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LIVE REPORT

GLAY

『GLAY LIVE TOUR 2010-2011 ROCK AROUND THE WORLD』

2011年02月06日
@さいたまスーパーアリーナ

自らのレーベル“loversoul music& associates”を設立してリリースした、3年9カ月振りのアルバム『GLAY』。さまざまな想いを詰め込んだ、その渾身のアルバムを引っ提げてのツアーが最終公演を迎えた。昨年11月から続く全国アリーナツアーのファイナルに相応しく、デビュー17年目に突入したバンドの決意や意志、音楽を発信し続ける理由...まさに、現在のGLAYを垣間見ることができたライヴ。ダイナミックなグルーブが会場を揺るがした「ビリビリクラッシュメン」や客席全体でタオルが旋回した「AMERICAN INNOVATION」、場内のボルテージをMAXにまで引き上げた「ACID HEAD」などアッパーなナンバーで2万人を沸かし、ハートフルなバラード「Precious」や「Apologize」では深く感動を誘ったステージを観ていて、彼らがデビューアルバムに“SPEED POP”と、大きく飛躍した3rdアルバムには“BELOVED”をタイトルに掲げていることを思い出した。良質なメロディーと尖鋭なビート感を持ったロックチューンはGLAYの武器であり、胸に染み入るバラードも魅力であることは現在も同じだ。実際、“ロックとバラードができる、黒と白が混ざったグレイでいたい”とTERU(Vo)も語っていたし、それはデビュー時から彼らの音楽に対する姿勢が変わっていないことを意味している。また、“GLAYの音楽を通して笑顔になってほしい”と何度も口にしていたTERU。そこが一番ブレていないからこそ、こんなにもアットホームな空間が生まれるのだとも実感。特にGLAYからの感謝のメッセージが込められたオーラスの「BELOVED」での観客の笑顔が、彼らの音楽が全員にしっかりと届いていることを物語っていた。