Uta-net

ライブレポート

検索

メニューを開く

LIVE REPORT

阿部真央

『阿部真央らいぶNo.5』

2013年12月16日
@東京国際フォーラム ホールA

7月から8月にかけて全国を回ったアコースティックツアーでは、ひとりでステージに立っていた阿部真央。そのツアーでの凛とした立ち姿も実に見事だったが、この日のライヴはそれによって培われた歌声、ギターのプレイ、パフォーマンス全てに目が釘付けにされた。

8月に発売されたアルバム『貴方を好きな私』の幕開けと同じく、「HOPE」からスタート。伸びやかな歌い出しがまさに走り出しに相応しく、初っ端から会場はヒートアップ。さらに、定番の「ふりぃ」ではイントロが鳴った瞬間に大歓声が起こる。会場に響き渡る掛け声に嬉しそうな笑顔を見せ、さらに煽る阿部真央。一転して、弾き語りの「どこ行った?」では、女の可愛さとその奥の本心を見事に歌い上げ、続く「いつの日も」でもアコースティックギター一本で一途な乙女心をダイレクトに響かせた。

しなやかな歌声を響かせたあとは“タオルはお持ちですか?”と「loving DARLING」でステージを駆け回り、タオルを振り回す。さらに、「モットー。」ではバンドのメンバーとギタープレイ対決をしたり、アグレッシブな面も見せ付け、会場は熱の高まった観客のジャンプによってずっと揺れていた。また、アンコールの「返して」では真っ暗なステージ上にメンバー全員がカラフルに光る眼鏡を着用し現れるというEDMサウンドの世界観をさらに際立てる演出に、彼女の多彩さを改めて実感させられたことも特筆すべきところ。

そんなライヴは過去最大規模の会場だったが、会場が一体になる場面が多く、アコースティックツアーでの経験を積んだからこそできる迷いのないプレイに力強さを感じた。そして、来年10月に日本武道館でライヴを行なうことも発表。5周年を迎える阿部真央の次なるステージに期待は高まるばかりだ。

関連ライブレポート