Uta-net

ライブレポート

検索

メニューを開く

LIVE REPORT

OLDCODEX

『“Veni Vidi” in BUDOKAN 2016』

2016年02月10日
@日本武道館

OLDCODEXが、日本武道館2デイズライヴ『“Veni Vidi” in BUDOKAN 2016』を開催した。公演は、シングル「Aching Horns」に収録された「Reminder」の、ダークで神秘的なイントロで始まった。一転唸りを上げるようなギターとTa_2(Vo)の叫び声が爆発すると、深く混沌とした世界へと突き落とされた感覚になる。パイプが剥き出しになった廃工場のようなセット。その壁面には大きく“Veni Vidi”と、何かを訴えかけるような荒々しいロゴ。孤独と不安が渦巻く暗闇の中で、OLDCODEXの音楽だけが希望の光のように差し込んできた。

“敵は自分自身。今日は戦って勝ちに行くぞ!”とTa_2。スタンドマイクを横に倒して頭を振りながら歌い、曲によっては跪き祈るようにマイクを握る。YORKE.(Painter)は、両手を広げながらステップを踏み、軽やかに筆を走らせた。この日は、実にリラックスした様子でライヴを展開したふたり。Ta_2は“3週間前に骨折して、人生初の入院と手術。いいネタになった”と、自身に起きたアクシデントを笑い話に。メリハリが効いたセットリストは“たまにはこんな曲を”と、約5年前のナンバー「carving for」や、「VISION」「fool K」など懐かしい曲も披露。キャッチーさを持った「reel」や「Where I Stand」では、会場が一体となった大合唱になった。中盤の「optimistic negative thing」では、途中で打ち込みに変わるところで音が止まるアクシデントもあったが、そんなことは意に介さずという様子。一層高まったバンド感を武器に、幾多のピンチをチャンスに変えながら武道館に新たな爪痕を残した。

関連ライブレポート