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LIVE REPORT

miwa

『miwa live tour 2011 “guitarissimo”』

2011年06月19日
@SHIBUYA-AX

われんばかりの歓声で迎えられ、騒然たるギターで印象的なリフを鳴らすmiwa。1曲目は「ありえない!!」、モヤモヤしている気分を蹴散らす痛快なナンバーに会場が大きく揺れる。キーボードとアコギの優しい音色と包み込む歌声が響いた「オトシモノ」。そして、ライヴを意識して作ったという「hys-」。デジタルサウンドと生音のせめぎ合いを見せ、これまでになかったクールな一面を垣間見せた。勢いそのままにタオルが舞い、力強く拳が突き上がった「chAngE」も観る度に洗練され、どんどん熱を帯びている。ライヴ中に見せるとびっきりの笑顔は相変わらずだが、前回の初ワンマンライヴツアーよりも落ち着いた表情でプレイする姿は逞しく、“楽しむ”ことはもちろん、“伝える”“聴かせる”と音楽への貪欲さがうかがえた。それは過去、現在、未来のmiwaを感じさせた1stアルバム『guitarissimo』が核として存在していることが最大のポイントなのだろう。全方位に向けて発信されているメッセージ、曲のテイストもバラエティー豊かで、本編ラストの「春になったら」の大合唱に至るまで充実の内容で走り切った。
さらに、アンコールで新曲「441」を披露。駆け抜けていく爽快なサウンドに切ない心情を詰め込んだ歌詞を乗せ、同曲のテーマでもあるすれ違った心を重ね合わせるためにエネルギッシュなプレイで魅了していく。彼女の思いが観客ひとりひとりにちゃんと届いたことでダブルアンコールも起こり、miwaひとりで「つよくなりたい」を熱唱。最初から最後まで、まっすぐな思いで臨んだライヴを締め括るに相応しい心温まるナンバーだった。