SUPER★DRAGON(以下、スパドラ)が12月22日(金)に東京・豊洲PITでワンマン公演『SUPER★DRAGON 9th Anniversary Special Event “999”』を開催した。今回のライヴは2023年にデビュー8周年を迎えたスパドラが活動9年目に突入したことを記念して行なわれた。9周年に向けてと9人組であることにちなんで、なんとチケット代は999円! イベント中には2024年3月6日にシングル「New Rise」でポニーキャニオンからメジャーデビューすることが発表された。
BLUE(ファンの呼称)の青いペンライトの光に包まれた会場に、エレクトロビートが鳴り響くと、志村玲於、古川 毅、ジャン海渡、飯島 颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎 楽がステージ登場。大歓声の中、2016年に発売したデビュー曲「Pendulum Beat!」からライヴをスタートする。ヘヴィなギターとビートに乗って、歌とラップとダンスで強烈なうねりを巻き起こす9人。“俺たちと最後まで騒いでいこうぜ”の声から「Monster!」をドロップすると、タフなビートと攻めのラップ、哀愁のメロディーと伸びやかなヴォーカルという絶妙なサウンドを響かせ、9人は一体となったパフォーマンスで観客を魅了する。
自己紹介と挨拶を挟んでライヴに戻ると「WARNING」を投下し、銅鑼の音から始まり怪しげなムードで魅せていく9人のメンバー。サイレンの音とともにヒューマンビートボックスに乗ってソロダンスを繰り広げ、さらにはアクロバットも飛び出す。シンセビートが気持ちいい「Don't Let Me Down」では、伸びやかな歌と跳ねたリズムに乗ったビシビシのダンスで観客のテンションをアゲていく。浮遊感漂うイントロからの「Burning in the nights」では、しなやかな歌とともに感情をダンスで楽曲を表現。間奏からの切れ味鋭いパフォーマンスは迫力たっぷり! 観客はため息にも近い歓声と拍手をスパドラに送っていた。
MCタイムでは9年目に突入したことを記念して、これまでの8年間で印象に残ったライヴを語っていく。志村はコロナ禍で行なった廃工場での配信ライヴ、柴崎は年少組のサンダードラゴンと年長組のファイヤードラゴンが分かれて開催した『TRIANGLE』ツアー、伊藤は1stアルバム『1st Impact』のリリースイベントツアーの『Road to Real』を挙げ、飯島は2016年1月に原宿クエストホールで行なわれた初ワンマンライヴを語る。そして、続けて“ファーストワンマンから応援してくださる方もいれば、今日初めて観に来てくださる方もいて、いろんなきっかけで僕たちを知ってくれた方がひとつとなってBLUEとなって僕たちを応援してくれてるって素敵なことだと思います”“何よりも9年目に突入して、こうしてみなさんと一緒にライヴできてることが幸せです。今日はもっともっとみなさんと一体となりたいので、ここからギア上げていきます!”と声を上げた。
ライヴ後半戦は「Purple Moon」からスタートし、トロピカルハウスのしなやかなメロディーに乗って心地良く会場の熱量は上昇! 空気を一転させるように鋭いストリングスが鳴り響くと「Revolution」が披露されると、ドラマチックにグイグイ攻め立てる9人のパフォーマンスにBLUEのボルテージも強烈に高まった。ラストナンバーで届けられたのは爽快なメロディーのアップチューン「Reach the sky」。タオルを回すメンバーにBLUEはペンライトで応え、会場のバイブスが最高潮となってライヴ本編は終了となった。
熱々の空気感の中、MCを進めるメンバーたち。するとジャンが“ここで俺たちSUPER★DRAGONから大切なお知らせがあります!”と声を上げ、LEDビジョンに2015年の結成からの懐かしい映像が流れる。メンバーとBLUEが見つめる画面に“2024年3月6日 SUPER★DRAGON ポニーキャニオンからメジャーデビュー決定!”“デビューシングル「New Rise」”の文字が映し出されると会場は大歓声の嵐。メンバーは“やったー!”と叫びながら円陣を組みメジャーデビューを喜び合った。
ここからはステージにMCが登場し、公開インタビューが行なわれる。メジャーデビューを発表した素直な心境について、松村は“率直にめちゃめちゃ嬉しいです。デビューシングルの「New Rise」、ちょうど1週間前にジャンくんと俺の家でレコーディングしたんです。早く発表したいって気持ちだったんですけど、今日伝えられて嬉しいです”、志村は“今まで一緒に歩いてきて支えてきてくれたBLUEの前で、メジャーデビューを発表できたことがめちゃくちゃ嬉しいです。みなさんは僕の誇りです!”と歓喜の想いとBLUEへの感謝を語った。また、来年2024年の目標を訊かれると、田中は“もちろん嬉しいですし、これ、大事なのよ! 来年、辰年なんです。しかも、普通の辰年じゃなく、木上辰年っていう普通の辰年よりいい辰年なんです。俺らSUPER★DRAGON、龍のごとく駆け上っていきます!”と辰年の飛躍を誓った。
