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LIVE REPORT

コレサワ

『ワンマンショー「コレシアター 02」』

2016年02月18日
@渋谷WWW

1年3カ月振りの『コレシアター』の2回目となる今回は、映画館の跡地である渋谷WWWでの開催。フィルム映画のような映像が流れ、始まりを告げるブザーの音とともにカラフルな衣装に身を包んだコレサワが登場。そして幕を開けた「シティーガール」では、メガホンを手に歌って締め括り、超満員の会場を沸かせる。バンドのサポートには女子4人を携え、ステージの上も和気藹々とした雰囲気だ。その後も「ラビッシュムーン」など懐かしい楽曲を披露。ハンドマイクに持ち替え、“女の子が可愛くなれる理由知ってる?”と、ステージの淵に腰掛けてみたり、ぴょんぴょん跳ねてくるくる回ってみたりとステージ上を楽しそうに動き回った「シンデレラ」に続いて、客席とコールアンドレスポンスでコミュニケーションを図った「君のバンド」では、歌詞に合わせて歌っていたと思えばいきなり“ポッポポ~”と歌い始め客席に無茶振りをしてみたり、その自由奔放さでさらに客席を巻き込んでいく。歌われるのは、年頃の女の子ならではの心情や物語。だが、コレサワの切り取り方と表現方法は独自の世界観を持っていて、ポップでキャッチーに昇華された、その世界観がさらなる興味を惹いていくのだ。続く「トーキョー」では、これまでのアートワークに登場している“れ子ちゃん”がふたり登場し、手にしたスケッチブックで“ヘイヘイ!”などのかけ声をオーディエンスに促し、一体感を高めた。一転して、ひとりで歌い始めた「笑えよ乙女」。途中でバンドインをすると、凛々しく強い歌声がさらに心に迫ってくるような気がした。楽曲の物語をアニメーション化した映像が流れた「最終電車」の後には、大阪から上京してきたことによって得た人との出会いなどを感慨深そうに話す。その後は、この日の衣装がおばあちゃんに初めて買ってもらったブラジャーをあしらったものであることを告げ、その愛嬌にあふれた無邪気な笑顔とキャラクターで会場の笑いを誘うのであった。“たくさんの人とつないでくれた曲”という「あたしを彼女にしたいなら」を気持ちを込めて歌い上げ、「シュシュ」で本編を締め括った。

アンコールでは、母が会場に訪れていることを明かし、現在23才になったコレサワを生んだ時の母の年齢である24才が自身の年齢に近付いてきていることから、「24才」という新曲を披露。素直に歌われる等身大の気持ちが思わず涙を誘い、コレサワの核となるソングライティング力に改めて心を震わせられたのは私だけではないはず。最後に“また、明日から頑張っていきましょう!”と「わんちゃん」で元気よく『コレシアター 02』の幕を閉じた。