高橋優にとって初となる横浜アリーナ単独公演2日目。開演を待ちきれない様子の観客の間から手拍子が沸き起こったあと、SEが流れてバンドメンバーたちが登場。そして、高橋も現れて、「TOKYO DREAM」がスタートした。激しくギターを掻き鳴らし、言葉や想いをあふれ返らせながら歌う姿が雄々しい。続いて「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」や「太陽と花」も連発され、会場は瞬く間に熱い一体感に包まれた。
最新アルバム『来し方行く末』の曲の他、お馴染みのナンバーも盛り込まれたセットリストは、高橋の現時点での集大成とでも言うべき濃い内容だった。事前にリクエストを募った特別企画『みなさんのターニングポイントとなった高橋優の来し方ソング』の結果を踏まえて披露された「少年であれ」と「現実という名の怪物と戦う者たち」、その流れで美しいヴァイオリンの調べに彩られた「光の破片」、穏やかな大合唱が起こった「明日はきっといい日になる」などを経て、本編を締め括ったのは「BEAUTIFUL」。“みなさんとまた会える時まで、この想いがみなさんの側に居続けられますように!”という言葉を添えて披露されたこの曲は、温かい感動を呼んでいた。
アンコールで届けられたのは新曲「ロードムービー」、明るい手拍子が起こった「福笑い」。そして、「リーマンズロック」がラストを飾った。“また会いに来るからまた笑おうぜ! 明日からまた頑張ろうぜ!”という言葉とともにエンディングを迎えた時、観客のさわやかな歓声と拍手が高橋を包んだ。