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  • 汐れいら
    忘れたいのか、忘れたくないのか、知りたくて。
    忘れたいのか、忘れたくないのか、知りたくて。

    汐れいら

    忘れたいのか、忘れたくないのか、知りたくて。

     2024年5月1日に“汐れいら”が新曲「備忘ロック」配信リリースしました。今作は“彼女のことでしか曲を作れないバンドマン”を歌った曲。主人公のバンドマンは、二度と会うことができない彼女との生活や交えた言葉を振り返り、まるで備忘録を作るかのように言葉を紡いでいきます。さらに8月14日には自身初のCDである1st EP『No one』のリリースも決定!    さて、今日のうたではそんな“汐れいら”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 備忘ロック 」にまつわるお話です。備忘録は捜索願みたいなもの。では一体、何を捜して、その先で何を見つけるのか…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 備忘録って、わたしの捜索願みたいなもの。   忘れたくないものをかき連ねる一方で、安心して忘れるためにかくような気もする。 忘れたくないのに、忘れたい。   こんな風に、人生には矛盾や葛藤みたいな言いようのない感情が付き纏って、時々自分が行方不明になることさえある。   そんな時に、かいている。 忘れたいのか、忘れたくないのか、知りたくて。 備忘録に閉じ込めたあと、それでも自分の中に残っているものが大事にしているものなんだ、ってそこでようやくわたしが見つかる。   元々着ていた服じゃなくても、考えていることが違っていても、変わっていっても、 他の人がわたしを忘れてしまっていても、わたしだけはわたしになった経緯を思い出せるように。   備忘録って、彼の捜索願みたいなもの。   「備忘ロック」をかいたバンドマン。   彼は、彼女との生活を忘れたくなくて、でもどこかで忘れたかった。 彼女のことをかいて、その音楽ばかりが売れる。 嬉しいけれど悔しくて、そんな感情のせいで大切なものがわからなくなっていた。   そんな中で、自分が見つかる前に、彼女が行方不明になってしまった。 音楽もうまくいかない。   それでも彼の中に残っていたのは彼女だった。     備忘ロックって、彼女の捜索願みたいなもの。   彼は、もう忘れたくなかった。 他の人が彼女を忘れてしまっても、彼だけは彼女がそこにいたことを思い出せるように。 かくだけじゃなく、ずっとうたって。     きっと彼女は、彼の創作願を。   <汐れいら> ◆紹介曲「 備忘ロック 」 作詞:汐れいら 作曲:汐れいら 

    2024/05/20

  • mol-74
    逆光
    逆光

    mol-74

    逆光

     2024年5月22日に“mol-74”がニューアルバム『Φ』(読み方:ファイ) をリリース! タイトルは“光束(光の明るさを表す物質量)”の量記号「Φ」に由来。また「Φ」は直径を表す記号でもあり、アルバムのプロローグ的な立ち位置の1曲目「Φ12」は人間の瞳の直径を意味しております。今作には、この「Φ12」をはじめとして、それぞれの楽曲の主人公たちが自らの瞳で捉えた光をテーマとした全11曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“mol-74”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。第1弾はメンバーの武市和希が執筆。綴っていただいたのは、収録曲「BACKLIT」にまつわるお話です。ある日見たあの頃の夢。歌詞に描いた、その夢を見たあとに残ったものとは…。 ある日、高校生だった頃に戻る夢を見た。   僕は高校を卒業後、地元の徳島を離れて京都の専門学校へ進学した。それからはずっと京都に住んでいるということもあって、高校時代の友人たちと会うことは年を重ねるごとに少なくなり、最後に会ったのは何年前だったのかも思い出せない。 いや、時間の経過をあからさまに実感してしまうのであまり思い出したくない。   野球部を一緒に辞めたあの子。 ひどい事を言って傷付けてしまったあの子。 一緒に自転車で通学していたあの子。 獣医になりたいと言っていたあの子。 「おれはこの高校一のギタリストになるぜ!!!(今思うと目標が低い)」と言い切った数ヶ月後にはあっさりバンドを辞めてしまったコピーバンドのメンバーだったあの子。 そんな、今の僕にとって疎遠になってしまった彼ら彼女らと夢の中で十数年ぶりの再会をした。 夢の舞台は教室で、授業と授業の合間の休憩時間に何気ない会話をするというものだった。 具体的にどんな話をしたかは思い出せないのだけれど、とにかくリアルで、ひとりひとりの表情がキラキラとしていた。 青くて赤い。 懐かしさと一周回った新鮮さでとても楽しかった。 美しかった。 ただ、夢というのはいつも通り雨みたいにいきなりやってきて、水たまりのような余韻を残してすぐに姿を消してしまう。 現実に吸い込まれるように目が覚めると、いつものベッドから仰向けで見える天井がぼんやりと僕を見ていた。 何かを夢の中に忘れてきてしまったような気がして、もう一度目を閉じてみたけれど夢に戻ることはなかった。 僕は高校生の頃の後悔であったり、やり残したことは特にない。多分、ない。 なのに現実よりも夢の方が数倍充実していた気がして、押し出されたような孤独感とジトっとした余韻がしばらく続いた。   いよいよ今月22日にリリースされる僕たちの新しいフルアルバム『Φ』。 6曲目に収録されている「BACKLIT」は、そんな夢を見た後に残った孤独感と余韻をもとに歌詞を書いた。   「BACKLIT」とは直訳すると"逆光"という意味がある。 光の強さは違えど、今まで歩んできた道のりを振り返ってみると、光放っている瞬間があなたにも存在するのではないだろうか。 別に戻りたい訳でも、やり直したい訳でもない、大切な時間や場所。   今の自分にとっての日常の当たり前と、あの頃の当たり前を重ね合わせて、例えはみ出した部分が大きくても、笑って、抱きしめて、胸を張って生きていたい。きっと今日も、あの頃の僕らが背中側から未来を照らしてくれている。 <mol-74・武市和希> ◆紹介曲「 BACKLIT 」 作詞:武市和希 作曲:mol-74   ◆ニューアルバム『Φ』 2024年5月22日発売   <収録曲> 01.Φ12 02.遥か 03.オレンジとブルー 04.Mooner 05.通り雨 06.BACKLIT 07.虹彩 08.フランネル 09.アンサーソング 10.寝顔 11.R

    2024/05/19

  • SARD UNDERGROUND
    あなただけの今日
    あなただけの今日

    SARD UNDERGROUND

    あなただけの今日

     2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第9弾です。最近、少し休息が足りていないあなたへ。今日という日を今よりほんの少しだけでも好きになりたいあなたへ。このエッセイを受け取ってください。 五月   “あなただけの今日”   陽が、ゆっくり、のんびり、坂道をなぞっていく。後を追うように、風が登っていく。 陽と風の追いかけっこを眺めながら、ふと考える。人生の中に溶けこむ今日という日は、長いのか、それとも短いのか。   鳥の囀り、風がそよぐ、そして、花弁が空へ。   時がどんなふうに過ぎていこうとも、 生きているだけで、今日という日は素晴らしい。   一日のおわり。 夕方、ぼんやり茜色に染まった空 一週間のおわり。 休日、素顔で街を歩く人々   心に傷を負っていなくとも、疲れやストレスを感じていなくとも、必ず休息は必要だ。 自分だけのスペースに帰って、十分な癒しの時間を過ごそう。 休息と遊びはまったく違う。 旅行をしたり、映画を観に行ったり、美しい景色を見にいくのもいいけれど、たまには気の済むまでゆっくり眠るのもいい。   身体が回復したら、今度は自分の“好き”を思いっきり楽しもう。 好きな人に、嫌いなところが混ざっていても “好き”なことに変わりがないのと同じで、人生に起こる大変なことも、嫌なことも、自分の“好き”には一生敵わないのだから。   うまくいかなかった日を、嫌な一日だった。と終わらせるのではなく、帰ってからホッと一息ついて、ゆったりコーヒーを一杯。眠る前に一粒のチョコレート。好きな音楽や映画に浸る。ひとつだけでも、自分の“好き”をプラスすれば、“今日という日も悪くない”と思えてくるはず。   せっかくこの地球に生まれたのだから、人生まるごと“好き”がいい。   風がそよぐ、また、花弁が空へ 肌が少しくすぐったい。 歌でも歌いながら、ゆっくり、のんびり歩いていこう。   今日という日は、時に長く、時に短い。   人の心のカタチはたくさん。 完璧に解り合えなくてもいい。   愛のカタチはたくさん。 与える愛でも。いただいた愛でも。 あなたの人生が愛に満ちた物語であるように。   <SARD UNDERGROUND・神野友亜> ◆ZARDの名曲カバーを厳選収録した 究極のトリビュート・ベストセレクション 『ZARD tribute Best Selection』 2024年3月20日発売   <収録曲> 1. あの微笑みを忘れないで [tribute 2024] 2. DAN DAN 心魅かれてく [tribute 2024] 3. Don't you see! [tribute 2024] 4. 負けないで [tribute 2024] 5. 心を開いて [tribute 2024] 6. 眠れない夜を抱いて 7. この愛に泳ぎ疲れても 8. 永遠 [tribute 2024]  9. 運命のルーレット廻して 10. マイ フレンド [tribute 2024] 11. 揺れる想い [tribute 2023] 12. きっと忘れない [tribute 2024] 13. Just believe in love 14. GOOD DAY

    2024/05/17

  • ポルカドットスティングレイ
    歌詞の気持ちよさとは?
    歌詞の気持ちよさとは?

