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LIVE REPORT

NoGoD

『NoGoD -2017-SPRING ATTACK 『W/O-U』』

2017年05月06日
@渋谷WWW X

NoGoDとは何か? その神髄はどこにあるのか? 4年振りとなるシングル「Missing」を引っ提げての全国ツアーファイナルは、結成10周年を超えての進化を魅せつつ、そんなNoGoDというバンドの核を明確に示すものとなった。K(Ds)の地鳴りのようなドラミングを皮切りに、彼らのシングルとしては珍しくミドルな「Missing」を厳かに歌い上げる団長(Vo)、渾身のコーラスを重ねるKyrie(Gu)、大きく身体を振るShinno(Gu)に華凛(Ba)と、その重厚かつエモーショナルな幕開けは斬新かつ圧倒的。ド頭からフロアーの心を掴んでアッパーチューンへとシフトチェンジするが、その芯には一貫して熟練のヘヴィサウンド、叙情味あふれるメロディー、そして心に刺さるメッセージがある。言葉と行動がチグハグな自らのエピソードで笑いを誘って、“人間というのは愚かで浅はか。でも、それでいい。さぁ、お前たちの全てを肯定しよう!”とつなげた「不完全肯定論」などは、包容力豊かなリリックと力強いユニゾンが相乗効果を果たして涙腺を一撃。そのまま重低音で揺さぶられ、晴れやかな「Raise a Flag」に勇気付けられる一方、「球根」のダメジャンプで自虐的な一体感を味わうカオティックな心地良さは天下一品だ。MCでは7月26日のシングル「Arlequin(ハーレクイン)」発売に、年内のアルバムリリースを宣言して、新曲「dreamer」でモンキーダンスを繰り出す場面も。鳴りやまぬ声に応えた予定外のダブルアンコールで「最高の世界」を披露し、“一緒に死ぬまで生きようぜ! それがNoGoDの教え!”と絶唱した団長の姿は、まさしく神のように光り輝いていた。