初のクリスマスソング「聖なる夜の贈り物」MVは異例の横型・縦型!?

 12月16日にオリジナルアルバムとしてはおよそ3年ぶりとなるニューアルバム『青の光景』をリリースするシンガーソングライター秦 基博。

 2015年JOYSOUNDカラオケ年間ランキング1位となるなど、大きな共感と支持を集め大ヒットを記録した「ひまわりの約束」(映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌)をはじめ、映画『あん』主題歌「水彩の月」、映画『天空の蜂』主題歌 「Q & A」、などタイアップ曲・話題曲満載の強力盤となっているが、その中で秦が生まれて初めて作ったというクリスマスソング「聖なる夜の贈り物」(ハウス『北海道シチュー』CMソング)のMUSIC VIDEOが完成し、発表された。

 今回、MUSIC VIDEOを手掛けたのは、映画『シーサイドモーテル』や、GReeeeN、さかいゆうなど数々のアーティストのMUSIC VIDEOを手掛けてきた映像ディレクター守屋健太郎氏。秦にとって初のクリスマスソングとなった優しいラブソングの世界観を、高校生、大学生、社会人、親子といった様々な世代の男女のストーリーを交えながらハートウォーミングな映像に描き上げている。

 撮影は、11月末の早朝から深夜までおこなわれた。深夜、強い海風が吹き、ストーブが必要なほど冷え込んだお台場の海に面した公園のシーンでは、秦 基博 自身が出演者のカップルにスノーマシーンで雪を降らす裏方役にも挑戦。滅多に着ないツナギに身をまとい、慣れないスノーマシーンに苦戦しながらも、見事な雪を降らすことに成功している姿も微笑ましい作品となっている。また、秦の大ファンという個性派俳優の池田鉄洋氏が、なかなか演じる機会がないという優しい父親役で出演しているのも見逃せない。

 そして、今回の最大の注目は、守屋監督の提案で実現したという、通常の横型映像のMUSIC VIDEOに加え、スマホ専用となる縦型映像のMUSIC VIDEOも同時に制作されたことだ・いわゆる横型の映像をトリミングするのではなく、1つ1つのシーンを、横向きに撮影した後、カメラの設定を変え、縦向きに撮影する。通常の2倍の作業が必要となり、役者も同じシーンを2回づつ演技し、秦自身も通常の2倍の歌唱シーンの撮影が必要となり、また編集作業も2倍という手法は、提案した守屋監督も「時間もかかるし頭も混乱するし自分で提案して少し後悔しました(笑)。」と感想を述べるのど大変なものとなったが、横型・縦型、それぞれの魅力が伝わる、また演技や構図をそれぞれの特性に合わせてアレンジされた異なる映像を見比べるのも楽しい作品に仕上がった。

 なお、秦 基博「聖なる夜の贈り物」のMUSIC VIDEOは、通常の横型ver.は、GyaO!とYouTubeでそれぞれ異なるシーンが公開される他、スマートフォン向け縦型ver.は女子のための動画ファッションマガジン「C CHANNEL」で独占配信される。