    ポルカドットスティングレイ

    歌詞の気持ちよさとは?

     2024年4月17日に“ポルカドットスティングレイ”がNew Digital Single「ブラックボックス」をリリースしました。同曲は月刊コロコロコミックで人気連載中『ブラックチャンネル』YouTubeアニメのテーマソングとして書き下ろした作品。うねるベースとタイトなドラムに攻撃力抜群のギターが重なり合った緊張感の高いアレンジで、ダークヒーローであるブラックを。歌詞では、どんなことがあっても友だちのブラックを信じる主人公・さとしの気持ちを表現した炎上上等なアグレッシブな楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“ポルカドットスティングレイ”の雫による歌詞エッセイを3回に渡りお届け!綴っていただいたのは自身の作詞論。第2弾のテーマは<歌詞の気持ちよさとは?>というお話です。言葉の音としての気持ちよさを重視する雫の様々な工夫とは…。ぜひ、ポルカドットスティングレイの楽曲の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! 歌ネットに記事を書ける光栄・第2回です。 作詞論の話をしています。これを読めばみんなも今日から作詞できます。   前回の記事で話しましたが、私はサウンドの心地よさを重視した作詞をしています。 もうちょっと掘り下げようネ。   日本語って正直、歌にそこまで向いてない言語です。 日本語は「音節言語(Syllable-timed language)」です。これに対し、英語を含む多くの言語は「重点言語(Stress-timed language)」と呼ばれます。 日本語はひらがなに分解され、一音一音を同じ長さ・強さで発音しますが、英語などには強いアクセントがついています。 流れの言語なんですネ。だから、アクセント以外の部分は意外と適当でよかったりするし、詰めたり繋げたりしやすい。   歌たるもの、音の気持ちよさが欲しいですよね。   私は日本語を英語みたいにアクセントで捉えてメロディに当てはめ、繋げたり詰めたりしています。 それでもダメなら英語も使ってゴリ押します。 韻魔人だからね。すぐ踏む。赤ちゃんと一緒。なんでも口に入れる。   例えば、「 天誅 」2サビの歌詞がこちらです。 後半の韻ポイントを見てみましょう。   ――   熱中が欲しい 熱中してそっと、 あなたにあげるわ 熱殺蜂球のハイ Core i  その喉のせい 分かっていたのに   ――   突然のCore i。intelもびっくり。 「熱殺蜂球のハイ Core i 」部分、「oai」にしたいがためにこうなりました。 「ハイ」のhを弱めに発音し、「Core i」のcoreは「コー」と発音してOKですので、わりと同じ音に聴こえるようになっています。 こういうところで、音としての気持ちよさを出しています。 私の歌、日本語でもちょっと英語っぽいよね。滑舌弱者であるため、仕方なくこうなっている側面もあります。だまれ!!   そして、韻を踏むと、そのルールから外れた部分を強調することができます。 「天誅」の落ちAメロを見てみましょう。   ――   これをずっと待っていたの? 二度と戻って来られない場所 あなたはこんなにバカなのに   ――   文末、「ao」できてたのに!バカなのに!?!? 韻の安心感が無くなったとき、ハッとさせることができるんですネ こういう意味でも韻は大事。   そして、韻よりもさらに大事なことがあります。 メロディと、実際の言葉のイントネーションを揃えることです。   私の歌はマジで全部そうなってるから聴いて。 歌詞を普通に朗読したときの音の上がり下がりと、メロディの上がり下がりを、可能な限り一致させます。   「 ブラックボックス 」の1サビを見てみましょう。   ――   大問題だけど信じてる 絶体絶命 それでも結構! 怪物に堕ちた天使 正直悪くない だからGimme! BLACK BOX    ――   歌詞を実際に喋ったときのイントネーションを大げさにしたみたいな歌メロになっています。 普通の喋りにも音程ってついてるからね。ここを一致させると、とっても心地よい歌になります。   こんな偉そうに語ってるけど私は作詞苦手です。 頑張って書いてるんだからね。歌詞も読んでよね!   <ポルカドットスティングレイ・雫> ◆New Digital Single「 ブラックボックス 」 2024年4月17日リリース 作詞:雫 作曲:雫

    2024/05/16

  • 十明
    未来を語るすべての革命家たちに
    未来を語るすべての革命家たちに

    十明

    未来を語るすべての革命家たちに

     2024年4月24日に“十明”がDigital Single「NEW ERA」をリリースしました。同曲は、国際ファッション専門職大学 2024年度新TVCMソングです。新たな世界を切り開こうと自身を奮い立たせている“夢を追う全ての人へ”向けて制作。誰しもがその世界の主人公になり得るのだという、十明自身の思いも込められた1曲。ソリッドな重低音にエキゾチックなビートが、力強くもしなやかな十明の歌声を鮮やかに彩ります。    さて、今日のうたではそんな“十明”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 NEW ERA 」にまつわるお話です。自身が初めて“誰かのため”に作ったというこの曲。斜に構えがちな自分だからこそ、たどりついた思い、そして声に出して届けるべき言葉は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 今回リリースした「NEW ERA」は、私が初めて自分ではない誰かのために作った楽曲です。   誰かのために曲を作るというのは、私にとって少し不思議な感覚でした。私の作る歌はいつも独りよがりで、自嘲と皮肉が主要成分でした。「私」を押し出した音楽が、あわよくば誰かの心に触れ、擦り傷にでもなればいい、そう思っていました。全て私の中だけで完結し得る音楽だったのです。   なので、国際ファッション専門職大学さんからタイアップのお話をいただいた時、どんな気持ちや言葉を届ければいいのか戸惑いました。斜に構えることが癖付いていたためか、前向きな言葉に少し抵抗があったり、never give upなんて胡散臭いな、とか色々思ったりもして。   ノートに並んだたくさんの言葉にがっかりしました。   「頑張れ」 「夢に向かって頑張ろう!」 「諦めないで」   こんなの私じゃない。 ヒーローみたいな甘ったれた言葉を歌いたいわけじゃない。   結果、   「遊びたいならお先にどうぞ」   というような悪役さながらの煽り文句が出てきたのでした。   私は期待に応えるだけの受動的ヒーローなんかじゃなく、世界の予想を裏切るような革命を起こす、自称救世主のような狂気をもってしてこの曲を歌いあげようと思ったのです。     私は歴史上の人物や御伽噺をもとに楽曲を制作することが多いのですが、今回はフランスの運命を変えた「ナポレオン」のイメージをこの楽曲に落とし込みました。 フランスのために闘い、フランスのために死んだ男、彼の名言の一つに   「愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。」   というものがあります。 夢なんて綺麗な言葉だけでは片付けられない未来を語る我々こそ、未来を変え得るのだと私は思います。   この曲は、望みを叶えるために孤独を選んだ、傷だらけになりながらも戦うことを選んだ革命家の歌です。 未来を見据える瞳に迷いなど必要ないと、自らを鼓舞するような言葉たちを吐き出しました。心の内側の言葉ではありません、声に出して届けるべき言葉たちです。   未来を語るすべての革命家たちにこの曲を送ります。 <十明> ◆紹介曲「 NEW ERA 」 作詞:十明 作曲:十明 

