ひと夜の別れ

帰る背中に 夜風が騒ぐ
送るあの娘(こ)の 呼ぶ声か
別れ間際に 部屋灯(あかり)を消して
かくす涙に 心が痛む
明日逢えるさ ひと夜の別れ

無理も云わずに 我がまま云わず
何を好んで 身を焦がす
胸に抱きしめ 時間を捨てて
朝を迎えて あげたいものを
明日逢えるさ ひと夜の別れ

ひとの縁(えにし)の 見えない糸が
結ぶ運命(さだめ)の めぐり逢い
初(うぶ)なお前の 真心だけは
守り通して 幸福あげる
明日逢えるさ ひと夜の別れ
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