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LIVE REPORT

パスピエ×9mm Parabellum Bullet

『パスピエ presents「印象C」』

2014年04月21日
@SHIBUYA-AX

初のワンマンツアーを大成功させたパスピエによる自主企画イベント第三弾のファイナル。FragmentのDJで温まった会場に、先攻の9mm Parabellum Bulletが容赦なくブチかます! 「Black Market Blues」をはじめ、攻めのナンバーでいきなりピークを生み出し、“俺たちを呼んだら大惨事ってこと、ご理解いただこうかな”と菅原卓郎(Vo&Gu)が笑う。アクロバティックな演奏とその爆発力に煽られ、終始フロアーは狂乱の渦。また、「どうにもとまらない」などではパスピエにも通ずるテクニカルなプレイを生かしたポップス感で魅せてくれた。

そして、パスピエは9mmに張り合うのではなく、あくまで自分たちのカラーを発揮。「フィーバー」「とおりゃんせ」といった中毒性のあるキャッチーな楽曲を、ピンクのワンピースを纏った大胡田なつき(Vo)が身体をくねらせてコケティッシュに歌うと、観客は大いに熱狂し、バンドも調子を上げていく。特に「MATATABISTEP」での成田ハネダのブライトなシンセ、露崎義邦のスラップベースなどが噛み合い、大胡田の発する魔法の言葉“パパパリラ”でAXが揺れるさまは壮観! “なかなかライヴでやらない”(大胡田)「夕焼けは命の海」「あの青と青と青」も味わい深かったし、電気グルーヴの「Shangri-La」を解体再構築してキラキラなバンドサウンドで聴かせたかと思えば、アンコールでは大先輩9mmの「Cold Edge」をパワフルにカバーしてしまうのだから恐れ入る。その多面性と堂々たるパフォーマンス、楽しげな5人の姿が印象的なパスピエのステージだった。

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