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LIVE REPORT

MUCC

『MUCC TOUR 2016 GO TO 20TH ANNIVERSARY 「孵化 -哀ア痛葬是朽鵬6極志球業シ終T-」』

2016年06月25日
@日比谷野外大音楽堂

来年に控えた結成20周年に向けて、これまで発表した15枚のアルバムと最新シングルを掲げてスタートしたMUCCの全国ツアー初日。逹瑯(Vo)が“この蒸し暑くてジメジメした、まとわりつく空気がMUCCらしい”と笑った曇り空の下、新旧の名曲が日比谷野外大音楽堂に響き渡った。

お経のようにツアータイトルが書かれた幕が垂れ下がる、怪しげなステージに登場した4人。野外の開放感もあってか、ベースイントロで始まった「大嫌い」から、リラックスした雰囲気でライヴがスタート。「ENDER ENDER」「KILLEЯ」と勢いあるナンバーにヘドバンが波打ち、「JOKER」「謡声(ウタゴエ)」で逹瑯の艶やかな歌声に観客が酔いしれる中、イントロで大きな歓声が上がったのはメジャーデビュー曲「我、在ルベキ場所」。さらに1stフルアルバム収録「鎮痛剤」と続き、新旧織り交ぜた曲で構成された中盤戦は、今ツアーの真骨頂。周囲が暗くなった頃に披露された「ママ」や「昔子供だった人達へ」「この線と空」といった楽曲は痛みや悲しみ、激しさや美しさといった情感を、野外ならではのライティングや涼しい夜風といった演出が惹き立て、独特の空気感に会場中が酔いしれる。そんな中、個人的にもっとも衝撃だったのは新曲「ハイデ」。暗闇の中、会場を渦巻く音像、澄んだ歌声。会場と楽曲が生み出す世界観に包まれた時、ゾクッと鳥肌が立って涙があふれてきて、“この曲のライヴ初体験がこの場所で良かった”と心から思った。アンコールでは、未発表の新曲「CLASSIC」も初披露。20周年に向けて猛スピードで助走を始めたMUCCから今、目が離せない!