    2024/05/15

  • 感覚ピエロ
    「ナンセンス」という騙し絵。
    「ナンセンス」という騙し絵。

    感覚ピエロ

    「ナンセンス」という騙し絵。

     2024年4月25日に“感覚ピエロ”が3rd FULL ALBUM『NULL』(ヨミ:ヌル)をデジタルリリースしました。感覚ピエロの約2年ぶりとなる今作は、昨年公開された宮藤官九郎脚本、映画『ゆとりですがなにか イン ターナショナル』主題歌や、大人気ゲーム『テイルズオブ』シリーズ最新作『Tales of ARISE - Beyond the Dawn』テーマソング、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』挿入歌など新旧含む全12曲を収録。    さて、今日のうたではそんな“感覚ピエロ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 最終回は横山直弘(Vo.&Gt.)が執筆。綴っていただいたのは今作『NULL』について、そして収録曲「ナンセンス」にまつわるお話です。コロナ禍に出会った一冊の本。その時に生まれた新しい価値観の根は、どのように今作に影響を及ぼしているのか…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 僕はあまりにも個人的で自己完結的な人生を歩んできました。   友達ってなんなのか今でもよくわからないし、先輩後輩としての関わり合い方みたいなものも希薄でした。 それで割を食ったことも沢山ありましたし、隣の芝を眺めては「青いなあ、青はいい色だなあ」と思ったこともしばしばです。     新型コロナウィルスで自粛を余儀なくされた2020年、僕は本を買い集めて読み耽っていました。 あまりにも個人的な僕は、あの時に感じた圧倒的な不安を、自力で噛み砕くしかなかったのです。   その中で僕はフロイトの『精神分析学入門』という一冊に出会いました。 単行本サイズに細かい字が敷き詰められた全764頁。 その一冊の為に丸々3日間を注ぎ込めるだけの時間が僕にはありました。     この本との出会いは僕にとってかなりエポックメイキングな出来事でした。 無意識とは、深層心理とは、トラウマとは、寝ている時に見ている夢の正体とは、そんなことが764頁に渡って書かれていました。 見える世界の在り方がガラッと変わり、自分自身のことはより一層よくわからなくなりました。   しかしながら、日頃の所作、表情、服装、そして取捨選択する言葉の一つ一つが、その人自身が演出する自分以上に、雄弁にその人そのものを強く物語っているという価値観を、僕は心に強く持つようになりました。     この度リリースになります感覚ピエロの3rd Album『NULL』は、その時に生まれた新しい価値観の根が、より自分の奥底まで侵食した作品である様に感じています。     僕は歌詞を作る際、サビに配置したい単語一つや短い文節を始めに考えます。   それが決まってから、その言葉を頂点に置いて一本の木を作っていくように、あるいは、その言葉を因数分解していくかのように全体の言葉を選んでいきます。   自分が選んだ言葉に意味やストーリーを肉付けしていく。または一つの単語を分析していく。歌詞を書く行為はそんな感覚でした。     それが通例だったのですが、今作の「ナンセンス」に関しては、歌いながら即興で歌詞を作ることにトライしました。   言葉を取捨選択し推敲するという行為がその人間の潜在意識に帰属しているのだとすれば、いっそ取捨選択や推敲というプロセスを捨てて、自然に掴んだ言葉をそのまま並べた方がむしろ強い肉体性を伴うんじゃないか、そう考えたからです。 本質的に生々しいものを作りたい。そういった思いがありました。     「ナンセンス」はトラックを流しながらメロディに合わせて歌い、自然と口から出た言葉を並べました。 ただ思いつくままに並べていきました。     一つ一つの言葉が出て来た理由は分かりません。 トラックの雰囲気や、日常に纏わりついているニオイが影響してるのかもしれませんが、ハッキリとしたことは分かりません。   僕の肉体から出てきた言葉である以上、何かの意味を多分に含んでいるに違いありません。 ただ、その正体が何であるかの判断を挟まずにそれを文章とした為に、それが何であるか僕は言語化ができません。   僕の言葉を並べた以上、それは意味を成してメッセージとして届きます。 しかしながら僕の意志として「何を伝えたいの?」と問われれば、なにもないです。     要するに「ナンセンス」は騙し絵みたいなものです。   僕は今この瞬間も「なにもない」ということについて、如何に文字数を割いて書けるかというゲームに興じています。 それはとてもナンセンスな行為です。 一方で「ナンセンス」は僕の純度100%の言葉を並べたからこそ生じる強い意味があります。   トリックアートみたいなものです。 「ナンセンス」という騙し絵です。ですから分析すらナンセンスだと思います。感じてください。       「ナンセンス」は映像を撮影しました。ミュージックビデオが公開されます。   どこか歪さのある映像です。その歪さの正体を知りたくて監督と話をしました。その内容がとても面白かった。     「『ナンセンス』というタイトルだから、普通はナンセンスな人物を主人公に置いて描いたりする。 だけど今回は違う。 主人公は苦しんで自殺する。 だけどその彼女がナンセンスなのではなく、そういった出来事を生み出す遠因の中にいて、それをただ観測している、外側の人間たちがナンセンスなのだ。 それを描きたかった。」     これには非常にグッときました。その話を聞いて初めて理解したことが沢山ありました。 ですので、是非ともミュージックビデオも併せてご鑑賞頂けたら幸せです。     3rd Full Album『NULL』には「ナンセンス」以外にも沢山の曲があります。   例えば「LOVELESS」という曲は、僕が以前に一度楽曲を書かせていただいた、とあるアーティストさんに書き下ろしていた1曲です。 デモでは初音ミクに歌わせていました。イメージの先にあるのはそのアーティストさんですが、その方と初音ミクが僕の中で融合して、「いかにドギツイ言葉で歌わせられるか」というゲームを楽しんでいました。   思えば「ナンセンス」のNONE、「LOVELESS」のLESS、両者とも欠落を含んでいます。     僕が今作『NULL』で表現したのは、「NONE」「LESS」「NULL」といった空虚さや欠乏だったのかもしれません。     でも分かりません。     だってナンセンスですので。     3rd Album『NULL』是非ともお楽しみください。     <感覚ピエロ・横山直弘(Vo.&Gt.)>   ◆3rd FULL ALBUM『NULL』 2024年4月25日発売   <収録曲> 01 名無大行進曲 02 壊れたハートに火をつけろ 03 咲き乱れ Boys&Girls  04 Can You Secret 05 the light 06 KARASAWAGI(feat. 小野武正 from KEYTALK)  07 スラムジャパン 08 ナンセンス 09 Break Together 10 LOVELESS 11 ノンフィクションの僕らよ 12 We Still 

    2024/05/14

  • Omoinotake
    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。
    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。

    Omoinotake

    「わかり合うことを諦めてしまった」いつかの僕へ渡したい。

     2024年5月5日に“Omoinotake”が新曲「蕾」をリリースしました。同曲は、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期エンディングテーマ。どれだけ相手を想ったとしても、決して一つにはなれない心と心。それでも決して「わかり合うことを諦めない」という強い願いを、目まぐるしく変わるスピード感のあるビート、そして体の内側から漲ってくるエネルギーのようなサウンドに乗せて、力強く歌った楽曲に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“Omoinotake”の福島智朗による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「蕾」にまつわるお話です。歌詞を書こうとしたとき、頭のなかに浮かんだひととは。そして歌詞を書き終えて起こした、ひとつの変化とは…。「わかり合うことを諦めてしまった」あなたへ。この歌詞とエッセイを受け取ってください。 ページをめくる。夢中になって、めくる。 時折、指を止めて考えこんだり、涙ぐんだりする。 そのページに付箋を貼って、メモを取る。先へ進む。   それだけを繰り返す。 朝はあっという間に来る。少し寝て、まためくる。   『僕のヒーローアカデミア』 読み終えた頃、指先はカラカラに乾いていて、涙で目は重く腫れていた。   読後の余韻が冷めてしまわないうちに、歌詞を書こうと、画面の前に向かう。 頭の中には、これまでの人生の中で、わかり合えないままいつしか、 会えなくなってしまった、何人かの顔が、浮かんでいた。   人生で初めての絶縁は、大親友とだった。 ほんの些細なことがきっかけで、10年以上の関係性は、消えてしまった。   今日知り合った人と、居酒屋で盛り上がれることだってあるのに、 一生の友達のはずだった人と、もう笑い合えないなんて、 人間は、人生は、どうしてこんなに歪なんだろうと、考える。   別れてしまった、彼女だってそうだ。 あんなに傍にいたのに、離れてしまった瞬間、 世界中でもっとも遠い人に、なってしまう。   近いから、すれ違うのか。もともと、違っていたのか。 違いが亀裂を生む。今考えれば、違ってるから愛しいと、 僕にないものがあるから愛しいと、想えたはずだったのに。   そんなふうに僕は、これまでの人生で何度か、 わかり合うことを諦めた。結果、埋まらない、埋めたふりをした、 寂しさを、ふと思い出しては、苦しくなってしまう。   「久しぶり、もういいじゃんかね。たまには遊ぼう」 「蕾」を書き終えたあと、いつかの親友に連絡をした。   すぐに返事はきた。むかしみたいに、やり取りがはじまった。 永遠に彼女できないって嘆いてたくせに、いつの間にか結婚してた。 僕らの新曲も、いつも聴いてくれてるみたいで、嬉しかった。 今度会う、約束をした。   もうわかり合えないと、勝手に決め込んでしまっていた。 きっとそれぞれの胸の中に、そんな声があって、結びつき方を忘れた。 たったそれだけのことだったと、知った。   単行本に貼った、付箋のページを見返す。 書く前と、書き終えた後じゃ、感じ方が、ほとんど違う。 決めつけていた価値観が解けていく。それがとても、愛しい。   「わかり合うことを諦めてしまった」 いつかの僕へ渡したい。書けたのは、そんな詩だった。 <Omoinotake・福島智朗> ◆紹介曲「 蕾 」 2024年5月5日発売 作詞:福島智朗 作曲:藤井怜央

