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LIVE REPORT

MAN WITH A MISSION

『MAN WITH A MISSION Tales of Purefly Tour 2014』

2014年05月31日
@幕張メッセ 国際展示場1~3ホール

希望と平穏のための闘いと冒険の物語を強靭な音源で表現した3rdアルバム『Tales of Purefly』の世界。その世界観はこの日のライヴにおいて、呼吸し、鼓動が波打ち、立体的に生々しく迫りくる、さらなるスケール感をたたえた一大スペクタルとして繰り広げられた。アニメとCGと実写を織り混ぜた多角的な映像と収録順に披露された『Tales of Purefly』を構築する楽曲群の相乗効果を主軸とした、コンセプチュアルなステージング。夢物語ではない、リアルな危機感を内包したメッセージが体現、具現化されているからこそ、オオカミたちの放つ声が、鳴り響かせる音が、そしてその一挙手一投足が心を撃ち抜き、魂を大きく震わせる。もともとMAN WITH A MISSIONの音楽は壮大さと繊細さを兼ね備えたものだが、今回のライヴではそこより新たな多彩さを纏った(“纏った”としたのは、『Tales of Purefly』だからこそ導入されたものもあるため)ことで、彼らの本質とその魅力もさらにグッと隆起して伝わってきた。全編を通してひとつの世界観が演出されているので、一曲一曲を切り取って感じたことを記すのは少々気が引けたりもするのだが...。サブステージでの演奏スタイルも物語に忠実なかたちで披露された「Searching life」と、シンボリックな組曲「babylon」から感涙を誘う「Dancing On The Moon」の流れはやはり特筆したいシーン。そう、それから、「Smells Like Teen Spirit」がストリングスとのコラボで聴けたのも、このライヴならではだ。使命を抱いたオオカミたちの夢と理想のひとつの結実。そこに立ち会えたこと、それを体感できたことを、心から幸せに思う。本当に素晴らしい音楽空間!だった。