これまで、雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載されてきた内容に加え、新たに書き下ろしも加えたエッセイ集となっており、星野も出演中のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』撮影現場での秘話や、念願だった紅白出場、大ヒット曲「SUN」、「恋」ができるまで。さらにこっそり別人としてツイッターをやっていたエピソードや、集団ではいつも一人でいた自分が、「自分が人見知りである」と自ら言うことをやめたきっかけなど、約2年間にわたり、星野源が見てきたもの、感じてきたことが満載の内容となっている。
タイトルの『いのちの車窓から』とは、普段かけている度の強い眼鏡のレンズ越しに周囲を見ている自分を、なんとなく<窓の内側>にいるものと感じていることを綴った収録の表題作から。そんな彼の「窓」=「視点」から覗いたものを丁寧に描写したエッセイは、自分自身が覗く「窓」次第で変わるであろう「生きる楽しさ」、人や「自分自身」を好きでいられることの幸せを、温かく、時に吹き出してしまうほどのユーモアあふれる言葉で紡いでいる。
いずれの作品も軒並みヒットを記録し、音楽家、俳優としてはもちろん、書き手としての注目度が高まる星野源の魅力を余すところなく詰め込んだ一冊となっているので、ぜひチェックしてほしい。
<星野源からのコメント>
星野源のエッセイ集が3月に発売になります。自分の中で、年々書くことが楽しくなってきていて、その最中に生まれた文章が一冊にまとまると思うと、とても嬉しいです。『いのちの車窓から』には、この2年間自分が見つめてきた景色と、それによって心が動いた瞬間の両方が詰まっています。言葉にできない想いを言葉にする為に向き合う文筆の作業は、とても面白いです。是非読んでいただきたいです。よろしくお願いします。