本ツアーは西野カナとして3度目となるアリーナツアーとなっており、アルバム「with LOVE」のコンセプト同様、『みんなの日常生活にそっと寄り添うような、心温まるツアーにしたい』という西野カナ本人の思いを込めたツアーとなっている。
大阪ファイナル当日、会場には西野カナの衣装を真似た多くの女性や、カップル、家族など老若男女様々なファンが約9,000人来場。パープルの豪華な幕がゆっくりとセンターから開くと、幻想的、かつ壮大なイントロと共に、幕中からドライアイスの立ち込めたステージが現れ、カラフルな華が描かれた大幕がゆっくりとステージ上から天に向かって引き上げられていく。そして、イントロが終わると同時にその大幕が一気に上まで上がると大幕裏からブランコに乗った西野カナがサプライズ登場。まさかの登場シーンに会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。
演出から衣装とサプライズ続きの本編であったが、本編終了後に、ファンからもお返しのサプライズが。西野カナのヒットシングル「Best Friend」を替え歌にしてファンからアンコールのアツい合唱が会場内に響いた。そして、そんな観客からの「Best Firend」合唱に応えてアンコールがスタート。アンコールには、光ファイバーで様々な色に変化するシックなハート柄ドレスを纏い、アルバム「with LOVE」のリードシングル「好き」を歌唱。こちらも「寄り添うようなあたたかいツアー」のアンコール頭に相応しいあたたかいバラードで会場を包んだ。
さらに、「Best Friend」の合唱のお返しとして、そしてツアーファイナルのサプライズとして西野カナより、9月9日に発売のニューシングル「トリセツ」が初披露された。ニューシングル「トリセツ」は、女の子の乙女心を「取り扱い説明書」になぞらえて表現したキュートでコミカルなラブソング。9月19日に公開の映画「ヒロイン失格」主題歌として、すでに巷で話題となっておりその話題曲の初披露プレゼントに、ファンは大喜びの中、「with LOVE tour」は幕を閉じた。
「ファンのことを友達だと思っている」「ライブはそんな友達と久しぶり会う感覚」とMCでも語る西野カナ。単に自分の歌を披露するだけではなく、Blogに書き込んでくれたファンのメッセージをステージで読み上げてみたり、ステージ上やトロッコからも絶えずファンと会話をしてみたり「with LOVE」に溢れた、どこかアットホームであたたかいライブ。それが西野カナのライブに、多くのファンが足を運ぶ理由なのかもしれない。まだ次回のツアーは未定とのことだが早くも次回のライブが楽しみになる、そんなツアーファイナルであった。
◆New Single「トリセツ」
2015年9月9日発売
初回生産限定盤(CD+DVD) SECL-1768〜1769 ¥1,481+税
通常盤(CD) SECL-1770 ¥1,165+税