旅の灯り

ひとりの旅の 夜汽車の窓に
想い出いくつ 走馬灯(そうまとう)
添えぬ運命(さだめ)と 言い聞かせても
空虚(むな)しく心は 空回り
終り見えない 遠灯り

ひとりの宿の 湯舟(ゆぶね)に映る
涙の素顔 やるせない
枕添い寝の 寂しさ故(ゆえ)に
温もり恋しと 独(ひと)り言(ごと)
消えるあてない 恋灯り

ひとりの旅の 終着駅は
無情に響く ベルの音
残る未練に さよなら告げて
哀しみ棄てます 始発駅
明日は叶えて 夢灯り
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