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今日のうた

大竹しのぶ

どうか私でいられますように。

たとえ空が落ちて 大地が崩れても
怖くはないのよ あなたがいれば
「愛の讃歌」/大竹しのぶ

 昨年の紅白で「愛の讃歌」が大反響を呼んだ“大竹しのぶ”が、11月22日にニューアルバム『ち・ち・ち』をリリースします。今日のうたコラムでは収録曲から、山崎まさよしの提供曲「願い」をご紹介!この新曲「願い」には、どこか「愛の讃歌」に通じる歌詞が綴られているんです。家も友達も祖国も自分の命さえも投げ出せる。なぜなら、あなたがいるから。他には何もいらない。それほどの覚悟で愛する気持ちを歌っているのが「愛の讃歌」という楽曲です。では、もしもその<あなた>を失くしてしまったとしたら…?

 たとえ、死ぬほど愛している人を失ってしまったとしても、わたしたちは生きてゆかなければいけないんですよね。そんなときには、自ら死を選ぶことだって考えてしまうかもしれません。でも「願い」の<私>は“生き続けること”によって“愛し続けること”を証明しようとしているのです。そして、何があってもなんとか<あなた>不在の日々を生きてゆくために必要な歌が、この「願い」という楽曲なのだと思います。

例えば雨が降る寂しい春の日に
悲しみが訪れて
立ち尽くしたとしても

例えば照りつける激しい夏の日差しに
心乱されて
大切なものを無くしてしまっても
「願い」/大竹しのぶ

 必ずやってきて、過ぎ去ってゆく、春夏秋冬。生きている限りその四季のなか、いろんなことが起こり、様々な感情が生まれます。春、悲しみが訪れて、立ち尽くしたり。夏、激しい怒りや疲労に心乱され、大切なものを無くしたり。秋、誰かの涙に何もできず、自分の非力さを痛感したり。冬、時(命)の儚さの前で、ただただ途方に暮れたり。しかし、どんなときでも<私>を<私>として保ってくれるのが<あなた>という存在です。身体はそばになくても。

私でいられますよう
あなたから見えるように
どうか私でいられますように
あなたがこの場所を見失わぬよう
「願い」/大竹しのぶ

 <私>が<どうか私でいられますように>と、願う理由は二つあります。一つは<あなたから見えるように>です。もう自分の声が届いているかはわかりません。もう<あなた>の姿も見えません。でも、空からこの“魂”だけは見えているはず。だから<私>は<あなた>に恥じないように、今日を生きるのではないでしょうか。この魂が歪んでしまったら<あなたがこの場所>や<私>を見失ってしまうかもしれないから、かつて<あなた>が愛してくれた<私>の魂のままで在りたいと願うのはないでしょうか。

私であればいい
今までもこの先も
どうか私でいられますように
あなたの声をまだ聞けるように
「願い」/大竹しのぶ

 そして、もう一つの理由は<あなたの声をまだ聞けるように>です。自分の魂が閉じてしまったら、かつて<あなた>がくれた言葉も響かなくなるでしょう。今の<私>には、どんな逆境のなかであろうと、心を支える<あなたの声>が届いているような気がします。それがちゃんと聞こえるのは<あなた>に愛された<私>のままで在るから。今までもこの先も【あなたを愛し続けたい】【あなたに愛され続けたい】両方の“願い”が<どうか私でいられますように>というフレーズから強烈に伝わってくるのです。

いつかあなたが去り 死んでしまっても
嘆きはしないわ また会えるから
私にも死が訪れ 青い空の向こうで
愛し合う二人は 二度と離れない
「愛の讃歌」/大竹しのぶ

 ちなみに「愛の讃歌」の終盤には、このような歌詞が綴られております。おそらく「願い」にも<愛し合う二人は 二度と離れない>という信念が貫かれているのでしょう。つまり、この歌は生きてゆくために必要な歌でもあり、同時に<私にも死が訪れ 青い空の向こうで>また会えたときのことを見つめている歌でもあるのです。「願い」と「愛の讃歌」、究極の愛が大竹しのぶの歌声で放たれるこの2曲を是非、続けて聴いてみてください…!

◆ニューアルバム『ち・ち・ち』
2017年11月22日発売
VICL-64790 ¥2,778+税

<収録曲>
1.Miren (作詞・作曲:鬼龍院 翔<ゴールデンボンバー>)
2.キライナヒト(作詞・作曲:高橋 優)
3.天使じゃないけれど(作詞・作曲:中村 中)
4.きもち(作詞・作曲:佐藤良成 <ハンバートハンバート>)
5.変な芸術の先生(作詞:松尾スズキ・作曲:門司 肇)
6.まばゆい君へ(作詞・作曲:玉城千春<Kiroro>)
7.願い(作詞・作曲:山崎将義)
8.しのぶ(作詞・作曲:森山直太朗/御徒町凧)
9.The Rose(作詞・作曲:Amanda McBroom 日本語詞:渡辺えり)
10.愛の讃歌(作詞・作曲:Marguerite Monnot 日本語詞:松永祐子)