“バンドを始めて11年目。とうとうこの日を迎えました”と、ついに成し遂げた初の武道館公演に誇らしく強い声で語ったhozzy(Vo)。「ハローグッバイ」でライヴはスタート。長きに渡って演奏されてきたこの楽曲にオーディエンスの興奮もハンパなく、いきなり大歓声を上げる。その力強い音は前に前にと活動を邁進してきた彼らの強い意思そのものに思えた。その後は「鞄の中、心の中」や「春風」というみんなで口ずさめるようなポピュラリティーのあるメロディーを持つ楽曲でファンとシンクロし、「すべては僕の中に、すべては心の中に」ではミズカネフィルハーモニーを迎え、ストリングスハーモニーの芳醇な世界観を披露した。また、“高校生の頃、藤森(真一/Ba)がある曲を作ってきて、その時にこいつとバンドをやればプロになれるな...と、そう思った曲です”とhozzyが語り、演奏された楽曲は「僕と同じ」。ブルーハーツのコピーバンドをしていた高校時代。その直球の日本語パンクの流れを汲むような楽曲は10年経った今でも褪せることなく、熱く心に響いてきた。そして、本編ラストはhozzyが“どうしても最後にやりたかった”という「伝言」。田中ユウイチ(Gu)は何度もステージの最前に行き感情的なギターを聴かせ、藤森はファンと楽曲を共有しようと力強く全身で煽る。渡辺拓郎(Dr)がしっかりと屋形骨を支える中、hozzyもこれまでにないくらいの高い熱量で歌を響かせ、観客もそれに導かれたように一緒に歌うのだった。そんな、これまでの軌跡の全てを観ることができ、藍坊主というバンドはメンバーやファンなどの強い仲間とともに、さまざまな音楽性や、今まで歩いてきた道を勝ち取ってきたのだと改めて思えた武道館公演だった。