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LIVE REPORT

school food punishment

『Quattro oneman tour “Next vol.2”』

2010年02月14日
@渋谷CLUB QUATTRO

school food punishment初となるクアトロワンマン。開演時間より早めに会場に到着したもののすでに観客がドア付近までいっぱいで、その数はどんどん増えていくばかり。そんな熱気の中、聴こえてきたのは涼やかな鍵盤の音色と心地良い内村友美(Vo&Gu)のヴォーカル。次第に音数が増え、その「butterfly swimmer」はポップに疾走感も伴って突き抜けてゆく。自然とオーディエンスの腕も上がり、暗転前にじっとりと肌に張り付いていた汗が昇華するような爽快感でスタートが切られたのだった。そんなポップな側面、バンド初期の「close down,back to」の深海に潜ったようなディープな側面...これまでの軌跡全ての側面を見せ付け、また未発表曲「パーセンテージ」ではこれまでにないシンプルなバラードも聴かせる。1曲1曲しっかりとした世界観を作りながら、振り切ったライヴは圧巻だった。今宵のsfpはサポートギターとコーラスを含めた6人編成であり、その深い世界観が構築できたのにも頷ける。だが、楽曲の根底にあるエレクトロの柔軟さとバンドサウンドの強靭さの融合が、彼らの楽曲の魅力であることは言うまでもない。「future nova」ではその融合がポップかつダイナミズムを生み、観客は飛び跳ね、フロアは沸騰する。続く「fiction nonfiction」では痛快なビートで踊らせ、「light prayer」で一気に爆発させたのだった。アンコールで告知もあったが、遂に1stアルバムがリリースされる。おそらくこの日のライヴのようなさまざまな側面を閉じ込めた作品になっているのだろう。もちろん、ライヴとしてもこの先どんどんとsfpの音楽性が広がっていくような予感を感じたワンマンだった。