グループの長期的な目標を聞かれた池田は“僕たち9人は東京ドーム公演を最大の目標に掲げたいです。その先もドームツアーができるくらいになりたいし、日本にとどまらず世界中で活躍できる龍になれるように頑張っていきます。そして、目先の目標として日本武道館を目指して頑張っていきたいです。メジャーデビューから日本武道館を目がけて、みなさんと一緒に着実に前に進んでいきたいです!”と大きな目標をBLUEに伝える。また、2,800人の観客に今日のアツい気持ちを伝えてほしいと言われた飯島は“こんなに大勢のBLUEの前でメジャーデビューの発表ができたことが幸せです。ここまで8年間駆け抜けてきて、9年目になりますが、この9人が活動続けてこれたのは...(感極まり言葉が詰まる)BLUEのみなさんのおかげです。BLUEのみなさんがこうしてライヴに来てくれるのが本当に嬉しいです。メジャーデビューになりますけど、今までどおり、BLUEのみなさんの応援の声を聞いていたいですし、距離を近くにいたいですし、これからもみんなと上にあがっていきたいです!、古川は“今年で僕たち9年目に突入して、俺らが主人公のスパドラの物語はまた新たなフェーズに突入します。とにかく来年2024年はみなさんへの感謝と、そして飛躍の一年にしたいと思ってます。俺たちらしく俺たちのやり方で、しっかり愛情持って音楽届けていくのでよろしくお願いします!”と、これからもBLUEとともに歩み続ける思いを口にした。
その後もメンバー9人はそれぞれの想いを語り、ジャンは“SUPER★DRAGONは9年に突入して、メンバーもどんどんクリエイティブになってきて、より自分たちと向き合う時間が増えてきました。それに比例して、僕らの自信だとか自分たちの色が出てきて、僕たちの最高の作品を表に出したい気持ちが強くなっていきました。そういう中で、辰年にメジャーデビューを迎えられます。今まで培ってきたスキルだったり、SUPER★DRAGONとして作ってきたものを、より大きく自信を持って出していく瞬間かなと思います。みなさんに大きな背中を見せていきたいです!”と、ますますメンバー発信の音楽を届けていくことを伝えた。
感動的な会場にアンコールナンバーとして届けられたのは「BROTHERHOOD」。仲間への想いが詰まった歌詞を、メンバー9人は肩を組み歌っていく。大サビはメンバーとBLUEの大合唱が巻き起こり、会場は強力な一体感となってフィニッシュ! 最後に古川は“2023年、ラストワンマン、みんなとこんなに素敵な時間を過ごせて本当にありがとう。何度も言うけど、BLUEと一緒に俺たちもっと大きな龍になるんでよろしくお願いします! メジャーデビュー曲「New Rise」、めちゃくちゃカッコ良いんで期待していて。もっとみんなの誇れる俺らであるように、これからもカッコ良くあり続けようと思うので、みなさんその青い光で照らしてくれると嬉しいです。俺ら、みんなに応援してほしいとかじゃなく、みんなを応援しているんで。そういうポジティブなエネルギーを僕たちもっともっと出していこうと思ってるんで、これからも着いてきてくれると、隣にいてくれると嬉しいです”と語り、メンバー全員がBLUEに向かって長いお辞儀をする。そして、“これからも一緒に夢の続きを見ましょう! 俺たちがSUPER★DRAGONでした!”の声でライヴは締め括られた。
メジャーデビューという大きな変化に向かって、これからも突き進んでいくSUPER★DRAGON。BLUEとのアツい絆と今後の期待感が感じられる、2023年のスパドラを締め括るライヴだった。
撮影:笹森健一/取材:土屋恵介
SUPER★DRAGON
スーパー★ドラゴン:スターダストプロモーションが手がける9人組ミクスチャーユニット。通称“スパドラ”。2016年11月にリリースしたデビューシングル「Pendulum Beat!」は人気アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』のオープニング主題歌となり、オリコンデイリーチャート3位にランクイン。ヘヴィロックにラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、ニューミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが特徴。