    2024/05/13

  • さとう。
    あの人の声が、空から降ってくる
    あの人の声が、空から降ってくる

    さとう。

    あの人の声が、空から降ってくる

     2024年5月10日にシンガーソングライター“さとう。”が新曲「ステージ」を配信リリースしました。今作は【ステージ】というタイトルをもとに作られた楽曲。“癌のステージ”と“人生のステージ”を掛けて、ふたつの意味を持たせている歌詞にご注目を。力強くもどこか儚さの残る歌声が、浮き沈みの激しいこの季節、あなたの心に優しく届き、震わせるような1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ステージ 」にまつわるお話です。自身に大きな衝撃を与えたとあるテレビ番組の内容とは。そしてこの曲をライブで歌うとき、強く思うことは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 2024年7月19日、渋谷LOFT HEAVENにて開催される、 さとう。one-man Live『産声みたいで、』に向けてスタートした7ヶ月連続リリースの5曲目。 今ではさとう。のライブをとても支えてくれている1曲、 「ステージ」を選ばせていただきました。 SNSでショートver.を公開した際にフルバージョンを望む声が多く、私も早く聴いてほしい気持ちでいっぱいでした…! 澄み渡る五月の青空にこの歌が高らかに響くことを願っています。 歌詞の通り、さとう。の気持ちが特に強く込められた曲でして… 今回はこの曲を書いた時のことを書いていこうかなと思います。     とあるテレビ番組で、あるロックバンドのボーカルのドキュメンタリーが放映されていました。 癌でこの世を去った彼の、亡くなるその瞬間までを追った、映像でした。 そのバンドを昔から知っていた訳でもなく、名前は聞いたことあるなぁと思ってなんとなく見続けたあのドキュメンタリーが、今でもずっと心に残っています。 殴られたような、悔しいような、気づいたら涙が溢れていました。   歌いたかったことが山程あって、その歌を受け取りたい人がいて… どうしてあの人が? いや、あの人だけじゃない、 きっと私が知らないだけで、もっともっと歌えたはずの人がたくさんいるはずなんです。 気のせいかもしれないけど今でも 空の上から私に、歌ってるように思えて仕方がないのです。   そんな気持ちが「ステージ」に込められています。 この曲をライブで歌う度、より強く高く、あの人に届くように響いて、 私にとって、大切な決意の曲のひとつになりました。 空の上のステージで歌うあの人と、ライブハウスのステージで足掻きながら歌う私と、 そしてそれぞれのステージで戦うこの曲を聴いているあなたとを、この曲が繋いでくれるように祈ります。   <さとう。> ◆紹介曲「 ステージ 」 作詞:さとう。 作曲:さとう。 ◆LIVE SCHEDULE   5/11(土)吉祥寺MiMiNOKO ROCK FES 2024 5/11(土)下北沢 DY CUBE 5/17(金)大塚LIVE BAR MARU 5/18(土)歌舞伎町MUSIC LIVE 5/19(日)下北沢 『革命ロジック2024』 5/24(金)下北沢DY CUBE 6/ 1(土) 渋谷 O-Crest 6/ 2(日) 下北沢DY CUBE 6/ 9(日) 下北沢 DY CUBE 6/15(土) 下北沢 DY CUBE 6/28(金)月見ル君想フ   ※LIVE情報詳細は公式Xへ   ◆公式X https://twitter.com/Sato_darari

    2024/05/10

  • ポルカドットスティングレイ
    歌詞作りって流派がある
    歌詞作りって流派がある

    ポルカドットスティングレイ

    歌詞作りって流派がある

     2024年4月17日に“ポルカドットスティングレイ”がNew Digital Single「ブラックボックス」をリリースしました。同曲は月刊コロコロコミックで人気連載中『ブラックチャンネル』YouTubeアニメのテーマソングとして書き下ろした作品。うねるベースとタイトなドラムに攻撃力抜群のギターが重なり合った緊張感の高いアレンジで、ダークヒーローであるブラックを。歌詞では、どんなことがあっても友だちのブラックを信じる主人公・さとしの気持ちを表現した炎上上等なアグレッシブな楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“ポルカドットスティングレイ”の雫による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 綴っていただいたのは自身の作詞論について。第1弾のテーマは<作詞のとき、なにを重視するの?>というお話です。歌詞作りの2つの大きな流派とは…。ぜひ、ポルカドットスティングレイ楽曲の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください! 雫です。 歌ネットに記事書けるなんて光栄やなぁ!?!?全3回です。   作詞にまつわる話でも、なんなら日記でもポエムでも小説でもなんでもOK!という懐の広い依頼を頂いたんやけど、みんな正直私のポエムきついと思いますので、作詞論の話をします。   作詞に興味ある人はもちろん、音楽を聴くときに歌詞をちゃんと見る派の人も、見ない派の人も! 知っとくと、ふ~んってなってちょっと楽しい話をしたいと思います。   今回はこちら。 <作詞のとき、なにを重視するの?>   これ、流派が大きく分けて2つあります。 「意味先行型」「音先行型」です。 歌詞のメッセージ性を重視するか、言葉のサウンドの気持ちよさ(メロやオケとのハマり方)を重視するか。 両方大事なんだけど、どっちに重きを置くかくらいの話です。   私は100%の「音先行型」です。メロディを先に作ってあとから歌詞を入れます。   私は、必ずしも全箇所の歌詞に意味が無くて良いと思っています。 まずはメロディがキャッチーかどうか。曲全体としてサウンドが気持ちいいかどうか。それを後押しするために歌詞(歌の発音)があり、あくまで言葉を当てはめていく指標として「意味(テーマ)」がある。という流派です。 歌詞を音として捉えているんですネ。   例えば、サビの頭! ドーン感が欲しいよね。オケの楽器の量や圧が増えます。 サビ頭のドーン感を、楽器と一緒になって出せる言葉選びをします。ボーカルが一番音デカいからね。威力絶大です。   サウンドを重視する場合、サビ頭の瞬間の歌詞は、ア段の音や、立ち上がりの速い音(カ、タ、濁点がついた音など)を選びがちです。私はね。   うちの曲だと、   ヒミツ→逃げられ「な」 テレキャスター・ストライプ→「あ」あ パンドラボックス→「あ」あでもないしさ DENKOUSEKKA→く「ら」 ラブコール→「あ」いするあなた バケノカワ→「ま」ばたいたって 女神→「か」っさい トゲめくスピカ→ねえどうかし「た」 ダイバー→い「ま」 リドー→「あ」いあいしてる ゴーストダイブ→だから「ゴ」 ブラックボックス→「だ」いもんだい   そういうことです。   ただし! メッセージ性、意味合いを優先して作る「意味先行型」の人の場合はこれを無視したりします。   そういう人の曲に対しては、言葉のサウンドよりも、意味としてベストな言葉を選んだほうが良いからです。 だって、言葉を伝えるためにメロディがあって、付随するオケがあるという考え方だからネ。 弾き語りでも映えるのはこっち!(ちなみにおそらく今こっちが流行りがちです。エモさというやつですネ)   これ、正解は無いですので、みんな違ってみんな良いんですネ。   サビで歯触りの良い同じ言葉を繰り返すか? しっかりストーリーを見せるのか? どっちも良いよね。   ちょっとみんなSpotifyやらApple Music開いて、適当な曲聴いてみて。 どっちの流派か分かんない!どっちも押さえてる!っていう曲、それは天才です。 天才がいっぱいいるから困ってるんだよな。   <ポルカドットスティングレイ・雫> ◆New Digital Single「 ブラックボックス 」 2024年4月17日リリース 作詞:雫 作曲:雫

