純粋に今表現したいことを詰め込んでいった結果、振り幅の大きい作品となったアルバム『【Hello】』。そのリリースを記念して行なわれたライヴ、さらに久しぶりのワンマンということあって、多くのファンが会場を埋め尽くした。 始まりの時を待ちわびる中、颯爽とメンバーが登場。沸き立つ歓声を切り裂くように爆音で「Dice」のイントロダクションを鳴らし、幕開けを告げるのだった。軽快なメロディーで気分を高揚させるナンバーに続き、うねるようなサウンドが印象的な「Scope」ではカッコ良さを、歌謡曲テイストにスカの裏打ちが合わさって心地良いリズムを刻む「禁断の果実」では色香を醸し出す。最新アルバムを中心に、ライヴでも馴染み深い「Remind」「ドラァグオンダウナー」などを織り交ぜたセットリストに終始会場のテンションは上がりっぱなしだ。本編ラストは、そんなオーディエンスと別れを惜しむように「Life」をしっとりと聴かせる。 最後は笑って終わりたい...というメンバーの意志が伝わり、アンコールでは観客同士で手を握り、ウェーブが起きた。始めは遠慮がちなウェーブではあったもの、気が付けば力強い大きなウェーブへと変化していった。こうして、メンバーと観客がひとつとなってライヴを締め括るのだった。この後にも全国ツアーや、10月19日には追加ワンマンライヴをeggmanにて行なったりと余韻に浸る間を与えることなく、攻め続ける彼ら。今度はどんなアプローチをしてくるのか、今から楽しみで仕方ない。