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LIVE REPORT

阿部真央

『阿部真央らいぶNo.7』

2017年04月23日
@東京国際フォーラム ホールA

歌を伝えるーー言葉のひとつひとつを、時にやさしく丁寧に。そして、時に熱を持って力強く。帰ってきた阿部真央のステージには、その姿勢がただひたすらに貫かれていた。基本で当たり前のことに、より真摯であろうとする心持ち。それはとても清々しく、美しかった。放たれた第一声がアカペラだったことには、帰ってきたことの象徴と彼女自身の存在確認もあったのだろうか。“ここにいるよ、こうして歌っているよ”というような。そして、オーディエンスが「ふりぃ」のイントロで大歓声をあげたのは、進化して帰ってきた彼女の変わらない面を感じたからかもしれない。そう、あの鮮烈さ、天に向かって突き抜けていくような。歌声の骨格が肉体的にもっともダイレクトに感じられたのは、やはりシンプルなアコースティック編成で歌い奏でられた“座りコーナー”。とりわけ「背中」からの流れで聴かせた「側にいて」は、かついてないほどのスケール感と風格を湛えていた。《お元気で〜!》のテンションの高さが生々しいロカビリーチューン「バイバイ」からの後半は、ポップにロックを鳴らしていく。バンドのアンサンブルの妙もニヤリとするシーンがたびたび。痛快だ。久々のOLスタイルでブルゾンちえみのモノマネまで披露したアンコールはダブルで全5曲。もちろん、締めは母になった彼女が母として初めて歌う「母の唄」。歌詞に込められた“愛”が増している、そんな歌声だった。“今日のライヴがみんなの明日からの元気の一部になったら嬉しいです”ーーうん、まさにそういうライヴ。歌に元気付けられ、勇気を、愛をもらう。歌の力って、これだ。

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