    2024/05/09

  • 感覚ピエロ
    俺の好きなカフェが死んだ。
    俺の好きなカフェが死んだ。

    感覚ピエロ

    俺の好きなカフェが死んだ。

     2024年4月25日に“感覚ピエロ”が3rd FULL ALBUM『NULL』(ヨミ:ヌル)をデジタルリリースしました。感覚ピエロの約2年ぶりとなる今作は、昨年公開された宮藤官九郎脚本、映画『ゆとりですがなにか イン ターナショナル』主題歌や、大人気ゲーム『テイルズオブ』シリーズ最新作『Tales of ARISE - Beyond the Dawn』テーマソング、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』挿入歌など新旧含む全12曲を収録。    さて、今日のうたではそんな“感覚ピエロ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 第2弾はメンバーのアキレス健太(Dr.)が執筆。綴っていただいたのは、収録曲「 スラムジャパン 」にまつわるお話です。好きだったカフェで、SNSで、毎朝のニュースで、様々な場所で抱くイヤな違和感。溜まってゆく鬱憤…。ぜひ、歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 俺の好きなカフェが死んだ。   フルーツの甘酸っぱさと滑らかなクリーム、苦くてコクのあるコーヒー。 明るく上品な店内と、質の高い接客が大好きなカフェ。   18時の恵比寿某所。   気がついたら俺以外は、小綺麗な女の子とおじさんの謎の組み合わせで店がいっぱいになった。   面接なのか? 親戚なのか? いや、違う。 どうみてもオッサンの笑顔は親父の表情じゃない。   オッサンの視線は、胸元に空いた穴にいってるけど何で笑ってるんだ? なんでその服を選んだんだ? 好きな男と遊ばなくていいのか? バグが起きたような不自然な空間。 まぁいいや、別に俺には関係ないか。   ケーキもコーヒーも一気に不味くなった。     フォローしていた可愛い女の子が、アパレルを辞めて派手な生活をしはじめた。   1つのブランド物を、大切に毎日コーデに取り入れているのが好きだった。 突然、高級品ばかりのお迎え報告アカウントになってしまった。     朝、ニュースを見なくなった。 正直誰がホームラン打とうが、結婚しようがどうでもいい。 この増税の説明と俺たちの命がけで稼いだ金の使い道を説明してほしい。     好きな芸人が、活動休止になった。 同意があったなかったでずっと揉めている。 最近は同意確認アプリがいるらしい。 というかこのニュースより伝えた方がいいことある。   ニュースを見るとイライラするから、朝からバラエティを見るようになった。 朝から笑えるのはありがたい。 視聴率も良いらしい。   ただ、大事なことを誤魔化されているんじゃないかと思うこともあるのは俺が天邪鬼だからだろうか。 今、何もかもが信じられない。   せめて鬱憤を歌詞にしよう。 曲にして大勢の声にしよう。   この世の中をつくったオッサンども、ケーキや寿司、呑気に食べてる場合じゃないですよ。 泣かなくていいはずの子供も大人もたくさんいます。   努力の矛先間違えて、出来上がったスラムジャパン。 こんな風に言われて、あなたは何を思う?   <感覚ピエロ・アキレス健太(Dr.)> ◆紹介曲「 スラムジャパン 」 作詞:アキレス健太 作曲:横山直弘 ◆3rd FULL ALBUM『NULL』 2024年4月25日発売   <収録曲> 01 名無大行進曲 02 壊れたハートに火をつけろ 03 咲き乱れ Boys&Girls  04 Can You Secret 05 the light 06 KARASAWAGI(feat. 小野武正 from KEYTALK)  07 スラムジャパン 08 ナンセンス 09 Break Together 10 LOVELESS 11 ノンフィクションの僕らよ 12 We Still 

    2024/05/08

  • Ran
    拝啓 新山詩織様
    拝啓 新山詩織様

    Ran

    拝啓 新山詩織様

     2024年4月27日に“新山詩織”が Digital Single「春曇りfeat.Ran」「ゆらり」「Free~16 Strings ver~」計3曲をリリースしました。タイトル曲「 春曇り feat.Ran 」はRanとのコラボ楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな最新作を放った“新山詩織”と“Ran”による文通的エッセイをお届け!【後編】はRanから新山詩織へのお手紙です。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 詩織さん、詩織さんの言葉がつまったお手紙ありがとうございます。   はじめ「春曇り」のデモを「春曇り」という言葉を知らずに聴かせていただいた時、 かっこいい! これに言葉を書かせていただけるなんてなんて幸せだろう! と気持ちを噛み締めました。   お母様との会話の中で「春曇り」という言葉が出てきたというエピソードを聞いたときに、色んな感情が込みあがり、なんだか私は泣きそうになりました。 その時からお互い言葉にしなくとも、『曖昧ではっきりしないもの』というテーマがあったのかもしれません。 詩織さんがこの曲を作った時と同じで、「春」という言葉が持つ可能性を私も探りながら詞を書きました。     詩織さんと制作をするにあたって、詩織さんの過去のインタビュー記事などを読んでいて気付いたことがありました。 言葉の透明度です。詩織さんとお話をする時にも感じることですが、言葉が綺麗なんです。   思いついた詞をブラッシュアップすることを今までで1番やりました。 1番良い言い回しはなんだろう。 詩織さんと意見を交わす中でそう考える時間がとても楽しかったです。     個人的な話ですが、ここ数年、 世間的な春のイメージとは裏腹に、私は春になると気分が落ちていました。 だけど、これからこの曲がこの世界にあると思うと、心が軽くなります。   詩織さんには感謝の気持ちでいっぱいです。 本当にありがとうございます。   この歌が沢山の方に届きますように。     Ran ◆紹介曲「 春曇り feat.Ran 」 作詞:Ran 作曲:新山詩織

    2024/05/07

  • とた
    これを恋と呼ぶには苦すぎてきっとむせてしまうでしょう。
    これを恋と呼ぶには苦すぎてきっとむせてしまうでしょう。

    とた

    これを恋と呼ぶには苦すぎてきっとむせてしまうでしょう。

     2024年4月24日に“とた”が新曲「片依存」をリリースしました。恋人への一方的な依存をやめられない女の子の盲目的な恋愛が歌われた楽曲。POPで中毒性のあるトラックに、可愛らしさと歪さが共存する、とたワールド全開の楽曲アレンジにも注目です。プロデュースは、数々の話題曲を手掛けるESME MORIが担当。1stシングル「君ニ詠ム。」以来のタッグとなります。    さて、今日のうたでは“とた”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 片依存 」にまつわるお話です。コロナ禍に生まれたこの歌。どんなきっかけから歌詞が作られたのか。また、サウンドのお気に入りポイントは…。片依存から抜け出せないあなたへ。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 「片依存」という曲をリリースしました。 共依存になれないフラストレーションを歌っています。   この曲を最初に作ったのはコロナ禍。その頃の生活といったら酷い時は1日のうち22時間くらいゲームに費やしていたし、常に誰かからの連絡を待っていました。取り戻せない時間と視力。今思い返しても勿体なくて怠惰、不健康な高校生活です。暮らすというよりただ時間が過ぎる毎日でした。 不健康な環境におかれると心も歪み偏っていきます。それこそスマホ依存症。友達にさえ依存していたんじゃないかと思います。 その生活から脱却するべく、戒めのように書いていた歌詞を曲にしました。   この曲の我ながら面白いと思っているところは、視点が二層になっているところです。基本的には主観的な目線で書きましたが、Dメロからは少し引いて客観視しています。<これを恋と呼ぶには苦すぎて きっとむせてしまうでしょう>この曲の中では、やけに冷静さを帯びている歌詞。   ワンコーラスを制作してから時間をあけてフルに取り組んだことで、逃げ道のヒントのようなパーツを組み込むことができました。2年の間があったからです。 依存していると分かって対処法を調べたり、友達に相談したり、答えを求めて処方薬を受け取ってもその薬を飲むことを後回しにします。その繰り返し。 そんな私も最近SNS依存から抜け出そうと心がけていますが、この文章を書きながら気がついたらInstagramを開いていました。困った。 頭の中を無意識に支配されていること、気づいているんですけどね。お薬アラームみたいな歌詞です。   甘くて重たいめんどくさい歌詞ですが、曲にしたら案外聴けたもんだと思いました。メロディーを作る時ギターを手にしていたので、跳ねたアルペジオを弾いていました。そこからフルを制作し、アレンジをESME MORIさんにお願いしました。 ポテトチップにチョコをかけて美味しい、みたいに甘重(あまおも)だけど塩っぱくて乗れるといったサウンドです。かわいいだけじゃない狂気をブラスで表現してもらっていて、特に私のお気に入りです。たくさんライブでうたいたい。   歪んで傾いていく自分を知りながら、きっとなんとなくその状況を楽しんだりします。やめたくてもやめられないほど好きなものが蝕み、形づくられたものもまた自分です。溺れもがきながら泳ぐのが上手になっていくので、それまでの間この曲がビート板になればと思います。そして時間が経ってまたこの曲を聴いた時、もう必要ないと思えたらうれしいです。   <とた> ◆紹介曲「 片依存 」 作詞:とた 作曲:とた 

