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LIVE REPORT

チャットモンチー

チャットモンチー @SHIBUYA-AX

2007年04月11日
@@SHIBUYA-AX

“チャットモンチー ただいま爆奏中”という幾ばくかの気恥ずかしさを感じるほど堂々と宣言した垂れ幕よろしく、チャットモンチーは爆奏街道を駆け抜けていくようなライヴを観せ、数多といるロックバンドの後続をもはや突き放してしまった。やはり、ほんわかとしたビジュアルの女の子がダイナミックで無駄のないサウンドを奏でるギャップには、恐ろしさに似たものを感じる。演奏中の彼女たちは何かがのりうつったかのように、冷静に全神経をそれぞれのプレイに注ぎ込む。橋本絵莉子はその細い腕でギターをかき鳴らし、ハイトーンな声を振り絞る。福岡晃子はファンキーで力強いベースを響かせ、高橋久美子はアップテンポにもメロウにも変化する楽曲を統率すべく確かなドラムを魅せる。それらが合致し、自信みなぎるライヴ。昨年夏には緊張で少し地に足がついていないようなアタフタした光景もあったが、彼女たちは約1年の期間で、貫禄すら身につけてしまっていたのだ。凛としたステージングにオーディエンスは皆、目を輝かせ、橋本のヴォーカルに続いて歌い、曲が終わると自然と拍手と歓声が湧いていた。彼女たちの名を世間に知らしめることとなった「シャングリラ」では“待ってました”の如く歓声が起こり、ミラーボールが回る中、歌い踊るのこの日最高の盛り上がりを見せたのだった。我々ができることと言えば、そんな着実に大きくなっていくチャットモンチーの爆走に振り落とされないようにと、しがみつくことだけだ。