 作曲:イワオリク   ◆ニューシングル「さよならじゃない方がいい」 2026年6月3日発売   <収録曲> 1.さよならじゃない方がいい 2.さよならじゃない方がいい -TV Size version- 3.さよならじゃない方がいい -Instrumental version- 4.さよならじゃない方がいい -Vocal Only version- 5.さよならじゃない方がいい -Minus Guitar version- 6.さよならじゃない方がいい -Minus Drums version- 7.さよならじゃない方がいい -Minus Bass version-

    2026/07/03

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