    2024/05/02

  • 感覚ピエロ
    吾輩は…である。名前はまだ無い。
    吾輩は…である。名前はまだ無い。

    感覚ピエロ

    吾輩は…である。名前はまだ無い。

     2024年4月25日に“感覚ピエロ”が3rd FULL ALBUM『NULL』(ヨミ:ヌル)をデジタルリリースしました。感覚ピエロの約2年ぶりとなる今作は、昨年公開された宮藤官九郎脚本、映画『ゆとりですがなにか イン ターナショナル』主題歌や、大人気ゲーム『テイルズオブ』シリーズ最新作『Tales of ARISE - Beyond the Dawn』テーマソング、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』挿入歌など新旧含む全12曲を収録。    さて、今日のうたではそんな“感覚ピエロ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 第1弾はメンバーの滝口大樹(Ba.)が執筆。綴っていただいたのは、自身が作詞を手掛けた収録曲「 名無大行進曲 」にまつわるお話です。今までとは少し違ったアプローチで生まれた歌詞。そこに描きたくなったものとは…。ぜひ歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 4月25日に3rdアルバム『NULL』をリリースしました。 その中で1曲、アルバムとしても1曲目「名無大行進曲」を作詞しました。 ややこしいですね。笑 とりあえず、1です。   個人的には#HALのカップリング「ミステリアスに恋をして」以来の作詞なので結構久々に書いたのですが、今まで僕が書いてきた歌詞って愛だの恋だのといったものを取り上げた内容ばかりだったんですよ。   それにはまあちゃんとした理由も一応ありまして。 まず1つ目に、うちのメンバーの歌詞って曲によって様々な内容のものがあっても、一貫して自分の中から出てきた感情とか言葉ってのを綴ってるんですよ、多分。笑   なので、同じ方向から同じ方法でアプローチしても面白みがないとゆうか仕方がねえなってことで、大多数の人間が共感し易いであろう恋愛物をベーシックに、歌詞を書き始める前にまずはざっくりとした登場人物や設定、フィクションの物語を組み立てから、その中にほんの少し、コンマ0.数何ミリかだけの事実を織り込んで嘘付くの上手い奴みたいなやり方で歌詞を書いてきたんです。笑   あとは純粋に僕は書きたいことも伝えたいことも無いから。 根本、ベースだけ弾けたらそれでいい人間で逆を言えば別にそれ以外したくないんです。 誰かの背中を押せるようなそんな大層な言葉は等身大の僕の中からは出てきませんし、勝手に強く生きろよ!少年少女よ!!とゆう感じです。笑   だったのですが、今回は少しアプローチの仕方が変わりました。 僕がこの曲の歌詞を書くとなった時、仮歌詞にあった<いざ行け 大行進ピーポー>とゆうワードを生かしてほしいってオーダーがメンバーからあったんですね。   「大行進」と言われて思い浮かぶもの… 僕は兵隊さんの大行進列が浮かんだんです。 右向け右と言えば全員が右を向いて、跪けと言えば全員が跪く。 そういった姿が、様々なシチュエーションで「同調圧力」に従った大多数派の人間の姿と重なったんです。 その時に、はじめてふわっと自分の中から何となくですが書きたいことが出てきました。   なので、今回は100%自分の中から凝縮して出てきた言葉を綴りました。昨今のSNSの在り方やマジョリティへの僕なりのイメージや考え、そしてサビでは今は「まだ」何者でもない者達の背中を押せずとも、少しでも前を向けるような、そんな曲になってます。   名無し達が、アルバムを通して色んな感情に触れて育っていく。そんなひとつの物語だと思えばとても素敵なアルバムだと、そう思いませんか?   <感覚ピエロ・滝口大樹(Ba.)> ◆紹介曲「 名無大行進曲 」 作詞:滝口大樹 作曲:横山直弘 ◆3rd FULL ALBUM『NULL』 2024年4月25日発売   <収録曲> 01 名無大行進曲 02 壊れたハートに火をつけろ 03 咲き乱れ Boys&Girls  04 Can You Secret 05 the light 06 KARASAWAGI(feat. 小野武正 from KEYTALK)  07 スラムジャパン 08 ナンセンス 09 Break Together 10 LOVELESS 11 ノンフィクションの僕らよ 12 We Still 

    2024/05/01

  • 新山詩織
    拝啓 Ran様
    拝啓 Ran様

    新山詩織

    拝啓 Ran様

     2024年4月27日に“新山詩織”が Digital Single「春曇りfeat.Ran」「ゆらり」「Free~16 Strings ver~」計3曲をリリースしました。タイトル曲「 春曇り feat.Ran 」はRanとのコラボ楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな最新作を放った“新山詩織”と“Ran”による文通的エッセイをお届け!【前編】は、新山詩織からRanへのお手紙です。今回も音声版がございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 心地よい春の陽気を惜しむように、時もゆったりと流れていくようです。 Ranちゃん、いかがお過ごしですか?   今回リリースの「春曇り」という曲の言葉。 実は、母と他愛のない会話をしていたときに、ポンと出てきたものでした。   春といえば…卒業式や入学式、新生活スタート、桜満開の中でお花見!ピクニック! なんだかとても華やかで、穏やかで、キラキラしているそんなイメージがあります。   でも、この「春曇り」のデモを作っていた時の私はおそらく とてもブルーな気持ちでした…。   友人とのつながりや、新しい環境での自分と どう上手くやっていけばいいのか、関係を築いていけばいいのか。   ひとり部屋の隅で悶々としていた気持ちを、恋愛に例えて書いていました。   そんな当時の想いをノートを通じてRanちゃんに伝えた時 「了解です…! 書いてみます!」と、笑顔で返事をしてくれましたね。   その時の安心感と言ったら言葉では表せません。   Ranちゃんから歌詞をもらった時は、自身で描いてたイメージと 互いに共通していた“エモい”という言葉がギュッと詰まっていて感動しました。   どことなくはっきりしない、この曖昧ななんとも言えない関係性 穏やかな春の陽気の裏側で、そっと流れている物語のような。   そんなひとつのストーリーを、リズム感のあるメロに乗せて 老若男女問わずたくさんの方に届きますように…と強く願う、今日この頃です。   何度も言います。 Ranちゃん、素敵な歌詞をありがとう…!     詩織 ◆紹介曲「 春曇り feat.Ran 」 作詞:Ran 作曲:新山詩織 ★新山詩織&Ran Live 2024 ~Be with Us~ 開催決定!   日時:5月12日(日)開場:13:30/開演:14:00 会場:金沢・もっきりや  https://mokkiriya.com チケット料金:\5,500(飲食別) チケット問い合わせ: ・予約フォーム  https://mokkiriya.com/contact/ ・電話 076-231-0096(12:00?24:00)   ===   ★イベントライブ出演決定!   『ハピコレ!!vol.507』 日時:5月13日(月) OPEN 18:30 / START 18:45 会場:六本木unravel tokyo 出演:新山詩織 / 優利香 / Bitter & Sweet / ラストランプ / Ran チケット料金:\3,000(ドリンク代別)    ご予約はこちらから! https://tiget.net/events/308225   ===   新山詩織 オフィシャルファンクラブ~「ツナガル」~ 2nd Meeting「in my room」 https://fc.niiyama-shiori.com/contents/727179 ★こちらFC会員のみご参加いただけます。  

    2024/04/30

  • 土岐麻子
    少女は100年前の世の中に思いを馳せる。
    少女は100年前の世の中に思いを馳せる。

    土岐麻子

    少女は100年前の世の中に思いを馳せる。

     2024年4月24日に“土岐麻子”がソロデビュー20周年記念オールタイム・ベストアルバム『Peppermint Time ~20th Anniversary Best~』をリリースしました。2枚組となる CDアルバムのDisc1を「Pepper」サイド、Disc2を「Mint」サイドとして、過去作品からセレクトした30曲と、新録の「美しい顔 (with 礼賛)」を収録。都会的で、新しくて、それでいてどこか懐かしい、そんな土岐麻子の“シティポップ”を堪能できる作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“土岐麻子”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、ベストアルバム収録曲「 美しい顔 」にまつわるお話です。外見に不安を抱えているあなたへ。そして、無意識のうちに他者の身体的特徴を評価してしまうあなたへ。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 2019年に書いた「美しい顔」。 内容は、歌詞としては分かりやすいものではないかもしれません。 制作時のメモはこのような感じでした。   2119年、少女は祖母が若かった頃の画像を見つめている。日付は100年前の2019年。とても輝いていて素敵な笑顔。しかし祖母は子どもの頃に外見を揶揄され苦しみ、そのコンプレックスから逃れるために危険な大手術を受け、顔を変えたそうだ。 少女は100年前の世の中に思いを馳せる。 「自分が美しいかどうかを誰かのものさしで堂々とはかられる時代があったなんて、人はどんなに生きづらかっただろう。祖母の生きた時代は野蛮で壮絶な時代だったのだな」と。   音が先にあって、あとから歌詞をつけていきました。最初はパーティーに出かけよう的なパッパラパー!なものでしたが、何曲も一緒につくってきたトオミヨウさんから初めて「うーん…」という反応が返ってきて、一度リセットして書き直すことにしました。そのときドキュメンタリーで泣きながら美容整形を受ける女性の姿を観て、この歌詞が出てきました。先にも述べたように、複雑な設定に迷いもありましたが、思い浮かんでしまってからはどうしても引き返せませんでした。 どんなメイクをしようが、まぶたを切ろうが骨を削ろうが、文様を入れようが穴を開けようが舌を割ろうが、自らがやりたいことならそうする自由があるし、飾ったり変身したりする選択肢があることは豊かなことです。 ただ、他人の言葉に左右され苦しみ、変身に追い込まれるようなことがあってはいけないはず。制作時に一番強く思っていたことは、自分の価値観で誰かの姿をはかることはおろかなことだ、ということです。 外見に不安を抱える人にも、誰かをそういう気持ちにさせる人にも、この曲を伝えたかったのです。   私自身、じつはどちらの立場も経験しています。誰かをけなした覚えはないけれど、反対に、たずねられてもいないのに誰かの顔の作りや体型を賞賛した覚えはあります。それは褒めているつもりでも、人の身体的特徴を自分勝手に評価する行為でしょう。   この数年で、価値観の違いを尊重する考え方や態度を身につけることがスタンダードになりつつあるように思います。 100年後の未来が、この歌詞の主人公が暮らすような「100年前のルッキズムを野蛮に感じるほど、生きやすい時代」になっていればいい…そう願います。楽観的でしょうか。   <土岐麻子> ◆紹介曲「 美しい顔 」 作詞:土岐麻子 作曲:トオミヨウ  ◆ソロデビュー20周年記念 オールタイム・ベストアルバム 『Peppermint Time ~20th Anniversary Best~』 2024年4月24日発売 配信リンク: https://asab.lnk.to/tokiasako_PT20 CD購入リンク: https://asab.lnk.to/tokiasako_PeppermintTime <収録曲> Disc1 -Pepper- 01. 美しい顔 (with 礼賛) 02. PINK 03. Rain Dancer 04. トーキョー・ドライブ 05. BOYフロム世田谷 06. Ice Cream Talk feat. G.RINA 07. CAN’T STOP feat.大橋トリオ 08. STRIPE 09. Gift ~あなたはマドンナ~ 10. Valentine 11. 乱反射ガール 12. Fancy Time 13. smilin’ 14. モンスターを飼い馴らせ 15. SUPERSTAR 16. 美しい顔   Disc2 -Mint- 01. Peppermint Town 02. エメラルド 03. ドア 04. mellow yellow 05. NEON FISH 06. High Line 07. RADIO 08. 夏夜のマジック 09. 愛のでたらめ 10. 都会 11. ファンタジア 12. NEW YEAR, NEW DAY 13. Rendez-vous in '58 (sings with バカリズム) 14. HOME 15. 眠れぬ羊 (with TENDRE)

