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LIVE REPORT

サイダーガール ライヴレポート

【サイダーガール ライヴレポート】『CIDER LABO Vol.5 -赤坂ノ陣-』 2018年6月23日 at マイナビBLITZ赤坂

2018年06月23日
@マイナビBLITZ赤坂

サイダーガールが6月23日、マイナビ赤坂BLITZで自身最大規模となるワンマンライヴ『CIDER LABO Vol.5 -赤坂ノ陣-』を開催した。満員の観客が迎える中、バンドは2時間にわたって、アンコールを含め全21曲を熱演。メジャーデビューから1年、人気の上昇とともにバンドがいまだ成長を続けていることをアピールした上で、さらなる前進をファンに約束した。

逸る気持ちを抑え切れない観客がステージに押し寄せ、一曲一曲、イントロやメンバーによる曲名のコールに対して、大きな歓声が上がった。序盤からいきなり盛り上がったスタンディングの客席に“赤坂、元気すぎないか?(笑)”とフジムラ(Ba)をはじめ、メンバーたちは気圧され気味だったが、そんな光景が印象付けたのは、多くのファンがこの日この瞬間を心待ちにしていたこと。200人規模のライヴハウスで始まった自主企画イベントは、3年で1,300人を集めるまでになっていた。

フジムラによる“ソールドアウトありがとうございます!”という言葉に、その感慨を込めながら、バンドは熱演を繰り広げる。メンバーのなまけものぶりを描いたショートムービーを挟んでから、ギターの轟音で圧倒した「雨と花束」などをじっくり聴かせた中盤。そこから一転、3日前にリリースしたシングル「約束」を含む、アップテンポのロックナンバーを畳み掛けた終盤。その流れの中でYurin(Vo&Gu)がマイク片手に歌う場面が増えたり、知(Gu)が「アイヴィー」で客席を煽ったり、さらなる観どころが加わったことをアピール。会場の規模に加え、ライヴバンドとしても彼らはスケールアップし続けている。

大空に舞い上がるようなメロディーが印象的だった「ラスト」で一緒に歌った観客は、「メランコリー」ではダンスビートに合わせジャンプ。“前に進んでいくので付いてきてください”というYurinの宣言を裏付けるように終演後、アルバムのリリースとツアーが発表され、歓喜の声が会場にあふれたのだった。

撮影:山川哲矢/取材:山口智男

サイダーガール

サイダーガール:シュワシュワとはじける炭酸の泡は爽快感、その泡はあっと言う間に消えてなくなってしまう儚さ。そして、どんな色にも自在に変化していく。そんな“炭酸系サウンド”を目指して2014年5月、動画サイトを中心に活動していたYurin、ボーカロイドを使用して音楽活動をしていた知、フジムラで結成。17年7月にシングル「エバーグリーン」でメジャーデビューを果たし、同年初のフルアルバムなる『SODA POP FANCLUB 1』をリリース。ツアーは全国各地でソールドアウトとなった。