トータル動員数約5万人、全国33ヶ所38公演となるツアーのチケットは、全て発売と共に完売しているプラチナチケット。中でも記念すべきツアーファイナル公演のチケットを手にした幸運な2,100人のファンの熱狂は、1曲目の「気まぐれロマンティック」から最高潮に達した。
ボーカルの吉岡聖恵は「今日は来てくれて本当にありがとう。ひとりひとりと目が合ってるよ。私たちは、路上ライブ出身。昔は誰も足を止めてくれなかったこともあったけど、いまはこんなにたくさんのみんなが、手を振ってくれたり、声をかけてくれたり、一緒に歌ってくれて、本当に嬉しいです。今日みんなからもらった元気を、今度は私たちがいい歌にして返せるように、これからも頑張ります」と涙ぐみながらも元気に叫んだ。
ギターでリーダーの水野良樹は「僕が思うポップソングっていうのは、共有できるもの。楽しいこと、嬉しいこと、そして時には悲しいこと、泣きたいことも全部共有できる、みんなと出会えたことを誇りに思っているし、本当に感謝しています。いきものがかりは、僕たち3人だけで活動しているんじゃなくて、サポートメンバーや、スタッフや、聴いてくれるみんながいてくれて、それでいきものがかりなんです」と力強く語った。
ツアー終了直後の明日5月27日(水)に、13枚目のシングルとしてリリースする新曲「ふたり」を含め本編15曲、アンコール4曲を披露。中でもアンコールの最後には大ヒット曲「SAKURA」をマイク・アンプを通さない完全な生歌・生ギター・生ハーモニカの3人だけでパフォーマンス。透明感溢れる吉岡のボーカルを聴き逃すまいと、静まり返った会場の空気は一派に張り詰めた。
さらに、拍手と歓声は鳴り止まず、ダブルアンコールに応えて、「今日はファイナル。なので、ツアーでやりたくても出来なかった曲を聴いてもらって目もいいですか?」というMCの後に、“恋うた”として人気の高い「コイスルオトメ」をツアーファイナルだけのスペシャルプレゼントとして披露し、最後まで会場を沸かせた。
■『ふたり』single
2009年5月27日発売
ESCL-3200
¥1,020(税込)