越中衆

千里の海原 男の舞台
船板一枚 仁王立ち
飛沫(しぶき)の花びら きらりと浴びて
出稼ぎ漁師が 網を引く
ふるさと離れて 幾月か
お銭(たから)を 待ってろよ
越中男衆の 心意気

前浜狭けりゃ 畑を肥やせ
畑もないから 海に出た
吹雪の朝でも 荒波蹴って
行先根室か 樺太か
女房子供よ 風邪ひくな
帰るまで 泣くじゃない
越中男衆は 北へ行く

鴎よおまえに 見えるかい
幻の 強者が
越中男衆は 語り草

越中男衆は 語り草
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