友情

こんな名も無い 三流歌手の
何がおまえを 熱くする
わずか十五で 故郷(こきょう)を離れ
唄を土産の 里帰り
久し振りだと 目と目で交わす
昔と変わらぬ 握るその手の温(あたた)かさ

出来の悪さに 手を貸すあいつ
喧嘩負け犬 かばったあいつ
広い東京に 馴染めぬままに
書いた泣き言 二言三言(ふたつみっつ)
「負けて帰るな 男じゃないか」
あの日の返事は 俺の大事な宝物

齢(とし)を重ねた 互いの顔に
深い絆の 笑みが湧く
語り明かした 大きな夢を
果たす誓いに 込み上げる
心有り難う 忘れるものか
これから何年 いのち限りの友情さ
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