    2024/04/26

  • アイビーカラー
    醒めぬ夢のままで
    醒めぬ夢のままで

    アイビーカラー

    醒めぬ夢のままで

     2024年4月17日に“アイビーカラー”が6th mini album『醒めぬ夢のままで』をリリースします。新体制以降、コンスタントなペースでの配信リリースを重ねてきましたが、ミニアルバム、流通音源として作品をリリースするのは2021年10月6日以来。バラエティに富みながらも、メロディ、歌詞、佐竹惇(Vo,Gt)が描きたい音楽、世界感が一貫している今作。じっくりとお楽しみください。    さて、今日のうたではそんな“アイビーカラー”の佐竹惇による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回。綴っていただいたのは、このアルバムリリースに至るまでの思いです。メンバー3人が脱退し、一人でアイビーカラーを背負う覚悟をした彼。そこから今に至るまでどのような気持ちを抱えてきたのか…。今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 今回はエッセイを3作も取り上げてくださるということで、前の2作は「暮れる日の栞」「ice coffee」について書かせていただきました。   今回はこのアルバムリリースに至るまでの思いを書こうかなと思います。   2023年4月。 4人で活動していたアイビーカラー。 突然のメンバー3人脱退。   いつまでも、一生続くとは思ってない。 ただ終わってしまうとも思ってなかった。   アイビーカラーという名前は残して 居住を大阪から東京へ移した。   「一人でこれからもアイビーカラーを背負っていきます。」   自分がその時放った言葉。 思っている何倍も背負うものが大きかったと実感した1年だった。   名前は同じでもソロになるだけで急に何をしていいかわからなくなった。     がむしゃらに今とにかくやれることを。   ただただそれを胸に世に出した配信4曲。   1曲1曲にもちろん思いも自信もあった。 ただ少し、これでいいんだろうかという気持ちも少なからずあったことも事実。     ライブで答え合わせを重ねていってようやく自分で“自分の曲だ”と少しずつ認めることが出来るようになった。   音楽を好きな理由、続ける理由は沢山あるけど最終地点はライブ。   今になってもステージからそばにいてくれる人にとんでもなく力を貰えた1年。     そこから新曲3曲を加えてアルバムが出来て、 今ようやく自分の中で改めて今やるべきことが見えてきた気がする。     アルバムの内容としては 失恋の曲が比率として多くなったけど、 サウンドのバリエーションが豊富で絶対に飽きが来ない作品が出来たと思う。     皆さんの目の前で、アイビーカラーとして、   「醒めぬ夢のままで」の曲達を一緒に感じられる日を楽しみにしています。   <アイビーカラー・佐竹惇>   ◆6th mini album『醒めぬ夢のままで』 2024年4月17日発売   <収録曲> 1.She's gone 2.tumbler 3.暮れる日の栞 4.bath towel 5.だけどさ、 6.ice coffee 7.AM2:00

    2024/04/25

  • 家入レオ
    恋は終わってしまったかもしれないけど、愛は続けていいんだよ。
    恋は終わってしまったかもしれないけど、愛は続けていいんだよ。

    家入レオ

    恋は終わってしまったかもしれないけど、愛は続けていいんだよ。

     2024年5月22日にニューシングル「ワルツ」をリリース! 同曲は松本まりかの主演ドラマ『ミス・ターゲット』主題歌として書き下ろされました。作詞・作曲を家入が手がけた、真っ直ぐな恋愛ソング。愛することの切なさを歌いながらも、どこか芯の強さと光を内包したヴォーカル、アレンジのミディアムバラードとなっております。    さて、今日のうたではそんな“家入レオ”による歌詞エッセイを2ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 ワルツ 」にまつわるお話。時間が薬になって解決してくれると言うけれど、今「過去の記憶」に悩まされているあなたへ…。 「時間薬」の意味を調べると、「どんなに大変な困難を抱えても時間が薬となって解決してくれること」とあった。忘れる、ということ。これは神様が人間に授けた愛であると同時に、恐ろしいくらい残酷なギフトだと思う。   辛く悲しい記憶を1秒でも早く消し去りたい。覚えていたいのに愛したあの人の声をもう思い出せない。新しい環境にいるのに過去の痛みがふとした瞬間にフラッシュバックしてしまう。私たち人間は今目の前にいる「相手」に悩まされているようで、実は「過去の記憶」に悩まされているのかもしれない、と考えてしまう日もある。もし神様が人間の心にすぐ忘れられるスイッチを付けてくれていたら、もっと楽に生きられたのに、なんて馬鹿みたいなことを想像してみたりして。   だけど、もしそのスイッチが人間の設計図に書き加えられていたとしたら、誰かの悲しみを自分のことの様に感じることも、赦すことで赦される深さを知ることも、喜びに声を上げ涙する心の機微も、全て世界からなくなってしまうのだろう。それでも、暗闇の中を歩いていると、もう感情なんてなくなってしまえばいいのにと本気で願ってしまうのは私の弱さだろうか。   新曲「ワルツ」はドラマ『ミス・ターゲット』の主題歌として書き下ろした。主人公・すみれは結婚詐欺師。恋をして、本当の愛を知ることで変わっていく女性の姿が描かれているこの作品と私の心がクロスした。   傷付いた恋だったけど、「出会わなかったら良かった」と、どうしても思えなくて。「あの指も声も」忘れたいのに、忘れたくなくて。苦しかったけど、でもこの人を好きになれてよかった、私前よりもやさしくなれたかもって。そんな気持ちで紡いだ言葉とメロディ。傷付いたのは、ちゃんと傷付けたのは、その人のことが好きだったってことだから胸を張っていよう、って。泣きながら笑って誇って馬鹿みたいだけど、こんな私も悪くないってやっと思えます。そして、大切な人とお別れしたあなた。恋は終わってしまったかもしれないけど、愛は続けていいんだよ、ってハグしたいです。   <家入レオ> ◆紹介曲「 ワルツ 」 作詞:Leo Ieiri 作曲:Leo Ieiri ◆ニューシングル「ワルツ」 2024年5月22日発売  

    2024/04/24

  • ヒトリエ
    オン・ザ・フロントライン。
    オン・ザ・フロントライン。

    ヒトリエ

    オン・ザ・フロントライン。

     2024年6月5日に“ヒトリエ”が両A面シングル『オン・ザ・フロントライン / センスレス・ワンダー[ReREC]』をリリース! 「オン・ザ・フロントライン」は、TVアニメ『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』第2クールのオープニングテーマ。「センスレス・ワンダー[ReREC]」は、2014年1月22日に、ヒトリエがメジャー1stシングルとしてリリースした楽曲を、現体制のシノダがボーカルを務める3人体制で再レコーディングしたものとなっております。    さて、今日のうたではそんな“ヒトリエ”のシノダによる歌詞エッセイを2回に渡りお届け。第1弾では配信リリースされた新曲「 オン・ザ・フロントライン 」にまつわるお話です。なぜ、このタイトルをつけたのか。10代の頃からずっと胸の内に溢れ続けている想いとは…。歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 何かスティール・ボール・ランとかボーイズ・オン・ザ・ランみたいな感じの言葉がきっと合うだろうなと思って色々考えてようやく捻り出せたのがこのタイトルでして、今のヒトリエになかなか相応しいものがつけられたんじゃないかと思います。   フロントライン、つまり最前線ですね。 別に自分達が音楽シーンの最先端に居るとは思っていないし、ずっと新しいことに挑戦しているとか、革新的なことをしているとかそういう風に思ってはいなくて、 ただ、わたしにとっての最前線とは現在進行形でバンドを走らせているこの状態であり、 ステージでフロアと対峙しているその瞬間でもあり、 この曲に限らず、過去の曲でもこれから先の曲でも、それがテレビでもラジオでも動画でもサブスクでもライブでもどんな形でもあなたの耳にヒトリエの音楽が届いた瞬間であり、いつでもその瞬間のことを考えているわたしの状態だったりします。   とにかく、聴いて欲しい聴いて欲しいという気持ちがこのバンドを始める前、それこそ10代の頃からずっとあってその気持ちが今もパンパンに張り詰めていてずっと苦しい。それは最早執念としか言いようが無く、その執念を燃やして走り続けているうちに多くの人を傷つけ、 沢山のものを失ったような気がするし、自分がまるで異形の怪物になってしまったようにも思う。最早人間のフリをするので精一杯だけどそれは今に始まったことじゃないような気もする。そんなわたしがメジャーの世界で10年も生き延びれたのだからやはり自分は音楽をやるべきだったし、続けるべきだったし、これからもきっとそうなのかもしれない。そうやってここまで生存してきたことをひとつの担保に、まだまだ先の長い未来に足を踏み入れていくのだと思う。 その先に何があるのか、みたいなことを考えられるほど自分は想像力豊かな人間ではないし、 メジャー10周年目のヒトリエの姿を誰が想像出来ただろうか。少なくともわたしにはできませんでした。   何だか色々とっ散らかったことをつらつらと述べた気がしますが、こういった気持ちを抱えたまま筆を滑らせていくとあのような歌詞が生まれたりするわけです。無職転生ⅡのOP曲になるのであまり作品世界を乱さないように言葉は選びましたが、割と自分の本音ファーストで書いた歌詞だったりします。   今、自分達がオン・ザ・フロントラインの名に恥じぬバンドかと問われれば、全然余裕ッスと胸張って言えるようになるまで多少時間は掛かってしまったかもしれませんが、 まあ、全然余裕ッスね~。   <ヒトリエ・シノダ> ◆紹介曲「 オン・ザ・フロントライン 」 作詞:シノダ 作曲:ゆーまお ◆両A面シングル『オン・ザ・フロントライン / センスレス・ワンダー[ReREC]』 2024年6月5日発売

    2024/04/23

  • reGretGirl
    reGretGirlを語る上でこの楽曲は欠かせない。
    reGretGirlを語る上でこの楽曲は欠かせない。

    reGretGirl

    reGretGirlを語る上でこの楽曲は欠かせない。

     2024年4月17日に“reGretGirl”がDigital Single「帰り道」をリリースしました。自主活動時代にリリースしたEP『おわりではじまり』に収録されている隠れ名曲の再録音バージョン。一人で歩く帰り道を恋人と二人で歩いた日の景色に重ねる様子を歌ったギターロックミドルナンバー。当時リリースされた原曲から楽器のアレンジや全体の尺を見直し、より洗練されたサウンドになっております。    さて、今日のうたではそんな“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 帰り道 」にまつわるお話です。2015年に発表された楽曲をアレンジし、再リリースした同曲。この曲が生まれた当時、抱えていた思いとは…。今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 この度、4月17日に我々reGretGirlはデジタルシングル「帰り道」をリリースいたしました。 この楽曲はデビュー前の2015年に発表した自主制作CDに収録されており、今回アレンジを加え再リリースという形になりました。 今回もこのうたコラムに文章を掲載させていただくことを誠に感謝いたします。 いつもありがとうございます。   遡ること10年程前。僕はまだreGretGirlというロックバンドを組んでいなかった。当時付き合っていた彼女にフラれ、「バンドで有名になってフッたことを後悔させてやる!」と意気込んだものの、直ぐにバンドを始められたわけではなく、1~2年程メンバーを探したり、弾き語りでライブ活動をしていた時期があった。その“バンドを始めるまでの期間”に書いた楽曲のひとつが、今回リリースした「帰り道」だ。   reGretGirlを語る上でこの楽曲は欠かせない。「いつかこの曲を再リリースしたい」と胸に秘めていたので、再び日の目を浴びることになり大変嬉しく思っている。   冒頭にも書いた10年程前。当時19歳ぐらいの僕は人生のどん底にいた。入学した大学には全然馴染めず、心の拠り所にしていた彼女にはフラれ、バンドを始めたいと思っている中、ライブハウスでは同世代の奴らが精力的に活動していたり、結果を出し始めたりで、本当に生きているのがつまらなかった。   毎日とにかく不安で、ずっと焦っていて、周りを見ては悔しくなった。大好きだったライブハウスにもあまり遊びにいかなくなり、大学もほとんど行かず、家に引きこもりがちな、うだつの上がらない日々を送っていた。   そんな時期に書いたのが「帰り道」だ。人生の明かりが消えかかっていた当時。この曲が僕の心に光を与えた。「いい曲ができた。メンバーがみつかったら必ずこの曲をバンドでやろう」そう思わせてくれた。少し大袈裟かもしれないけれど、僕に生きる理由をくれたのだ。   もう一度いう。reGretGirlを語る上でこの「帰り道」という楽曲は欠かせない。 最後に何年も眠っていたこの曲に言葉を送りたいと思う。   「デビューしてから発表した曲の中でお前が一番古い付き合いになる。お前が眠っていた間に、少しバンドに人気が出てきたぞ。メジャーデビューもしたし、ワンマンツアーを回れるようもになったぞ。まだまだ目指すところは沢山あるけど、昔じゃあ想像できないような日々を送っているぞ。あの時僕の元に来てくれてありがとう。起こすのが遅くなってごめんな。これからもずっとよろしく。」   <reGretGirl・平部雅洋> ◆紹介曲「 帰り道 」 配信リンク: https://rgg.lnk.to/wayback 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋

    2024/04/22

  • SARD UNDERGROUND
    春の衣替えは心が躍る。
    春の衣替えは心が躍る。

    SARD UNDERGROUND

    春の衣替えは心が躍る。

     2024年9月18日に“SARD UNDERGROUND”がデビュー5周年を迎えます。彼女たちは、令和の時代に“ZARD 永遠のスタンダード・ナンバー”を継なぐトリビュートバンド。2019年にZARDの数々の名曲が詰め込まれたトリビュートカバーアルバムでデビュー。そして現在に至るまで、数々のZARDのカバー曲と、坂井泉水の未公開詞によるオリジナル曲の他、ボーカル神野友亜によるオリジナル曲を発表し続けております。    さて、今日のうたではそんなアニバーサリーに向けて“SARD UNDERGROUND”の神野友亜による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!今回は第8弾です。綴っていただいたのは、春の散歩のお話。今は笑うことが難しかったり、心が上向きにならなかったりするあなたへ。暖かい日はほんの少しだけ、外を歩いてみませんか? 春の衣替えは心が躍る。 服に彩りを持たせたくなるのは、街にカラフルな花たちが咲き始めているからでしょうか。   外に出てみると、今日も街があたたかい。   秋の散歩、 冬の散歩、 今月は、春の散歩。 ・ ・ ・ ただ手を繋いで、春の道を歩こう。 相手は誰でもいい、なんでもいい。 人でも、空気でも、お花でも、お気に入りのバッグでも。   …歩くたびに、あたたかいメロディーが生まれる。   時に、なんてことない道で小さな幸せを見つけることがある。 コンクリートに一輪咲いている小さなたんぽぽ。   “春が来たんだよ。そしてすぐ、夏が来る。”   今の心情が暗いオーラ放っていても、笑うことさえできなくても、小さな幸せはあなたから逃げることなく、目の前に留まっている。 考えや行動にも全て色がついているとすれば、そのたんぽぽに少し触れてみるだけで、“ふわっ”と心の一部が明るく変化するかもしれない。 ささやかな行動があなたの心を明るく染めてくれる。   視界が暗くなって、歩き続けることが怖くなったら、たまには立ち止まってみるのもいい。 美味しいものを沢山食べて、沢山寝たら、また一歩、勇気を出して踏み出してみよう。   春は旅立ち。そして新しい日々の始まり。 私には、お正月よりも、春を迎えるタイミングの方が“新しい一年を迎える”という言葉がしっくりくる。なぜだろう。   きっとあたたかいスタートにしたいから。   今年もあたたかく迎えましょう。 手を繋いで、春の道を歩き出しましょう。 < SARD UNDERGROUND・ 神野友亜> ◆ZARDの名曲カバーを厳選収録した 究極のトリビュート・ベストセレクション 『ZARD tribute Best Selection』 2024年3月20日発売   <収録曲> 1. あの微笑みを忘れないで [tribute 2024] 2. DAN DAN 心魅かれてく [tribute 2024] 3. Don't you see! [tribute 2024] 4. 負けないで [tribute 2024] 5. 心を開いて [tribute 2024] 6. 眠れない夜を抱いて 7. この愛に泳ぎ疲れても 8. 永遠 [tribute 2024]  9. 運命のルーレット廻して 10. マイ フレンド [tribute 2024] 11. 揺れる想い [tribute 2023] 12. きっと忘れない [tribute 2024] 13. Just believe in love 14. GOOD DAY

    2024/04/19

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